※この作品はR-18です。

裏キル姫日記   作:やす、

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ラブリュス・暴走

 

俺は一人何処までも続く草原を歩いていた。

 

 

今までに色んな職を転々としたのだがどの仕事も長く続かず。一番長く続いたのは地方にあるテレビ局の裏方の仕事だった。

 

それもいつしかやり甲斐を感じられなくなり退社しもう何もやる気が起こらず生きている屍の様。

 

どうせ死ぬなら誰かの役に立ちたい。そう思ったのだが俺が死んでも何の役にも立たない事に気が付きそれなら異族の食い物になろうと考え俺はこの草原を歩いている。

 

 

そうはいっても都合良く異族が現れるはずも無く歩き疲れた俺は手頃な岩に触り俯いていた。

 

 

「ねぇ」

 

 

誰かの声が聞こえ顔を上げると斧を構えた少女の姿が。キル姫。そう理解して俺の目線は再び地面を向いた。

 

 

「悲鳴をあげないの?ラブリュスちゃんがあなたを殺そうとしているのに」

 

「そうなんだ」

 

 

自身が思っていたのと違う返答が聞こえ癪に触ったのか俺の真横に斧が振り下ろされ岩を砕き破片が飛ぶ。それでも俺は顔を上げる事は無かった。

 

 

「悲鳴をあげないとつまんない。ねぇ、私から逃げてよ。大きな悲鳴を上げながらさ」

 

「それがお前の役に立つのか?」

 

「?」

 

「そうすればお前の役に立つのか?役に立つのなら馬鹿みたいな悲鳴を上げて逃げてやるよ」

 

 

俺は立ち上がりあーーーっと叫びながら走った。

 

 

「はぁ、、そんな悲鳴じゃやる気になんてなれなーい」

 

 

さっきから人に文句ばかりで面倒な奴だ。

 

 

「じゃあお前が手本を見せてくれよ。それの真似をするから」

 

「分かったよ。ラブリュスちゃんの演技、ちゃーんっと見ててよね」

 

 

困らせる為に言った題はあっさりと承諾されラブリュスの演技を見せてもらう事に。

 

 

「いやぁ、、!お願いっ、、、!何でもします、だから許して下さい!!あっ!ダメっ!!あぁあ!!」

 

「・・・・」

 

 

地面に座り演技を行うラブリュスを見ていた。赤いドレスを振り乱し表情から声色、腕、足の動き、更には指一本の動きまで使い迫真の演技を行う。

 

それはまさに命を脅かす敵から逃げ惑う一人の少女、そのものだった。

 

 

「どうだったラブリュスちゃんの演技。これを見たんだから早く同じ様に逃げてよね」

 

 

完全に狂気を宿した瞳を俺に向ける。だが、俺はそんな事に構わず立ち上がりラブリュスに向かい拍手を送っていた。

 

 

「素晴らしい、本当に素晴らしかった。名演技だったよ」

 

「えっ、、褒めてくれるのは嬉しいんだけどラブリュスちゃんアイドルだからこれぐらいできて当然の事だし」

 

「へぇ、じゃあ殺す前に一曲歌ってよ」

 

「歌は、、」

 

 

言葉を濁し狂気に歪んでいた顔は素の表情へと戻り暗い影を落としていた。このキル姫は過去に何かがあった。そう悟らせるには十分な判断材料。

 

 

「歌なんて良いの!ほら、早くラブリュスちゃんがやった様に逃げてよ!」

 

 

場を盛り返す様に狂気を逆立て俺に向かい斧を向け叫ぶ。少し考えたが死ねば恥も残らないと思い付き演技を行いながら逃げてゆく。

 

 

「あーーたすけてーころされるー」

 

「ちょっと!ラブリュスちゃんがやった様にちゃんと演技してよ!そんなんじゃ全然盛り上がらないよ!」

 

「この演技が俺の限界の様だ」

 

「そんなの知らない!もう良いよ。死んじゃえ」

 

 

俺に向かい斧を振り上げ狂気の瞳を向ける。別に元々死にたかった俺は振り下ろされる斧をただ見ていた。なのだが俺はラブリュスに制止の声を張り上げた。

 

 

「なーに?今更命乞い?ならもっと叫んでよ、悲鳴を上げてよ、もっと私を楽しませてよ」

 

 

振り下ろされた斧は俺の顔面寸前で止まり斧に押された風が顔を吹き抜けてゆく。

 

 

「命乞いじゃない。お前、アイドルにならないか?」

 

「はぁ?何言ってんの」

 

「俺にお前をプロデュースさせて欲しい。ダメなら殺せ。良いのなら俺の手を取れ」

 

 

ラブリュスに向かい手を伸ばすと何もといえない表情を浮かべ俺の顔を見た。

 

 

「本気で言ってるの?」

 

「俺は本気だ、お前は絶対に大陸中を熱狂させるアイドルになれる。少なくとも俺はそう思った」

 

「私は、、、」

 

 

きっとラブリュスの喉には答えがあるのだろう。だが、何かが詰まり言葉が出ない。必死に答えを出そうとしているのに答えが出せず苦悶の表情で俺を見る。

 

 

「キャシャシャシャ!!!」

 

 

そんな時騒ぎを聞きつけたのか異族が姿を現しこの中で最弱である俺を捕食する為に武器を持ち俺へと迫った。

 

 

「ちょうど良い。俺を助けるか?それとも見殺しにするか?お前の行動が問いへの答えだ」

 

 

迫る異族をただ傍観していた。そして眼前へと迫った異族が雄叫びを上げながら剣を振り下ろす。

 

 

「退いて!分かった。問いへの答え見せてあげる」

 

 

異族の振るった剣が俺を切り裂く寸前で俺は服を引っ張られ剣筋から逃れ。そして異族の前にラブリュスが立ち塞がった。

 

 

「アハハ♪シンジャエ、ゼンブ!コワレチャエ♪」

 

 

どのキル姫も狂気を秘める者。奏官では無い俺のキル姫への認識。だが、俺の目の前で狂いながら斧を振るうラブリュスを見て俺の認識は変わった。

 

狂気を秘める者では無く狂気そのものだと。

 

 

「フフフ、アハハハハハ♪」

 

 

踊る様に舞う様に斧を振るいドレスを乱し。噴き上がった血飛沫が太陽の光で乱反射し戦場を紅く輝かせる。それはラブリュスを照らす照明のよう。

 

血に照らされラブリュスは踊る。斧というマイクを持ち異族の断末魔をBGMに。

 

やがて血に染まったステージに立つラブリュスが可憐にお辞儀をした。アンコールの異族はもういない。だから俺は惜しみの無い拍手をラブリュスへと向けた。

 

 

「今日からよろしく頼むよ」

 

「分かったよ、プロデューサー」

 

 

