組み敷くバシャーモの体が激しく揺れ動くと同時、ホールへ響き渡る彼女の甲高い声にピカチュウも我へと返る。
依然として口中にマフォクシーのペニスを収めたまま、辛うじて背後を見遣れば──そこでは正常位に激しいピストンを繰り出しているミミロップの姿が窺えた。
一見したならばメスと見紛わん端整な眉元を歪めては、もはや苦痛に耐える形相で一心不乱に腰を前後させるミミロップ。
しかしながら今、彼の肉体や脳内を駆け巡っている感覚は今日までの生涯において感じたことも無い快感であった。
思えばいつ頃からかも分からない時分からここへ封じ込められていたミミロップにとってはこれが初交尾ではなかったか。それゆえに未知の快感を貪る行為に、ただただ彼は我を忘れては腰を打ち続けるばかりだった。
そしてそれは、斯様なミミロップを受け止めるバシャーモにしても然りといえる。
彼女にしても交尾などは初めての経験であろう。しかしながら第三段階まで進化を経た肉体は、十分にその衝撃を快感へと変換する為の素養を成熟させた器へと備わらせていた。
加えて先の作戦において自慰をしていたことからも、昂った肉体はよりスムーズにミミロップを受け入れられたことだろう。
もはやそんな快感に支配された二人にとって、一連の脱出計画など些末な雑事へとなり下がってしまっていた。
一方で焦ったのはピカチュウだ。
事態が予想外の方向へと向かってしまった事も然ることながら、今の自分とてこの狂騒においてじゃ無関係でいられない。
なぜならいま自分の口の中には──誰でもないマフォクシーが欲望にいきり立たせたペニスを挿入しているのだから。
そんなピカチュウの不安をまるで読み取ったかの様、マフォクシーは僅かに腰をひくと次の瞬間には──再び腰を突き戻しては、先ほど以上の深さでピカチュウの内部にペニスを差し込んだ。
犬狼型特有の先細りしたペニスが口蓋垂を押し分けては食道へと入り込む。
そこに感じる血の味にも似た感触と強い塩気にピカチュウはえづいたが、その嘔気すら次なるマフォクシーのピストンが押し戻してくるのだった。
そもそも第二進化止まりのピカチュウに対する最終進化系のマフォクシーとでは、根本的な体躯の大きさからしても違う。
小柄なピカチュウにしてみれば、おおよそ規格外のペニスを咥え込まされている現状は苦しみ以外の何ものでもなかった。
肉体は反射的に咽頭の異物を排除しようとピカチュウを激しく咳き込ませるも、それを上回る力を両掌に込めて頭をホールドしてくるマフォクシーには抵抗のしようもない。
食道から競り上がってくる唾液を含んだ濃厚な粘液とマフォクシーのペニスより抽出される腺液とが、狭所な咽頭の締め付けを往復するペニスの潤滑を助けるに至ってはもはや、ピカチュウの喉は生殖器にも匹敵する快感をマフォクシーに覚えさせていた。
それに発奮されては、もはや垂涎すら意に介さずマフォクシーも狂ったように前後するピストンを激しくさせる。
巨大な体躯全身で鼻先や口蓋を打ち付けてくる衝撃に晒されては、ピカチュウももはや窒息寸前の体で身を硬直させてはその苦しみを受け入れる他ない。
場に満ちるピカチュウの咽頭をレイプする水音と、そしてその下ではバシャーモの膣内を掻き回す愛液の撹拌された音とが響き渡る中、その瞬間は突如として訪れた。
期せずしてミミロップとマフォクシーが二人、同時に顎先を天に向けては身を仰け反らせると、もはや美しさすら思わせる甲高い声を同調させた。
そしてその響きと同じくして、斯様な二人を受け止めるピカチュウとバシャーモは、この世の苦しみを一身に受けるかの如きくぐもった唸り声を滲ませる。
それこそはオス二匹の射精を、メス二匹がその肉体に受けとめた瞬間であった。
ミミロップの射精に引き上げられるよう同じく絶頂へと導かれたバシャーモをよそに、一方のピカチュウはくぐもった呻きの印象通り最悪の苦しみの中にあった。
ただでさえ規格外の径に喉を埋め尽くされている中での射精は、精液それが気道へと侵入してくるのは元より、鼻腔もまた塞いでは唯一残された呼吸口へもまた逆流した。
鼻頭をうち据えられてかのような鋭い痛みが目頭を始めとする顔面の中心に生じるや、ピカチュウの鼻腔両方からは粘度の高いマフォクシーの精液が蓄膿症の洟さながらに溢れだしてはピカチュウの顔面を涙と共に汚す。
味覚と嗅覚の両方をそれで満たされたとあっては、もはやピカチュウはマフォクシーの精液の海へ落とされたが如き感覚に溺れた。
そしてそこから解放されようとマフォクシーの腰元をワシ掴んでは前後へと両腕を突っ張らせたり、或いは頭を旋回させてはどうにか咽頭のペニスを吐き出そうと躍起になるも──肥大しては食道に至るまで伸びた陰茎と、更には快感に忘我するあまり力加減の利かなくなっているマフォクシーの膂力はもはや、ピカチュウの細腕ではどうにもできるものではなかった。
やがてようやくの送精の勢いが衰えては膨らみ切っていた尿道が収縮するや……ようやくにピカチュウは解放される。
口からの空気の流入を受け、気道の確保された鼻腔は咽頭内に残っていた精液を残らずそこからぶちまけさせる。
もはや鼻孔から行うその吐瀉に、激しい痛みを目頭に感じながらもピカチュウは這々の体で健全な呼吸を取り戻すことが出来たのであった。
それでもまた酸素の行き届いていない脳は現状を理解するまでには回復しきっていない。
そんな疲労困憊の最中にあって依然呼吸を荒らげるピカチュウはしかし、新たに肉体へと感じた刺激に途端、覚醒を促される。
それは股座に感じた滑りであった。
これ以上に無い潤滑の中にあっても、どこか毛並みの表皮を軋ませる感触には身に覚えがあった。
それこそは今現在、マフォクシーの精液まみれとなった下あごと胸元とを摩擦している感触であり──すなわちは精液による潤滑であった。
それの塗りたくられた熱い何かが、探るようにして臀部の割れ目の名に潜り込んでは肛門と膣口の表皮を往復しなぞっている。
そしてその行動が意味するものをピカチュウは瞬時にして理解した。
それだけはいけない。彼女の本能は激しくそれを拒絶し、今より行われようとするミミロップの行為から逃れようと身を挽いた次の瞬間──両足を伸ばしては弓なりに身を仰け反らせるとピカチュウの背に自身の胸元を合わせるよう、流線型に身を仰け反らせたミミロップは密着し、ピカチュウの膣口へと自身のペニスを挿入してしまうのであった。
逃げようと焦るあまり、もはや逃れようのない体位で挿入を許してしまったピカチュウは胎内にて炸裂するペニスからの熱とそして衝撃に瞬間、その呼吸を止めた。
タブーと決めていたその一線を越えられた瞬間においてはもはや、時ですらもが制止したかの如き感覚を覚えたほどである。
しかしながら、全ては現実であった。
次の瞬間には、文字通り身を裂かれる激しい痛みを膣口へと感じ──この日に幾度目かの絶叫をピカチュウは声の限りに上げた。