※ 注意!
この回には ポケモンの排泄物を飲食する 表現があります。
その後、状況に流されるまま僕は数時間の作業をした。
ひたすらにクッキーを砕いてボトム生地を成型する傍ら、一緒に作業するマホイップ達にはその作業法のレクチャーなどもする。
こう言っては何だけど……存外にこの一時は僕にとって楽しい時間となった。
やがては気付くと、窓から望む外の光景は真っ暗になっていた。
冬というとこもあって陽が沈むのも早いのだ。いったい今は何時なんだろうか?
そんなことを考えてると、一匹のマホイップが高い声を上げた。
どこか優しい笛の音を思わせるような、甲高くも柔らかい響きのそれ──その声が工場に響き渡ると、他のマホイップ達も作業の手を止めては一斉にその方向に振りむく。
やがてはそれぞれに席を立って散会していく様子に、僕もようやく帰れるのかと安堵のため息をひとつ。
……が、しかしこれでまだ終わろうはずもない。
思っていた矢先、僕もまた尻を押されては別の場所への移動を促された。
今度はいったい何だ?
そうして為されるがままに歩かされると、またも一同が会せられるような大広間へと通された。
先ほどの工場とは違い、ここは巨大な円卓をそれぞれのマホイップ達がぐるりと囲むように出来ている。
そしてそんなテーブルの上に満載された色とりどりのフルーツの山を見るに、どうやらここが食堂で、そして僕はその食事会に招待されたことを悟るのだった。
そして想像通りそこの一角に座らされると、とたんに僕の前に大量のフルーツや木の実が運ばれてくる。
やがては他のメンバーが全員席に着くや、一同は一斉に食事を始めるのだった。
妖精然とした淡くて儚げな見た目とは裏腹にみな食欲旺盛で、音を立てては無心で食事をする様子に僕は圧倒される。
とはいえしかし、その眺めに安堵もまたしていた。
どうやら僕が食料にされることもなさそうだ。
あとはどのタイミングでここを抜け出すかに思いを巡らせながら、フルーツのひとつを齧ったその時である。
隣に腰かけていた一匹が不意に僕の裾を引いた。
口の周りをフルーツの果汁まみれにした彼女の口元をぬぐってやりながら何事か尋ねると、彼女は短い手足を振り回しては何かのジェスチャーを僕に伝えようとしてくる。
やがてそれが僕の手の中のフルーツを指している物だと分かり、これが欲しいのかと察して差し出すと──彼女はその上に手をかざしては次の瞬間、まるで手品のようにそこからホイップクリームを抽出しては僕の果物に盛り付けてくれた。
どうやらサービスをしてくれたらしい。
僕もそれにお礼を言って、そのクリームの盛られたフルーツを一口齧っては……その味わいに目を剥いた。
もはやそれは、元のフルーツとは遠くかけ離れた味わいとなっていた。
ただ甘いだけではなく、クリームの粘度による口当たりやコクが見事にマッチしている。
咀嚼するごとに口中で撹拌されては味わいを変えるそれへ夢中になって、僕は瞬く間に食べてしまう。
食べ終わった後もその余韻に浸っていると、テーブルの上には新たな影が動くの感じて僕も顔を上げた。
また新たなフルーツが運ばれてきたのかと思いきや、顔前にいたのは行儀悪くもテーブルの上に立ちつくしたマホイップの一匹であった。
そしてよくよく見て見ると僕の目の前にはいつの間にやら大皿が一枚用意されていて、僕と件のマホイップはそれを挟むように対峙していた。
一体何をするものやらと見守っていると、やがてはマホイップはこちらに背中を向ける。
そうして腰を折りお尻をこちらへと突き出すと、そのドレス然としたスカートのすそをめくり上げた。
あくまで『ドレス然』であるそこは生体部分の一部であり、スカートの下にはみっちりと肉で埋められている。
その中央には小さな穴がひとつ穿たれていて、それが僕に向けられては幾度となく引くついているのだった。
