気持ちが通じ合った公爵令嬢と田舎貴族は契りを交わすそうです 作:品☆美
声にならない悲鳴が室内に響き渡った。
いや、響き渡ってないか。
単に俺の思考が一時的に恐慌状態になっただけだ。
だって自室のベッドに入ったら裸の美女が寝てたんだぞ。
驚くだろ、誰だって驚く、俺はおかしくない。
前からぶっ飛んでるお嬢様だと思ってたけど今回のこれは完全に常軌を逸してる。
貴族令嬢が夜中に一人で男の部屋に居るんだぞ。
不貞を問われても文句を言えないし今後の婚活にも影響するだろう。
さっさと彼女を起こし服を着せて元の部屋に戻さないと。
そう思い部屋を見渡すと否応なしに彼女の裸体が目に入ってしまう。
滑らかな金髪、艶やかな唇、透き通るような肌。
絶世の美女と讃えられるのも納得の美貌だ、王の側室として後宮に嫁いでもおかしくない。
おまけに今は裸のせいで普段は服の下に隠されてる部分も露になっている。
大きく張り出した乳房、色素が濃くなった乳首、手入れが行き届いた股間の陰毛、豊満な尻。
美少女じゃなくて美女と形容するのが正しい表現だろう。
ゴクッ……
思わず唾を飲み込む。
目の前に居るのが紛れもなく極上の女という事実が資格を通して伝わって来る。
あの婚活パーティーで口説いていた男達の気持ちがよく分かる。
俺よりも年上で王国の貴族としちゃ適齢期ギリギリだけどそんなの全く気にならない。
成熟した女性なのに若い肉体は女として今が一番の盛りだろうと本能が訴えてる。
ズボンの下、下着の中で股間に血が集まっているのを感じる、ペニスが脈動して熱を放っていた。
視線を逸らそうとしても目の前の光景があまりに綺麗で名残惜しい。
いや、落ち着けニックス・フォウ・バルトファルト。
これはドロテアさんの仕込んだ罠だ。
状況に流されて彼女を抱けば取り返しのつかない事態になる。
呼吸を整えて気をしっかり保て、油断したら一瞬で意識を刈り取られるぞ。
とりあえず布団を掛け直して彼女を起こそう。
「ドロテアさん、ドロテアさん」
「うぅん……」
「起きてください、ドロテアさん」
「やぁん……」
「部屋に戻ってください」
「ダメですぅ、ニックス様ぁ♥そんな事されたら私困っちゃいますぅ♥」
「お前、本当は起きてるだろバカ令嬢」
俺の声が聞こえたのかドロテアさんがのろのろと動き出す。
相変わらずどこまで本気でどこまで嘘なのか分からない人だ。
瞼を擦りながらようやく意識が戻ったらしく俺を見たら顔色を変えた。
「あぁニックス様♥」
俺を認識して飛びつこうとしたドロテアさんを横にズレて躱したらベッドから転がり落ちる。
その拍子に思わずドロテアさんの股間を凝視してしまった、一刻も早く忘れよう。
「どうして避けるんですか!?」
「すいません、いきなり飛びついて来たのでつい反射で」
貞操の危機を感じましたからとは言えなかった。
ゆっくりとベッドに戻るドロテアさんに毛布を投げる、いくら室内とはいえ真冬に裸は寒いだろ。
「ニックス様の匂いがしますね♥」
くんくんと鼻を動かして毛布を嗅ぐドロテアさん、無敵の変態かよこの人。
わざとらしい溜め息を吐いてベ胡坐をかく、ドロテアさんもゆっくりとベッドに戻った。
さすがに悪ふざけにしては度が過ぎてる、ここはきちんと注意しなきゃいけない。
「何のつもりですか?婚姻前の令嬢が裸で男の部屋に忍び込むなんて」
「裸ではありません!ちゃんと首輪もしてます!」
「首輪は要りません」
「何も身に着けるなと!?ニックス様大胆♥」
「服を着ろと言ってるんです」
「つまり手枷と目隠しですね、すぐに準備しますのでお待ちください」
「お願いですから人としての真っ当な会話をしてください」
会話が噛みあうようで噛みあってない。
もともとアレなお嬢様だけど今夜のドロテアさんはいつにも増して異常だった。
少なくてもいつもならこんな行動はしない。
俺に好かれようと破廉恥な言動は控えて周囲に俺の婚約者と認められるように努力していた。
こんな突飛な行動をしてる時点でいつものドロテアさんじゃない。
「何かあったんですか?」
「……一体なんの事でしょう」
