※この作品はR-18です。

裏キル姫日記   作:やす、

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前作ss varの前半パートとなります。


レーヴァテイン

 

奏官になる。これは俺の長年の夢だった。

 

 

このラグナ大陸で奏官業は花形の職業であり目指す人が多い職業だ。人類の天敵である異族にキル姫を携え挑む、危険と隣り合わせであるがそれに相応しい富と名声を手に入れる事ができる。

 

しかし、俺にはそんな事はどうでも良い事であり俺にとって大切なのはキル姫の存在である。

 

 

キル姫はキラーズを持ち奏官はバイブスを持つ。この二つが適合する事により奏官とキル姫の間には主従関係が生まれ奏官はキル姫の主人となる事ができ、更にバイブス次第では5人までのキル姫を従える事ができるのだ。

 

 

何が言いたいのかと言うと奏官になるだけで俺だけのハーレムを築き上げる方ができるのだ。容姿端麗なキル姫と毎晩酒池肉林。男なら叶えたい願望を簡単に叶える事ができる夢の職業。ちなみに酒池肉林はエッチなイメージがあるがエッチな事を表す言葉では無い。

 

そんな事は置いておいて。

 

キル姫ハーレムを築く為にバイトをしながらラグナ教会へと通い奏官になる為の授業を受け早や幾年。本日やっと念願の奏官証明書を手にする事ができハーレム構築への第一歩を踏み出す事ができたのだ。

 

俺は今日の為に2日前からオナニーを禁止しこの記念すべき時に備えた。

 

 

(なんて良いおっぱいなんだ!むっ!向こうのキル姫の太ももは素晴らしい!)

 

 

奏官は奏官証明書と共に一人バイブスに適合したキル姫を教会からもらう事ができる。俺に適合したキル姫はどんなキル姫なのか。横を通り過ぎて行くキル姫を横目に見ながらムラムラしながら俺の番を待つ。

 

 

「以上だね」

 

 

だがいくら待っても俺の元にキル姫は来ず会場に俺が一人残されたまま祭詞は式の終わりを告げた。

 

 

「ちょいちょいちょい!俺の元にはキル姫来てないんだけど!」

 

 

納得ができるはずもなく帰ろうとする祭詞に異議を申し立てる。

 

 

「君のバイブスに適合したキル姫はここには居ないよ」

 

「はっ?じゃあ何処に居るんだよ」

 

「教会を出て東に行くと一本の大きな木があるの。そこに君のバイブスと適合したキル姫は居るよ」

 

「分かった。礼を言おう」

 

 

早々とその場を立ち去ろうとした時声をかけられ振り返った。

 

 

「待って、そのキル姫は新人の君には扱いきれないよ。適合できる別のキル姫が現れるまで待ってた方が良いと思う」

 

「俺なら大丈夫だ。そのキル姫の名は」

 

「レーヴァテイン。世界を破滅に導いた剣の名を持つキル姫」

 

「…レーヴァテイン」

 

 

教えて貰ったエロそうな気配がぷんぷんするキル姫に会う為に俺は教えて貰った木の元へと直走った。

 

 

教会を出てサフランの街を真っ直ぐ東に進みやがて郊外へと出た。それでも進んでゆくと葉を茂らせる大木が見えそこに辿り着いたのだがレーヴァテインの姿は木の根本には無く辺りを見渡しても見えなかった。

 

 

「レーヴァテインーレーヴァテインーー」

 

 

名を呼ぶも返事は無く不貞腐れ木に背を預け空を見上げた。

 

 

(あっ)

 

 

その時俺の目は枝からぶら下がる銀色の何かを見つけた。それはよく見ると髪の毛でありだらりと下がる様子からかなり長い髪。

 

髪を目線で辿っていくと器用に枝に寝転がる姿を見つけた。

 

 

『レーヴァテイン!』

 

 

彼女の名を大声で呼ぶとしばらくして気怠そうな返事が返ってきた。

 

 

「うるさいなぁ、、人が気持ちよく寝てるの分からないの」

 

「今日から俺がお前のマスターだ。俺の言う事を素直に聞くんだな」

 

「むり」

 

 

それだけ言うと俺がどれだけ呼んでも何を言っても返事すら無い。その態度にムカつき木に登りレーヴァテインの元へと行こうとした。

 

 

「うぐぐぐぐっ、、、!!!」

 

 

何度も滑り落ちながらもようやく彼女の元へと辿り着いた。この執念はオナ禁を2日した成果だろう。一日のオナ禁だったら諦めて俺は帰っていたと思う。

 

慣れない枝の上に立ち足を震わせながら彼女を見下ろすとそこにはすらっとしたホットパンツから伸びる脚と横乳を晒すスリットが入った服を着て目を閉じる姿が。

 

口ではツンケンしながらもこれは間違い無く俺を誘っている。あれだ、世間で言うツンデレというやつなのだろう。

 

なら俺はレーヴァテインの期待に応えるしかない。手始めにあのスリットから両手を差し込んでおっぱいを揉みしだいてやろうと心に決めルパンダイブでレーヴァテインへ飛び込んだ。

 

 

「じゃま」

 

「あーぉ!」

 

 

飛び込んだ瞬間に右足が俺の顔を蹴りそのまま真っ逆様に木から落とされ俺は全身を強打し呼吸すらできない痛みに悶えていた。

 

 

おかしい、キル姫は奏官の言う事を聞くはずなのに。おかしい、キルオーダーという戒律がある限りキル姫は人に危害を加える事はできないはずなのに。

 

様々な疑問が痛みの中を駆け巡りやがて俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

多分次の日、俺は立ち上がり服に纏わりつく土埃を払い落とし枝に寝転がるレーヴァテインを睨んだ。

 

 

「レーヴァテイン!俺はお前を絶対に許さない。絶対お前の横乳を後ろから揉みしだいてやるからな!」

 

 

宣戦布告である。言う事を聞かないのであれば聞かせるまで。そしてレーヴァテインの身体を好き放題にするという熱い決意表明。

 

そんな俺の気持ちを嘲笑うかのように枝の上から木の葉と共に「きもっ」との言葉が落ちてきた。

 

