気持ちが通じ合った公爵令嬢と田舎貴族は契りを交わすそうです 作:品☆美
下半身が爆発した。
そう錯覚するほど凄まじい快感だった。
数ヶ月ぶりに味わったアンジェの膣肉は暴力的な位にペニス絡みついて射精へと導く。
プリプリとした膣肉の弾力がペニスが最も快い強さで圧し返し、襞の一枚一枚が亀頭から陰茎にかけて舐めしゃぶるように刺激する。
幾度も精液を注ぎ込み子を孕ませた俺専用の女性器。
懐かしさすら感じる膣肉の感触をペニスが思い出した瞬間、睾丸から勢い良く精液が移動するのを感じた。
精液が精管を通り、輸精管を通り、尿道を通る度に目の前がチカチカ光るような感覚に陥る。
亀頭が膨らんだ後に尿道口から迸った精液がアンジェの膣へ放たれる。
戦時中で数ヶ月間ろくに射精する機会を与えられず膨らんでいた睾丸が収取して中身を一滴も残らないように精液を送り出す。
痙攣していたはずの下半身を本能が反射的に動かし腰をカクつかせる。
ペニスを咥え込んでいる膣に一滴でも多く精液を流し込み自分の種を植え付けようとする。
気持ち良い。
本当に気持ち良いとしか言いようがない。
どれだけ射精してただろう?
一瞬だったかもしれないし、数百秒かもしれない。
腰の動きが落ち着く頃に漸く意識が戻って来る。
視界に俺を心配そうに見つめるアンジェの顔が入って来る。
漸く自分が何をしていたか思い出すと醜態に顔を覆いたくなった。
童貞でもあるまいし膣に挿入しただけで射精するなんて無様すぎる。
「あぁ、くそ……」
失禁したみたいに大量に出した精液がアンジェの膣から溢れ、俺の股間を冷えベタベタした感触が纏わりついて気持ち悪い。
最高に気持ち良くて最高に情けない射精だ。
体を起こそうとするが上手くいかない。
どうも俺は精神の好不調で出せる力が極端に増減するらしい。
数ヶ月ぶりにアンジェを抱くのだからしっかりと気持ちしてやるつもりだったのに俺一人だけ気持ち良くなって果てた。
体の相性の不一致で離婚するのだけは避けたい。
「悪い、すぐ出ちまった」
「構わない、それだけ我慢してきたのだろう」
俺を労るアンジェの優しさが却ってつらい。
さっきまで痛い位に硬く勃起していたペニスは精も根も尽き果ててすっかり柔らかく小さくなって踏みつぶされた虫のようにヒクヒクと蠢いてる。
どうにか自力で勃起させようとするが生半可な刺激では無理そうだ。
自棄になってベッドの上に手足を放り出す。
もう、どうにでもなれ。
俺の情けなさは今に始まった事じゃない。
結局アンジェを満足させるのをまともに出来ないダメな夫だ。
一方のアンジェは体を浮かしてペニスを膣から引き抜いていく。
小さくなっても敏感なペニスがアンジェの膣内から離れるのを名残惜しむように震える。
引き抜いた瞬間、俺の精液とアンジェの愛液が混ざった汁が膣から零れ落ちて股を濡らす。
どんだけ出したんだよ俺。
今までで最大の放出量じゃないか?
