尿パッドによるトイレ対策を講じてからというもの、アマージョのストレスは格段に減った。
尿意に怯えることもなくイベントへ専念できるようになったアマージョのアクションはより能動的なものとなり、結果としてそれが反映された彼女のダンスや交流は一層にファン達を魅了していった。
しかしながら……少しばかり気になる点が俺にはある。
件の尿パッドはあくまで保険であり、最悪の事態を回避するためのお守りであるにも関わらず、毎回アマージョはそこへ大量の排尿を果たしていた。
しかもそれはやむを得ずにそこへの排泄を済ませているというよりはむしろ、作為的にそれを果たしている節もあるのだった。
イベント中の彼女を見守っていると、ある時急にその表情を変えることが多々見受けられる。
上目を剥いて身を痙攣させている時はまず間違いなく排尿をしていることだろう……公衆面前の、しかもアイドルイベントなどという皆の注目が一身に集まっている状況の中でアマージョは自発的に排泄を果たしていたのである。
そしてイベントが終わると、決まって彼女は俺にそれの処理をせがんだ。
控室に用意されたテーブルやソファ、時には床に直接寝転がっては、甘えるガーディよろしくに腹を見せて開脚をする。
毎回限界以上に彼女の尿を吸い取っては厚揚げのようになった尿パッドを外し、後にはそこを濡れティッシュで拭いてやる訳だが──その時にはきまってアマージョは切なげな声を上げた。
これこそがなによりも俺を怪訝とさせた彼女の変化であった……。
こともあろうアマージョは、いつしかイベント中の排泄行為に性的興奮を覚えるようになっていた。
イベント後に汚れた膣まわりを拭いてやっていると、明らかに尿とは違う体液が滴ってくる場面が多々あった。
最初はアマージョ種(ポケモン)特有の分泌物かと高をくくってはいたが、それが毎回続くようになり、さらにはティッシュ越しの指の動きに反応しては甘い声を漏らしだすに至ってはそれが、アマージョにとって性的快感に直結していることは疑いようも無かった。
本来ならばここで注意のひとつでもすべきだったのだろうが、如何せん俺はタイミングを逸した。
今現在の彼女にとってはこれこそが唯一のストレス解消法であり、事実これを覚えて以来明らかにアマージョの集中力も高まってきているとあって、俺はそれを否定することも出来ずに今日まで来てしまっていた。
そして事態は俺のあずかり知らぬ場所でさらにエスカレートの一途を辿り、遂には『あの事件』が起きるに至った……。
いつも通りにイベントを終えて戻って来たその日のアマージョは、いつになく興奮しては表情を上気させていた。
見開かれた目の中の瞳孔が開き切っていて、焦点も合わずに激しくそれを痙攣させている様子は明らかにおかしかった。
そう言えばイベント中のテンションもまた尋常ではなかったことも思い出す。
今日はダンスイベントであった訳だが、本来のプログラムには無いジャンプや声を発して踊る姿に俺は強い違和感を覚えていたのだ。
それでもステージの裾から見守っていた時には、段取りをド忘れした彼女がアドリブで場を繕っているのだと思っていたが──その理由を知るにつけて俺は愕然とした。
いつも通りに……否、いつも以上に必死な様子で俺の手を引いては長テーブルの前に誘導するアマージョは、明らかに興奮した様子で呼吸を荒らげる。
そうしてテーブルの上へと飛び乗り、いつも通りに俺の眼前へ開脚をする彼女ではあったが……そこに見慣れないものを発見して俺も眉をひそめる。
いつもの尿パッドその下に、明らかに見覚えのないものがあった。
違和感の正体はピンクの細いコードであり、それはタイツ然としたアマージョの腿の皮膚の下から発生しては尿パッドの中へと続いていたのだ。
加えてそこからは連続した振動音がくぐもった音を漏らしてはと、それが彼女の肉体の一部ではないことは一目瞭然といえた。
しかしながら斯様なピンクの物体が何物であるのかを俺は知っている……。
そしてそれを知るからこそ、なぜにアマージョの体にこんなものが繋がれているのかが理解できなかった。
そうして困惑もしきりにそのコードを辿っていくと、腿の皮膚の下に何やら四角い物体の陰影が浮き上がっているのを発見する。
その淵がポケットのようになっていて、此処に何かを隠せるなど俺ですら知らなかった構造だ。
そしてその皮膚の下へ指を潜らせ、その中を探った俺の指先が摘まみ上げてきたものは……ダイヤル式の調整ツマミが付けられた、同じくにピンクのコントローラーであった。
すっかり混乱の極みにあった俺はイタズラにその調整ツマミを左へとひねる。
途端、尿パッドの下から響いていた振動音が弱まりアマージョも大きくため息をつく。そして再度、それを右へと動かなくなるまで回してみせるや、一変して振動音が強まると同時、アマージョは激しく身を痙攣させては高く嬌声を上げた。
もはやこれの正体は疑いようもない。
俺は前張りの如くにアマージョの股間を覆っていた尿パッドを剥がしにかかる。
粘着テープが肌を張り付いてはヒリつく感触に牛のような声を小刻みに放り出しながら身悶えるアマージョ。そんな反応をよそに完全にそれを取り去ると──鼻先には今まで以上に濃厚な香りが立ち上がった。
その薫りたるや、もはや完全に果実酒のそれだ。
さらに目下のパッドは、尿以上に粘着質な体液を吸い込んでは膨らんで、その香りと相成っては洋酒をふんだんに吸い込ませたフルーツケーキを思わせるかのようですらあった。
そして斯様なパッドの下から現れたものは、長時間の熱と湿気に蒸らされてはすっかりふやかされ肥大した陰唇の姿……膨張したそれが折り重なっては左右へ肉ひだを展開させる膣の眺めは、さながらに亜熱帯の巨大な花弁を持つ植物そのものだった。
そんな淫花の中央へと例のコードは続いていた。
その全容に俺も生唾を飲み込むと、コードの端をつまみ上げてはそれの引出しにかかる。
ゆっくりと引き寄せると内部で振動していたそれが胎内を降りてくる感覚にアマージョも息を殺しては頭をのけぞらせる。
それが間口に近づくにつれその振動音は明瞭となり、やがて産卵よろしくに潮を噴いてアマージョの膣から放り出されると──俺は虫の羽音のような音を奏でるそれを目の前に垂らしてはまじまじと見つめた。
滴るほどにアマージョの愛液をまとったそれは、間違いなくピンクローターのそれであった。
「お前……こんなもの、どこで手にいれたんだ?」
他になんと声を掛けて、そしてどんな感情を向けたらよいものか困惑もしきりの俺は、なかば無表情にも近い顔を彼女へと向ける。
そんな俺からの視線を依然仰向けに寝そべりながら受け止めては──アマージョは悪びれる様子もなく妖艶に、そして己の浅ましさ見せつけるかのよう嗤い返してくるのだった