オナ禁3日目の俺は瞬く間のスピードで木を這い上がりレーヴァテインの前へと立ち再びルパンダイブを繰り出そうと助走を付ける。

 

 

しかし俺はただ飛び込むだけで無く一瞬のフェイントをかけた。これによりレーヴァテインの足蹴りを回避し確実に懐に飛び込めると思って。

 

だが俺の動きなど予測したかのように蹴られ再び俺は木から落とされていた。

 

 

「ひでぶ!」

 

 

地面に叩き付けられ何処かの骨が折れる音を聞いた後に絶叫を上げ俺は気を失った。

 

 

 

それからしばらくして俺は目を覚まし立ち上がり再び木の上に居るレーヴァテインの元へと。

 

 

「はーあぁっ。まだ諦めないわけ?いい加減しつこいんだけど」

 

「俺はお前を抱くまで絶対に諦めない」

 

「そ。じゃあ好きにしたら」

 

 

『好きにしたら』この言葉は身体を許したと受け取り俺はルパンダイブをした。

 

当然のように拒否され俺はまた木から落とされたのだが。

 

 

「あべし!」

 

 

また何処かの骨が折れる音を聞きながら俺は気を失った。

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

気を失ってしばらくが経ち俺は目を覚ましていた。目を覚ました俺が思うのは深い後悔。

 

 

奏官となればキル姫を好き放題できると思っていたのに。証明書を取る為にローンを組んだのに。証明書を取る金で何回『お風呂屋さん』に行けたのだろう。

 

後悔は先に立たず出るのはため息ばかり。

 

 

何度目か分からないため息と共に俺は立ち上がりふらふらと街を目指し歩きて行く。

 

 

「はーあぁっ、、」

 

 

とりあえず空いた腹を満たす為に牛丼屋へと行き大盛り汁だくを頼むと頬杖を付きながらため息を溢した。

 

本来なら今頃レーヴァテインとちちくり合っているはずだったのに。いや、密会じゃないからちちくり合うは違うか。

 

 

「へぃお待ち」

 

 

訳の分からない事を考えていると牛丼が俺の前に出され迷わずに紅生姜と七味唐辛子をまぶしがつがつと食す。

 

 

汁を吸って甘ったるい肉に七味が香ばしく香り紅生姜がさっぱりと〆る。最後に熱い緑茶をすすり大盛り汁だくの牛丼は俺の腹におさまった。

 

 

こうして腹を満たすと思考に余裕ができると沸々とマスターである俺をぞんざいに扱ったレーヴァテインへの怒りが湧き上がる。

 

この怒りはレーヴァテインの顔を歪ませなければ収まらないだろう。

 

 

しかしこのまま策もなく攻めれば返り討ちは間違いない。俺はお茶のおかわりを頼みしばらく思考を巡らせる事にした。

 

 

『これだっ!!』

 

 

名案を思い付いた俺はここが店内である事も忘れ大声を出しながら立ち上がった。そして。

 

 

『牛丼特盛汁だく一つお持ち帰りで!』

 

 

驚いた顔で俺を見る店員に注文を叫んだ。

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

俺は袋を片手にレーヴァテインが居る木を目指し歩いていた。俺の行動の意味として無理にヤレないのなら手懐ければ良いという案が浮かんだからだ。

 

分かりやすくいうのなら「北風と太陽」脱ぎたくないのなら自ら脱ぐのを待つという事だ。

 

 

 

「レーヴァテイン」

 

 

木の下に辿り着き名を呼ぶも返事は無く仕方なく木に登りレーヴァテインの元へ行き話しかけた。

 

 

「レーヴァテイン」

 

「なによ」

 

「牛丼買ってきたから食えよ」

 

「いらない」

 

「飯食ってないだろ」

 

「気が向いたら食べるからそこ置いといて」

 

 

そう言われたのだが不安定な枝の上に置いておけば落ちてしまうかもしれない。なので上の枝に袋を結び付け俺はその場を後にした。

 

 

 

その後俺が向かったのは新人奏官が教会から借りられる寮である。式の際貰った鍵を使い寮に入りちょっと進みドアを開けるとキッチンがありドアが二つあるリビングへとつながっていた。これは俗にいう2Lkというやつなのだろう。この表記に自信は無いので間違っていたらこっそり教えてくれ。

 

 

まぁとりあえず新居なので生活用品は何も無く仕方なく買い出しへ出かけた。

 

 

その日の夜遅くに俺は家へと戻りシャワーを浴び床へと着いた。そして寝る前に日課である「自主トレ」をしようとしたのだがレーヴァテインの為に取っておく事に。

 

 

「よーし良い子だ」

 

 

本人の意思を感じ取り「息子」もおやすみモードなので早々に眠る事に。

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

それから俺は仕事とレーヴァテインの元へ行く日々が続いていた。奏官の主な収入源である異族討伐はレーヴァテインが不在な事により受けれず日雇いの仕事を探し日銭を稼ぎローンの返済と寮の家賃を払う日々。

 

 

「レーヴァテイン飯持ってきたぞ」

 

「ん」

 

 

今日も仕事終わりにレーヴァテインの元へと行き買ってきたチー牛を渡していた。レーヴァテインの態度は相変わらずだけど俺が飯を渡すと目の前で食べるぐらいの変化が起きていた。

 

 

しかし今日はチー牛の蓋を開けたのは良いのだが箸は付けずにいた。

 

 

「チー牛嫌いだったのか?」

 

「別に。今はチー牛の気分じゃないから」

 

「お前、、文句言うなよ」

 

「ねぇ、私オムライスが食べたいんだけど」

 

 

そう言いながら冷笑を浮かべ俺を見る。しかし現在の時刻は20時を回ったところでありオムライスを提供する店がやっているのかは微妙な時間。それにオムライスって持ち帰れるのか?と、トータルで考え無理だとレーヴァテインに伝えた。

 

 

「ふーん、じゃ帰んなよ」

 

 

別れの言葉を告げチー牛を俺に押し付けた。

 

 

「わーったよ。オムライスな、オムライスだな!」

 

 

ニヤニヤしているレーヴァテインの顔を見た後枝から颯爽と飛び降り挫いた足を引きずりながらコンビニへと行きオムライスが売ってそうな陳列棚を見ていた。

 

