今一度デンリュウのメガシンカを見直すこととした。
ひとえにそれはメガシンカ後の能力の伸びや技の確認をする為であると同時、前回見られたような不具合……すなわちはTS化(性転換)が起きてしまわないかを確認する為でもあった。
いつも二人が特訓をする郊外の一角へと到着するや、再びネクスはデンリュウをメガシンカさせる。
あの時同様にデンリュウの体が光に包まれては、その姿を変えていく……ここまでは問題ない。
そして纏っていたそれが発散し、その下から現れた姿に──
「あぁ………またかぁ」
ネクスはがっくりと両肩を落とす。
見目麗しい目鼻立ちにメリハリの利いた胸元と腰つきの姿──今回もまた、メガデンリュウはTS化を果たしていた。
ポケモンにも時折り性別不明やそれが定められていない者など居るが、今のデンリュウのような性転換なんて聞いたことも無い。
場合によってはポケモンセンターに持ち込んで、一度専門家の話など聞く必要もあるなと思う一方で、本来の目的であった身体能力の確認もネクスは始めた。
こちらに関しては申し分のない結果を示した。
基本的な身体能力や体力の向上はもとより、技の種類も増えていればその威力も申し分ない。
その頼もしさには次回のバトルが楽しみになるほどだ。
かくして一通りの確認と特訓とを終えると、午後は思い思いの時間を過ごすこととした。
ネクスもまたリラックスしては昼寝のひとつでもしようとしているとふいに、依然としてメガシンカ後のデンリュウに袖を引かれた。
何事かと思い振りむけば、そこには片手にメリープを模したスポンジを手にしたデンリュウが上目遣いにこちらを窺っている。
「あぁ、そうか。そういや今日は洗ってやる日だったな」
そのことに気付いて一度は頷くネクスではあったが──すぐにとあることに気付いては身を硬直させた。
そう……それこそは、この女体化したデンリュウを洗わなければならないということである。
いやが上にも目に飛び込んでくるその巨乳に圧倒されてはネクスも口ごもる。さすがにこのデンリュウに触れることは気が引けた。
「じゃあ……メガシンカが解けたらな」
とりあえずそう言って引き延ばそうとするが、それに対してはデンリュウが納得しなかった。
見れば彼女もまた全身の所々が汚れている。同時にいつも特訓後にネクスがデンリュウを洗ってやるのは、二人にとっては欠かせない信頼の儀式でもあったのだ。
やがてはネクスが押し切られる形でデンリュウのポケモンウォッシュは始まってしまう。
しかしながらどこから手を付けたものか考えあぐねるネクス。
以前のデンリュウならば悩むことなど無く適当に洗い始められたが、今の女体を目の前にしては何処にしても手を触れることがはばかれた。
そんなネクスを前にデンリュウは催促でもするかのよう両腕を掲げては胸を張る。
豊満に実った乳房が大きく弾む様子に生唾を飲み込むや、ネクスもまた意を決してデンリュウへと触れる。
とりあえず胸元にスポンジを置いては洗体を始めるが、どうしてもそこから先に進めない。
そのすぐ下には例の乳房があり、ポケモンとはいえそこを触れるのには抵抗があった。
それでもやがてはスポンジも下降し、ネクスの手がその先端に触れると──デンリュウは小さく身を一つ震わせては天を仰ぐ。
そして同時に思いがけない変化もまたそこには現れた。
「……ん? え、これって……!」
不意な突起の感触をスポンジ越しに覚えて手をどけたネクスは──泡の下から立ち上がっていた乳首の存在を見つけては目を剥いた。
ネクスの心情を現したかのよう遠慮がちに小さな円を描き続ける洗い方は、期せずして彼女のそこ一点を刺激し続けることなり、結果それを起き上がらせる事態となってしまっていた。
その変化に慌ててスポンジを今度は掲げられた腋の下へと移動させるも、胸元と二の腕の筋肉の収束点となるそこもまた艶めかしく肉が隆起していては、得も言えぬエロチシズムをネクスに想起させる。
今日まで女体に触れることもなければ彼女すら居たこともないネクスである──いかにその相手がポケモンとはいえ、斯様な体に触れ続ける刺激はもはやこの少年には限界であった。
そんなネクスの心情を知ってか知らずか、デンリュウもまた次なる洗体のリクエストを訴えてくる。
突如として背を向けたかと思うと大きく両脚を開き、身を半分に折って頭を下げるや尻尾もまた跳ね上げ……デンリュウはネクスの眼前に尻と股間とを開帳した。
下腹と恥丘に肉の段を盛り上がらせた股間周りと豊満な臀部──そしてそれら中央には、黒く色素を沈着させた肛門と膣口のスリットとが露にされていた。
その眺めについには限界を超えてネクスの人中を鼻血が伝う。
──なんだよもう……! カンベンしてくれ!
慌てて鼻へ詰め物をし、興奮にもしかし辟易としながらネクスはデンリュウのそこへと向き合う。
童貞のネクスにはもはや、デンリュウの一挙手一投足が刺激的でならない。
もはや完全に目を閉じて腕を伸ばすと、なるべくに局部の感触を覚えないようおざなりにネクスはデンリュウのそこを洗った。
しかしながら尻尾の付け根の隆起や、膣部に触れた際に表面の柔らかさへ変化が生じる感触は、それだけでも十分にネクスを刺激してやまなかった訳ではあるが……。
やがてはそれらも洗い流し、ようやくにデンリュウの洗体を終えると──ネクスはどっと疲労を覚えてはその場に座り込む。
「終わったぁ~……」
深くため息もついて感慨深げに呟くネクス。
以前にアルバイトで巨大なホエルオーの洗体を手伝ったこともあるが、その時以上の疲労感をネクスは覚えていた。
そんな項垂れるネクスの頭上に何者かの影が差す。
何かと思い見上げるや、そこにはデンリュウがこちらの顔を覗き込んでいた。口元は笑みの形に結ばれて、その表情もどこかテレたように上気している。
そして何かあるのかと見上げ続けていると、ふいにその鼻先が迫り──デンリュウは感謝の印とばかりに、触れ合う程度のキスをネクスの唇へと施した。
後は子供のように黄色い声を発しては走り去っていくデンリュウ‥‥…そんな彼女の背を見送りながら、
「……アイツ、本当にオスなんだよな?」
ネクスは今も柔らかい感触の残る唇を、不安げに触れてみせるのだった。