※この作品はR-18です。

裏キル姫日記   作:やす、

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アルマス

 

窓から差し込む太陽の光で目を覚まし体を起こそうとすると体が重い。何事かと思い重みを感じる左へと目をやると俺の左半身に抱き付くように眠るアルマスの姿が見えその後に酷い二日酔いの頭痛が襲う。

 

 

そして俺は服を着ておらず隣で眠るアルマスも布団をめくって確認したところ全裸だ。すぐに布団を戻し床へと目を向けるとベッドの足元に服が乱雑に脱ぎ捨てられており少し離れた所にあるゴミ箱周辺には丸められたティッシュが多々転がっている。

 

それにアルマスの元から癖のある青いショートカットは乱れに乱れどう見ても、どう考えても事後だ。

 

 

(おいおい、アルマスとやっちまったのか!?)

 

 

俺のバイブスとアルマスのキラーズは適合し一緒には居るのだが馬の合わないアルマスとは犬猿の仲。そんな関係なのだが付き合いは長くその長い付き合いの中でも一度も女として意識した事の無いアルマスと。

 

酷い二日酔いに悩まされながらも昨晩の出来事を思い返してゆく。

 

 

(そうだ、確かアルマスの姉であるグランテピエと俺と旧知の仲でありグランテピエのマスターと家で飯を食ってて…)

 

 

 

………………………………………………

 

 

初めは普通に飯を食ってたんだ。それでなんかで俺とアルマスが言い合いを始めて。

 

 

 

「私は絶・こいつの事をマスターって認めないわ。いくら共鳴してるからってそれだけでこの人をマスターだとは思えない」

 

「あぁ?お前と同意見なのは癪だが気が合うじゃねえか」

 

「何よ、私が居ないと異族とも戦えない癖に」

 

「俺が居ないと家事一つまともにできない癖に」

 

「まぁまぁ二人とも落ち着いて」

 

「そうだよ。せっかくみんなでご飯食べてるんだしさ」

 

 

 

そうだそうだ。飯食ってる時にアルマスと喧嘩を始めて二人に宥められたんだ。

 

 

 

「だいたいなんで私がこんなマスターと共鳴しなきゃいけないわけ!?お姉ちゃんのマスターと変わってよ!」

 

「同意見だ。俺もお前みたいなガサツなキル姫より優しいテピ姉の方が良いわ」

 

「でも二人って凄く息が合ってるよ。こないだ一緒に任務受けた時も私達より異族倒してたし」

 

「あれはすごかったなーあの後僕たち反省会したもん」

 

「あの時はお姉ちゃんが居たからよ。この人のおかげじゃないわ」

 

「そっちの作戦が合ったからだよ。それなのにこのバカが何も考えずに突っ込みやがって」

 

「はぁ?バカって何よ」

 

「バカにバカって言って何が悪いんだよ」

 

「コホン。まだ喧嘩するのかな」

 

「「ごめんなさい…」」

 

 

 

結局グランテピエの一声でこの場は収まったんだよな。それから買ってきてくれた酒を飲み始めて。

 

 

「でも二人とも仲悪いって言いながらもずっと一緒にいるよね」

 

「本当は仲良しなんじゃないかな」

 

「べ、別にそんなんじゃないわ!ただ心配だから一緒に居るだけ!」

 

「ふう〜ん?でも前にマスター君を守るためにって剣の練習をティルフィングとしてたでしょ?」

 

「な、なんでそれを知ってるのよ!?」

 

「ティルフィングから聞いたからだよ。すっごく頑張ってたって」

 

「〜〜〜〜っ!!!」

 

「そういえばマスターもアルマスに美味い飯を食わせるって言ってカシウスに料理を教わりに行ってたよね」

 

「おい、それ誰から聞いた」

 

「もちろんカシウスから」

 

「…………っ、そういえば口止めしてなかったわ」

 

「お互い素直じゃないんだから。二人がもっと仲良くしてくれたら私嬉しいよ」

 

「「……………」」

 

 

 

(……あん時のアルマスの顔可愛かったな。腹減った、なんか作るか)

