第1話・小さな人魚姫
彼女が隣家に越してきたのは俺が16歳の時だった──……
「ほぉら、アシマリ……お兄ちゃんにご挨拶して?」
そう促されたアシマリは、それでもその女性トレーナーの足元に隠れたまま興味深げに俺を見上げていたのが印象的だった。
正確に言うならば、彼女とアシマリの関係は『トレーナーとポケモン』などではなく、法律上的にも認められた『親子関係』の間柄であった。
この『ポケモンを養子に迎える』制度は昨今でも珍しくはなく、越してきたお隣さんもまたアシマリを『娘』として迎え、そしてそのように扱っている様子だ。
別段そのことに疑問を持つことも無く、こうして俺達のご近所付き合いはここにスタートするのだった。
初対面ではあまりの人見知り様に馴染めないかと思われたアシマリであったが、翌日にはさっそく俺の家へと遊びに来た。
幼さゆえの行動力であろうがそれでも俺の寝室の入り口から、半身を隠してはこちらの様子を窺っているに、まだ完全に警戒も解けてはいないようだ。
「アシマリ、こっち来いよ。一緒にゲームやろうぜ」
一方で俺も段階を踏まない誘い方などをしてしまう。
16歳とはいえ、この時の俺もまた子供だった。互いに礼節を重んじられるようなデリカシーなどはどちらにも備わってはいない。
しかしながら、そんなまっすぐさが功を奏した。
むしろアシマリにはそのくらいのストレートさが必要だったようで、誘われるやその顔に笑顔を咲かせると、ドア枠の影から駆け出してきては俺の胸元に飛び込んでくるのだった。
かくして友人同士となった俺達は、まるで兄妹のように日々を過ごすようになる。
アシマリも学校が終わるやすぐに俺の部屋へと直行し、以降は夕食までの時間を一緒に遊んですごす。
時にそのまま、俺の家で夕食を食べたり、はたまた泊っていってしまうこともあって、一時期はむしろ実家で過ごすよりも俺の部屋にいる時間の方が多いのではと思われたほどだ。
俺にしてもそんな幼い妹の出現は嬉しかったから、もはや彼女をポケモンとは意識せず人と変わらぬ一個人として触れ合うようになっていた。
そんなある時、その事件は起きた──。
いつものよう遊びに来たアシマリの地を這った跡に、なにやら赤い筋が残るのを俺は発見した。
観察するに血の跡と思しきそれを確認して、俺はアシマリへとそれを伝える。
彼女自身、斯様な自分の体の変化に気付いてはいなかったようで、身を翻して半身を開くと、俺達の視線はアシマリの尻尾の付け根に浮き上がった僅かな血痕を発見する。
とりあえず彼女をベッドへ仰向けにし、二人してそこを凝視する。
当初は腹這いの移動を主とすることから、内面のどこかに傷がついたのだろうと楽観視していた俺達ではあったが、その出血の出所を詳細に確認するに──そんな俺達の顔からは血の気が引いた。
事もあろう出血は、アシマリの性器の内部より生じていた。
今にして思えそれは、彼女が初潮を迎えたというだけの話ではあるのだが、そう言った知識など何一つ持ちえない俺達はその事実に狼狽しては取り乱した。
特に当時者たるアシマリの混乱は甚だしく、声をあげて泣き出しては不安げに俺へと縋りついてきては見上げるばかりだ。
そして斯様にして混乱もしきりの彼女をどうにか宥めてやろうと懸命に考えた俺は、とんでもない対処を彼女へとしてしまう。
事もあろう俺は……そんな血のにじむ彼女の膣へと舌を這わせたのだった。
その行為の異常性は筆舌にも尽くしがたい行動ではあるのだが、傷を癒す為の本能として行う『舐める』という行為は、それがもたらす効果以上に彼女アシマリの精神を安定させるのに効果があった。
最初こそは俺の行動に目を見張っては戸惑う様子の彼女ではあったが、膣越しに俺の舌先の体温を体液と唾液の滑りを感じ取るや、絵も言えぬ安堵をそこに感じてはすぐにその身を託した。
ベッド上で仰向けになっては脱力し、俺からのクンニを受け続けるアシマリは何処までも穏やかでそしてリラックスした様子である。
一方の俺にもまた自身でも予想しえなかった変化が現れていた。
人の子供以上に無頓着に扱われてきたポケモンの膣などは、そこに溜まる長年の恥垢や局部特有の分泌物によって酷いえぐみと塩気を感じさせる味わいではあったが──舌先に感じる柔らかい肉の触感と血の味に、いつしか俺は彼女を慰める目的も忘れ夢中になってはそこを舐め尽くしていた。
ぴっちりと閉じ合わさった膣壁同士に舌先を差し込むと、唾液と体温によって癒着が舐め溶かされては俺の舌の形に膣内は広がっていく。
やがては完全に俺の舌全体がそこに収まり、その内部にて舌先を泳がせるとそこから来る独特の感覚にアシマリもくぐもった声を上げた。
今までに感じたことも無いそれも『違和感』には間違いは無いのだが、それでも身の内側に生じるその熱と感覚は少なからず彼女には不快なものではなかった。
ましてやそれを施してくれているのは信頼できる「お兄ちゃん」こと俺であるのだ。
むしろより深く、そして行為の激化を求めてアシマリは前鰭で俺の頭を掻い繰る。
自身もまた腰を突き上げて俺の口唇との密着を求めると次の瞬間──彼女自身にしても予想しえなかった性的絶頂を迎えては、俺の口内へと愛液の飛沫を噴き上げた。
放尿然として口中に炸裂する熱い飛沫を俺もまた拒否することなく受け止める。
その後も溢れていた愛液を綺麗に舐め取ってやり、ようやくにそこから口を離すと、目下には熱に蒸れて陰唇の襞を体外にはみ出させたアシマリの膣が、妖艶なその全貌をそこに咲かせては震えるばかりであった。
同時に、視界にはそんな俺へと抱擁を求めるよう前鰭を左右に広げては伸ばしてくるアシマリが見えた。
それに応じて身を寄せると、予想通りにアシマリは俺を強くハグしては、今しがたまで彼女の不浄を舐め清めていた俺の唇をお構いなしに舐めてはそして吸い付いてと貪った。
幼さゆえの、本能に突き動かされてのそんな行動にはこれがお互いのファーストキスであるというムードも感慨も無い。
しかしながらそれは俺もまた同様で、繰り広げられるアシマリからのでたらめなキスへ同じくに、俺もまた唾液をすすり上げる音を立ててはその下品なキスに応じた。
かくしてこの一件を皮切りに──以降、俺達の間には新たな『遊び』が加わった。
アシマリの膣を舐めてやり、そしてキスを交わす淫靡で愚かなその遊び………そしてそんな彼女の興味が俺の体へと向けられるのにも、さして時間を要さなかった。