喘ぎ声──というよりは、圧縮された空気が狭所から圧し出されるかのような音をアーナの喉は発した。
言わずもがな、口中を埋め尽くし食道にまで押し込まれた俺のペニスに呼吸を阻害されてのその音は、気泡が粘膜の中を流動するのと併せてはさながら、肉が焼けるかの如き音をか細く漏らしていた。
多分の息苦しさもあり咽頭からペニスを吐き出そうと躍起になるも──シックスナインの体位で俺の上に陣取りさらにはその首を両足でしかとホールドされているとあって、アーナは微動だにも身動きを取ることが出来なかった。
そんな緊縛状態のアーナへと、俺は更なる蛮行に及んでいく。
既にアナルを貫通し、直腸内へと収めていた拳……そんな右腕の挿入を俺は更に深めていった。
拳骨が直腸の壁面をゴリゴリと擦る感触などは、アーナの方がより敏感に感じ取れている事だろう。
ふと視線をアーナの後ろ頭に転ずれば、右腕の進入ごとに両肩を跳ね上がらせては陸の魚さながらに身を痙攣させる彼女が窺えて、俺はそこに得も言えぬ興奮を覚える。
そしてさらにその愛らしく苦しみもがく痴態を引き出してやろうと、俺は右腕の挿入を尚更に深めるのだった。
体長1メートル足らずの矮躯とあって、右腕は前腕の中頃まで埋まると直腸奥底にある結腸に行きついてはその進みを止めた。
それによって俺からの責めの手が止まると、アーナの強張っていた体からはどっと力が抜けて液体の如くに脱力する。
ここまでの挿入ならば、過去にも繰り返し行われてきた行為ではあった。故にこの時のアーナもまた、ここから右腕をペニスに見立てたピストンが開始されることを予想したことだろう。
しかしながら今日の俺は……更なる『その先』を望んだ。
彼女の直腸内において拳を変形させると、指先同士を収束させた錐状にその形を変える。
そしていま突き当たっている結腸の窄みへそれら指先を宛がうと──俺はそこをこじ開けるべく、強くその門を突き穿った。
その瞬間アーナは再び身を引き起こすと、口中を塞がれている状態の限りに悲痛な声をくぐもらせた。
しかしそれも一瞬で、以降は口角を開け広げたまま息を止めて痙攣を繰り返す。
このとき俺の右手は彼女の腸へと至り、そこを直線的に強制しながら彼女の腹腔の中を辿っていた。
侵入させる手の甲には愛液や腸液とも粘度の違う独特の体液の質感が感じられ、今においても尚知ることのなかったそんな彼女の新しい一面に俺は新鮮な興奮を覚えていた。
しかし一方のアーナはよほど苦しいのか、ぺニスを納めた口中には食道を逆流してきた胃液が溢れ出し、それが亀頭の鈴口からペニスの尿道内へ浸出してくると、そこに僅かな痛痒感を感じては俺の興奮もさらに昂らされる。
「あと少しだぞぉ………今までに体験したことも無いようなプレイを味あわせてやるからな……」
もはや独り言然として呟きながらアーナの尻尾を左手でワシ掴んで尻の固定をすると、そこから俺は更なる侵入の為に右腕へ力を込めた。
やがては腸を突破し、そしてその終着点となる幽門をすらもこじ開けてしまうと──遂には俺の右腕は彼女の胃へと到達した。
途端に纏わりつくかのような肉の感触が無くなり、右手には無重力を思わせるような開放感が生じる。
その中において俺は握りしけていた掌もまた開放すると、広げた指々の指先で内部よりアーナの胃を四方へと拡張させてはその内壁をなぞる。
薄皮一枚下となる彼女の腹部には、内部から突き上げる俺の指先の陰影が点として浮き上がり、そして同時広げられた右手の掌が胃液に晒されると──
『「ぐッ、ううぅ……! 溶かされる……ッ!」
そこに焼けつくような痒みが染み込んできては俺もその痛痒感に呻きを上げた。
一方でいよいよ以て俺の行為に生命活動の危機を感じ取ったアーナの胃は、そこに生じた俺の右手を吐き出させようと激しく蠕動を繰り返していた。
しかしながらそれを食道から吐き出させようとする行為は、皮肉にも直腸より侵入してきた俺の右腕をさらに迎え入れ、胎内貫通の蛮行をむしろ助長させる運動に他ならなかった。
アーナとてそれは理解している。
しかし一連の肉体の反射運動はもはや自身で制御できる部類の動きなどではなかった。
斯様にして導かれるまま侵入を進める俺の右腕はやがて胃を通過し、遂にはアーナの喉の根本──肩甲骨の中央に一際大きくそして不自然な陰影を浮き上がらせる。
先に口中から続く咽頭には既に俺のぺニスを飲み込んだ膨らみが浮き上がっている。
そうして喉の内部において上下より隆起する二つの瘤が双方に歩み寄り、
「あと少し………あと、少しだぁ……!」
そして遂にはそれが一体化して、咽頭の内部で俺の右手が自身のぺニスの先端を摘まみ取った瞬間──
完全なる貫通に晒されたアーナの肉体は破裂した。
体内は激しく全体で蠕動し、それを反映したアーナの肉体もまたひきつるような痙攣を繰り返す。
内部において各部の臓器が激しい収縮を繰り返すことにより、有りとあらゆる体液が本来の収まるべき境界を逸脱しては逆流を果たした。
その結果として顔面や生殖器、そしてあらゆる排泄器官の穴と言う穴からは──もはや壊れた蛇口めいた勢いで、大量の体液の放出が行われた。
呼吸器からは胃液やそこの内容物から始まり、泌尿器や肛門からは排泄物の逆流を皮切りに、嗅いだ事もないような部類の粘液までもが溢れ出る。