愛液と精液に塗れてもアンジェの陰唇は相も変わらず美しい。
初めての時と比べたら赤みを増して肉厚になったかもしれないが全く気にならない。
いつもなら一目見るだけでその感触を思い出して時と場所を選ばないぐらいすぐに勃起する。
それなのに今日は回復せずに小さいままなのが異常事態だと分かる。
勃起させようと俺が悪戦苦闘してる横でアンジェが自分の股に触れ始めた。
ゆっくりとした手付きで膣口から零れ出た液体を掬い上げる。
ほんのり朱に染まった顔で愛おし気にアンジェ自身の愛液と俺の精液が混じり合った粘液を弄り回す。
粘液の感触や臭いや温度を十分に楽しんだと思った次の瞬間、アンジェの舌がその掌の上に乗せられた。
ピチャピチャという水音がするのと同時に喉が動きからアンジェが粘液を舐め取っているのが分かる。
絶世の美女が破廉恥な格好して俺の精液を味わうという異常な光景。
股間とは別に腹の奥底に熱を持った何かが宿るような感覚が覚えた。
いつもならこんな光景を見ただけで勃起して押し倒している。
そんな元気も無いぐらいに今の俺は落ち込んでいる、何とも情けない。
全部飲み干したのか、アンジェが再び俺に近づいて来る。
俺の股間に顔を埋めるみたいに覗き込まれた。
力を失ったペニスは相も変わらず小さいままだ。
無性に恥ずかしくて顔を覆いたくなる。
焦れば焦るほどに反応しない自分の愚息を呪いたくなった。
俺の醜態とは別にアンジェは愛おしそうに股間を見つめている。
その目付きがライオネルとアリエルを愛おしんでいる時と似ていた。
アンジェにとって俺は世話のかかる我が子と同レベルらしい。
夫として情けない限りだが一方でどうしようもないほど興奮もしている。
出産後のアンジェは全体的に丸くなった。
性格は温和になり体型も肉付きが良くなってより柔らかく。
その包容力は俺にとって良薬で麻薬だ。
俺の中でアンジェの存在が大きくなって、時々どうしようもない位に甘えたくなる。
アンジェはさらに俺の股間に顔を埋めるとゆっくりとペニスに舌を這わせた。
舌が動く度にヒクヒクとペニスが蠢いて快感に身悶えする。
「そんな美味いもんじゃないだろ」
そう言ってアンジェの動きを止める。
いつもと立場が逆転するとどうにも気恥ずかしい。
そもそもアンジェの方からこんな風にセックスを求めて来たのは初めてかもしれない。
「確かに美味ではないな。珍味とも言えない味だ」
「じゃあ止めたらどうだ?」
「そうはいかない、リオンが私を想って出した子種だ。一滴でも粗末に扱いたくない」
むしろ恥ずかしいから粗末に扱って欲しい。
「こんなに射精するとは。戦時中は相当溜め込んでいたのか?」
「まぁ自慰なんてろくにやれる状況じゃなかったしな」
「……目端の利いた商人が娼婦を伴って戦場に行き慰安するらしい。まさか利用しなかっただろうな」
性欲は生物の三大欲求だが生命維持に不可欠って訳じゃない。
砲火でろくに眠れず補給も滞りがちな状況じゃ飯を食って寝るのが一番の贅沢になる。
わざわざ女を抱きに行くのは金と体力に余裕がある奴だけだ。
「安心してくれ。俺はアンジェ一筋だから他の女を抱くつもりなんてさらさら無い」
「では一度も自慰をしなかったと?」
「……黙秘します」
「ダメだ、きちんと白状しろ」
そう言ってアンジェがペニスを握る手に力を込める。
最悪の事態を想像して睾丸が縮み上がりそうになるから止めてくれ。
「回数は憶えてない。十回もしてないと思う」
「男性は自慰をする時に対象にする物が必要と聞いた。何を対象に慰めていた?」
「そりゃアンジェだよ」
それだけは真実だ。
戦場の疲れやストレスのせいでふとした瞬間にアンジェの柔らかい体の感触を思い出し勃起してしまうのは仕方ないんです。
与えられた士官用の個室でこっそりと自慰行為をした。
それ位は許されて良い筈なのにアンジェは不機嫌なままだ。
「何がそんなに不満なんだよ?」
「私を想って自慰をするのは許そう。貴重な子種を無駄にした所が気に食わん」
「まさか浮気とか言い出さないよな」
「リオンの子種を受けたのならたとえチリ紙とて看過できん。いつも私にあれだけ注いでいるのに」
「生理現象だから許してください」
「いっそ貞操帯でも付けさせれば良かった」
「普通は遠出する夫が妻に付けさせるもんだろ」
「安心しろ、当然私も付ける」
「そこまでしなくても浮気なんてしないぞ」
「とにかく駄目だ。リオンが私以外に子種を放つのは許し難い」
「……もしかして妬いてるのか?」
「黙れ、何でそういう所だけは察しが良いんだ」
怒ったアンジェが俺の腿を抓る。
「貴族の妻ともなれば夫が側室を娶るのを認めねばならない時もある」
「俺はしないってば」
「分からんぞ、人の心は移ろいゆく物だ。絶対にリオンが他の女に目移りしないとは言い切れない」
「そんなに信用ないか俺」
「そもそもリオンが悪い。無事に帰って来たのにいつまでも寝込んで。子供を産んだら私はもう用済みか」
「理不尽過ぎる!」
「うるさい!私がどんな気持ちでリオンの帰りを待ち続けたと思っている!」
何で言い争いしてんだろ俺達?