俺がラブリュスをプロデュースする事が決まった。

 

 

「ねぇ、何処まで歩くの?ラブリュスちゃん疲れちゃったんだけど」

 

「疲れたなら俺がおんぶしてやるよ」

 

「それは嫌。アイドルがそんな事してるの誰かに見つかったらスキャンダルになっちゃうじゃない」

 

「なら歩け」

 

 

俺とラブリュスは俺が昔勤めていたテレビ局へと向かっていた。地方の放送局ではあるがラブリュスをテレビに出演させる事ができる唯一の場所。

 

幸い円満退社であった事が俺が足を運ぶ理由なのだが。

 

 

「こんにちわ。社長は居るかな?」

 

 

テレビ局へとたどり着いた俺を見て驚いた顔をした受付に話しかけ社長の元へと案内してもらい社長室で社長が来るのを待っていた。

 

 

「ねぇ」

 

「待っとけ」

 

 

退屈をボヤくラブリュスとしばらく待っていると社長が来てくれた。

 

 

「久しぶりだね。どうしたのかな?」

 

「社長にお願いがあります。ラブリュスをアイドルにしたいのです。金ならいくらでも出します」

 

 

要件を伝え終わった瞬間に社長の足元に跪き頭を床に擦り付けた。

 

 

「お、おい。いきなりなんだね」

 

 

困惑する社長の声が聞こえた。だが俺は止まらない。

 

 

「ラブリュスをアイドルにしたいのです。力を貸して下さい」

 

「顔を上げて詳しい話を聞かせてくれないかな」

 

 

ようやく俺は顔を上げた。

 

 

その後ラブリュスと三人でテーブルに掛け俺の話を社長は聞いてくれた。そして俺は俺自身が感じた事を話してゆく。

 

 

「ラブリュスは一番星の生まれ変わりです。確証はありませんが自信はあります。どうかお願いします」

 

「そこまで君が言うのなら。その代わり条件がある」

 

 

社長の出した条件とは俺が再びこのテレビ局へと戻る事。ラブリュスの面倒は俺が見る事。掛かる費用は出すがマイナスになる様なら補填する事。

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

こうしてラブリュスがアイドルになる第一歩を踏み出す事ができた。そして社長は俺達に社宅の一室を貸してくれるとも言ってくれて俺とラブリュスは社宅へと来ていた。

 

 

「ノープランで私をここに連れてきたんだね」

 

「勝算はあったさ。もし断られたらお前と街を歩いて宣伝する予定だった」

 

「ふぅーん。もしラブリュスちゃんをアイドルにできなかったらどうするの?」

 

「俺を好きなだけ痛ぶって殺せ。その代わりお前は一切妥協するな。俺はお前を全力でプロデュースする」

 

「相当な自信だね。その自信は何処から湧いてくるの?」

 

「お前だからだ。今日はもう寝ろ」

 

「はぁーい。その前にお風呂行ってくるね」

 

 

ラブリュスの言葉に返事をした後俺はテレビ局へと行き打ち合わせを行ってゆく。

 

 

次の日、ラブリュスは早速テレビに出演する事に。その内容とは簡単に言えば食レポである。

 

このテレビ局は小さくはあるが地方に寄り添い地元のニュースなどを放送する局であり地方民から絶大な支持を受けているのである。しかし民放ゆえに視聴率は低迷を辿っているのだが。

 

 

「それでラブリュスちゃんはどうすれば良いの?」

 

「ほら台本。読んで覚えろ」

 

 

昨日書き上げた台本を渡すと椅子に座り読み始めてくれた。

 

 

「よし、いけるよー」

 

「ん、じゃあ頼んだぞ」

 

 

番組の撮影が始まった。

 

 

「はぁ〜い♪ラブリュスちゃんだよ♡今日わぁーこのラグナ大陸のサフランにあるコーラル村へやって来ちゃってます♪それでは早速農家の方にお話を聞いちゃいまーっす⭐︎」

 

 

「こんにちわ〜⭐︎ここの農園では一体どんな野菜を育てているのかな〜?」

 

「こんにちわ。はい、ここの農園ではキャベツを育てています」

 

「ほんとだ〜♪えっ、もしかしてこの畑全部キャベツなの?」

 

「はい、このコーラル村はキャベツの生産が盛んで大陸で一番の生産量を誇っています」

 

「すっご〜い♪じゃあ、どうしてそんなにキャベツを育てられるのか、教えてくれるかな〜?」

 

「このコーラル村は四方を山に囲まれ栄養豊かな土壌に豊富に水があります。その為このコーラル村で生産されたキャベツは他のキャベツより甘くて葉がしゃきしゃきしているのですよ」

 

「自然の恵み一杯って事だね⭐︎こんな話し聞いてたらラブリュスちゃんお腹空いちゃうよ〜」

 

「食べてみますか?」

 

「良いの〜?じゃあお言葉に甘えて試食しちゃいまーす♪」

 

 

「まずこちらがシンプルに味を付けた塩だれキャベツです」

 

「へぇー?じゃあいただきまーっす♪んっ、最初は塩だれの辛さがあるけど噛んでるとキャベツの甘みが凄い♡それにすっごくしゃきしゃきしてて歯応えもいい感じ♪」

 

「次はこちらです」

 

「これはなーに?」

 

「この村で採れたキャベツを使ったロールキャベツです」

 

「へぇ〜♪じゃあ早速ラブリュスちゃん食べちゃうね♪あっ、恥ずかしいから口元は隠すからね⭐︎」

 

「おいし〜い♡しっかりと味が染みてて噛むたび美味しくてーキャベツ独特の味が消えてるって言うのかな?すっごく美味しい⭐︎」

 

「ありがとうございます。コーラル村のキャベツどうでしたか?」

 

「ラブリュススマイルあげちゃうよー♪じゃあ最後にラブリュスちゃんと一緒にラブリュスの愛のポーズとってくれる〜?」

 

「はい、とりましょう」

 

「今日はコーラル村でキャベツを使った料理を頂きました♪コーラル村のみんなありがとね♪じゃあいくよー?ラブリュス、ちゃん♡」

 

 

最後に農家の方と胸の前で手でハートを作り撮影は終了した。

 

 

「おっけ。良い感じだったよ」

 

「ラブリュスちゃん少し緊張しちゃった」

 

「まぁ最初でセリフ間違えずに喋れるなら十分だ」

 

 

農家の方にお礼を言いテレビ局へと帰ってゆき動画編成へと取り掛かってゆく。

 

 

「私は何をしてれば良いの〜?」

 

「お前は帰って体を休めてろ。明日も撮影があるから」

 

「はぁ〜い」

 

 

ラブリュスの返事を聞きながらパソコンを操作してゆく。そしてある程度目処が立ったら他のスタッフの元へと行き明日の撮影の打ち合わせを行う。

 