 

 

「おら!オムライスだ!」

 

 

それから俺はコンビニを三件ほどハシゴしてオムライスを見つけレーヴァテインの元へと戻り袋ごとオムライスを渡していた。

 

 

「やればできるじゃん」

 

 

ムカつく事を言いながら袋からオムライスの入った容器を取り出し俺を見た。

 

 

「ねぇ、私手作りのオムライスが食べたいんだけど」

 

「はぁ?」

 

「聞こえなかったの?」

 

「初耳だが」

 

「これ返すから作ってきてよ」

 

 

ぶっきらぼうにオムライスを突き返すレーヴァテインに俺はキレた。

 

 

「お前ふざけんなよ。人から貰った食いもんはちゃんと食え」

 

「あんたが勝手に持ってきたんじゃん。なーに怒ってんのよ」

 

 

怒られている事などどこ吹く風にレーヴァテインは俺から目を逸らすと枝の上に寝転がった。

 

 

「お前、、、」

 

 

その光景を見て俺の中の熱がスッと冷めていくのを感じた。俺をぞんざいに扱うのはまだ許すにしても罪の無い食い物をぞんざいに扱うのは俺にとって許す事はできない行為。

 

冷めた眼差しを一瞬レーヴァテインに向け俺は木を降り家に帰ってゆく。

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

「はーあぁっ」

 

 

一人家に帰った俺は帰り道に買ったコーラを飲みながら一人ため息を吐いていた。

 

あんなに必死に奏官になったのに良い事一つ無く思い描いていたハーレムなんて夢のまた夢。過去に戻れるのなら奏官になろうとしている俺を殴り付け叱りつけてやりたい。

 

寮に住む他の奏官とキル姫達の楽しそうな声が微かに聞こえる度に惨めな気持ちになる。

 

 

「独りぼっちは寂しいな」

 

 

そう呟いて残りのコーラを一気に飲み干すとシャワーを浴び寝床へと。

 

 

 

次の日から俺はレーヴァテインの元に行く事は無くなり職場と寮を行ったり来たりする生活に。独身貴族の様な生活だが金銭はカツカツであり外食は金が掛かるとの懸念の声が上がり一冊のレシピ本を仕事帰りに買い明日から自炊をしようと息巻いていた。

 

 

「へぇー料理ってたくさんあるんだな」

 

 

椅子に座りコーラ片手にペラペラとページをめくってゆくとあの料理を見つけた。

 

 

「オムライス…」

 

 

あの時レーヴァテインがオムライスが食べたいと言っていた事を思い出しムカついたので俺の『最初の料理』(ファースト・クッキング)はオムライスにしようと心に決めた。

 

 

そんな次の日仕事帰りに食材と調理器具を買い込み家へと帰り早速料理に取り掛かる事に。

 

 

お米をしっかりと洗い炊飯器にぶち込み炊けるまでの時間にコンソメスープを作り米が炊き上がるとチキンライス作りに取り掛かる。

 

 

まぁ作り方は省略するが追いケチャップをかまし真っ赤に染まるチキンライスに半熟ふわとろのタマゴを乗せ我ながら満足のいくオムライスが作る事ができ早速試食をしようとテーブルへと運んでいた。

 

 

(雨か)

 

 

そんな時窓を叩く雨の音に気が付き窓辺へとゆくと窓に打ち付ける程に強く雨が降っているのが見えた。

 

 

(…………)

 

 

季節はまだ寒くそれに雨に濡れれば寒いだろう。窓からレーヴァテインが居る木を眺め気が付けば俺は傘を片手に家を出てレーヴァテインの元へと歩んでいた。

 

 

 

「レーヴァテイン」

 

 

木の根本から名を呼んでも返事は無い。それでも暗い木々の間を見渡してゆくと雨の当たらない幹に背を預け雨を凌ぐ姿を見つけ傘を放り捨て木をよじ登りレーヴァテインの元へ。

 

 

「なによ」

 

 

俺を見た第一声だった。俺にそう言った主の服は殆ど濡れてしまっていて長い銀髪も雨に濡れ身体に纏わりつく。

 

 

「うち来いよ」

 

「………」

 

「寒いだろ」

 

 

こうしている間にも雨足は強まり葉を抜け雨が俺たちに降り注ぐ。

 

 

(独りぼっちは寂しいもんな)

 

 

葉を打つ雨音紛れ某魔法少女のセリフを呟くとレーヴァテインはゆらりと俺に瞳を投げた。

 

 

「オムライス」

 

「あ?」

 

「オムライス作ってくれるならあなたの家に行っても良いけど」

 

「ちょうどさっき作ったのが手付かずで置いてある」

 

 

そう聞くとレーヴァテインは立ち上がり木から飛び降りると俺が投げ捨てた傘を拾いさし俺を見上げた。

 

 

「早く」

 

「お前、、、」

 

 

自由気ままなレーヴァテインの行動に悩まされながら木から滑り落ち全身を激痛と泥まみれになりながら家へと帰ってゆく。

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

「ふはははっ!待たせたなみんな!これからレーヴァテインとのイチャラブが始まr」ドグシッ

 

「消すよ」

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

レーヴァテインを連れ帰った日、レーヴァテインは俺の作ったオムライスとコンソメスープを全て平らげ俺を見て「まぁまぁ」と言った。

 

まぁ俺の処女作である料理が不味くなかっただけ良しとして俺はコーラで腹を満たし寝た。

 

 

それからレーヴァテインと過ごす日々が始まったのだが俺は殆ど仕事で家に居らずレーヴァテインと過ごす時間は帰宅して寝るまでの間だけだ。

 

さらに細かく言うとあいつは俺が飯と呼ぶまで部屋から出てこないし飯を食うとそそくさと風呂へ行きそのまま部屋に戻るので一緒にいる時間はトータルで30分ほど。

 

 

当然の話なのだが人が一人増えた事により光熱費と食費も増え経済を圧迫する。もうローンと家賃を払うと貯金するお金が残らない。このままではヤバいとの懸念の声が上がり俺はある日レーヴァテインに声をかけた。

 

 

「頼むレーヴァテイン。頼むから異族討伐の任務を受けてくれ」

 

 