「リオンが帰って来るまでずっとだ。ずっと無事を祈っていた。もう二度と会えないんじゃないかと思い続けて不安だった。戻ったら存分に愛を確かめ合おうと思っていた」
叫んで少しは気が紛れたのかアンジェの態度が少しだけ軟化してる。
「なのにお前ときたらいつまでウジウジと一人で悩んでばかり。構うのは子供達だけ。私は領地の経営と子を産む役割を果たす道具か」
「そんな風に思ってる訳ないじゃん」
「いつもは荒々しく抱くくせに自分が落ち込んだ時は一人だけ気持ち良くなって。さっさと寝ようなどと倦怠期じみた行動をとる。なんだ、私はもうお役御免か?」
マズいな、アンジェが本格的に拗ねてる。
自分の事ばっか考えてた結果がコレだ、もっと早くフォローするべきだった。
今からでも間に合うか分からないけどとにかく平謝りするしかない。
「ごめん、本当にごめん。アンジェを邪険にした訳じゃないから。いろんな事があって心の整理が追いつかなかっただけなんだ。アンジェに飽きたとか絶対に無い」
そう言ってキスしようとするけど顔を背けられた。
いつもは拒まないから軽くショック。
仕方ないから唇はダメだから頬や額や首筋にキスしようとしてもアンジェは身を捩って逃げようとする。
それでも諦めずキスをする。
学の無い俺には甘ったるい口説き文句なんか思い付かないし、金も無いから高価なプレゼントも出来ない。
誠意だけは体で示そうと何度もキスをする。
少しずつだけど俺を拒む力が弱まってきたのを感じたら唇にキス。
敢えて舌は絡めない。
性欲じゃなくて愛情でアンジェに接した。
「悪かった。本当にごめん。アンジェに捨てられたら生きていけない。傍にいてくれ」
「……本当に反省したか?」
「した」
「なら許す。私も大人げなかった」
漸くアンジェは機嫌を直してくれた。
「いろんな事があり過ぎて気が動転してたな。俺は度胸が無いから」
「私に傍へ居て欲しいなら少しは頼れ。何の為にリオンの隣に居るか分からなくなる」
「親になったからかなぁ、あんまり情けない所を見せたくないんだ」
俺なりの決意表明だったのにアンジェは不服そうだった。
「領主としての覚悟が出来たのは良い兆候だ。切っ掛けがあの子達というのが気に食わないが」
「どうしてだよ?」
「其処で『アンジェの為』と口に出来ないのがダメな所だ」
「アンジェだって含まれてるんだぜ」
「私が一番ではない。好きな相手の一番になりたいのは当然だろう」
「俺の嫁さんは嫉妬深いな」
「ならばきちんと愛情を以って接しろ、そうすれば私は満足だ」
漸く俺とアンジェの唇が重なった。
今まですげなくあしらわれたから機嫌を損ねないように優しくする。
生死の境を何度も越えて来たせいでこうしてまた肌を重ねられるのが奇跡に思える。
アンジェの体は何処を触っても柔らかくて温かく潤ってる。
抱きしめるだけで最高級のクッションに勝るぐらいの心地良さで安心する。
このまま眠れたらぐっすり熟睡できそうだが気難しいお嬢様を満足させる大仕事が残ってる。
キスをしながらアンジェの体に触れる。
最初から胸や尻や膣を刺激すると拒まれる可能性が高く、首と腹と手足から触れていくと良いムードになりやすい。
これは何度もアンジェを抱いて分かった経験則だ。
公爵家の令嬢として受け継いだ血筋か、それとも俺の知らない所で努力しているのかどこを触ってもスベスベして触り心地が抜群だ、
いつまで撫でても飽きそうにない。
力加減はマッサージするように優しくしつつ時々強めに触れる。
緊張が解れるまでアンジェの体を撫で回していると徐々に吐息が艶かしくなってくる。
そうなって漸く豊満な胸と尻や潤った膣に触る許可が与えられる。