 

先述した通りこの放送局は地方でしか放送されておらず視聴する人の数は少ない。なのでこの放送を見るのは限られた人のみとなる。打ち合わせを終え動画の編集が終わった俺はこの番組をどうしたら多くの人に見てもらえるかを必死に模索していた。

 

 

そして思い付いたのは動画サイトへの投稿である。

 

この大陸には姫tubeとキルキル動画という人気動画サイトがありそこに投稿するというもの。しかしこの動画の所有権はテレビ局にあり俺の独断で上げられるものでは無いと重々承知はしている。

 

それならば交渉するしかない。俺は深夜にも関わらず社長の自宅へと押しかけ寝室へと行くと電気を付け社長を起こした。

 

 

「社長。提案があります」

 

「うむっ、、今何時だと思っているんだ、、」

 

「ラブリュスの映像を動画サイトへと投稿したいのですが。もちろん番組を放送した後です」

 

「明日話そう、、話は聞くから、、、」

 

「社長。今すぐに決断をお願いします」

 

 

深夜に起こされまだ眠気の覚めない社長に同意書とペンを渡すと名前を書いてくれた。それを受け取った後頭を下げ部屋の電気を消し宿舎へと帰ってゆく。

 

 

そしてしばらくして撮影した番組が放送される日がやってきた。この時俺とラブリュスはテレビを食い入る様に見ていた。

 

 

三十分程の放送なのだがラブリュスの姿がテレビに映し出された歴史的瞬間である。

 

 

「ラブリュスちゃん。本当にテレビに映っちゃってる」

 

「あぁ、そうだな」

 

 

テレビに映る人物が真横に居るのは不思議な感覚なのだが。その放送が終わった後俺はすぐさま動画サイトへと動画を投稿していた。

 

そこまでは良かったのだが知名度の高くないラブリュスの動画を投稿したところで再生数が伸びるはずも無く投稿した動画は星の数程ある動画にすぐ埋もれてしまうのだが。

 

本来ならそういった動画サイトで視聴率を稼ぐのならコンスタントに動画を投稿すべきなのだがサイトに投稿する動画は番組の焼き直しである為どうしても投稿に間が空いてしまう。

 

考えに考えた結果もう一つのラブリュスの知名度をあげる方法を考え付き深夜にも関わらず社長の自宅へと押し掛けて行く。

 

 

「社長。ラブリュスの写真や動画をSNSに投稿したいのですが」

 

「むうぅ、、今何時だと思っているんだ、、」

 

「社長、決断を」

 

「・・・・・」

 

 

眠た眠たの社長に同意書とペンを差し出すと名を書いてくれた。それを受け取った後頭を下げ家へと帰って行く。

 

 

「今からお前の写真を撮って投稿するから」

 

「本気で言ってる?ラブリュスちゃんパジャマ姿なんだけど」

 

「構わん。その方がバズる」

 

 

有無を言わせずラブリュスを携帯端末で写真を撮り三つのSNSへと投稿してゆく。

 

この大陸で若者に流行っているSNSはヒメッター、キルスダグラム、キッルヒッメである。この方法なら時間を掛けず動画や写真をコンスタントに投稿する事ができる。さらに番組放送の広告も添えてだ。

 

そして付いたコメントには必ず返信をする。これによりラブリュスの知名度は徐々にではあるが上昇してゆく。

 

 

「ねぇ。なんで私にここまでしてくれるの?」

 

「俺がしたいと思ったからだ」

 

「ふぅーん?本当に死にたいって言ってた人には見えないんだけど」

 

「そうか?」

 

「うん、あの時は死んだ目をしてたのに今は活き活きした目をしてる」

 

 

そう言われて俺は納得していた。あの時俺は確かにやりたい事が見つからず人生がどうでも良いとすら思っていた。だが、今はラブリュスをアイドルに育て上げる為全力を尽くしている。

 

 

「今プロデューサーを殺そうとしたら前と同じ事言える?」

 

「今の俺なら必死に泣き叫んで命乞いをすると思う」

 

「アハハハハ♪なら声を聞かせてよ。ラブリュスちゃんに悲鳴を聞かせてよ♡」

 

 

俺の目の前に居るラブリュスが狂気を宿し斧を向ける。その瞬間に足がすくみ身が縮こまる程の恐怖心を覚え後ずさる事もできずその場に立ちすくんでしまった。

 

 

「そうそうそう!良い、凄く良い♡その顔♪恐怖に歪んですっごくゾクゾクしちゃう♡最高の悲鳴を聞かせてよね♡」

 

 

振り上げられた斧の行先を俺は口をパクパクさせながら見守り俺に向かい振り下ろされた瞬間に目を瞑り両手を突き出し身を守ろうとした。

 

 

「なーんて嘘♪せっかくラブリュスちゃんにここまでしてくれるプロデューサーを殺したりなんかしないよ♡」

 

 

振り下ろされた斧は頭部に当たる瞬間に光となり消え部屋にはラブリュスの笑い声が響く。

 

 

「どうしたのプロデューサー?」

 

「腰が抜けた」

 

 

それからしばらくして再びラブリュスの番組をテレビで放送したのだが前回の放送よりも遥かに高い視聴率をマークする事ができていた。さらに動画サイトに上げた番組も高い評価と再生数を得る事ができていた。

 

それに伴いSNSにも変化が。以前は数件であったコメントやいいねの数が激増したのだ。

 

もちろん良いコメントばかりではなくアンチが付いたりしているのだが良い手応えを感じる。

 

 

「これ全部私を見てくれた人の数?」

 

「そうだな。これだけの人がお前を見てるんだよ」

 

 

俺が持つ携帯端末のSNSの画面をラブリュスが覗き込んでいる間にも閲覧数やいいねの数が増えてゆく。それをただ見ていると長く操作をしなかった為画面が暗転した。そこに映ったのは俺の顔と笑顔を浮かべるラブリュス。映っていた笑顔には狂気は無く可憐な少女の笑顔。

 

 

しばらくしてテレビ局からラブリュスへの依頼が増えてくるようになりラブリュスは多忙の日々を送っていた。以前の食レポはもちろんクイズ番組に出演したり旅ロケやバラエティ番組などにも出演するようになっていた。そこには笑顔を絶やさず常に笑顔で対応をするラブリュスの姿。

 

しかしラブリュスは歌番組のオファーだけは必ず断っていた。それは依頼主がどれだけ頼もうと首を縦に振る事は無かった。

 

 

「なんで歌番には出ないんだ?」

 

「私は歌は嫌いなの。だ・か・ら。歌番組はNGなんだよ♪」

 

「だけど今のままだとお前はアイドルっていうより芸能人だぞ?」

 

「うん。それでも良いの。疲れたから今日はもう寝るね。おやすみプロデューサー」

 

 

