はるか遠くで聞こえる雷のような響き……徐々に覚醒してくるにつれ、それが何者かの咆哮であることがわかる。
酷い頭痛を覚えながら、重さを感じる体を起こして顔を上げれば──そこには先の足を掲げた姿勢のまま悶え狂うルナフレアの姿があった。
そしてそんなルナフレアの膣の前にはカメールさんが立ちはだかっては必死の体で彼女に何かを施している。
見ればカメールさんはルナフレアの膣に拳を差し入れていた。それこそペニスの挿入よろしくに右腕の出し入れを何度も繰り返す。
そんな腕が往復のたびに辺り一面にはルナフレアの膣から漏れ出した愛液が飛散しては、再び高濃度のフェロモンを周囲に散布するのだ。
失われた自我と呼吸すらままならない大気……フェロモンの発生源ですらもが制御不可能となっているこの場はもはや、生命の危機に直結すると言っても差し支えの無い危険な場所へと化しつつあった。
それでもしかし、立ち上がった俺もまた引き寄せられるようにルナフレアの元へと向かう。
そうしてカメールさんの隣に着けると、俺もまたルナフレアの大陰唇をワシ掴んでは彼女の膣部に口を付ける。
そうして繰り広げられる陰唇への引張と粘膜による膣への愛撫が加わることで一層にルナフレアも昂っていく。
いつしか俺とカメールさんの愛撫はシンクロを果たし、二人でクリトリスをしゃぶり挟み、そして膣の中へは互いの左腕と右腕を挿入しては同時に突き穿つピストンを展開していく。
朦朧とした意識の中に在っても、俺とカメールさんのコンビネーションはバッチリだ。
膣の中で互いの腕を螺旋のように絡めると、手のひら同士を組み合わせて一つの拳にしてはさながらペニスのようにして二人分の膂力を込めた突きを展開していく。
すっかり正気など失った世界かと思いきや、そんなカメールさんの手を握りしめることで、俺は辛うじてではあるが正気の片鱗を精神(こころ)の中に取り戻す。
そしてそれはカメールさんもまた同じらしく、期せずして互いを見つめ合ってはこの修羅場からの脱出法に僅かばかりの理性を巡らせる。
ルナフレアへのピストンが佳境に入ると、カメールさんはより深く体を前へ出してはルナフレアのクリトリスを丸々に咥え込んだ。
大きく顎を外して規格外のクリトリス全体を口中に収めるなどはポケモン故の生態だからこそ可能な技だ。
同時に俺もまた、残る右腕をルナフレアのアナルへと挿入した。
こちらはもはや殴りつけるかの如く勢いである。
巨体な括約筋が俺の右腕を擦り潰さんばかりの勢いで締め付けたが、俺もまたおかまいなしに挿入を繰り返す。
膣とクリトリスとアナル──それらの3点同時攻撃により、当初は喜びに彩られていたルナフレアの声がいよいよ以て苦し気に濁り始めた。
咳をするよう、問うような響きの喘ぎ声を繰り返すその様はもはや、死を直前にした動物さながらの浅ましさがある。
そしてカメールさんの牙が激しくクリトリスに突き立てられ、尻肉の中へ埋まるほどに体を寄せては俺達の両腕が突き入れられた瞬間──ルナフレアは絶頂した。
今までにない激しさのそれに彼女は声にならない声で哭いては身を痙攣させ、そして局部は激しく収縮しては再びに大量の潮を吹く。
そのなかで下半身の括約筋もまた緩んだことも併せて、彼女は大量の失禁もまたはたしていた。
位置的に尿道の前に陣取っていた俺達はそんな排尿の飛沫を正面から受け止めることとなる。
その勢いたるやポンプ車の給水を受けるかの如き激しさで、体についたルナフレアのフェロモンもその瞬間洗い流されるようだった。
そしてそのチャンスをカメールさんは逃さなかった。
ほんの数瞬ではあるがフェロモンの拘束から意識を取り戻すや、カメールさんは俺達の足元に向け、ハイドロポンプにて最大量の放水を行った。
瞬時にして地面から立ち上がっていた催淫物質が流されると同時、さらにカメールさんは目の前にあるルナフレアの局部やそして俺に対しても放水を行う。
その効果により、俺もまた身体のコントロールを取り戻すや一目散にその場を離れては部屋の壁面へと走る。
そうして辿り着いたその先で、非常時に起動させる排煙窓の開放ボタンへと拳を叩きつけた。
それに連動して室内上部に設置されていたワイヤー固定の窓が一斉に開き始める。
見る間に外気が室内に流入して循環すると、カメールさんの放水による浄化も手伝ってか、見る間に室内の空気は元の状態へと戻されて行った。
ようやくに意識がハッキリしたとはいえ、体に覚える身の重さは尋常ではない。
そんな体を引きずって、俺は再び彼女達の元へと戻った。
そこには完全に体を横たえては失心してしまっているルナフレアと、そしてその足元に尻もちをついては荒い呼吸を繰り返しているカメールさん。
「はぁはぁ……ありがとう、助かったよ……カメールさんのおかげだ」
その元へとたどり着き、彼女を起こしてやろうと俺は手を差し伸べる。
カメールさんもまた不敵な笑みを返してはそんな俺の手を取って体を起こすが──まだ身を覆う粘液の滑りと、そして力の入らない体を御しかねては半ばまで引き上げていた俺の手を離してしまう。
そうして再び地へと落ちようとしたカメールさんを、
「危ないッ!」
俺は両腕を伸ばしては抱き留めていた。
カメールさんもまた強く俺にしがみつくと、互いは抱き合った状態となる。
まだフェロモンの効果が残っているのか……不思議とこうして抱き合う感触が心地良かった。
俺はカメールさんに想いを寄せていた。
それはこんなフェロモンなんかに気持ちを高ぶらせてしまうずっと前から心に秘めてきた想いだった。
そして同時に、カメールさんもまたこんな俺を憎からず思っていることにも気付いていた。
しかしながら俺達の間には人間とポケモンという壁があって、それゆえに互いの想いを伝えることは叶わなかった。
しかし今は全てが許されるような気がした。
どうせこのフェロモンでお互いにまともな判断なんてできなくなっているのだ。これからの全ては、まとめてこれのせいにしてしまえばいい。
俺は僅かに体を離すと、改めてカメールさんを見つめ──そして半ば一方的にその唇を奪った。
気持ちすら伝えずにこんなマネをしてしまう身勝手を省みもしたが、カメールさんもまた激しく抱き返しては自ら舌を絡めてくる濃厚なアプローチに全てが杞憂であったことにも気付く。
そうして俺達は気絶する顧客を傍らに──しばし互いの愛を確認する行為に没頭した。