1
雨は嫌いだ。どれだけ雨が降っていようと仕事に行かなければならないし休みの日に雨が降っていれば家から出る気を失う。
そんな雨の事が少しだけ好きになった出来事があった。
ある日仕事帰り雨に降られ帰路を急ぐ。昼頃に曇りだした空は夕刻には雷鳴を轟かせ豪雨を降らす。
今朝の予報は快晴だったので傘を持っているはずもなく降りしきる雨を鞄で防ぎながら道を走ってゆく。
そんな時通り過ぎた路地裏が何故か気になり足を止めて数歩下り路地裏を覗いた。
こんな雨の中路地裏を覗く俺の姿はただの異常者だろう。しかしこの雨の中出歩いている人はおらず俺の事を異常者だと思う人は俺以外に居らず。
覗き込んだ路地裏で二人の女の子を見つけた。俺の視線に気が付いたのか二人が俺を見上げる。俺を見る目は言い方は悪いが捨てられた子猫と言うのがぴったり。
「……………」
「……………」
「……………」
しばらくの沈黙。降りしきる雨。髪を伝い滴る雨。そして。
「飯、食いにくるか?」
俺の言葉が路地裏に響く。二人は顔を見合わせて立ち上がり歩く。その少し前を俺が歩き家へと歩いてゆく。さっきまで土砂降りだった雨はもうあがっていた。
2
家に連れて帰ったのは雨にびしょ濡れた女の子二人。
「飯作ってやるから風呂入ってこい」
二人は頷き指を刺して教えた風呂場へと向かう。俺は着替えてキッチンに立った。
何を作ろうか悩みながら米を早炊してその間に思い浮かんだ料理を作ってゆく。
そんな時風呂のドアが開く音が。そういえばと思いタオルと服を持って風呂場へ。
「ほら、俺のが嫌だったら裸で居ろよ」
身体中からお湯を滴らせる赤髪の奴にタオルとスエットを二人分渡して再びキッチンへ行き料理再開。
二人が部屋に来たと同時に料理を皿に盛り付け米と味噌汁を盛り付けテーブルの上に。
「ほら食え」
「「いただきます」」
夢中で食べる二人を見ていた。俺の家は狭いアパートだからテーブルは二人掛け用。俺の飯を食うスペースは無い。
「ねぇねぇ」
「どうした」
「美味しいね♪おかわりちょうだい!」
赤髪の子に嬉しそうに言われ茶碗を貰い米をよそい渡す。
「お前も食うか?」
「私はこれで良い、、」
「ん」
そう青か黒なのか分からん髪色の奴に言われた。きっとこいつの髪の色は紺色だな。
キッチンに戻ろうとした時消えそうな声で(ありがとう)と言ってくれたから良しだ。
「ねぇ」
「どうした」
「おかわり♪」
そう言われ二杯目のおかわりをよそう。こいつは遠慮というものを知らんのか。そう思いながら茶碗を渡すと眩しい笑顔を見せてくれたから良し。
「「ごちそうさま」」
「向こうでゴロゴロしてろ」
そう言って二人の茶碗を流し台へ。そして米をよそい俺が飯を食う。もうおかずは残されておらず米だけを食う。
「それでお前らはあんなところで何してたんだ?それと名前教えろ」
「私はマナナン」
「私はマクリル、、」
「私達は喜劇的な世界を巡っているんだ」
「私達は悲劇的な世界を廻っているんだよ、、」
「へぇ、俺の名前は、、」
「じゃあマスターだね。マスター、助けてくれてありがと♪」
「ありがとねマスター」
こいつらの名前と人の話を聞かないという事が分かった。
「んで、お前らの言う旅ってなんだ?」
「んとね、この世の中の愉快な事を見て回っているんだ」
「この世界の不快な事を見て回っているの、、」
「そうか。で、お前らはキル姫か?」
「うん、よく分かったね♪」
「じゃなきゃマスターって呼ばないだろ。よく分からんが気が済むまでウチに居ろ」
