※この作品はR-18です。

裏キル姫日記   作:やす、

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ヘレナ学園var

 

牙克城学院二年生のベランダに多くの生徒が集まり校門から繋がる通路を見ていた。その目線の先には今日学院に入学した一年生達が登校する姿がある。

 

 

俺たち牙克城学院二年生はぴかぴかの一年生を一目見ようと男女問わずベランダから見下ろし品定めをしていた。

 

 

「おっ!あの子可愛いじゃん!」

 

「おっぱいデカすぎやろw」

 

「ちょっとイモだけど磨けば光りそう」

 

「おい、あいつ初日から規定の制服着てないぞw」

 

 

この牙克城学院は頭髪、服装自由であるのだがイベントがある日だけは正しく制服を着るというルールがある。それにも関わらず1人の少女は制服を着崩しシャツには柄シャツの柄が浮かぶ。それに膝下まであるルーズソックスを履いていて。それに髪は浅葱色のショートカットに前髪には赤紫のメッシュが一房。

 

完全に学院のルールを逸脱している。それに一年生なら在校生から目を付けられる事を考え無難な服装で来るべきだと思うのだが?

 

 

「おっ、ブラフマーストラ先生が行ったぞw」

 

「あいつ死んだわw」

 

 

この学院の生徒指導長であるブラフマーストラ先生がその生徒の元へと駆け寄って行った。

 

死んだわと他の奴が言った理由としてブラフマーストラ先生はこの牙克城学院始まって以来の最悪の世代を相手にしていた教師。俺がこの学院に入学する前の世代は荒れに荒れ学院内で飲酒喫煙は当たり前、喧嘩は挨拶のように行われ学院で血が流れない日は無いと言われていた。特にルーンという生徒を中心にした4人のグループはチームランサーと名乗り一年生にも関わらず三年生が敬語で話す程だったという。

 

そんな奴らと対等に渡り歩き1人も欠けることなく卒業させた伝説の教師ブラフマーストラがその生徒の元へと行ったのだ。まぁこの事はいつか語られるとして。ごめん、俺にも言わせて。「あいつ死んだわ笑」

 

 

しかし、その生徒はブラフマーストラ先生を前にしても飄々とし、何かを話した後そのまま通路を歩いて行った。

 

在校生にとって理解ができない現象にクラスがザワめく。

 

 

そして迎えた入学式。在校生である俺たちも歓迎とか部活の宣伝で体育館に来ており一年生を間近に見ていた。もちろんあの生徒は誰よりも注目を浴び、目を付けられていた。

 

その生徒は身長は平均ぐらいで顔は可愛らしいがどこか幼くてとても校則を守らないような生徒には見えない。

 

退場してゆく一年生を見ていた時、ふと、そいつと目が合いそいつの口元がにぃっと歪んだ気がした。

 

 

 

その日の晩、俺は自室でてきとーに勉強をしていて少し眠気を感じ寝ようとベッドへと行こうとした。その前に開いているカーテンを閉めようと窓際へと行った。

 

俺が住む家は高台にあり窓から景色を見るとなかなかの眺め。カーテンを閉める前に少し景色を眺めていた。

 

 

その時、俺の目はあの浅葱色頭の一年生を見つけた。距離にして200メートル程先の家、その2階にその子は居た。何をしているのかと気になり俺は目を凝らしその子の様子を眺める事に。

 

 

「おいマジかよ!?」

 

 

その子の部屋のライトは付いており白いTシャツに黒いハーフパンツ姿が見え、さらに目を凝らすとシャツを首まで捲り上げおっぱいを揉んでいるのが見えた。同じ学院の生徒のオナニーを目撃し眠気は吹き飛びテンションはぶち上がり男根は既に硬くなっていた。

 

そんな俺を挑発するかのようにその子はシャツを脱ぎ捨て両手で少し小ぶりなおっぱいを揉みほぐし乳首を摘み切なそうな表情を浮かべ、しばらくおっぱいをいじった後、ハーフパンツを脱ぎ捨て下を触り始めた。

 

見たい、その指が弄る場所を。願望が脳内を支配し、あの景色を鮮明に見るための手段を考え出した。

 

 

「そうだ!」

 

 

俺はある事を思い出しそれを実行する事に。部屋の電気を消し窓にスマホを当て撮影するとフラッシュが光り慌ててカメラの設定を変えもう一度写真を撮った。

 

 

俺の知識は成功しあの子がぬらぬらと濡れる膣口に指を挿れている姿が鮮明に写真に収まっていた。しかし、この距離に関わらず写真の中の子は俺の方を見ている、気がしたがそんな事はどうでもいいぐらいにムラムラしている俺はそのままベッドへと行きティッシュを何枚か引き抜きティッシュに向かい精を放ち大きく息を吐きティッシュをゴミ箱へと捨て満足感と共に眠りについた。

 

 

それから数日が過ぎ今日も普段と同じように学院へと登校していた。その度に俺の目は辺りを見渡しあの子を探すのだが姿は見当たらず探すのを諦め教室へと向かう事に。

 

 

「うーっす」

 

 

適当に挨拶をしながら教室へと入るといつも絡んでいる友が俺の元へと来た。

 

 

「うっす、どした?」

 

「お前の事を一年のヘレナって奴が探してたけど、お前なんかしたんか?」

 

「ヘレナ?誰だそれ」

 

「ほら、あの変わった子、緑っぽい髪色のさ」

 

「あぁーあの子ね。ヘレナっていうんだ」

 

「後、これ渡してくれって」

 

「なんだ?」

 

 

友からもらったのは小さく折りたたまれた手紙。席に座り中を開くと何かのアドレスが書かれていた。とりあえずメッセージで検索をするとヘレナという子が表示され友達登録しておく事に。

 

 

「おっ、童貞卒業のチャンスか?憎いね、このこのっw」

 

「うっせw」

 

 

メッセを送信するのは学校が終わってからにしようと思いスマホをポケットの中へしまい始まった授業に意識を向けてゆく。

 

 

その日の放課後、帰り道を歩きながらスマホを操作しヘレナへなんてメッセージを送ろうか悩んでいた。

 

こんにちわ。とか?お疲れ様です。とか?なかなか良い文が思い付かず気が付けば家へと辿り着き玄関を開けていた。

 

 

「ただいまー」

 

 

家に居る母に挨拶をして靴を脱いでいると見慣れない靴がある事に気が付いた。それは学生が履くようなローファーで見る限り汚れはなくまだ新しい物。

 

母の客であろうか?そう思いながら靴を脱ぎリビングへと行こうとした時、リビングに繋がるドアが開き母が姿を見せた。

 

 

「ただいま」

 

「あんた、彼女が来てるよ」

 

「はぁ??」

 

 

母の発言に疑問しか浮かばない。俺に彼女なんて居ないし今までできたこともなく年齢=童貞歴という人種。なのに彼女が家に来ていると。

 

 

「どういうこと?」

 

「今あんたの部屋に居るから早く行きな!夕飯食べてくって言ってたから私は忙しいんだよ」

 

 

そう一方的に会話を終わらされ納得がいかないまま俺は自室へと行く事に。ドアを開ければ彼女を名乗る誰かが居る。あれだ、俺の人生にも春が到来した。さよなら今までの俺、こんにちは彼女持ちの俺。なんてちょっと浮かれながら部屋のドアを開けた。

 

 

ドアを開けると学習机が見え、その椅子に誰かが座っていて、そいつはドアが開くと同時にいじっていたスマホを置き俺の方を見た。

 

 

「やっと帰ってきたか翼せんぱい」

 

「お前は、、!」

 

 

俺の部屋に居たのはあの浅葱色頭の一年生。そいつは俺の顔を見るなりダウナーな瞳を輝かせ口角を上げ、くふっ、と笑った。

 

 

「朝に翼せんぱいの友達にIDを渡したからすぐに連絡が来ると思っていたがなかなか来なくて心配して家まで来てしまったぞ」

 

「じゃあヘレナって子は」

 

「そうだ、ヘレナの事だ。さて、ヘレナがどうしてここに居るか翼せんぱい。長いな、せんぱいに分かるかな?」

 

 

口角を上げながら俺をダウナーな瞳で見上げる。もちろんこの質問に対して心当たりが無いわけじゃない。こないだヘレナがオナニーしているのを盗み見したからだが。

 

 

「いや、分からんなぁ」

 

 

と、とぼけておく事に。だいたい夜にこちらの部屋が暗いのに盗み見していたと分かるわけがない。しかし、オナニーをしていた子が目の前に居ると思うとムラムラする。それにこのヘレナという子は可愛い部類に入る。こんな可愛い子でもオナニーするんだと思うと余計にムラムラしてきた。

 

 

「しらばっくれても無駄だぞ。調べは付いているんだからな」

 

 

そう言ってヘレナは椅子から降りると窓際へと行き家の方を眺めた。

 

 

「ここからならヘレナの部屋が丸見えだ。きっとヘレナが1人遊びしているのも良く見えただろう」

 

 

そう言うとくふっ、と笑いながら振り返った。その目はダウナーで獲物を見つけたチーターの様に鋭く怯えた俺を見る。

 

 

「あの時、せんぱいのスマホのフラッシュが見えたんだ。あの時間に起きている人が居る家はここだけだったぞ」

 

「・・・」

 

「知ってるかせんぱい。盗撮は罪はすごく軽いんだ。しかし息子が性犯罪者だと知ったらお母さんはすごく悲しむだろう。それにせんぱいのお父さんも会社に居づらくなるだろう。自分の育て方を間違えたと毎晩泣いて後悔しそうだ」

