双方ともに、もはや理性的になれる状況ではなかった。
口中に舌先の粘膜を通して彼女の味が広がると、私もまたゾロアークの中へと舌を往復させては、もはやキスというにはあまりにも下品な唾液の交換を行う。
ゾロアークとしてもそれを拒絶するようなことは一切せずに、むしろ頬を窄ませては私の舌先を迎え、よりいっそうにそこから滲む唾液をすすり上げては喉を鳴らせた。
やがては斯様なキスのままに脱力し、彼女は掛け布団の上へと頽れる。
体位的に私が覆い被さるような形となると彼女は尻から接地して、やがては仰向けに体を横たえた。
重力に引き剥がされるような形で私達の唇が離れると、布団の上には両腕を掲げたゾロアークの裸体が露となっていた。
形良く新円に張り出した下腹と、凝縮感のある太腿の股間周り……そして想像通りに規格外の両乳房は、その重みから下房が左右へと零れては大きく胸元を晒している。
私もまた立ち膝でにじり寄り、開かれた股座の間に体を納めると──その乳房を左右から救い上げては中央へと寄せ、眼前に集結したこれまた大振りの乳首左右を無遠慮に咥え込んだ。
舌先に滑らかな感触が生じる……唾液を介して滑りを帯びた乳首は最初こそは汗ばむ彼女の塩気を感じさせたが、以降も舐り、吸い尽くしているとやがてはその先端からほのかな甘みすら滲ませ始めていた。
存分に片方を味わいつくすと、貪欲にも私は更にもう片側へも舌を這わしては咥え込む。
そんな私を彼女もまた切なげに声を上げては抱きしめ、幾度となく背に這わせる掌の位置を変えては私の背を大きく撫ぜた。
やがてその手は背から尻を撫であげ、さらには腰元へ回ると遂には──互いの体の間へと差し込まれ、その先において私の股間へと触れた。
逆手でスラックス越しに掌を窄めてはペニスそこを揉みしだいてくる感触に、私も敏感に反応しては首を仰け反らせる。
この一手によって攻守は完全に逆転をしてしまう。
依然右手は私の股間をまさぐったまま、残る左ひじを布団に突いては体を起こすと、再びゾロアークは私の唇を奪う。
行き来する舌先を咀嚼し合いながら身を起こし続け、やがては二人の体位が完全に起き上がるやその瞬間に身を翻し──今度は彼女が私を組み敷く形に覆い被さった。
私の頭の両脇に手をついて見下ろしてくる彼女と目が合うと、さも嬉し気にその下瞼が上ずる。
視軸を私へと定めたまま舌なめずりをして上唇を湿らせるや、そんな唇は下降して私の頬へと触れ合わされた。
強く唇を吸い付けたまま、口中で大きく舌先を動かすと味わうように私の横顔を舐め尽くしていくゾロアーク。
唇は頬を離れるも、しかし依然として舌先は接地したまま下降を続ける。
首筋をなぞり、被服越しにもお構いなしに私の腋や胸板へと鼻先を押し当てては荒い呼吸が為されると、そこに生じる湿温の緩急にこそばゆさを覚えては私も身を捩じらせた。
やがてはそんな彼女の顔は私の下半身へと至り、そして股間一点に鼻先を埋めると、よりいっそうに強くそこの体温と香りを求めるよう彼女は幾度となく頭を振った。
その瞬間私の脳裏をよぎった光景は、トリュフ採取において用いられる猟犬や豚のビジョンだ。
ふくよかな頬元の顔を必死に押し付けながら黒のスラックス越しのペニスを探る姿は斯様にして滑稽であると同時、彼女を尊厳ある女性であると認めるからこそ、そのギャップにますます私の興奮は昂らされてしまうのだった。
そうして魅惑の仔豚はついに目的のものをそこに探り当てる。
前歯でスラックスのジッパーを咥えこんではスライドさせ、さらにその下にあるボクサーパンツの前ポケットへもまた、本能に駆られる荒々しさのまま噛みついては剥ぎ取らんと首を降った瞬間──既に勃起して久しい私のペニスは、そこから躍り出てはゾロアークの眼前へと屹立を果たした。
斯様な私のペニスを目の当たりにし、熱に浮かされていたゾロアークの表情は瞬間、強い驚きを宿したものとなってその目を見開かせる。
やがて眉もとは強い困惑を含んでは、今度は泣き出しそうな表情を彼女に作らせつつも……唇を厚くすぼませたゾロアークの口先は、一切の迷いもなく亀頭の裏筋へと押し付けられた。
