翌日もワカシャモの快進撃は続いた。
対戦相手とて、もはやルーキーに対する一切の慢心を排除して迎え入れた訳ではあるが……それでもリーンのワカシャモを止めることは叶わなかった。
もはやこのワカシャモにはセオリーはおろか、物理法則すら当てはまらぬ強さ──否、不気味さがあった。
打たれても倒れず、そして繰り出される攻撃はこちらが倒れるまで続くのだ。
しかしながら今回、そんな好調のワカシャモをリーンは2人抜きの時点で下がらせた。
後はそこまでのバトルから相手の傾向と手筋を読み、後続のリレーで勝利を得たリーンではあったが──試合後に彼は深く悩むこととなった。
はてさて。
今日は今日とてご褒美の時間だ。
その日も足取り軽くリーンの部屋へと急いだ。
今日は何をしよう?
舐めて舐められるのは気持ち良かった。最初はあれから始めよう。
それから自分の体の色んな部分を使って色んなことをするのだ……上手く考えはまとまらないが、思いついたことは何でも試そう。
そんなことを取り留めなく考えながらリーンの部屋の前へとたどり着く。
しかしながら今日は何やら様子が変だ。
視界がどうにも安定しない。
見慣れた景色がどれも違って見えるし、家の中も狭く感じられる……リーンの部屋のドアからしてもこんなに小さかっただろうか?
ともあれ元気いっぱいにノックをして反応を待っていると、向こうからはくぐもった返事の声が返ってきた。
それから足音の振動が近づいてくると、いよいよ以て期待と興奮とで胸が爆発しそうになる。
そしてドアが開き、そこから顔をのぞかせたリーンを発見して──もはや喜びを抑えきれなくなって抱き着いた。
……が、様子が変だ。
リーンが何やら訴えている。
それどころか、いつもは彼の胸の中に飛び込んでいくのに今日は自分の方が彼を抱き込んでしまった。
いったい何なんだろう?
そうして彼の部屋へと入り、ドアのすぐ傍らに置かれた壁掛けの姿見を確認して驚愕した。
目の前には──ワカシャモではない、バシャーモの自分が立ち尽くしていた。
そんな鏡の中の自分に驚愕しては、それを前にして手を掲げたり口を開いて威嚇してみせるなどして自分の変化を確認するバシャーモ。
そんな彼女を傍らで観察しながら、リーンは深くため息をついた。
どうやら先日来のバトルに触発されて、ワカシャモはバシャーモへと進化を果たしてしまったようであった。
しかしながら何よりもリーンを驚かせたのはそのバシャーモの体つきにあった。
目の前のバシャーモはリーンが良く知るそれとは似ても似つかぬ姿をしていたからだ。
白いたてがみと、赤地の羽毛の体色に黄のアクセントは従来のカラーリングではあるのだが、問題はその体躯だ。
その胸元には従来のバシャーモ……否、ポケモンにはまず備わってはいないであろう巨大な乳房がたわわに実っていた。
その大きさたるや膨らみ程度のものではなく、さながらに限界まで水の詰め込まれた水フーセンが二つそこにぶら下がっていると言ってもいい重量感と質感だ。
そしてその肥大化した変化は尻もまた顕著で、くびれの利いた腰元のすぐ下には、その両房が裏腿の上に乗り上げては皺を折るほどに豊満な臀部が、動くたびに波打ってはその弾力を周囲へ伝えるかのようである。
斯様なバシャーモの変化にはリーンにも心当たりが……というか、おそらくは正解になるであろう仮説があった。
それこそは、ここ数日の間に二人で取り交わされた一連の情事こそが、こうまで彼女を変貌させてしまった原因だと推測された。
例えるにボディビルで胸筋を鍛える際、ゴリラの姿を想像しながらトレーニングを行うと、肉体は従来の結果よりも遥かに巨大で逞しい成果を示してくるのだという。
今回のバシャーモについてはワカシャモ時に、より一層『リーンとセックスを楽しむ体』をイメージし、そして強く望んで進化を迎えた結果──バシャーモは斯様な恵体を手に入れるに至ったという訳であった。
そんなことを考えながら見守っていると、バシャーモは幾度となく鏡に向かっては己の両乳房をすくい上げたり、はたまた腕の間に挟み込んで凝縮させたりと、自分の肉体の仕上がりをチェックするのに余念が無い。
そしてそのたびに瑞々しい肉体のあらゆる部分が波打つ様に……不謹慎とは分かりつつもリーンは勃起を促されていた。
当然のことながらバシャーモは性の対象や、ましてや都合のいい快感の道具などではない。
先日来までの交わりだって、バシャーモ個人を愛しく思うからこその行為だったのだ。
それにも拘らず、現金にも目の前の女体に節操も無く興奮してしまうことは、バシャーモ個人への冒涜のようにも思えてならなかった。
そんなことに思いを馳せていたリーンではあったが──ふと股間でまさぐられる感触に気付いては我に返る。
そして目下を見下ろすや、そこには自分の腰元に跪いては意気揚々と短パンのジッパーから勃起したペニスを取り出すバシャーモ姿があった。
目の前に晒される天を突いたペニスに一段と目を輝かせると次の瞬間には──
「ち、ちょっと待ってバシャーモ……──あぁ!」
バシャーモはそんなリーンのペニスを丸々咥え込んでしまうのだった。
ワカシャモの時とは違い、口角や顎の造りが遥かに複雑になったバシャーモのフェラチオは、その亀頭全体を咥え込んでは口中で隙間なく吸いつかせるという、従来の技術に近い快感をリーンにもたらせた。
加えて焼けるような温度の口中で幾重にも舌が巻き付いてきては滑りの中にざらついた感触を与えてくるにあたり、たちどころに幼いリーンのペニスなどは舐め解かされてしまうのだった。
「あ、ああ! 本当に待ってってば! いきなりなんてひどいよ!」
その感触に必死に射精を耐えるも、それも時間の問題である。
そもそもが誰でもないリーンの為に進化した肉体なのだから、バシャーモの体は頭の先から爪先までそのこと如くが、『リーンを悦ばせる為』に作られているのだ。
そしてついには限界を超え──リーンはバシャーモの口中にて射精を果たす。
「あああ……ッなにこれ……すごい気持ちいいぃ……ッ!」
跪くバシャーモのたてがみをワシ掴んだまま、ありたけの精を口中へと放出するリーン。
そしてそれを受け止めるバシャーモもまた、舌上に広がるその味わいをワカシャモの時以上に美味に感じながら飲み下していくのだった。
やがては存分に頬を吸いつけさせながらペニスを口中から引き抜いていき、最後は口先でポンと音を弾けさせては解放すると、目の前にはすっかり包茎を脱したペニスが湯気を纏っては外部へと晒された。
なおも呼吸を荒くして射精後の余韻に浸るリーンを目の前に、バシャーモも背を伸ばして体を起こすと……その唇を荒々しく奪った。
口中へと侵入してくるバシャーモの舌先に自分の舌を絡めとられるそんなディープキスの中に、リーンは自身の精液の匂いを感じては意識を朦朧とさせる。
今宵もまた二人のご褒美タイムが……昨晩以上に濃厚な一時が、リーンの小部屋にて繰り広げられようとしていた。