先日のポケモンAVで失敗した経緯を友人にメッセージした。
近況の報告と笑い話のネタにでもなればと思い送ったそれであったが、暫しして友人からはとある動画ファイルが一つだけ送られてきた。
「なんだこれ?」
でたらめに半角ローマ字が並んだだけのファイル名からその内容を想像するのは難しい。
とりあえず再生してみようとファイルを開くと、その読み込み中にマスカーニャが寄ってきては僕の膝に座る。
先日オナニーを教えた時に膝へ座らせて以来、すっかり僕の膝はこいつの特等席になってしまった。今では食事の時ですらこいつは僕の膝の上でそれを摂る。
重くはないが僕よりも背丈の高いマスカーニャとあっては、膝に座られると完全に画面が見えなくなる。
マスカーニャを避けるよう右に体をずらしてテーブル上のPCを見つめると、ちょうど動画が再生され始めたところだった。
動画は簡素な一室のベッドに腰かけるサーナイトを正面から映したものだ。やや引き気味に撮ることで画面の中には膝を揃えて座るサーナイトの、やや緊張した全貌が収まっている。
照明も薄暗く画質も安定しないことから、プロが撮影した物というよりはホームビデオといった印象が強い。
はたしてこれは何を伝えたいものなのかと見守り続けていると、やがて画面には僕と変わらない年頃の男の子が登場し、そしてサーナイトの隣に座った。
隣に男の子が座ることでベッドがきしみ、大柄なサーナイトの体が僅かに上下する。やがて二人は互いに見つめ合ったかと思うと──示し合わせたようにキスをした。
「んな……ッ!?」
そんな展開に僕は思わず声を漏らす。同時に膝の上のマスカーニャもまた、大きく鼻を鳴らせては前のめりになった。
その後ブラウン管の向こうで繰り広げられたもの──それは紛れもないポケモンと人間によるセックスの一部始終を記録したものであった。
キス後は互いの性器を舐め合うペッティングへと移行し、やがては男の子が正常位にサーナイトの上へのしかかってはペニスの挿入をする。
しばしサーナイトの甲高い嬌声が響き渡った後、男の子は感電したように痙攣してはサーナイトの上に力尽きて覆いかぶさる。
その後は二人の結合が解かれ、サーナイトは正面のカメラに今しがた中出しされた膣が見えるよう膝を立てては足を開き、その姿勢のまま男の子のペニスをフェラチオして終わる──……といった内容であった。
再生が終わると動画ブラウザのシークバーはまた0:00に戻り、画面は最初のサーナイトがベッドで座っている画面で止まったままになる。
とんでもないものを見てしまったという後ろめたさと興奮とで、僕の心臓は喉から音が漏れているのではないかと思うくらいに高鳴っていた。
しかしながらそんな自分のものだけだと思っていた心音がひとつではないことにも気付く。もうひとつの、確かに力強い鼓動は……僕の膝に座るマスカーニャからも伝わってきていた。
そんなことに気付いた矢先、まるで僕の心中を察したかのよう突然にマスカーニャは背後の僕へと振り返った。
流し目で僕を見遣ってくるその横顔は平素日頃の眠たげな表情と変わらなかったが、目元の毛並みの地肌は傍からにも分かるほどに紅潮していた。
そうしてそんな視線に気まずさを覚えた僕が声を掛けるよりも先に……マスカーニャは座り続けた姿勢のまま、鈴のように尻を振った。
同時に僕の股間には、痛みにも似たしこりが揺れ動くのが感じられる。何かと思い自分の股座を見下ろせば……僕のペニスは痛いほどに勃起しては、マスカーニャのお尻を圧迫してたのだった。
先の動画に刺激させられてこうなったのには間違いない──それでも僕は今の自分が信じられなかった。