自分でも何故こう言ったのか分からないが俺はこう言っていた。そして二人は笑顔で「ありがとう」と言ってくれたから良しだ。
それからゴロゴロしている二人を尻目に食器を片付けてゆく。
なんだこいつら、世話になりっぱなしで何もしないのか。そう思ったのだが俺が家に来いと言ったと思い出しながら茶碗にこびり付いた米を取るためにスポンジでこする。とれた。
その後風呂に入る。シャンプーのノズルを押しても出てこない。あいつらが使い切ったのか。仕方なく湯シャン。ボディーソープも空だ。仕方なくノズルを取りお湯を足して洗う。泡立ちが悪い。
風呂を出る。タオルはもう無い。仕方なく使い終わったタオルで体を拭く。濡れたタオルだと拭いた気がしない。そして俺のスエットも無い。諦めてパンイチで寝る事に。
寝室に行くと俺のベッドを二人が占領して眠っていた。その後床で眠る事に。
3
次の日朝起きると体が痛い。床で寝たからか。ベッドに目を向けるとまだ二人が寝ている。
昨日は同じ向きで寝ていたのにマナナンの足がマクリルの頭を向いている。
それから俺は服を着替え仕事に行く。
その前に財布から千円札を四枚取り出し机に置き家を出てゆく。これで飯食っとけと。
仕事が終わり帰宅。家に帰る前にスーパーに寄り買い出し。
食品とシャンプーとボディーソープ。後はタオルとスエット、以上を買って帰宅。
「お腹すいたよマスター」
「他に言うことあるだろ」
「洗濯したよマスター、、」
「えらいぞマクリル」
「私も褒めてよマスター」
「シャンプーとボディーソープをボトルに詰めてきたら褒めてやる」
「私に任せてよ♪」
風呂場にかけてゆくマナナンを見送り飯を作る。米を炊き味噌汁を作り野菜と肉を炒める。昨日の事を学びかなり多めに作る。
「おかわりマスター♪」
全部マナナンに食われた。なんだこいつ。どれだけ食うんだ。
「私は止めたんだよマスター、、」
「えらいぞマクリル」
「マスターの作るご飯が美味しいから悪いんだよ」
「なら仕方ないな」
どうやら俺が悪い様だ。その罰として今日も俺の飯は米だけ。
二人の後に風呂に入る。シャンプーを手に取り頭を洗う。キシキシだ。あの野郎シャンプーのボトルにボディーソープを入れやがった。
「マナナン。お前シャンプーとボディーソープ間違えて入れてるぞ」
「ほんとー?あはは♪愉快愉快♪」
「お前だけ追い出すぞ」
もちろんそんな事はしないのだが。
二人に付いて分かった事がある。二人は対照的だという事。髪の色は赤と紺。性格は陽気と陰気。顔の黒子の位置も右目と左目の下に。おっぱいはペタンとボイン。唯一同じなのは髪の長さぐらいか。二人とも腰まで届きそうな長髪、そして二人とも可愛い。
「寝るぞ」
「「はーい」」
大きなあくびをした後に寝る事に。当然の様にベッドに寝転ぶ二人を見ながら俺は床に寝転がる。何故だ。
4
気が付けばあいつらが家に来て一週間が過ぎていた。主な変化としては食費と水道、ガス代の高騰。俺の寝る場所が床になり朝起きる度に体が痛い。マイナス面はこれぐらいか。プラス面は女の子が家に居る、喋り相手ができた、俺の作るご飯を美味しいと言ってくれる、前よりも人生が明るくなったっとマイナス面を遥かに上回るプラスだ。
「ご飯おかえりー♪」
「おかえりマスター、、」
「ただいまマクリル」
「あっなんで私には返事してくれないの」
「お前は少し言動を見直せ」
「むぅ、じゃあご飯マスター♪」
「飯から離れろ」
「ご飯 マスター」
