とうにコジョンドは力尽き、うつ伏せに枕へ顔を埋めたまま微動だにしなくなっても……俺はそんな彼女に乗り上げては射精を続けた。
事後の失心後もなお痙攣を続ける膣内は、当人の意識の有無とは別に、俺のペニスを締め上げては最後の一滴まで送精を促してくれた。まさに本能が為せる技だ。
やがては全てのそれが終わると途端に極度の疲労に襲われては──同様に俺もまた、全体重を小柄な彼女の背に預けては息も荒くに脱力するのであった。
しばしそうして過ごす内、ようやくに頭の霧も晴れると俺は思い出したよう体を起こした。
その下では顔を横に向けては涙の筋も残る瞼を腫れぼったく閉じたコジョンドの痛々しい姿が窺えた。
「だ、大丈夫か? ごめん……夢中になっちゃって」
急いで抱き起すと、腕の中のコジョンドへ必死に声掛けをする。
しかしながら気絶しているのかそれとも本当に息絶えてしまったのか、首も座らずに脱力し続けるコジョンドは眉ひとつ動かさなかった。
混乱の極みに達した俺は蘇生法とばかりに口移しの人工呼吸を敢行する。
そのやり方もデタラメにただ口先同士を合わせては息を吹き込み続ける俺に、やがてはコジョンドも覚醒をした。緊急措置法が功を奏したというよりは、起きるべくに起きたという感じは否めないが。
俺の手の中で覚醒を果たした彼女は、しばし訳も分からずに周囲を見渡していた。
しかしやがては俺の存在に気付くと、その腕の中から俺を見上げては驚いたように一瞬だけ両肩を跳ね上がらせる。
再度俺も声掛けなどしながら安否を窺うと、しばし見つめ合っていたコジョンドの目が柔らかく微笑んだ。
そして打って変わったようその顔に喜びを満ち溢れさせると、両腕を伸ばしては俺の首に抱き着き、体全身を使っては俺への愛情をこれ以上になく伝えてくれるのだった。
そんなコジョンドの様子にようやく俺も安堵しては抱き返す。
「それにしても……色々と酷いことしてごめん。つい興奮して……」
改めてそのことを詫びる俺に首を振るコジョンドではあったが、同時に俺の片腕が血にまみれていることに気付く。
その様に慌てた様子で傷に舌を這わせてくれる彼女であったが、しばししてこれが自分の爪によるものだとも気付いた。
どうやらこのことも記憶にないらしく、そんな自分過ちを問い質すよう不安げな視線を向けてくるコジョンドに、
「これか? 痛くもかゆくも無いから気にすんな。むしろおあいこでいいじゃないか」
俺もそう応えては笑ってみせる。
事実そう思っていた。
あの瞬間は俺もコジョンドも完全な『獣』と化していた感は否めない。むしろ無事に済んだというのであれば何も言うことは無い。……事実、この傷を差し引いても快感の一時であったことは間違いない訳で。
それでも気が済まないのか、コジョンドはそんな俺のキズ口を舐め続けてくれた。
優しく、傷口を広げてしまわぬよう丁寧に舌を這わせては周辺に流れた血糊を舐め取っていくコジョンドではあったが……ある時からその様子に変化が現れた。
熱心に傷口を舐めるコジョンドの鼻息が妙に荒くなっていた。
目つきもつい先ほどまでの穏やかな物ではなく、射貫くように眼光を鋭くした、つい先ほどの交尾中のような眼差しが戻りつつある。
その尋常ならざる様子に嫌な予感を感じていると次の瞬間、突如として彼女の両掌が突き出されるや、それに弾かれて俺は激しく背後にもんどりうつ。
そうして布団の上、仰向けになりつつ何が起きたものか確認しようとする俺の目には──既に俺の体に乗り上がったコジョンドが、再びペニスへと舌を這わせている姿が確認できた。