 

 

抱き付くアルマスをそっと退けようとすると寝ながらもしがみ付き離れようとしない。そんなアルマスが可愛くて頭を一撫でし昨晩の事を思い出す事に。

 

 

 

 

………………………………………………

 

 

 

「やっぱり二人は仲良しだよ。じゃないとお互いがお互いの事考えないし」

 

「そうだよね。本当に嫌だったらアルマスは私の所に相談に来てるはずだよ」

 

「それにラグナ教会に頼めば共鳴の解除もしてくれるし。そうだ、じゃあお互いのいい所二つ言ってよ」

 

「いい所?コイツの?」

 

「うん、これだけ付き合い長ければあるでしょ」

 

 

コップを煽ってから横に座るアルマスへと目をやると同じくコップを煽り俺を見るアルマスと目が合いすぐさま目を逸らし合う。

 

 

「まぁ、、、頼りになる。とは思ってる」

 

「ご飯が美味しい」

 

「けっこう可愛い」

 

「側に居ると安心できる、、って何言わせるのよ!」

 

「まぁまぁ飲んで飲んで」

 

「アルマスもだよ」

 

 

空になっていたグラスに並々とお酒が注がれ口に運んでゆく。

 

 

「そういえばなんで二人はそんなに嫌い合ってるの?」

 

「あっ?それはコイツと出会った時(頼りにならなさそうなマスター)って言われたからだよ」

 

「だって何にも知らなかったのよ!異族の事も、キル姫の事も」

 

「そりゃあん時は新人だったし異族だなんて教科書に出てくるだけだって思ってたよ。今は違うぞ、異族だって全種類覚えてるし習性だって」

 

「成る程、僕も勉強しなくちゃ」

 

「マスター君は勤勉だね。じゃあ二人は初めて会った時のまま今まで過ごしてきたの?」

 

「そうだな。少なくとも俺はアルマスの印象は昔のままだ」

 

「私もよ」

 

「二人とも頑固なんだから。でも今は二人とも違うと思うよ?だってこんなにもお互いの事を考えてるんだしさ」

 

「今の二人ならアレできるんじゃない?」

 

「そうかもしれないね。二人ともやってみる?」

 

「おい、アレってなんだ」

 

「私たちがやってた息を合わせる練習だよ」

 

 

テーブルを挟み対面する二人がとてもニヤニヤしていて思わずアルマスと顔を見合わせた。

 

 

「何をさせる気だ」

 

「分かってると思うけど異族討伐には奏官とキル姫の阿吽の呼吸が必要なの。昔私たちが出会って間もない時にやってたんだ」

 

「まさか僕たちにできて二人にできないって事はないよね?」

 

「そうだね。二人なら簡単だよ」

 

「それでそのアレってなんなのよ」

 

「やるなら教えてあげるよ。どうする?」

 

 

この時酔いに任せてうん、と返事をした事を思い出した。

 

 

「いいぜ、やってやるよ」

 

「私も、ここで逃げるの性じゃないわ」

 

「じゃあ初めは握手だよ。やってみて」

 

 

笑顔のテピ姉に言われて嫌々ながらも手を差し出すとアルマスが差し出された手を握る。

 

戦闘では長剣を軽々と振るい魔弾を放つ右手は柔らかく温かくて。それでも俺の手に包まれてしまう小さな右手。

 

 

「いつまで手握ってんの、、その、、恥ずかしい、、」

 

「わ、悪い、、」

 

 

慌てて離した右手に残る温もりは握ったグラスにより冷やされボヤけた。それでも手を握った感触は未だ残る。

 

 

「二人とも顔真っ赤だよ♪」

 

 

楽しそうなテピ姉に茶化され更に顔は熱を帯びる。

 

 

「次はハグだよ。まさかできないだなんて言わないよね?」

 

「そうだよねーできないって事はないよねー」

 

 

旧知の仲であるマスターとアルマスの姉であるグランテピエに俺たちの負けず嫌いという性格は見抜かれ断れないとニヤニヤと視線を送る。

 

 