左手で尻を撫でながら右手で胸を揉む。
アンジェの胸は俺の指が沈み込みぐらいに柔らかくてデカい。
この胸を独占したくてアンジェには胸元を隠すような服装を着て欲しいとお願いしてる。
それでも服の下で存在を主張する胸にムラムラして何度か押し倒した事もあった。
大きい胸の中心にある乳首は大きめだけど感度が良い。
乳首を吸う度に声を押し殺して悶える姿を見ているとひどく興奮してくる。
わざと音を出し歯を立てて噛むぐらいに刺激するとどんどん乳首が硬く大きくなる。
半年ぐらい前までは乳首を刺激すると母乳が滲み出てくるのに今は俺の唾液で濡れるだけだ。
妊娠中はアンジェの母乳を存分に味わえたのに出産後は授乳の為に胸を吸えずセックスも控えなくちゃいけないのは拷問だった。
またアンジェが妊娠したら思う存分に母乳を味わいたい。
そんな事を考えながら尻を撫でていた左手を上げて両手でアンジェの胸を同時に揉む。
アンジェの胸を堪能しながら谷間に顔を埋めた。
此処は俺専用の場所だ。アンジェの母乳の飲んだ子供達ですら知らない。
顔を埋めて左右に振ると柔らかい胸が波打つように揺れ反発で圧し返される。
「本当にリオンが胸が好きだな」
「アンジェの胸だからだよ。他の女じゃ無理」
王都へ行っていろんな女を見たけどアンジェほど美しい女はいないと思う。
極上の女の胸に顔を埋めて柔らかさを堪能する。
その為に金をいくらでも積む男はいるだろうが、生憎とアンジェは俺の嫁だ。
この胸を独占できる優越感は俺の心にある気後れを消してくれる。
アンジェが俺の嫁になってくれた。
それだけで俺の人生は報われたと思う。
胸を存分に堪能した後はお互いの性器を弄り合う。
そっとアンジェの腹から股間へ手を添わせる。
形の良い臍を撫でてゆっくり下へ移動させると色素が薄くて柔らかい感触の下の毛に触れる。
毛の中に硬い感触の何かが当たった、アンジェのクリトリスだった。
指で抓みコリコリとした感触を楽しんでると熱を帯びた吐息が俺の体に当たる。
さらに手を下ろしていくと熱くて湿った感触が伝わって来た。
新しく分泌された愛液はさっき出した精液を押し退けてどんどん溢れている。
少しずつ指を突っ込むとプニプニした膣肉がギュッと締め付けてくる。
その感触に俺の本能は反応しているのにペニスはやっと半勃起の状態だった。
焦れば焦るほど上手くいかない、この所の俺はアンジェに情けない所を晒してばっかだな。
「リオン、ちょっと寝てくれないか」
アンジェの支持に従ってベッドの上で寝転ぶとアンジェが俺の上に覆いかぶさった。
但し互い違いで相手の性器を目の前に晒す体勢だ。
アンジェの柔らかい体が俺の硬い体に当たって形を変える。
圧し当てられた胸や腹から女体特有の柔らかさが伝わって来る。
同時にアンジェの手に俺のペニスが覆われた。
ペニスに触れた手からどんな刺激が来るかと身構えたが快感は来ない。
ただ脆い物をそっと持ち運ぶように優しく包み込まれる。
指と掌から伝わる体温が気持ちいい。
ゆっくりとした動きで揉まれるが性感を刺激するような動きじゃなくてひたすらに優しさが感じられる。
いやらしさを伴わない愛撫が逆に物足りなさを感じて性欲を刺激する。
下半身に伝わる感触に身悶えしつつ目の前にある性器から目が離せない。
柔らかそうな陰毛、皮が剥けて硬くなったクリトリス、愛液を垂らして蠢く陰唇。
その全部が目と耳と鼻から俺の性欲を煽る。
興奮してショーツを横にずらし完全に女性器を目の前に晒させる。
完全にずれたショーツは意味を為さずに肛門まで露わになった。
周囲と比べ色が濃くなって窄まったアンジェの肛門は綺麗だった。
本当に美しい女は排泄器官でさえ美しいのかと感心してしまう。