どうやら俺の血を舐めているうちに再燃した性欲へ火がついたらしい。
そもそもがコジョンドは自身に激しい修行を科すポケモンだ。そんな超のつく武闘派の彼女にとっては、痛みや苦しみといった負荷は強く喜びの本能を昂らせてしまうファクターのひとつであった。
そんな中で体験した今日のこの交尾である。
俺の血を味わううちに肉体は先ほどまでの負荷や苦しみを思い出しては再びに、欲情を促してしまったという訳であった。
やがては存分しゃぶられては俺もまた勃起を果たしてしまうと、今度は騎乗位に彼女が乗り上がる形で俺達は再結合を果たした。
重力と自重も手伝ってか、その挿入は先程の後背位のものとはまた違った快感を俺とコジョンドの双方に感じさせていた。
こうなると俺もまた引っ込みがつかなくなる。
敷かれているその下から両腕を伸ばすと、俺はコジョンドの胸をワシ掴んではその毛並みの中にある乳首も探り出しては強くねじり上げた。
そのピンポイントの衝撃に、コジョンドは笛の音のような甲高い声を上げる。同時に膣壁もまた狭まっては、その深部でコリコリと痛いほどに亀頭全体を締め上げる。
さらには俺も陸の魚のように腰を跳ね上げては下から突き上げ、小柄で浅い彼女の子宮口を力強く小突いた。
それらの刺激に目を剥き、下唇を噛みしめては快感に耐えるコジョンドはその苦し紛れに俺の胸板へ両手を突くと──そこから爪を立てては、その皮膚を掻き破っては左右4本線の疵を俺の胸筋へと刻んでいく。
「ぐッ、うぅ……このぉ、じゃじゃ馬!」
それを受けてなおも発奮してしまう俺はもしかしたらこのコジョンドとはお似合いなのかもしれない。
そしてそんな想いはコジョンドもまた抱いていたらしく、期せずして俺達は視線を合わせると……まるで示し合わせたかのよう笑いあってしまった。
そこから俺も両腕を伸ばしては迎え入れるようなジェスチャーを見せれば、彼女ももはや遠慮するそぶりも見せずに俺の腕に飛び込んできては、強く抱き付いてきて唇を重ねた。
そのまま抱きしめ合い、いつまでも舐り合うキスを続けているとやがて俺も限界を迎え、そのラストスパートをかける。
強く彼女を抱きしめたまま下から突き上げる腰の動きを速めていくと、腕の中の彼女も投げ出した視線で遠くを見つめたままに自身のエクスタシーにも意識を集中させる。
そうして俺の肛門も激しい収縮を繰り返し、一際強くそこを締めてはペニスを突き上げた瞬間──本日二度目の膣内射精を俺はコジョンドの中にて果たした。
そんな馴染みとなりつつある胎内での灼熱感に触発されてはコジョンドもまた絶頂する。
それに合わせ彼女もまた俺の胸板に縋りつくやいなや、俺の鎖骨の根元に激しく牙を立てては噛みついた。
「あぐぁッ! ッぐぅぅ……!」
食とは違い性衝動ゆえの行為であるから本能的にその力加減もされてはいるのだろうが、それでの彼女の牙は皮膚を食い破り、筋繊維の一部も引き裂いてはまた俺を流血の憂き目に合わせた。
そしてその後は……これの繰り返しとなった。
発散後に我に返り、傷の手痕てとばかりに舐めたりさすったりの後戯を施していると発情し交尾に至る──これを夜が明けるまで俺達は繰り返した。
やがては二人、精魂尽き果てては気絶したように眠った。
仰向けに寝そべる俺の体には、胸や首を問わず肉体のあちこちにコジョンドの牙や爪にによる咬傷や裂傷が無数と刻まれていた。……本当に無傷でいられたのはペニスぐらいなものだ。
そしてその当の犯人はというと、すべての性的衝動を発散しては、これ以上にない疲労の余韻と愛情に包まれては──……
俺の胸板に寄り添って幸せそうに寝息を立てるのであった。