※この作品はR-18です。

裏キル姫日記   作:やす、

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アルテミス×ラスト GL

 

俺の部隊には二人のキル姫が居る。アルテミスとアルテミス、そう言うとややこしいのだが一人のアルテミスは『対キル姫特殊制圧部隊』に居たアルテミスだ。

 

対キル姫特殊制圧部隊とはなんなのかと言うとキル姫に悪魔の業を混ぜ強化した七人の部隊。過去にはラグナ教会の反逆者を暗殺やらなんやらしてた様で。アルテミスは色欲の業から『ラスト』とコードネームで呼ばれていた。

 

もう一人のアルテミスはファーストキラーズと呼ばれる七人の部隊出身のキル姫で実力はラストに勝るとも劣らない。

 

二人とも冷静冷酷な弓使いであり異族との戦闘になれば寸分も狂わない矢を放ち瞬く間に異族を殲滅させる頼もしいキル姫だ。

 

 

そんな二人の容姿であるが二人とも美人である。キリリとした瞳に紺かがったショートカット。前髪に金髪のメッシュを一房。おっぱいも大きく身長も高くスタイルも良い。

 

ちなみにラストも元はアルテミスなので顔もスタイルも髪型すら全てが一緒。戦闘服を着ていればすぐに分かるのだがパジャマとか部屋着だと見分けが付かない。強いて二人の違いを挙げるのならアルテミスの髪色は紺色、ラストは黒髪である事。

 

 

そして、二人の性格はクールな委員長、もとい秘書。日常生活から戦闘、仕事に至るまで一日の事を計算し尽くした様に完璧に行う。マスターである俺なんていらないんじゃないかと思うほど。

 

 

さて、二人の紹介はこの辺にしておいて本題に入ろう。俺はこの二人に心底手を焼かされている。

 

この二人は心底仲が悪いのだ。それはもう毛嫌いとかそう言う次元じゃなくDNAレベルで嫌いあっていると言っても良いだろう。そうは言っても言い合いや喧嘩をする訳ではなくただ淡々と睨み合うのみ。

 

必要最低限の会話はあるが事務的な声で相槌を打つ。というか感情の無い返事と相槌のみ。

 

この二人が俺の元へと来てからもう三ヶ月は経とうというのに。もちろん嫌いあっているのは来てからではなくラグナ教会で出会った時からだった。

 

ラグナロクとユグドラシルに連れられ俺の元へと来た時、お互いがお互いの顔を見た順から今までこんな感じなのだ。

 

最初の頃は二人の仲を取り繕おうと色々頑張っていたのだけど3週間程で心は折られ傍観する日々に。

 

 

「さて、どうしたもんか」

 

 

心を折られたものの二人しかいない部隊の事を考えるのを止める事はできず毎日数分は二人の事を考える様にはしている。本日は仕事が休みなので朝ご飯を食べながら二人の事を考える事に。

 

 

「おはようございますマスター」

 

「おはよアルテミス。ラストは?」

 

「まだ眠っているのではないでしょうか」

 

 

それだけ言うとアルテミスはキッチンへと行きコーヒーをコップに注ぐとそれを持ちテーブルへと座り手を伸ばしパンを取った。

 

 

「おはようございます」

 

 

アルテミスがパンを食べ終え残りのコーヒーを飲んでいる頃にリビングへとラストがやってきた。普段クールな目元は眠たそうに垂れそのままキッチンへと行きコーヒーを注いでいた。

 

 

「では私は部屋に戻らせていただきます。何かあれば対応しますので」

 

「おっけー」

 

 

去ってゆくアルテミスに目線すら送る事なくラストは着席しパンを食べ始めた。

 

 

「おはよ。眠そうだね」

 

「少し夜更かしをしてしまったので。体調には問題はありませんのでお気になさらずに」

 

 

そう話しながらパンを食べ、食べ終えると残りのコーヒーを飲みラストも自室へと行ってしまった。

 

 

どーしたもんかな。そう思いながら二人が残した食器を片付けてゆく。

 

 

その日の昼頃に俺は一人買い出しに行くために街を歩いていた。いつも通りにスーパーに行きフードコートで昼飯を食いその後食品を買い家へと戻ろうとしていた。そんな時、前から歩きて来たキル姫とすれ違いざまに声をかけられ振り返った。

 

 

「なんだか浮かない顔をしていますね〜恋のお悩みですか?」

 

「エロースか。久しぶり」

 

 

俺に声を掛けたのはエロースというキル姫。金髪ショートカットな女の子でゆるふわで可愛らしいキル姫。恋バナが好きな様でこの辺りで相談屋を営んでいる様だ。

 

 

「恋の相談ならこのエロースにお任せです〜♪」

 

「恋の相談はないけど悩みならあるかな?そうだ、ちょっと聞いてよ」

 

「良いですよ〜♪なら立ち話もなんなのでお店にご招待です〜♪」

 

 

その場から少し歩きエロースが営んでいるお店へと来た。ちょっと洋風は外観のお店の中に入ると店内は眩しい程にピンク色で統一されており唯一他の色なのは白いテーブルと椅子。

 

若干の目眩を感じながらも椅子を引きそこに座るとグラスに注がれたコーヒーが二つ置かれた。

 

 

「コーヒーでも飲みながらゆっくりお話ししましょ♪」

 

 

との事。なのでお言葉に甘えコーヒーを一口飲んだ後に俺の部隊の事を話していた。アルテミスとラストの仲が悪く困っていると。

 

 

「それは多分ライバル心と思います」

 

「ライバル?」

 

「はいです〜同じアルテミスであり実力も同等、前歴も申し分ありませんから。きっとお互いがお互いに負けたくないと思っているのだと思います」

 

「まぁ、そう言われてみればそうだけれども」

 

「本来なら複数存在するキル姫も現在では淘汰を終えています。ですが色欲の業を背負うアルテミスは淘汰を受けません。同じアルテミスでありながら。そのもどかしさがライバル心、つまり嫉妬として出ているのではないでしょうか?」

 

 

コーヒーを半分ほど飲んだ時、そう言われていた。淘汰とは同じキル姫同士が戦い勝った方が負けた方の意思を受け継ぐとかそんな感じの事。

 

 

「なら俺はどうしたら良いのかな?」

 

「私に名案がありますよ〜ちょっとだけ手荒な事をしてしまいますけれど」

 

「手荒って大丈夫なの?」

 