「そうじゃねぇ」
可愛い奴だ。そう思いながら五人分ぐらいの飯を作る。仕事の後に何故家でも働かなければならないのか。
「「いただきます」」
二人が食べている様子を見る事に。お上品に食べるマクリルと目に付くもの全てを口にかきこんでゆくマナナン。今日も俺のおかずは無い。
そして食った分の飯はどこに消えるんだ?これだけ飯を食うのならマナナンはボインになっていなければおかしい。
「今日も美味しいよマスター♪」
俺の疑問はマナナンの笑顔で消えた。
「食器洗ってあげるね、、」
「ありがとうマクリル」
「あっ私も褒めてよ」
「何か褒められる事をしろ」
「ん、じゃあマスターがご飯食べるとこ見ててあげる」
「もっと考えろ。楽をするな」
その日の晩に二人よりも先にベッドに寝転がった。これでベッドは俺のものだ。
「よいしょ」
「よいしょっと」
二人がベッドに割り込み寝転がる。狭い。
「こうやってみんなで寝るのも喜劇的で楽しいね♪」
苦しい。どちらかといえば悲劇だ。
「おやすみマナナン、マスター」
「おやすみマクリル」
「私にもおやすみって言ってよ」
「早く寝ろマナナン」
二人に囲まれながら就寝。その日の深夜に寝相が悪いマナナンに蹴られ起こされる。諦めて床で寝る。
次の日仕事の帰り道に買い物。布団を購入して帰宅。
「おえりマスター、、」
「ただいまマクリル。あいつは?」
「呼んだマスター♪」
部屋の奥から顔を出すマナナン。口元に何かが付いている。
「お前何食ってたんだ」
「冷蔵庫にあったやつだよ♪」
慌てて冷蔵庫を見ると食材が食い散らかされている。ネズミかお前は。
「飯は作るから待ってろ」
「だってお腹すいちゃったんだもん」
「私は止めたんだよ、、」
「えらいぞマクリル」
「私も褒めてよー」
「お前は今夜飯抜きだ」
「えーー」
その後六人分ほどの飯を作った。マナナンに全部食われた。
風呂から上がると俺が買ってきた布団を勝手にひきゴロゴロとしているマナナンの姿が。
マクリルを見ると申し訳なさそうな顔で俺を見ている。
「お前はベッドで寝ろ」
「新品の布団の匂いって喜劇的に良いよね♪」
仕方なくマナナンの隣で寝る事に。深夜に蹴り起こされた。諦めてリビングの床で眠る。
5
次の日は休み。朝から二人の飯を作る。
「私食パンなら三斤は食べたいかな」
「うるせぇ」
トーストを三枚焼き二枚をマナナンの前に。ジャムをたっぷりと塗り美味しそうに食べる。
「マクリルはどれだけ食べる?」
「私は一枚で良いよ、、」
何故マクリルはボインなのか。マナナンが食べた分はマクリルに行くのか。疑問が浮かんだ。
「ほらよ」
コーヒーを三杯淹れて二人に渡し俺も飲む。
「マスターおかわり」
「どっちのだ」
「んっと、両方♪」
自分でやれと思いながらもパンを二枚焼いて渡す。
「ありがとねマスター♪」
二枚にジャムを塗るとパンを重ねてカプリ。可愛い。
朝食が終わりリビングでゴロゴロ。なんと素晴らしい休日。
「ねぇねぇマスター」
「なんだ」
「暇だから遊びに行こうよ♪」
「ん」
マナナンの提案に考えているとマクリルも外に行きたそうな目を向けていた。
「分かったよ」
「やったー♪」
「やったね」
二人を連れて街へ。ついでに買い物もしよう。
「あはは♪見て見て猫がいるよ♪捕まえて食べちゃおうよ♪」
「んなもん食うな」
「マナナンは言うだけだよ。多分、、」
「自信を持て」
それから買い物へスーパーへ。食料の買い出しと後は適当に。
「ねえねえ、これ、、」