「とぼけないでください、長い付き合いではありませんが貴女は賢い女性だ。こんな非常識な真似をするからには理由があるんでしょう」
「あら、ニックス様は随分と私を買い被っていらっしゃっていますね。私の本性はこんな女ですよ」
「確かに初対面で犬になれと言ったり、見合いで首輪を差し出されましたけどね。裸で夜這いをするほど追い詰められる事情が出来たと考えるのが妥当ですよ」
「……本当にニックス様は聡明ですね」
俺の言葉を聞き終えたドロテアさんの表情は毅然としていた。
あの婚活パーティーでの冷徹な顔でも、恋に盲目な惚けた顔とも違う。
貴族令嬢として毅然とした態度の成人女性がそこにいた。
「お父様にお聞きしました。ニックス様は私との婚約を一旦保留して欲しいと申し出たそうですね」
「はい、確かに伯爵とさっきまで話し合ってお願いしました」
「どうしてですか?私の何処が不満なんですか?」
やたら首輪に拘る所とか倒錯的な言葉を呟く部分ですとは言いたかったけど我慢した、俺は空気が読める気遣いの男だ。
ドロテアさんが必死に俺の気を惹こうと努力してたのは知ってる。
父さんや母さんに気配りしてたし、俺の仕事を手伝ってバルトファルト領の皆から信頼されるように努め、俺の趣味嗜好を調べ上げていろいろやってくれた。
プレゼントが首輪だったり発信機内蔵のアクセサリーなのは横に置いても彼女が良い女なのは確かだ。
「やはり空賊に捕まった私が穢されたとお思いですか?ならばお確かめください。私は清い体のままです」
「そこは疑っていません。アンジェリカさんや妹達は怪我はしてたけど無事でしたし」
「ご家族が傷付けられたのに私が無傷で帰還したのをお怒りなのでしょうか?」
「貴女が無事で戻って良かったと心底思っていますよ」
「では何故!?」
最期の言葉は悲鳴に近い叫びだった。
俺としてもドロテアさん本人に不満がある訳じゃない、少々アレな言動も人前で控えてくれるなら看過できる。
問題なのは貴族としての在り方だ、名門の伯爵家と辺境の男爵家では両者の間にある壁があまりに高過ぎるという事実だ。
「今回の事件は俺がドロテアさんの来訪を制限したのが原因です。今まで通りにローズブレイド家の送迎を続けていれば事件は起きなかったはずです」
「それでしたら当家の飛行船が送迎し続けても空賊に襲われなかった可能性もありますわ」
「だからと言って責任の所在が誰にも無いとは言えません。そもそも俺がうちの兵とローズブレイド家の兵を仲介するべきでした。或いは俺がドロテアさんを迎えに行くのが身分の上では正しいと思います。それを怠った俺に責任があります」
「そんな事を仰らないでください。私がいけないのです。ニックス様の負担になりたくないという私の我儘が原因です。ニックス様が責任を負う必要はありません」
「ローズブレイド家の者が死にました。その叱責を誤魔化しては遺族に申し訳ありません。貴女に恨まれる覚悟はあると伯爵に申し出ました」
人が死んだのにその事を忘れて婚約を続けられるほど俺は豪胆な男だったら良かったんだけど。
バルトファルト家はローズブレイド家に対して何らかの補償をしなきゃいけなくなるかもしれない。
せっかく領地の開拓や経営が上手くいってるのに俺がリオンの足を引っ張る前に対処する必要がある。
いざとなればコリンに男爵家を継がせて俺は平民になる覚悟は出来ていた。
「ニックス様は悪くありません、全て私の責任です。私が皆に頭を下げますからどうか捨てないでください」
「ドロテアさんを捨てる訳じゃありません。そもそも俺より立派な男は王国に腐るほどいます」
「嫌です、ニックス様が良いんです。貴方でなければ誰にも嫁ぎ気になれません」
ドロテアさんの頬を涙が滑り落ちる。
どうして彼女がこれだけ俺に入れ込むか分からない。
俺は辺境の貧乏貴族の長男で成り上がった弟と違って大した才能なんて無い。
たまたま長男に生まれたから家を継げるだけだ。
自分一人で生きるなら苦労はしないけど何十人、何百人、何千人の民衆を養えるだけの器は無いし顔も平凡で名門のお嬢様が惚れる要素なんてない。
