見る間に眼前で……そして添わせる手の平の中で脈打っては鎌首を持ち上げ始めるペニスの様子に、再びゾロアークの表情は喜色満面に咲き綻びた。
やがては完全復活を果たして屹立するペニスの裏筋へと彼女は愛情たっぷりに窄めた唇を押し当ててはキスをする。
先ほどは彼女自身も興奮に急き立てられるがあまり早々に咥え込んでしまったペニスではあったが、射精という一区切りを置いた今はようやくに眼前のそれを慈しむ余裕も生まれていた。
裏筋全体を鼻頭(マズル)の脇に置いては目頭を押し当て、顔全体を使って私のペニスの脈動や体温を堪能するゾロアークからは、すっかりこれの虜になっている恍惚感が窺えた。
角度を変えて幾度となく鼻頭を擦り付けては、ペニスそこから滲む腺液を顔面へ万遍なく塗り付けていくマーキングを自ら行う様たるや、まるで自分がこのペニスの所有物であることを自ずから主張しているようないじましさがあって、それを見守る私の慕情をなおさらにかき立てるのであった。
同時に、彼女自身もまた己を慰める行為に没頭していた。
いつしか室内響き渡っている水音は、彼女が私のペニスへの服従を誓いながら自身の膣を指先でかき乱しているそれだ。
時折り指々が深く膣口へ挿入されると、それに伴った吸着音が粘着質に響き渡る……その音に彼女の膣の締め付けを想像すると、そこにペニスを収める妄想だけで私の辛抱はたまらなくなってしまう。
そしてそれを察したのか、はたまた彼女自身に我慢の限界が訪れたのか──やおら彼女は背を伸ばして身を起こすと、その高い視点から悠然と私を見下ろす。
いつの間にかポニーテールが解かれて背に降ろされた鬣と、しっとり汗ばんではその表面に艶やかな光沢を宿らせた短毛の毛並み……そこへたわわに実る巨乳二房と美しく張り出した下腹部の景観は、頼りない行灯の光量下において息を飲むほどに美しかった。
やがては見惚れる私をよそに、彼女は片ひざを立てては尻を持ち上げて私を跨ぐや──右手をペニスの根元に添えてその先端を膣の真下へと誘導していった。
場所を確認するよう僅かにペニスを振らせては亀頭の先端で陰唇の溝をかき分ける仕草と感触に、私もゾロアークも遂に一線を越えてしまうことを予期してはそこに覚える興奮に胸を高鳴らせる。
そして挿入の瞬間、ふいに彼女は小さく声を発すると私の意識を自分へと向けさせる。
思わぬそれに視線を彼女へと投げれば、そこには場違いなほど朗らかな微笑みで私見つめている彼女の顔があった。
誇張でもなく女神さながらに見えたその表情に一時、私はこの淫靡な状況を忘れたほどだ。
しかしその慈愛に満ちた表情は一変して崩れた。
眉元をしかめ、眼球が上目に剥く──それでも笑みの形を維持していた目元はその円らな下瞼が弓なりに上ずって、微笑んでいた口元もその形のまま唇の下で牙を食いしばる……斯様にして遂に彼女の膣へとペニス挿入が果たされてしまった
膣道に感じるペニスの感触を味わうかのようじっくりとゾロアークは腰を落としていく。
処女の如くに閉じ合わさっていた膣壁を押し分ける感触が、みちりみちりと亀頭越しに伝わってくる……そしてその中を一襞ごとに進むたび、ゾロアークもまた頬を窄ませ涙に潤んだ上目を剥いては牛よろしくの声を上げては私を迎え入れていく。
やがては完全に腰を落とし、彼女の尻と私の腰とが完全に触れ合うと──ついにペニスは、その根元まで彼女の中へと挿入を果たしてしまった。
その一突きに、ゾロアークは喉を反らせると声にならない声を天に向かって吼え猛る。
口先を窄め、きつく瞳を閉じた表情のままその身を震わせる様子から察するに、どうやらコレで絶頂を迎えてしまったらしい。
別段私が技術的なものを披露した訳ではないが、それでも自分との性交において女性が達する様を眺めるのは、ある種の肉体的快感以上の優越感を覚えさせてくれるのだった。
しかしながら、一方の私とて人のことなどは言えない。
絶えず蠢き続けてはざらついた肉襞で亀頭を扱き上げてくる彼女の膣壁たるや、その快感にすぐさま射精へと導かれてしまいそうな感覚に晒されていた。
とりあえずスロープレイなどを心掛けようと思った矢先、突如として視界が遮断される。
