深夜──突然に行われた接触はエムリットからの『夜這い』といっても過言ではなかった。
その状況にただ戸惑い続けるばかりのユーリもしかし、彼を困惑させる理由はもっと別なところにあった。
それこそは……
──『エムリット』って、俺の妄想じゃなかったのか!?
そのことに尽きた。
日々の予定調和の中で彼女と交流するユーリではあっても、所詮それは収容所生活という極限状態下で脳が錯覚させる『幻影』という認識でいた。
それが今、感じ取れるほどの質感と息遣いとを以て自分へと迫っているのである。
エムリットはユーリのベッドへ完全に乗り上がってしまうと、枕を背もたれにして横たわり自身の前面を晒した。
一見したならば幼児体型にも取れるその体も、射し込む月光の下においてなだらかな胸元と、そしてへそと思しき隆起の陰影をそこに浮き上がらせる。
ポケモンとはいえど、そこに人と通じるエロチシズムを覚えた瞬間──たちどころにユーリは熱し上げられては、沸き立つような欲情に身をかられた。
まだ十代でもあるユーリは常日頃から斯様に溢れんばかりの性欲をもて余していた。
盛んな年頃であることはもとより、加えて共同生活を余儀なくされている環境とあってはそれを慰めることすら難しい。
今だって既に数日間の禁欲を経ては破裂せんばかりであった。
そんな時にこの挑発的な振る舞いである……それに完全に中てられてしまったユーリにはもはや、その相手がポケモンや幻想かなどは些細なことであった。
そして何よりも大切なこととしてユーリは──
「エムリット……愛してるからな」
熱に浮かされた中にあっても辛うじて理性を振り絞ると、どうにかしてそれだけはエムリットに伝えた。
その気持ちだけはどんな時であっても真実なのだ。
一方でそれを受け、エムリットもまた目を輝かせた。
胸の前で掌を組み合わせ、一見困惑のように眉を強(こわ)めてしまう表情もしかし、全ては胸の内に生ずるユーリへの強い想いに胸焦がすがゆえである。
そうしてもはや辛抱たまらじと両腕を伸ばすや、エムリットはユーリの頭を抱き込んでは、自身の胸の中へと強く掻い繰ってしまうのだった。
エムリットの肌に敏感な鼻先と上唇が着地すると、遠巻きに感じるばかりであった彼女の体温と匂いはより一層にその濃厚さを増した。
その柔らかな感触に食欲すらも刺激されると、ユーリは夢中で彼女の胸元や腹部といったそこへ唇を吸い付けさせる。
本能の赴くままに胸元へ唇を吸い付けさえると、その絹のような質感の皮膚の下に、僅かに筋肉とは違う乳房のしこりを感じっては、より一層にそこへ吸い付けさせる力を強めた。
二人の体格差とあってはもはや貪られるかのような光景の中においてもしかし、エムリットはまるで我が子を授乳するかのような仕草でユーリの頭を抱き込み、そしてその後ろ頭へ幾度となく手を這わせ優しく撫ぜつけた。
そうして抱き込むユーリの頭を徐々にエムリットは別の場所へと導いていく。
それに促されるままやがてユーリの鼻先は──彼女の股間部へと誘われていた。
うっすらとスリットとして望める彼女の局部そこは、明らかに芳香の香しさが深みを増しては、他の部位とは異なる雰囲気を醸していた。
それでもしかし、本能に訴えてくるその蠱惑的な気配に引き寄せられては……まるで花に群がる蝶になった気持ちで、ユーリは伸ばした舌先をそこへ着地させた。
瞬間、舌先は痺れるような感覚によって表皮が縮むのが感じられた。
次いで粘度の高い液体のそれも感じながら徐々に舌先を潜らせていくと、ユーリの舌上には今までに吟味したことも無いような味わいが広がった。
瞬間的に連想したのは柑橘類に見られるような酸味であり、そしてその奥底に存在する強い塩気であった。
しかしながら舌先全体にそれを絡めて嚥下する際には僅かな甘みもまた舌の根に残り、その味わいの変化をユーリは唇で吸い上げるようにして味わった。
それらエムリットの膣の味わいは、収容所生活においてはどれも忘れて等しい味覚の復活であった。
塩味すら薄いクズ野菜のスープと、いつ焼き上げたかも分からない硬く乾いたパンの食事をもう4年以上続けていたユーリにとっては、斯様なエムリットの膣壺から沸き滲む愛液は、まさしく蜜の如くに感じられた。
我を忘れてそれを貪るユーリの舌先は幾度となくその厚い身を翻しながらエムリットの粘膜の中を掘り進んでいく。
膣壁をざらついた下の表皮で擦り上げ、そして深部に鎮座する子宮口の唇もまた幾度となくその舌先でかすめると、エムリットもまたそれに伴われる快感に幾度となく背を震わせた。
弓なりに仰向けの身を反らせては快楽に溺れるばかりのエムリットは、その股間に食いつくが如くのユーリと相成ってはもはや、腹から捕食される憐れな獲物の断末魔すら思わせる光景だった。
その中においてエムリットは遂に絶頂を予期しては身を固くする。
あと僅かばかりの快感が蓄積すればその開放も叶うとばかり、全神経を膣部に集中させるエムリットではあったが──その瞬間は彼女が思うよりも早く、そして強制的に訪れてしまうのだった。
より深く味わいを求めて貪っていたユーリの上顎が、パンでも食むかの如くエムリットの熱に蒸された恥丘へと前歯を立て、そしてスリットの上端に鎮座するクリトリスの背を荒々しく前歯の裏でこそいだ瞬間──
エムリットは悲鳴さながらの声を上げては、絶頂した。
同時に今までの硬直が緩み、押しとどめていた力が一気に解放されると……エムリットは無自覚のまま、依然として局部全体を包み込んでいるユーリの口中へと潮の飛沫を噴き漏らした。
舌上に感じる尿とは違うそれは、今しがたまで味わっていた愛液よりも更に濃厚な味わいをユーリに覚えさせた。
その甘美な味わいに我を忘れるあまり、絶頂食後の敏感なエムリットにもお構いなしに、ユーリは膣壁同士が窄んで張り付くほどに彼女の膣を吸い上げた。
激しすぎるほどの愛撫の繰り返しに再びエムリットもまた強制的な絶頂へと引き上げられてしまうと再び彼の口(なか)に潮を上げる。
以降はユーリが堪能を覚えるまで幾度となく……エムリットは為されるがまま貪られ続けるのだった。