射精を経て気持ちが収まると同時にジー・クの肝も据わった。
ここまで来たのならばもはや行ける所まで行こうと、ジー・クはウェーニバルとの一線を越えるべく彼女の腰元へ身を乗り出させる。
依然としてソファに身を投げ出したままのウェーニバルは自分の股座に立ち膝でにじり寄るジー・クを何も分からずに見守っていたが──彼のペニスの先端が自分の膣口へと近づけさせられるその光景には、言いようのない興奮と高揚とを覚えた。
思うにジー・クのペニスが自分の膣へと挿入されてしまう展開は想像に難くなかったが、それでもウェーニバルは本能で強いタブーを感じた。
しかしながらその禁忌感ゆえに、彼女の発奮もまた促されるのだ。
むしろ早くジー・クとその瞬間を迎え、取り返しのつかない場所まで連れ去ってもらいたいとすら今のウェーニバルは想っていた。
そうしてついにジー・クの先端が膣口に宛がわられ、亀頭の熱をかき分けられた陰唇に感じては鼓動を強くさせるウェーニバルへと、
「……ウェーニバルは、本当に良いのかい?」
その直前でジー・クより最後の言葉が掛けられる。
瞬間、その声に我へと返りウェーニバルも顔を上げてジー・クを望む。
そこには少し当惑したようなパートナーの顔があった。
「赤ちゃんになっちゃった君を騙してこんな形になっちゃったけど……それでも僕は君のことを愛してるからね。それだけは分かって」
どこか悲し気に掛けられるその言葉にウェーニバルも悟る。
今のジー・クにこんな顔をさせてしまっている理由こそは、単純なポケモンと人の肉体関係に戸惑っているからではない。
何よりもジー・クは、純粋にウェーニバルのことを想っていてくれていたのだ。
だからこそ幼児退行を果たしてしまった彼女とこんな関係になってしまうことや、自分の本当の気持ちを理解してもらえないことが悲しかった。
本当ならば、正面からいつものウェーニバルに自分の気持ちを伝えたかったのだ。
それを理解した瞬間──ウェーニバルの頭に掛かっていた意識の靄はすべて取り払われた。
今まで幼児退行後と本来の自分を都合よく曖昧に行き来していたウェーニバルの意識はこの時、本来の自分へと完全な覚醒を果たした。
そっと……伸ばされるウェーニバルの両腕がジー・クの首を絡めとる。
それに気付いて彼女を見遣るジー・クの、二人のその視線が合った瞬間──ジー・クはそこに、従来の彼女の精神を見た。
「元に……もどったのかい?」
思わず訊ねるジー・クにウェーニバルも柔らかく、それでいてどこか皮肉っぽい笑みを切れ長の瞼に宿しては返す。
そして次の瞬間には、強く彼女はジー・クを抱き寄せるや情熱的にその唇を奪う。
その反動で互いの体もまた密着をすると、あっけないほどに二人の接合は果たされてしまうのだった。
「あ、ああ! 熱いぃ……熱いよ、ウェーニバル……!」
挿入した膣道に感じるその粘膜の熱に対し、今にも達しそうに喘ぎながらジー・クは声を上げる。
膣内は今まで以上に潤滑しては、変幻自在に膣壁の粘膜をうねらせてはジー・クのペニスを包み込み、そして締め上げていた。
一方でウェーニバルはと言えば──身を仰け反らせては、天を仰いで目を見開く。……こちらは今の一突きで完全に絶頂を迎えてしまっていたようであった。
しかしながら、童貞ゆえのジー・クはそんなことなどは分からない。
ただ本能と快感に突き動かされるまま、彼女の内部を突き崩す動きを開始した。
ただでさえ初体験で敏感な膣内に……ましてや絶頂直後の肉体に対して突き入れられる更なる刺激は、もはや快感を超越した苦しみとしてウェーニバルを苛んだ。
それの停止を訴えるべくに抗おうにも、完全に肉体のコントロールを失ってしまっているウェーニバルには為す術もなく、もはや快感の無間地獄と化したジー・クからの責め苦にその身を晒すばかりとなっていた。
それでもしかし、
「あぁ、ウェーニバル……ウェーニバル、好きだぁ……!」
自分の上で、幼い愛を語らいながら躍起になって体を動かすジー・クの姿に、ウェーニバルは言いようのない幸福もまた感じる。
辛うじて体を動かしウェーニバルが取った行動は……その両腕でより強くジー・クを抱きしめることであった。
さらにはジー・クの腰の後ろへ両脚を回しては交差させてしまうと、もはや彼との密着が解けないようにより深く──そしてより強くに抱きしめた。
斯様な情熱に過ぎるウェーニバルの抱擁に、ジー・クも彼女の豊満な胸元の毛並みに顔を埋めては幾度となく喘いではその名を呼ぶ。
そしてウェーニバルから遅れること数刻──ついにはジー・クもまた絶頂を迎えた。
強くその胸元に抱き込まれることで、最後は一切の声を上げることなく達してしまったジー・ク……一際強く押し付けられた彼のペニスは、その深部にて子宮口に触れるやそこへと無遠慮に射精の滾りを浴びせては、受精の実感をウェーニバルに覚えさせる。
それを受けながら、依然として胸の中に抱き込んだジー・クの額やひよめきを問わずにウェーニバルは幾度も嘴を吸い付けさせるような愛情いっぱいのキスを施す。
始まった頃は自分が子供であったのに、今においてはジー・クこそがウェーニバルにあやされる赤ん坊のようであった。
やがては存分に射精を終え、胸元がジー・クの深いため息で熱く籠るのを感じると……そこからジー・クは顔を上げ、改めてあ外の視線を絡み合わせた。
期せずして、二人の間に笑みが浮かぶ。
なにやらそれがたまらなく楽しくて、そして嬉しくてウェーニバルは子供のようにコロコロと笑った。
そうして再びキスをすると──そのまま深くジー・クを抱きしめたまま、ウェーニバルは眠りへとついた。
今日この瞬間に至るまで悩みに悩んだ自分の在り方の答えが出たような気がした。
そして明日からはもっと……ジー・クとの楽しい日々が送れることもまた、ウェーニバルは確信していた。