「きっとこの方法なら頑固な嫉妬心も解けて二人は友達になるはずです〜♪」

 

「随分な自信だね。んで、その方法は?」

 

 

そう言ってコーヒーを一口飲んだ時にエロースからその方法を聞き思わず吹き出しそうになった。ってか少し出た。

 

 

「本気?」

 

「本気も本気、大マジです〜!二人でしかできない事をして貰えばライバルだって親友に早変わりですよ♪」

 

 

疑いの目で楽しそうなエロースを見ていた。しかし縋る方法はエロースの案しかない事は確かだ。

 

 

「分かったよ。日時はどうする?」

 

「それは私からご連絡致しますね。それとなんですけど」

 

 

そう言ってエロースはトレーをテーブルの上へと置き俺の方へと滑らせた。

 

 

「前金をお願いしますね♪」

 

 

トレーを見ると金額が書かれた紙が置いてあり書いてある値段に紙とエロースの顔を交互に見た。

 

まぁ、エロースは商売でやっているからお金はかかるのは仕方のない事だしこの金額で二人の仲が良くなるなら安い物だろう。

 

 

「分かったよ。ちょっとお金下ろしてくる」

 

 

そう言い残し店を出てコンビニへと行きお金を下ろすと再び店へと戻って来た。

 

 

「ありがとうございます〜♪領収書書きましょうか〜?」

 

「あーうん、貰っておくよ」

 

 

慣れた手つきで領収書を書くと渡してくれた。

 

 

「では準備ができましたら連絡しますね。楽しみにしてて下さい♪」

 

「はいよ」

 

 

エロースとメッセの連絡先を交換し家に帰る事に。手に持つ荷物は重たいがどこか軽いような気持ちになりながら。

 

 

「ただいまー」

 

 

そう言いながら家に帰ったのだが返事は無い。ただ、二人の靴はあるので家には居るので昼飯を作る事に。

 

 

「飯だぞー」

 

 

数分の後に飯を作り終わり声をかけるとドアが開く音が二つ聞こえ閉まる音も二つ聞こえた。だが、リビングに来たのはアルテミスのみ。

 

着席すると挨拶をしアルテミスは昼ご飯を食べ始めその姿を見ながら俺も昼飯を食べていた。

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 

挨拶をし、アルテミスが部屋へと戻ると入れ替わる様にラストがリビングへと来て昼飯を食べ始めた。

 

マジでエロースが提案した方法でコイツらは仲良くなるのだろうか?犬猿の仲の様な二人を見ていると不安という感情しか湧いてこない。

 

ただ、美人な二人の絡みは是非とも見ておきたいという気持ちはある。

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 

挨拶をし部屋へと戻ってゆくラストを見届けた後後片付けをする事に。

 

 

そんな日々が続きエロースの事など忘れかけていた頃、暇つぶしに見ていたスマホにメッセが届き読むとエロースからのメッセージだった。

 

 

『お久しぶりです〜準備が整いましたので最後の打ち合わせがありますので一度お店へと来て下さい〜』

 

 

との事。このメッセを見てニヤニヤしているのを気付かれないように俺は家を出てエロースの店へと向かう事に。

 

 

「こんにちわ」

 

「こんにちわ奏官さんお待ちしてました〜♪立ち話もなんなので座って下さいね」

 

 

そう言われ席に座ると前回と同じくコーヒーを用意してくれて。コーヒーを飲みながら話を聞く事に。

 

 

「それで、どんな段取りなの?」

 

「明日、私から任務を伝えますのでその通りに動いてもらえればオッケーです〜♪でも、二人に警戒心を与えない様に注意して下さいね」

 

「ふむふむ?」

 

 

コーヒーを飲みながら詳しく話を聞いてゆく。

 

 

「と、いうわけですよ♪問題ありませんか?」

 

「うん、大丈夫だよ。俺の方も上手くやるよ」

 

 

コーヒーを飲み終わる頃には話も終わりエロースの説明に納得をしていた。

 

 

「そうだ、残りのお金はどうしよう?」

 

「残りは成功報酬としていただきますね♪では、明日を楽しみにしていて下さいね♪」

 

 

自信満々の笑顔を浮かべるエロースと握手をし家へと帰る事に。

 

そして今日も犬猿の仲の二人が居る家で家事をおこなってゆく。

 

 

そんな次の日、俺たちはエロースからの任務を受けサフランの街に居た。

 

 

「本日の任務はどの様なものなのでしょうか?サフランの市街地なので討伐では無いと思いますが」

 

「うん、今日の任務は盗みを働いて逃走している犯人の確保だよ。詳しく話そうか」

 

 

近所のスーパーで万引きをした男がサフランの街に逃げ込み身を隠している。治安維持の為に犯人を確保しラグナ教会へと引き渡すと。

 

 

「俺たちはここの地区を担当する事になっている。既に地域の住民には教会から伝達が行ってるから各家に聞き込みをしても大丈夫だよ」

 

「了解しました」

 

「後、犯人は犯罪者だけど人だから武器の使用は禁止ね。なるべく無傷で捕まえるように」

 

 

任務内容を伝えると二人は頷き任務を開始する事に。そうは言っても二人をエロースとの約束の家へと連れてゆく為の偽の任務だ。

 

疑いもせず俺の話を聞き理解し二人は頷き俺の後へと続く。

 

 

「ごめんくださいー。教会の関係者ですけど」

 

 

そして最寄りの家から書き込みを行ってゆく。もちろん今伺っている家の住民もエロースが仕込んだエキストラの人だ。それも何人も仕込まれており、エキストラが居る家の表札には目印がある。

 

サフランの街の一角を丸ごと使った仕込みを考えれば値段相応、むしろ安いと思える。

 

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

一軒目での聞き込みを終え街を歩き次の家へとゆく。

 

 

「マスター。これは私からの提案なのですが固まって聞き込みを行うのは効率が良くありません。三手に分かれて聞き込みを行うべきではないでしょうか」

 

「ラストの意見に同意です。街の一角とはいえ軒数は多く効率が良くありません」

 

「そうだけど俺一人だと犯人を逃すかもしれないし、まぁ時間はあるからのんびり行こうよ」

 

「了解です」

 

「・・・わかりました」

 

 

こうした些細な返事だけでも二人の性格の違いが分かる。ラストはブラックキラーズ出身なだけありマスターである俺には従順である。アルテミスはファーストキラーズ出身である為不満を顔や声、仕草に出す。