 

「何が目的だヘレナ!」

 

「目的、か。ヘレナは遊ぶおもちゃが欲しいんだ。せんぱいはヘレナのおもちゃにちょうど良い」

 

 

そう言って俺を見るとくふっ、っと笑った。完全に今俺はヘレナに脅されている。とりあえず殴ろうと右拳に力を入れた瞬間。

 

 

「おっと、ここがせんぱいの家である事を忘れていないか?叫べばお母さんがすぐに来てくれるだろう。それに盗撮に暴行の罪を重ねるのか」

 

 

俺をじっとりと眺めながら椅子へと座り肘おきに頬杖を付きくふっ、と笑った。

 

 

「ヘレナの機嫌を損ねたらせんぱいは即警察に通報だ。学校は退学、家庭崩壊は間違いなしだ」

 

「・・・俺はどうしたら良いんだ」

 

「ヘレナの気が済むまで付き合ってもらおうか。それまでヘレナはせんぱいの彼女になってやろう」

 

 

とりあえず俺に彼女ができた。その彼女は年下の可愛い女の子でその辺の悪魔よりも悪魔だ。

 

 

「さて、なんだか肩が凝っている気がするな。誰か揉んでくれる人はいないだろうか」

 

「・・・揉ませていただきます」

 

 

くふっ、と笑うと椅子を回転させヘレナは背を向けた。そこに行き肩を揉んでいた。

 

肩揉みなんて幼い頃父の肩を揉んだ記憶が蘇る。それに比べてなんだこの屈辱的な肩揉みは。

 

 

「良い感じだぞ。せんぱいは肩を揉むのが上手いんだな」

 

 

このまま首を締めてやろうか。そう思っているとヘレナはシャツを指で摘み開いた。

 

 

「これは肩を揉んだ礼だ。ヘレナの膨らみが直に見れてせんぱいも嬉しいだろう」

 

 

そこには指に開かれ丸見えになったおっぱい。しかしその膨らみはわずかな物でつんと尖る乳首の方が大きそうで。しかし見てしまうのが男の性。俺は初めて見るおっぱいを鼻を伸ばし見ていた。

 

 

『カシャ』

 

 

するとシャッター音が聞こえ見るとヘレナの股間の上にスマホがあるのが見えた。

 

 

「随分と情けない顔だ」

 

 

その画面には鼻の下を伸ばしおっぱいを覗き込む間抜けな俺の顔が写っていた。

 

 

「このやろお・・・!」

 

 

とりあえずこいつは殴ろう。そう思った瞬間にドアがノックされ母が顔を出した。

 

 

「翼、ヘレナちゃん、ご飯ができたよ。随分と仲が良いのね」

 

 

母の目にはヘレナの肩を抱く俺が見えているだろう。実際は違うのだが当事者以外から見たらそう見えるはずだ。

 

 

「せんぱい、ご飯を食べにいこうじゃないか」

 

「あぁ、、」

 

 

俺の手を振り解きヘレナは立ち上がり俺にしか聞こえない声でくふっ、と笑った。

 

 

ヘレナの後を歩く形でリビングへと行くとテーブルにはご飯の準備がしてあり親父の姿もあった。

 

 

「せんぱいとお付き合いをさせてもらっているヘレナだ。よろしくお願いします」

 

「おぅ!よろしく!」

 

 

ヘレナは真っ先に親父へと挨拶をしていた。すると親父は機嫌を良くしテーブルに置いてあったビールを口へと運んでいて。

 

 

「翼にこんな可愛い彼女ができるだなんて、、俺は嬉しいぞ、、」

 

 

俺とヘレナを交互に見て咽び泣いていた。そうだろうなぁ、今まで女っ気が無かった俺が彼女を家に連れてきて嬉しいだろうな。

 

 

「ん、この唐揚げ美味しいぞしっかり味が染みている」

 

「分かる?タレに漬けたまま凍らせるのよ。そうするとしっかり味が染みてね」

 

「ヘレナも唐揚げはたまに作るのだがここまで美味しい唐揚げはできたことがないぞ。今度やってみよう」

 

 

気が付けば母とも仲良くし始め。この家を乗っ取る勢いだ。

 

 

(ぐぬぬっ)

 

 

そして2人が見ていない隙を見て俺を見るとくふっ、と笑う。見ている事しか出来ない俺を嘲笑う様に。

 

 

「ヘレナが食器を洗おうか。なに、美味しい晩御飯のお礼だぞ」

 

「まぁ助かるわヘレナちゃん。それに比べて翼は、、」

 

「翼、ヘレナちゃんを絶対に離すんじゃないぞ、これがお前のラストチャンスだ」

 

「へいへい」

 

 

あぁそうだろうな!一人息子よりもコイツの方が可愛いだろうな!

 

 

ヘレナが食器を洗い終わりしばらくしてヘレナは家に帰る事に。もちろん送っていけと両親に言われヘレナに付き添う事に。

 

 

「良い家族だ。お父さんは優しいしお母さんの料理は美味しかったぞ」

 

「それはどーも」

 

 

街灯が照らす夜道を歩いてゆく。家から見えていたヘレナの家は歩いてゆくと意外と遠く30分程の時間をかけようやく到着した。

 

 

「ここがヘレナの家だ。せんぱい送ってくれて感謝するぞ。おかげでヘレナは無事家に辿り着くことができた」

 

「うっす」

 

「じゃあまた明日だ。今日はヘレナの胸の膨らみを思い出し存分に楽しむといい」

 

 

そう言ってヘレナは家の中へと入って行った。それを見届け俺は家へと帰ろうとする。

 

 

(?)

 

 

一歩踏み出した時ヘレナの家から怒鳴り声の様な声が聞こえた気がした。が気のせいだろうと帰り道をそそくさと帰ってゆく。

 

 

 

次の日、学校へと行き教室のドアを開けると俺の席にヘレナが座っていてクラスメイトに囲まれているのが見えた。

 

そいつらは俺が登校してきた事に気付くとニヤニヤしながら俺の方を見てきて。

 

 

「うっす」

 

「お前ぇぇぇ!!!俺と一緒に魔法使いを目指すって約束したじゃあないかぁ!!」

 

「そんな約束しらねーよ!ってかなんだよ!?」

 

「その人はヘレナがせんぱいと付き合っていると言った時からそうなんだ。せんぱいの友達は面白い人が多くて楽しいな」

 

「・・・」

 

 

席に座り俺のへと目を向けるとヘレナはくふっ、と笑いダウナーな瞳で俺を見ていた。

 

ヘレナはこのクラス中に俺と付き合ってるという事を知らしめに来たのか。

 

 

「さ、そろそろヘレナは教室へと戻ろうか。せんぱい、放課後は一緒に帰ってやろう」

 

 

そう言って席を立つと周りを囲むクラスメイトにお礼を言いながらクラスを出て行った。

 

 

「俺もあんなに可愛い彼女がほちぃ」

 

 

羨むを通り越し妬む様に俺を見る友。こいつはヘレナの事を何も知らないからそんな事が言えるんだ。あの見てくれは良いあの悪魔の事を。

 

あの悪魔は俺の家族とクラスにその存在を知らしめ俺の逃げ場を完全に塞いだ。悪魔的発想を思い付く頭脳に桁外れの行動力、間違いなく敵に回してはいけない部類の人間ッ!

 

 

「おい、授業はじまんぞ」

 

「お、おう」

 

 

そんな奴のおもちゃにされてしまった俺は一体どうなってしまうのだろうか。我が身が心配で夜しか寝れそうにない。

 

 

その日、昼休みになるとヘレナは当然の様に教室に来て俺の膝の上に座り昼食を食べていた。

 

 

「邪魔なのだが」

 

「ヘレナがどこでご飯を食べようとヘレナの勝手だろう。それにせんぱいはこんな可愛い彼女が膝の上に乗ってくれて嬉しいはずだ」

 

「うっせ」

 

「良いのかせんぱい、ヘレナを怒らせると今日でこの教室が見納めになるかも知れないんだぞ」

 

 

サンドイッチを食べながらスマホを取り出すとあの時の俺の間抜けな顔の写真が画面に映し出され顔は青ざめる。

 

 

「サンドイッチだけじゃお腹が空くな、、せんぱい、購買でパンを買ってきてくれないか」

 

「なんで俺が、、」

 

「くふっ」

 

「買います、買わせて頂きますっ!」

 

「優しいいせんぱいでヘレナは嬉しいぞ、菓子パンを一つ頼もうか」

 

 

そう言ってヘレナは俺の上から退いた。そして俺は食べようとしていた焼きそばパンを置き購買へと泣きながら駆けて行った。

 

 

「マジかよなんもねーのかよ!」

 

 

しかし、昼休み半ばを過ぎた購買の商品は何も無くあったのは閉店の準備をしているおばちゃんの姿。

 

 

「おや、ごめんね。もう全部売れちゃったよ」

 

「いや、大丈夫です!」

 

 

おばちゃんに言葉を返し俺はまた教室へと戻ってゆく。

 

 

「なにもっ!なかったっ!」

 

「だろうな。この時間に購買に行っても品物はあるはずがないからな。お腹が空いていたからせんぱいのパンを食べてしまったぞ」

 

「ちくしょうがぁぁぁっ!!」

 

 

俺の昼飯の焼きそばパンはヘレナにペロリと喰われ包装だけがご丁寧に丁寧にたたまれ置いてあった。

 

 

「まぁまぁ、可愛い彼女の為だろ」

 

「うっせ童貞」

 