それら勢いと圧はこの小さな体からは想像もつかない力強さを以て俺の右腕やペニスを押しやり、ついには弾かれるようにして、俺は彼女の中からの退場を余儀なくされた。
そうして預けていたぺニスと右腕を吐き出しようやくに俺から解放されるや──依然として体液の吹き出し続けるアーナの体はその場において七転八倒を繰り返す。
体液と空気の流動が喉を経由する際に漏れる呻き声には何の感情も込められてはいない。
空気の抜ける風船のような勢いで天地無用にその肉体を跳ね上げては捻り上げるアーナにはもはや意識は無かった。
もはやブレイクダンスさながらにその身を踊らせていた彼女もやがて……上下から噴出する体液の勢いが衰えるや、やがてはうつ伏せに身を横たえては停止した。
それでも肉体全体の痙攣は止むことなく、やがて床に伏した口中とそして肛門から溢れだした最後の体液が放射状に広がってはその中央でようやくに彼女は沈静する。
そのあまりの乱れようにもはや死んでしまったのではないかと不安になる俺をよそに、観察するアーナの体は荒い呼吸に連動して不定期に上下している様が伺えた。
意識を失っていることは確認するまでもなく明らかだ。
それにもかかわらず、もしかしたらこの先も目覚めることはないのではないかと思えてしまうほどに、アーナの乱れようたるや生半可ではなかった。
そして彼女をそんな風に壊してしまったにも関わらず、一連の惨劇を見届けた俺の胸中に沸き上がっていたものは──……これ以上にもない満足感であった。
文字通りに壊れてしまったアーナにもしかし、俺はそれに対する罪悪感よりもむしろ、ついにひとつの生物をこれほどまでに壊しきったことに得も言えぬ充足感を覚えていたのだった。
「最高だったぞアーナ……お前も、楽しめたか?」
身勝手な物言いをしながら打ち鳴らすよう彼女の臀部へと手を置くと、まるでそれに応えるかのようアーナの収縮する肛門からは体液の飛沫が上がった。
その反応に滑稽さを覚えては笑い出してしまう俺をよそに、見下ろす視界には新たな変化が現れていた。
依然としてうつ伏せに痙攣を続けるアーナへと……同じく腹這いで進み出てきたミチとパンがその局部へと鼻先を突きつけては、腫れ上がった肛門の縁へと舌先を這わせ始めていた。
その刺激に反応してはアーナもまた打つ伏せたままに動物めいた唸り声を発する。
一見したならば傷ついた友人を労る為の慰めにも見えようがしかし……二匹の行動はその実、自身の性的好奇心を満たすための行為に他ならなかった。
これまでに嗅いだことのないような体液とフェロモンの発生源の確認と、そしてその味わいを吟味したいという性的好奇心に駆られた二匹の愛撫はむしろ、容赦なく事後のアーナを責め立てるものであった。
爛れては外部へはみ出したままウロを穿った肛門の縁へ噛みつくとミチは無遠慮に直腸を引きずり出し、そうして匂い立つアーナの内蔵をパンは舌を這わせてはフェラチオさながらにしゃぶりつくした。
予期せぬ二匹からの仕打ちに対し、依然として肉体の自由を取り戻せずにいるアーナは、絶頂直後の敏感な肉体への責め苦に晒されては苦しげな呻きを上げる。
その後も貪るように膣や肛門を問わぬ責めを展開する二匹を前に抵抗することの叶わないアーナはただ、力無く間延びした泣き声を上げる続けるばかり……その様はもはや、生きたままに補食される哀れな獲物そのものであった。
斯様にして無慈悲にアーナを責め苛めながらもしかし、パンとミチの二匹はそれぞれに、思い思いの自慰を自身へと施してもいた。
パンは出鱈目に膣口を掻き乱しては放尿さながらの潮を撒き散らし、ミチに至っては自身の両拳を膣と肛門の双方へ捩じ込んでは自らフィストファックによるハードプレイを展開する。
そんな二人の性欲旺盛な恥態を前に、俺の胸の内もまた、再び湿った鼓動が脈打つのが感じられた。
先にあれほどにアーナが虐待された光景を目にしてもなお、この二匹は怖じけるどころか自ら進み出てきては俺の挑発に及んでいる。
そしてその意図を察した時──俺は再びぺニスへと激しく血流が渦巻くのを感じ目眩を覚えた。
「どうやら……お前達も同じ目にあいたいようだな」
語り掛けるともなく一人ごつると俺は、指先を立て揃え手刀の形にしたそれの先端をパンとミチそれぞれのアナルへと突きつけた。
言わずもが今からそれが己の直腸へと納められては、先のアーナの惨劇さながらに胎内を掻き回してくるのだと察すると、パンは恐怖から激しく失禁し、そしてミチはその妄想から絶頂しては潮を吹いた。
斯様にして反応の異なる二匹ではあっても、それぞれがこの行為に強い期待と快感を予期していることは言葉などなくとも、脈動する肉体に触れる指先から俺にそれを伝える。
「もう元のパッチールに戻れると思うなよ………お前らも、アーナみたいな化け物に進化させてやるからな」
次の瞬間──一息に両手を突き出した俺は、それぞれの腕に感触の違う肉のうねりを感じた。
それだけで俺もまた射精を果たしては、 忘我の中において遠くパンとミチの絶叫を聞く。
肉を裂く両手の感触と、そして直腸を断ち裂かれる激痛──……それぞれがそれぞれに、在るべき生物の領域を逸脱する存在になれ果てることを自覚しつつもなお、
それでもしかし、この場に集う動物達は皆、歪んだ快感と幸福とをその胸に享受するのだった。
【 いたずらパッチール・完 】