以前もそうだったがラブリュスは歌の話になると顔に暗い影を落とし話題を変えようとする。

 

それでもラブリュスがお風呂に入っている時にたまに鼻歌が聞こえてくるから歌が嫌いだという事は無いのだろう。

 

やはり過去に何かがあった。そう思うのだが俺には聞く事はできず謎のままだ。

 

 

それからというもの俺とラブリュスは同じ家に住んでいるにも関わらず挨拶すらしない生活となっていた。

 

ラブリュスの撮影が行われるのは午前中がほとんどでありその間俺は自宅で寝ている。そしてラブリュスが帰ってくる前に出社し動画の編集と打ち合わせを行い帰ってくるのは深夜過ぎだ。

 

それでも動画を編集する度にラブリュスの姿は見ているのだが。

 

 

「・・・可愛いな」

 

 

ふと俺が気付いた事だった。出会った時や今までは一度もそう意識した事は無かったのだが動画の中で笑顔を浮かべるラブリュスを見てそう意識してしまった。

 

そして携帯端末で各SNSを見るとラブリュスに対するコメントの多くは可愛いや真似したい。そして一緒に居れる人が羨ましいとの事。

 

このコメントは俺を優越感に浸らせ認証欲を解消させた。

 

そんな自分を鼻で笑い俺は再び作業へと取り掛かってゆく。

 

 

 

そんなある日とある週刊誌のグラビアを飾る事となりラブリュスは撮影の為常夏の島、ラグーナ島に行く事となった。

 

その案件を聞いた俺はラブリュスに向かい「日焼けするなよ」とだけ伝えていた。

 

 

「何を言ってるのプロデューサー?プロデューサーも来るんだよ♪」

 

 

こうして俺もラブリュスのマネージャーとしてラグーナ島へ行く事となった。こうしてラブリュスと二人で現場に行く事は久しぶりでありこないだの事もあり何処か照れくさい。

 

 

「ラブリュスちゃんをしっかり見張ってないとすぐ何処かに行っちゃうからね♪」

 

「なら、しっかりと見張ってないとな」

 

 

こうしてラブリュスとの一泊二日の旅が始まった。撮影が行われるのは明日であり俺とラブリュスは前乗りしその日を休日にしようとしていた。

 

だが今や人気者の一人となってしまっているラブリュスが男と居る所を誰かに見られでもしたら人気が失脚する恐れがある。その為移動中はラブリュスは変装を行う事に。

 

 

ラブリュスのトレードマークである長い金髪のツインドリルはパーカーの中に納めマスクを付けサングラスを掛けての移動である。

 

 

「はぁ、みんなにラブリュスちゃんの事見てもらいたいのになー」

 

「それはグラビアを見るやつだけにしておけ。みんなが手軽にSNSを扱える時代だから細心の注意を払うぞ」

 

「はぁーい」

 

 

ボストンバック一つを持ち俺達はラグーナ島へと行き数あるホテルの中でも五つ星と名高いホテルに宿泊する事となった。本来なら俺のような一般市民には手の届かないホテルに宿泊できるとは経費万歳だ。

 

 

「はぁ、、移動だけでこんなに疲れるなんてラブリュスちゃんには耐えられない」

 

 

エレベーターの中で溢す愚痴を聞いていると間もなくしてエレベーターは最上階へとたどり着き俺達は部屋へと。

 

 

「すっごーーい!」

 

 

部屋のドアを開けるなりラブリュスは部屋を走り窓側へ。そこには海の見える南面が全面ガラス張りとなっており水平線が続く限りの海を眺める事ができた。

 

 

ラブリュスは窓に張り付き景色を眺めてゆく。その姿ははしゃぐ子供の様。

 

 

「良い眺めだな」

 

「うん♪ラブリュスちゃん気に入っちゃった⭐︎」

 

 

海面を波打つ白波に日差しが刺し乱反射。打ち寄せる波は砂浜へとあたり寄せては返してゆく。

 

 

「あそこから外に出れるぞ」

 

「行こプロデューサー♪」

 

 

テラスへと繋がるドアを見つけテラスへと出ると燦々と太陽に照らされ汗をじんわりとかく。それを海風がそよぎ冷ましてくれる。

 

 

海風を受けながら水平線を二人眺めるなんとも贅沢な時間。

 

 

「太陽が眩しい⭐︎」

 

 

見上げた太陽の眩しさから目を守るために目を手で覆いながら太陽を見上げている。

 

 

「どーしたのプロデューサー?」

 

「いや、なんでもない。あんまり外に居ると肌が焼けるぞ」

 

「大丈夫だよプロデューサー♪太陽よりラブリュスちゃんの方が眩しいから♡」

 

 

とびきりの笑顔を俺に向けながらそう言ってくれた。

 

 

「そう、だな。太陽よりお前の方が眩しいよ」

 

「でしょー?ほらほらラブリュススマーイル♡」

 

 

俺に向かいラブリュススマイルを送ってくれていた。そんなラブリュスを見つめているとスマイルでは無く恥ずかしそうな笑顔に。

 

 

「ちょっと、、ラブリュスちゃんと二人っきりだからってそんなに私を見つめないでよ、、」

 

「そうだな。そろそろ飯でも食うか」

 

 

ラブリュスより先に部屋に戻ると慌てながら部屋へと戻る。そしてメニューを決め料理を注文する事に。

 

 

しばらくして部屋に届けられた海の幸をふんだんに使った料理に舌鼓を打ち風呂を済ませてゆく。

 

 

「これは?」

 

「お酒だよー今夜は飲みたい気分だったから頼んじゃった⭐︎」

 

 

俺が風呂から部屋に戻るとテーブルに置かれたワインボトル。その横にはグラスが置かれておりもう一つのグラスはラブリュスの口元に運ばれていた。

 

 

「アイドルも酒飲むんだな」

 

「今はオフだからアイドルはおやすみなの⭐︎プロデューサーも飲も」

 

 

ラブリュスに勧められ椅子へと腰掛けると俺のグラスに注いでくれた。その後グラス同士がぶつかる上品な音が部屋に響く。

 

 

「こうして一緒にいるなんて久しぶりだね」

 

「お互い忙しいからな」

 

「プロデューサーの手腕のおかげだね」

 

「いや、お前の実力だよ」

 

「そうかもね。でも私をここまで引っ張ってくれたのはプロデューサーだよ。プロデューサーに出会わなかったら私は・・・」

 

 

目線を下に向けグラスにワインをとくとくと注ぎ煽った。

 

 

「過去に何があった」

 

「あはは。アイドルの過去を聞いちゃうなんてプロデューサーは悪い人だね」

 

「今日はオフなんだろ?」

 

「そうだったね。良いよ、ラブリュスちゃんの過去、プロデューサーに話してあげる」

 

 

