膣の粘膜に生じる潤滑を伴った感触……それが示す感覚は、ヨクバリスのペニスそれがミハルに挿入されてしまったことの事実であった。
よもや自分の人生においてポケモンと性交をする日が来るとは思ってもいなかったミハルの衝撃は大きい。
当然ながら彼女も声を上げては制止を訴えるが、比例してヨクバリスの腰の動きは見かけによらぬ力強さを増すばかり。
しかもマズいことに……
「あ、あぁ……バカぁ、本当にやめなさいよッ……いやぁ……抜いてぇ……ッ」
体はそんなヨクバリスのペニスに順応しているということ……有体にいえば、このレイプに対して快感を感じ始めてしまっている事実にミハルは当惑していた。
女身ひとつの道中には『女の武器』を使う機会が多々あることから、ミハル自身にしてもセックスというコミュニケーションに対する嫌悪や倫理の観念は薄かった。
しかしながら今の相手はポケモンであり、おまけにレイプときている。
さすがのミハルとは言えどもこの禁忌感特盛の状況に思うところが無い訳ではないし、ましてやそこに快感を感じ始めているとあってはなおさらであった。
なおも壁越しにはヨクバリスの低い息遣いが伝わってきている。重低音のそれは直接大地を伝わってきては、見えなくともヨクバリスの状況が手に取るように分かった。
そんな相手側の気配が知れると途端にこの行為は艶めかしさを増す。次第にミハルの中の禁忌感も押しやられては、得も言えぬ興奮状態へと脳内のスイッチが切り替わりつつあった。
「ん、ん、んぅッ……お、そこイイ……ッ♡」
自分が今ハマっている穴の淵に手を掛けては体を支え、膣道を摩擦している感覚に意識を集中し始める。
さらにはヨクバリスのピストンに慣れ、そこに物足りなさすら感じ始めたミハルは自分からも腰を突き出し、そのストロークがより深くそしてより強く膣内をえぐるように調整すら始めていた。
そんな中ヨクバリスの呼吸のリズムが乱れ、その動きも不規則にそして忙しなくなる様子にミハルも我に返る。
斯様な♂の行動の変化はすなわち絶頂が近い証拠であった。
改めて生のセックスであることと、さらには膣内射精もまた予期した時に、それだけは受け入れてはならないという禁忌感が再びミハルの中で思い起こされる。
「だ、ダメ! 中だけはやめて! 外に……外に出してぇ……ッ!」
頭を振り上げ大きく身じろぎしながらそれを訴えるも、そんなミハルの声は今この身を隔てている壁が無かったとしてもヨクバリスには届かないだろう。
そもそもこんな状況に乗じてレイプなど敢行してくる輩だ。元より言葉や倫理などが通用する相手ではない。
やがて一際強くヨクバリスの腰が打ち付けられ、今まで聞いたこともないような低い声を長く呻き上げると──ヨクバリスはミハルの膣内において、思いの限りの射精を果たした。
「あぁ……いやぁッ……いっぱい、いっぱい出てる……熱いぃ……ッ♡」
ついに体の芯すらをも穢されたその嫌悪と、そしてレイプではありながらもポケモンとの一線を越えてしまったという後ろめたさはしかし──今までに感じたこともない快感もまたミハルにもたらせていた。
言葉とは裏腹に膣内はヨクバリスのペニスを絞り上げるように蠕動し、さらに胎内で子宮口も下りだしてきては幾度となく鈴口に吸い付いては尿道の残滓を吸い上げようと躍起になっている。
しばし互いの体を密着させたままであったが……やがては慌ただしくそのペニスが抜かれると、壁の圧で腹腔を圧迫されている膣内からは勢いも良く精液が溢れては吹き出した。
その生暖かい粘着液が裏腿を伝って滑り落ちていく精液の感触と温度に、久方ぶりのセックスを堪能してしまってはミハルも大きくため息をつく。
ミハルもまた同時に絶頂を迎えてしまったことから、こんな状況ではありながらもその余韻に浸っていると──突如として再び、膣には鋭い感覚が走った。
そして挿入から即クライマックスとばかり、狂ったように激しく突き上げてくるその動きにミハルも目を剥く。
まさかの二回戦となるペニスの再挿入──しかも先ほどのストロークよりもさらに座高が高く、そしてその尺も長く感じるような感覚。
てっきりまたヨクバリスが発情を再燃させたものかと思いミハルも壁越しに抗議の声をあげるが、次の瞬間には我が目を疑った。
壁の東端そこから何者かが顔を出したかと思うと、それは忙しなく慌てた様子でこちらへと走り寄ってくる。
何かと思いミハルもそこに目を凝らすと、そんなこちらへと走ってくるのはだらしなくペニスを体外に垂らしたままのヨクバリスであった。
「え……ちょっとぉ、なんでアンタがここにいるのよ!? っていうかチンコしまえ!」
慌てふためくヨクバリスを宥める反面、さらにミハルの困惑度は増す。
ならば、今も壁の向こうにて必死に自分を犯しているのは誰だ?
ヨクバリスもまた、それを伝えようとこちらへ回って来たのだろうが、いかんせんポケモンでは言葉が通じない。
それでもしかし伸ばした両腕を空に掲げては広げ、やたらと『巨大さ』をアピールするそのジェスチャーからは、壁の向こうがロクでもない状況に陥っていることだけは理解できた。
「あぐッ!? んぐぅぅ……! いったい……何が起こってるって、いうのよぉ……! あんッ♡」
依然として子宮を突き上げてくる衝撃に耐えつつも、なんとか壁向かいの惨状を知る手立てはないかと考えた時、ミハルは手元に自身のザックがあることを思い出す。この穴を抜ける時に、荷物だけ先に出していたのだ。
そこを荒々しく漁ると、ミハルは自分のスマホを見つけ出してきてはその電源を入れた。
そうしてそれを動画撮影用のカメラモードに切り替えると、
「それ持って壁の向こう映してきて!」
準備したスマホをヨクバリスに持たせて、再び壁の向こうへと走らせる。
スマホを手に再び現場へと戻るヨクバリスの行動はなかなか堂に入った動きであった。
事実、ヨクバリスには平素から様々な動画撮影のアシスタントをさせており、今の迅速な対応もそれに依るところが大きい。
そもそもが今回ヨクバリスを外に出していたのも、これから町までの道程をライブ配信するべくに、その撮影を彼にさせようと考えていたからでもあったのだが……まさかこんな形で活躍してもらうことになろうとは。
ともあれ中継は確保できた。同時にミハルもまた荷物からタブレットも取り出して起動させると先のスマホと連動をさせる。
依然として膣をかき混ぜてくるでたらめなストロークに翻弄されながらも、ミハルはスマホから送られてくるタブレットの中の状況を凝視する。
走るヨクバリスの動きを反映して激しく上下する映像が、いま新たなレイプを受けている現状とマッチしてはひどくミハルの気分を悪くさせた。
やがてヨクバリスは現場へとたどり着くや、壁の向こうの惨状をカメラへと捉えた。
そしてタブレットの画面に映し出されるその光景にミハルもまた愕然とする。
画面の中には──
「うそでしょお………これぇ?」
自分に乗り上げて狂ったようにレイプを敢行するクエスパトラと、そして後に控える数匹の仲間達の姿が映し出されていた。