しばし動きを止めミルタンクが落ち着くのを待ったのは、けっしてAの優しさなどからではない。
それこそは自分の肉体の変化を自覚させる為の猶予なのだ。
見下ろすミルタンクの乳首は、Aのペニスが丸々と挿入されてしまったことで他のものとは倍近い大きさに腫れ上がってしまっている。
加えて乳首の表面には幾重にも皺が寄り、もはやこれが従来通りの形に戻るのかすら不明だ。
そしてこの待機の時間はA自身にも熱し上げられた肉体を休める意味合いがあった。
今ペニスを包み込んでいる感触たるや、Aもまた今までに感じたことのない快感だったからだ。
堅い感触ではありながらも、吸い付くような圧迫感とそして内部から止めども無く溢れてくる熱いミルクが絡みついてと、他の穴とはまた違った感触を伝えていた。
しばししてようやくにミルタンクは我へと返り、そして自身の体を改めて見下ろしては驚愕に眼を開く。
同時にその瞳からは止めども無く涙が溢れ出した。
もはや自身の体が取り返しのつかない状態であることを本人も自覚したことだろう。その表情と絶望を十分に堪能したところで……
『あーあ……こりゃもう、元に戻らねぇかもな? でも構わねぇか。まだ3本も残ってるんだからなぁ』
Aからの言葉に振り返るミルタンクの顔から完全に血の気が引き、紙のように白くなった。
ただ怯えるばかりが表情ではない……こうした真に迫る顔もまたAの興奮をなおさらに煽るのだ。
『だったらこの乳首はもう完全にぶっ壊してやるよ……クソ豚』
薄っぺらい笑みの表情を一変させると、Aはミルタンクを見据えてはそう凄む。
それを受け再び我に返るや、当然の如くにミルタンクは抵抗をし、激しく頭を振った。
そんな彼女へと、
『トレーナー裏切った売女にゃ当然の報いだろうが!』
そう恫喝すると、ミルタンクは動きを止める。
おそらくは激しい葛藤が彼女の中で渦巻いていることだろう。
そもそもがレイプ被害者であるにもかかわらず、その臆病さゆえにトレーナーへの体面を気にしては訴え出ることの出来ないミルタンクは、被害以降もレイパ―に束縛されてしまう者の典型的なパターンだ。
そうしてついには完全な諦めと共に抵抗を止めるミルタンクを前に、
『アイツには虫にでも刺されたって言っておけよ。……大人しく言うこと聞いてりゃ、俺も黙っててやるからよ』
完全に手中に墜ちたであろうミルタンクに征服欲を満たされたAは、その凱旋とばかりにミルタンクの乳首へと挿入を始めるのであった。
再び乳首そこに走る激痛にミルタンクは頭を跳ね上げる。
精神的には屈しても、この肉体的な痛みだけは受け入れがたいものであった。
それでもそんな痛みなどはAの都合ではない。
むしろAが自身のペニスそこに感じているものこそは快感に他ならないのだから、なおさらにAはそこを突き穿つピストンを激しくしていくのだった。
場に太く短く吠えるミルタンクの叫(こえ)が響き渡る。
Aが一突き挿入し、その先端が乳房の内部を突きえぐるたびに上げられるそれは、さながらAが奏でる楽器然とすらしていた。
『はは、面白ぇ。ホレホレ、哭け哭け』
緩急をつけたAの動きに連動して咆哮はコントロールされる。
一際長く抜き出した時には、口先を窄めて霧笛の如くに長く野太く吠え……そして再び一息に根元まで打ち込むと、短く吐き捨てるよう呻きを漏らした。
まさに今のミルタンクには、一切の人権や生物としての尊厳などは存在していなかった。ただ都合よく、Aのペニスに快感を与えるだけの生きた玩具でしかない。
そうして興に乗り遊び続けるAにもまた限界が訪れる。それを感じてはAの腰の動きにも変化が生じた。
ストロークは一定の長さとリズムを以て刻まれるようになり、その感覚もまた忙しなくなる。
それを受けミルタンクもまた絶叫した。
この時……彼女の体にもまた変化が現れていたのだ。
肉体が馴染んだものか、はたまた度を越えた激痛に脳内物質が駄々洩れとなっているのか、とうに乳首から痛みは薄れ、代わりに痒みを掻きむしるかの如く感覚が挿入される乳管の内側には生じていた。
同時にミルタンクの指先は、無意識に自身の膣を掻きむしりそして他の乳首を残る左手で捻り上げては新たな痛みすらそこへ生じさせる。
半ばに開いた口角からだらしなく舌を垂らし、垂涎や洟にも意を介さずに快楽を享受するミルタンクの姿はもはや自然界の動物ですら無かった。
そんな仕上がりにAもまたほくそ笑む。
そしてその精神的な充足とともに肉体もまた解放されると、
『ぐおぉ……イクぞメスブタ! ミックスミルク作れッッ!!』
次の瞬間、最も深く挿入したその先で──Aは射精を果たした。
それに合わせミルタンクもまた絶頂を迎えると、大きく身を反らせてはエクスタシーに打ち震え、同時に他の乳首からも大量のミルクが吹き上がった。
Aから射精された精液は乳腺を遡っては乳管洞へと逆流し、ペニスの挿入されている乳首の乳房だけを極端に膨らませていく。
やがてはすべての射精を終え、そこからペニスが引き抜かれると……洞とかした乳首の乳口からは、Aの精液とミルタンクの母乳と、さらには少量の血も含む赤みがかった白濁液が止めどなく溢れ続けるのだった。
Aが犯していた上段右の乳首はよれて屈折し、幾重にも皺を寄せては萎びた様相をそこに呈している……そんな乳首をミルタンクは持ち上げると、誰に命令されるでもなくそれを咥え、自身とAのミルクとがミックスされたそれを恍惚と吸い出すのであった。
この姿こそが、Aによるミルタンクの調教の第一歩であった。
これより彼女は薄暗く、そして淀む臭気に満ちた淫獣の道を──Aの手によって堕とされていくこととなるのだった。