※この作品はR-18です。

三擦り半のマス☆カーニャ   作:たつおか

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第5話・終の棲家

 

 

 指先が性器になったかのような感覚があった。

 

 中指の先端に感じられるジュナイパーの膣内はその肉の凝縮による圧や体温、そして味や香りですらもが感じ取れるかのよう染み込んできてはピークを朦朧とさせる。

 当初は狸寝入りを決め込んでいたジュナイパーもこの段に至っては、快感の波に晒され漏れ出る声を隠そうとはせず……

 

『あ、あぁ……ピークッ……ピークぅ……!』

 

 それどころか譫言にピークの名もまた繰り返しては、彼から施される愛撫を堪能する様子ですらあった。

 斯様にして切なげなジュナイパーの反応にもしかし、一方でピークのペニスを握り続ける左手の動きはその速さと鋭さを増していく。

 さながらピークから施される指の出し入れに連動するよう上下される掌の動きたるや、擬似セックスと言っても過言ではなかった。

 

 そんなまぐわいもやがては──

 

『んうぅッ……もうダメェ♡』

 

一際強くジュナイパーが絶頂を迎え、ようやくにピークのペニスから掌の緊縛を解いたことで一通りの決着を見せる。

 自身が射精に至れなかった心残りはあるものの、それでも女性一人を絶頂まで導けたという達成感に満足しては事後の余韻を堪能するピークではあったが……そんな気持ちも途端に不安なものへと変わった。

 

 隣にて荒い息遣いに胸元を上下させていたジュナイパーから突如、すすり泣くような声が漏れだしてきたからだ。

 最初はその声と、そしてその意味を理解できずに横顔を窺うピークではあったが、次第にその噦り上げが大きくなり遂には声を上げてジュナイパーが泣きだすに至っては、さすがのピークも肩肘をついて上体を起こしてはその様子を窺った。

 

「ど、どうしたの? その……痛かった? ごめん、女の子に触れるの初めてで……」

 

 両腕を瞼の上で交差させる様にして被せては、飾りも衒いも無くただ泣きじゃくるばかりジュナイパーを目下に慌てふためくばかりのピークではあったが、次にジュナイパーから発せられた言葉に息を飲むこととなる。

 

『嫌だぁ……ピーク、行っちゃやだぁ……!』

 

 ジュナイパーは顔面に覆いかぶせていた両腕を解くと、そんな自分を覗き込んできていたピークの首へとそれを回した。

 さながらピークの首にぶら下がる様な形となりながら更に、

 

『初めて出来た好きな人なのに、行っちゃやだ!』

 

 ジュナイパーは普段の落ち着き払った様子からは想像もつかないような、稚拙で感情的な想いをぶつけてきていた。

 強く抱き着いてきては離れないジュナイパーの体温にピークの心は大きく揺すぶられた。

 今日までの人生において、これほどまで他人に求められたことはあっただろうか……そして今後、これほどに自分を必要としてくれる人が現れてくれるのかと刹那考えた瞬間──その瞬きほどの時間においてピークは得心してしまった。

 それこそは、

 

「……行かないよ、どこにも。ここが僕の……ジュナイパーの隣が僕の居る場所なんだ」

 

 ピークもまた強く抱き返すと、その腕の中でジュナイパーもピークの横顔を窺う。

 

『本当? 本当にどこにも行かない? ずっと私と一緒にここにいてくれる?』

「行かないよ、もうずっといっしょ。ずっといっしょ……大好きだよジュナイパー」

 

 この胸に満ちる彼女への熱く大きな想いを、稚拙な言葉でしか表せられないもどかしさを補うよう、ピークはジュナイパーを抱きしめる両腕に更に力を込めた。

 

『あぁ、ピーク……私も、私も好きぃ……大好きッ』

 

 同じようにジュナイパーも抱き返してくれると、もはや体温を共有した二人は互いの肉体の境界すら分からなくなるほどに強く前面を擦り付け合った。

 斯様にして密着が為されると同じ身丈の二人の股間もまた密着をし、自然ピークの屹立したペニスはジュナイパーの股座へと沈み込む。

 先の愛撫で存分に湿らされたジュナイパーの膣口は滑るようにその羽毛の上を渡らせては、既にピークの亀頭を丸々と膣内へ取り込んでしまった。

 