口へと運んだグラスをテーブルに置いた後ラブリュスは語り始めた。

 

ラブリュスの過去、それは遥か昔の話だった。

 

 

その当時ラブリュスは一人でライブを行っていた。それは異族の被害にあった村や街を巡り疲れ果ててしまった人を笑顔にする為に。

 

 

「みんなライブをする前は凄く辛そうな顔をしてたのにライブが終わった後は笑顔になってくれたんだ。ラブリュスちゃんはみんなの笑顔を見るのが好きだったから」

 

 

そんなラブリュスにファンが現れそいつとラブリュスはバイブスとキラーズで繋がり二人でライブを行うようになった。

 

 

いつしかラブリュス達は大陸中に名を馳せるアイドルとなった。それが不幸への始まりだった。

 

 

「ある日ラブリュスちゃんがライブを終えてマスターの元に戻るとそこにマスターは居なくて」

 

 

ラブリュスはマスターを探し街を走った。そこで一人の男に呼び止めらた。

 

 

「ラブリュスちゃんが探しているマスターならあそこに居るよ」

 

 

そう言われたラブリュスが男について行くとそこには変わり果てた姿のマスターが。

 

 

「こいつがみんなのラブリュスちゃんを独り占めしたから悪いんだ。これでラブリュスちゃんはみんなの為に歌える」

 

 

興奮気味に話す男に対しラブリュスは感情が昂ってゆくのを感じた。そしてラブリュスは狂気を解放した。

 

 

「暴走した私は歓喜の力を手に入れたの。軽薄なこの世界を終わらせる為に」

 

「まて、それだと時間が空き過ぎていないか?事件があった時から今まで何年経ってると思っているんだ」

 

「この暴走の力は強すぎる力なの。だから私は世界を終わらせるタイミングが来るまで眠りに着いていたの」

 

「そうか。ならあの時出会った時が」

 

「そう。私が眠りから覚めた時だよ。目を覚まして一番に見つけた人がプロデューサーだったの」

 

「それでね、私はプロデューサーを殺そうとした。そしたらあの時マスターに言われた言葉と同じ言葉を言われちゃってラブリュスちゃん躊躇っちゃった」

 

「おかしいよね。もうあの時歌う事が嫌いになっちゃたのにまだ私はアイドルになりたいだなんて」

 

「ラブリュス、お前は、、、」

 

「うん、私はまたみんなの前で歌いたい。みんなを笑顔にする為にステージに立ってダンスを踊って歌を歌って。だけどね、ラブリュスちゃん怖いんだ。もしまたファンの人にプロデューサーが殺されちゃったら次は街だけじゃなくてラブリュスちゃんはこの世界を壊しちゃうから」

 

 

ラブリュスの顔を見ると瞳には悲しみを宿すのだが口元は狂気に歪んでいた。

 

 

「ラブリュス。お前の話を聞いて二つの意見があるんだが」

 

「うん、聞かせて」

 

「そうだな、お前には歌って欲しい。これはお前のプロデューサーとしての言葉だ。そして次の言葉は俺個人の意見だ」

 

「ラブリュス。お前はアイドルやめろ」

 

 

ラブリュスの目を見据え俺はそう言った。

 

 

「えっ、どうして」

 

「そんな過去があるのなら舞台はもちろん公の場に出る事はお前にとって負担になると思ってだ。心に抱えたトラウマはいずれ爆発する。俺は狂気に取り憑かれたお前を見たくない」

 

「ただプロデューサーとしてはここまで築き上げた地位をアイドルへと昇格させたい。お前が歌って踊れば大陸全土を熱狂させれるアイドルになれる」

 

 

「あはは、プロデューサーって変わってるね」

 

「それと」

 

「?」

 

「俺より先にお前の才能を見抜いたマスターへの嫉妬だ。いや、そいつと一度話をしたいぐらいだよ。ラブリュスの何処に惹かれ何処を好きになったのかって」

 

「ふぅーん?ヤキモチ焼くんだ。って今なんて言ったの?」

 

「あ?お前の何処に惹かれて何処を、、、」

 

 

ここで俺は自分の言った言葉を思い出しラブリュスから顔を背けた。そして横目でラブリュスを見るとにやにやとした顔が。

 

 

「私ね、すっごく嬉しかったんだ。マスターと同じ事を言ってくれる人にまた出会えて。私と一緒に努力してくれる人に出会えて」

 

「最初は凄く戸惑っちゃったの。また前と同じ事になるんじゃないのかって。次同じ事になったら私は世界を壊しちゃうから」

 

「でも」

 

「ねぇプロデューサー。私、、歌いたい!大勢の人の前で煌びやかなステージに立ってあの人がいる場に声が届くぐらいに!」

 

 

決意を秘めた瞳で俺を覗くラブリュス。それを見て俺はラブリュスの手を握った。

 

 

「ラブリュス」

 

「うん。そんなに手を握ったら恥ずかしい、、」

 

「ごめん、飲み過ぎたか」

 

 

急いで手を離しボトルを傾けるとワインの水滴が少々垂れるだけ。

 

 

「どうするー?ラブリュスちゃんはまだまだ飲み足りないけど」

 

「そう、だな、、」

 

 

壁に掛かる時計を見ると時刻は22時35分。明日の撮影の時刻は10時からだからまだ時間はたっぷりとある。

 

 

「これ飲もうぜ」

 

 

俺が指差したお酒はメニューの中でも一番高価な物。

 

 

「お前のアイドルデビューの前祝いだ」

 

 

しばらくしてテーブルの上には一本の瓶が。コルクで作られた栓を抜くと軽快な音と共に琥珀色の泡が瓶の中で踊る。

 

 

「まぁ飲めよ」

 

 

ラブリュスのグラスに注ぐと泡を立て弾ける音が微かに聞こえた。

 

 

「プロデューサーもだよ」

 

 

ラブリュスがグラスへと注ぎ再び乾杯。

 

 

「なんでプロデューサーのグラスが下なの」

 

「俺はお前の引き立て役だからな。ラブリュス様々だよ」

 

「それは違うよ。ラブリュスちゃんが輝けるのはプロデューサーが居るからだよ。もう一回乾杯しよ」

 

 

ラブリュスの言葉にグラスを同じ高さで乾杯。

 

 

「ねぇプロデューサー」

 

「どうした?」

 

「隣行っていい?」

 

「構わんが」

 

 

席を立ったラブリュスが俺の真横に座った。その瞬間からラブリュスの匂いが鼻をくすぐり鼓動が早くなる。

 

 

「プロデューサー顔赤いよ?もしかしてラブリュスちゃんが隣に来たからかな?」

 

「そうだと思う」

 

「やっぱり♪でもラブリュスちゃんにお触りは厳禁だからねー♪」

 

 

真っ赤になった顔でグラスを煽り瓶を傾ける。

 

