※この作品はR-18です。

三擦り半のマス☆カーニャ   作:たつおか

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第6話・彼女の居る場所

 

 

 身を起こして俺の上から立ち退くと、サーフゴーはその傍らで四つん這いとなっては尻を俺へと向けた。

 背越しに振り返りながら半瞼の挑発的な視線と笑みで俺を見据えつつ、さらには腰をしならせては臀部の脂肪も大きく揺らす。

 

 その眺めたるや、もはや『肉』というよりは油の詰め込まれた『水風船』を弾ませているかのような質感に、今しがた達したばかりのはずのペニスには再びに、痛いほどの勃起が促されるのだった。

 

 そんなサーフゴーを前に俺もまた立ち膝に身を起こすと、その魅惑の尻の前ににじり寄る。

 サーフゴー自身も先のクンニで幾度となく絶頂を果たしていたこともあり、肉厚の割れ目は腰の付け根から膣に至るまで光沢が出るほどに濡れそぼっていた。

 

 その割れ目の中央へと、さながらに果実へナイフを宛がうかのよう俺もペニスの裏筋を乗せ上げてそこへはめ込む。

 後はこのまま直進方向に挿入がセオリーではあるのだろうが、俺達のやり方は違った。

 直接に膣口へと亀頭を突き立たせるような真似はせず、さながらにパンでソーセージを包み込むかのよう、割れ目の間に宛がったペニスをサーフゴーの尻肉で左右から挟み込んだ。

 

 肉厚な彼女の臀部とあっては瞬く間にペニスは肉の中に埋もれて消えてしまう。

 そうして挿入ではなく挟み込んだ状態のまま俺はピストンを始める──要はパイズリよろしくに臀部で挟み込む、『尻コキ』を敢行したのだった。

 

 彼女との……テセィとの情交において、俺が一番に好んでは求めたプレイこそがこれだった。 

 豊満な尻を持つ彼女の恵体を存分に活かした尻コキは、個人的な性癖も相成ってか膣や肛門へ挿入する以上の快感と興奮とがあった。

 

 そして今ペニスに感じている感触は、あの日の快感とテセィの思い出を思い出させる温か味に溢れていた。

 それを感じつつ我を忘れて腰を突き動かしてしまうのは、けっして快感だけではない。

 俺もまた、彼女を愛していたことと……そしてそれゆえに関係を断ったことの後悔と苦しみの全てを、この再開のセックスへとぶつけていた。

 

 それを受けるサーフゴーもまた臀部内部に感じる俺の熱と想いに加え、粘液を介し肉を擦り上げられる快感に身悶えてはシーツに横顔を押し付ける。

 挟み込まれた巨大な尻肉の中で縦横無尽に突き動かされる俺の亀頭は、時にアナルの入り口を小突き、時にはその先端を膣口へと潜らせてはくすぐりと、緩急に富んだ快感をサーフゴーへと与え続けた。

 

 その行為は擬似セックスの延長ではあっても、近親相姦という互いの禁忌感を慰める為の方便として繰り返してきた俺達にとっては、もはやこれは性交以上の親愛表現の一形態なのであった。

 

 彼女の愛液とそして俺からも漏れ出る腺液にまみれた臀部の狭所は、既に一個の粘膜と化しては俺のペニスを締め上げている。

 そこを灼けるほどの摩擦を以て往復する中で、俺にもこの日最大となる絶頂の予感が訪れていた。

 

「お、おぉ……もう、イキそうだ……ッ」

 

 依然として腰を揺り動かしつつ、来たるべき快感の瞬間を期待してはより一層に腰の動きを強く忙しなくさせる俺の言葉を受け取っては──サーフゴーもまた快感に溶けた視線をこちらへと向ける。

 喘ぐあまりに返事の出来ない彼女はその声に代わって尻のえくぼを収縮させるや、より一層に臀部の締め付けを強めた。

 

 そして互いの熱と絶頂とが同調した瞬間──俺は彼女の肉の狭間において射精を果たした。

 閉じ合わされた肉の隙間へと浸透していく精液の熱に反応してはサーフゴーも激しく絶頂し、シーツへ額を押し付けては余韻に身悶える。

 

 同時の俺もまた、まだ射精途中のぺニスを引き抜くとその残りを彼女の尻の上へとぶちまけた。

 左右の臀部へと満遍なく打ち放たれる精液は、その尻の上において歪な斑模様を幾個も作り出し、そして時に鋭角に筋を描いては二度目とは思えぬ大量をそこへと吐き出していた。

 

 そんな欲望の滾りを最後の一滴までこの尻へぶちまけてやらねば気が済まない俺は、ぺニスの根本を握りしめては先端まで絞り上げ──鈴口に丸く浮き出した純白の珠を、振り払うようにしてサーフゴーの尻へと打ち付けた。

 