マクリルが指差すのは来週隣の隣街で行われる祭りのポスター。訪れる春を祝っての祭りらしい。
「あは♪これにみんなで行ったら喜劇的に楽しそうだね♪」
「うん、きっと悲劇なんてないと思う、、」
分かったから俺を見るな。
それから二人の為にハッピと浴衣を買って帰宅。その前に昼飯を街で食う事に。
「もっと!もっとだよ、、、!」
マナナンが食う。ひたすら食う。回転寿司なんて来るんじゃなかった。お会計が怖い。二人に気が付かれない様に財布を見る。、、支払いはカードだ。
「マクリルも食べなよ」
「私はマナナンを見ていると満たされるから大丈夫、、」
楽しそうに美味しそうに食べているマナナンを見ているとその気持ちは分かる。
6
それから一週間が過ぎ約束の祭りに三人で行く事に。
「あはは♪どう?どうどうマスター♪」
「えへへ、、似合ってるかな、、?」
俺の目の前にはハッピを着たマナナン。浴衣を着たマクリル。高い出費だったがこれのレシートを捨てる決断ができた。
「行くぞ」
「はーい♪」
「うん、、」
二人を連れて道を歩く。遠い。やっと隣街。
「歩くのもたのしーね♪」
「たまには良いよね、、」
俺の前を歩くマナナン。俺の隣に居てくれるマクリル。
そして隣の隣街に着いた。人混みが凄い。それに負けず屋台が並ぶ。
「好きなもん好きなだけ食え」
二人が祭り会場へと駆けて行く。後に続く。
「あはは♪私これとこれとね、、、これも!」
「私は、、」
「好きなもん食えって言ったろ」
「じゃあ私はこれ、、」
祭りの熱気に浮かされて祭りを楽しむ。主に食事を。
「では皆の衆、春の訪れを祝い、、、」
何かを誰かが言っている。聞く耳など無い。
「おじさんイカ焼きちょうだい!」
「私にもちょうだい、、」
大きな声で笑うマナナン。小さく微笑むマクリル。対極する二人を見ながらビールを飲み歩く。
「あはは♪マスター何飲んでるのー?」
「ビール」
「一口ちょうだい♪」
「ん」
ビールを渡す。一口飲み不味いと言い吐き捨て俺に返す。
「良くこんなの飲めるね」
「大人の味だ」
「ふぅーん」
口直しと言ってりんご飴を舐めるマナナン。おこちゃまめ。
「ねえねぇマスター」
「どうしたマクリル」
「これを後で三人でしよ、、」
マクリルが遠慮気味に見せたのは線香花火。よろしい。購入。
熱気に浮かされて時間は進む。やがて祭りは終わり帰宅の時間。隣の隣街に向かい歩く。
7
「あっ雨」
夜空に浮かぶ雲が雨を降らせる。先程まで快晴が打って変わり大雨。
「へくちん」
マナナンが変なくしゃみをする。周りを見ると少し離れた所にホテルが。
「今日は外泊だな」
二人を連れてホテルへ。
「濡れちゃったね、、」
「ちょっと寒いね」
「待ってろ」
適当に部屋を取り部屋へ。俺達が来たのはホテル。名前の前にラブが付くが気にしない。
「さっさと風呂入って来い」
「「はーい」」
二人の入浴を見届け着替えとタオルを用意。俺の分が無い。フロントに電話だ。
「あはは♪マスターの家のお風呂よりいっぱい大きかったよ♪」
「やかましい」
「お風呂お先にありがとう、マスターも早く温まらないと風邪ひいちゃうよ、、」
「ありがとマクリル」
「ねぇ私にもお礼言ってよ」
「お礼を言われる様な事をしろ」
その後風呂に入る。デカい。洗い場が俺の家の風呂よりデカい。気にせず体を洗い出る。
「明日休みます」
会社に電話。これで俺は明日無敵だ。
「うわーい♪マスターマスター♪凄く跳ねるよ♪」