 

環境の違いもあると思うがこうして二人の違いが分かるのは少し面白い。

 

 

そんな二人の違いを楽しみながら目印のある家を周りエロースの店の裏手へと来ていた。

 

 

「それならさっき血相を変えて走って行く人を見たよ」

 

「本当ですか?その人は何処に行きました?」

 

「あの家に入ってったけど。犯人かは分からないよ」

 

 

その人が指を指す家はエロースの店の裏側、店の裏口だ。その人にお礼を言い俺たちはそこに来ていた。

 

 

「多分ここに犯人が居ると思う。二人に突入を頼みたい」

 

 

入り口を前にし、二人に告げると頷く顔が二つ見え俺はドアノブを握り右へと回し鍵がかかっていない事を確認すると大きく扉を開いた。

 

 

「教会のキル姫です。抵抗をしなければ傷を付ける事はありません」

 

「大人しく投降して下さい」

 

 

ドアが開き日光が伸び部屋を照らす。光と共に二人は室内へと突入し犯人を探そうと部屋を見渡す。それを見届けた後、俺はドアを閉め預かっていた鍵で鍵を閉めた。

 

 

「お疲れ様です〜♪二人を無事あの部屋に入れる事ができましたね♪」

 

 

鍵を掛けた後、俺は店の前へと周りエロースの元へと来ていた。すると別室へと連れていかれ部屋に放り込まれるとグラスに入ったコーヒーとティシュが一箱渡されて。

 

 

「あの部屋の様子はここのモニターで全て見る事ができますからね♪それとマイクから音声も拾えますから〜」

 

 

そう言いながらリモコンを操作すると部屋にあったモニターに電源が入り部屋の様子が映された。しかしモニターに映る景色は暗いまま。

 

 

「では、私はお店に居ますので後の事はよろしくお願いしますね♪」

 

 

そう言って部屋を出て行くエロースにお礼を言いモニターを見るとコードに繋がれたイヤホンを見つけ耳に付けるとモニターへと目を向けてゆく。

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

しばらく俺は何も映っていないモニターを見ていた。正確にはカメラが映す室内が暗く何も見えないのだけど。

 

コーヒーを3口ほど口に運んだ頃、暗闇だった室内に灯が差し室内の様子が鮮明にモニターに映し出された。

 

 

『どうやら閉じ込められたようですね』

 

『そのようですね。マスターは無事でしょうか』

 

 

部屋の照明を付けたのはアルテミスの様だ。壁際に立つアルテミスの横に何かのスイッチが見える。

 

ライトが付いたことにより部屋の全貌が視界に入った。入り口の奥にはダブルサイズのベッドが縦に置かれベッドの物置にはティシュが一箱。ベッドの左側には小さな冷蔵庫が一つ。右側にはドアがあるのが見える。

 

 

そして、何より目を引くのがベッドの真上の壁に『レズセックスするまで出られない部屋』と書かれているのだ。この部屋の事は聞かされていた俺だがこれを見てちょっと笑ってしまった。

 

 

『不思議な部屋ですね。あの部屋は調べましたか?』

 

『いえ、まだです。調べましょうか』

 

 

この場でも冷静さを保ち任務を続行する二人の胆力に感心しながら行く末を見守ってゆく。

 

 

『簡易の浴室ですね。それとトイレがありました』

 

『人が住める環境なのは間違いありません。ここを犯人が住処にしているのでしょう』

 

 

右側のドアから続く部屋を調べ二人は部屋へと戻ってきていた。そして、冷蔵庫を開け中を調べると飲み物と食べ物が入っているのが見えた。

 

 

『まだ新しい物ですね。犯人の指紋が付着している可能性があります。触らずにおきましょうか』

 

「そうですね』

 

 

冷蔵庫を調べる為にしゃがんでいたラストが立ち上がりアルテミスの方へと振り返った。その時、壁に書かれている文字が視界に入った様で眉をひそめた。

 

 

『これは・・?』

 

『どうしましたか?』

 

 

ラストの視線を辿りアルテミスも壁に書かれた文字を見た。

 

 

『レズセックスですか・・?』

 

『その様ですね。私達はこの部屋へと誘き出されまんまと策にかかったようです』

 

 

鋭い目線は天井を見上げた。その目線は監視カメラを見据えておりモニター越しで目が合い思わず背中に冷や汗が流れるのを感じた。

 

 

『大凡の事は理解しました。そちらはどうでしょうか』

 

『私はまだ理解が追いつきません。一体どうなっているのですか・・?』

 

『私達の不仲を危惧したマスターが何者かの力を借りこの部屋へと導いた。確信はありませんが遠からず近からずかと』

 

 

流石ラストだ。俺の意図を読み取り理解してくれている。一方でアルテミスはまだ状況を理解していないようで困惑の表情を浮かべたまま。

 

 

『真意はマスターに聞くしかありませんね。さ、事を済ませてしまいましょう』

 

 

言い終わるとラストは胸を締めるベルトを外し黒いワンピースを躊躇いもなく床へと落としベッドへと歩み、腰を下ろすと柄のあるニーソックスを脱ぎ始めた。

 

 

『ラストっ!?一体何故裸になったのですか!説明をしなさいっ!』

 

『?貴女は服を着たまま行為を行うつもりですか?私は構いませんが』

 

『さっきから一体何を言っているのですか!?行為とは、このレズセックスの言葉の意味を私に教えてください!」

 

「『・・・?」』

 

 

多分だけど俺とラストは同じような顔をしていただろう。いい歳した大人が行為やらレズセックスの意味ぐらい知っているだろうと。正直アルテミスとラストが何歳かは知らないが。

 

 

『あの、本気で言っていますか?それとも何か冗談なのでしょうか』

 

『私は本気です。レズセックスをしなければこの部屋を出れないのなら私はしますが何かを分からずにするのは不安です』

 

 

アルテミスは真剣な顔でラストを見ながらそう言った。割とマジで、本気でアルテミスはレズセックスがなんなのかを知らなさそうだ。

 

ラストも先程より眉をひそめながらアルテミスを見ている。

 

 

『質問に答える前に私から質問をさせて頂きます。貴女はセックスをご存知でしょうか?』

 

『セックスですか・・?聞いた事はありますが何を意味するのかは知りません』

 

『・・・では、赤ちゃんがどの様にして産まれるのかはご存知でしょうか』

 