 

「お前だいぶ酔っ払ってんな」

 

「まだまだ全然飲み足りないよー♪もう一本いっちゃおっかなー?」

 

 

けたけたと笑いながらメニューに目を通し何か思いついたようだ。

 

 

「プロデューサー私と勝負しない?どっちがお酒を飲めるか」

 

「良いぞ。それで勝ったら何が貰えるんだ?」

 

「じゃあー私が勝ったらプロデューサーにキスしてもらうーそれで私が負けたらプロデューサーにキスしてあげよっかな」

 

「オッケー。じゃあ引き分けならどうする?」

 

「引き分けだったら二人同時にキスしよっか」

 

 

そう言って俺の顔を見上げた時に俺はラブリュスを抱きしめ唇を奪っていた。

 

 

「んっ、、」

 

 

ラブリュスの背が背もたれに押しつけられ苦しげな声を出したが俺は唇を貪っていた。

 

部屋にリップ音を響かせながら唇を楽しんでいるとドアをノックする音が聞こえようやく我に返った。

 

 

「はぁーラブリュスちゃんのファーストキスがあんなに強引に奪われちゃったなんてラブリュスちゃんショックなんだけど」

 

「キス初めてだったのか?」

 

「うんん。プロデューサーとは初めてって事。でもプロデューサーらしくて良かったかも」

 

「悪かったな雰囲気が無くて」

 

「ふふっそう怒らないで♪なんだかラブリュスちゃん熱くなってきちゃったー」

 

 

羽織っているガウンをパタパタと仰ぐ。その度に肌との間にできる隙間に目がいってしまい香る匂いが頭を狂わせる。

 

 

「プロデューサー私を獣みたいな目で見てるよー?もしかしてラブリュスちゃんの可愛さにやられちゃったー?」

 

「どーだかな。でもアイドルにお触りは厳禁なんだろ?」

 

「さっきキスしてきた人のセリフとは思えない。でも今日のラブリュスちゃんはオフだからね♪だ・か・ら。良いよプロデューサー」

 

「はっ?」

 

「鈍いなぁ。ラブリュスちゃんの事抱いても良いよって言ってあげてるんだよ♪」

 

 

にこやかに笑うラブリュスの顔を見た。そして瞳の奥に燃える情欲の炎を垣間見た。

 

時刻は午前0時。明日の撮影までまだ時間はある。

 

 

「じゃあラブリュス。お前の喘ぎ声を俺に聞かせてくれよ」

 

「それはどーだろー?プロデューサーのテクニック次第かなー♡」

 

 

座っていたソファーから立ち上がるとガウンを止める紐を解きながらベッドへと歩きベッドの上に行きガウンをすとんと落とし寝転がると俺へと横目を投げた。

 

 

「さっ、楽しい夜の始まりだよぉ⭐︎プロデューサーは私を満足させてくれるかな」

 

 

挑発的な言葉とは裏腹に証明に照らされるラブリュスの顔は何処か恥ずかしそう。俺は下着姿のラブリュスを見ながらベッドへと上がった。

 

 

「ライトは消す?」

 

「ライト消したらラブリュスちゃんの顔ちゃんと見れなくなっちゃうよ。それでも良いのなら消しても良いよ」

 

「それは勿体無いな」

 

 

上下とも真っ赤な下着に身を包むラブリュスの横へと寝転がり右腕を伸ばすと頭を乗せ肩へと頭を寄せる。

 

そんなラブリュスの唇へ唇を重ね二回唇を重ねた後どちらとも無く伸ばされた舌を追いラブリュスの口内へ。

 

 

酒臭い息を出し合いながらラブリュスと舌を絡め合う。夢中になりながら絡み合う唇の間から空気が漏れじゅるりと音が鳴った。

 

 

「はぁ、、、」

 

 

口を離し見る顔は完全に欲情した女の顔。俺はラブリュスの背に手を伸ばしブラのホックをぱちんと外した。

 

目の前に広がる光景はずらされたブラから豊満な乳房を曝け出し恥ずかしさと酔いで顔を真っ赤にしたラブリュス。俺は構わずに右手から、左手からブラを引き抜きベッドの淵へと置きこぼれ落ちた乳房を両手でかき集めぷっくりと尖る乳首を口に含み吸い上げ転がし味わってゆく。

 

 

「やっ、、音恥ずかしい、、」

 

 

口から鳴る水音を恥ずかしがり顔を背ける。だが水音はラブリュスの耳へと届き羞恥を煽り伝わる快感はラブリュスの体を震わせる。

 

 

「もぉ。ラブリュスちゃんやめてっていってるじゃんか」

 

「やめない」

 

 

抗議の声は乳首から与えられた快感で淫声へと変わった。俺は体勢がもどかしくラブリュスの頭から腕を引き抜くとラブリュスに馬乗りとなった。

 

 

「お前おっぱいデカかったんだな」

 

 

左手で鷲掴みにした乳房は指の隙間から溢れ出し、それでもまだ掴みきれない。

 

両手で乳房を挟むと小高い山の様に。双山にツンっと立つ乳首を乳房を寄せ二つ口に含みコロコロと転がしてやる。

 

 

「あぁっ、、もぉ、、おっぱいばかりダメだってば」

 

「もう下も触って欲しくなったのか」

 

「ちがっ、、そんなに形を変えられたら明日のっ、、撮影の時、変になっちゃう、、」

 

「しらね」

 

 

口に含まれた二つの乳首を交互に甘噛みし乳房を乱暴に揉みしだく。これまで何人の奴がラブリュスの身体を見てオカズにしたか。そう考えるだけで優越感が込み上がる。

 

 

しばらくして俺は身体を起こしラブリュスを見下ろした。

 

外れかけたブラは乳房を隠す事無く垂れ下がり乱暴に揉んだにも関わらず乳房は美しく形を保つ。そして何よりもう待ちきれないと言わんばかりのラブリュスの瞳。

 

 

ラブリュスの願いを叶えるべく俺はラブリュスの足元へと行き両足を大きく広げた。

 

 

「もう染みができてるぞ」

 

「いやっ、、見ないで、、」

 

「嫌だ」

 

 

真っ赤な下着の真ん中にできた染みを食い入る様に見ていると俺はある事を思い付きテーブルへと手を伸ばした。

 

 

「何をしているの、、、?」

 

 

不安気な声を聞きながら俺は携帯端末を操作しラブリュスの下着を写真へと納めた。

 

 

「やっ、、そんな、、」

 

 

シャッター音に気が付き足を閉じようとするのだがこじ開けられ撮影が続けられる。

 

 

「ほら、お前の愛液でできた染みだぞ」

 

 

端末を見せると顔を背けた。だが顔を手で押さえ無理矢理に端末を見せた。

 

 

「恥ずかしいっ、、」

 