ベッドをトランポリンの様にして遊ぶマナナン。飛び跳ね過ぎて天井に頭をぶつけ涙目に。ざまぁ。
「なんだか落ち着くね、、」
椅子に座りリラックスするマクリル。窓に打ち付ける雨と窓に映るマクリルがとても絵になる。
「ふぁーあぁっ。寝るわ」
そう言ってうちのベッド三つ分ぐらいのベッドの真ん中に寝転がり布団を被る。
8
「マスター寝ちゃったね、、」
「そうだね。マクリルは眠い?」
「私は大丈夫。マナナンは?」
「全然元気ー♪ねぇねぇ。もっと探検しようよ♪」
「良いけどマスターを起こしたらダメだよ、、」
辺りをきょろきょろ。何かを見つけた。
「あはは♪これは何かな?」
見つけたのは電動マッサージ機。笑いながらスイッチを入れる。
「凄い、凄く震えてるよ♪」
「音がうるさいからダメだよマナナン、、」
「他には何かないかなー?」
見つけたのはコンドーム。
「これおやつじゃない?二つしかないから二人で食べようよ♪」
開封して口へ運ぶ。
「うぇ、、まずい、、」
「これは悲劇的だね、、」
「もう何にもないね。テレビ見よ」
テレビを付け適当にチャンネルを回す。
「あっ見て見てマクリル」
「うわあっ、、、」
やがて見つけたアダルトチャンネル。画面で入り乱れる男女を見つめる。
「ねぇねぇマクリル。喜劇的に気持ち良さそうだね」
「ねえねえマナナン。うん、悲劇的に乱れているね、、」
二人が見ている。画面が変わる。体勢が変わる。
「ねぇねぇマクリル。あれって食べれるのかな?」
「ねえねえマナナン。きっと舐めるだけだと思う、、」
体勢が変わる。画面が変わる。二人が見ている。
「ねぇねぇマクリル。女の人の中に入ってるよ」
「ねえねえマナナン。私達の中にも入るのかな、、」
画面が変わる。二人が見ている。行為が終わる。
「ねぇねぇマクリル。何か出てきてるよ」
「ねえねえマナナン。うん、、そうだね、、」
画面には疲れた男女。顔に疲労は見えず満足そう。
「ねぇねぇマクリル。私もあれしてみたい」
「ねえねえマナナン。私もしてみたいかも、、」
二人の視線はベッドで眠るマスターへ。
「ねえねえ。でもテレビでは二人だけだったよ、、」
「ねぇねぇ。私達は三人。できるのかな」
「ねぇねえ。やってみよう」
二人はマスターの元へ。
9
夢を見ていた。可愛い二人と行為をする夢。思えばうちに二人居る。だがやる気にはならない。
あいつらは同居人。他人。感情は、、ある。好きか嫌いか、好き。
やりたいか、やりたい。でもやらない。行為の先にあるのはなに?ひとときの快感か死ぬまでの安泰。
俺は目を覚ました。なんとも言えない快感で。
「れぇ、、♡おはよマスター」
「れら、、おはようマスター」
見下げると俺のを二人して舐める二人。言葉が出ない。
「あはは♪マスターのってこんなに大きくなるんだね♪」
「えへへ、マスターのってこんなに硬くなるんだね、、」
夢の続きなのだろうか?妖しく笑む二人が交互に肉棒を舐めている。
「お前ら、、」
やっと声が出た。だが制止の声は出ない。
「はむっ♡ちゅるるっ♡」
「あーむっ♡じゅじゅじゅ♡」
一人が亀頭を舐め一人が竿を舐める。口に咥え舌を使う。甘噛みし唇を使う。
「マスターのピクピクしてるよ♪」
「ほんとだ、、気持ち良い?マスター、、」
口を離し話す。一人が口を離してももう一人の口は動く。口を離し離す。もう一人は咥えたまま。ふと付いているテレビを見た。納得。
「ねぇねぇ。このままお口でしてたらどうなるのかな」
