※ 注意!
この回には 放屁や擬似排泄 の表現が強く含まれます。
ミミロップが預かり屋へと通うようになってから、僕の日常は緩やかに狂い始めて行った。
寝ても覚めてもあの施設におけるミミロップのことが気に掛かるあまり、僕は日々の生活の中で何も手につかないことが多くなった。
大抵の場合、彼女を送り出してからそして帰ってくるまでの記憶があいまいなことが多い。
おぼろげに何らかの活動をしている記憶はあるのだけれど、やはりその最中は気もそぞろになっているのか、ほとんど印象には残っていない。
かくして夕方に帰宅するミミロップを迎え、そしてその体に施された情交の痕を確認してようやくに僕の短い一日が始まるといった具合であった。
そして今日もまた、ミミロップが玄関のドアを閉じるその音に覚醒しては僕も我に返る。
出向えに赴くまでもなく、ミミロップは自らの足でリビングまでやってきた。
「お、おかえり……今日はどうだったんだい?」
語り掛けながら存外の空腹に見舞われて僕は脱力感を覚える。……どうやら今日は朝から何も食べてないらしい。
一方で尋ねられたミミロップはといえば、いつになく浮かない顔をしていた。
預かり屋から戻る時にはどこかよそよそしい態度を取っていることはよくあることだったが、それにしても今日の様子はおかしい。
もしかして何か膣に重大なケガや不具合を生じさせてしまったのかと思うと、それを想像する僕からも血の気が引く。
「み、見せて! はやく、ホラッ‼」
今日に限ってはいつものあの歪んだ情欲などではない、真にミミロップの身を案じては声が大きくなった。
そんな僕に対しミミロップは、つと背中を向ける。
普段なら僕の部屋のベッドの上で確認作業をするはずが、今日はこのリビングでの行為を望んでいるようにも思えた。
そうしていつにない行動に戸惑う僕をよそに彼女は屈みこみ、うなじから腰元にある骨盤の窪みまでの背中全体が見えるように垂れていた耳を胸の前に抱き寄せる。
背後から望むその姿たるや、まるで全裸の女性の眺めそのものだ。こんな状況であっても、僕は目の前のミミロップを純粋に綺麗だと思った。
しかしながら、そんな印象すらも一変させてしまう行動を彼女は取る。
小さく息を吸い込んだのちに呼吸を止めると、ミミロップは強く息張んで腹腔に力を込める。
膣内から精液を押し出させる為にするいつもの行動ではあるのだがしかし、それでも今日のそれからはそんないつもとは違った気配が感じられた。
両膝を抱くように屈みこんでは尻を突き出させるなんて、それこそ野外で排泄する時の姿勢そのものだ。
そしてその印象の通りに──ミミロップの尻元からは激しく空気の破裂する音が響き渡った。
膣から体液が逆流する時にも水音を含んだ空気の撹拌音は漏れるものだが、今ミミロップから奏でられているもの、そんな音とは明らかに力強さが違う。
そしてその音の正体こそは、肛門から押し出される放屁それに他ならなかった。
「ま、まって! お前、なにを──……ッ」
瞬時に最悪の事態を連想しては制止しようとする僕をよそに──彼女は直腸内に留めていたものをフローリング上へと排泄してみせた。
暗褐色の排せつ物を想像していた僕ではあったが、目の前に広げられたものは白濁した大量の液体……紛うかたなき『精液』であった。
それを目の前に突き付けられ僕の頭は白くなる。
一方でそんな僕をミミロップもまた背中越しに望んでは、どんな仕打ちを僕からされるものか待ち望んでいるようでもあった。
「そんな……そんな、無理矢理お尻でされたのか?」
斯様なミミロップの視線を受けつつも、僕はどう反応したらいいものやら途方に暮れてしまう。
一概にこの事態に対して『怒る』にしても、この場合は誰にその矛先を向得たらいいのかが分からない。
こんな場所での交尾を強行してしまった相手ポケモンか、それとも適切な管理と監視をしてくれなかった施設に対してか……しかし困ったことに、この事実が浸透するにつけて沸き上がる未知の興奮は、そんな通り一遍の怒りなど全て僕の頭から押し出してしまうのだった。
そしてさらにタチが悪いことには、そんな僕の感情の機微をパートナーであるミミロップは小憎たらしいほどに理解しては、さらに僕を悦ばせる行動を取ることだった。
両膝を床に突き、腕の支えも失くして床に横顔も着けると、今しがた粗相をしたアナルが僕の眼前にさらけ出される様に小高く尻を突き上げる姿勢を取った。
目の前でぽっかりと洞を穿ってはその淵に精液の残滓をこびり付かせた肛門と、一連の行為に興奮してか白く泡立たせた愛液の筋を垂らす膣の陰唇──それを目の当たりにし興奮の極み達した僕は、
「お前……妊娠する為の大切な精液が、なんでお尻の中にあるんだ!」
つい僕は、いつもの芝居掛かった口調で彼女を責め立ててしまう。
しかしながら一方、それを受けるミミロップもまた上目に瞼を向くと細く口唇を開いては押し殺した声を上げた。
突き上げられた尻は小刻みに痙攣を繰り返し、膣から垂れていた愛液はさらに粘度を増してはしとどに溢れ始める。……こともあろうかこいつは、言葉責めを受けることに無上の興奮と快感とを覚える輩であるらしかった。
しかしながら一方の僕も止まらない。
「精液は赤ちゃんの元になる大切な物なんだぞ! それをこんなウンチまみれにしちゃって許されると思ってるの!?」
言いながら、僕は立て揃えた人差し指と中指の二本を彼女のアナルへと突き立てる。
そうして激しく撹拌をしながらも、続けて彼女を罵倒し続けた。
淫売・変態・クソポケモン……思いつく限りの下品な言葉で罵りつくし、そうして最後に『死ね』とまで吐きつけてはえぐり込んだ指で腸壁を掻きこそいだ瞬間──ミミロップは失禁よろしくに愛液の飛沫をまき散らせては絶頂した。
そのまま姿勢を崩し、絶頂の余韻から脱力しては手足を投げ出してうつ伏せになると、今度は本当に失禁もして果てる。
そんなミミロップを仁王立ちに見下ろしたまま、僕はいつまでも荒ぶる呼吸を押さえられずにいた。
胸中に満ちていたものはしかし、単純な興奮だけではなかった。
僕は──この光景を知っていた。その事実に気付いては、不安とも疑問ともつかない不整脈が止むことなく胸の内を打ち続けている。
鮮明ではなかったが、その一瞬僕の脳裏をかすめた記憶はいま彼女が絶頂の際に上げた嬌声と、そして場に籠る独特のほのかな香り──その記憶は勘違いなどでは決してない確信を以て、今のこの光景と合致していたのだった。
──これは、僕の記憶なのか? 僕は……僕は、何を知ってるんだ?
考えるほどに、胸の内にこもる湿った鼓動はその脈動を強くさせた。
そして終ぞ僕はこの答えを出すことも叶わずに──今日もまた、曖昧なままに一日を終えようとしていた……。