先ほどまでとは一変し、インテレオンは仰向けにケットの前に身を晒していた。
両腕を掲げ、脇の全体が見えるよう呈した肢体はその全身が贅肉の隆起に富んでいる。
そもそもが痩躯であるはずのポケモンが肥満化したとあって、その胸元に乳房の起伏はほとんど見られないが、僅かな膨らみの頂点には小振りの乳首が鎮座して、ささやかながらも女(メス)の存在をケットの前に晒していた。
そんな乳房をケットはローションを刷り込んだ両手を以て、すくい上げるよう掌に収める。
贅肉の下に存在する乳房の種ともいうべきしこりを感じるほどに掌を押し付けると、今度は一変して掌を外へとスライドさせては解放し、さながら円を描くようなマッサージをケットは繰り返す。
胸筋を解されるその動きはマッサージとしても心地良いものではあったがしかし、むしろ今のインテレオンにあってはそこに覚える性的興奮の方が何よりも彼女の意識を朦朧とさせた。
鼓動は比例して高まり続け、同時に下腹の奥底がむず痒く湿り気を帯びては幾度となく肛門を収縮させた。
そんなインテレオンの肉体の変化を察したかのよう、乳房を愛撫していたケットの両手は緩やかに下降を始める。
肋骨の陰影を指腹でなぞりながら下腹へ移ると、そこにて広げられたケットの両手は左右の人差し指と親指同士繋げるように指先を合わせ、その円環の中に腹部の贅肉を寄せては盛り上がらせる。
真っ白な表皮が液体のように揺らいでは震える様など、中華料理の杏仁豆腐など眺めているかのような感覚すらある。
そんなインテレオンの腹部の贅肉に対し、ケットは幾度となく凝縮さえては解放し、そしてまた掌の中に集めてくるといった動きを繰り返した。
そうして一頻り腹部そこを弄ぶや、いよいよ以て両掌は更なる下降を進めていく。
恥丘に近い下腹において掌の体温を感じると、インテレオンは次に来るであろう刺激とケットの行為とを想像しては、そこに強い興奮を覚えて生唾を飲み下す。
やがて斯様なケットの手の平は──その期待通り恥丘の上へと宛がわれた。
熱に蒸らされ卵型に盛り上がったその中央には膣のスリットが刻み込まれてはそこを二分している。そのスリットの上端へ左手の指先を添えると、ケットは人差し指と親指を用いてそこを左右へと展開させた。
斯様にして押し広げられた膣壁は、脂肪が蓄えられていることもあってか陰唇の溝はほとんど見られない。そんな中、淡く充血した薄紅色の肉の中に小さなクリトリスが芽のように鎮座しているのを発見して、ケットも包皮越しにそこへと触れる。
途端、インテレオンは激しく身を痙攣させて仰け反ると、そこからの刺激に対し肉体全身で反応を示した。
きつく肛門が絞られては膣壁もまた忙しなく収縮し、依然として肉の深部に埋もれている尿道からも、湯が湧く様に緩やかな失禁の反応があった。
僅かなその接触によって、インテレオンはこの日最大の絶頂へと導かれてしまっていた。
「なんだいインテレオン? せっかく拭いたのしょうがないなあ」
一方でそんな言葉を投げかけるケットではあるが、その口調はどこか楽しそうだ。
そしてさらにインテレオンを楽しませるべくにケットの愛撫は続けられる。
依然として片手でインテレオンの膣を広げたまま、残る右手の中指でその内部を浅く上下になぞるケット。
深くは埋めず、癒着した膣壁同士を剥離させるかのよう小刻みに内壁をなぞる動きに対し、再びインテレオンは声を上げた。
そのつど幾度となく失禁を繰り返しては局部を濡れすぼらせた彼女ではあるが、徐々に膣壁の内部からは尿とは明らかに粘度の違う体液が染み出してきては、弾けるようだった水音を次第に粘着質な響きへと変えていく。
斯様にして数度の絶頂を挟みながら解されていくと──始まりの頃こそは閉じ切っていたインテレオンの膣は、今や腫れぼったく陰唇を左右へ展開させてはその奥底が見えるほどにまで膣口を広げさせた。
それに合わせてケットの愛撫もまた変化を見せる。
中指一本で行われていたそこに薬指も添わせると、直進であった浅い出し入れを今度は愛液を外へ掻き出すよう深く突きえぐるものへと展開させていった。
その変化をうけ、インテレオンは床の硬さも忘れては後頭部を背面に打ち付けて身を仰け反らせる。
かき乱す手元に残像を帯びさせながら周囲に愛液を飛び散らさせるケットの愛撫はしかし、激しさの反面インテレオンの反応を伺いながら確実に彼女の感じ入るポイントを探り出すものあった。
そしてインテレオンのGスポットを完全に把握するや、重ねられた指先はそこを一点集中に責め立て始める。
今までに感じたことも無い感覚の波に晒されてはもはや、インテレオンにはこの感覚が快感であるのかすら分からなくなっていた。
息苦しく、ともすれば痛みすらも伴うそれではあったが同時に──この時の彼女は幸福を感じていた。
それこそは久しく味わうことのなかった生への実感……過去に一アイドルとして仲間とともに活動してた時も、皆と一緒にこの激しくも充実した感覚を共有していたことを思い出す。
あの時に帰りたい──
みんなに謝りたい──必要なことは気遣われることなのではなく、自分の中にあるこの気持ちに整理を付けることそれだけなのだ──今日まで深く封印していたその気持ちが再び胸に湧き上がると、インテレオンの目頭からは涙が溢れた。
そしてその想いが性的絶頂から来る肉体の解放感と共に昇華された瞬間、インテレオンは今までに経験したことも無い快感の中で深い絶頂を迎えた。
そんなインテレオンの様子を察し、ケットの指先も彼女のGスポットを押し付けたままでの動きを止めた。
やがてはその指々がゆっくりと引き抜かれ、強い虚脱感と共に前身の硬直が解けると……──インテレオンもまた、溶け出さんばかりに脱力しては身を横たえるのであった。
依然として呼吸は弾み鼓動も高鳴り続けていたが、不思議と身を包む疲労感は心地よかった。
そしてその中に、過去にコンサートを走り抜けた後には決まってこの余韻に酔いしれていたこともまた思い出すと……
意識の失われるその瞬間に、インテレオンは過ぎ去りし日へと想いを馳せてはいま再びに、目頭へ涙の熱さを感じ取るのだった。