「あぁ、見てろよ」

 

 

酔いの勢いで俺は真横に座るアルマスを抱きしめた。

 

 

「ちょっと………」

 

 

半端やけくそに抱きしめたアルマスは抵抗する事なく俺に抱きしめられて。

 

服越しに伝わる温もりと胸に当たるアルマスの乳房でコイツも女なんだって認識した。そして何よりもこんな小さな身体で今まで戦い続けてきた、と思うと更に強く抱きしめる。

 

 

「恥ずかしっ、、、」

 

 

首に押し付けられるアルマスの頬は燃えるように熱く。

 

 

「も、もう離して・・・」

 

 

腕の中でアルマスが身を捩り我に返り手を解くとゆっくりと背を戻しテーブルに置かれたグラスを取り一息に飲み干す。

 

 

「おぉーやるじゃん。でも次は無理だと思うよ」

 

「そうだね。ちょっと厳しいかも」

 

「で?次はなんだ」

 

「「もちろんキスだよ」」

 

 

ニヤニヤと楽しそうな二人に悪態を吐きそうになりながら横目でアルマスを見るとモジモジと俯く姿。

 

 

「おい、流石にそれはキツイぞ」

 

「そうなんだーアルマスはどうかな?」

 

「・・・・良いわよ、できるわよキスぐらい!ほら顔をむけなさい!?」

 

「はぁ!?」

 

「はぁって何よ!あんたそれでもちんこ付いてんの!?」

 

 

両肩を掴まれたと思うと視界一杯にアルマスの顔が近づき唇に柔らかな感触と歯と歯がぶつかり痛みが走る。

 

突然の行動に面をくらいしばしアルマスが離れた後も唖然としていたが二人の拍手により意識が戻った。

 

 

「おぉ〜♪じゃあ最後だよ。二人とも立って」

 

 

テピ姉に言われるがままに席から立つと俺とアルマスの手を引き俺の部屋の前へと。

 

ドアを開けると俺たちを押し込みドアが閉められた。

 

 

しばらくして四本の缶チューハイが部屋に届けられそれと同時にお題が告げられる。

 

 

「今夜は二人で寝るんだよ。アルマスの部屋使わせてもらうね」

 

「あっ、お姉ちゃんってば!」

 

「おやすみー」

 

 

急いでアルマスがドアを開けようとするのだが何か細工をされたようで押しても引いてもドアは開かず。

 

やがて諦めた顔で俺を見た。

 

 

「まぁ、なんだ。良い姉を持ったな」

 

「その言葉このまま返すわ。良い友達を持ったわね」

 

 

少し笑った後置かれた缶チューハイを持ちベッドの上へと置き足元に小さな机を置く。そして俺の横を手で叩く。

 

 

「良い機会だ。腹割って話そうや」

 

「そうね。きっと思い違いがあると思うから」

 

 

好きな缶を取りフルタブを起こすと無言で缶をぶつけ合い口に運ぶ。しばらくして最初に口を開いたのは俺だった。

 

 

「ずっと俺はお前の背を見てきた。出会った時から今までずっと。正直憧れてたよ」

 

「それはどうして」

 

「俺たちには勝てない化け物に一人で立ち向かってどれだけ傷付けられても諦めずに立ち向かうお前の姿を見てきたから。羨ましかったし無力な自分を何度も恨んだよ」

 

「私は、、、奏官なんてキル姫が居ないと何もできない存在だってずっと思ってた。キル姫を戦わせて自分は戦わない卑怯な存在だって」

 

「卑怯とでもなんでも好きな様に言ってくれ。だけど俺はお前に不自由が無いようにしてたつもりだ。お前が戦ってくれるなら俺はお前の役に立ちたかった」

 

「ご飯」

 

「あ?」

 

「マスターが作るご飯絶・美味しいわ。私好きよ」

 

 

顔を見ずに言い缶チューハイを一口飲みテーブルへとコトンと置いた。

 

 

「そりゃお前の為に頑張ってたからな。自慢じゃ無いが一日たりとも飯を作るのをサボった事はないからな」

 