「側室で構いません。下女になれと仰るなら喜んでなります。お願いです、ニックス様の傍にいる事をお許しください」
「どうしてそこまで俺の傍に居たがるんですか?」
「ニックス様を愛しているからです」
「落ち着きましょうドロテアさん、貴女は初恋に目が曇ってるだけです。『恋とは錯覚である』って昔の人も言ってましたし」
「錯覚でもかまいません。傍に置いてもらえないのならせめてお情けをください」
「それが夜這いした理由ですか?」
「はい、どうか今夜だけでも私を抱いてください」
ヤバい、墓穴を掘った。
裸になったドロテアさんが迫って来る。
絶世の美女に迫られて本能と理性がさっきから頭の中でごっつんこ。
ただでさえ救出作戦の為に必要な資料の暗記で寝不足、空賊と戦闘の疲れ、今後の話や伯爵との交渉で精神的に磨り減って酒まで飲んでる。
このまま迫られたら拒める自信が無い、せめて酒を飲んでなきゃ振り払えたかもしれないのに疲れて酔った体じゃいつもの半分の力しか出せない。
壁際に追い詰められて逃げ道を塞がれる。
過剰なぐらいに色気を孕んだ美女が迫って来る。
潤んだ碧眼、整った鼻筋、朱く染まった頬。
全部が理性を削り取る凶器だ。
その瞳で見つめられると拒めない、このままじゃ押し切られる。
さっきから脳が危険信号を出してるのに体はまるで動かない。
本能、いや性欲か?
とにかく今の俺はドロテアさんにされるがままだ。
唇に柔らかい感触、香水に混じる微かな体臭、触れた部分から感じる熱。
そのどれもが男を魅了するだろう。
なのに唇が触れた後の仕草はどこかぎこちない。
よく観察してみると時間が経つにつれてドロテアさんの顔が朱から赤に染まっていく。
優しく触れる程度だったキスも必死に唇を押し付けるように変わっている。
その肉体に比べてあまりに技巧が拙くて不自然だ。
ゆっくりドロテアさんの肩に手を添えて引き離すと彼女は肩で息をしていた。
「大丈夫ですかドロテアさん?」
「へ、平気です!この程度のキスなど大したことではありません!」
どう見ても普通じゃないでしょう、キスで腰砕けになってるぞ。
そう言えば学園に在籍してた頃にドロテアさんが誰かと付き合ったという噂は聞いてない。
社交界でも交際や求婚を片っ端から断っていた。
もしかしてこの人、性の知識は豊富だけど実体験は皆無なんじゃ?
「く、屈辱です。まさか純情に見えたニックス様がこれほどまでに手強いなんて」
「落ち着いてください、まだキスしただけです」
「キスですよ!初めて殿方とのキスするのがこんなにも難しいとは思っていません!」
それで首輪とか夜這いとかやってたのかよ、伯爵はどんな教育をしたんでしょうね?
だけどこれで少しは解決方法が見えてきた。
このまま言い負かせばば降参して帰ってくれる可能性が高い。
「無理しない方がいいですよ、慣れない事はするべきじゃありません」
「平気です!ニックス様を虜にしてみせます!」
「そんな状態じゃ無理ですって。大人しく帰ってください」
「ならニックス様がリードしてください」
「俺が」
「女性をエスコートするのが男性の務めです」
なんか貴族令息に無茶ぶりする王国の貴族令嬢みたいな事を言い出したな。
ただドロテアさんは経験が絶対的に不足してるから俺が上手くリードすれば音を上げるだろう。
今までドロテアさんに振り回された仕返しをやりたい気持ちももちろんある。
悪酔いのせいだな、加減を間違えない程度にしておこう。
ドロテアさんが目を閉じて耐えるように体を強張らせ待ち構える。
俺の女性経験なんてそれほどの物じゃない。
子供の頃に好きになった女の子はリオンに恋して、学園じゃ令嬢達に手酷く扱われた。
リオンと一緒に戦争で戦い抜いたら手柄目当ての女に狙われ、地元じゃ評判を気にして娼館にも行けない。
時たま他領や王都へ仕事に行って娼婦を抱いた程度だ。
処女を虜にするような技なんて持ち合わせていない。
とりあえず唇が触れ合う程度の軽いキスをした。
緊張を解すように丁寧に優しくゆっくりキスを続ける。
俺が危害を加えないと分かったのかドロテアさんが徐々に力を抜き始める。
この辺りで止めるか?
