晴れてエルフーンは僕の家の子となった。
予想通り彼女は過去に助けたエルフーンであり、それ以来僕に恩返しをと追いかけるうちに自然とこの部屋へ上がり込むことになってしまったようだった。
そして以降は知っての通りである。
紆余曲折はあったものの彼女は僕の前へ正体を明かし、果てに結ばれては改めて僕のパートナーとなったのだった。
とはいえしかし僕達の間柄は単なる『ポケモンとトレーナー』の範疇に収まるものではなかった。
その関係はもはや、恋人同士ともいうべき親密かつ濃厚な絆をここに築き上げたといってもいい。
その何よりもの証として、僕と彼女にとって性的交渉によるスキンシップは欠かせないものとなっていた。
とはいえヒトとエルフーンという体格差である。
体長1メートルにも満たない小柄な彼女とのそれはいつだってハードだった。
毎度、規格外のペニスを受け入れる彼女の事後は半ば猟奇的とも取れる様相を呈してもいたが──僕はそんな彼女もまた愛してやまなかった。
むしろ始まる前こそは躊躇する僕に対して乗り気な彼女という図も、いざ行為が始まってしまえば泣き叫ぶエルフーンを興に乗った僕が無慈悲に責め立てるという逆転の光景が展開された。
そうして最後には体中を僕の精液にまみれさせ、さらには膣へ巨大な空洞を穿たたせては横たわるエルフーンの姿など、まともな精神の者が見たならば発狂も然りな光景と言えた。
それでもしかし──世間一般ではおおよそ眉をひそめられるような関係においても僕らは満足をしていた。
それどころか最近では……むしろエルフーンこそが更なる関係の発展を求めてきては僕を戸惑わせる毎日である。
今も彼女は、帰宅を果たした僕へと駆け寄ってきてはその足に抱きつく。
そこから強く頬擦りなどをして日中の淋しさを存分に癒してくる彼女を、僕もまたその両脇に手を差し込んでは眼前に抱き上げた。
斯様にして視線の高さが合うと、彼女もまた伸ばした両手を僕の頬へ添えては愛撫をし、そこから僕達は濃厚なキッスを交わした。
エルフーンの唾液の味わいに、日中彼女が何を食べてどのように過ごしていたのかが伺い知れると同時、彼女もまた同じくに僕の唾液から情報を貪ろうと、幾度も舌鼓を打っては再開のキスに躍起となる。
そうして二の腕へもたらせるよう抱き直しながら、ふと彼女の体へと目を落とした僕は……そこへ従来にはないエルフーンの肉体の変化を発見する。
その下腹部は球体然として膨張し、腰のくびれなど消失させてはお尻に至るまで真円のラインを形成していた。
その発見を前に、僕の興奮を宿した不整脈が湿り気を帯びて鼓動する。
それこそは彼女が胎内に何かを挿入しているに他ならないからだ。
「またお腹に何か入れて遊んでるね……?」
キスに一区切りをつけ、僕は演技染みた様子で語りかけながら彼女の膨張した下腹を擦った。
薄い彼女の皮膚越しに感じるその硬質的で丸みを帯びた感触に興奮を覚えると、その愛撫を受けるエルフーンもまた熱に浮かされた瞼を腫れぼったく半ばに閉じては、その愛らしい見た目にそぐわない妖艶な笑みを浮かべる。
そうして僕の腕のなか、膝の裏を抱えるようにして腰を畳むと、彼女は自身の局部を天へ向けるようにして晒した。
そんな彼女のいる腕の中を見下ろす僕の目に入ってきたものは……
「……食いしん坊のいけないポケモンだ」
膣口から僅かに頭を覗かせたナスのヘタであった。
このナスには見覚えがある。それというのも昨日、彼女と共に夕食の買い出しへ出掛けた際に強く所望されたものだった。
てっきりそのまま食べるのかと思いきや、まさかこんな形でお腹の中へと納めてしまうとは……。
半ば呆れつつもしかし、興奮も顕に僕はそのナスのヘタを指先につまみ上げる。
そこから引き抜こうと力を込めるも、ナスは膣の中で向きを変えては彼女に声を上げさせるばかりで、一向にそこから降りてくる気配をみせない。