位置的にはちょうど人間で言うところの膣や肛門に当たる場所だろうか。
そんなものを晒して何をするものかと見守り続けていると……やがてはその穴の淵が蠕動を始め、そこから黄色い物体が頭を出した。
同時にそれを出すマホイップからは低いうなり声もまた響きだす……それら行為を併せて考えるにこれは、『排泄』以外の何物でも無かった。
そのあまりの展開にただ驚愕しては見守り続けるしかない僕の目の前に、ようやくそれがひり落される。
冬の寒さもあってか、皿の上で暖か気に湯気を立てるそれ……。
黄褐色の物体は先細りの円柱形で、マホイップの胎内で暖められていたことと、さらにはひり出しの際に肛門のふちで角が丸められては、元の物体が何であったのか判別出来なくなっている。
最初こそは嫌悪の思いでそれを見守っていた僕であったが、不意に鼻孔にその湯気が漂うや──その香りに途端に僕の嫌悪は吹き飛んだ。
それこそは温められたバナナの甘く深い香りに他ならなかったからだ。
さらに気付けば、目の前には別のマホイップ達もまた集まり出してきては先の子と同じよう皿の上に身を屈め、皆一様に同様の排泄を始めている。
黒ずんだ色合いの子からはチョコと思しき欠片が散りばめられたバナナが、そして黄色の色合いが深い体色の子からはキャラメルを思わせる苦味を帯びた香ばしさのそれらが次々と目の前にはひり出されていった。
そうして計三本のホットバナナが目の前に出されると──マホイップ達の視線は僕へと集中する。
その視線が意味するところは、期待だ──。
自分達のもてなしをこの客人が受け入れてくれるかの期待を彼女達は僕に向けている。
気付けば飴細工製のフォークもまた用意されていた。
僕は自分の意志とは別に、さながら操られるかのようそれを手に取ると……その切っ先を皿の上のバナナへと向けた。
一番最初にひり出されたそれの上にフォークの先端を着地させると、柔らかく温められたそれは雲の上に乗るかのよう沈んではフォークの重みだけで切り取られてしまう。
そうして切り分けられた欠片を切っ先で救い上げ、もはやなるようになれとそれを口に含んだ瞬間──僕は自分の脳が沸騰するかのような感覚に見舞われた。
深く豊饒なその香りは、元のバナナをどんなに熟成させようとも得られない極上の甘みと融けるような舌触りをそこに生み出していた。
夢中になってそれを食べると、次にはチョコのそれにも迷わずフォークを突き立てる。
もはや切り分けるなんてマネはせず、一本丸々をすくい上げては頬張ると、今度は濃厚なチョコの苦みが唾液腺を崩壊させては、その美味なる味わいを口中いっぱいに広げた。
そうして夢中になってそれを食べていると、僕の食いっぷりに気をよくしたのか次々とマホイップ達がテーブルに上がり出してきては、目の前の皿にバナナをひり出していく。
それを前にする僕もまた、わんこそばよろしくに出される傍からそれを頬張り、しまいにはその食事に夢中になるがあまり、まだひり出し途中のマホイップのアナルへ直接口を付けては直に吸い出すまでした。
僕の唇からの吸引と、さらには残らず食してやろうという浅ましさから激しく舌を這わせてくる動きにマホイップも甲高い声を上げる。
以降は……食器などは介さず、皆直接に肛門から提供されるそれを僕は貪っていった。
さながら麻薬同然の味の魅惑とそして急激に上がっていく血糖値の波に晒されて、いつしか僕も意識を失った。
それでもしかし倒れる僕の顔の上には、次々とマホイップ達がバナナを排泄していく……。
こんな、一見したならば地獄のような光景──
それを理解しつつも眠りゆくその時の僕は……ひり出され続けるバナナの熱を顔中に感じながら、例えようのない幸福と満腹感に満たされては意識を失うのだった。