そう思っていると俺の唇にドロテアさんの唇以外の何かが触れた。
熱いそれは液体に塗れ俺の唇に沿って動き始める。
それがドロテアさんの舌だと分かると無性に苛立たしくなった。
初心に見せておいてキスが上手いじゃないか。
騙された怒りを込めて俺も舌でドロテアさんの唇を舐めた。
驚いたドロテアさんも負けじと舌の動きを激しくされる。
いつの間にか俺の舌と彼女の舌が絡み合っていた。
お互いの唇を貪るようにキスに夢中だ、舌に絡んだ涎が混じり合って口の中を満たす。
マズい、このままじゃ確実に止められなくなる。
そう思って何とか体を引き離した。
「じ、情熱的ですね」
「ニ、ニックス様の方こそ随分と手慣れていますわ」
凄かった、こんな激しいキスをしたのは生まれて初めてだった。
キスしてるだけで理性が飛びそうになった。
もし完璧に酔ってたらそのまま押し倒してた、酒を飲んでなくても我慢できた自信が無い。
改めてドロテアさんの肢体を見る、俺の性欲を刺激して止まない裸が存在してる。
こんなに綺麗な女の裸を目の前にして本当に理性を保てるのか?
理性はもう半分ぐらいしか働いていない、本能のままドロテアさんの首筋に触れた。
ムニュ
柔らかい、脂肪が薄い場所なのに俺の体と比較にならないほど柔らかかった。
首筋でこれなら胸や尻はどれだけ柔らかいのか、想像しただけで生唾が湧いてくる。
興奮を誤魔化すようにキスを再開したけど逆に火に油を注ぐ結果になった。
ドロテアさんがさっきとは違い目を開いたまま舌を伸ばすとそのまま俺も舌を絡め始める。
俺に負けじと健気にキスを続けるドロテアさんとは逆に俺の視線は彼女の首の下へ向かう。
露になったドロテアさんの乳房に見た瞬間、いつの間にか俺の右手は豊か過ぎる乳房を掴んでいた。
ムニュゥウウゥゥッ
柔らかい、どこまでも指が沈み込みそうなぐらいに柔らかい。
その掴んでいる掌の中心に硬い感触が一ヵ所だけあった、たぶんそこが乳首だろう。
どれだけ柔らかいんだよこの体、揉めば揉むほど形を変えて俺の手に張り付くみたいだ。
しかも適度に弾力もあるからいくら触っても飽きが来ない。
右手でドロテアさんの乳房を揉みしだくと彼女が喘ぎ身悶えする。
必死に声を押し殺し体を強張らせる姿がとても可愛らしく見えて仕方ない。
今度は右手だけじゃなくて左手も使って乳房を揉みしだく。
ついにドロテアさんが唇を離してベッドに倒れたがそのままお構いなく揉み続ける。
「あぁ♥ひぃやぁ♥う゛ぅん♥」
俺より年上の綺麗なお姉さんが俺の愛撫に翻弄されて喘ぐ光景に満足感を覚える。
ドロテアさんと交際するようになり今まで過剰な接触に困っていた記憶を思い出した。
どれだけ地味な格好をしてもこの人は途轍もない美人だ。
その大きな胸も、括れた腰も、豊かな尻もゆったりとした服装で隠し切れないぐらい魅力的だった。
それなのに必死に理性で抑え紳士的に振る舞っていた俺の努力を知ってか知らずか抱きついたり腕を絡ませてきやがって。
どれだけ大変だったか知らないだろう!責任を取れ!