「あれれ……これ、本当に取れないんじゃないの?」
そこからは僕も、半ば握りしめるよう強くそのヘタをつまみ上げると──そこから渾身の力を込めて抜き出しにかかった。
おそらくは今日一日をかけてこれを挿入したのだろう……日々のスキンシップでだいぶ拡張が為されていたとはいえ、件のナスの胴回りは明らかにエルフーンの膣口よりも大きいものと言えた。
それでもしかし力任せに引き抜いていると、やがて膣内に嵌まり込んでいたナスもまたゆっくりと動き始める。
ほぼ真円と言える水茄子の形状そのままに膣口は張り詰めてその縁を膨張させ、尿道も横一文字にひしゃげればその上に鎮座するクリトリスもまた内から押し上げられる形で屹立しては、勃起するペニスさながらに天を向いてはその身を震わせる。
その段に至るともはやナスは中頃まで体外へと引き出され、その最大径となる胴回りの引張を以ては激しくエルフーンを責め苛めた。
隙間なく嵌まり込んでいた物体の喪失に伴って真空状態となった腹腔に連動するよう、エルフーンのみぞおちは紙のように薄くなっては下あばらの陰影をくっきりと浮かび上がらせる。
やがては完全にそのナスが引き抜かれると──周囲にはおおよそ生理音とは思えないほどに軽快で甲高い破裂音が一つ響いた。
その衝撃にエルフーンもまた顎を突き上げて身を仰け反らせると、同時に小さなこの身を飲み込んだ大きな快感に絶頂しては──屠殺される家畜さながらの泣き声を絞り出してその余韻に打ち震えるのだった。
いったい彼女はどのくらいの時間これをお腹の中へ納めていたものだろうか?
掌に感じる重く艶やかなナスは調理でもされたのかと思うほどに、エルフーンの体温を宿しては熱くなっていた。
同時にもう片手に抱き止めている彼女はといえば、開ききった膣口は依然として元通りに閉じ合わさることもなく、幾重にもシワを寄せた深紅の内壁を僕の目の前に晒すばかりだ。
おそらくは既に僕の握り拳よりも大きく開け放たれた彼女の穴を前に、僕もまた思い付くままにその中へと右の拳を挿入してみた。
途端、新たな物質の挿入に反応し膣内は収縮をしては閉じ合わさって僕の拳を一分の隙間もなくまとわりついては吸着をする。
その新たな刺激に反応しては彼女もまた僕の腕にもたらせていた体を跳ね上がらせる。
そこから僕の右手が丸々と埋まってしまった自身の膣を見下ろしては驚愕に瞼を剥く彼女の反応に……僕の中のエルフーンへの愛しさと加虐心とが今宵もまた熱く滾るのを感じた。
「凄いねエルフーン。僕の右手なんか簡単には飲み込まれちゃったよ……だったら今夜は、両手も全部入れちゃおうか」
その残酷な期待から笑みが洩れてしまう僕とは対照的に、エルフーンはその顔から血の気を引かせると不安げに幾度も頭(こうべ)を振っては声にならない許しを懇願する。
しかしながらその反面──僕の右手を飲み込んだ膣壁は激しく蠕動を繰り返し、その内部においては下がり始めた子宮口がまるで熱烈に迎え入れるディープキスさながらに僕の拳へと吸い付いてくるのだった。
そうして僕は彼女を腕の中に抱き直すと寝室へと向かう。
そんな移動の途中『あること』に気付いて振り向くと、僕はそのまま天井の一角を望んだ。
そこには室内を移動する僕達に反応してその行動の一部始終を見つめてくる監視カメラの姿があった。
なるほど──今もなおコイツは役目を果たしてくれていて、なおかつ今度は僕が見張られる番という訳だ。
そんなことを考えると、この状況もまんざらではないことのように思えた。
あの時は見えない誰かを発見する為のカメラではあったが、今度は僕達の記念を残す役割をこのカメラは担っているという訳だ。
ならばせいぜい見る者が愉しめる記録を残してやろうと、僕は恥知らずにも開き直る。
僕とエルフーンの思い出を、今度は未来の僕達へと見せつけてやるのだ──と。
【 屋根裏の同居人・完 】