就寝を前にしてもゲンガーは同じベッドに潜り込んできた。
そうして顔を寄せてきてはキスをねだるあたり、もはや何の遠慮をする気も無いようだ。
もっともこの頃には俺ももうどうでもいい気分になっていた。相手がポケモンとはいえ、こうして久方ぶりに他者と触れ合うのは悪い気分ではなかったからだ。
それどころか、こうして体を重ねるごとに自分の中の人間性が再生されていく感覚に、所詮は彼への思いも第三者の代替行為で慰められてしまうものなのかとも思い、僅かな自己嫌悪を感じないでもなかったが。
そんな考えに忘我していた頭は突如として現実に戻された。
体に電流が走るような刺激に我に返れば、そこには俺の乳首に唇を吸いつけさせては愛撫しているゲンガーの姿があった。
同時に、動物めいた短い指で残る片方の乳首もまた摘まみ上げると、幾度となく親指の腹を擦り付けてはその表面を擦るように刺激していく。
反面、口唇で咥えている乳首へは強く吸い上げて前歯で噛むといったような荒々しさでメリハリをつけてくるあたり、このゲンガーは相当なテクニシャンだ。
やがて乳首を弄んでいた右手はそこを離れ、その爪の先を表皮に突き立てながら下降していく。
胸筋の隆起を乗り越え、そして下降しては腹筋の溝をなぞりながら降りていくとやがては──ペニスの根元である恥丘にてそれが止まる。
既に勃起しては痛いくらいに屹立している俺のそれを握りしめてくれるものかと期待していると、ゲンガーの指先は更なる予想外の行動を取った。
鋭い爪を宿した指の先端は、ペニスの背をなぞり上げた後に鈴口へと僅かに挿入された。
そこから尿道に走る鋭い痛みに俺も呻きを上げては喉を仰け反らせる。
尿道そこに生じているものは紛う方なき痛みではあったが、それこそが性においては快感の一ファクターでもあることを俺も理解していた。
斯様な尿道責めの快感と痛みから、もはや俺はゲンガーの一挙手一投足に反応しては身を蠢かせるマリオネットと化す。
やがては搾乳される家畜のよう四つん這いにされたかと思うと、依然として尿道を爪を突き立てられたまま、次なるはアナルの淵をゲンガーの長く太い舌先はねぶってくるのだった。
たっぷりと唾液を含ませ、幾度となく角度を変えながら突き穿いてくる舌先に最初こそは体をこわばらせて強く括約筋を締めつけていた俺の体も──いつしか硬軟織り交ぜたゲンガーの舌先に翻弄されてはそのガードを緩ませ始めていた。
そして呼吸を整えるべくに息を吸うその瞬間に合わせ、括約筋が緩む瞬間を逃さずにゲンガーの舌は俺の胎内へと侵入を果たした。
直腸内に他者の体温が生じる感覚に慌てて力を込めるも、既に体内に侵入された後となっては後の祭りだ。
ゲンガーの舌は拒む俺の体などおかまいなしに侵入を進めては、存分にその直腸内で舌先を暴れさせた。
人間には決してマネの出来ないアクロバティックなその動きに晒され徐々に、他者へ犯されることへの意識に強い興奮と高揚を覚えては俺の心もまた支配されていく。
いつしか括約筋の余分な力も抜け、直腸は幾度となく蠕動してはゲンガーの舌を絞り上げるというセックスの為の肉体へと作り上げられていった。
そうしてゲンガーの舌が抜き取られた後には、うっすらと間口を広げたアナルを引くつかせる豚(オレ)がゲンガーの前にはいるばかりだった。
それを前にしてゲンガーも体をにじり寄らせる。
左手を俺の尻の上に置き、残る右手で自身のペニスの根元を握りしめてはブレる亀頭の標準を俺のアナルそこへと定める。
亀頭の柔らかい先端が肛門の淵に宛がわれると、俺の期待は否が応にも昂ってはこの見ず知らずのゲンガーにレイプされることを確信した。
そして次の瞬間──氷のような冷感が肉体を貫くと同時、ゲンガーのペニスを根元まで受け入れては俺も強く吠えた。
筒身の全てを挿入してしまうと、腰を打ち付けたその姿勢のままゲンガーも硬直しては身を震わせる。
おそらくは俺の直腸から伝わる灼熱感にペニスを焼かれては、その感覚と快感から来る絶頂に耐えているのだろう。
しばしそうして肉体が互いの体温に馴染むのを堪能した後、改めてゲンガーは動きだした。
長さよりも太さが自慢のゲンガーのペニスはピストンの毎にアナルの淵を拡張してはひりついた感覚を俺に刻んでくる。
加えて大振りのカリ首が引き抜かれる際に直腸壁を刮ぐと、その痒みを掻きむしるような快感に俺は頭を白くさせた。
けっしてハードではないがペニスの形状からもたらされる快感と、そして肉体同士をぶつけた時に生じる体重の実感は、久方ぶりとなるセックスの悦びを俺の体に思い出させてくれていた。
いつしかゲンガーは背後から抱き包むよう俺の背中に乗り上げては腰を打ち付け始める。
残る手で俺の乳首を摘まみ上げながら荒い呼吸で腰を打ち続けるゲンガーの必死なスタイルは、いつしか快感よりも強い郷愁を俺の中に呼び覚ましていった。
これこそは、あの彼が俺にしてくれた愛し方と同じだったからだ。
ならばキスが来る──と思うと、その通りにゲンガーは俺を振り返らせては唇を奪う。
似ているなどではなく、今のゲンガーは再び俺の元へと帰ってきてくれた『彼』そのものだった。
その歓びに感情が高ぶると、それは肉体にも表れては直腸を強く蠕動させてゲンガーのペニスを締め上げる。
その刺激を受けてはゲンガーもまた苦しげな呻きを上げた……お互いに限界が近いのだ。
きつく瞼を閉じ、口角もへの字に食いしばっては鼻息荒く腰を振ってラストスパートをかけるゲンガー──それに追従して俺もまた最高最後の瞬間へと昂っていく。
そして一際強くその腰同士が打ちあったその瞬間、俺の絶頂と同じくしてゲンガーもまた射精を果たした。
冷水のようなゲンガーの精液が胎内で爆発すると、その冷感ゆえ雫の一滴に至るまで彼の精液の律動全てが俺には感じられた。
一方でゲンガーは完全に力尽きて俺の背に体を預けているにもかかわらず、ペニスだけは別個の生物のように射精を続ける。
俺の直腸内を自分の体液で満たしてくるその様は、今日までの互いの空白を埋めるかのような意思すら感じられた。
精液と想い──やがては体の中にあるそれら全てを出し尽くしては、完全にゲンガーは事切れる。
そんな彼に敷き圧されては俺もまたうつ伏せにベッドへと沈み、絶頂の余韻に身を委ねた。
その中で俺は右手の甲に何かが蠢く感触を覚えた。
見れば伸ばされたゲンガーの掌がそこを覆い、俺の右手を包み込んでくれていた。
そして指々の隙間に自分の指も差し入れてはそこから組み合う様に俺の手を握りしめてくれるゲンガーに……俺もまた指々を窄めては、そんな彼からの抱擁を握り返すのだった。