「ひぃぃん!」
「うぉあ!?」
体の反射で動いたドロテアさんの手が俺の股間に触れた。
それだけで動きを止めてしまうぐらいの快感が股間を走った。
思わず股間を押さえ蹲ると愛撫から解放されたドロテアさんが体を起こす。
「も、申し訳ございませんニックス様」
「大丈夫ですから、気にしないでください」
「そんな事を仰らず、私のせいですから我慢しないでください」
俺の股間に触れようとするドロテアさんの手を必死に避ける。
やっぱこの人は分かっててこういう事をしてるんじゃないだろうか?
股間を押さえたまま逃げきれる訳がない、そもそもペニスがずっと痛いぐらい勃起して押さえてるだけで射精しそうだ。
ドロテアさんの指が下着の端に引っ掛かり下ろされると腹を打ちそうな勢いでペニスが露出した。
「…………」
「……何も言われないと不安になるんですが」
「た、大変ご立派です。ニックス様に相応しい逸物かと存じます」
同年代の奴らよりはデカい体のせいか平均的な大きさより俺の少しデカいらしい。
他の奴らと比べた事は殆ど無いし、娼館の女も客のナニを比べて不機嫌にさせる奴はいなかった。
男性と交際した経験が皆無のドロテアさんにとっては俺のペニスが初めて見る男性器だろう。
「ど、どうすれば良いのでしょうか?」
「いつもみたいに自分のしたいようにすれば良いんじゃ?」
「そんなはしたない真似できません!!」
どんな真似だよ、女が男に夜這いする以上にはしたない事を想像してたのかアンタ。
かと言って俺の方から頼むのも気が引ける、何よりドロテアさんと一緒にいると性欲が変な方へ向かいそうだ。
さすがにペニスを初めて見て動揺する箱入りのお嬢様も無茶な注文をすれば逃げ出すだろう。
美女に俺のペニスを弄ってもらいたいという欲望も確かにあるが。
きっと酔いのせいだな、うん、きっとそうだ。
怯えるようにドロテアさんが俺のペニスに触れる。
そこら辺の織物以上にきめ細か肌が熱く滾ったペニスの表面を撫でた。
気持ち良い、すごく気持ち良い。
これが経験豊富な娼婦なら手だけで射精させられるのかもしれないが未通女のドロテアさんにそんな技術はないから一安心だ。
逆に拙いけどおっかなびっくりながら頑張って俺のペニスを撫でてるドロテアさんに今まで以上の繋がりを感じ始める自分の感情に少し驚く。
……マズいな、知らない間に絆されかけてる。
ペニスはいつの間にか溢れた先走りの汁で濡れていた。
ドロテアさんが必死に拭おうとしてるけど気持ち良くて止まらない。
このままだと本当に射精してしまう。
腰を引いて逃げると彼女は名残惜しそうに手を伸ばした。
「もう結構ですから」
「その、気持ち良くありませんか?」
「気持ち良かったですよ」
むしろ続けてたらヤバかった。
我慢できずに射精してたかもしれないし、もしかしたら挿入したくなった可能性もある。
この辺りで止めないと本当に最後までしたくなる。
「ではニックス様も私の体を撫でてくださいませ♥」
「いや、そんな事できませんよ」
「最後に私の体を撫でてくれるだけでかまいません、せめてニックス様のご慈悲を頂きたいのです」
ドロテアさんが俺に背を預けると俺の腹とドロテアさんの背が密着した。
俺の手に彼女の手が重なって体のある部分に導かられる。
左手は彼女の胸、右手は彼女の股間だ。
そっと股間に震えると指先に熱く湿った感触が伝わって来る。
濡れてる。
彼女の股間は俺のペニスに負けないぐらい熱く濡れていた。
「はぁ……♥」
熱に浮かされたような声を上げてドロテアさんの体が弛緩した。
「大丈夫ですか?」
「平気です♥むしろニックス様に触れていただけだだけで絶頂しそうです♥」
