仕事中の突然変異……というか勃起しているところなんて、どんなシーンであっても気まずいが。
どうにかこの状況をジョークに出来ないものか考えあぐねていると、俺もまた目の前のカメールさんについてあることに気付く。
それはカメールさんの視線と、そして肉体の変化だった。
俺の股間一点を凝視するカメールさんの視線は何処か熱っぽかった。
呆れているとか気まずさを誤魔化そうとしているとかの視線ではなく、明らかに俺の体への興味から惹きつけられているといった強いまなざし……そしてそれを証明する変化もまたカメールさんの体には現れていた。
カメールさんの股間から粘液の筋が漏れ垂れていた。
かくいうカメールさんも一匹のポケモンであり、そして一匹のメスだ。
今のこのルナフレアのフェロモンが充満する室内において発情を促されていたのは彼女もまた同様であった。
やがては俺の視線にも気付きカメールさんも我に返ると、大きく頭を振っては邪念を振り払う。
そして仕事中のいつもと同じ態度で俺に手を差し伸べると、改めて俺の安否を確認してくれるのだった。
「あ、あぁ……大丈夫だ。助かったよ」
俺もその手を取って立ち上がると、これまた事務的に振舞っては仕事の続行をする。
冗談めかしつつもいたずらをしたルナフレアを窘めて作業を続けると、ほどなくして垢の剥離作業はすべて終了した。
さて、ようやくここからが従来のポケモンウォッシュだ。
手始めにルナフレアへのボディソープの適合をチェックする。要は肌に合うかどうかのパッチテストだ。
それもまた恙無く診断し終えると、いよいよ以て俺達は彼女の洗体へと移行していったのだった。
尻もちをつくようにルナフレアを座らせると、カメールさんは脚立を使って背後から頭部と顔面の洗浄をし、そして俺は専用のブラシによって彼女の上半身を洗う作業へと分担をした。
この段階になるとすっかりルナフレアはリラックスして、もはやマッサージ然とした俺達の洗体に身を任せては何とも心地良さそうだった。
俺も彼女の胸元にブラシを当てながら念入りに磨き込んでいく。
彼女は他のリザードンの中においても比較的、胸が大きい個体だと見受けられた。
基本的にポケモンは卵生ではある訳だが、メスには胸や尻のサイズが大きくなるといった女性的な身体特徴が備わっている。
その中でもこのルナフレアはやはり胸が大きい。彼女を初めて見た時に感じたあどけなさや儚さといったイメージは、従来のリザードンには無いこうした女性的特徴を無意識下で確認するが故だ。
そんな乳房然とした胸元にブラシをかけ続けていると、不意に彼女の手がブラシを握る俺の手ををつまみ上げた。さては力を入れ過ぎてしまったかと思う俺とは反面、その行動の思惑はもっと別なところにあった。
ブラシを手にした彼女の視線が真っすぐに俺に向けられる。
上目遣いだが、威嚇や反抗を思わせるようなものではない。どこかイタズラっぽいその視線はむしろ微笑んですらいる。
いったいそれが何を意図するものか分からずに見つめ返す俺の手を取ると……彼女はそれを右乳房の頂点に置いた。
そこから小さく円を描き、その先端をくすぐるようなウォッシングを俺へ手解きしつつも、自身の左手では残る乳房をすくい上げては揉みしだく行為を始めた。
その段に至り彼女が何を求めているのかを理解する──ルナフレアは俺に対して性的な興味を覚えつつあるのだ。
室内に満ちるフェロモンに中てられていたのは彼女もまた同じ……むしろ幼くそう言った耐性が薄い彼女こそ、真っ先に自身のフェロモンで脳を焼かれていたのだった。
ルナフレアはやおら体を横たえたかと思うと、右を下にしたその姿勢からエアロビクスよろしくに足を開いた。
左足を高く上げて開脚し、その膝の裏に腕も絡めて固定すると俺達2人の前にあられもなく膣と肛門とを晒す。
一方でまだルナフレアの発情に気付いていないカメールさんは、次なる洗浄の段階としてそこを洗うことを俺に相談してくる。
気付いていないのならばわざわざ報告することもないと思い、俺も普段の仕事通りに彼女と打ち合わせをした。
段取りとしてはメスであるカメールさんが膣部を、そして俺が肛門回りを洗浄することになった。
従来ならばこうしたメスポケモンのデリケートゾーンはカメールさんに一任するところだが、この大きさでは分担せざるを得ない。
さっそくに俺達は仕事に掛かる。
洗浄液を含んだカメールさんのタオルが膣の周辺を清拭すると、その刺激に触発されたかのよう、大陰唇が膣からはみ出してきては大輪を咲かせた。
同時に俺が担当をする肛門もまた、犬の鼻のように幾度となく引くついてはその黒ずんだ肉の蕾を収縮させる。
排泄もまた担う部分ゆえに、そこの汚れと匂いはさらに強烈でかつ、直接的なものであった。
そしてさらに強いフェロモンの分泌もまた匂わせる……。
故に長くこれに中てられていると危険と判断した俺達は、機械的に手を動かしては早い段階でのそこの洗浄を終えられるように作業に没頭するが──むしろその素早い動きこそがなおさらに彼女を刺激してしまった。
膣を清拭していたカメールさんのタオルがルナフレアのクリトリスへと触れ、そして肛門部をブラシでウォッシングしていた俺の手が粘液で滑り、僅かにアナルの中へと拳を挿入させてしまった瞬間──
ルナフレアが吼えた。
さながら絶叫ともいうべきそれはしかし、けっして痛みや怒りに由来するものではない。
それこそは絶頂──生まれて初めて経験するエクスタシーに歓喜してはあげられたものであった。
同時に膣からは激しく愛液が潮を吹き、そして肛門からは湿度の高い放屁が押し出されては俺に吹き付けられる。
そしてそれこそが最悪の事態を招く始まりだった……。
それらは高濃度のフェロモンだ。
腋の下の臭腺から自然に醸されていた間接的なものとは違い、これこそはまさに直接的な成分の原液そのものだった。
それらの直撃を受けて俺とカメールさんは瞬間、意識失う。
そうして次に目覚めた時こそが、めくるめく官能の花園の開園──……否、新たな地獄の始まりとなるのだった。