『赤ちゃんはコウノトリが運んできてくれるのでしょう。ペリカンが運んでくるとも聞いた事がありますけど』

 

「『・・・」』

 

 

アルテミスの発言を聞きラストは振り返り監視カメラを見てため息を付いた。その姿に申し訳なくなりモニターに向かって深々と頭を下げていた。

 

 

『分かりました。ではこの中の言葉に知っている言葉があれば頷いて下さい。エッチ、スケベ、性行為。目合、性行、情交。何かありましたか?』

 

『いえ、特には・・』

 

「『・・・」』

 

 

とりあえずラストはアルテミスの性教育から始める様だ。

 

 

『始めに貴女の間違えから正してゆきます。赤ちゃんは男女の交わりにより産まれます。男性器を女性器を挿入し膣奥に射精し精子が卵子と結び付く事により赤ちゃんは産まれるのです』

 

『それは嘘です!フライクーゲルが赤ちゃんはコウノトリが運んで来ると言っていました!』

 

『それは性知識の無い貴女をからかっていたのでしょう。今までの知識は捨て、新しく物事を知って下さい』

 

『そんな・・ならレズセックスというものはどの様な事なのでしょうか』

 

『端的に言えば女性同士による性行為。妊娠を求めず純粋に快楽を楽しむ為の行為』

 

『なっ・・・』

 

『安心して下さい、色欲の業を背負う私が相手をしますので。快楽をその身に教え込んであげますよ』

 

 

そう言い終わると左脚に残っていたニーソックスを脱ぎ視線を気にする事なく下着を脱ぎベッドの下へと落とした。今、ラストが身に付けているのは月を模したネックレスのみ。

 

男なら誰しもが見惚れる裸体で淫らな視線をアルテミスへと投げる。

 

 

『い、嫌です!色欲という汚らわしい業で私に触れないで下さい!!』

 

 

目線の先でアルテミスが叫んだ。それは拒絶する様に大声で。

 

 

『私はラストの事が嫌いです。同じ姿を模しながら色欲を宿し見る者を魅了する・・もう一度言わせてもらいます。私は貴女の事が嫌いです』

 

 

はっきりと言い放ちこの場に深く沈黙が流れていた。その場と同じ様に俺自身も沈黙し後悔をしていた。ただ、二人に仲良くなって欲しいと思う事は俺のエゴだったんだと。

 

なんて二人に謝ろうか。なんて事を考え始めた。

 

 

『そうですか。私も、私自身の事が嫌いです。ブラックキラーズとして数え切れない人やキル姫を葬りのうのうと命にしがみ付く自分の事が』

 

『・・・』

 

『ただ、一つ言い訳をさせて下さい。色欲の業を背負ったのは自身の意思では無いという事を。この力を受け入れるしか他になかった事を』

 

『ラスト・・』

 

『私はアルテミスが羨ましかった。誰かの命令ではなく自分で考え自身で行動をする貴女達の事が。私達ブラックキラーズは命令でしか動く事はできませんでしたから』

 

『私は・・・私も・・ラストが羨ましかった・・です。同じ姿でありながら超えられない弓の腕を持ち任務を完全に遂行する貴女の事が。初めて会った時に敵わないと直感で感じ、それ以来避ける様に・・』

 

『無いものねだりはお互い様だった様ですね。なら、私から提案があります』

 

『なんでしょうか?』

 

『無いものをねだるのではなく借りれば良いのですよ』

 

『借りる?』

 

『はい。私達は今、同じマスターに仕えるチームの一員です。ならば憎み合うよりも手を取り合った方が効率的かと』

 

『それはそうですが・・私にはラストに貸すものが見当たりません』

 

『それならここにあるじゃないですか。貴女の汚れを知らぬ純潔の身体が』

 

 

伸ばされたラストの右手はアルテミスの頬を撫でながら下へと下り顎を持つ。

 

顎を掴まれ顔を動かす事ができないアルテミスの瞳をラストは愛撫するかの様に覗き込む。

 

 

『私が教えてあげますよ』

 

 

淫らさを含む声色は見ているだけの俺の股間を熱くさせる。見ているだけの俺でこうなるのだからその場に居るアルテミスはどうなのだろうか。

 

 

『あ、あぁ…』

 

 

短く声を漏らし手から逃れようと身をよじるが抵抗は弱く、瞳はラストの瞳に貫かれたまま。

 

 

『ふふっ、シャワーを浴びてきますね』

 

 

そう言って手を離すと立ち上がりラストは浴室へと向かって行く。その背中をアルテミスはお預けをくらった子犬の様な顔で見送っていた。

 

 

しばらくするとシャワーを浴び終えたラストが部屋へと戻りベッドへと座る。そこでアルテミスは思い出したかの様に立ち上がり浴室へと行った。

 

 

『しっかりと身を清めてきて下さいね』

 

『はいっ…』

 

 

それを見送ったラストはまた監視カメラへと視線を向けた。

 

 

しかしラストは何も言わずに視線を投げ掛けると冷蔵庫へと行き水のペットボトルを2本取り出しベッドの上に置き、一本を手に取ると開栓し水を一口飲むとベッドの物置から爪切りを取り出した。

 

 

ベッドにティッシュを広げその上で手の爪を切ってゆく。美しく黒艶のマニキュアが塗られた両爪は深爪する程に切られ切断面に丁寧にやすりをかけ引っかかりが無いようにと何度も腕に爪を立て確認をし、ようやく爪切りが終わり片付けをしていた。

 

 

しばらくして浴室へと繋がるドアが開きアルテミスが姿を見せた。裸体にタオルを巻き性器への視線を防ぎながらもその顔は今から始まる行為を期待するの様に赤らむ。だが、視線は不安そうに部屋中を彷徨っている。

 

 

『隣どうぞ』

 

『し、失礼します…』

 

 

そんなアルテミスに声がかけられるとゆっくりと歩みラストの隣へと座った。

 

 

『そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。何も取って食ったりはしません』

 

『信頼はしています。ですが初めての事なので…』

 

『男女共に初めては記憶に残ると言います。良い意味で忘れられない経験にするつもりなので安心して下さい』

 

 

言葉と共に左手を伸ばす。伸ばした左手はアルテミスの頭へと伸ばされ髪にそっと触れた。

 

触れられた瞬間アルテミスはぴくんと跳ねたが抵抗する様子は無く大人しく髪を撫でられている。

 

