隣合ってソファに腰かけるユキメノコとオオニューラが何かを話している。
座る体の向きが斜になるほどに身を寄せ、額も突き合わせて楽し気にお喋りをしている様子は俺と過ごす時以上に恋人然とした印象があった。
三人での交尾を経験して以来、もはやこの二人が俺を巡って争うことは無くなった。
よしんばどちらかが俺と親密な雰囲気になっていたとしても、片一方は自然にそこに入り込んでは参加するし、俺達からしてもそれを邪険にすることも無い。
そんな姉妹の変化を嬉しく思う反面、もう俺を取り合うケンカはしてくれないのだということにも気付くと、それはそれで少し寂しく思ってしまうのだから俺も大概だ。
今もそんなことを考えながら姉妹の様子を見守っていると、不意に俺の視線に気付いた二人は上目に俺を見返したままなにやらコソコソと内緒話をしてクスクスと笑った。
さては気色の悪い心の内を読まれてしまったか、と焦るやら恥ずかしくなるやらで視線を外してしまう俺をよそに、二人は揃ってソファから降り立つ。
そうして肩をならべ、歩調を揃えて俺の前へと歩み進んでくる二人は──依然としてフローリングの上に座り込んだ俺を見下ろす。
双方その顔には思惑ありげな薄笑いが浮かんでいて、その気配に何かイタズラを仕込んでいることを俺は察知する。
「……今度は何を企んでいるんだ?」
そんな笑顔の圧に押されて思わず訊ねてしまう俺を前に、二人は一瞬視線を外しては確認するよう互いに見つめ合うと、「せーの」と呼吸を合わせるように頷き合う。
そして次の瞬間、右回りへ同時に二人は体を翻すと、こちらに背を向けては俺の鼻先に尻を突き出した。
瞬間的にそれが何を企んでいたものか分からず呆気にとられる俺ではあったが……そうして突き出された二人の尻にあった『モノ』を確認しては、驚きと呆れるあまり俺は深く長いため息をついた。
目の前にある二人の尻……そこには、何処で購入したものやら樹脂製の双頭ディルドにて互いのアナル同士を連結した二人の尻があった。
そしてそんな二人のイタズラはまだ止まらない。
その状態からさらに呼吸を合わせたかと思うと次の瞬間には、二人は同時に息ばんでは直腸に収められたそれを勢いよく俺へと射出してみせるのだった。
息もぴったりのそんな排出に、蛍光ピンクのディルドは水平に飛び出してきては俺の顔面に打ち当たった。
痛みはないものの、それでも突然のそれに驚いては慌てふためく俺を前に、ユキメノコとオオニューラからは爆発するような笑い声が上がる。
……おそらくは、このイタズラの為に同時に射出するタイミングを練習していたのだろう。
そして同時にそれはアナルの拡張と洗浄も秘密裏に行っていたということでもある。
事実いまも、目の前に晒されている二人の肛門はディルドの形に穴を広げたまま埋まることは無かった。
そんなぽっかりと開いたアナルが笑い声に連動して引くつく様は、まるで肛門そのものに笑われているかのようで俺はそこに強い憤りと──そして新たな興奮とを胸に喚起せずにはいられなかった。
「こんな下品なイタズラなんて思いついて……二人ともおしおきだ! 分かってるだろうな?」
そう語り掛けてはわざとらしく怒気を露にする俺の演技に、二人もまた悲鳴を上げては突き出した尻を左右に振った。
肉付きの良い二つの臀部がたがいに押し合いへし合いをしてはその形を歪ませる様に、ついには俺も完全に勃起を果たしてしまう。
そして同時に突き出された俺の両手は、二人のアナルそれぞれへと左右の指々をそれぞれに挿入しては、その直腸をかき混ぜるよう愛撫を展開した。
それを受け、二人からは先の和気藹々とした雰囲気からは一変した艶っぽい声が上がる。
やはりアナルでの拡張は済ませていたようで、もはやそこを弄ばれることに強い快感を覚えられるほどに二人の開発は進んでいた。
おそらくは今日のこのイタズラの為に、二人で秘密裏にそれを行っていたのかと思うと、その妄想にも俺は股間を熱くしてしまう。
そんな俺からの愛撫に身悶えながら、オオニューラは傍らのユキメノコにキスをせがみ、一方で彼女もまた舌を絡めては濃厚にそれへと応える。
そこには仲睦まじさを超越して愛し合う二人の姿があった。
もはや俺の存在などはそんな二人の愛をさらに昂らせる為の道具でしかない。
少々寂しくもあるがそれこそは俺の望んだ未来でもある。……ならば、その役得に俺もあやかるとしよう。
二人のアナルから指を引き抜くと、広げた肛門の淵に肉厚のコブを浮き上がらせては引くつく二人のアナルが露となる。
すっかりと充血しては赤く煮え滾るような直腸を晒すオオニューラと、かたや透き通るような深く蒼い直腸を晒しながらも膣さながらに大量の腸液を滴らせるユキメノコ──
そんな並びあう二つの穴を前にしながら、今日はどちらから愛してやろうかと俺は思案に暮れるのだった。
【 蒼と白の争奪戦・完 】