「うぉぉぉ!貴様っ!侮辱しおったな!!」

 

「お前は一体さっきからなんなんだよ!鎮まりたまえよ!」

 

 

怒り心頭な友を適当になだめながら空腹をどう凌ぐかを考えていた。しかし、何かを食べなければ空腹は凌げない。

 

 

「じゃあせんぱいまた後で」

 

 

昼休みが終わる少し前にヘレナは教室へと戻って行った。昨日からといい全く行動の意味が分からない。まぁ、悪魔の考えなど考えるだけ無駄なのだが。

 

 

「カンバーックヘレナー」

 

「・・・」

 

 

そして俺よりもヘレナが居なくなる事を悲しむ友はなんなんだ。

 

 

その日の放課後に俺はコンビニへと寄り小腹を満たそうとしていた。家に帰っても夕飯までに少し時間があるし、何か手頃な食べ物をと。

 

 

「これにするか」

 

 

俺が選んだのは忍びグミというグミ。ハードグミ食ってれば少しは気もまぎれるだろうと思ってだ。

 

レジで商品を買い店から出ようとした時にヘレナに呼び止められていた。

 

 

「せんぱい、少しこれを持っててくれないか」

 

 

ヘレナに渡されたのは微糖のコーヒーとパン。とりあえず受け取るとヘレナはコンビニから出て行った。それを不思議に思いながらヘレナの後を追いコンビニから出る事に。

 

 

「おいこら!ドロボーっ!!」

 

 

俺が店から出た瞬間、店員が叫び足が止まる。まさかな、っと思ったときには右手が背中に回されその場に押し倒されていた。

 

 

「てめぇ牙克城の生徒だな!身包み剥いで警察に突き出してやる!」

 

「違うってマジで!!誤解だぁっ!!ってか身包みを剥ぐな!!」

 

「随分と楽しそうだなせんぱい」

 

 

屈強な店員に押し倒されている最中に声が聞こえ見上げるとダウナーな瞳で俺を見下ろすヘレナが。

 

 

「すまない店員さん。ヘレナが会計前の品を渡してしまったんだ。悪いのはこのヘレナだ」

 

「わざとじゃねえんなら許してやる。さっさと金払いな」

 

「すまないな」

 

 

床に落ちた商品を拾い上げるとヘレナはレジへと並び買い物を済ませニヤニヤしながら俺の方へと来た。

 

 

「お前っ・・!!」

 

「いやだなぁせんぱい。ヘレナは持っててくれと頼んだだけだぞ。せんぱいの勘違いだ」

 

 

言われてみればそうなのだがそうでは無い。そろそろこの女は殴るべきだと拳を固めるとヘレナは俺の目の前にスマホを突き出した。そこには110と打たれたダイヤル画面。さらに指を指す方を見るとこちらを監視カメラが見ている。

 

 

「くふっ」

 

 

拳を解くのを見るとヘレナはコーヒーを飲みながらパンを食べていた。

 

 

「お前の行動になんの意味があるんだよ」

 

「意味なんてないぞ。せんぱいはヘレナのおもちゃだからな。せんぱいが壊れてしまったらまた次を探すだけだぞ」

 

「このサイコパスやろうめ」

 

 

そう言いながらも俺はヘレナの横に座り忍びグミを食べていた。硬いっ!だが美味いっ!

 

 

「美味そうなグミだ、一つ貰えるだろうか」

 

「一個な」

 

 

そう言って手を出したヘレナの手の上で袋を振るとコロコロと3つグミが手の上へ。それは全部ヘレナの口の中へと吸い込まれていった。

 

 

「せんぱいは気前がいいな」

 

 

くふっ、と笑うヘレナを見ながらグミを出そうとするが一つも出てこない。袋を触るとヘレナに出した分で無くなっていた。くそがっ。

 

 

「付き添い感謝するぞ。せんぱいのお陰でヘレナは無事に家に帰る事ができた」

 

「じゃあな」

 

「また明日だせんぱい」

 

 

家へと入ってゆくヘレナを見届け家へと帰る事に。今日もヘレナに振り回されて散々な1日だった。

 

 

「ただいまー」

 

「おかえりーあんただけかい」

 

「悪かったな」

 

 

ヘレナと帰って来なかった事をぶつぶつ言う母親との会話を切り自室へと。そして窓からヘレナの家を見るとカーテンは閉められていて、それを見てからベッドへと寝転がり飯の時間になるまでスマホをいじいじ。

 

 

「つばさー」

 

「うぃー」

 

 

しばらくスマホをいじいじしていると呼ばれ下へと降りてゆく。階段を降りる度に飯のいい匂いがして幸せな気分になってゆきドアを開けいい匂いの正体とご対面。

 

 

「やぁせんぱい」

 

「ぬほっ!?」

 

 

そこにはこの家の娘かの様に食卓に座るヘレナの姿が。しかも親父のコップにビールを注いでいて。驚きのあまり変な声が出てしまった。

 

 

「美味いっ!これは生ビール超えてるわ」

 

「第三のビールだろうがよ」

 

 

そんなつっこみを入れながら席へと頬杖を着き嬉しそうな親父を睨んだ。

 

 

「はい、ご飯できたよ」

 

「ヘレナも手伝うぞ」

 

 

カウンターに乗せられた料理をヘレナがテーブルへと運びテーブルの上は料理で満席となる。

 

 

「「いただきます」」

 

「うん、今日の料理も美味しいぞ」

 

 

そして母の飯を褒めちぎる。まぁ、母の飯が美味いのは当然として褒められた母はたいそう喜んでいて。

 

 

「ヘレナちゃんは本当に可愛いねぇ、うちの子にしたいぐらいだよ」

 

 

なんて事まで言い始めて。それに親父も便乗しているのだが。

 

 

それにしても本当にヘレナの目的が読めない。こいつは一体何を考えているのか。

 

 

しかし、美味そうに飯を食う姿から悪意は感じられない。

 

 

「ご馳走様だ。今日のご飯も美味しかったぞ」

 

 

そう言ってヘレナは食器をまとめ流し台へと持ってゆくと洗い始め、その後ろ姿をぼんやりと見ていた。

 

 

それから少ししてヘレナは帰ると言い俺はヘレナの家までついて行く事に。

 

 

「今日はどうしたんだよ」

 

「せんぱいのお母さんが作った料理が食べたくなっただけだ。明日もそうなってしまうかもしれないぞ」

 

「はいはい」

 

 

適当に相槌を打ちながら夜道を歩きヘレナの家の前まで来た。

 

 

「ありがとうせんぱい。また明日だな」

 

「おぅ、おやすみ」

 

 

家へと入ってゆくヘレナを見送り帰ろうとした時、また怒鳴り声が聞こえた気がしたが、まぁいいかとそのまま帰路を歩んでゆく。

 

 

 

次の日、学校へと行くとヘレナは俺よりも早く俺の席に座り来ていた友と親しげに会話をしていた。

 

 

「うーっす」

 

「おはようせんぱい」

 

「俺も彼女と一緒に夜ご飯食べちぃ」

 

「うっせ童貞」

 

 

そんな事を言う俺も童貞なのだけれど、非公認ではあるが彼女がいる俺と友には超えられない壁があり優越感に浸らせる。

 

 

「さてと、そろそろヘレナは行こうか。せんぱい、今日はあらかじめにヘレナが食べたそうなパンを買っておくんだぞ」

 

「自分で買っとけ」

 

「おっと、手を滑らせてあの写真をせんぱいの友達に見せてしまいそうだ」

 

「何が食べたいだヘレナ。リクエストを聞いておこう」

 

 

なんて俺は情けない男なのだろうか。引きつった笑顔で何が食べたいかと聞く自分に嫌気が刺し、それを見透かすようににやにやするヘレナがとてもムカつく。

 

 

「イチャつくのは構わんが場所をわきまえたまえ」

 

 

そして何も知らない友も、、こいつはまぁ良いか。そんな訳でヘレナを一年のクラスまで送るついでに購買へと寄りパンを一つ買う事に。

 

 

「なんにするんだ?」

 

「ヘレナは・・・」

 

 

多く陳列されたパンを見て悩むヘレナを見ていた。

 

 

「せんぱいは赤いボタンは好きか?」

 

「赤いボタン?なんだそれ」

 

「廊下の至る所に赤いボタンがあるだろ?せんぱいは押したことあるだろうか」

 

「いやーないかな?そんな事よりパン選べよ」

 

 

そう言うとまたヘレナは並ぶパンを見ていた。俺は購買の近くにある赤いボタンを見ていた。確かに言われてみればこのボタンを押した事は無い。そしてなんのためにこのボタンはあるのだろうか?

