俺の肉体の変化へ最初に気付いたのはユキメノコだった。
ちょうどユキメノコの体が俺の上に乗り上げていたことから、その部分が彼女を突き上げることで発見に至ったのだろう。
その変化に気付き、キスを中断してつと顔を上げると、その視線は寝そべる自分達の足元へと送られた。
やがてはその視線だけが動き交互に俺と、そして足元とを往復する。
ユキメノコが視軸を定める足元──その視線の先は俺の股間に結ばれており、そこにはスラックスを持ち上げて勃起したペニスが三角形に布地を張らせていた。
依然としてオオニューラは俺と舌同士を絡めたキスに夢中だ。そんな彼女を横目のこっそりとユキメノコは下方へ体をスライドさせていくと……今度は俺の両足の上へうつ伏せとなり、勃起のテントを至近距離に捕らえた。
静かにジッパーを下ろし、その下のパンツもやや苦戦しつつもずらしてはペニスを取り出すと──改めて顔前に屹立したそれを目の当たりにしては大きく生唾を飲み込んだ。
一連の二人からのキスによってすっかり反応してしまった肉体は、既に鈴口から夥しい量の腺液を溢れさせては濡れぼそっていた。
そんなペニスを最初は距離を取って恐る恐るに嗅いでいたユキメノコも、次第に顔を近づけるや裏筋の尿道へと顔を押し付け、そこから発せられる芳しさに夢中となっていった。
僅かながら人にもフェロモンが存在し、そして俺のそれがいよいよ以て彼女を発情へ至らしめてしまったらしい。
ユキメノコはしばし顔の中央へ横断させる様に置いたへペニスに頬ずりをした後、大きく口を開けては次の瞬間──その先端を丸々口の中へと咥え込んでしまうのだった。
先のキスにも感じた冷感が亀頭に走り思わず俺は呻き声を上げる。
さらにはその後も激しすぎるほどに吸い付けてくるユキメノコのフェラチオに、俺も呼吸を乱さずにはいられなかった。
一方でそんな俺の変化に気付くと同時、隣にユキメノコがいなくなっていることにも気付くオオニューラ。
依然としてキスを続けたまま視線だけを巡らせるや、その端に俺の股間にてペニスを貪っているユキメノコに気付き、オオニューラは体を起こして大きく声を上げた。
そんなオオニューラを、依然ペニスを咥えこんだまま独占していたユキメノコは、下瞼を上ずらせながら浅ましく笑って見返す。
途端、オオニューラもまた俺の股間へとつけると、再びユキメノコと肩を並べてはペニスの側面へと嚙みついた。
「つぅ! 優しくしてくれよ……ッ」
無遠慮に牙を突き立てられたことにより俺も痛みを訴えるが、そんな声も彼女達には遠い。
先のキス同様、オオニューラはその長い舌先をユキメノコの口角へねじ込むと、そこから侵入をしては彼女の口中において俺の亀頭へと舌を巻きつかせる。
舌の厚みが大きいオオニューラがやがては亀頭を奪い取り咥え込むも、すかさずユキメノコもまた同様に舌先を侵入させては取り返すという争奪戦が繰り返される。
そのつど亀頭に感じられる冷暖の繰り返しに、俺は得も言えぬ快感を感じてはただひたすらに背を震わせた。
しかしこのまま絶頂もやむなしと思えた次の瞬間──こともあろうか二人は俺のペニスを挟んで口喧嘩を始めた。
互いの口元を唾液と俺の腺液まみれにしながらペニスの所有権を言い争う二人は、大きく開かれた口中から鋭い牙が見え隠れしてと、それの巻き添えを亀頭に受けやしないかと俺も気が気でならない。
やがてはやむなしに……
「こんなことでケンカなんかするな。──ほら、攻守交代だ」
起き上がり、そんな二人の仲裁をすると今度は彼女達を並んでベッドに寝かしつけた。
仰向けに寝かされ、何が起きているやら分からない状況にもかかわらず依然として枕を並べた二人は歯茎を剥きだしてはいがみ合っている。
そんな二人の股間を確認するや、今度は俺がそこへと両手を這わせた。
左右の中指がそれぞれに彼女達の股間をなぞると、二人は途端にケンカを止めては俺の動きに反応した。