「そうね、風邪引いている時もご飯作ってくれたもんね」

 

「じゃないとお前に申し訳が立たないからな」

 

「私さ、ずっとあなたの事誤解してたのかもしれない。ずっと戦いたくてでもできなくて、ただ見てる事しかできなくて。悔しかった、辛かったよね」

 

「………しみったれた顔すんな。酒が不味くなる」

 

 

一気に缶を傾けチューハイを飲み干すとカランと缶を置き次の缶のプルタブを起こす。

 

 

「絶・暑いわ、窓開けてくる」

 

 

ベッドから立ったアルマスが窓を開けこちらへと戻ってくる。その顔は酔いか熱か分からないが真っ赤に染る。

 

無言で俺の隣に座りアルマスもチューハイを飲み干し新しい缶のプルタブを起こした。

 

 

それから何も会話が無いまま無言でチューハイを飲んで。でもそんな二人の時間が何処か心地良くて。

 

 

「………」

 

 

 

 

寝ているアルマスの顔を見ると寝顔は安らかで。そんなアルマスを見ているうちに気が付けば眠りへと落ちていった。

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

しばらくして目を覚ましたのはアルマス。寝惚け眼差しで隣で眠るマスターを見て一気に意識が覚醒してゆく。

 

 

「な、なんでマスターが私の部屋に!?それになんで私裸なの!?」

 

 

体を起こし辺りを見渡すと自身の部屋ではなくマスターの部屋だと気付く。そしてまだ寝ているマスターを気遣い再びベッドへと。

 

 

(ちょっと待って。もしかしてマスターとシしちゃったの!?)

 

 

そんなはずはないと二日酔いの頭で昨晩の事を思い出してゆく。

 

 

(ええっと、確かお姉ちゃん達に部屋に閉じ込められてそれから二人でお酒飲んでて、、、。)

 

 

 

心地良い無言の空間に酔いながらまったりとした時間を楽しむ。そんな時。

 

 

「ねぇ、何か聞こえない?」

 

「そうか?」

 

 

微かな声を聞き耳を済ませてゆくと声は隣の部屋から聞こえる。この部屋の隣はアルマスの部屋で今は二人が使用している部屋。

 

 

「何喋ってんだあいつら」

 

 

耳を壁に付け聞き耳を立てるとすぐに耳を離していた。

 

 

「何話してたのよ?」

 

「お前は聞くな。絶対にだ」

 

「そう言われると聞きたくなるじゃない」

 

 

酔いに任せ何も考えずに聞き耳を立てるアルマスの耳に届いた声はグランテピエの悩ましい声。そう理解した瞬間に顔がかっっと熱くなる。

 

 

「お姉ちゃんのあんな声絶・聞きたくなかったわ、、、」

 

 

ふらふらとベッドへと戻り力なく座り込むと缶を持ち一気に飲み干しテーブルへと。

 

 

「だから聞くなって言ったじゃねえか」

 

「そうだけど、、」

 

 

実の姉の淫らな声を聞いたのに嫌悪感を抱くのではなく身体が疼く。そんな自分に嫌悪感を抱いた。

 

 

「あー飲み足りないな、、お前は?」

 

「もう飲むしかないわよ」

 

「なら俺の秘蔵の酒を飲ませてやるよ」

 

 

そう言うと部屋の角に置かれた机へと行き引き出しを開けると一つの酒瓶を持ち帰りベッドに座ると同時に開栓し一口飲むと私へと瓶を回す。

 

 

「ありがと」

 

 

一口口に含むと高いアルコールが口一杯に広がり焼けるように熱くなる。

 

 

「うえ、何よこれ」

 

「寝酒だよ。これ飲めば一発だぜ」

 

 

ケラケラと笑いながらまた一口煽り私へと瓶を渡す。それを受け取り口へと運ぶ。

 

 

「ねぇ、これって、、」

 

「なんだ?」

 

「絶・間接キス…」

 

 

ポツリと呟くと笑い声が止み顔を向けると驚いたまま固まっているマスターの姿。

 

 

