もはや『第三の脚』然とした巨大なペニスを勃起させては立ちはだかるマスカーニャ……そのあまりに絶望的な展開と迫力に気圧されて、思わず僕も尻もちに座り込んだ。
瞬間、脳裏に浮かんだ自分の未来はこのままマスカーニャにレイプされてしまうというもの……。
常日頃のポケモンバトルにおいても、自分以上の体躯や体重のポケンモンを相手にしているマスカーニャにとっては、こんな僕を組み敷くくらい赤子の手をひねるにも等しい容易さだろう。
それが分かるからこそ既に身動きがとれなくなっている僕は、逃げることも能わずにただ次なる衝撃に備えるばかりではあった……が、いつまで経ってもマスカーニャが僕を襲うことは無かった。
それどころか座り込む僕に鼻先を寄せると、短い鳴き声繰り返しては懸命に何かを訴えかけてくるのだった。
何やら様子が変だ。
そうして改めて観察してみれば、マスカーニャも依然として両手の中に勃起したペニスを収めたまま途方に暮れているといった様子……。
この勃起自体がコイツにとっては不慮の出来事だったのだと、ようやく僕も気付く。
そしてそれに気付くと脳裏には、つい先ほどウェーニバルと過ごしていたマスカーニャの姿が思い出された。
握り拳を縦にしては上下に激しく振る動きを繰り返していた二人……もしかしてアレは、ペニスをしごく行為をウェーニバルが入れ知恵していたのではないか?
そしてマスカーニャは興味本位にそれを実践し、ペニスに血流が巡ってしまった──と、いうのが事の顛末だ。
同時に、
「……なんでアイツ(ウェーニバル)がそんなこと知ってるんだ?」
そんな当然の疑問も沸いたが、それも些末なこと。今はただ、このマスカーニャをどうにかして鎮めてやらねばならない。
そしてその対処法として僕が思いつく方法は一つしかなかった。
「マスカーニャ……僕の膝に座れ」
尻もちをついていた姿勢を胡坐に直し、改めて僕は膝の上を叩いてはマスカーニャに座るよう促す。
こんな状況ではあるがその一瞬、マスカーニャはさも嬉しそうに瞳を輝かせた。
そうして弾むように体を伸ばして背を僕に向けると、よもや突き出した尻が僕の顔面を突き飛ばしてしまうのじゃないかと思う勢いで、組んだ両脚の隙間へと収まった。
直立姿勢においては僕よりも頭2つは背の高いマスカーニャとあってはもはや、僕の膝など完全にサイズ違いの椅子も甚だしい。
それでもしかし両膝を揃えて腰かけた姿勢のまま、しばしマスカーニャは背後の僕に背をもたせると甘えた声のひとつも奏でた。
同時にコイツがマスカーニャになってから、こうして膝に座らせたのも初めてであることに気付く。
今さらではあるがコミュニケーション不足であったことを反省せずにはいられない。
思えばこうした触れ合いが無くなったことこそが今一連の事件の真相のようにすら思えてくる。
そしてその事件解決の集大成として、これから僕は最大級のコミュニケーションでコイツに触れようとしている……。
コイツを膝の上に置いたまましばし躊躇したものの、意を決し背後から手を伸ばすと──僕はマスカーニャのペニスを右手の中に握りしめた。
瞬間、マスカーニャは針で刺されたかのよう背を反らせて反応すると、同時に怯えに戸惑うような高い声もあげた。
右手に感じるマスカーニャのペニスは硬く、そして重かった……加えて皮膚の一枚下に感じる体温は焼けた鉄さながらの灼熱感である。
そんな感触に戸惑いつつも二度三度と握り直してはポジションを確認すると──いざ僕は、マスカーニャのペニスをしごき始めた。
動き始め、包皮越しに陰茎が刺激される感触にマスカーニャは何度も声を上げては身じろぎをする。
今まで排尿以外ではまともに触れたこともなかった箇所への感覚がくすぐったいのか、膝の上で右に左に身をよじるその状態は、まるで巨大な魚でも抱えているかのようだ。
しばしそうして暴れるマスカーニャを御する様にしごき続けていた僕ではあったが……ある時を境に、そんなマスカーニャの動きはぴたりと静まった。
それとなく背後から様子を窺えば、そこには小刻みに鼻息を切らせながら時折り窄めた口先から野太い声を漏らしているマスカーニャの姿が在った。
その顔に表情らしいものはすでに無く、前方へ遠い視線を投げかけては口角から垂れるヨダレすらも意に介していない。
その様子からも、マスカーニャがペニスを巡る快感に全神経を集中させていることが窺えた。
ならば『その時』は近いのだとも察知し、僕は傍らにティッシュを探す。……が、あいにくと見渡せる範囲にそれは確認できなかった。
──しまったぁ……どうしよう?
この段に至り、こんな基本的な準備もしていなかったことに気付く。
今さら中断して探しに行くわけにもいかない……ならば、と僕も覚悟を決めた。
僕はそれまで手持無沙汰だった左手もまた伸ばすと、その掌をマスカーニャのペニスの先端へと被せるように宛がった。
その瞬間、包皮から剥きだされている粘膜への刺激にマスカーニャも声を高くさせる。
溢れ出した腺液はもはやおしっこでも緩やかに漏らしているかのよう溢れ続け、それが音を立てて僕の掌で撹拌されては、潮気を思わせる独特の香りを辺りに充満させた。
そしてその時は、唐突に訪れた。
ある瞬間で突然に背を丸めたかと思うと──マスカーニャは一切の前置きも無しに突如として射精をした。
今までにこうした経験をしたことのないマスカーニャにとっては、本人自身からしてもこの瞬間は唐突で、なおかつ衝動的なものだったのだろう
ペニスの先端に宛がわれていた僕の左手を体内取り込むよう抱きしめると、何度も尿道を収縮させては射精をした。
「熱湯みたいだな……」
一方でそんな精の奔流を受け止める僕も、それが打ち付けられる左手に焼けるような感触を覚えていた。
マスカーニャの精液は瞬く間に僕の小さな手の平を埋め、やがては指々の間からしみ出しては甲や爪の先までも包み込んでいく。
電気刺激でも受けているかのよう、射精のごとに背を引くつかせては震えていたマスカーニャではあったが……やがてすべての射精を終るや、今度は一変して体を伸ばし、脱力させた背をリクライニングシートよろしくに僕へ預けてくるのだった。
「重いよマスカーニャ。終わったんならもうどいてよ、手や床も拭かなきゃいけないんだから」
そうしていつまでも事後のリラックスに浸り続けるマスカーニャへ声を掛ければ、一方のコイツも疲労に蕩けた流し目で僕に一瞥くれる。
そして互いの目が合うや──まるでニャオハ時代に戻ったかのよう、体の向きを変えては正面から抱き着き、鼻や額を問わずにキスをしては存分に僕の顔を舐るのだった。
こうなってしまってはもう、どんなに声を掛けてもマスカーニャの耳にそれらは遠い。
もはや一切の注意も今は無駄なことを悟ると、僕もまたマスカーニャの後戯に身を委ねる。
そうして鼻の穴や唇を問わずに愛撫され続けながら、今後もまた『こういうことはあるのだろうか?』などと考える。
そしてその都度に僕はマスカーニャの世話をしては、事後にこうして舐られ続けるのだろうか………なんてことを考えると、マスカーニャの充実感とは裏腹に僕の気持ちはどこまでも沈んでいくのだった。