ふと、撫でている右手が頭を離れ肩を滑りアルテミスの右手を掴んだ。急に手を掴まれ慌てるアルテミスを他所にラストはアルテミスの足元へと跪くと手の甲へキスをした。

 

 

『こちらへどうぞ』

 

 

立ち上がりベッドに座り直しアルテミスを引き寄せると太ももの上へと頭を乗せ赤子をあやす様にまた頭を撫でていた。

 

 

『ラスト・・これは・・』

 

『膝枕ですが』

 

『その、恥ずかしいです・・』

 

 

ラストの膝枕はアルテミスの顔の赤みが消えるまで続いた。アルテミスの赤みが消え落ち着きを戻した頃にラストはアルテミスをベッドへと寝かせ半身を寄せるように抱きついていた。

 

 

『緊張しているのですね。心臓の鼓動が煩いですよ』

 

『それはそうです…っ!そう言う貴女は…』

 

 

タオル越しに頭を預けるラストが言うとアルテミスはラストの左胸に手を当て鼓動を確かめた。

 

そしてアルテミスは不思議そうな顔をした。右手から伝わる心臓の鼓動は普段と変わらない脈拍。それはラストに動揺が無い事を示す。

 

 

『どうでしたか?』

 

『普段と変わっていない…』

 

『しかし私はこの場を楽しんではいます。ですが、もう頭の中は貴女の事しか考えていませんよ』

 

『………………っ』

 

 

この言葉に一瞬にしてアルテミスの顔が赤らんだ。

 

 

『さ、始めましょうか』

 

 

この一言を合図にラストはアルテミスの上に四つん這いとなり普段の冷静さを失っているアルテミスを見下ろし視線を向ける。

 

その視線に導かれる様にアルテミスの瞳はラストの視線と重なり、深く見つめ合う。

 

それだけでアルテミスの顔は赤みを帯びてゆき身をよじるが視線を外す事は無く迫るラストの顔を見続けていた。

 

 

やがてラストの唇はアルテミスの唇へと重なった。リップ音すらしない挨拶のような軽い口付けの後にラストが顔を離すとそこには顔を真っ赤に染るアルテミスがいた。

 

深く達した後の様に、余韻を味わう様にラストが触れた唇から伝わる感触を確かめながら。ただ、離れて行ったラストの顔へと視線を向け続ける。まるでキスをねだるように。

 

 

『どうかしましたか?』

 

 

視線に気付いているのにも関わらずラストの口からは気のない言葉が聞こえアルテミスは何かを言いたげに口をもごもごとさせ一度唾を飲み込むと言葉を話した。

 

 

『もう一度お願いします・・・』

 

 

アルテミスがそう呟くとラストは僅かに口角を上げ、再び唇を重ねた。

 

 

『んんっ』

 

 

唇で塞がれた口から声が漏れた。次にされたキスは軽いものでは無く濃厚なものだったからか。

 

ラストは上半身をアルテミスの上半身に預け顔に右腕を巻き唇を重ねていた。

まるで貪る様なキスにアルテミスはされるがままに。

 

 

『あぁ、、』

 

 

僅かに顔が離されラストの舌がアルテミスの上唇をなぞり下唇へ。そして唇の間を舌がなぞり最後に唇を重ね、ようやく顔を離しアルテミスを見下ろす。

 

そこには完全に堕とされたアルテミスが居た。普段のクールな顔は蕩け瞳は虚ろ。次にラストに何をされるかを期待する眼差しで見上げている。

 

 

『舌を出して下さい』

 

 

言われるがままに舌を口から出し伸ばすとラストは舌を口内へと吸い込みまるでフェラチオをするかの様に吐き出し吸い込みを繰り返す。ラストの口元からはバキュームする音が響き舌を吸われる度にアルテミスの両脚は太ももを擦り合わせていた。

 

 

『邪魔ですね。取りますよ』

 

 

そしてアルテミスの身体に巻かれていたタオルがラストの手により解かれ左右へと分かれて落ちた。そこには豊満と呼ぶに相応しい乳房が重力に負けながらも形を保つ姿があった。そしてラストのキスにより全身が淡く赤く染まっている。

 

 

『恥ずかしいです・・』

 

『今から更に恥ずかしい事をしますけど。嫌ならやめてしまいますが』

 

『それは・・もっと嫌です・・』

 

 

従順な言葉を聞きラストは笑みを顔に浮かべ、その笑顔を見たアルテミスはゾクゾクと身体を震わせる。

 

そしてラストは裸体となったアルテミスの身体に覆い被さる様に抱きしめていた。

 

二つの豊満な乳房が押し合いむにゅりと脇から溢れる。そんな事を気にもせずラストはアルテミスの耳を口に含んだ。

 

 

『いやぁ…』

 

 

耳たぶをはむはむと舐められ吸われ、ラストの口元から水音とピアスの金具が歯に当たる音が聞こえる。それに混ざりアルテミスが喘ぐ声が部屋に響く。

 

 

『反対もしてあげますね』

 

 

口を離すと耳たぶにはべったりと唾液が付く。それにも構わずにアルテミスは反対の耳も舐めて欲しそうに顔を動かし耳を差し出した。

 

 

『素直ですね』

 

 

耳から伝わる感触を目を閉じながら堪能するアルテミスの声が響く。

 

 

左の耳を舐め終わり僅かに口を上げたが舌は肌から離さず舌先は耳から顎のラインを這う様に滑り首筋へと向かう。そして皮膚に浮かぶ筋をなぞりながら鎖骨へと進んでゆく。

 

舌が這うくすぐったさに身をよじるアルテミスを尻目に舌は鎖骨を舐め進み、少し下へと下がった。

 

 

『そ、そんなところを・・・』

 

 

肩へと続く鎖骨の端から下り舌は二の腕と胸に閉じられた脇を舐める。脇を舐められる事に抵抗し身をよじるが両手は両手に押さえられ上へと上げられる。

 

 

『いや、、、』

 

 

上へと上げられ開かれた脇にラストの舌が踊るように這う。それはアルテミスの悲鳴など聞こえていないように。

 

見ているうちに脇はラストの唾液でべっとりと濡れる。

 

 

『ふふっ』

 

 

ようやく口を離しアルテミスの顔を見下ろす。その顔はまだ性器に触れていないのに事後のように憔悴していた。

 

 

『もう疲れてしまいましたか?』

 

『疲れたというよりも身体が・・熱くて・・』

 