思わず指で軽く突いたら可愛らしい嬌声が聞こえて来た。
「おい、それはないだろう」
「すまん、つい」
「まったく。いきなり触るのは無しだ」
「いきなりじゃなきゃ良いの?」
そういって肛門へ愛撫を始めるとくぐもった声がだんだん艶かしくなる。
肛門の表面を指で撫で回しヒクヒクと収縮した所で指を一本挿れた。
熱くぬかるんだ感触が指先に伝わって来る。
ゆっくり動かすとキュッと指を絞めつけてくるのが楽しくなってきた。
「もう止めろ」
少しやり過ぎたか。
ちょっと怒ったアンジェが俺から離れる。
「興味があるのは分かるが遊ぶな」
「そのわりに気持ちよさそうだったけど」
「……準備してきたからな」
「え?」
「うるさい!リオンに何処を使われてもいいように準備してきたと言っている!」
そこまでやられると流石にこっちが申し訳なくなる。
そんなに俺とセックスしたかったのか。
「悪かった、アンジェが嫌ならもうしない」
「リオンはいつも殊勝な事を言うくせに私を辱めるのを止めないから信用できん」
「アンジェが好きだから加減が効かないんだよ、出陣前の時と一緒」
「私を抱きたいのか、それとも子を産んで欲しいのか。どちらかはっきりしろ」
出陣の直前は気が昂っておかしな衝動に突き動かされた。
もしかして戦死するかもしれないと思ってアンジェを忘れないように執拗に抱いた。
こうして戻って来たらあの時を俺を思い出すだけで頭を抱えたくなる。
「別に子供が必要だからアンジェを抱くって訳じゃない……」
「ならば性交目的か」
「そっちもあるけどちょっと違う……」
「つまり?」
問い詰めるアンジェからは逃げられそうにない。
「アンジェを愛してる。愛してるからセックスしたい。愛してるから俺の子を産んで欲しい」
言った、言っちまった。
こんな恥ずかしい台詞は俺の性に合わないんだよ。
まともな貴族教育なんか受けてないから元公爵令嬢が満足するような口説き文句なんて吐けねえぞ俺。
俺の反応が面白いのかアンジェが楽しそうに笑う。
「よろしい、素直な旦那様には妻から特別なご奉仕だ」
そうしてアンジェは再び俺のペニスを舐め始める。
さっきまでと違うのはその激しさだ。
今までのペニスを労る優しい刺激ではなく精液を搾り取るような激しさ。
下品なほどに音を立て顔を窄めてペニスを舐めしゃぶるアンジェ。
媚びるような上目遣いで時折俺を見つめる視線が否応なしに性欲を刺激する。
あのアンジェにこれほど淫らな一面があるなんて思いも寄らなかった。
俺以外の誰も知らないアンジェの顔を知る優越感に浸っているとどんどんにペニスに血が通い始める。
アンジェが口淫を中断する頃に俺のペニスはすっかり硬さと大きさを取り戻していた。
自分の奉仕が効果覿面だったのを確認したアンジェはベッドの上にうつぶせになると尻を高く上げる。
ゆっくりとショーツを脱ぎ捨てると俺の目の前に濡れた女性器が露わになった。
植物の花は生殖器だから人間の性器を花に例える表現があるのは知っている。
愛液が滴る女性器は露で濡れた紅い薔薇のみたいに綺麗だった。
アンジェの手が尻に回されるとゆっくりと女性器が左右に開かれる。
(ニュチュ……)
視覚がアンジェの性器を、聴覚が湿った淫音を、嗅覚がアンジェの汗と愛液の匂いを認識した。
頭の何処かで理性の箍が外れる音を聞いた。
次の瞬間、本能に突き動かされるまま俺はペニスを挿入した。
「「~~~~~~~~ッ!!」」
俺の呻き声とアンジェの押し殺した声が室内に木霊する。
さっきと違って暴発はしなかったが、それでもアンジェの性器が名器な事実に変わりがない。
元からそうだったようにアンジェの性器は俺のペニスにピッタリだった。