俺の切実な願いである。

 

 

マジでこのままだとローンを返済する為に金融機関にお金を借りるという悪循環に陥ってしまう。人生を詰みたくないのでここで討伐を行って貰い大金を入手したいところ。しかしレーヴァテインの返事は無情であった。

 

 

「めんどいから無理」

 

「頼むって!理由はさっき上に書いた通りだ!」

 

「私に良い考えがあるんだけど聞く?」

 

「なんだ?」

 

「ローンのお金をアイ○ルで借りるでしょ?その返済のお金をレ○クで借りて次はア○ムで借りるの。天才でしょ私」

 

「なんだその負のハリケーン」

 

 

さらっととんでもない事を言い放ちながら得意気な顔で俺を見た。

 

 

「じゃ頑張って。私寝るから」

 

 

頭を抱える俺を見てレーヴァテインは自室へと消えていった。『天上の悪魔は地上の天使となる』というキル姫を表す言葉があるのだがまさに奴は悪魔だった。レーヴァテインの部屋のドアを恨めしく見た後風呂に入りため息と共に布団に寝転がった。

 

 

本当にあいつはなんなんだ。まだ野良猫の方が恩を感じ感謝をしてくれるぞ。きっと猫だったらこんな寒い日は主人の布団に入り猫カイロとして主人を暖めてくれるだろう。しかしあいつときたらマスターである俺を慕うどころか従者の様に扱い毎日ぐーたらと。まじニートテイン。

 

そんな事を考えていたら俺はいつの間にか寝ていた。

 

 

他のSSなら普段はこんなキル姫だけど良いところがあるとかそろそろ書かれそうなのだがレーヴァテインに関しては一切ない。

 

一日中なにもしないで寝てばかりで家の事など一切しない。まぁ強いて言うのなら横乳を拝めるぐらいだ。

 

しかし横乳を見る対価と全労働では全く釣り合っていない。

 

 

ある日仕事から帰り飯を作りながらレーヴァテインの悪口が溢れた。

 

 

「ニートテイン」ボソッ

 

「ニートテインがどうしたって」

 

「!?」

 

 

悪口を呟くといつの間にか俺の真横にニートテインが立ち苛立ちを込めた目線を送っていた。主従関係的にここで俺はガツンと言うべきなのだが圧に負け「なんでもないです…」と負けを認めていた。

 

 

「ならよろしい」

 

 

そう言うと奴は椅子に座り飯ができるのを待っていた。

 

 

「お腹空いたから早くしてよね」

 

「お前何様だ!さっさとその乳揉ませやがれ!」

 

なんて言えるはずもなく俺は涙を堪えながら料理を作りレーヴァテインの前に置いた。

 

 

「いただきます」

 

そう言うと一口おかずを口に運び俺の方を向いて「料理美味しくなったね」っと言った。

 

そう言われて悪い気はせず俺も飯を食う事に。自分で言うのもなんだけど料理は確かに上手くなったと思う。既に簡単な料理ならレシピを見ずに作る事ができるし食材の良し悪しも見抜ける様になっている。これはもう主夫だと思い笑っていると「きもっ」っと言われた。

 

 

そんなある日仕事中に身体の気怠さを感じその気怠さは夜には風邪となり俺を苦しめていた。

 

 

「風邪ひいたから飯は自分でなんとかしてくれ」

 

 

珍しくリビングに居たレーヴァテインにそう告げるとシャワーだけ浴びて俺は寝床に付いた。一晩寝れば良くなるだろうと思っていた風邪は朝起きると起き上がるのも辛い程に悪化していた。

 

 

(やべぇ仕事………)

 

 

それでも仕事に行かなければ金は稼げず金が無ければ生活する事はできない。這いつくばってでも仕事に行こうしたのだがドアの前で力付きそのまま意識を失った。

 

 

しばらくして目を覚ますといつの間にか俺は布団の上に寝ておりパジャマも新しいものに変わっていて枕元には一本のスポドリが置かれている。

 

熱にうなされながら自分で用意したのだろうと思いスポドリを一口飲んで俺はまた眠りについた。

 

 

またしばらくしてドアの開く音で目を覚まし薄らと目を開けて見るとそこにはレーヴァテインの姿が。

 

俺のおでこに手を当て熱を測ると枕元に何かを置き部屋を出て行った。

 

ドアが閉まってから置かれた物を見るとそれはお粥だった。

 

 

その瞬間俺はレーヴァテインに惚れたよ。普段はあんなのだけどこの瞬間に俺は今までのレーヴァテインの行いを全て許した。

 

 

(いただきます)

 

 

起き上がるのもしんどいので寝転がりながらお粥を一口。

 

 

「うげぇ!マズい!」

 

 

一口食べたお粥はとんでもなく不味かった。多分だがレーヴァテインはお粥をスポドリで煮たのだろう。スポドリの酸味の後に申し訳程度に出汁の味がする。栄養と水分を同時に摂取できる様にとの計らいかもしれないがとにかくマズい。

 

 

それでも俺はお粥を完食し奴への感謝の気持ちを抱きながら再び眠りについた。

 

 

次の日朝起きると体調は万全の状態になっていた。これで仕事に行ける。そう思い部屋から出てシャワーを浴び仕事へと行こうとする。

 

 

その前にレーヴァテインに感謝を伝えようと奴の部屋のドアを開けた。初めて奴の部屋を見るのだが布団しかない殺風景な部屋で布団に包まり眠る姿が見え俺は何も言わずに職場へと向かう。

 

 

 

「いってらっしゃい」

 

 

ドアが閉まりかかった時あくび混じりの声が聞こえた。

 

 

「いってくるよ」

 

 

そう返し俺は家を出た。

 

 

 

それからしばらくして月が変わり念願の給料日となり俺はワクワクしながらATMを操作していた。しかし。

 

 

俺「あぁぁぁぁっ!!」

 

ローン「うるさいですね、、、」

 

家賃「静かにして下さい」

 

光熱費「はい、今月の徴収は終わり。お疲れ様でした」

 

 

俺君はすぐお金を使ってしまうのではないかと懸念の声があり、使われる前に税金さん達は給料を持っていってしまいATMの画面に表示された金額は雀の涙程になっており全額下ろしてもお財布の中はさむいさむいなのだ。