 それでも興奮収まらぬまま、しばしドラムスティックよろしくにしならせた自身のぺニスで彼女の尻を左右の見境も無しに打ち付けて続ける。

 その一打ちごとに臀部を通して膣や肛門へと響いてくる鋭い振動に、まだ絶頂の余韻の中にあるサーフゴーもまた小刻みに呻きを上げてはそれに応えるようだった。

 

 そして最後に一際強くぺニスを打ち付けてやると、ようやくにオレは体を起こす。

 見下ろすそこには、うつぶせに突き上げた臀部の割れ目から精液を滴らせ、さらには背中に至るまで尻の全面にも万遍なく精液をぶちまけられたサーフゴーを確認し──

 

 俺は身勝手ながらにも充実しては、深くため息をつくのだった。

 

 

■     ■     ■

 

 

 その後も数年来の空白を埋め直すよう、俺達は時間も忘れてまぐわい続けた。

 いつしか疲労によってようやくに我へ返れた俺達は、時が既に深夜を割りこんでいたことに気付くという有り様だった。

 

 心地好い事後の余韻に身を委ねる俺は、胸元に寄り添って瞳を閉じているサーフゴーの頭を腕枕の下から撫でてみせる。

 そんな俺からのイタズラに反応してサーフゴーも片瞼を眠たげに開くと、苦笑いげに顔を寄せてきては再び唇を交わした。

 

 しばしそうして互いの上唇を奪い合う他愛もないキスを交わした後──俺はこのサーフゴーに会ってから今まで心に秘めていた問いを彼女へと投げ掛ける。

 

「サーフゴー……お前は、テセィじゃないんだろ?」

 

 その質問に瞬間、サーフゴーの両眼が見開かれる。

 後は俺からの視線に顔を背けるように俯くと……彼女は再び俺の胸元へすがり付いた。

 

 予てより抱いていた疑問であった。

 早い段階から……それこそはこの廃屋で彼女と肌を合わせてた時から、確信ではなくそれとなく抱いていた疑念ではあった。

 

 そしてそれが確信に変わったのは、今に至るまでのサーフゴーとのセックスに他ならない。

 彼女が興じるそれらは、まるで図ったかのよう過去のテセィとのプレイを踏襲したものであったからだ。

 ……妹と肌を重ねた記憶の全てを覚えていたからこその気付きである。

 

「別に責めてはいないよ。ただ……真実が知りたいんだ」

 

 なおも変わらぬサーフゴーの背や肩を撫でながら愛撫を続けていると、やがては彼女も顔を上げ、最後にひとつ小さなキスをした。

 そうして身を起こして立ち上がるや、頭上のランプを取っては俺にも立ち上がることを促すように小さく声を掛ける。

 

 後に続く俺へとランプを預けてきたかと思うと、サーフゴーは部屋の一角にうず高く積まれた金貨と装飾食器の山へと右手をかざす。

 途端にその金貨の山が流動を始めるや、それらは吸い寄せられるよう渦巻きながら立ち上がってサーフゴーの右腕と同化していった。

 

 そうして金貨の山が消えたそこに現れたものは──隣室の存在を意味するもう一枚の新たなドア。

 そこを引き開くと、サーフゴーはその彼方の暗中へと消えていった。

 

「そこにいるのか………テセィ」

 

 思わぬその展開に逸る気持ちと動悸を押さえながら俺も跡へ続く。

 

 その部屋は縦長の一室だった。

 開口を潜ってすぐ目の前に壁が立ち塞がり、以降は左手の方向へと空間が広がっている。

 入室を果たし、部屋の彼方へランプの光源を向けると、その先の行き止まりにおいて屈み混んでいるサーフゴーの背が見えた。

 

 その様子は目の前にいる誰かと語らっているようにも見えて俺の不整脈が静かに高鳴り出す。

 闇の中においてサーフゴーの視線の先には確かに何者かの人影が伺えていた。

 そうして俺は手元の照明が室内全体へと行き届くよう一際高くランプを掲げる。

 

 隣室同様に……否、狭いながらもあの場所以上に数多くの貴金属や金貨宝石の類いに埋め尽くされたその部屋の中にそれを確認し──俺もまた込み上げる嗚咽を抑えきれずに頽れてはサーフゴーの隣に両ひざを着く。

 その瞬間を迎えてしまった事のありとあらゆる感情が俺の胸には去来していた。

 

 後悔や悲しみは元より、今日にいたるまで彼女を愛し続けていた日々への深き愛情に至るまで、俺は万感の想いの下、

 

「……ごめん……………ごめんよ、テセィ……!」

 

 遂には堪えきれずに両目から涙が溢れた。

 あの所を失ってから今日まで耐えに耐え続けた3年分の涙は留まるところを知らなかった。

 その熱い飛沫に霞むその先には──

 

 

 あの日のままの見目麗しいテセィの遺体が……眠るように鎮座していたのだった。

 

 

 

 

 

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