※この作品はR-18です。

三擦り半のマス☆カーニャ   作:たつおか

267 / 402
第5話・新たな儀式

 

 

 唇をこじ開けて侵入してくるルージュラの舌先は──ツィーベックの内頬やそして前歯の裏側と箇所を問わずにのたうっては自身の唾液をすり込んでくる。

 いかに肉体の自由が奪われているとはいえ呼吸程度は許されているツィーベックは、その僅かな息継ぎのたびに口中に満ちるルージュラの唾液を飲み下してはその意識を朦朧とさせた。

 

 存外の息苦しさも然ることながら、しかしそこに他者と粘膜を絡ませていることの嫌悪感は不思議と感じなかった。

 むしろこの時のツィーベックは、斯様にして唾液を交わすルージュラとの抱擁に得も言えぬ安堵と快感さえ感じていた。

 

 永らく彼女と共に在った影響もあってか、いつしかツィーベックはこのルージュラを一人の女性として見るようになっていた。

 いつ頃からか子供の特権にかまけ、ふざけ半分で抱き着く時に斯様なルージュラの体温や香りを堪能しては、それを夜の慰みの手伝いとさせることすらあったのだ。

 そんなルージュラからの下品にも過ぎる抱擁を受け──ツィーベックの肉体はそこに激しく勃起を促されてはスラックスの前面を突き上げさせるのであった。

 

 やがては一頻りツィーベックの口唇を味わいつくすと、ルージュラは舌先を抜いて身を引き、名残惜し気に愛情いっぱいのキスをその額へと押し付ける。

 そんな彼女の愛撫が次に向かった先は──右隣に位置していたアウルラであった。

 先にツィーベックとのそれを目撃しているアウルラは、その視線が自分と絡むや、次なるはその対象が自分向けられるだろうことを察しては震えるよう小刻みに首を振っては彼女から逃れようとする。

 

 斯様なアウルラの憂苦を察したルージュラは、一歩身を寄せてアウルラに接近すると──まずは全身を以てアウルラを抱き包んだ。

 両腕を伸ばしては直立不動に身を強張らせていたアウルラの緊張を解いてやるかの様、優しく抱き包んでは幾度となく自身の胸元や下腹といった前面を押し付けては、幾度となく腕の中でアウルラを抱き直すを繰り返す。

 

 そんなルージュラの仕草は、アウルラが院において深く傷ついたりして落ち込んだ時に施してくれる愛撫そのままだった。

 こんな異常事態であるにもかかわらず、斯様に自分のよく知る『優しいシスター』に触れられる感覚は大いにアウルラを落ち着かせるとともになおさら困惑させもした。

 それでもしかし、条件反射的に鎮静化させられてしまうと改めてルージュラは自身の乳房の中に埋めたアウルラを見下ろす。

 

 視線同士が絡み合い、どう反応したらいいものを考えあぐねるアウルラの額へとルージュラは強く唇を吸い付けさせる。

 その後も顔の個所を問わぬあちこちにルージュラは熱いキッスを施していった。

 その肉厚の唇が吸い付いて、彼女の唾液で顔が濡らされるたびにアウルラは自分の中の緊張やそして今の行為に対する禁忌感が解かされるような思いがした。

 

 やがては唯一その唇が着地をしていない自身の唇へもそのキスを求めるよう、アウルラは自ら絞り出した口唇を突き出させては、雛鳥のようにキスをねだる。

 そしてそこを望み通りにルージュラの唇が覆い包み、僅かに侵入してきた舌先同士が触れ合った瞬間──アウルラは、人生初となる性的絶頂を迎えては全身を引き攣らせた。

 

 両膝が今にも外れ落ちそうなほどに両足を震わせるアウルラを抱き包むと、なおもルージュラは挿入させた舌先でアウルラの口中を優しくなぞっては繊細な愛撫を施した。

 

 そうしてツィーベックの時と同じよう舌先を抜き、すっかり放心状態となったアウルラの眉間へじっくりと唇を吸い付けさせる抱擁を施してやると──ルージュラの視線は、最後となった正面のウェルベンへと向いた。

 

 視線を交わす彼にもはや恐怖や混乱の気配はなかった。

 先にツィーベックとアウルラの抱擁を目の当たりにしていることも然ることながら、冷静沈着な性格はこんな場面においても彼を混乱の中に逃避させることを許さなかったのだ。

 

 誰よりもこの状況を冷静に捉えていることはすなわち、誰よりもこの現状やルージュラに対して心を傷めている証拠でもあった。

 そしてルージュラもまた、そんなウェルベンの性格は知り尽くしている。

 まだ言葉すら満足につむげなかった頃から彼の姉となり母となり見守り続けてきたのだ……そんなウェルベンへと最初にルージュラが施した愛撫は、ただ額同士を押し付け合ってはそこから滲む互いの体温を共有することだった。

 

 ポケモン故に言葉は通じずとも、一連の行動についてルージュラは弁明の態度をとることが出来た筈だ。

 それでもそれをせずにただ黙しては額同士を触れ合わせた理由は、今のルージュラの身の上と複雑な心情をウェルベンに察して欲しいと願うが上の行動であった。

 

 一方で聡明なウェルベンもまた、そんなルージュラの態度に対しもはや捨て鉢にも近い心境で全てを受け入れつつあった。

 いつの時だってルージュラは自分達のことを一番に思っていてくれていたし、その信頼は今この状況にあってもなお変わることは無い。

 ならばもう、この期に及んでは彼女に全てを委ねてしまってもいいとウェルベンは心を決める。

 

 それを示すよう、僅かに顎先を上げると──ウェルベンは自ずからルージュラと唇を重ねた。

 ついばむよう僅かに吸い付けさせては離すを繰り返していると、やがては同じキスをルージュラもまたなぞった。

 そうして互いの上唇をついばみ合っていると自然、そこから伸びてきた舌先同士が触れ合い、いつしか蛇の交尾よろしくに舌全体を絡み合わせる濃厚なそれへと二人の抱擁は展開していく。

 

 斯様にしてウェルベンと唾液の交換を行いつつ、ルージュラの両手は左右それぞれに控えるツィーベックとアウルラの体を這いまわっていく。

 強く掌を押し付けるようにしながら、万遍なく左右に肉体をなぞりながら胸から下腹へと下降していくその手はやがて──二人の股間へと辿り着くと、そこにて逆手に掌を反転させ二人の性器それを包み込むかのよう置かれた。

 そこから掌を窄ませてはその中央になる男性器それを圧迫してくるその感触とルージュラの体温にツィーベックは上ずった声を上げる。

 

 やがては手慣れた様子で左手はスラックスのジッパーからツィーベックのペニスを取り出し、そして右手においては同じくアウルラのチノパンのジッパーを開いてはその中へ右手を差し入れると……ルージュラの手淫による愛撫が始まった。

 

 そしてルージュラ自身もまた屈みこみ、正面となるウェルベンのフロントジッパーを口先にて摘まみ咥えては下ろしてしまうと──ルージュラはその中へと鼻先を差し入れ、ウェルベンにおいては口唇による愛撫を敢行した。

 

 そんなシスター・ルージュラからの背徳的な愛撫に対し、子供達は三者三様に声を上げては禁忌の快感に打ち震える……。

 

 

 新たな儀式が、ここに始まろうとしていた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。