何が起きたものやら困惑する私ではあったがすぐにそれが、ゾロアークが体を倒しては私を巨乳の下敷きにした故のことだと気付く。
乳房の脇を両手で抱えてはかき分けその谷間のから顔を覗かせれば、そこにはどこか疲れた微笑みのゾロアークと視線が絡まった。
額に珠となって浮いた汗と半閉じの目蓋、加えてほつれた鬣が一筋、額へと垂れてはどこか気怠げな気配を窺わせるゾロアークは──息を飲むほどに艶やかだった。
そんな彼女はその柔肉の全てを使って私を包み込み、そして文字通りに組み敷きながら尻のピストンを開始する。
乳房に負けず劣らずの豊満な臀部が打ち落とされるたびに体重による衝撃と、打ち合う肉同士の感触が心地良く私の肉体へと響き渡る。
鞭のよう腰をしならせて繰り出されるピストンはその重量感の見た目とは裏腹に、実に能動的に動いてはリズム良く咥え込むペニスを摩擦していった。
一方の上半身においては、彼女は自身の胸元へ取り込むよう挟み込んだ乳房もろともに私を抱き包んではこの顔の額や唇を問わぬあちこちへ情熱的にキスを施す。
その分厚い唇が幾度となく吸い付けられ、さらには伸ばされた舌先も目尻の眼窩や耳孔は元より、遂には鼻腔へも伸びてはそこの穢れなど気にすることもなく舐め穿いては私の脳内を彼女の匂いで飽和状態にさせた。
やがては再びに唇同士が接触をし、もはや共食いの様相で舌同士を絡め合っては互いの唾液をすすり上げる粘着音を響かせるに至り、遂に私にも絶頂の兆しが現れる。
肛門と蟻の門渡りが無意識に痙攣を繰り返す感覚に晒されてそれを訴えようとするも、前述の通りにそれを伝えるべき口唇は彼女の唾液を貪ることに使われてしまっていて一切の用をなさない。
しかしそんな言葉など無くとも、一体化した膣壁に伝わるペニスの痙攣を感じ取ってはゾロアークもまた私からの射精を予期していた。
種族違いとはいえ生殖行為の果てに膣内へと射精されることの神聖と禁忌は彼女もまた知るところだ。
だからこそ尚更に肉体は興奮を宿しては、ラストスパートとばかりに締め上げ、そして腰の動きをより激化させた。
豊満なその肉体からは想像もつかない速度で上下の打ち付けが繰り返される──その中で遂に私は限界を迎えた。
挟み込まれる乳房と、さらにそれを抱きしめる両腕のホールドに加え、唇もまた熱烈な抱擁にて塞がれている状態の中……私は呻きと共に絶頂した。
射精の瞬間に私の肉体は跳ね上がり、より深くゾロアークの膣を突き上げた。
同時に膣内において亀頭は子宮口にまで達してはその先端を僅かに中へと埋め、放出される精の全てをそこから子宮内へとダイレクトに打ち放つ。
その肉体の最深部にて炸裂する熱の衝撃に反応し、ゾロアークは私を拘束していた上半身を仰け反らせては悲鳴に近い声を上げた。
身の内側から焼かれるようなそれと、種の違う遺伝子を子宮に取り込むことのタブー……そして何よりも私への愛情というそれら全てが混然一体となっては、彼女を生涯で最高潮の快感へと導く。
それを反映するよう膣壁はより一層に収縮を繰り返しては私のペニスを絞り上げ、遂には下りだしてきた子宮口もまた弛緩して間口を広げると、放たれる精液の一滴として漏らさじと膣さながらに私の亀頭を飲み込んでは蠕動をするのだった。
やがては文字通りに最後の一滴までを搾り取られ、私は脱力に敷布団へと沈んだ。
それと一拍子遅れてはゾロアークもまた体を萎凋させては再び私の上に重なる。
もはや疲労困憊といった様子の彼女に先ほどまでの様な愛撫を繰り出す余裕などは無く、今度は私の胸板に体を預けたままただ荒い呼吸を繰り返すばかりだ。
そんな彼女を私は抱いた。
伸ばせる限りに両腕を彼女の背に回し、慈しむようその背面を大きく撫ぜてやると、その感触が心地良かったのか彼女は猫のよう細めた瞳を微笑ませながら、幾度となく私に頬ずりもする。
かくして一線を越えてしまった私達はその日を境に──実に様々な試みを果たしていくこととなく。
愛情深く、そして時に淫靡なその交流の中で永久の愛すらをも語り合う私達ではあったがしかし……──
この出会いがそうであったよう唐突に、その別れもまた一切の感傷も許さずに私達を引き離してしまうのだった。