気持ちが通じ合った公爵令嬢と田舎貴族は契りを交わすそうです 作:品☆美
眠れない。
もう何回目になるか分からない身動ぎを繰り返した。
明日の昼には王都からミレーヌ様からの使者が訪れる予定だ。
万難を排して事に当たりたい時に限って些細な事が気になり眠れなくなるのはよくある話だ。
だからと言って抱えている悩みが特異過ぎる事情なだけに他の誰かに相談する訳にもいかない。
バルトファルト家で私と志を同じにしているのはリオンだけだ。
秘密を共有する事でお互いの絆が強くなる、そんな内容の物語が世界には数多く存在しているが大きな秘密を抱えて生きていけるほど人間の精神は強くない。
腹に一物を抱えず公明正大に生きられる方が心にも体にも良いのは分かりきっているのに人は悪巧みを止められない。
特に今回の件に関しては父上を私自ら説得しなければならない。
計画した当初から父上を説得するのは私だと思っていた。
長年に渡って協力体制にあったミレーヌ様と父上の関係は私の婚約破棄騒動の一件から反目とは言えないまでも仲が良いとは言えない状況になっている。
まして王位の簒奪を狙うのなら王族を弑する事すら視野に入れている筈だ。
そんな父上を本当に私が説得できるのか?
刻一刻と近付くその時を想うと眠れなくなるのは当然と言えよう。
おかしな物で人生の四分の三を過ごしたレッドグレイブ家よりも嫁いで五年に満たないバルトファルト家の方が今の私とって馴染み深い場所になっていた。
血の繋がった親よりも政略で情を交わした夫を優先する私は親不孝者であり公爵家から追放されても仕方ない。
父上は自他に対して厳しい方だが決して悪人ではない。
王位の簒奪を企てたとしても欲望からではなく、弱体化した国を建て直すという王族の血を引く者としての責任感で行動している。
それだけに説得は厳しい物となる筈だ。
また溜め息を吐いて身を捩る。
何時間こうして悩み続けているか分からない、寝ようと思えば思う程に睡眠から遠ざかる。
この息苦しさは精神的な物だけではない。
視線を下に向けるとそこには大きく膨らんだ腹部が見える。
寝れない原因の一つである精神的な悩みが王都行きなら肉体的な悩みは妊娠した私自身の体だ。
臨月ともなれば腹部の膨張は最大限になっている。
視界を防いで足元が見え難いし、着替えや用を足すのも一苦労。
使用人やバルトファルト家の皆が助けてくれなければ日常生活も覚束ない有様だ。
こうしてベッドに横たわっても、どれだけ腹部に負担を掛けず楽な体勢を維持できるかが常に頭から離れない。
妊娠中はうつ伏せや仰向けでは息苦しくて眠れず、姿勢を横にしなければ呼吸が苦しくなってしまう。
ずっと同じ姿勢を維持するのは疲れる上に腹部以外の場所に負担が集中する。
負担の無い楽な姿勢を模索していては睡眠など訪れる筈も無い。
「どうした?」
背中から声を掛けられた。
一向に眠れず身悶えを繰り返している私を心配したのだろう、リオンの声はどこまでも優しい物だった。
何かが動く音がして私の背中に大きな物が密着する。
それがリオンの体だと目で見ずとも分かった。
優しく私を抱き締めるリオンの体に背を預けると体の緊張が徐々に解けていくのを自覚すると羞恥心に身を焼かれてしまう。
体の下に腕を回して楽な体勢にしてくれた、結婚して以来ずっと寝食を共にしてきたリオンは私以上に私の事を知り尽くしている。
「これなら眠れそう?」
「あぁ、だいぶ楽になった」
私の体を片腕で支えつつ、もう片方の手で髪を梳かれる。
皮が厚くゴツゴツとした感触の掌から伝わって来るリオンの体温が心地良い。
ひたすらに私を甘やかすような優しい手付きに自分が毛繕いされる猫にでもなったような錯覚に陥る。
リオンは私に何も尋ねない、不安になった時は悩みを吐露した方が心が軽くなる物だが今は私を慰めてる事に集中してくれるのがありがたい。
リオンの愛撫が頭から腹部に移った。
子供達が私のお腹に宿る弟か妹との接触で興味津々に撫でるような触り方ではない、私とお腹の子の両方を愛おしむような撫で方だ。
服越しにリオンの掌の感触と体温を腹部で堪能する、凝り固まっていた体と心が同時に融かされていくのを全身で感じていた。
徐々にリオンの撫で方が変化し始めた。
私の体を気遣う優しさではない、微妙な力加減で腹部の表面だけでなく内側まで撫でられていると思えるほど腹部に熱が宿り始める。
密着したリオンの体から伝わる熱も優しい温もりから欲情の熱さに変わっていた。
何より先程から私の臀部に硬くて熱い何かが当たっている。
それがどのような存在か、認識した瞬間に甘い痺れが下半身に走り震えた。
お互いの体を情欲の焔に焼きながらもリオンは私に手を出して来ない。
この瞬間に私が拒めば素直に引き下がるだろう。
だが、不安を抱えた私の心と体は理性の働きを拒絶していた。
「おい、リオン」
「なに?」
「撫で方が変わったぞ」
「そうかな」
素知らぬ口調で誤魔化すリオン、私の体の触り方がどれだけいやらしいか自覚しているのに一向に手を止めない。
腹部の皮膚を撫でまわして熱と刺激で内臓を刺激する。
子を宿し平常の何百倍、何千倍にも膨れ上がったその器官に絶え間なくどれだけ私を愛しているかを教え込むように触り続ける。