「まぁ、、、良いんじゃね?さっきしたし」

 

「良くないわよ、それにさっきのはそうしなきゃいけなかったからしただけで!」

 

「ってかお前からされっぱなしはムカつく。こっち向いて目閉じろ」

 

 

そう言われて次に驚いた顔をしたのはアルマスだった。期待と不安が入り混じった瞳は真っ直ぐにマスターを見つめ気が付けば目を閉じ迫る唇を待ち。

 

どちらかの生唾を飲む音の後に二人の唇は重なり一つになった。

 

 

「「………………」」

 

 

今まで嫌いあっていたはずなのにこうして一緒の部屋に居てキスをして。そんな時間がとても嬉しくて。細めた目でマスターを見ると恥ずかしそうに頭を掻く姿。

 

 

「も、もう寝るぞ」

 

「…………」

 

 

見ている間にマスターは布団へと潜り込み頭を出した。そして隣の布団を腕で開けた。

 

 

「隣来るか」

 

「そうさせてもらうわ」

 

 

顔を見ないように布団へと潜り込むのだがシングルの布団は二人には狭く手足がはみ出してしまう。室内とはいえ気温は低くはみ出した手足が冷える。

 

どうしようか。そう考えていると首に何かが当てられ思わず悲鳴を上げる。

 

 

「冷たっ!?な、何するのよ!」

 

「なんか寝れねーから」

 

「だからって!お返しよ!」

 

 

やられた事をやり返す為にマスターの首に向かい手を伸ばす。それを阻止する為に腕が伸ばされ二人は布団の中ではしゃぎ回る。

 

 

「あっ」

 

 

その時勢いあまりアルマスはマスターへと抱き付きマスターもアルマスを抱きしめていた。

 

 

(落ち着く)

 

 

しばらく抱き締められていたアルマスの口から漏れた言葉。それはマスターの耳に届いていた。

 

 

「俺も、お前にこうしてると落ち着く。今まで喧嘩してたのがバカみたいだ」

 

「そうかも、、」

 

 

強く抱き締められ抱き締め返し密着し体温を感じ合い、少し顔を離すとどちらとなく唇を重ね貪り合う。

 

 

「っ、もう寝るぞ、マジで寝るぞ」

 

 

離された口を目で追っているとマスターは布団の中へと。

 

 

「ねぇ」

 

「なんだよ」

 

「私、、、まだキスし足りない」

 

「……なんでお前は、、、、!」

 

 

アルマスへと向けられた瞳と瞳が合う。その瞳は情欲に燃え獣の様。

 

獣の瞳はアルマスの情欲に燃える瞳に気付き目を見開く。

 

 

「やるなら朝までだ」

 

 

布団を跳ね除けるとアルマスが着ているパジャマを脱がせ身に付ける下着と共に床へと落とした。

 

 

「マスターも脱いでよ、私だけは恥ずかしい、、、」

 

「分かってるよ」

 

 

乱暴に服を脱ぐと床へと投げ落とした。

 

 

 

(えっと、マスターに脱がされて、、それから、、なんだっけ?)

 

 

思い出そうとするのだがその先がモヤがかかったように朧気で。それでも記憶を辿ってゆくと隣で眠るマスターが目を覚ましアルマスを見た。

 

 

「お前起きてたんか」

 

「おはよ。って挨拶してる場合じゃ無いわ!私たち昨日の夜どこまでしちゃったの!?」

 

「俺もそれを思い出そうとしてるんだけど全く思い出せないんだよ。飲み過ぎたな」

 

「絶・最悪」

 

 

そう言うとベッドから飛び降りドアへと歩んでゆく。その途中ドアまで残り数歩の所でアルマスは歩みを止めた。それを不思議に思い見ているとアルマスの太ももを伝い液体が垂れ流れてゆくのを見た。

 

 

「「・・・・・」」

 

 

沈黙の後アルマスは泣きそうな顔で振り返りマスターは顔に手を当て天を仰いだ。

 

 

「よし、思い出そう。俺とお前の為に」

 

「そうね。まだしてないって可能性もあるし」

 