 

 

俺「とほほ、、このままじゃ生活できないよ、、」

 

 

涙を堪えながら歩く帰り道にふとある事を思い付きレーヴァテインに相談する事に。

 

 

俺「ただいま。聞いてよレヴァえもん〜」

 

レヴァ「は?無理」

 

「レーヴァテイン頼む!このままだと1週間分の食費しかないんだ!任務を受けてくれ!」

 

 

そして奴の部屋へと行き任務を受けてくれるようにと頼み込んだ。

 

 

「んーーー」

 

 

奴は気怠そうな顔で俺を見てしばらく悩む声を出しジロリと俺を睨んだ。

 

 

「分かった。今回だけだからね」

 

「よっしゃ!明日頼んだぞレーヴァテイン!今から飯作るからできたら呼ぶからな!」

 

 

思わぬ返答に俺はご機嫌で夕飯を作り始めた。今日はレバニラ炒めと味噌汁にご飯だ。プロの料理人も舌を巻く速度で飯を作りレーヴァテインへと声をかけた。

 

 

「飯だぞ!」

 

「ん」

 

 

彼女に声をかけると起き上がり身体を伸ばしのそのそとリビングへと。

 

 

「今日のご飯はなに?」

 

「レヴァニラ炒めだ」

 

 

メニューを教えた瞬間に俺はレーヴァテインに蹴られた。

 

 

「なにすんだよ」

 

「別に。イラッとしたから」

 

「………」

 

 

普段なら言い返すのだがここでレーヴァテインの機嫌を損ねると明日「やっぱめんどいから無理」と言われかねないのでここは機嫌を取るべく徹底的に下手に出ることに。

 

 

「蹴られて笑うとかほんとキモい」

 

 

そんな俺を見ながらレバテインはレヴァニラを美味しそうに食べていた。

 

 

「ごちそうさま。じゃ、私は明日に備えてもう寝るから」

 

「おう!明日は頼んだぞ!」

 

 

お風呂場に消えていったレーヴァテインを見送った後食器を洗う事に。

 

 

 

朝絶対に起きないと思っていたレーヴァテインは俺が目を覚ましリビングに行くと既にリビングに居て優雅にコーヒーを飲んでいた。

 

 

「おはよ」

 

「おはよ」

 

「それ飲んだら行こうぜ」

 

「はぁい」

 

 

そんなレーヴァテインと共にラグナ教会へと行き任務を受ける事に。

 

 

「どれにするよ?」

 

「てきとーに選んで良いよ。私強いしね」

 

 

多くの奏官やキル姫で賑わう教会の集会場に張り出された任務を見ながらレーヴァテインに聞いたのだが彼女はあくびをしながら何処かを見ていた。

 

 

(…………)

 

 

めんどくさがりなレーヴァテインの事だから次いつ任務を受けれるのか分からないのでここは稼がせて貰おうと一番報酬が多い任務を受ける事に。

 

 

「これ頼んだから」

 

 

そう言って任務表を見せると奪い取り上から下まで眺め俺へと返した。

 

 

「冥花繁殖帯まで行かなきゃ行けないの?めんどうだなぁ」

 

「馬車借りるから荷台で寝てるだろ」

 

「まぁねー」

 

「馬車借りてくるわ」

 

 

教会入り口にレーヴァテインを待たせ馬車に乗りレーヴァテインを迎えに来た。

 

 

「馬車で来た!」

 

「・・・」

 

 

俺の渾身のギャグを華麗にスルーしながらレーヴァテインは荷台に乗り込むとそのままゴロンと寝転がった。

 

 

「私寝るから着いたら教えて」

 

「はいよ」

 

 

馬に鞭を打ち冥花繁殖帯を目指してゆく。

 

知らない人の為に説明を行うと冥花繁殖帯とはこのラグナ大陸の果ての土地である。バケモノの目撃談が絶えない物騒な土地であり異族が集まりやすい場所だ。

 

俺にとって未知の土地であり奏官でもなければ立ち入りを制限される場所…なんて男心をくすぐるんだ!

 

 

「なぁ、レーヴァテインは冥花繁殖帯に行った事あるのか?」

 

「うるさいなぁ、、人が寝てんだから話しかけないでよ、、」

 

「はい、すいません」

 

 

冒険心に心を昂らされハイテンションな俺はレーヴァテインに話しかけるのだが冷たくあしらわれ素直に運転する事に。

 

 

それから休憩を挟みながら2日ほど馬車を走らせ俺たちは目的地である冥花繁殖帯へと辿り着いていた。

 

現場へと辿り着きレーヴァテインに声をかけようと振り返り荷台を見ると既にレーヴァテインは目を覚まし臨戦態勢。

 

 

(……………)

 

 

姿は普段と何ら変わりはないのだが今のレーヴァテインは普段と違う事をひしひしと感じさせる。例えるなら普段はぐーたらだらだらしている家猫が部屋にGが現れた瞬間に野生をむき出しにするように。

 

 

「敵は」

 

「後少し進んだ先にいるはずだ」

 

 

ピリピリとした緊張感の中任務表をチラ見し現在地と出現場所を照らし合わせる。目標地点まで数百メートル。

 

 

「先行ってるから」

 

 

そう聞こえた言葉の後に視界の端にシルエットが飛んだ。それは着地すると同時にウ○インボルトも真っ青なスピードで駆けて行く。

 

 

「おい!待てって!」

 

 

冥花繁殖帯と言う訳のわからない場所に独りぼっちにされ馬に鞭を打ちレーヴァテインに追いつこうとするのだが距離は縮まらないどころか離されてゆくばかり。キル姫の本質に触れた瞬間だった。

 

 

レーヴァテインの姿が見えるまで近づいた時既に彼女は異族と対峙していた。何百と群れを成す異族にたった一人身長程ある大剣を一本携えて。

 

 

あまりの光景に言葉を失いただ見ていた。キル姫は確かに異族と戦える存在だがこれは死にに行くようなものだ。

 

 

レーヴァテインがやられれば異族と戦う術を無くし俺は異族に食われる。そう思った瞬間とてつもない恐怖心を感じた。

 

 