人間とポケモンがエッチをする動画で興奮している事実は、仮にもトレーナーとしてポケモンを導く資格が、僕自身には無いことを自ら証明してしまったかのように思えたからだ。
しかしこの日の衝撃はこれだけで終わらない。
愕然とする僕をよそにマスカーニャは膝から降りたかと思うと、そのまま椅子の下で僕を見上げるように座り込み……勃起を内包した短パンに鼻先を寄せた。
起用に前歯でジッパーのフックを噛み挟むと、そのまま顎を引いて短パンのフロントを開いてしまう。さらにはその中へ指先を侵入させると、慣れた手つきでブリーフの前ポケットをも開いて、そこから僕のペニスを取り出してしまうのだった。
そのあまりの展開に混乱する僕は、ただ唸るような声をその都度で短く発するばかりでいつものような注意をマスカーニャにすることが出来ない。
そうしてブリーフから解放されて天を突いた僕のペニスを前に、明らかな喜びの表情を宿したマスカーニャの口元からは、吊り上げられた口角の端より大量の唾液がしとどに垂れ落ちる。
そこからキスをするかのよう裏筋へ鼻先を付け、深く息を吸い込んでは僕の香りを鼻腔に充満させると次の瞬間──一切の迷いもなく、マスカーニャは僕のペニスを咥えてしまうのだった。
「うあッ!? ば、バカ……やめろぉ……!」
刹那、亀頭全体が燃えるような灼熱感とそして粘性に富んだ口中の粘膜に刺激されながら僕も上ずった声で制止を訴える。
それでもしかし、その程度でコイツがこのイタズラを止めるはずもない。
そこからはさも味わうかのよう舌先で何度も亀頭を舐りながら、僕の腺液を吸い上げる動きをマスカーニャは敢行していく。
制止させるべくにマスカーニャの両耳をワシ掴むも、そのあまりの快感に脱力した僕の両手はマッサージのような抵抗しか出来ない。
むしろそれはコイツを労わるような愛撫にしかならず、まるで今のフェラチオを褒められたかのよう、マスカーニャの奉仕は発奮していった。
大量の唾液と腺液とが空気を含んで撹拌されると、周囲には放屁にも似た粘着質の水音がリズム良く奏でられ始める。
その中で僕もまた、限界に近づいていった。
「あ、ああ……はなして……口の中に、もれちゃう………」
マスカーニャの頭に添えられた両手に力を込めて最後の抵抗を試みるも……それらもすべて無駄に終わる。
次の瞬間には……──
「あぁ……んうぅぅ……ッ!」
僕は、マスカーニャの口の中へ思いの限りに射精を果たしてしまっていた。
僕自身しばらく処理をしていなかったことと、さらには未知の快感に晒されたことにより、僕のペニスはこれ以上もなく尿道を太くさせては胎内の精液を残らずマスカーニャの口中へと放出していった。
それを受け止めるマスカーニャもまた、依然としてペニスを咥えたままの姿勢で僕を見上げる。
僅かに下瞼を上げて見つめてくるその視線は僕を蔑んでいるとも、はたまた浅ましく微笑んでいるかのようにも見えた。
しかしそんな視線が一変し、ぐるりと上目を剥いては苦しみに悶えだすマスカーニャ。
何が起きたものかとさらに見守っていると、マスカーニャのペニスから打ち出された精液が僕たち二人の間に熱い飛沫を迸らせた。
……どうやら僕のペニスをしゃぶりながらにオナニーをしていたマスカーニャもまた絶頂を迎えたようである。
そうして依然として僕のペニスを咥えたまま、頬を窄めてはその快感に打ち震えていたマスカーニャの喉が大きく隆起した。
やがてはようやくに僕のペニスを解放し、そして空の口中を僕の前に大きく開け放っては真っ赤な舌もまた吐き出すと……
「はぁはぁ……バカ……そんなの飲んだら汚いだろ……」
見た目の麗しさからは想像もつかない下品で粘着質なゲップもひとつ──
そうして僕から放出された精液の全てを飲み込んだことを見せつけてきては、どこか得意げに哂ってみせるのだった。