蕩けるような声色は確かにドロテアさんが感じてる証拠だろう。
そのまま必死に心が惑わないように撫でる、これ以上迫られたら彼女を拒めない。
無理だ、絶対に無理だ。
右手の指先に伝わってくる熱く潤んだヴァギナ、硬く勃起したクリトリス、滑らかな陰毛の感触が伝わって来た。
乳房を掴む左手は俺の意思に反し乳首を抓みながら乳房の柔らかさを堪能している。
汗と愛液が混じった体臭が呼吸する度に鼻を刺激して本能を揺さぶった。
何より股間のペニスが柔らかい尻に当たって先走りを出しながら痙攣を始めて我慢が限界に近い。
なのに欲望に身悶えしてる彼女は淫欲に溺れることなく何処までも幸せそうだった。
「あぁ、ずぅっと夢見ていました。ニックス様にこうされる日を待ち焦がれていました♥」
「ずっとですか?」
「はい♥お会いしてから貴方がこうして私を抱いてくださる時を夢見ていました」
「こんな風に?」
「あぁん♥」
指先をヴァギナに挿れると甘い声を上げて震える。
ゆっくり抜き差しする度に仰け反りながら俺の名を呼び続けるドロテアさんは最高にいやらしい。
声を遮るようにキスするとまた積極的に舌を絡められ俺達は快楽を貪る。
理性はとっくの昔に崩壊寸前だ。
「はしたない真似って言いましたね。どんな妄想をしてたんですか?」
「そんな、恥ずかしいのでとても言えませんわ♥」
「言ってください、さもないと止めますよ」
「ニックス様の意地悪♥」
「えぇ、俺は意地悪です。ドロテアさんの口から直接聞きたいんです」
「バルトファルト領をお訪ねする前の夜はいつも妄想していました♥さり気なくニックス様に迫って押し倒される妄想をしながら慰めていました♥」
「こんな風に?」
「ふあぁん♥」
クリトリスを捻るとヴァギナから熱い愛液が噴き出す、どうやら軽く絶頂したみたいだ。
「しましたぁ♥ニックス様に迫られてぇ♥処女を奪われる妄想してましたぁ♥」
「他には?」
「ニックス様のお嫁さんになってぇ♥赤ちゃんを産んで幸せな家庭を作るのを想像してますぅ♥」
「だから夜這いしたんですか!?俺に抱かれたくて裸で部屋に忍び込んで!?」
「はいぃ♥ニックス様と別れたくなくてぇ♥強引に迫って既成事実を作ろうとしましたぁ♥」
「くそ!なんて女だ!」
体を離して呼吸を必死に整えるが理性は戻って来ない。
股を広げて寝そべるドロテアさんのヴァギナに顔を近づけて舐める。
少し酸っぱい匂いと味が五感を刺激して止められなかった。
「いやぁ♥おぅ♥ひゃぁ♥」
ダメだ。
目も耳も鼻も舌も肌も、俺の全部がドロテアさんに染まっている。
一刻も早く滾りを鎮めなきゃいけない。
そう訴える理性は頭の隅に追いやられ今の俺は性欲に支配されていた。
間違いなく人生で一番興奮して勃起したペニスの亀頭を膣口に当てるとヴァギナは愛液を垂れ流して早く迎え入れようと蠢いている。
ほんの少し力を加えただけでドロテアさんの処女を俺が奪える。
僅かに残った良心と理性の訴えに動きが止まる、もし動いたら後戻りは不可能だ。
顔を上げると虚ろだったドロテアさんと目が合う。
彼女が拒むなら止めなくてはいけない。
ドロテアさんは少女のように微笑んで、
自分から俺を迎え入れた。
「うがあぁぁッ!?」
「ひぃやぁぁぁぁゥ!?」
肉が避ける感触の後にペニスに纏わりつく熱い滑りを感じる。
挿入した直後、俺達は同時に悲鳴を上げた。
なんだコレは?
今までの自慰やセックスを全て合わせてもこの快楽に匹敵しない。
それだけドロテアさんの膣内は凄まじい快楽を齎していた。
同時に本能、いや魂か?
俺の体の奥にある何かが訴える。
『この女だ』
『これは俺の女だ』
ペニスを挿入しただけで抑えられない感情が湧き上がった。
ドロテアさんと別れる?