そして何かを合図に双方は戦闘を開始する。そこにあるのは異族の間をイナヅマの如く駆けるレーヴァテインの姿。彼女が通り過ぎた後には血を吹き上げる異族が残る。

 

 

(すげぇ、、)

 

 

俺が見ている間にレーヴァテインは最後の異族を狩り俺の元へと歩んできた。

 

 

「ほら、帰るよ」

 

「サー!イエッサー!」

 

 

あれだけの異族を倒したにも関わらず返り血一つ浴びていないレーヴァテインは俺の横を通り過ぎ荷台に乗り込むとゴロンと寝転がった。

 

 

それからまた2日程かけてサフランへと帰り任務完了の報告をおこなっていた。

 

 

(おい、マジかよ、、)

 

 

今回の任務報酬は俺の年収にも匹敵する額だった。たった5日間で軽々と超えられてしまう俺の年収っていったい、、。

 

それもそうだろう。今回受けた任務の難易度は高い任務だったし任務地が遠い事から皆が敬遠する任務だ。それに命を危険に晒す事を考えれば妥当な額だろう。

 

 

(…………)

 

 

これだけあれば毎日仕事帰りに『お風呂屋さん』に行ける。そんな欲求が大金を見て沸々と湧き上がる。

 

 

「レーヴァテイン」

 

「なに?」

 

「はい」

 

 

でも俺は必要な金だけ取り後は全てレーヴァテインに渡すと驚いた顔をされた。

 

 

「いらない」

 

「いらないってもお前が稼いだ金だぞ」

 

「別に。あなたがお金無いって言うからだし」

 

 

そう言ってレーヴァテインは渡した金を俺へと突き返した。そのお金を俺はレーヴァテインへと突き返す。

 

 

「はぁーあっ。じゃあ欲しい物を買うから残ったお金好きに使いなよ」

 

 

渋々といった感じにお金を受け取るとレーヴァテインは一人街へと歩んでゆく。

 

 

「飯作るから20時までには帰ってこいよ」

 

 

背に向かい声をかけると振り返る事なく右手が挙げられた。

 

 

その日の夕方に俺が夕飯を作っているとレーヴァテインが帰宅しあくびをしながら料理を作る俺に声をかけた。

 

 

「おかえり」

 

「ただいま。ソファー買ったからよろしく」

 

「どこに置くんだよ」

 

「もちろんリビング、あそこ日当たり良いし」

 

 

それだけ言うと奴は椅子へと座りご飯の催促の言葉を投げる。それに言葉を返しながら料理を盛り付けテーブルの上に。

 

 

「お前に物欲なんてあったんだな」

 

「睡眠時間ってのは人生の半分を占めるんだよ。良い眠りのためだし」

 

「なら任務で疲れればもっと良い眠りになるぞ」

 

「めんどいからパス。私が動くのはあなたが困った時だけなんだから」

 

 

目を逸らさずに告げられた言葉に萌えた瞬間だった。次の日、仕事から帰ってくるとリビングの日当たりの良い場所に大きなソファーが置かれておりその上にはレーヴァテインが寝転がりお昼寝を楽しんでいる姿が。しかし時刻は夕方を過ぎているので起こす事に。

 

 

「そろそろ起きろよ」

 

「うるさいなぁ、、」

 

 

ソファーの前に立ちレーヴァテインを起こすのだが彼女は眠た眼で俺を見ると座る様にと言い俺が座るともぞもぞと俺の膝を枕にし安らかな寝息を立て始めた。

 

 

(・・・)

 

 

膝にかかる重み、伝わる体温、呼吸の度に揺れるスリットから覗く乳房。

 

 

睡眠という無防備な姿で女らしさを見せつけられたちまち「息子」が起き上がりムラムラと。

 

 

それでも俺はレーヴァテインの髪を流れにそい撫でレーヴァテインが目を覚ますのを待つ事に。

 

 

初カキコ…ども…

 

俺みたいな好きな女が膝で寝てんのにおっぱいの一つ揉めない男、他に、いますかっていねーか、はは。

 

 

普通の男ならスリットから手入れておっぱい揉みしだいたり乳首摘んだり。ま、それが普通ですわな。

 

かたや俺は頭撫でてため息を溢すんですわ。

 

アイアムチキンマン。チキってる?それ侮辱の言葉ね。

 

好きなアイドル ラブリュスちゃん。

尊敬する人間 加○鷹(潮吹きはNG)

 

 

なんつってる間に深夜っすよ(笑) あ~あ、奏官業の辛いとこね、これ。

 

 

なんて事を考えているとレーヴァテインは目を覚まし寝ぼけ眼で俺を見上げた。

 

 

「おはよ」

 

「どっちかって言えばおそよだな」

 

「ご飯は?私お腹空いたんだけど」

 

「簡単で良いなら作るぞ」

 

 

そう言うとレーヴァテインは起き上がりソファーに深く座り直した。明日は休みの事もあり俺は立ち上がりキッチンへとゆくと適当に飯を作りテーブルの上へと置いた。

 

 

「あなたもソファー使って良いから」

 

「それはどうも」

 

 

それだけ返し後は無言で夕食を食べレーヴァテインが風呂に行くのを見届けてから俺は食器を洗う。

 

その後レーヴァテインと入れ替わりで風呂に行きリビングへと戻るとレーヴァテインは自室に行かずソファーに座っていた。

 

 

「寝ないのか?」

 

「今日はお昼寝し過ぎちゃってまだ眠くないの」

 

 

自業自得だと言おうと思ったらレーヴァテインに手招きをされ俺はソファーへと行き座った。

 

 

「どうしたんだ?」

 

「にぶいなぁ、私が眠くなるまで相手してよね」

 

 

そう言いながらレーヴァテインは寝転がり俺の膝を枕にした。レーヴァテインの重さが膝にかかり少ししてから体温がじんわりと伝わる。

 

それから俺はレーヴァテインの髪を撫でていた。するりと指を通る髪の毛に僅かな湿りを感じながら。

 

 

(・・・・)

 

 

相手をしてと言ったレーヴァテインはあれから一言も話す事はなく俺もただ髪を撫でているだけ。しかし撫でるたびにほわほわと湯上がりの良い匂いがする。

 