 

 

「せんぱい、ボタンは押す為にあるんだぞ」

 

 

くふっ、と笑い声が聞こえちょっと押してみたいという好奇心が湧いた。俺は好奇心に押されるがままにボタンへと指を伸ばしポチっと押した。

 

 

その瞬間けたたましくベルの音が響き渡り学校の至る所から悲鳴や怒声が沸き、それを宥める様に教師の声が響く。

 

 

『学院内で火災が発生しました。生徒の皆さんは先生の指示を聞き速やかに校庭へと避難して下さい』

 

 

「せんぱい、それは非常用のボタンだ。せんぱいのせいで学校中はパニックだぞ」

 

( ゚艸゚;)

 

 

俺がボタンを押したせいで学校は騒然とし、気が付けば消防車や、救急車、更にはパトカーまでもが学校に集結。とりあえず俺は何食わぬ顔で逃げ惑う生徒の中へと混ざったのだが犯人探しの末に見つかり生徒死導室へと放り込まれた。

 

ちなみに死導室は言い間違いではなくその通りである。本来の指導室は別にあり死導室はやらかした生徒を叱る部屋だ。

 

初めて死導室に入るのだが拷問に使う様な器具が並び室内は薄暗い。それに防音室となっているのでどれだけ叫ぼうと助けが来る事は無い。

 

泣きそうになりながら判決を言い渡されるのを待っていた。

 

 

しばらくするとドアが開き生徒指導長であるブラフマーストラ先生が入ってきた。

 

 

「あんた、結構な事やっちゃったね。あんたのお陰で学院はパニックだよ」

 

「すいませんでした・・・」

 

「それで、どうしてあのボタンを押したのか教えてくんない?」

 

「好奇心で押しました。反省してます・・」

 

「爪剥ぎな。それで手打ちにしてあげるわよ」

 

 

爪を剥ぐ?そんなドラマや映画でしか聞けないセリフが聞こえると一本のペンチが俺の前に投げられた。

 

 

「剥ぐ時は躊躇わず一発でいくんだよ」

 

 

剥ぎ方まで指導され俺は泣いて謝っていた。しかし、ブラフマーストラ先生は無常である。

 

 

「さっさと剥な。それともあんた自分のケツも拭けない系?それか、あっちにいく?」

 

 

その目線の先には中世にあったとされる拷問器具、鉄の処女の姿が。人の形をした鉄のカゴの中に幾つもの釘が見える。あんなものに入れられたら命は無いだろう。

 

 

爪か命かの二択を迫られ心臓が飛び出しそうな程脈を打ち俺は爪を剥ぐ決断をした。

 

少し伸びた爪先をペンチで掴み剥ごうと力を込めた。

 

 

「はい、お仕舞い。あんたの覚悟に免じて許してあげる」

 

 

爪先から痺れる様な痛みが走った瞬間、ペンチを持つ手が叩かれペンチは床へと転がった。

 

 

「警察とかにはこっちで上手く言ってあるからさ。あんた、あの子に言いくるめられたんでしょ」

 

「・・あの子って」

 

「ヘレナって子。あの子はちょっと色々あってこっちも手を焼いてんだ。でも、あんたには懐いてるみたいだからちょっとは安心かも」

 

 

俺は全く安心などないのだが?そう言いたいのをグッと堪えてしばらく平謝りをして俺は死導室から無事に解放された。

 

 

「せんぱい」

 

 

死導室から出るとヘレナの姿があり普段はダウナーな瞳は何処か不安気に俺を見つめていた。

 

 

「無事で良かったぞ。この部屋に連れて行かれると無事に帰れないから」

 

「おかげさまでな。ってかお前のせいじゃねーか」

 

「ヘレナは、、くふっ。ここは素直に謝っておこう。悪かったせんぱい」

 

 

何か言いたげだったが珍しく素直に謝られ拍子抜け。それから少し喋ってお互い教室へと帰ってゆく。

 

 

「おう、おかえり!」

 

 

クラスに帰るとなんだかんだ俺は暖かく迎えられていて。聞くと俺のせいで授業が三つほど潰れたらしく皆自習の時間を楽しんでいた様だ。俺は散々な目にあったけどな!

 

 

それから昼休憩となり今日もヘレナは俺の膝の上でパンを食べていた。

 

 

「それでヘレナは止めたのだがせんぱいがボタンを押してしまったんだ」

 

「お前がけしかけたんだろ」

 

「www」

 

 

先ほどの話を聞きながら爆笑する友を見ながら昼飯を食う。なんて平和な昼休み。

 

 

「そろそろヘレナは教室へと戻ろうか。次は体育だから準備があるんだ」

 

 

そう言って教室へと戻っていったヘレナを見送り俺は授業が始まるまでスマホをいじいじ。

 

少しして授業が始まり教卓に立つ先生の話へと耳を傾けていたが、途中で授業に飽き暇つぶしにグラウンドを眺めると一年が体育の授業をしていた。よく見ると浅葱色の頭が見えヘレナのクラスだという事が分かり暇つぶしに眺める事に。

 

 

(へぇ)

 

 

800メートル走をしていると思うのだがヘレナの足は速く走者5人の中でもぶっちぎりでゴールテープを破っていた。あんな華奢な身体のどこにそんなパワーを秘めているのか。

 

それからも見ていたのだけどヘレナはグループに属さず一匹狼の様な感じ。誰とも喋る事なく喋っても必要最低限しか話さないみたいな。

 

その癖俺には良く絡みに来るよな。

 

 

「じゃあこの問題を・・翼、お前答えろ」

 

「うぇ、あー聞いてませんでした、、」

 

「お前はもう一回ボタン押して死導室行ってこい」

 

 

先生にイジられ涙目である。

 

それからしばらくの間時間が経ち下校時刻となった。教室から出ようとすると既に教室前の廊下にはヘレナの姿があった。

 

 

「帰ろうかせんぱい」

 

「うーっす」

 

「ヒューヒュー熱いねお二人さん!」

 

 

俺たちを囃し立てる友をフルシカトしながら下校してゆく。

 

 

「今日はなんだか疲れたな」

 

「お前のせいだろ」

 

「こんな日はせんぱいの家の美味しいご飯でも食べたいものだ」

 

「てかお前昨日どうやって来たんだよ」

 

「どうやってってヘレナは歩いてせんぱいの家に行ったぞ」

 

「そうじゃねえよ」

 

「あぁ、ヘレナはせんぱいのお母さんのメッセを知っててね。昨日メッセを送ったら来てもいいと言ってくれたんだ」

 

「お前いつのまに、、」

 

「くふっ」

 

 

根回しが早すぎるぜヘレナさん。

 

 

「んで、今日はどうする気だ」

 

「もちろんせんぱいの家で夕ご飯をいただくつもりだ」

 

 

そう言って母とのメッセを見せてくれた。

 

 

「じゃあこのまま帰るか」

 

「いや、ヘレナは家に寄ってから行くからせんぱいは先に帰っていてくれ」

 

「ほいよ」

 

 

ヘレナが自宅へと帰ってゆくのを見届けてから家に帰ろうとした。その時、また怒鳴り声の様な声が。

 

 

「はぁ?」

 

 

ヘレナが家に帰ると怒鳴り声が聞こえる。それは一回では無く今回で3回目だ。明らかな不自然に俺はヘレナの家へと近寄り聞き耳をたてた。

 

 

「さっさと飯を作れ!誰の金で学校行けてると思ってるんだ!」

 

 

声の主はヘレナの親父だろう。母親の声は聞こえず一方的に親父がヘレナを怒鳴っていてヘレナの声も聞こえない。

 

しばらく聞いていてふと申し訳なくなりそっと家に帰る事に。

 

 

しかし、胸の中がモヤモヤする。こんな事本人にも聞けないし本人も言いたく無いだろう。

 

 

俺はどんな顔でヘレナと接すれば良いのだろうか?もうすぐ来るヘレナの事を考えるとどんよりと気分が重い。

 

 

自室からヘレナの部屋を見るとカーテンは閉められ中の様子は見れない。少し家を眺めてからベッドに寝転がりスマホで虐待について検索しようとしてやめた。

 

まだヘレナが虐待されていると決まったわけでも無いし何より証拠が無い。ただヘレナの親父が怒りっぽい奴だっただけかもしれない。なんててきとーな言い訳を並べベッドでゴロゴロとしていた。

 

 

『いまから行くぞせんぱい』

 

『うっす。迎えにいこか?』

 

『いや、大丈夫だ』

 

 

そんなメッセのやり取りをした後にまた俺はゴロゴロしていて少し眠くなった頃ぐらいに部屋のドアが開いた。

 

 

「やぁせんぱい」

 

「やっと来たか。ふぁーあぁっ」

 

「眠そうだな。ヘレナも少し眠たいからベッドを貸してもらうぞ」

 

 

そんな声が聞こえヘレナが俺の横へと来ると俺が使っている枕を引っこ抜きそこに寝転がった。

 

 

「お前何すんだよ」

 

「ヘレナは枕がないと寝れなくてね。せんぱいの枕で我慢してやろう」

 

「わーったよ。飯の時間になったら起こすからゆっくりしてろ」

 

「すまないな」

 

 

俺が見てる中、ヘレナは目を瞑りしばらくすると微かに寝息が聞こえ、そんな寝顔を俺は見ていた。

 

 

整ったつんとした顔は目を閉じると可愛くて、いつも軽口を叩く口は黙っていれば可愛い。

 

そんな寝顔を見ていると俺も本格的に眠くなってきてうとうとし始め気が付いたら眠っていた。

 

 

しばらくして母の呼ぶ声で目を覚ましまだ眠るヘレナを起こしていた。

 

 

「あぁ、ご飯の時間か、、」

 

「起きろよ」

 

「分かっているさ」

 

 

大きく身体を伸ばし眠たい目を擦りヘレナはベッドから降りるともう一度身体を伸ばしていた。

 

 

「いこうか」

 

 

 

それから夕飯を食べ少し家族と談笑をしてから俺はヘレナの家までついて行っていた。

 

 

「今日もお母さんのご飯は美味しかったぞ」

 

「そりゃどうも。母さんも作り甲斐があるって喜んでるよ」

 

「良いお母さんだ。母の日にはヘレナからも何かプレゼントをしなければな」

 

 

そんな事を話しながら歩く夜道。そして俺たちはヘレナの家の前に着いていた。

 

 

「じゃあなせんぱい。また明日だ」

 