 

手渡されたティッシュで垂れた液体を拭くとベッドへと座り二人して昨晩の事を思い出してゆく。

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

「ほら」

 

 

言葉と共に伸ばされた唇に唇を重ね何度も重ね合う。その度に甘い吐息が漏れ体温が上がり汗が浮かぶ。

 

それでもお互いが唇を求め合い口を離そうとしない。

 

 

「舌出せ」

 

 

言われた通りに口を開き舌を出すとマスターの舌が絡みつき唾液を混ぜ合いながら絡み合う。マスターが顔を引くと唾液がつっーーっと糸を引く。

 

 

「やっ、、もっとキス、、」

 

 

普段ツンケンしているアルマスがキスをねだる姿に再びキスをするとうっとりと蕩ける表情。

 

 

「可愛いなお前」

 

「別にそんなことない」

 

 

口を離し頭を乱暴に撫でると心地良さそうに目を細めマスターを見上げる。

 

 

「さて、どういじめてやろうか」

 

 

普段ならそんな事を言われれば何かを言い返すのにこの先を期待するアルマスは潤んだ瞳を向け息を飲む。

 

そして伸ばされた手が触れた瞬間にビクンと身体を跳ねさせた。

 

 

「お前もうぐちょぐちょじゃん」

 

 

伸ばした手はアルマスのぬめる性器を撫でる。指先が性器をなぞる度に身体を震わせ甘い息を吐く。

 

 

「あなたのだってずっと当たってるから、、」

 

 

キスをしている時から太ももに突き当たっていた性器に手を伸ばし触れると先端から溢れた我慢汁のぬめりを感じ幹を包み込む様に握る。

 

 

「まだ触らねぇから」

 

 

性器から手を離すとアルマスの首筋へと唇を落としついばむ様にキスをする。その度にアルマスは身を捩り息を吐く。やがて唇は鎖骨の上へとゆくと強く皮膚を吸い上げ鬱血させた。

 

 

「もぉ、、、」

 

 

マスターが口を離すと鎖骨の上に丸くアザが残る。その跡をアルマスは指でなぞり小さく笑う。

 

 

「私にも付けさせて」

 

 

覆い被さるマスターの首筋に唇を押し当て吸い上げ同じ様に跡を付ける。

 

 

「えへへ」

 

 

くっきりと付いた跡を見てアルマスが笑うと乱暴に頭が撫でられキスをさせる。

 

 

「あぁークソ、可愛いな」

 

 

ポツリと呟きアルマスの横へとゆくと右手を伸ばす。その腕の上にアルマスの頭が乗る。

 

 

「足開け」

 

 

ゆっくりと開かれた足に足が絡み開かれ露わになった性器の上を指先が踊る。つーっとなぞられる度に身体を震わせマスターへと目を向ける。

 

 

「もっと、、」

 

「おねだりできたら触ってやるよ」

 

「いやっ、、恥ずかしっ、、、」

 

 

踊る指先は膣口を浅くなぞり物足りない刺激を与える。与えられる快感に腰をくねらせもどかしく快感は理性を崩し、やがて理性が切れたアルマスが言葉を放つ。

 

 

「触って、、、」

 

「どこをだ」

 

「私の、、もっと、、」

 

「どこを触って欲しいんだ」

 

「・・・・・」

 

 

それでも最後の言葉が言えず口はただ息を吐くのみ。その時マスターの指が膣奥へと侵入し直ぐに引き抜かれた。

 

 

「ほら、ここ触って欲しいんだろ、弄って欲しいんだろ」

 

 

一度与えられた強い快感に理性は蕩け羞恥の壁を越える欲求が顔を出す。

 

 

「私のおまんこ触って、、、」

 

 

真っ赤に染まった顔を逸らしながら告げられた言葉にマスターは満足そうに笑いアルマスの性器へと指を沈めてゆく。

 

 

「やばっ、、きもちぃぃっ、、」

 

 