いやだ、彼女は俺の物だ。
彼女が俺以外の男に抱かれるなんて許容できない。
例え伯爵家が相手でも奪い獲る。
そう決断させる何かがドロテアさんにあった。
「あがっ!ぎひぃ!いやぁ!やめっ!?」
ドロテアさんの悲鳴が聞こえて視線を戻すといつの間にか腰が動いている。
破瓜の痛みに悶えるドロテアさんを見ているとどうしようもなく興奮してしまう。
そうか、ようやく彼女の言っていた事が理解できた。
ドロテアさんは俺の隠された部分が分かっていた。
本能、魂の繋がり。
理性や言葉で表現できない部分を彼女はしっかり分かった上で俺を求めた。
ならそれに応じるのが俺の務めだ。
「逃がしませんよ、ドロテアさん」
「ひぃはぁ?」
痛みと快感と恋と恐怖で歪んだ彼女にキスをする。
驚きながらも懸命に舌を絡めて来る彼女がとても愛おしい。
たった数百秒のセックスで俺の意識は変わってしまった。
もう後戻りは出来ない、するつもりはない。
「貴女は俺の
「………♥♥♥」
膣内の締めつけがきつくなった。
それが彼女の返答と受け取りセックスを再開する。
どれだけ溜まっていたのか分からないぐらいの性欲に彼女の体に溺れる。
彼女が処女だろうとお構いなしに腰を振って快楽を貪る。
一方で彼女もセックスに慣れ始めたのか、気持ち良さそうに喘ぎ声を上げた。
被虐的な彼女の性癖か、それとも体の相性が良過ぎるのか。
理由なんてどうでも良い、ひたすらにドロテアさんの体を貪り続ける。
いつまでも続くようなセックスだが終わりが見え始める。
限界まで膨らんだ睾丸に詰まった精子が放たれる場所を求めて蠢く。
もちろん
悶えるドロテアさんの体をしっかりと抑えつけ動きを封じる。
彼女の膣も絶頂に向けて準備を整えていた。
「
「はい♥」
了承を得て射精に向けた最後の動きを始めた。
叩きつけるように膣内をペニスで蹂躙する、彼女の安否など確かめない独りよがりの抽挿。
じわじわと股間に纏わりつく甘い疼きが拡がりペニスが痙攣する。
あと一往復で射精するその瞬間、思いきり腰を引いて最後の一突きで膣の奥まで叩きつける。
ビュックッ♥ ドュピュッ♥ ドックュ♥
「あぁ、うぉ、おぉう」
「はぁ♥あぁ♥ふぁぁ♥」
ペニスの脈動と膣の痙攣が同調し、それに合わせて俺達も喘ぐ。
あまりに原始的、それだけに拒めない最高のセックス。
精力だけでなく命すら吐き出したような陶酔感に包まれながら俺はいつの間にか意識を失った。
何か物音がしたように感じて瞼を開く。
起き上がろうとして全身に疲労感を感じて動きが止まった。
どうしてこんなに疲れているんだ?
寝起きで完全に覚醒していない、瞼を閉じてゆっくり昨日の出来事を思い出そう。
え~と、確かうちの連中が攫われたっけ。
それでバルトファルト領に来た王国軍に協力してもらって救出作戦したと。
上首尾に終わって帰ったらその後に打合せしてローズブレイド伯爵と話し合ったんだな。
それで酒を飲んで部屋に帰ったと。
うん、それで合ってるはずだ。
おかしい、何か忘れてるぞ?
重要な何かを忘れてる。
いや待て、いくら何でも夢だろ。
ドロテアさんが夜這いするなんて夢に決まってる。
酒飲んでムラムラしたから変な夢を見たんだ。
そうだ、そうに決まってる。
もう一度瞼を開いて左右を確認。
右の確認良し、左の確認良し。
ほらな、やっぱ夢だった。
あ~、焦った。
体をゆっくり起こそうと手をついた。
何かが当たった。
顔を向けるの黒い何かがそこにある。
黒い首輪だった。
ベッドの上を見渡すと、シーツに憶えがある染みやら痕が付着していた。
「――――――――ッ!??!?」
声なき俺の悲鳴が屋敷中に響き渡った。
ニックス×ドロテアの成人向け小説です。
このカップリングのエロを書くのはたぶん私だけじゃないでしょうか。
どなたに需要があるか分かりませんが、このカップリングがモブせかのリオンとヒロイン関係の次に好きで完全に趣味の産物です。
モブせか二次創作シリーズに於いて原作より弱小のリオンにとってローズブレイド家の繋がりは重要なので必然的に出番が増えました。(嘘です、私の趣味です
今後の成人向けシーンはリオン×アンジェがメインです。
ただエッチな話題にドロテアが関わる予定もあります。
ご意見・ご感想を戴ければ今後の励みにしたいと思います。