『可愛いですね。そろそろ熟した頃でしょうか』

 

 

ラストの視線の先には触れられる事を望むかのように尖る乳首が二つ。

 

それに向かいラストは顔を近づけてゆく。

 

 

『あぁ…』

 

 

しかし、ラストの舌が触れたのは乳首では無く乳房。舌先だけで下から乳房の周りを舐めながら上へと進んでゆく。舌に力を入れているのか舌が進む乳房は舌に押され形を変えている。

 

舌が乳首に近づくとアルテミスは目を閉じたり開けたりと不安そうに見守っていた。が、乳輪まで舌が進むと舌は乳首に触れる事なく隣の乳房へと移り同じように舐めてゆき乳輪に舌が差し掛かると舌は動きを止めてしまう。

 

その時、アルテミスは切なそうな視線でラストを見た、

 

 

『あっ・・・』

 

 

その瞬間、ラストの舌はぷっくりと膨らむ乳首に触れた。それだけでアルテミスの口からは淫声が漏れ、身体は小刻みに震える。

 

 

『乳首を吸われるのをずっと待っていましたよね。今から思う存分に舐めてあげますから』

 

 

ラストの言葉にアルテミスはただ、目を閉じて何度も頷き乳首に触れられる瞬間を待つ。

 

 

『あぁ…』

 

 

そしてラストは膨らむ乳首にキスを。軽く唇で触れるだけのキスをし、僅かに唇を開き上下の唇で乳首を挟み噛むように愛撫をする。

 

その間、アルテミスは全身を震わせとめどなく口からは淫声を溢す。

 

 

『こちらは指でしてあげますね』

 

 

左の乳首は唇で噛み、右の乳首は指先にくにくにと挟まれる。三本の指で摘み、二本の指で挟み、親指で乳房にめり込むように押され。伝わる快感にアルテミスは大きく声をあげる。

 

 

『いやらしい声が聞こえますよ』

 

 

羞恥を伝える声に声を我慢しようと口を閉じるが与えられる快感は黙る事ができず歯を食いしばる。それでも漏れる声を塞ぐ為に右手で口を覆った。

 

 

『もっと声を聴かせて下さい』

 

 

ラストはアルテミスの上へと被さると両手を上へと上げ肘を両手で押さえた。それによりアルテミスの口を塞ぐ物は無くなったが快感を与える物も無くなった。

 

 

『そんな…あっ…』

 

 

だが、ラストはアルテミスの乳首へ自身の乳首を擦り始めていた。重力に垂れる乳房の先端はアルテミスの先端に擦り合わされる。

 

円を描くように乳房を揺らし左右の乳首は左右の乳首に擦られとめどなくアルテミスの口からは淫声が溢れ太ももは忙しなく擦り合わされる。

 

見ている間にも乳首合わせは続きラストは身体を少し下げ垂れる乳房をアルテミスの乳房へと合わせた。二つの豊満な乳房が重なり合いむにゅりと柔らかな乳房が潰され形を変える。

 

 

『ふぅ』

 

 

しばらく濃厚な乳首合わせを楽しみようやくラストはアルテミスの上から降り左半身へと寄り添うように抱きついた。

 

 

『どうでしたか?』

 

『もう…変になってしまいそう…』

 

『まだ触れていない場所がありますからね』

 

 

アルテミスを抱きしめキスをしながら右手は腹部をこしょぐる。黒艶の指先は締まりくびれを作る腹直筋を踊るように下へと下がってゆくとアルテミスは待ちきれない様に両足を広げてゆく。

 

 

『ぐちょぐちょになっていますよ』

 

 

ふと、アルテミスの身体が跳ねた。その原因はラストの指が秘部に触れたからであろう。一瞬だけ触れた指をアルテミスの顔の前へと持ってゆく。

 

 

『・・・』

 

 

そこには第二関節まで濡れる人差し指があった。

 

 

『あーむっ』

 

 

そしてラストはアルテミスの目の前で愛液で濡れる指を口へと運び味わうかのように舐め始めた。

 

それを見ているアルテミスの顔はどんどんと赤くなってゆく。

 

 

『いや・・・き、汚いです…』

 

『そんな事はありませんよ。あと少ししたらこの舌で直接舐めますけど』

 

 

この言葉に目を見開きラストを見た。だが、散々身体を舐められ、舐められるという快感を教え込まれたアルテミスはゾクゾクと身体を震わせた。

 

 

『楽しみにしていて下さい』

 

 

ラストの一言にアルテミスは無意識に頷いていた。

 

 

そうは言ったがラストはまだ下へと下がらず抱き付きながら左の乳首を口に含みころころと転がしている。下にある物といえば伸ばされた右手が恥丘の上をくすぐっているだけ。

 

それでもアルテミスの口からは止む事なく淫声が漏れ、身体は小刻みに痙攣を起こし両脚はだらし無く開かれていた。

 

そして、アルテミスの膣口はお漏らしをしたかの様に濡れ、溢れ出した愛液がシーツに染みを作っている。

 

 

『…もう我慢できません…触って・・触って下さい…』

 

 

処女であるアルテミスが秘部を触る事を求めた。それはきっとラストの一撫でで秘部を触られる快感に目覚めたからなのだろう。それに気付かせる為に濃厚な愛撫を行い快楽に堕とした。

 

それはラストに刻まれた色欲がそうさせるのか、それともラスト本人の意志なのかは分からないが。

 

 

『まだですよ』

 

 

アルテミスのおねだりをきっぱりと断り口は乳首に吸い付き、右手は太ももを撫でながら上下に動く。その度にアルテミスの切ない声が響いた。

 

 

しばらくし、ふやけるほど咥えていた乳首を離し一度アルテミスの顔を覗き込んだ。その顔は今にも泣き出してしまいそうな瞳でラストを見た。

 

 

『そろそろ頃合いですね』

 

 

この言葉にアルテミスの顔はぱっと笑顔を見せ、ラストはそのまま下へ下へと下がってゆく。

 

ラストが下がる度にアルテミスの両脚は開かれてゆきラストの顔が股座に来る頃には完全にM字に開かれていた。

 

そして、ラストは左脚を掴むと膝裏に舌を当てちろちろと舐めながら秘部へと向かい舐め進んでゆく。

 

 

『ああぁぁぁ…』

 

 