「おぅ、また明日な」

 

 

家へと入ってゆくヘレナを見送り俺は玄関へと行き耳を付けた。するとさっき聞いた怒鳴り声がまた聞こえ何かが割れる音とヘレナの悲鳴が聞こえた。

 

 

「・・・」

 

 

このまま玄関を開けて中に入ろうか。そんな考えが一瞬浮かび衝動と共に玄関ノブへと手を伸ばし、その手を離した。

 

 

ヘレナが虐待されている。それで、それを知った俺に何ができるんだ?ただの学生の俺にできる事は一つとして無い。

 

ノブを離し俺は家への道をとぼとぼと歩いてゆく。

 

 

「ただいまー」

 

 

家へと帰り風呂入ろうと思いながらリビングを通ると親父と母が居た。

 

 

「あんた浮かない顔してるね」

 

「そう?」

 

「何年あんたの親やってると思ったんだい。火災報知器鳴らしたのが応えたのかい」

 

「まぁそれもあるけれど、ってなんで知ってんだよそれ」

 

「まぁ座れよ。あんな可愛い彼女が居るのに悩むなんてもったいない」

 

 

そんな事を言われ椅子に座ると何かを話すわけでも無くただ沈黙が。それも時計の秒針が進む音が聞こえる様な沈黙。

 

 

「あのさ」

 

 

しばらくして沈黙を俺は破った。俺の一声に両親は顔だけを向けて話を聞こうとしてくれていて。

 

 

「ヘレナが虐待されてる、と思うんだよね」

 

 

そう前置きを置いてからヘレナの家で合った出来事を話してゆく。確証の無い話だけど両親はちゃんと聞いてくれて。

 

 

「それで、あんたはどうしたいんだい」

 

「俺は・・」

 

 

そう母に言われ言葉に詰まる。俺はヘレナを・・・

 

 

「俺は、、ヘレナを助けてあげたい」

 

「助けるってどうやって?保護施設に頼むのかい」

 

「それは・・」

 

「翼、ヘレナちゃんは助けてくれと言ったのか」

 

「何も言ってない」

 

「なら放っておけ。ヘレナちゃんが助けてと言わなければこっちは何もできない。だが、助けを求めるのならうちは助けになる」

 

「親父、、」

 

「娘が欲しいと思ってたんだよ。ヘレナちゃんみたいな可愛い娘が」

 

「母さん、、」

 

 

暖かい両親の言葉に泣きそうになっていた。

 

 

「ありがとう」

 

 

そう言って深く頭を下げ自室へと。そしてヘレナの部屋を見るとカーテンから灯りが漏れているのが見えた。まだ起きているのかと思いメッセを。

 

 

『まだ起きてる?』

 

 

そう送ったが返事はなくベッドに寝転がりスマホをいじいじしていると返事が。

 

 

『髪を乾かしていたぞ。どうしたせんぱい、またヘレナの1人遊びが見たくなったのか?』

 

『うっせ、はよ寝ろよ』

 

『せんぱい、窓からヘレナの部屋を見ても良いんだぞ』

 

 

そんなメッセが届きベッドから起き上がり窓からヘレナの部屋を見るとそこにはTシャツをまくりおっぱいを出すヘレナの姿が。

 

 

『今日はやり過ぎたからヘレナからのお詫びだ。ヘレナの胸の膨らみはどうだせんぱい』

 

『すごく、、エッチです、、』

 

『くふっ』

 

 

それからも見ているとヘレナはまくったTシャツを咥え両手でおっぱいを揉みほぐし流し目で俺を見ていた。

 

 

『俺の前でやってよ』

 

『それは無理だぞせんぱい。せんぱいの様な童貞の前で1人遊びをすればヘレナは襲われてしまうだろう。ヘレナはか弱いからせんぱいに襲われたら抵抗できずに受け入れてしまう』

 

『確かに』

 

 

なんて納得をしながらはるか先で行われているヘレナの1人遊びを見ていた。

 

 

『せんぱいに見られながら1人遊びをしていると身体がすぐに熱くなってしまう。きっともうとろとろになっているぞ』

 

『下も触ってよ』

 

『言われなくても』

 

 

見ている先でヘレナがハーフパンツの中に手を入れすぐに手を抜いていた。

 

 

『ほら、ヘレナの愛液だぞ』

 

 

メッセと共に一枚の写真が。それはぬるぬるになり糸を引く人差し指と中指の写真。

 

もう我慢できなくなりその場でズボンとパンツを下ろし手で扱き始めた。

 

 

『せんぱいも1人遊びか?ヘレナの気が向いたらせんぱいの童貞を貰ってやっても良いんだぞ』

 

『うっせ』

 

 

スマホを机に置きヘレナの部屋を見ると窓枠に手を付きながら快感に耽る姿が。それを見ていると力が抜けたようにその場に座り込んでいった。

 

 

『お前大丈夫か』

 

『あぁ、せんぱいは童貞だから分からないのか。ヘレナは満足したから寝るぞ。おやすみせんぱい』

 

 

ヘレナの部屋を見ると俺を見下す様な瞳が見えカーテンが閉められた。俺はそのままベッドへと行きティッシュを数枚引き抜きその中へと吐精を。

 

 

 

「ふぅ、、寝るか」

 

 

丸まったティッシュをゴミ箱へと投げ込んでそのまま寝た。

 

 

 

次の日、学校へと行き教室に入るとヘレナの姿は無くこの世の終わりを告げられた様に落ち込む友の姿があった。

 

 

「うっす、どうした?」

 

「俺、朝にヘレナちゃんに会えないと力が出ない身体なんだ」

 

 

そう言われてみればヘレナの姿がない。とりあえずメッセを送るとすぐに返事が来た。

 

 

『ヘレナは風邪を引いてしまってね、今日は休むんだ」

 

『マジか、なんかいるなら買ってくけど』

 

『気遣いに感謝するぞ。だが大丈夫だ』

 

『ゆっくり休んでろよ』

 

 

それから授業が始まるまでスマホをいじいじしながらたまに友と喋っていた。

 

まぁなんだかんだで授業は終わり家へと向かい歩いていた。ヘレナに絡まれる事のない1日は退屈で。まだあいつと知り合い1週間も経っていないのに妙な寂しさを感じてしまう自分が嫌だ。

 

そんな帰り道にメッセが届き見ると母からで帰りにスーパー寄って牛乳買ってこいとの事。面倒だと思いながらも足は家では無くスーパーへと向く。

 

スーパーへとたどり着き店内へと入ると多くのおばさま達が井戸端会議をしたり買い物を楽しんでいたりと。そんな店内を歩き牛乳を買おうと店内をうろうろ。

 

 

「ヘレナじゃん。体調はもう良いのか?」

 

 

そんな時、店内で食品を選ぶ浅葱頭の後ろ姿に声をかけた。こんな髪色してる奴はヘレナぐらいしか居ないだろうし来るなら家から近いこのスーパーだと。

 

 

「・・・せんぱいか」

 

 

俺の予想は当たり背を向けたままヘレナの声が聞こえた。

 

 

「ヘレナはもう大丈夫だぞ。明日から学校にもいける」

 

「なら良かった。何買ってるんだ?」

 

「今夜の晩御飯だ。風邪を引いても腹は減るからな」

 

「なるほどね。んで、いつまで棚見てんだよ」

 

「ヘレナは真剣に商品を選んでいるんだ。それにそっちを向いたらせんぱいに風邪を移してしまうかもしれない」

 

「へぇ」

 

 

ふと棚を見ると銀の鏡面にヘレナの顔が写っていた。その顔は唇を腫らし左目には眼帯を付けていて。

 

 

「おい、こっち向け!」

 

 

思わず声を荒げ肩を掴むとその手は振り払われた。

 

 

「やめてくれないかせんぱい。それとも、ヘレナを怒らせたいのか」

 

「うっせ、怒るなら勝手に怒ってろ」

 

 

強引に肩を引きこちらを任せると酷く怯えたダウナーな右目が俺を覗き込んだ。

 

 

「お前、、、」

 

「あぁ、この傷は昨日の夜に寝ぼけてベッドから落ちてしまったんだ。もういいだろう、ヘレナは買い物で忙しいんだ」

 

 

掴んだ手を振り払い背を向けるといくつかの商品をカゴに詰め込みそそくさと店内の人混みの中へと消えていった。その背を俺は追えずにその場にただ、佇んでいた。

 

 

次の日、学校に行くとヘレナと楽しそうに喋る友の姿があった。

 

 

「うーっす」

 

「おぉ翼!やっぱヘレナちゃんって良いな!なんかこう、居るだけで穢れが浄化されてくっていうのか!」

 

「そのまま成仏しろよ」

 

 

俺の席に座るヘレナを見るとヘレナも俺を見上げていて。その顔は昨日よりマシだがまだ唇は腫れ左目には眼帯をしていた。

 

 

「その眼帯どうしたんだよ」

 

「ヘレナはおしゃれだからな、こういうミステリアスなファッションも似合うんだ」

 

「ただの黒い眼帯じゃねーか」

 

「眼帯ヘレナちゃんちゅき」

 

 

よく分からんが友にはウケたようで。

 

 

「せんぱい、ヘレナに快気祝いのパンを買ってくれないか」

 

「わーたよ」

 

 

そんなわけでパンを買いに購買へと行く事に。俺の背後には何も話さないヘレナが歩く。

 

 

「パン、何食うんだ?」

 

「そうだなぁヘレナは、、、」

 

 

二つ菓子パンを選ぶと俺に渡しそのままお会計。

 