指が根元まで入り込むとアルマスが歓喜の声を上げる。そして膣内にある指の形を確かめる様に膣壁が蠢き締め上げる。あまりの締め付けの強さにマスターは指が動かす事ができなくなるほどに。

 

 

「力抜け」

 

「まって、、力入っちゃう、、。」

 

 

完全に蕩けたアルマスは目を閉じ何度も口をパクパクさせ快感に浸る。やがて膣壁を抉る様に動かされる指に卑猥な声をあげた。

 

 

「テピ姉に聞かれるぞ」

 

「だけど、、声でちゃうっ!それ気持ちいいっ♡」

 

 

ゴリゴリと指で膣壁を擦られあまりの快感に手を止めようと手を握るのだが快感に溺れた手に力は入らずされるがままに。

 

 

「いくっっ!」

 

 

一際大きな声を上げ身体を強張らせると花が開く様にダラリと手足を投げ大きく呼吸をしながらマスターへと虚な視線を送る。

 

 

「声デカすぎ」

 

「だって良かったんだもん、、手でされただけなのにすごく満足しちゃった」

 

「なら俺はお預けか?」

 

「うんん、マスターのでもイキたい」

 

 

恥じらいながら告げられた言葉に理性は何処かへと。

 

今までずっと堪えていた気持ちはこの瞬間に弾けまたアルマスの頭を乱暴に撫でると隆起する性器をアルマスの性器へと当てた。

 

 

「挿れるぞ」

 

「うん、きて、、、」

 

 

くちゅりと押し当てられた性器は閉された膣壁を押し除けながら中へと進み根元まで入り込んだ。

 

 

「はぁぁぁぁっ、、、」

 

 

硬く締め上げる膣壁に耐えながらアルマスの顔を見るとその目には涙が溜りマスターを見上げると同時に頬を伝い流れ落ちた。

 

 

「お前、、痛かったか?」

 

「違うの。その、マスターと繋がれたのが嬉しくて、こうする事がなんだか嬉しくて」

 

「端的に言え」

 

「言えてるってば!その、私、絶・嬉しい」

 

 

涙を指で拭き取ると満開の笑顔で微笑む。

 

 

「俺もお前とこうできるのは、、嬉しいよ。なんだろ、、凄く嬉しい」

 

 

繋がったままアルマスを抱きしめて頭を乱暴に撫でる。その顔を見上げていたアルマスの顔に雫が落ちた。

 

 

「泣き虫なのね。ほら」

 

 

慰めるキスをするアルマスの頬にも涙が伝い行為中にも関わらず強く抱き合う。

 

しばらくして顔を離すとお互いが笑い合った。

 

 

「ほんとに今までどうして私達喧嘩してたんだろ」

 

「さぁな。だけど喧嘩してたからこうしてこうなってんだろ」

 

「そうかもね」

 

 

再び抱き合おうとした時性器から鳴った水音により行為中だと言う事を思い出し意地悪く笑う。

 

 

「本当にぐちょぐちょだよな。すげぇ音してる」

 

「だって・・・・あなただから…」

 

「嬉しい事言ってくれるね。じゃあもっといじめてやるよ」

 

 

下へと伸ばした指先は結合部の上で膨らんだクリトリスへと伸ばされくにくにと弄くり回される。

 

 

「やっ、、だめっ、、」

 

 

強い快感から逃れようと身を捩るもしっかりと押さえつけられなす術もなくマスターのされるがままに。

 

 

「イッちゃ・・・・♡」

 

 

硬く目を閉じ絶頂の快感に溺れるのだがクリトリスを弄る指は止まらず再び絶頂を迎え呼吸をする事すらままならず。

 

 

「もっ、、ダメっ、、」

 

「俺はまだイッてないんだけど」

 

 

笑うマスターの言葉に背筋がゾクゾクと震え恐怖を感じる。それでも何処か期待してしまっている自分。

 

それを見透かされている様に腰を動かされるとズンッと子宮が突き上げられ歓喜の声があがる。

 

 

「ねぇっ、、名前呼んで」

 

「アルマス」

 

「マスターっ、、、」

 

「名前呼ぶと締め付けが強くなるんだけど」

 