動く度に襞が一枚単位で蠢いてペニスを嘗め回すように刺激する。
膣の奥にペニスを進めると柔らかくも密度が高い肉がペニスを圧し返そうとする。
なのに引き抜く時には名残惜しむようにペニスに吸い付くように締められる。
プライドが高いのに情熱的な膣はアンジェの本心に思えた。
この女を屈服させて喘がせたいという下劣で暴力的な本能に突き動かされて腰を前後に動かす。
ペニスを膣に出し入れするのに必死で他の部分を愛撫する余裕なんて無い。
ひたすら腰を動かして膣を犯す事しか頭に無い。
しばらくすると亀頭が新しく温かい液体で濡れた硬い何に触れる感覚があった。
それが子宮口だと認識した瞬間にさらに性欲が煽られる。
目の前にいる極上の女を抱いて孕ませられるのは俺だけだ。
顔も、胸も、尻も、手足も、性器も、子宮も総て俺の物だ。
「気持ち良いかアンジェ?」
交わり始めてから漸く最初の一言を発した。
アンジェの返事は無い。
ただ膣をキュッと締められたのがどんな言葉よりも雄弁だった。
膣の反応に対する返事のように腰の動きを再開する。
前、後、前、前、後、前、後、前、前。
膣口から膣壁へ、膣壁から子宮口へ何度も動かして蹂躙する。
「あッ んッ うッ」
声を押し殺していたアンジェが口を押えるのを忘れて喘ぎ声を上げる。
睾丸と腹に下に熱を感じた、俺自身もそろそろ限界が近い。
腰の動きを速めて更に攻め立てる。
限界まで溜まった精液が決壊しそうなのを必死で耐える。
そして亀頭が強めに子宮口を叩いた瞬間、
「ッ!!」
アンジェの嬌声と膣の痙攣から彼女が絶頂したのを感じ取った俺も
「ヴゥ!!」
アンジェの膣内でペニスが膨らみながら精液を放った後、徐々に小さくなるのを感じたまま射精後の倦怠感に身を震わせた。
※
全身を絡みつかせる。
性器はもちろん口と手と指と足も同じように。
二度目の射精をした後、俺はアンジェの膣からペニスを引き抜かなかった。
数ヶ月ぶりのまともなセックスを終えた瞬間、堪えられないぐらいアンジェが愛おしい。
アンジェと離れるのが何より嫌だった。
たぶんアンジェも同じ気持ちだったんだろう。
のろのろと体を動かして身に纏っていた衣服を脱ぎ出し始めた。
裸になったアンジェは相変わらず綺麗だった。
むしろ出産を経験し肉付きが良くなった体はさらに魅力的だった。
ゆっくりとベッドに横たわったアンジェに覆いかぶさった。
唇に触れて、胸に手を添え、尻に手を当て抱き締める。
性欲丸出しなハグじゃなくて愛情だけ伝わるような抱擁。
いつもなら絶頂した後に他愛ないピロートークをするのにそんな必要を感じない。
お互いの体に触れ合っているのに奇妙なほど心が穏やかだった。
舌を絡ませ、手指を絡ませ、足を絡ませる。
それだけでも十分に心が満たされてくる。
下半身に目をやるとさっきはあれほど苦労して勃起させていたペニスがいつの間にかそそり勃っている。
いつもなら勃起したら膣へ挿入したくてたまらないのに、不思議ぐらい心が落ち着いて挿れる気持ちが起きない。
より密着するように抱き合うとペニスがスベスベなアンジェの腹に当たる。
熱を持ったペニスが興奮を示しても俺達は互いの体を優しく抱き締める事に夢中だった。
アンジェがそっとペニスに触って女性器へ誘う。
亀頭が陰唇を割って再び挿入される。
さっきのセックスのような荒々しさは無い。
性器を絡ませるのさえ野暮な愛情表現に思えた。
いや、言葉を交わすのすら面倒に思えるぐらいにお互いの存在を理解できる。
とにかく何をしても心が穏やかなまま充足感で一杯だ。
試しに腰を前後に動かしてみる。
荒々しいセックスと比べたら快感は足りてない。
