幼さゆえの適応力というべきか、ヒトの子供・アメリの順応は目覚ましいものであった。
日々の生活に対して何故を発しなくなったことは元より、最近では自身の手で食料を集める様にすらなった。
中でもサケブシッポを驚かせたのはその調理スキルだ。
もっともそれも単純に肉や植物を焼いて岩塩を擦り付ける程度の拙いものではあるのだが、今日まで『食料に火を通す』ということを知らなかったサケブシッポにとって、食べ飽きた食材が一手間によって別の食料へと変化する様は、まさに魔法以外の何物でもなかったのだ。
そうなると別の味わいもまた知りたくなり、サケブシッポの食料集めはなおさらに範囲を広げて、多種多様なものを取り揃えるようになる。
そしてその採集行動には必ずアメリも同伴をして食材の吟味をする訳だが、彼女を連れ立っての行動もまたサケブシッポは愛してやまなかった。
夕暮れまで食料を集めて帰ると、そこからはアメリのクッキングタイムだ。
火を前にして身を寄せ合い、調理した食事に舌つづみを打ちながらアメリが振り返る一日の出来事を聞いて過ごす夕食は、まさに二人にとって大切な一時であった。
三々五々食事も終え、あとは寝るばかりとなる頃──
「ねえアネキ。今日も『アレ』して」
アメリはそんなおねだりをしては半身を開いて寝そべる。
右を下にして、左足を高々と上げては股間を開帳してくるアメリに対し、サケブシッポもその股座へと鼻先を寄せる。
高温多湿な地域であることからここで過ごすアメリの格好は、元より身に着けていた肌着のキャミソール一枚だけを羽織っているといった姿だった。
それゆえ猫のように寝転んで足を開くと、彼女の無垢な股間はすぐにサケブシッポの前に露となった。
全体に脂肪を纏って丸みを帯びたアメリの股間は、尻の割れ目と膣のクレバスとが同化して、その白い皮膚の下に血肉の仄かな赤身を透かせた見た目と相成ってはバラ科の果実の様な向きすらある。
そんなアメリの股間に対し、まずは密着するほどに鼻先を押し当ててはそこから発せられる独特の香りをサケブシッポは存分に嗅ぎ取る。
膣は元より肛門に至るまで幾度となく鼻息を荒くしては嗅ぎ取ると、次はアメリをマン繰り返しに転がしては、天に向けさせたその股間の割れ目を無遠慮に左右へと押し開いた。
その転調にアメリはコロコロと笑ったが、そんな彼女の性器周りに目を凝らすサケブシッポの表情は真剣そのものである。
見ようによっては性的な遊びともとられかねない一連の行為もしかし、サケブシッポにとっては大事な健康チェックの一環であり、事実そこから窺い知れるアメリの体調は驚くほど正確に彼女には把握されていた。
肛門等の粘膜は食事の影響が直に反映される器官である。
そこの匂いや味わいによって消化器の状態を把握することで、サケブシッポはアメリの食べる食料の選定も行っていたのだ。
そうして一日の終わりにはその個所をチェックし、前日来に食べた食料が彼女の肉体に適合するかどうかを確かめるのは、この場におけるサケブシッポの保護者たる勤めでもあった。
いつものようアメリのクレバスを引き開いてはそこに籠る匂いのチェックから始めるサケブシッポではあったが……それまで平然としていた眉元へ僅かに険がこもる。
疑問を発見した表情それのまま、さらにサケブシッポは自身の低い鼻頭をアメリの肛門へと押し付けては強く内部の匂いを嗅ぎ取ろうと躍起になる。
やがてアメリへと声掛けをして、息ばんでは直腸を外部へとひり出すよう訴えてくるサケブシッポに対し、
「ウンチするみたく力いれるの? いいけどぉ……ウンチ出ちゃったらゴメンね?」
一方でどこか照れた様子でそれに応じるアメリとの温度差は実に極端だ。
やがてはアメリがその儚い見た目とは裏腹の低い呻き声と共に息ばむや──サケブシッポの眼前で、桃の蕾然とした肛門はうっすらと間口を開き内部の直腸を外部へと押し出させた。
それを前にしてサケブシッポは一切の躊躇なくそこへと舌を這わせる。
その執着さたるや、舌先が直腸の中へ挿入されてはアメリの腹腔を掻き回すほどの激しさである。
「んうッ!? んうーッ! きもちいい! アネキー、きもちいいよぉーッッ♡」
一方でアメリは獣染みた声を上げる。
動物としての本能にも直結する行為ゆえか、この肛門を舐められる行為は未知の快感として幼いアメリの脳を焼いた。
より深く、そしてより激しい愛撫を求めては更に腹腔へと力を込めて直腸を押し出してくるアメリに対しサケブシッポもまた、遂には口先で丸々と肛門を咥え込んでは口中にて吸い付きそして舐め溶かす愛撫を開始する。
「お、おッ、おおんぅッ♡ もっとしてぇッ♡♡ お尻の中もっとなめてぇッ♡♡ アメリのウンチ食べてぇッッ♡♡」
施してくれるサケブシッポの愛情もまた感じとれるこの愛撫に対し、もはや娯楽に飢えていたアメリは半狂乱となってはそれを欲して求める。
それを受けてか、肛門の淵全体を口中において吸い付け、さらにはアメリの幼く小さな直腸を埋め尽くしては、その堅い舌先が深部においてS状結腸の入り口を舐め上げた瞬間──
「おぎゃうぅぅ……ッツ♡♡♡」
その身を仰け反らせては、おおよそ子供らしからぬ声を上げてアメリは達した。
今日までこの舐められる行為を快感に思うことは合っても、こうまであからさまな性的絶頂を味あわされることは初めてであった。
あまりに強く、さらには未知の感覚にも晒されてそのまま……アメリは気絶するかのよう脱力しては、そして眠りへと落ちていく。
暖かい炎と寝床、そして満腹である幸福感と何よりも愛してやまないサケブシッポと共に過ごせるこの瞬間を……アメリはどこまで幸福に感じては、その小さな体に幸福を充満させるのだった。
アメリが絶頂を迎え、満足げに眠りへと落ちても……それを見守るサケブシッポの表情は晴れなかった。
むしろ疑惑の表情はより一層に深まったようですらある。
サケブシッポには一連の行為を性的遊戯として捉えている感覚は一切ない。
あそこまでも深くアメリの直腸を味わったのには相応の理由があったからだ。
それこそは──味わい慣れぬ、『病の味』をそこに感じ取ったからに他ならなかった。
最初の違和感は嗅ぎ慣れぬ臭いとして感じられた。
そしてその確証を得るべくにアメリの内臓器へ直に舌を這わせたサケブシッポは……そこから得られた情報により、『アメリが病の抱えている』事実を確信する。
今も自分の膝元で幸福そうに眠るアメリの前髪などを撫でてやりながら、その言いようもない不安に苛まれてはサケブシッポも表情を暗くさせる。
どうか自分の勘違いであってほしい……あるいは風邪程度の軽度なものであればと願うサケブシッポではあったが──
そんな想いとは裏腹に、サケブシッポの懸念は最悪の形で発露してしまうこととなるのだった。