「あ、あぁッ……入っちゃったぁ……!」

『んぅ、熱いぃ♡ それに、すっごく大きくて素敵ぃ……』

 

 亀頭全体を締めつけてくる膣内の熱い粘膜に声を上げるピークに対し、ジュナイパーもまた全身全霊でピークの躍動を感じては新たな快感に背を震わせる。

 

『このまま入ってきてピーク……一緒に赤ちゃん作ろ? ね……お願い』

「はぁはぁ……ジュナイパー………僕の赤ちゃん、産んでくれるの?」

『うん、産みたい! ピークの赤ちゃん、一杯ほしいッ♡』

 

 二人が最後の理性を保てたのはそれが最後であった。

 互い、繁殖の本能に目覚めてしまった次の瞬間──二人は貪り合うかの様、嘴を互い違いに嚙合わせると、そこから螺旋に舌同士を絡ませあうキスをする。

 もはやこれがお互いのファーストキスであることのムードも感慨も無い。

 ただ飢えや渇きを満たさんと欲するかの如くに、二人は獣さながらに求め合った。

 

 幾度となく鼻先同士を擦り付け合う濃厚なキスの中において、半ば本能に導かれるようピークがしなりを付けて腰を打ち出すと、遂に陰茎全体がジュナイパーの膣内へと納まっては、その一突きで深部の子宮口を突き上げる。

 

『んむぉッ♡ んおッ♡ んんぅぉお~……ッ♡』

 

 依然として舌同士を絡ませ合っているとあっては、もはや満足に声さえも上げられないジュナイパーではあるが……一身に受ける苦しみ、痛み、快感、そして無情の愛は彼女の絶頂を何倍にも増長させてやまない。

 そしてそれを反映させるかのように膣壁は痙攣と収縮を繰り返してはピークのペニスを絞り上げ、遂には下りだしてきた子宮口が唇よろしくに亀頭の先を咥え込み、直に吸引を施した瞬間──

 

「んぅッ! んうぅぅ………ッッ‼」

『んもおぉッ!?』

 

 遂にピークはジュナイパーの胎内において射精を果たした。

 昨晩に射精した時とは比べ物にならない量の熱い飛沫が胎内に湧き上がる感覚は、さながら直接に熱湯を流し込まれるかのような苦しみをジュナイパーへと憶えさせた。

 しかしながら反面、未知のその苦しみに晒されるほどにジュナイパーの子宮(にくたい)は新たに知ったその快感に打ち震えては、自ずから収縮を繰り返して更なる射精をピークへと促すのだった。

 

「ん、んぅッ……あぁ……吸われるぅ………ッ!」

『あんぅぅ、ピークぅッ♡ 気持ちいいッ♡ お腹の中にピークの子種入れられるの、熱くて気持ちいいよぉーッッ♡♡』

 

 しがみ付くように強くピークの首根へ抱き着くや、ジュナイパーは声の限りに本能の喜びを謳うのだった。

 やがては徐々にペニスからの送精も緩やかとなり──……遂には収縮の限りに窄まっていた膣壁もまた脱力すると、期せずして二人はため息を揃えてはベッドへと沈み込むのだった。

 

 高々が数分程度の運動であったはずがその実、肉体に感じられる疲労感たるや昼夜を通して森を駆け抜けたが如くだった。

 それでもしかしそこに伴う充足感と多幸感は、どこまでも二人を満足させてやまないのだった。

 

 ただ抱きしめ合い、擦り付け合う羽毛の表皮に互いの肉体と体温とを感じ合う語らいには、もはや言葉など必要も無かった。

 その後もひたすらに抱きしめ合い、そしてどちらともなく肉体が昂ればまた二人は愛し合い、互いの種を分かち合った。

 

 

 種を越えた結合の禁忌を理解しつつもしかし──この時ピークは、ようやくに帰るべき場所に戻ってこれたかのような安堵に包まれては、いつまでもジュナイパーの胸元に頭を埋め続けるのだった。

 

 

 

 

 

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