舌が進み股関節に浮かぶ筋に辿り着いた時、ラストは口を離し次は右脚を掴むと左脚と同じ様に膝裏から舐め進んでゆく。

 

もどかしい快感にアルテミスは腰をくねらせ哀願するがまるで聞こえていない様にラストの舌は動く。

 

ようやく関節に浮かぶ筋へと舌がたどり着くと浮かび上がる筋へと丹念に舌を這わせていた。それだけではなく唇で甘噛みをし、股座の間から流し目でアルテミスの様子を伺う。

 

しかし、アルテミスはそれどころではなかった。秘部付近を丹念に舐められ、秘部にはラストの前髪が動く度に触れていた。もどかしい、ただその一言に尽きるのだろう。

 

 

『ふふ』

 

 

表情、変化を見続けているラストにはアルテミスの心理状態が手に取るように分かるのだろう。いや、知っていてこの状況まで陥れこの場を心から楽しんでいる、そんな気さえする。今の含み笑いにはラストの余裕と加虐心の表れだろう。

 

そんなラストだが、四つん這いのお尻から見える秘部は濡れに濡れ、愛液が太ももを伝い滴り落ちている。

 

 

『さ、お待ちかねの場所を舐めてあげますよ』

 

 

そう宣言しラストは秘部へと向かいふぅっと息を吐くとその息を浴びたアルテミスは飛び跳ねるように腰が跳ね、自ら両脚を掴み舐めやすいようにと脚を広げていた。

 

 

『あぁ…いやぁ……っ』

 

 

そうは言ったもののラストの舌は秘部に触れずに膣口の周りをぬらぬらと舐める。決して敏感な部分に触れる事なく焦らすかのように、弄ぶように。

 

 

『そこっ・・・ちがっ…』

 

 

丹念に舐めた後、ラストの舌はまた下がり次はアルテミスの肛門を舐めていた。尖らせた舌でつつくように、ほじるように。しわの数を数えるように。

 

その後、少し舌は上がり膣口と肛門の間、会陰と呼ばれる部分へと舌を這わせる。

 

そして、ついにラストの舌はアルテミスの膣口へと触れた。

 

 

『つぅぅぅ……あぁ・・』

 

 

舌先が触れた瞬間、アルテミスの口からは淫声が叫ばれ両手で支えている両脚は小刻みに痙攣を起こしながらも両手で脚を必死に抱え込む。

 

そんなアルテミスを他所にラストの舌は湧き出した愛液を舐め取るように膣口を舐め、少し上へと上がりクリトリスへと伸ばされた。

 

その瞬間、アルテミスの口からは金切り声のような淫声が漏れ、両脚は腕の力が抜けたのかだらし無くラストの肩へとかかる。そんな両脚を肩で押し秘部を広げ、剥き出しとなったクリトリスを執拗に舐めてゆく。

 

尖らせた舌先がクリトリスとぐぐっと押し、ぴんっと弾かれるように横へと逃げる。それを舌の裏で押し潰す様に舐め、愛液と唾液でぬめる舌でねっとりと舐めあげる。

 

 

『だめっ…ダメです…っ!おかしくなるっ!!!』

 

 

与えられる未知の快感にアルテミスの腰は引き逃げようとする。が、ラストの両手は骨盤をしっかりと押さえ逃す事は無かった。

 

 

『あ、ああああぁっ・・・ダメっ・・!』

 

 

やがてアルテミスの絶叫が響きそれと同時にラストの肩に乗る脚がぐっと締まり腰は何度も跳ねた。

 

その間もラストはクリトリスを舐め続け絶頂の快感と心地良い余韻に大きなため息のような声が聞こえた。

 

 

『どうでしたか?』

 

『言葉で・・表せません・・ですが…凄く気持ち良かったです…』

 

 

アルテミスの満足そうな顔にラストは微笑んだ。

 

 

『次はこちらでも気持ち良くなって下さいね』

 

 

そう言ってラストの舌は少し下がり濡れる膣口を舐め始めた。滴る愛液を舐め取る様に、味わうように膣口へ舌を這わせる。その度にぴちゃりぴちゃりと動物が水を飲むような音が響く。

 

それに混ざり喘ぐ声がアルテミスの口から吐き出されてゆく。

 

 

『きもちいっ……』

 

 

アルテミスの反応を見ながらラストの舌は動いてゆく。膣口を舐めていた舌は膣内へと伸ばされ、ねっとりと中で舌をくねらせる。

 

与えられる快感にアルテミスは敏感に反応し普段の凛々しい姿は無くただ喘ぐのみ。

 

 

『きちゃうきちゃう………また・・きちゃう・・・』

 

 

うわ言の様に呟き二度目の絶頂に身体を跳ねさせ、腰は弓なりのように跳ね上がりベッドへと落ちた。

 

 

『次で最後ですよ。しっかりとその身に刻んで下さい』

 

 

口の周りに付いた愛液を舐め取るとラストはアルテミスの横へと寝転がり抱き付きながら秘部へと右手を伸ばした。

 

 

『開いて下さい』

 

 

閉じられていた両脚はラストの一言により開き、大きく開かれた秘部へ右手が迫る。

 

這い寄る様に忍び寄った手は膣口を撫でると差し出した人差し指に垂れ落ちる愛液を纏わり付け膣内へと入り込んでゆく。

 

 

『あっ……んんんっ・・・』

 

『さすが処女ですね。良く締まりますよ』

 

 

根本まで入り込んだ指を馴染ませるように動かす事は無く。代わりにアルテミスの顔を眺め表情を伺う。

 

そこには快楽をその身に刻まれ息絶え絶えの憔悴する顔が。だが、瞳はまだ快楽を求めるように物欲しげな視線でラストの瞳を見ていた。

 

 

『ゆっくりと動かしますからね』

 

 

ラストの声に頷くと目を閉じ膣内から伝わる快感に備えた。

 

 

『あっ……すごい…きもちいいっ……』

 

 

ラストの指は膣内を広げるように動く。ゆっくりと円を描くように抜き差しをしながら、馴染ませるように。

 

程なくしてラストは中指を膣へと突き立て沈ませてゆく。

 

 

『痛みはありませんか』

 

 

ラストの問いに何度も頷き、何かから逃れるようにラストの身体へ身を寄せる。

 

 

『では、掻き回しますからね』

 

 

ラストの一言の後に膣口から湧き立つような水音が響く。まるで浴槽の水を掻き回すような水音がアルテミスの膣から響く。

 

 