「そろそろ直接見てやるよ」

 

 

下着に手をかけると一気に引き下ろしラブリュスの秘部が照明の下に晒された。

 

そして再びラブリュスの姿を見下ろす。顔は真っ赤に染まりブラは外れかけ下された下着は右足の足首に引っかかる。

 

 

「いやらしいまんこだな」

 

 

大きく広げられた秘部はとめど無く愛液を垂れ流し垂れた愛液はお尻を伝い布団へと流れ落ちてゆく。

 

 

「ダメっ、、♡」

 

「何がダメなんだ?」

 

「それは、、」

 

「触って欲しいのか?」

 

「違うもん」

 

「お前のここは触って欲しそうだぞ。それに俺は足を押さえていない」

 

「あっ」

 

 

ここでラブリュスは無自覚に足を広げていた事を自覚させられ恥ずかしさで顔を覆い隠した。それでも秘部は足を閉じる事無く目に晒されていた。

 

俺はラブリュスの横に寝転がり腕枕をすると右手を秘部へと伸ばした。

 

 

「っぁああ♡」

 

 

ラブリュスの秘部は俺の指をすんなりと内部に受け入れ歓喜するかの様に指を締め上げてくる。

 

 

「そんなにまんこ触って欲しかったのか」

 

「ちがっ、、♡そんなことないっ♡」

 

「お前のまんこは触って欲しくてこんなに濡れてるぞ」

 

 

ラブリュスの秘部で指を踊らせるとくちゅくちゅぴちゃぴちゃと水音が奏でられ耳まで届く。俺の耳に聞こえているという事はラブリュスの耳にも聞こえているだろう。

 

 

「おい、お前のまんこすごい音してるぞ」

 

「だっ、、、て、、♡プロデューサーがぁっ、、」

 

 

覗いた顔は快感に悶え荒く息を吐く。その姿にゾクゾクと情欲が湧き立ち加虐心を煽り行動へと移させる。

 

 

「ほら、弄ってやるから声を聞かせろ」

 

「そんな、、はずかしっ、、、」

 

 

膣に入れた指を曲げながら膣壁を擦り上げると俺に抱き付き口を胸に押し付け声を押し殺す。

 

 

「我慢するな。声を出せ」

 

「〜〜〜〜〜っ♡」

 

 

押し殺された声も唆るのだが何か物足りない。少し考え俺はラブリュスの秘部を掻き回す指を一本から二本へと変えた。

 

 

「あぁ、、っ♡だめっ、、我慢できなくなるっ、、♡」

 

 

指が増え膣圧に挟まれながら膣内を掻き回すと快感に負けラブリュスが顔を離し淫声を張り上げた。

 

 

「やだやだやだやだっ、、、イッ、、、、、!」

 

 

ラブリュスの歪んだ顔と増した膣圧に絶頂を見抜き掻き回す指を止めラブリュスを見た。

 

 

「な、なんで、、!」

 

「ほら、どうして欲しいのか言えよ」

 

「そんなの、、やぁっ、、、」

 

 

口にする事を躊躇いながらも快感を得たいラブリュスは膣内に残された指に腰を動かし擦り付ける。だが、指を引き抜きラブリュスへと問う。

 

 

「どうして欲しいんだ」

 

「イキたいの、、」

 

「聞こえない」

 

「やぁ、、イカせて欲しいの、、」

 

「どうやってだ」

 

「ラブリュスのおまんこ掻き回してイカせてっっっっ♡」

 

 

ラブリュスのおねだりが言い終わる前に指はラブリュスの秘部へと入り込み音を立てながら掻き回した。

 

 

「あぁっ、、、イクイクイクっ!!」

 

 

身を震わせながら絶頂に達したラブリュス。しかし俺の指は止まらない。

 

 

「やっ、、イッたばっかなのにっ、、、!またっイクッ!」

 

「だめっだめっ、、!もうだめっ、、んっ、、イクッ!」

 

 

そのまま三連続でイカせようやく指の動きを止めると乱れた呼吸を整えるため大きく呼吸をしながら俺に身を預けた。

 

 

「挿れるぞ」

 

 

ぐったりとしたラブリュスを見下ろしながらガウンを脱ぎパンツを脱ぎ挿入しようとするとラブリュスが震える腕を突き出した。

 

 

「はぁ、、待って。このままイカされっぱなしはラブリュスちゃん我慢できないからー。次はプロデューサーの番⭐︎だよ♪」

 

 

何やら怪し気な瞳を俺に向け。俺はラブリュスの提案に乗る事に。

 

 

「プロデューサーはここに寝転がってね♡」

 

 

そう言われベッドに寝転がるとラブリュスは外れかけた下着を落とし俺の足元へと。

 

 

「今からプロデューサーをラブリュスちゃんが気持ち良くしちゃうからね♡覚悟は良い?」

 

「もちろん」

 

「じゃあ始めるよ〜♪ゾクゾクしちゃう様な声、聞かせてよね♡」

 

 

そういうとラブリュスは鈴口にキスをして口を開くと根元まで咥え込んだ。

 

 

「ほお〜?ぷろでゅーしゃー?」

 

 

唾液がたっぷりと溜まった口内に肉棒へと絡む舌。吸い上げる唇。確かに気持ち良いのだがいまいち決定打に欠ける。それでもラブリュスは口をもごもごとさせ肉棒を咥えてくれる。

 

 

「はぁっ。もう良いかな?じゃあ始めちゃうよ♡」

 

 

最後に鈴口に涎を垂らしラブリュスが舌なめずりをした後ラブリュスは肉棒を乳房で挟み込んだ。

 

 

「どぉプロデューサー?ラブリュスちゃんのパイズリ♡これに耐えられた人はいないんだよ〜♡」

 

 

たっぷりと唾液に塗れた肉棒を乳房が圧迫しながら上下に動く。魅力的過ぎる光景に目を奪われ俺は乳房に挟まれる肉棒とラブリュスの顔をただ見ていた。

 

 

「くっ、、」

 

「あっ、今プロデューサー喘いだ♡ほら、まだ始まったばかりだよぉー?」

 

 

挟まれた乳房からはみ出した鈴口に向かいラブリュスの口元から唾液が垂れる。それは乳房との潤滑剤となりさらに肉棒を刺激する。

 

そして垂れた唾液がズラれる事により音を立て見上げれば悪魔の様な天使のえみを浮かべるラブリュス。

 

 

「プロデューサーのおちんちんがラブリュスちゃんのおっぱいの中で跳ねちゃってるよ♡そ・れ・に。プロデューサーの腰もヒクヒクしちゃってる♡」

 

「・・・・」

 

 

ラブリュスの問いに答える余裕はもう俺には無かった。一瞬でも気を抜けばこの胸に挟まれたまま射精してしまいそう。

 

 