「ねえねえ。きっと気持ち良くなると思う、、」
見下げれば妖しく笑みながら肉棒を舐める二人。興奮の為か頬は赤く染り火照る。快感の限界を肉棒が告げる。
「お前ら、、、でるっ、、!」
吹き出した精液は二人の顔に付着。驚きながらも付着した精液を舐め取る。
「うーん。あんまり美味しくないかな」
「そうかな、、私好きかも、、」
べったりと肉棒に残った精液をマクリルが舐め取る。
「美味しい、、」
理性が飛ぶ。
「ねぇねぇマスター。これが女の人の中に入るんだって」
「ねえねえマスター。これを女の人の中にいれるの、、?」
「ねぇねえマスター。どっちからいれてくれるの?」
甲乙が付かない。沸騰した欲の行き場が彷徨う。
「じゃあ私から」
マナナンが俺の腰の上に跨りゆっくりと腰を下ろす。
「ねぇねぇマスター。どう?どう?」
根元まで咥えたマナナンが言う。きゅうきゅうと肉棒を締め上げる膣内。
「気持ち良い、、」
「あはは♪ねぇマスターねぇねぇマスター。私も気持ち良いかも♪」
滅茶苦茶に腰を振るマナナン。気持ち良いと思う所に肉棒を当て快感を貪る。
「ねえねえマナナン、、私も、、」
「ん、いーよ♪」
ぬるりと抜きマクリルと変わる。
「入れるねマスター、、」
そしてぬるりとマクリルの中へ。
「ん、、」
「これも私好きかも、、」
マナナンと違いゆるゆると締め上げる膣内。そして膣内にあるものを確かめる様にゆっくりと腰を動かす。
「ねぇねぇマスター」
目線を向ける。
「マスターも舐めれるの?」
頷く。
「じゃあ私の舐めてよ♪」
マナナンが俺の顔に跨り秘部を押し付ける。熱気と湿気が近づき口を塞ぐ。
「あはは♪これ好きかも♪」
口を秘部が塞ぎ肉棒が秘部を塞ぐ。喘ぐ声が二つ。呼吸が一つ。
「ねぇねぇマクリル」
「ねえねえマナナン、、」
塞ぐ秘部と塞がれる秘部。そして塞ぎ合う唇。
「何かくる、、♡」
「私も、、♡」
ぶるりと身を震わせる二人。膣内に精を注ぐ。
「ねえねえマスター。私の中がすごく熱い、、」
「ねぇねぇマスター。私の中にもそれをちょうだい♪」
ぬるりと抜かれた。すぐにぬるりと入る。
「あはは♪ねぇねぇマスター。私の中にもマスターのをちょうだい♡」
吐精を促す様な腰使い。きつく締め上げる膣内が上下。
「ねえねえマスター。私も舐めてもらいたい、、」
マクリルが顔を跨ぐ。熱気と湿気に口が塞がれる。
「ねぇねぇマクリル。気持ち良いね♡」
「ねえねえマナナン。うん、気持ちいい、、♡」
気ままに快感を貪る二人。肉棒を使い口に押し付け。唇を交わし。
「ねぇねぇ。さっきと同じのがくるよ♡」
「ねえねえ。私もくる、、♡」
二人が身を震わせる。膣内に精を放つ。
「ねぇねぇ。中凄く熱い♡癖になりそう♪」
「ねえねえ。もっと欲しいね、、」
「顔から退け」
三人で風呂へ。
10
「で?」
「ごめんなさい、、」
「ごめんねマスター♪」
反省している顔となんとも思っていない顔。二人の頭を撫でる。
「テレビの見てたらしてみたくなったんだ。そしたら凄く良かった♪」
「テレビの見てたらしてみたくなったの。そしたら凄く良かった、、♡」
「ねぇねえマスター。もう一回しよ♡」
二人の誘いに風呂を出る。タオルで拭き裸のままベッドへ。
「どっちから欲しいんだ」
「私♪」
「私、、」
「お前ら寝転がれ」
仰向けに隣同士寝転がった二人。
「お前からだ」
「ん♪」
選ばれたのはマナナン。笑顔で足を開き中に受け入れてゆく。
「ねぇねぇマスター。私の全部感じてよね♪」