ただこれ以上ないぐらいに幸福だった。
ゆっくりと時間をかけて腰を振ると溜め息が出るぐらい心地良かった。
また子宮口に亀頭が触れる。
その刺激は腰が抜けそうになるほどの快感でペニスから先走り汁が漏れるのを感じた。
グリグリと子宮口に亀頭を擦り付ける。
ほどんど動いてないのに絶頂したと錯覚するぐらい気持ちが良い。
アンジェの体が震えるのを感じた次の瞬間、ペニスが膣肉に絞められてアンジェが絶頂したと分かった。
息継ぎをするように唇が離れる。
喘ぎ声も湿った音も体を叩きつける音も無い静かなセックス。
絶頂してもアンジェの膣は変わらずペニスを咥えている。
締めつけるんじゃない、むしろ優しく包み込むような膣の動きに今度は俺が絶頂する。
射精する精液の量はさっきより少ない筈だ。
なのにゆっくりと時間をかけて尿道を通り膣に出される精液は途方もなく気持ち良い。
射精が終わり縮んだペニスを今度は絶頂から戻ったアンジェの膣が優しく絞めつける。
お互いが交互に絶頂し、果てた相手を刺激して回復させる。
蛇の交尾みたいに俺とアンジェの体が絡み合い上下左右を入れ替えながら交わり続ける。
このまま無限にセックス出来るような錯覚に陥った。
それでも肉体には限界が訪れる。
精も根も枯れ果てるその直前、これ以上はヤバいというギリギリまで来てしまった。
アンジェも限界を感じたの名残惜しむように絡めた手足に力を込め始めた。
より深い部分で繋がるように体を密着させる。
アンジェ自身にすら触れられない部分に俺が到達した証しを刻み込む。
より深く快感を感じる所を探し出すように腰を前へ、上へ押し出す。
次の瞬間、膣の最奥で最も気持ち良い箇所にペニスが触れたんだろう。
膣が最後の一滴まで搾り取るように収縮した。
同時にペニスが震え、睾丸が作った新鮮で生命力に溢れた最後の一滴が放出される。
最後の絶頂は今まで一番長く、そして一番の気持ち良かった。
訪れる途方もない快感に耐える為にお互いの体で繋ぎ留めるように俺達はお互いの体を抱き締めた。
絶頂の波が引いてようやく人心地がついた。
多分、今までアンジェとしたなかで最も気持ちが通じ合ったセックスだった。
こんな体験をしたのは初めてだ。
離れ離れになった方が愛が燃え上がるなんで噂が巷にはある。
アンジェと仲睦まじくなる為に従軍したと思えば割に合ったのかもしれない。
二度とごめんだけど。
俺の隣に横たわるアンジェは疲れ果てたのか既に可愛い寝息を立てていた。
滑らかな黄金色の髪を整えるように頭を撫でる。
アンジェが隣にいるなら、きっと俺は大丈夫なんだろう。
何の心配は無い、だからぐっすり眠って明日から働こう。
アンジェの体を抱き寄せて毛布を被る。
愛しい嫁を抱いて目を閉じるとすぐに意識が遠のくが恐怖は感じなかった。
俺とアンジェが激しいセックスの代償に疲労と筋肉痛で寝込み、仕事に復帰したのはその二日後だった。
夫婦円満には性の一致も重要な要素らしいです。
なので激しいエッチと穏やかなエッチのどっちがイチャラブ度が高いかを比較して両方採用しました。(そのせいで投稿期間が延びました……
次回のエピローグでリオン編は完結する予定です。
その後の話はアニメ二期かコミカライズの王国篇が終わる頃に書き始める予定です。(構想は少しずつ作っています
追記:依頼主様のおかげでエロ大好き様とふぇnao様にイラストを描いていただきました。ありがとうございます。
エロ大好き様https://www.pixiv.net/artworks/111342610
ふぇnao様 https://www.pixiv.net/artworks/111588467