彼女の望みを完遂させるのに、この公園はうってつけの場所だった。
ネット上でのマップ検索と実際に現地へと赴いての視察を重ね、遂に選定されたのがこの公園であった。
幹線道路と住宅地の緩衝帯として作られたここは、その役割から道路側に面したエリアへ移動すると、少しくらいの声は車の走行音でかき消されてしまう。
しかもその場所は公園内においては隅に近い辺鄙な場所ということもあって、手入れの行き届いていない木立が野放図に伸び放題であることからも、内外の双方から完全な死角となる場所であった。
内腿を着け地べたに尻から座り込んだ少年達は、既に目の前で踊るアマージョから目が離せないでいる。
正面一点を見上げたまま、表情すら消して微動だにしないその様子からももはや完全にアマージョの虜だ。
そんな視線の先には煽情的に身をくねらせては少年達を魅了するアマージョが居た。
後ろ頭で手を組み、膝を曲げ下げさせては回転する様に腰を突き出すアマージョのダンスは露骨なほどに下品で滑稽な物ではあったが、それゆえに本能へ訴えかけてくるような刺激がある。
やがては少年達に背を向けて腰を突き出したかと思うと、もはや触れ合わんばかりにまでその眼前へと尻を突きつけた。
一同の視線が一身に注がれるアマージョの尻には、やはりまたパッドによる前張りがされている。
そしてその下からは地鳴りのような重低音が響き、少年達の熱視線を背中越しに一瞥するや──アマージョは腹腔に力を込めて息ばんだ。
途端、内側からパッドを盛り上がらせては浮き上がってきた陰影に驚いて少年達も身を引く。
それでもなお釘付けとなっている視線の先でパッドは盛り上がり続けるとやがて、陰影は激しく蠢いてはその表面を波立たせた。
さらにパッドは内部から競りだしてきたそれに圧されるようにして剥がれ落ち、遂にはその下で起きていた一部始終を少年達の前へと晒す。
そこには──膣に2本、さらに肛門に1本の電動バイブが突き立っては、膣から這い出ようとのたうつ蛇の如くに激しく身をくねらせていた。
なおもアマージョが息み続けると、やがてそれらも射出されるかのよう放り出されては、陸にあげられた魚よろしくに目下の地面で身を踊らせた。
斯様にして胎内のバイブを排出したアマージョはなおも腹腔へ力を込め続け──見守る少年達の顔面へ、膣や肛門からの分泌液を飛沫にして吹き付けた。
突然のそれを驚いては各々に顔を擦ったり、あるいは口に入ってしまったそれを吐き出したりとしていた少年達であったが……その動きも緩慢になり、やがては止まる。
同時、急激に鎮静しては一切の動きを停めて静止した少年達であったが──彼らのその股間からは、見る間に勃起してきたぺニスがパンツの全面を押し上げては、そこに腺液を滲ませて大きなシミを作り出した。
アマージョのフェロモンにより半ば強制的に勃起へと肉体を作り変えられては動揺する少年達を整列させるや……アマージョは目の前に晒されるそれらぺニスを、片端から順に咥えこんでは、口淫による奉仕を開始する。
その様子を見守りつつも周囲の見張りもする俺は、子供達のぺニスにむしゃぶりつくアマージョの背中を眺めながらふと、いま自分達がしていることの重大性を他人事のように振り返っていた。
──俺は……何をしてるんだ?
言うまでもなく俺達は重大な犯罪を犯している……しかしながらこれを実行するまでの罪悪感などは、これまでに微塵も感じてはこなかった。
頭の中は『いかにしてアマージョに精子を提供するか』の一点にのみ囚われて行動してきたが、今にして振り返ると一連の俺の行動はあまりにも不自然であったことに気付く。
はたしてそれは、こんな年端も行かない子供へ犯罪紛いのイタズラをしてまで叶えなければならないことなのだろうか?
世間一般においては俺自身も相当にイレギュラーな存在である自覚はあるが、それと他人を傷つけることはまた別次元の話だ。
いったい俺はいつぐらいからおかしくなってしまったのだろう?