 

「あのさ」

 

 

沈黙を破ったのはレーヴァテインだった。レーヴァテインの声を聞き髪を撫でる手が止まった。

 

 

「その、あぁもう。やっぱなし」

 

「気になるから言えよ」

 

「・・・」

 

 

何かを言いかけレーヴァテインの口は止まり沈黙が再び訪れた。そんな部屋に(ありがと)と聞こえた。

 

 

「俺もだ。お粥ありがとな」

 

「あれは別に。ただ早くあなたが風邪を治さないと私が動かないといけなくなるからだし」

 

「飯作れるのか?」

 

「人並みにはできるつもり。めんどくさいからしたくないけど」

 

「今度作ってよ」

 

「私の話聞いてた?しょうがないなぁ、一回だけだからね」

 

「おっ、やったぜ」

 

 

レーヴァテインと出会いしばらくが経つがここまで会話が続いたのは初めてだった。

 

 

「そういえばオムライス好きなのか?」

 

「別に、ただあなたを追い返す口実」

 

「なんだそれ」

 

「あのさ、私の話、聞いてよね」

 

 

再び髪を撫でる手が止まった。

 

 

「知ってるとは思うけど私は世界を破滅させた剣、レーヴァテインの名を持つキル姫。だからか知らないけど私の力を求めて今までに何人もの奏官が私のところに来たの。でもそいつらは私が手に負えないと思うとすぐ来なくなって」

 

「あの時、あなたが来てくれて嬉しかったよ。って恥ずかしいからこっち見ないでよ」

 

 

そう言うと俺の顔の前に手が伸びピンっとおでこを弾いた。抗議をしようと下を向くと目を潤ませたレーヴァテインの顔が。

 

 

「ってかさ」

 

「ん?」

 

「人がせっかく感謝してあげてるのになに硬くしてんのよ。変態」

 

「う、うっす」

 

 

今まで経験豊富そうな発言を繰り返していた俺だが戦歴は素人童貞でありこうして女の人と部屋で二人、更には膝枕というシチュエーションに「息子」のテンションは鰻登り。

 

それを気付かれない様に腰を引いていたのだが顔の位置を変えた時に顔に当たってしまいなんとも気不味い気分に。

 

こんな時どんな顔をすれば良いのか苦悶しながらレーヴァテインの顔を覗くと薄らと笑みを浮かべているのが見えた。

 

 

「みなさーんここに変態がいまーす」

 

「誰に向かっての注意喚起だよ」

 

「私以外の人」

 

「お前は良いのか」

 

「私もムリ」

 

「おいっ」

 

 

俺のツッコミにレーヴァテインはケラケラと笑う。

 

 

「はーああっ、暇だし相手してあげても良いけど」

 

「お願いします」

 

 

レーヴァテインの発言にすぐさま返事をするとまた笑い声が聞こえその後くすぐったい感覚。

 

その正体はニヤニヤしながら張り詰めるズボンを指でなぞる姿だった。

 

 

「ヘンタイ」

 

 

そう言いながらレーヴァテインは頂から麓までゆっくりと指先でなぞる。そして俺が反応する度にニヤニヤと笑う。

 

 

「直接触ってあげよっか」

 

 

思わぬ言葉に言葉が詰まり挙動不審な返事が口から漏れる。それを聞くとレーヴァテインは体を起こしズボンとパンツを膝まで下ろしまた膝を枕に寝転がる。

 

 

「うっわっ、ほんとキモい」

 

 

完全にぼっきした息子を眼前にレーヴァテインは2本の指で挟み上下に扱く。その様子をただ眺めていた。

 

 

「うひ」

 

 

しばらくして息子が温かくぬるりとした感覚に包まれ見下ろすと鈴口を咥えたレーヴァテインの横顔。

 

 

「レーヴァ、、」

 

「舐めてる顔見ないでよ」

 

 

左手で俺の顔を押しながら口淫は続く。その姿が見たくて必死に顔を下げ見ようとする。

 

 

(あっ)

 

 

ようやく見えた姿は流れる髪を耳にかけ頬を真っ赤に染めながら口淫をしてくれる横顔。その姿が愛おしくて手を伸ばし頭を撫でる。

 

 

「髪垂れるからやめてよね。ってか次はあなたの番だから」

 

 

そう言うと口を離し履いているズボンを下着ごと下ろしソファーへと座り足を開き座り直した。

 

 

「ほら」

 

 

俺はレーヴァテインの前に跪き秘部へと顔を近づけた。

 

目の前にある秘部は膣口がぴっちりと閉じられているが隙間からは愛液が滲む。指で広げると滲んだ愛液がぬらりと垂れ落ちる。

 

 

「恥ずいってば」

 

 

魅力的な光景に魅入っていると催促の声が投げられ我に返る。そして秘部へと舌を這わせる。

 

 

愛液を舐めとる様に膣口をなぞったあとクリトリスを探し舌先を滑らせるがクリトリスは見つからず。

 

 

「そこ違うって、クリは上」

 

 

指摘を受け恥ずかしさを感じながら上へと舐め進めてゆくと舌先にツンっと尖る突起を見つけ執拗に舌先を当ててやる。

 

 

「ん、、んんっ、、」

 

 

そうすると声が聞こえ太ももが閉じ顔を挟む。それでも舌を離す事なく舐めてゆく。

 

 

「っ、、、来るって、、」

 

 

そう聞こえた後太ももがぎゅっと顔を挟み痙攣しようやく顔が離され見上げると淫らな目をした顔が。

 

 

「はーあぁっ、今、イラッとした」

 

「えっなんで」

 

「イカさせたからだし。ほら、早くここ座ってよ」

 

 

やや不貞腐れながら言われソファーへと座ると俺に背を向けてレーヴァテインが腰の上へと跨った。

 

長髪を前へと回し肉棒を掴むとゆっくりと腰を下ろしてゆく。

 

 

 

膣口が鈴口を咥えると声が漏れ膣が肉棒を完全に咥えた時には思わずため息が漏れた。

 

それはレーヴァテインも同じで向けられた背から甘い吐息が聞こえていた。

 

 

(・・・・)

 

 