二人の股間は既にしとどと濡れていた。ならばその発生源を探るべくに指先で上下になぞり続けていると──不意にオオニューラの陰唇が咲いては、その膣口の中にするりと指先を飲み込んだ。
それに反応して大きく声を上げる彼女を隣にいるユキメノコも興味深く観察していたが……やがてはそんなユキメノコの膣もまた探り当てると、俺はそこにも指先を浅く挿入させては愛撫を開始した。
存分に濡れていても表面にほとんど変化が現れていなかったことから、二人の秘所がほとんど手つかずであったことが窺える。
ならば荒い扱いも出来まいと、俺は指先の第一関節までを挿入しては浅い出し入れを開始していく。
イタズラに速度を速めたり強く突き穿いたりしないよう彼女達の様子を窺いながら挿入を繰り返すと、やがては二人から艶やかな声が漏れだした。
口角を細めて小刻みに強く声を吐き出すオオニューラと、そして長く尾を引きながら抑揚ない声を上げ続けるユキメノコの嬌声は何とも対照的だ。
そしてそれが期せずして同調しては不思議な合唱として俺の耳には届いていた。
口の中同様、冷感の強いユキメノコの膣に埋めていた指先に僅かな痛みを覚えた。
さながら冷水の中に指を浸し続けていたようなその感覚に一度指を抜くと、俺はちょっとしたイタズラ心を起こす。
単純の冷えた指先に温もりと感じたいという発想ではあったのだが、俺は左右の手首を交差させると先ほどまでユキメノコの中で冷やされていた左中指をオオニューラへ──そしてオオニューラの中で熱い愛液を存分に染み込ませた右中指を、今度はユキメノコの中へと挿入した。
その瞬間──今まで以上の勢いで二人は強い声を上げた。
突然の体温の変化に戸惑うと同時、その感触は得も言えぬ快感として二人はとらえたからであった。
「気持ちいいか? 二人の中に入ってた指を交換したんだ。お互いによく味わえよ」
そんなことを教えてやると期せずして二人は互いへと視線を向け、そしてそのまま見つめあった。
決して険悪などではない、むしろ常日頃の互いを思いやるようなその見つめあいの後、どちらともなく二人は引かれ合い、互いに抱き締め合うとその唇を貪り始めた。
俺など眼中に無く愛し合い始めた二人を前に一抹の寂しさも感じないでもなかったが、こうして仲睦まじい様子を観察する充実感には得も言えぬ満足感もあった。
ならば俺は二人をより楽しませる為の道具に徹しようと、更なる愛撫の手を激しくしていく。
すっかり解れた二人の膣口は多少のハードな責めにも耐えられるようになっていた。
むしろ快感が先行している今とあってはそっちの方が彼女達にとっても喜ばしいことのようだ。
挿入する深さはそこそこにクリトリスの裏側をこそぐように突き上げていると、明らかに今までのものとは毛色の違った声をオオニューラが上げ始めた。
まるで子供が駄々をこねて泣き上げるような響きのそれは如実にオオニューラの絶頂が近いことを示している。
ならばそのまま果てさせようと、より反応の良かった指の動きを繰り返すとやがて──オオニューラは強くユキメノコに抱きついたまま絶頂を迎えた。
ユキメノコの胸元に顔を埋めて嬌声をくぐもらせるオオニューラを見届けて、俺は彼女への責めの手を止める。
そしてその直後、そんな姉妹の絶頂に触発されたユキメノコもまた果てた。
こちらは声などは上げること無く、ただ瞳を強く閉じては内に快感を籠らせるものであったが──それに連動し、膣からは大量の潮が吹き上がった。
膣口を塞ぐ俺の掌すらもお構い無しに吹き上がる冷たいそれは、宙に氷の結晶を結んではダイヤモンドダストさながらの煌めきをそこに放っていた。
かくして生涯初の性的絶頂を迎え、互いに抱き合ったまま事後の余韻に浸る二人……。
そんな二人を見下ろしながら、いよいよ以て収まりのつかなくなったぺニスを俺は握りしめた。
そうして強くそれをしごいては慰めながら──二人のどちらから先にこれを納めるものかを俺は思案した。