 

「ありがとうせんぱい。お陰でヘレナが餓死する事はなさそうだ」

 

「大袈裟だろ」

 

 

少し笑ってからヘレナはパンを持って廊下を歩いていった。その背を見送り俺も教室へと戻ってゆく。

 

 

「なぁ友」

 

「どうした翼。ヘレナちゃんとの惚気話ならやめてくれよ」

 

「ちげーよ。嘘ってなんで吐くと思う?」

 

「嘘?嘘ってあの嘘の事だよな?」

 

「逆にどの嘘だよ。人を騙したりする方の嘘の事」

 

「あーね?例えば、詐欺師なら金儲けの為だし。って嘘って金儲けの為にしか吐かなくね?」

 

「まぁそうだけれど。ほら、怒られたくない為に嘘吐いたりするじゃん?」

 

「確かに。俺も親に怒られるのが嫌で言い訳を考えてたなー」

 

 

そう昔を思い出しながら遠くの方を見る友との会話を諦めスマホで検索する事に。

 

 

嘘を吐く理由として儲ける為、自分を守る為、他者を守る為と様々な理由が知る事ができた。

 

つまり俺はヘレナの嘘を暴きあいつの口から助けてと言われなければならない。しかしヘレナが嘘を吐く理由はなんだ?これは本人に聞かないと分からないが。

 

 

そして昼休み。ヘレナは当然のように俺の膝の上に座り朝に買ったパンを美味しそうに食べていた。

 

 

「やはりせんぱいに買ってもらったパンは美味いな」

 

「俺関係ないだろ」

 

「俺もヘレナちゃんにパン買ってあげちぃ」

 

「ふふ、ヘレナは友君からのパンも大歓迎だぞ」

 

 

ヘレナの発言に喜ぶ友を見ながらパンを食べていた。その日の放課後、俺はいつもと同じようにヘレナと帰り道を歩いていた。

 

 

「今日は家来るのか?」

 

「そうだなぁ、お邪魔しようか」

 

「たまには俺もヘレナの家に行きたいのだが」

 

「ヘレナの家はダメだ。うちには凶暴なわんこが居てせんぱいを食ってしまうからな」

 

「へぇー」

 

 

そう言う割にはヘレナの服に犬の毛がついていた事はない。今隣にいるヘレナを見ても犬の毛は何処にも付いていない。

 

 

「俺そういう犬大好きなんだよな。わんわん吠える犬を懐かせるのって楽しいじゃん」

 

「せんぱいは変わっているな。まぁ、機会があれば家に遊びに来てくれ」

 

「ちなみに犬の名前は?」

 

「ニールだ」

 

 

そんな事を話しながらヘレナの家の前へとたどり着き玄関へ入ってゆくヘレナを見送った。

 

だが犬の鳴き声はしない。普通犬がいるのなら飼い主が帰って来たら尻尾を振りきゃんきゃんと鳴くだろう。その代わり父親の怒鳴り声が聞こえていた。

 

深いため息を一つ吐いて俺は家へと帰ってゆく。

 

 

それから自室でゴロゴロとしているとドアが開きヘレナが顔を出した。

 

 

「うっす」

 

「ヘレナも寝転がらせてもらおうか」

 

 

そう言って俺の横へと寝転がりまた俺が使っている枕を引き抜き頭の下へと。文句を言おうとした時にはもうヘレナは眠っていて、文句は言えずそのまま飲み込まれた。

 

 

それから晩飯を食いしばらくして俺はヘレナを家まで送り届ける為夜道を歩いていた。

 

 

「今日のご飯も美味しかったぞ。あんなに美味しいご飯が毎日食べれてせんぱいは幸せ者だ」

 

「ヘレナも飯作るんだろ?」

 

「まぁそうだが」

 

「なぁヘレナ、何かあったら頼ってくれよ。きっと力になるから」

 

「あぁ、ありがとうせんぱい」

 

 

それから会話は無く夜道を歩きヘレナの家へと辿り着いていた。

 

 

「ありがとうせんぱい。また明日だな」

 

「おう、また明日」

 

 

家へと入って行くヘレナを見送り俺は玄関の前へと行き扉に耳を付けた。するとまた父親と思われる怒鳴り声が聞こえ何かが割れる音とヘレナの謝る声が。

 

 

そして確かに聞こえた。「せんぱい助けて」と。その瞬間俺は玄関を開け家の中へと飛び込んだ。

 

 

「ヘレナ!」

 

 

玄関から続く廊下はゴミが散らばりそれを蹴散らしながら廊下を進みまだ怒声が響く部屋のドアを開けるとそこには胸ぐらを掴まれるヘレナの姿が。

 

 

 

「せんぱい、、!」

 

 

ヘレナが叫び親父は俺の方を向いた。

 

 

「なんだお前は」

 

「ヘレナのせんぱいだ。ちょっと話しましょうや」

 

 

そう言うとヘレナを離し俺の元へと来ると胸ぐらを掴んだ。

 

 

「お父さん、、せんぱいを殴るならヘレナを殴ってくれ、、!悪いのは全部ヘレナなんだ、、!」

 

 

実の娘にそこまで言わせる父親に憎悪すら抱くがまだ冷静でいられそう。

 

 

「親父さん、俺はあんたを殴りに来たんじゃない。話をしに来たんだ。それにヘレナの前で俺はあんたを殴りたくはない」

 

「うるせぇ!」

 

 

右頬に痛みが走り口の中に血の味が広がる。それでもまだ話をしようと対話を持ちかけるのだが、二発目の拳が左頬をとらえた。

 

 

「もうやめてくれお父さん、、お願いだ、、」

 

 

ヘレナの悲痛な声が聞こえても親父は拳を振り上げる。その手が届くより早く親父の頭に頭突きを一発。よろけた時に俺は首根っこを引っ掴んだ。

 

 

「話、しましょうや」

 

 

思わぬ反撃に意気消沈したのか頷かれ話し合いが始まった。そこで俺はヘレナ達の話を聞くことができた。

 

 

ヘレナが中学二年の頃、ヘレナの母親は事故で他界。それから男手一つでヘレナを育ててきたのだが会社をリストラされ今は貯金を切り崩しながら生活しているようで。上手くいかない再就職や将来への不安によるストレスからヘレナに八つ当たりをする様になったという。

 

そんな事情を話され俺はかける言葉に困ってしまった。この問題はヘレナの親父が再就職できなければ解決しない。

 

 

「おじさんは就職できれば何処でも良いのか?」

 

「安定した収入が貰えるのなら、、」

 

「ちょっと親父に聞いてみるよ」

 

 

そんなわけで親父に電話すると口を聞いてくれるとの答えが貰えた。それと明日会いに来いと必要な書類を揃えておけと。そう伝えると深く頭を下げられた。

 

 

「後はおじさん次第です。それと、明日家の掃除しに来ますね」

 

「何から何まで申し訳ない」

 

 

これでこの問題は解決なのだろう。

 

 

「せんぱい」

 

「どした?」

 

「その、ありがとう」

 

「気にすんな。後はそっちで話し合ってくれ」

 

 

涙目でお礼を言ったヘレナを見てから家に帰る事に。親父にお礼を言ってからシャワーを浴び自室のドアを開けた。

 

 

「やぁせんぱい」

 

「うほっ!?」

 

 

そこにはパジャマ姿でベッドに座るヘレナの姿が。思わず変な声が出てしまった。

 

 

「何してんだよ。ちゃんと話し合ったのか?」

 

「あぁ、お父さんは心を入れ替えると言ってくれたぞ。これでヘレナも安心して家で過ごす事ができる」

 

「それは良かった。んで、なんでうちに居るんだ?」

 

「鈍いなぁせんぱいは。ヘレナがせんぱいの童貞を貰いに来てやったんだぞ。泣いて喜んでもバチは当たらないと思うが」

 

「お前、、」

 

 

ヘレナは横に来いと言わんばかりにベッドを叩きヘレナの横に俺は座った。

 

 

「お父さんに殴られたところは大丈夫なのか、、?」

 

「あんなの大丈夫だよ。牙克城は授業で喧嘩がある学校だぞ?」

 

「ならよかった。その、せんぱいが助けに来てくれてヘレナは嬉しかったぞ。不覚にもせんぱいの事を好きになってしまった」

 

「一言多いんだよお前は」

 

「だから、その、、っヘレナと付き合ってはくれないだろうか」

 

「もう俺はお前の彼氏なんだろ」

 

 

そう言うとダウナーな瞳を見開き俺を見るとくふっ、と笑った。

 

 

「せんぱいはヘレナのおもちゃから彼氏に格上げだ。せんぱいの人生の中で一番の名誉だぞ」

 

「うっせ」

 

 

そう言ってまたくふっ、と笑ったが今までの様な嫌味な笑いではなくちゃんと笑顔で笑っていて可愛い笑顔。

 

 

「せんぱいはヘレナに童貞をくれるのか?」

 

「まぁ良いけど、、ってゴム無いぞ!?」

 

「コンドームならヘレナが買ってそこに置いてあるぞ」

 

 

ベッドの物置のティッシュ箱の横に見慣れない箱が置いてあり見ると『うすうす』とか箱に書いてあって。準備の良さにびっくりだよ!