ここまでは良いのだがレーヴァテインは腰を下ろしたまま動く気配はない。普通女の人が上なら女の人が動くべきではないのかと。なので経験が『お風呂屋さん』しかない俺はただレーヴァテインが動くのを待っていた。

 

 

「レーヴァさん、、?」

 

「なによ、、」

 

「あの、動いてもらえると嬉しいのですが、、」

 

「今ちょっとムリ。すっごく良いところに当たってるから」

 

 

確かに息子の先端が何かコリコリした所に当たっているのを感じる。ここが『良いところ』の様で。

 

それならばと腰を揺するように動かしてみるとレーヴァテインが叫んだ。

 

 

「ちょっ、、ほんとっ、、ダメになるって、、♡」

 

 

腰を揺するたびにレーヴァは逃げようと身を捩るが力は入らず俺にされるがまま。普段ツンケンしたレーヴァのこの姿は堪らなく興奮を誘う。

 

 

「ならダメになっちゃえよ」

 

 

レーヴァの更なる痴態を見るべく俺は結合部に手を伸ばしクリトリスを触ろうと指先を伸ばした。

 

ぬめる結合部を滑った指先は硬くシコるクリトリスを見つけ弄ぶ。

 

 

「ほんっと、、にっ、、やめっ、、、」

 

 

レーヴァの抗議を無視しクリトリスをいじくり回す。その度にレーヴァの力が抜けてゆき最後には手で支えていないと前に倒れてしまいそうなほどに。

 

 

「イクッ」

 

 

そう聞こえレーヴァが身を硬直させダラりと。その姿に俺は完全に勝ち誇っていた。

 

 

「はぁぁっ。あんたのせいで滾ってきたんだけど」

 

 

振り返り見せた顔に思わずドキッと。

 

 

「もう容赦しないから」

 

 

俺の腰の上から降りるとソファーへと俺を押し倒し再び腰の上へと跨る。

 

 

「やめてって言っても私が満足するまでやめないから」

 

 

そう言うなり肉棒を掴み根元まで咥え込みじっとりとした目を俺へと向け俺へと覆い被さり腰を動かしてゆく。

 

 

「ちょ、レーヴァ、、!」

 

 

次に制止の声を上げたのは俺だった。腰が動く度にねっとりと膣内は絡み付き快感を与えてくれる。腰の動きは徐々に早くなりあっという間に限界が迫ったから。

 

 

「あんたが私に火を付けたんだし。何回出しても良いから」

 

 

そう聞こえた後俺の口はレーヴァの口に塞がれていた。

 

 

「んっ!んんっ!!」

 

 

キスをされながら腰を振られ我慢できるはずもなくレーヴァの膣内へ精を放つ。

 

 

「やばっ、、めっちゃ奥に出てる」

 

 

『自主トレ』や『お風呂屋さん』とは違う満足感のある射精に惚けているとまたレーヴァは腰を動かし始めた。

 

 

「自分だけイッて満足するつもり?まだ私、イッてないんだけど」

 

 

ぺたんと腰を深く下ろし俺を見下す。そして欲望が渦巻く瞳を俺へと向けまた腰を動かし始めた。

 

 

その姿は思わず生唾を飲んでしまうほど。整った顔は真っ赤に染まり目は潤み。腰を揺らす度に流れ落ちる髪を振り乱し欲の赴くままに快感を貪る姿。

 

 

「見ないでってば、、」

 

 

それでも顔を見られるのを拒否する余裕はあるようで左手で俺の顔を覆った。

 

 

「顔見せてよ」

 

 

顔に被さった手を取り指同士を絡ませて右手も同じように掴む。もう顔を隠すものは無くなりレーヴァテインが快感に耽る顔をしっかりと拝む。

 

 

 

「ほんっとサイテー。ヘンタイ」

 

「そんな蕩けた顔して言われてもな」

 

「別に、、。っ♡」

 

 

レーヴァが腰を下ろすタイミングで腰を突き上げると口を半開きにしながらよがる。こんな姿も可愛いとは。

 

 

「レーヴァ、、」

 

「私ももうすぐだから、、、」

 

 

お尻と腰がぶつかり合う音を聞きながら締まる膣内とレーヴァの喘ぐ声を聞く。そして二人同時に同じ言葉を口にした後息を荒げたレーヴァが俺の胸に身体を預けた。

 

 

「これでぐっすり寝れそう」

 

「それは良かったよ」

 

 

まだ胸の上から退かないレーヴァの髪を撫でているうちに眠気に襲われ気が付けばそのまま眠りへと落ちてゆく。

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

次の日のそのまた次の日、俺は仕事から家に帰るとソファーに座るレーヴァの元へと。

 

 

「おかえり」

 

 

挨拶をしてくれたレーヴァの横へと座りおもむろに服のスリットから手を差し込み乳房を揉んだ。

 

 

手のひらから少しはみ出る程の大きさの乳房の感触を楽しみ指と指で乳首を挟もうとした時にはレーヴァの鉄拳が俺の顔面へと叩き込まれていた。

 

 

「なにすんだよ!」

 

「それはこっちのセリフよ、ヘンタイ。私はお腹空いてるんだから早くご飯作ってよね」

 

 

こないだと打って変わったレーヴァにがっかりしながらキッチンへとゆくと後ろからレーヴァが俺の元へと歩んできた。

 

 

「別に、お風呂入った後ならしてあげてもいいし」

 

 

その一言で顔の痛みは吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




くぅ~疲れましたw これにて完結です!
元々書こうとしてたネタをアスタタにレーヴァテインが実装されたので書き起こしてみました。

ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、みんなへのメッセジをどぞ

ローン「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

家賃「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

光熱費「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

祭詞「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

レーヴァ「・・・ありがと」ファサ

では、

ローン、家賃、光熱費、祭詞、レーヴァ、俺「皆さんありがとうございました!」

終

ローン、家賃、光熱費、祭詞、レーヴァ「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり






ここまで目を通してもらいありがとうございました!


今回はレーヴァテインの話となりましてSS varの前半パートとなっております。


レーヴァテインといえばギャグ物かシリアスのイメージがあり前者を選びふざけ倒させて頂きました。

至らない文ではありますが楽しんでもらえたなら幸いです。
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