肉棒をきつく締め上げる膣内とドロドロとした視線を感じる。
「交代」
「あっ」
ぬるりと引き抜き次はマナナン。
「、、♡」
一気に奥まで突き上げると胸が躍り揺れる。マクリルの顔も快感に歪む。
「ねえねえマスター。私で気持ち良くなってね、、♡」
息を弾ませ笑顔で伝えられる。マクリルの頭を撫でる。
「ねぇねぇマスター。もっと、もーっと」
「分かったよ」
ぬるりと引き抜きぬるりと中へ。
「んんっ♪気持ち良い♡」
揺れながら伸ばした手は俺の顔を掴み引き寄せ唇を重ねる。
「マスター、、」
悲願の瞳の元へ手を伸ばし秘部を弄る。部屋に二人の喘ぎ声。限界。
「もう出る、、、」
「ねぇねぇマスター。このまま私の中にちょうだい♡」
「ねえねえマスター。私の中に欲しい、、♡」
贅沢な誘惑。甘美な誘惑。どちらも甲乙、白黒、決まらない。
「お前ら、、!」
引き抜いた肉棒の元に二つの顔。
「出るぞ、、」
吐き出された精は二人の顔へ。二人の顔が染る。
「あはは♪」
「えへへ♡」
互いに舐め取り合い微笑む。
「・・・寝るぞお前ら」
「うん♪」
「うん、、♡」
ベッドの真ん中に寝転がると左右に二人が。両手に花。片手に彼岸花。片手にデルフィニウム。可憐と可憐。
深夜に彼岸花に蹴り起こされ床で寝る事に。
11
それから昼まで寝て帰る。
「あはは♪」
「えへへ、、♪」
二人が俺の手を取り歩く。悪くない。その日の晩マクリルがしたがってた線香花火をする。
「落とすなよ」
三人の手に線香花火。パチパチと燃え夜を彩る。パチパチと燃え、パチ、パチっと燃え。やがて火は消える。
「帰るぞ」
明日は仕事だ。
「ねぇねぇマスター。私達が出会えたのって喜劇的?」
「ねえねえマスター。私達が出会えたのって悲劇的?」
「ねぇねえマスター。教えて」
「俺達が出会えたのは偶然だ。あの時雨が降ってなかったら出会わなかったしあそこに居なければ出会わなかった」
「ねぇねぇマスター。出会いの反対は何かな」
「ねえねえマスター。出会いの反対は何だろう、、」
「ねぇねえマスター。」
二人の顔を見る。穏やかで決意を秘めた瞳。
「旅に出るのか」
「出会いと別れ。これも悲劇と喜劇」
「私達は旅人。悲劇を見て回るの、、」
「私達は旅人。喜劇を見て回るの」
「ねぇねえ。私達との出会いは喜劇?別れは悲劇?」
「お前達のと出会いは喜劇だ。別れは、、」
二人を見る。
「別れは両方だ」
顔を見合わせ俺を見る。
「また、戻って来いよ」
「うん、世界を廻ってまたマスターのところに戻って来るね、、」
「うん♪世界を巡ってマスターのところに戻って来るよ♪」
「じゃあ別れも喜劇だ。またな」
「うん。またねマスター♪」
「うん、またねマスター、、」
二人の旅人の背を見送る。目から何か垂れてくる。
12
それから俺は一人。家に帰っても、飯を食っても寝ても一人。
田舎のお袋が見合いの提案を出した。蹴った。
料理教室に通い腕を磨く。あいつらのために。
家は相変わらずアパート。引っ越せばあいつらは帰って来れない。
やがて時は流れ俺の髪に白髪が目立つ頃。乱暴にドアを叩く音。来客。
「ねぇねぇマスター」
「ねえねえマスター、、」
「飯、食うか?」
「うん♪」
「うん、、!」
来客は自宅の様に家に上がる。
「まずは風呂入って来い。その間に作ってやるよ」
マクリルとマナナンのお話でした。
マルチで暗躍する二人の可愛さを感じてもらえれば幸いです。
二人とマンツーマンももし需要があれば書くのでよろしくお願いします。