第1話・幼馴染の妊娠
生家がポケモン育て屋を営むレウーのそばにはいつも一匹のブイゼルが居た。
別段そのブイゼルは彼のパートナーという訳ではなく、家業を手伝う『職員』の一員として家にいたポケモンではあったが、同年とあってレウーとブイゼルは姉弟のように幼少期を共に過ごした。
やがてレウー12歳の時──ブイゼルがフローゼルに進化を果たすのと同時、この家における彼女の役割をレウーは知ることとなる。
その年の暮れ、フローゼルが懐妊した。
彼女のここでの役割こそは『代理母』であり、他のポケモンの繁殖の為にその胎(はら)を貸すことにあった。
一見したならば非道にも思えるこの役割も業界では一般的な繁殖方法のひとつであったし、フローゼルもそれについては事前の説明と話し合いにより、本人も納得した上での妊娠であった。
とはいえレウーはそれを素直には受け止められない。
彼女の世話は今後卵が産めなくなっても変わらずに家が面倒を見るし、また生涯の内での妊娠回数も3回までとフローゼルの体調にも配慮した措置が取られていることは再三家族から説明を受けもしたが、それでもレウーは彼女を妊娠させる行為を『酷いこと』と断じては嫌悪した。
しかしながらそうした嫌悪の背景にあるものは人道的な倫理観に寄るところではなく、純粋にフローゼルが他のオスに抱かれてしまったことを受け入れられないレウーの個人的な感傷によるところが大きい。
だからこそ今も、すっかり大きくなったお腹を擦ってはそれを慈しむフローゼルを傍らに……レウーはやるせない思いで頬を膨らませていた。
「フローゼルは嫌じゃないの? だって全然知らない人の赤ちゃんなんだよ?」
眉もとを困惑と批難とにひそめ、どこかすがるような面持ちで出されたレウーの言葉に彼女もキョトンとした視線を返す。
正午、レウーの部屋での話である。
レウーのベッドに腰掛けるフローゼルの両腿の上、レウーは膝枕を借りる形で仰向けになっては彼女のお腹に頬擦りをした。
内に宿した卵のゆえか、いつも以上に体温の高いフローゼルのお腹は焼けるようですらある。
依然としてそんなふくれっ面のレウーをしかし、フローゼルは愛おし気にその頭を両手で撫ぜた。
酷いことなど何もない──と同時にいい諭す。
命がこの世に生を授かることはどのような状況であっても素晴らしいことだし、生まれてくるポケモンにだって何の落ち度も咎も無い。
むしろその手伝いが出来ることは、自分にとっては願ってもないことなのだ──と微笑む彼女に、もはやレウーは何も言えなくなってしまった。
一言一句その通りだった。
フローゼルの妊娠だってイタズラに繁殖させている訳ではなく、それを望めども叶わないポケモンの代わりに行う神聖な行為なのである。
そこへフローゼルへの個人的な感情を持ち込んでは全てを否定しようとしていた自分こそをレウーは改めて自己嫌悪し、ついには……
「……フローゼルのことが好きなんだ。だから、他の人とエッチしちゃったことが嫌だ」
レウーはそんなことを告白しては涙ぐんでしまうのだった。
そんな彼を依然として膝の上に置いたまま、その頭を撫ぜるフローゼルの手が止まった。
そしてその返答に何やら思い悩むような仕草を見せた後、フローゼルはレウーに対して起き上がるように指示をする。
それを受け、訳も分からずに上体を起こすレウーを隣にするや、フーゼルは軽々と彼を抱き上げて、今度は互いの両足を直交させるようにレウーを膝の上に抱いた。
大柄のフローゼルの膝の上とあっては張り出したボテ腹が直にレウーへと押し付けられる。
加えて、妊娠後見る間に発達した巨乳の両房もまたちょうどレウーの横顔を圧迫するかのようそこに添えられる。
僅かに甘い香りを漂わせたその乳房にレウーの鼓動は跳ね上がる。
ポケモンとはいえレウーにとってフローゼルは一女性であり、それこそは十分に好意を向けられるべき恋愛対象なのであった。
そんなフローゼルの匂いと体温とを顔の間近で感じられるこの瞬間は、密かにレウーを刺激してやまなかった。
──うわぁ……いい匂い。それに、すごくエッチだあ………
無意識に視線はフローゼルの胸元へと集中した。
毛並みに覆われているものの、下乳房がたわむほどの質量を持った大きさと、そして乳輪と思しき先端が肉厚の段となった眺めは、これまでに見たどんなポルノ女優でさえも凌駕してしまう艶やかさをレウーに覚えさせる。
同時にその思いが本能と帰結して更なる刺激を促してしまうと──レウーは人知れずペニスに血流が巡るの感じ、慌ててそこに両手を被せた。
──マズいよ、チンチンが立ってきちゃった……こんな時なのに!