「プロデューサーの顔すっごく気持ち良さそうだよぉ♪でも、このままラブリュスちゃんのおっぱいでザーメンびゅっ、ってしたらダメだからね?」

 

 

そう言いながらもラブリュスは精液を搾り取るかの様に肉棒を弄ぶ。俺はただ歯を食いしばり快感に耐えていた。

 

 

「はぁ〜じゃあそろそろプロデューサーのイキ顔見せてもらおっかな♡ラブリュスちゃんのパイズリでイッちゃえ♡」

 

 

豊満な乳房を両手で押さえ肉棒を包み込みながらズラれ快感が一気に押し寄せる。それでも意地で射精を耐える。

 

 

「ほら、ここまで耐えたプロデューサーに大サービスだよ♡」

 

 

ニヤリと笑った後ラブリュスははみ出した鈴口に顔を近づけてゆく。

 

 

「れる♡れろ♡れら♡れろ〜♡ちゅー♡じゅ。ぢゅるる♡じゅるるぅ♡」

 

 

唇ではむはむとした後口に含み舌を絡ませ俺の我慢は呆気なく限界を迎えた。

 

 

「んっ、、出るっ!!」

 

 

頭が真っ白になってしまう程の快感に細めた目が見たのは俺の顔を見ながら口内に精液を受け止めるラブリュスの顔。

 

肉棒の鼓動が止むまで唇で甘噛みをした後根元から親指で精液を搾り出し尿道の中に残った精液までも口の中に納めた。

 

 

「れぇーー♡んっ、ごっくん♡はぁっ、プロデューサーのザーメン、凄く濃くて美味しかったよ♡次は、こっちに飲ませてね♡」

 

 

射精の余韻で硬さを保つ肉棒を手で扱くと腰の上に跨り狙いを定め一気に根元まで腰を打ち下ろした。

 

 

「あははっ⭐︎良い、凄く良いよプロデューサーの顔♡ラブリュスちゃんのおまんこで気持ち良くなっちゃってる顔♡もっとラブリュスちゃんで気持ち良くなってよ♡」

 

 

射精直後のくすぐったい快感に脳を焼かれながら見たラブリュスはラブリュス自身も快感に身を燃やしているように見えた。そして動く度に乳房を震わせ鳴り響く水音と肌と肌がぶつかり合う音。

 

少しふにゃりとなっていた肉棒はラブリュスの膣内で硬さを取り戻しラブリュスの膣を掻き回す棒となっていた。

 

 

「ほら、プロデューサー♡このままだとラブリュスちゃんの騎乗位でイッちゃうよ♡止めてもラブリュスちゃん止まらないけどね♡」

 

 

ずちょずちょと音を立て腰を振るいその度に膣壁は射精を強要するかの様に纏わり付き。すぐさま限界が訪れた。

 

 

「ヤバい、、出るっ!」

 

「あはははは♡プロデューサーのおちんちんラブリュスちゃんの膣内で射精しちゃってる♡すっごく奥にザーメン飛び散ってるよ♡」

 

 

射精が終えるまでラブリュスは腰を揺らし肉棒が力を無くし抜け落ちると膣内に吐き出された精液が膣口から肉棒へ滴り落ちてゆく。

 

 

「やんっ♡垂れちゃってる♡ねぇプロデューサー?ラブリュスちゃんまだまだ満足できて無いんだけどー?」

 

 

俺を見下ろすラブリュスの瞳は完全に発情しきった獣。荒く息を吐く俺を見ながら肉棒へと手を伸ばし精液と愛液に塗れた肉棒を扱き始めた。

 

 

「あーお前の事甘く見てたわ」

 

「今更気が付いてももう遅いんだよ♡さぁ⭐︎もっとラブリュスちゃんを気持ち良くしてよ♡」

 

 

ラブリュスの手の中で肉棒が硬さを取り戻し始めた。それに気が付いたラブリュスはニンヤリとしたえみを浮かべる。

 

 

「次はお前が下だ」

 

 

ラブリュスをベッドに寝転がらせると秘部に向かい肉棒を合わせ深々と挿入する。

 

 

「いいよ良いよプロデューサー♡でもラブリュスちゃんを気持ち良くさせれるかな?」

 

「舐めんな」

 

 

ラブリュスの片足を持ち大きく広げ膣奥まで挿入すると鈴口にこつんと子宮が触れた。その時ラブリュスがビクリと身を震わせた。

 

 

「お前奥好きだろ」

 

「内緒だよ♪」

 

「そうか。なら好きなだけ突かせてもらうよ」

 

 

膣口まで肉棒を引き抜き一気に奥まで突く。その度にラブリュスの口から声が溢れ出す。

 

 

「それとクリも弄ってやるよ」

 

 

結合部へと伸ばした指に粘液をたっぷりと付け膣口の上でぷっくりと膨らんだクリトリスへと。

 

 

「あんっ♡それヤバぃっ♡」

 

 

腰を動かしながらクリトリスを弄り二つの快感を与えられラブリュスは淫声を張り上げながら髪を振り乱す。それに構わず俺は快感を与え続けてゆく。

 

 

「イカされちゃうっ、、」

 

「俺もだっ」

 

「プロデューサーっ♡」

 

 

俺に向かい伸ばした唇に唇を重ねた瞬間に二人同時に快楽へと堕ちてゆく。

 

達した後も唇を貪り合いやがて隣同士に寝転がる。

 

 

「あーもう無理だ」

 

「ラブリュスちゃんも満足だよ〜」

 

「ほら」

 

「うん♪」

 

 

お互い汗に塗れた体をくっつけ合い眠りへと落ちてゆく。

 

 

 

それからしばらくしてラブリュスはマイクを持ちステージに立った。

 

ラブリュスの歌声に魅了された人の数は数える事ができない程。これは大陸中を熱狂させていると言っても過言では無いだろう。

 

もちろん俺もその中の一人であり今は観客に混ざりラブリュスの登場を待ち侘びていた。

 

 

「はぁ〜い⭐︎ラブリュスちゃんだよぉ〜♪今日はラブリュスちゃんのライブに来てくれてみんなありがとう♡」

 

 

煌びやかなステージにラブリュスが立つ。それだけでオーディエンスが湧き立ち声援を叫ぶ。

 

 

「じゃあ始めるよラブリュスライブ!ミュージック、スタート♪」

 

 

きっとこの歌声はラブリュスのマスターにも聞こえているのだろう。




ここまで目を通してもらいありがとうございました!

今回はラブリュス・暴走のお話でしたがいまいち暴走の狂気感が出てないかな?っていうのが本音です。

それでも僕の過去のマルチパーティのリーダーとして隊を引っ張ってくれた恩があり恩返しのつもりで長々と書かせて頂きました。

ラブリュスちゃんの狂気と可愛さを感じて貰えれば幸いです。
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