「だってっ、、、」

 

「もう我慢しないから」

 

 

身体を起こしアルマスの腰を掴むと勢い良く腰を打ちつけ引き抜きまた打ち付ける。その度に愛液が掻き出され水音を奏でる。

 

 

「おかしくなっちゃうからっ!!!」

 

「狂っちまえ」

 

 

突かれる度に声を漏らし顔を髪を振り乱しマスターの背に回している手は爪を立て。

 

やがてマスターの腰の動きが止まりアルマスの髪を撫でる。

 

 

「もっとっ、、、」

 

「イキそうだから休憩」

 

「いやっ、もっとっ、、、」

 

「もう少し待ちな」

 

「やなの」

 

 

マスターにしがみ付き身体を転がし上下を入れ替えた。驚くマスターの目線の先には性器の上で膝立ちをする姿。

 

 

「私がイカせてあげるから」

 

 

そう言ってゆっくりと膣内に這入る性器を確かめる様に腰を動かしその度にマスターの反応を伺う。

 

 

「マジで出るからっ!」

 

「まだだめよ」

 

 

射精直前の切羽詰まった声を聞き動きを止めマスターを見下ろす。その顔は淫らで何処か嬉しそう。

 

 

「あぁクソ」

 

 

射精を制限されたマスターが呻く。その姿を見てアルマスは笑う。

 

 

「ほら、お願いしたら射精させてあげるわ」

 

 

マスターの両脇に手を付きゆっくりと腰を引き腰を埋める。その度に性器が跳ねるのを感じながら。

 

 

「絶対嫌だ」

 

「へぇ、ほら、抜けちゃうわよ」

 

 

ゆっくりと引き上げた膣は亀頭のみを咥え細かく上下させる。その度にマスターの切なそうな顔を見下ろす。

 

 

「分かった、分かった。射精させてくれ」

 

「もっと言い方あるでしょ」

 

「ムカつく、、、射精させて下さい」

 

「やっと素直になったわね。じゃあこのままっ、、、♡」

 

 

一気に根元まで咥え込み射精させる腰使いを。その時マスターが叫んだ。

 

 

「お前、、ぬけっ!!」

 

 

叫び声を聞いたのだがアルマスの腰は止まらず。やがて子宮に熱い精液を浴びアルマスは身を震わせマスターの元へと倒れ込む。

 

 

「お前、、、」

 

「うんん、私が中に欲しくなっちゃったから」

 

「だからって、、あぁもう……責任は取るから」

 

「よろしくね♪」

 

 

二人繋がったまま荒い呼吸を整えているといつの間にか眠りの中へと。

 

 

 

 

………………………………………………

 

 

 

「お前が退かなかったんじゃねぇか」

 

「違うわ!だって欲しくなっちゃったんだもん。それに大丈夫な日だったから、、」

 

「お前の言う大丈夫が全くアテにならないんだが。まぁ、、お前となら良いけど」

 

「私だってマスターじゃないとあんな事しない、、、」

 

「「………………………」」

 

 

少しの沈黙の後何方ともなく唇を近づけようとした時開いたドアからニヤニヤしながらこちらを覗いている二人を見つけ慌てて顔を背けた。

 

 

「目立つところにキスマーク付けたね。それもお互いに」

 

「これは違う!」

 

「すっかり仲良しになれたね♪」

 

「お、お姉ちゃんっ!?違う、違うわ!!」

 

「マスター君、私の大切な妹をよろしくね♪絶対のぜーーったいだよ♪」

 

 

笑いながらドアを閉めた二人を見送り二人は何方となく手を伸ばし繋ぎ合いキスを一つ。

 

 

「飯作るか。食うか?」

 

「頂くわ」

 

 

散らばった服を着て二人はリビングへと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで目を通してもらいありがとうございました!

今回はツンケン姫こと、アルマスの登場でした。

アルマスの性格に合わせて強気なマスターとセットにしてお互いが意地を張り、でも尊敬し合ってて。という作風に仕上げました。

後日談がもし見たいという方がいらっしゃれば是非
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