そんな自身の雄(オス)を恨みながら、どうにかしてそれを鎮めようと内心で躍起になるレウーを余所に、フローゼルは更なる行動へと出る。
レウーの背に、そこへもたらせるよう片腕を添えて肩を抱くと……フローゼルはさながらに授乳でも行うかのよう、レウーの頭を乳房の中へと抱き込んだ。
途端に両頬を圧迫する乳房の重い感触と体温に慌てふためくレウーではあるがしかし、なおもフローゼルはそんな彼を幾度も抱き直してはなおさらに自分の乳房にて揉みしだく。
やがてはすくい上げるようにして右の乳房を持ち上げると、その先端をレウーの鼻先へと強く押し付けてしまうのだった。
「わ、うぷぷッ……ふ、フローゼル!?」
もはや何をされているのかも分からずに流されるばかりのレウーはその時、鼻の下に明らかに感触の違う弾力を感じて息を飲んだ。
僅かにざらつくようなその表面の質感を上唇で感じていると、本能的にレウーはそれを咥え込む。
途端──甘い香りと味わいが口中に広がる。
大振りの飴玉ほどもあろうかと思われたそれこそは、フローゼルの乳首に他ならなかった。
──これってフローゼルのオッパイ!? ボク、フローゼルのオッパイ飲んじゃってるの!?
場所が場所であるだけに、すぐさまレウーは状況を理解して慌てた。慌てたがしかし……母性と性欲に基づく本能に流されては、そんな理性も忘却の彼方へとすぐさま流されてしまった。
フローゼルの膝の上、身をよじりそこの乳房に縋りついては熱心に彼女の乳首を吸いだし始めるレウー。
ただ吸うだけではなく、そのしこりを前歯で噛み取っては舌の上で転がすなどしていると、ますます以てレウーは性衝動が高まるのを感じた。
──あぁ……チンチンいじりたい。早くオナニーしたい………
そして半ば茫然とそんなことを思った矢先、次なる刺激がレウーを直撃する。
最も刺激を求めてやまなかったレウーのペニスへとピンポイントに……何者かの手が触れた。
その感触に両肩を跳ね上がらせて見下ろすレウーの視線の先には──短パンの突起の上に被せられたフローゼルの右掌があった。
偶然に手がそこへ行きついたという訳ではなく、それは明らかにレウーのそこを意識して這わされたことは明らかだ。
それを証明するよう、フローゼルの手の平は捏ねるように旋回してはレウーのペニスへと刺激を与えていく。
「あ、ああ……ダメ、そんな風に触らないでぇ……」
それに耐えかねてはフローゼルの乳房に縋りついては上ずった声を漏らすレウーに対し、彼女もまた一際強くそこへの愛撫を強めていく。
そしてゆっくりと見せつけるかのよう、フローゼルは摘まみ上げた短パンのジッパーを下ろしていった。
開かれたポケットから頭を出す白い木綿越しの突起を指先でなぞりそこからレウーのブリーフを探っては前ポケットに手を差し込むと次の瞬間──
「うわあぁッ!」
フローゼルはそこからレウーのペニスを取り出し、大きく一扱きをしてその先端に溜まった腺液を撒き散らせては──皮かむりであったレウーの包茎を一思いに剥いてしまうのだった。