 

 

「ヘレナの準備は万端だぞ。せんぱいはヘレナに恥をかかせる気なのか」

 

 

ダウナーな瞳は怪しげに輝いていて。それは部屋の電気が落とされても輝きは消えないまま。

 

 

「あの、初めてなので粗相があると思いますがよろしくお願いします」

 

 

そんな事を言うとヘレナは笑い転げていた。

 

 

「安心しろせんぱい。ヘレナが全部してあげるからせんぱいは寝転がっているだけで良い」

 

 

言葉の後にヘレナは俺の肩に手を置き体重をかけベッドへと押し倒す。見上げると獲物を捕らえた肉食獣の様な瞳が俺を見下ろしながら近づき、その距離はゼロになった。

 

 

「ふふっ、せんぱいのファーストキスはヘレナが貰ったぞ」

 

 

顔を上げるとべろりと唇を舐め俺を見下ろしくふっ、と笑った。

 

 

「どうしたせんぱい、嬉しくて声も出ないのか」

 

「・・・そんなところ」

 

 

初体験の相手がヘレナという事に不満はない。しかしもっと、こう、踏むべき段階があるだろうと思う理性と今までにないシチュエーションに脳内はムラムラに支配されていて。

 

 

「こっちはこんなにもやる気なのに。くふっ」

 

 

ヘレナの左手がズボンを押し上げる肉棒を撫でた。それだけで情けない声が少し漏れた。

 

 

「ってかお前慣れすぎだって!」

 

「この歳なら性経験の一つや二つ誰にだってあるだろう。あ、せんぱいには無かったな」

 

「うっせ」

 

「期待して良いんだぞ、ヘレナが最初で最後の初体験にしてやるからな」

 

 

軽口を叩いた口が俺の口を塞ぎ思わず目を閉じて唇に意識を向ける。すると柔らかい舌が唇を触りゾクゾク感が背中を走る。

 

 

「ほら、口開けて」

 

 

口を少し開けるとヘレナの舌が口内へと入り込み俺の舌を探し、見つけると弄ぶ様につつき絡められ。

 

 

「んっ、、せんぱいっ、、、♡」

 

 

名前を呼びながら舌を絡められ理性がどうにかなりそうだ。そして、ヘレナは舌を絡めながら肉棒を撫で始め理性が何処かに行った。

 

 

「ヤバいってヘレナ、、」

 

「どうしたせんぱい。もう射精してしまいそうなのか?」

 

「うん、、」

 

「童貞には刺激が強すぎたか。じゃあ撫でるのはやめてやろうか」

 

 

肉棒を撫でるのをやめヘレナは舌を絡める事に集中して。肉棒への刺激は無くなったが、敏感になっているそれはパンツが擦れるだけで快感を伝えた。

 

 

「せんぱぁい。ずっとせんぱいのモノがピクピクしているのだが。もう我慢できないのか?」

 

「だいぶキツい、、」

 

「まだ楽しみたいが良いだろう」

 

 

くふっ、と笑うと俺の上から退き、ヘレナは履いていたハーフパンツと下着を同時に脱ぎ床へと落とした。そして俺のズボンとパンツも同時に脱がせ床へと落とし、物置にあるコンドームへと手を伸ばし一つを手に取ると封を切り肉棒へと被せてゆく。

 

見ている間に俺の肉棒は薄緑色のコンドームに包まれていた。

 

 

「せんぱいの童貞が奪われるところをじっくり見ているといい」

 

 

ヘレナは俺の腰の上に跨り、少し腰を上げ右手で肉棒を掴み膣口を探す。そして、鈴口にコンドーム越しでも分かるほどの熱ととろみを感じると肉棒は熱さに包まれ腰に重みがかかった。

 

 

「どうだせんぱい♡童貞を卒業した気分は、、♡」

 

 

俺の肉棒はヘレナの膣に根元まで包まれて。ヘレナの中は熱く痛い程に締め付けてきて。

 

 

「めっちゃ気持ち良い、、」

 

 

自分でするよりも何倍も気持ちが良い。思わず腰が砕けてしまいそう。

 

 

「ヘレナは優しいから少しこのままでいてやろう」

 

 

くふっ、と笑うと淫らでダウナーな瞳で俺を見下ろす。そして、腰をぐりぐりと押し付けていた。

 

その度にコリコリと鈴口に何かが当たりヘレナの顔は快感に歪んでゆく。

 

 

「せんぱいのがヘレナの子宮に届いているぞ♡これは、癖になってしまいそうだ、、♡」

 

 

そう言いながら腰を押し付けふと、膣内がきゅっと締まりヘレナは身震いをし大きくため息を吐いた。

 

 

「イッてしまったぞ♡そろそろせんぱいも気持ちよくしてやろうか♡」

 

 

小さく頷くとヘレナは腰を上下に動かして。その度に膣口から垂れた愛液が掻き回されくちゅくちゅと音を立て膣内はきゅっと締まり肉棒を刺激する。

 

 

「ヘレナ、、っイキそっ、、」

 

「イッちゃえせんぱい♡」

 

 

あっ、と思った瞬間には抗えない射精感と共にヘレナの膣内で精液を吐き出した。それは自分の右手とは比べ物にならないぐらいの満足感があり金玉の中の精液が全部出た気すらする。

 

 

「ふくっ♡ヘレナのおまんこはどうだったせんぱい♡」

 

「めっちゃ気持ちよかった、、」

 

「そういう割にはまだせんぱいのは元気だな♡硬いままだぞ♡」

 

 

普段なら一度射精すれば萎える肉棒はヘレナの膣内でまだ硬いまま。ヘレナが腰を上げぬるんと肉棒を抜いても未だ硬く上を向いていて吐精された精液が溜まったゴムがぶら下がっていた。

 

 

「まだ射精し足りないのかせんぱい♡ヘレナもうずうずしてるからちょうど良い♡」

 

 

そう言ってヘレナはぶら下がるコンドームを取ると口へと運び中に溜まった精液を口へと流し込んだ。

 

 

「すごく濃いぞせんぱい♡こんな濃い精子を中出しされたら妊娠してしまいそうだぞ♡」

 

「・・・・・」

 

 

精液を飲みながらの流し目に肉棒は張り詰める様に硬くなるのを感じヘレナへと目線を送る。

 

 

「元気だなぁせんぱい。そうだ、コンドームを付ける前に綺麗にしてやろう」

 

 

唇をひと舐めするとヘレナは肉棒へ顔を近づけてゆき小さな口を開くとぱくりと肉棒を咥え込んだ。

 

 

「おおひくてはいりきらないぞ♡」

 

「咥えながらしゃべんな、、、っ」

 

 

髪を掻き上げダウナーな流し目に、ぬるぬると肉棒に絡む舌に、口に思わず腰が跳ねる。

 

 

「じゅるるっ♡んっ、、♡じゅっじゅるっ、、、♡ぷはぁっ、、♡」

 

 

肉棒から口を離すと淫らな流し目を向け、戸棚にあるコンドームの箱へと手を伸ばし一つ取り出すと口に咥えビリっと破り肉棒へと巻きつけてゆく。

 

 

「さぁせんぱい。次はせんぱいがヘレナを気持ち良くするんだぞ」

 

 

くふっ、と笑うとベッドへと寝転がり両足を恥ずかしがる様子も無く開き俺へと流し目をを送る。それに誘われる様にヘレナへと覆い被さり肉棒を挿入しようと擦り付ける。

 

が、どれだけ擦り付けようとくちゅくちゅと水音がするだけで挿入る事はなく焦り始めると頭の上からくすくすとヘレナの笑い声が。

 

 

「せんぱい、ヘレナのおまんこはここだぞ」

 

 

伸ばされた右手が肉棒を掴み誘導する。手が止まった位置で腰を押し付けると鈴口がねっとりと包まれ後は膣壁に沿うように膣内へと。

 

 

「くふっ♡」

 

 

根本まで入り込むとヘレナは笑い、両手を広げ俺を抱き寄せた。

 

 

「もうヘレナのおまんこはせんぱいのに馴染んでしまったぞ♡」

 

 

言葉の意味は分からなかったがすぐに理解した。ヘレナの膣内は俺の肉棒にぴったりと吸い付くように包み込んでいて動かなくても気持ちの良さが押し寄せる。

 

 

「ほら、動いても良いんだぞ♡それとも、童貞のせんぱいには難しいのか」

 

「うっせっ」

 

 

ヘレナを黙らせようと腰を動かすのだが引く時に勢いあまりぬるんと抜けてしまった。また挿入しようとするのだがぬるぬると擦るだけで挿入る事はなく、またヘレナの笑い声が。

 

 

「せんぱぁい、やっぱりせんぱいには難しかったみたいだな。ヘレナが上に乗ってせんぱいの精液を搾り取ってやるぞ」

 

「待て待て待て。もう少しだけ」

 

「くふっ♡ヘレナはお預けを食らってうずうずしてるんだ。早くしないとまた襲ってしまうぞ♡」

 

 

正直、そのまま襲って欲しい気持ちはあるのだが。しかし、ヘレナにやられっぱなしはムカつくし、何よりバカにされっぱなしなのは嫌だ。

 

擦り付ける鈴口に少し力を入れた時、ぬるんっと膣口に入り込みそのまま根元まで突き刺した。

 

 

「んっ、、はぁっ、、、♡」

 

 

思わぬ挿入にヘレナは目を閉じ淫声を口から漏らし、薄目で俺を見上げた、

 

 

「ふふ、じゃあせんぱい♡ヘレナがサポートしてやろう♡」

 

 

腰が重くなり何かと思えばヘレナの両足が腰に巻き付いていた。この体制は良くエロ本とか漫画にでてくる男の憧れだいしゅきホールド。

 

 

「ふふっせんぱい。ヘレナの口に耳を近づけてくれないか?」

 

 