アマージョがローターをコンサート中に忍ばせ始めた頃は、それに付き合いつつもまだ一定の距離感を維持している自覚はあった。
いよいよ以て彼女の暴走に対して疑問を持たなくなったのは……そうだ、あの香りを嗅いだ時からだ。
アマージョの頭上で、冠めいて鎮座する蕾の香りを嗅いだ時から俺はおかしくなっていた。
見れば今も、少年達のペニスを乱暴に貪るアマージョの蕾冠はうっすらとその間口が開いている。
そこから見え隠れするめしべが揺れるたびに、蠱惑な香りが漂ってはそれに晒される少年達は、まるでアマージョに操られているかのよう身を硬直させてはペニスをしゃぶられていた。
『あ、ああああ……痛いよぉ……チンチン痛いぃ……ッ』
『やめて……もうやめてぇぇぇ………ッ!』
『ママ~……ママぁ~……!』
少年達の悲痛な呻き声に俺の意識はいよいよ以て明瞭となっていくのを感じていた。
そして同時に気付く……すべてはアマージョの企みであったことを。
彼女から発せられる体内物質──フェロモンと言ってもいいそれには、それを嗅いだものや触れた者を意のままに操り従わせてしまう効力がある。
永らく彼女と一緒にいたことで徐々にそれを体内に取り込んでいた俺は、その精神まで感化されてはアマージョの求めるままに疑問もなく協力をしてしまっていた。
しかしながら、今日初めてその香に中てられた少年達は肉体の自由こそは奪われても、その精神はまだ犯されずに健在で、だからこそ今の悲劇ともなっていた。
止めなければならない──その思いが強く胸に去来するもしかし、全ては手遅れであった。
『んくぁ!? あぁッ、あああああああ!』
少年の一人が一際苦し気な悲鳴を上げた。小柄の彼だ。
次の瞬間、先端に鈴口しか現れていない皮かむりの亀頭からは、純白の精液が糸のように吐き出される。
それを前にアマージョも身を沈めるや、そのペニスを頭上の蕾へと挿入させてはそこにて放出される精を受け止めた。
そんな一人目の射精を皮切りに、続く少年達もまた次々と射精を果たす。
『なにこれぇッ? 気持ち悪いぃぃぃ……!』
『んうぅぅ! んうぅぅぅーッ! 気持ちいい! 気持ちいよぉーッ‼』
それらぺニスもすべて頭上の蕾冠へと挿入させると、アマージョのそこはまるで口唇のように蠢いては突き立てられる少年達のペニスを咥えこんでは絞り上げていった。
同時にそれを一身に受けるアマージョもまた、目鼻立ちの造詣が崩れるほどに表情を弛緩させては恍惚としてそれを受け止める。
けっきょく俺はただ……そんな地獄のような光景をただ見守り続けることしか出来なかった。
しばしして、一番最初に射精を果たした少年が腰砕けて地へと頽れた。
その様子に我に返り、急いで俺は彼へ駆け寄るやその身を抱き起して声掛けなどする。
完全に意識を失っている様子ではあるが、見たところ呼吸に異常は見られない。
その後も次々と射精を終えては脱力していく少年達を抱き留めては俺も、彼らを地に寝かしつけていった。
そして最後に振り返るそこには、アマージョが居た。
上目を剥いた瞳から滂沱に涙を溢れさせながら忘我する彼アマージョ──肉体のあらゆる穴から様々な体液を放出させた液だまりの中央に鎮座するその姿は、もはやポケモンというよりも異形な植物の感すらある。
そしてそんなアマージョの頭上にはあの蕾冠が──目一杯に額を広げては、その花弁を裂かせていた。
少年達から搾り取った精液をめしべの中に溜め込んではそれを吸収するように蠕動するその花……もはや下のアマージョは寄生の果てに打ち捨てられた抜け殻で、その花こそが本体であるかのような錯覚が俺を恐怖させた。
そうしてもはやこの状況にどう対処したらよいものか途方に暮れる俺へと──その声は掛けられる。
『何をしてるんだそこで!?』
茂みの外から掛けられる声に振り返るも──背に太陽を背負ったその人物は、逆光が影となって落ち込んではその顔を判別することもが叶わない。
ただしかし、その時の俺は終わったのだと思った。
全ての悪夢が終焉し、後に残される非情なほどの現実を今……呆然自失と俺は迎え入れていた。