『だめっ……!すぐきちゃう!すぐに……つぅぅ…!』

 

 

膣を掻き回されまだ一分も経っていないのにアルテミスは全身を震わせ絶頂を迎えた。

 

それでもまだラストの指はアルテミスの膣内にある。

 

 

『イキ癖が付いてしまいましたね。そうだ、もう一度イカせてあげますよ』

 

 

憔悴するアルテミスの顔を見下ろした後、ラストの身体はするすると下へと下がり股座へと来ていた。

 

 

『どうぞ気持ち良くなって下さい』

 

 

言葉の後、またアルテミスの身体が跳ねた。それは膣内を掻き回す指にクリトリスを舐める舌が加わったからだろう。

 

ねっとりと激しくクリトリスを舐められ指は容赦なく膣内を掻き回し。そこには理性を無くしたアルテミスの声が響く。

 

 

『もう、、むりで…!きちゃう、きちゃうきちゃあっ、、!!』

 

 

叫びながら大きく身体は跳ね、快感の余韻で腰はひくひくと震える。それはラストの舌が離れ指が抜かれてもしばらく続いていた。

 

そんなアルテミスの元へとラストは行き身を寄せ快感の余韻に浸るアルテミスが落ち着くまで頭を撫で続けていた。

 

 

しばらくした頃、ようやくアルテミスは身体を起こし、やや虚な瞳でラストを見た。すると開栓されたペットボトルが渡され口に当たると一気に半分ほど飲み干し大きくため息を付いた。

 

 

『…』

 

『どうしましたか?』

 

『やっぱり私は貴女の事が嫌いです』

 

『そうですか。その癖お楽しみだったようですが』

 

『違います。こんな事を教えられたら…もう私は…』

 

『いつでも声をかけて頂ければ相手をしますよ』

 

『そうではなくっ!』

 

『なら、自慰行為の仕方をお教えしましょうか?』

 

『違いますっ!!その、、、』

 

 

そこまで言ってアルテミスはラストの顔を見た。そうはいっても恥ずかしそうにラストの瞳は直視する事はできず。

 

 

『その・・・また、お願いします…』

 

 

精一杯振り絞った言葉を聞きラストは口角を上げ笑い、ふと、アルテミスの顔を上げさせると唇を奪った。

 

 

『さ、シャワーを浴びて帰りましょうか』

 

 

まだ呆然とするアルテミスの視線を浴びながらラストは立ち上がり浴室へと消えて行った。その視線はラストの姿が見えなくなってもまだ、向けられていた。

 

 

しばらくしてアルテミスもシャワーを浴び終え二人は戦闘服に着替えていた。それを見て俺は鍵を開けに行こうと部屋を出てエロースの元へ。

 

 

「あ、どうでしたか〜?」

 

「うん、仲良くなれたと思う。ありがとうね」

 

「いえいえ♪では残りの代金を頂きますね〜」

 

 

そう言って差し出されたトレーの上には残りの金額が書かれた小さな紙が。

 

 

「明日でも良いかな?あいつらも疲れただろうしケアしてあげたいからさ」

 

「分かりました〜♪では、明日また来る時に連絡、お願いしますね♪」

 

 

そんな事をエロースと話し二人の待つ裏口へと向かう。

 

 

 

 

 

以下、マスターが聞いてなかった時の会話。

 

 

 

『そうだ、犯人は、私達が追っている犯人を捕まえなくては』

 

『犯人ですか?それはマスターが何者かの手を借り作り上げたでっち上げの任務なので大丈夫ですよ』

 

『はぁ?』

 

『この部屋に閉じ込められた時私が言ったのを覚えていないのですか?』

 

『覚えていません・・ならマスターは今どこに居るのですか』

 

『行為が終わったのでそろそろ鍵を開けに来るのではないのでしょうか?』

 

『そ、それって・・・』

 

『?この部屋に入ってからの行動は全て監視されていますよ。私が知る限りカメラが天井に一つ、四方の壁に一つづつ。ベッドの荷物置き場と下方に一つ。気が付いていなかったのですか?』

 

『つ、つまり…ず、ずっと見られていたという事ですか・・!?』

 

『そうですが』

 

 

顔を真っ赤にし、その場に崩れ落ちたアルテミスを見てラストはけらけらと笑っていた。

 

 

『次はマスターも交えて行為をしましょうか』

 

『それは…不安です。まだ私には貴女の手解きが必要です』

 

 

アルテミスの言葉にラストは言葉を返さず右手を差し出した。その手を掴み立ち上がると解錠の音がした扉の方へと歩んでゆく。

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

あの日から二人の仲はかなり良くなったと思う。以前は同じ部屋に居る事すら拒んでいたのに並んでご飯を食べたり何気ない会話をしていたり。それと二人で鍛錬に出かけたり、たまに街へと買い物に出かけたりと。それも嫌々とかではなくそこには笑顔があった。

 

かなり高い金額をエロースに払ったがあの二人がここまで仲良くなれたなら惜しい金額ではない。

 

 

「ではマスター。私達は鍛錬へと行きますので」

 

「後はよろしくお願いします」

 

「了解。気を付けてね」

 

 

今日も二人仲良く鍛錬に出かける後ろ姿を見送った後に家事をこなしてゆく。

 

この生活に一つ不満があるのだけど、それは俺一人がなんだか蚊帳の外に居るような疎外感があるのだ。

 

まぁ、それはたまに壁越しに聞こえてくるどちらかの喘ぎ声が聞ける事でお釣りがくるのだろう。

 

家事をする前にベランダに出て何処かへと歩いてゆく二人の後ろ姿を見送ってから家事をする事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでラスト。本日の鍛錬の内容は」

 

「はい、どちらが先にあの的に矢を当てれるかの勝負をしようと思います」

 

「了解です。いざ」

 

「待って下さい〜〜〜っ!!私は頼まれただけなんです〜〜〜!!」

 

「煩い的ですね」

 

「矢は使いませんが硬質のゴム矢なので当たると痛みますよ」

 

「こんなの私のキャラじゃありませんってば〜〜!!!いやぁぁぁぁーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 





ここまで目を通してもらいありがとうございました!

今回はアルテミス×ラストという事でGL作品となりました。何作かGLは書いているのですがその中でも濃いめ、濃厚なGL描写を心がけて書いてみましたが読み応えはどうだったでしょうか?

また次作にも目を通してもらえたら幸いです。
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