獣のものとは思えない柔らかさの接触に、私もまた機敏に反応しては頭をのけぞらせてしまう。
久方ぶりの行為と言うことも然ることながら、このゾロアークから感じられる柔肉の感触はその悉くに快感を伴う柔らかさに満ち満ちていた。
一方でゾロアークは割れ物でも扱うかのようペニスの背に右手を沿わせ、さらには左手でおいても柔らかくその根本を握りしめると──窄まれた口唇は一息に、私のペニスを飲み込んでしまうのだった。
途端に亀頭全体を包み込む熱と、さらには唾液の潤滑を帯びた弾けるような口中粘膜の弾力に苛まれ、私は無意識にも肛門を引き絞りペニスへの血流をさらに循環させる。
亀頭への血液の凝縮によりペニスはより硬度を増すと同時に更なる過敏さもまた得ては、ゾロアークから施される口中の粘膜をよりいっそう敏感に感じ取っていた。
彼女が頬を窄めるとそれだけでふくよかな頬肉が密着してきては、まるで彼女の一部にされてしまったかのような一体感の中に私を取り込む。
そしてそれが激しく上下をし、まとわり付いていた唾液やせん液を卑猥な水音を立てて撹拌するや──
「だ、ダメだ……保たない!」
私は瞬時にして絶頂を予期しては根をあげた。
ワシ掴むよう頭部に両手を沿わせてくる私からの訴えに、依然として彼女はペニスを咥えこんだまま、上目にこちらの様子を伺う。………この視線もまた刺激的だ。
「すまない……久々もあってか、もうイキそうなんだ。このままだと君の口の中に出してしまう」
申し訳なさと、そして自身の不甲斐なさを恥じ入りながら伝える私にもしかし、それを告げられる彼女の目は、これ以上にない期待を満たしては輝いた。
そして私からの懇願を無慈悲にも無視する形で──彼女のフェラチオは先程まで以上の激しさを以て再開された。
一方で戸惑いを隠せないのは私だった。
口内射精の危険性を示唆したというのに、むしろ彼女は自ずから望んで、先ほど以上に激しいフェラチオを敢行してきたのだから。
その後も押し寄せる快感と、さらには肛門や睾丸を痙攣させる肉体の痛痒感に苛まれながら遂に私はその時を迎えてしまう。
抵抗するつもりだったのか、はたまた縋りついたものか……結果として私は強く彼女の後ろ頭を掻い繰って目一杯に腰を押し付けると──私は彼女の喉奥深くでの射精を果たしてしまった。
それを受けて激しい前後運動は止んだものの、それでも私のペニスを飲み込んだ内頬と食道は蠕動を続け、真空状態と化した喉の中でなおも締め付けては、さらに吸い出す動きを継続させる。
元からの尿道の圧と、さらにはその誘われる口中の動きに連動した私の射精は、もはや液体の放出というよりも、一個の固形物を尿道から長く引き抜かれるかのような錯覚を覚えさせたほどだった。
そしてその感触は、今日にいたるまでに幾度か味わった酒精の中でも一際に快感と思わせてくれるものだった。
もはや声すらも上げられず敷布団の上へと脱力しては沈み込む私をよそに、ようやくゾロアークは口中のペニスを抜き出し始めていた。
頬を窄め、丸く絞り込んだ口唇を一部の隙間もなく吸い付けさせながら長くそれを引くと──全盛の硬度を失った半立ちのペニスが、窒息寸前の魚よろしくに下腹へ横たわらせられては、時折り来る痙攣にその身を震わせる。
赤く充血した亀頭は、すっかり彼女の口の中で濯がれては風呂上がりのような艶やかさでそこに横たわっている。……排泄器官でもあるはずの穢れの一切もまた、綺麗に舐め取られてしまっていた。
その様子に辛うじて首を起こして股座の彼女を確認すれば……そこには、まだ口中に収めているであろう私の精液を、頬の内側で左右に転がしながらテイスティングしているすまし顔が見て取れた。
瞳を伏せ、味わうよう左右に往復させる舌先が口内の内側から彼女の頬に陰影を浮きつ沈みつさせている。
やがては僅かに顎先を上げ、反らせた喉元が大きく隆起すると──彼女は完全に私の精液の全てを飲み下してしまうのだった。
直後、見せつけるよう大きく口を開いては、その愛らし見た目にはそぐわない鋭い牙の並ぶ口中を披露して鼻で笑うゾロアーク……そんな挑発的な彼女の表情に再び、私はペニスに血流が巡るのを感じた。