その言葉を不思議に思いながらヘレナの口に耳を近づけた。

 

 

(大好きだぞせんぱい♡)

 

 

囁かれた言葉を聞いた瞬間に脳みそが溶ける気がした。

 

 

「もう言わないからな。ヘレナもあんな言葉を言うと恥ずかしいんだ」

 

 

普段クールなヘレナが快感とは違う熱で顔を真っ赤にしていて。

 

 

「せんぱいは?せんぱいはヘレナの事どう思ってるんだ?」

 

「俺も大好きだよ」

 

「ふふ、嬉しいぞせんぱい♡嬉しくて、、」

 

 

言葉の続きを聞こうとした時にはヘレナは俺に抱き付いてきてその勢いのまま俺はベッドへと倒されていた。

 

 

「嬉しくて襲ってしまいそうだ♡せんぱぁい♡ヘレナが満足するまで射精は許さないからな♡」

 

 

ダウナーに俺を見下ろし甘く吐息を溢しながら腰を上下に動かす、その度に鈴口にコツコツとヘレナの子宮が当たるのが分かる。

 

 

「つぅ〜〜〜♡せんぱいの、気持ち良すぎっ、、♡」

 

 

腰にべったりと腰を下ろしごりごりと子宮を刺激するとヘレナは身を硬直させだらんと抱き付いてきた。

 

 

「はぁっ、、♡夢中になってしまったぞ♡」

 

「エロすぎ、、」

 

 

顔を紅潮させながらの笑顔は心にくるものがあった。

 

 

「せんぱいっ、、♡いったばっかっ、、、♡」

 

 

ふと、ヘレナのお尻を鷲掴みにし下から突き上げると目をとろんとさせながら快感に溺れていて、そのまま腰を打ち付ける度に甘い声がヘレナの口から溢れてゆく。

 

 

「いったからっ、、♡とめっ、、♡せんぱいっ、、、♡」

 

「このまま射精するから、、っ」

 

「あぁぁぁぁっ、、、♡っ。。。♡」

 

 

込み上げる射精感に逆らう事なく根本までヘレナの膣内へと突き刺すと同時にびゅるりと精液が膣内へと迸った。

 

 

「すごく気持ち良かったぞせんぱい♡」

 

 

射精の満足感と充実感に浸りながら胸の上で荒く息を吐くヘレナの頭を撫でていた。ちょっと汗ばんでいる髪の毛と頭の熱気を感じながらゆっくりと撫でているとキスをしてくれてはにかむ笑顔を見せてくれた。

 

 

「んっ、流石に萎えてしまったか。早く抜かないとコンドームの中の精液が中に溢れてしまうぞ」

 

 

何枚かのティッシュを取るとヘレナはぬるんっと腰を上げ、肉棒に垂れ下がっているコンドームをティッシュにくるめゴミ箱へと投げ込んでいた。

 

 

「そういえばエッチな時って服脱ぐもんじゃないのか?」

 

「脱いでも良いのだが、、ヘレナのお腹にはまだアザか残っているから見せたくないんだ。アザが消えたら脱いでやってもいいぞせんぱい」

 

「なるほどね。お茶取ってくるわ」

 

「それもヘレナは買ってきたぞ。ヘレナは童貞と違って準備が良いからな」

 

「うっせ。ってお前が急に来たんじゃねーか」

 

「ヘレナで童貞捨てた癖にうるさいぞせんぱい」

 

「うごっ」

 

 

エッチしている時はあんなに可愛らしかったのに素のヘレナに戻っていた。

 

 

「さて、寝ようかせんぱい」

 

「泊まってくのか?親父さんにはつたえてあるのか?」

 

「当たり前だぞ。それにせんぱいのお母さんにも伝えてある」

 

「さいですか、、」

 

 

相変わらずの準備の良さ、そしてくふっ、と笑いながら俺を見ていた。

 

 

「じゃあ寝るか」

 

「あぁ。せんぱいの枕はヘレナのだからな」

 

 

俺の枕のど真ん中に頭を置きくふっ、と笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その次の日、ヘレナの家を掃除しに行ったりヘレナの親父さんが家に来たりと慌ただしい日を過ごしていた。

 

親父が会社に口を聞いてくれたお陰で親父さんの就職も決まり全ては丸く収まりヘレナが笑顔を見せる事もおおくなっていた。

 

 

それからヘレナは前よりも明るくなり俺のクラスに顔を出す事が少なくなった。

 

 

「ヘレナちゃんが来ないと俺さみちぃ」

 

「うっせ」

 

 

聞くと友達ができた様で話したりと学校生活を楽しんでいる様で。

 

 

そんな感じで一ヶ月がすぎた頃、俺は自室のベッドに寝転がり晩飯ができるのを待っていた。

 

 

「つばさー」

 

「うっす」

 

 

母の声に返事をしてリビングがある一階へと階段を降りてゆきドアを開けるとそこにはヘレナと親父さんの姿も。

 

 

「やぁせんぱい」

 

「おっす、親父さんもどうも。んでどうしたんだ?」

 

 

ヘレナはいつも通りだか親父さんは俺を睨む様な悲しむ様な不思議な目をしていてそれを不思議に思いながら席へと座った。

 

 

「せんぱい。せんぱいに知らせがあるのだがご飯を食べる前に聞くか食べた後に聞くかどっちが良い?」

 

 

くふっ、と笑いながら言われ俺はご飯を食べる前に聞くと返事をした。するとヘレナはカバンから袋を取り出しテーブルの上に置いた。

 

 

「せんぱい。おめでただぞ」

 

「・・・?」

 

 

ヘレナがテーブルに置いた物を見たのだがこれが何なのか分からず不思議に思っていると母がそれを見てテーブルへと運ぼうとしていた皿を落とし、それを見た親父に思いっきり右頬を殴られ椅子から転げ落ちた。

 

 

「はっ、えっ、ちょっ、、、何だよマジで!?」

 

「てめぇそんな事よりも言う事があるだろうが!」

 

 

起きあがろうとしたところを親父に蹴り飛ばされ、マウントを取られるとボコボコにぶん殴られヘレナに止められようやく親父の手は止まった。

 

 

「悪いのはヘレナなんだ。せんぱいを許してやって欲しい」

 

「マジで、、、どういう事なんだよ、、」

 

「あんたがヘレナちゃんを妊娠させたんだよ!!」

 

「はぁぁ!!??」

 

 

心当たりはある、ってかあれから何度もヘレナとエッチをしたが全部コンドームを付けていたし、意味が分からない。

 

 

「すいません、きっとヘレナが、、」

 

「くふっ♪」

 

 

申し訳なさそうにヘレナの親父が口を開きその話を俺は床に這い蹲りながら聞いていた。

 

ヘレナが妊娠した理由は、ヘレナがコンドームに穴を開けていた様で。ちなみにこの手口でヘレナの親父さんもヘレナのお母さんを妊娠させたようで。

 

 

「ちなみにヘレナはカトリックだから中絶はできないぞ。せんぱいはパパになるしかないんだ」

 

「うちの娘が本当にすいません、、」

 

 

一難去って凄い難が俺に降り注いだ。それも逃げる事ができない難が。

 

 

「翼、お前は学校辞めてヘレナちゃんと子供の為に働け」

 

「????」

 

「男ってのはそういうもんだ」

 

「頼んだぞ、せんぱい♪いや、もう違うな。頼んだぞパパ♪」

 

 

してやったり顔でニヤリと笑うヘレナを見て俺は納得はできないが納得せざるを得ないようで、理不尽を嘆いた。

 

 

その次の日、ヘレナと共に生徒指導長であるブラフマーストラ先生の元を訪ね理由を話し退学届を提出していた。

 

理由を聞いたブラフマーストラ先生は笑わずに話を聞いてくれて。

 

 

「そーゆー系で悩んでる系ね。じゃあヘレナは通信で学校に通ってもらうよ。翼には職を紹介してあげる」

 

 

そう言ってブラスマーストラ先生は何処かに電話をかけしばらくすると生徒指導室に真っ赤の作業着を着た女の人が入ってきた。その人は人を殺してそうな瞳をしていて見ているだけで身が縮こまる。

 

 

「おっす先生。こいつが彼女孕ませた馬鹿な男ね」

 

「はいそうです、、」

 

「ルーンにお願いなんだけど翼をあんたの所で良い感じに雇ってくんない?一応ウチの生徒だし根性あるからさ」

 

「先生の頼みならアタイは何でも聞くぜ。おい翼、アタイんとこで働くんならすぐに家建てれるぐらいに稼がせてやんよ」

 

「さすがせんぱいだ、ヘレナはまたせんぱいの事が好きになってしまったぞ」

 

「それは良いんだけど、アタイとしても高校は卒業させてやりたいから」

 

 

鋭い目線はブラフマーストラ先生へと向けられた。

 

 

「あんたも通信で学校通いな。仕事と学業と育児の両立は大変だと思うけど根性みせな」

 

 

本人の意思など無視して話は進んでゆき思わずため息が溢れた。でも。

 

 

「ありがとうございます。俺、頑張るんで!」

 

 

まぁ、何とかなるだろうし、何とかしなければならない。俺の返事を聞いてヘレナがくふっ、と笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ここまで目を通してもらいありがとうございます!

今回はヘレナ学園バージョンの登場でした。偏屈なヘレナを主人公とくっ着ける為にややシリアスな展開となりましたが良いオチで終われたと思っています。

いたずら好きで嘘つきなヘレナの可愛さと心を開いたヘレナの可愛さを感じてもらえれば幸いです、
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