下半身の疼きは愛欲となり秘裂を潤して抑えきれない欲情の証しがトロリと溢れ出していた。
「あの子達はお前と違ってこんないやらしい触り方をしない」
「俺はただアンジェを楽にしたいだけだぞ」
「それがこれだと?冗談は寝てから言え」
「だってさぁ」
臍、下腹部、股間とリオンの手が腹部から下半身に移っていく。
最も刺激を求めているその部位を下着越しにリオンの指先が触れる。
硬くなった淫らな陰核を触られた瞬間、腰が抜けそうな快感に身悶えした。
だが刺激はそれっきり、リオンの手は私の股間を覆うように触れるが動こうとしない。
先程の刺激が欲しくて腰を動かそうにも体ごと密着された上に私の力ではリオンを拒むなど出来はしない。
欲情の焔に焼かれながらひたすらその時を待つ。
リオンの手が私の股間から離れ数秒にも数百秒にも感じたその時が終わる。
目の前で開かれたリオンの掌は私の愛液で濡れていた。
「アンジェも気持ち良くなってるでしょ?」
「……馬鹿」
羞恥に身を焦がす私の首筋に生温かい息が当たる。
そのまま首筋をザラザラした感触が這い回った。
まるで獲物を舐め啜るようにリオンの舌が湿った音を出しながら首回りを濡らしていく。
嫌悪感は無い、寧ろ物足りなささえ感じる丁寧に丁寧に、私の体を愛撫し続け快楽を与え続ける。
首筋に硬い何かが当たった、それが歯だとどうにか判断して体を引き離そうとするが上手くいかない。
仕方なく私の体を撫でまわすリオンの手の甲を抓り動きを止める。
「痛かった?」
「そうじゃない、跡が付くから止めろと言っている」
「アンジェは首筋が敏感だっただろ」
「跡を誰かに見られたら恥ずかしい、よりにもよって前日に交合っていたと気付かれたらどうするつもりだ」
「俺はそこまでするつもりは無かったぞ」
「……なに?」
「アンジェを気持ち良くさせて眠ってもらおうとしただけなのに、アンジェはセックスするつもりだったの?」
リオンの言葉に深く恥じ入る。
確かにリオンは愛撫を続けてはいるが挿入しようとはしていない。
だが私の臀部に押し付けられた陰茎は自己主張を止めず目の前の女体と繋がろうとする本能を隠してもいない。
だから、ついリオンが性交を望んでいると錯覚してしまった。
私の心を見透かしたのか、リオンの唇が私の首筋から遠ざかる。
そのまま私の顎に手を添えて横向きにするとリオンの顔が目の前に現れた。
開かれた彼の唇から覗いている紅い口内と舌はこれから捕食を行う肉食獣その物。
だが不思議と恐怖は無い、これからリオンに貪られるという事実に期待すらしている。
再びリオンの手が愛撫を再開し私の体を撫でまわす。
夜着のボタンを一つずつ外して布に覆われていた体の一部分が露わになる。
早春とは言え夜はまだ冷え込む時期だ、なのに涼しいと感じるのは私の体が火照っている証拠。
リオンの両手が捲られた夜着の隙間から侵入して私の胸を揉み始める。
硬い感触の指先が妊娠前より一回り大きくなった胸をゆっくり揉みしだく。
荒々しくはない、だからと言って優し過ぎる訳でもない。
下から掬い上げるようように胸を持ち上げつつ、最も感じやすい箇所を目で確認せずとも探り出す。
敏感になって色も濃くなった乳首を同時に抓り上げられると胸と股の奥から甘い痺れが走る。
気持ち良い、脳が蕩けてしまいそうなぐらい気持ち良い。
息を荒げながら胸を揉まれる快感に身を委ねると徐々に湿った感触が胸から伝わって来る。
独特な匂いがベッドの周囲を漂い視線を向けると夜着の胸部分が黒く染まっている。
それは乳首から分泌された母乳だった。
いつものリオンならこの辺りで私の胸に吸い付くものだが今日はそうしないらしい。
ひたすら私と唇を重ね胸を優しく揉み続ける。
リオンの両手が引く抜かれると今度は臀部を撫でられた。
先程から怒張していた陰茎で散々突かれていた臀部を陰茎に勝るとも劣らない熱の籠った手で撫でられ、股からまた愛液が染み出してしまう。
下半身を覆っていた下着に手を添えられるとゆっくりと脱がされていく、いつの間にか私は脱ぎやすいように体を動かして拒むどころか積極的に脱衣の協力さえしていた。
やっと直接触ってもらえる、その嬉しさに秘裂から溢れていた愛液が量を増す。
大きな両手が私の股間に触れると痙攣までして快感を求める。
硬く大きな陰核を抓られ、濡れた秘裂に指を挿れ自慰より遥かに刺激的な快楽に耽溺する。
何しろ妊娠中の腹部が大き過ぎて足元が見えないのだ、手探りな上に腹がつかえて手淫すら覚束ない今の体にこの刺激は効き過ぎた。
再び腹部への愛撫が始まり尻に硬くて熱い物が触れた。
リオンの陰茎だと分かる、先程との違いがそれが布越しではなく直接体に触れているという事だ。
その熱くて硬い逸物が尻を小突き回し、腹を優しく撫でられる。
妊娠して体積が数百倍に拡がった子宮を皮膚の上から直接愛撫されるような快感。
この身に宿っている胎児が動く、まるで自分の存在を無視して情事に溺れる両親を咎めているように。
あまりの背徳感と罪悪感に心が潰されそうになるが淫らな体にとってそれは快楽への起爆剤にしかなりえない。
淫らな熱を宿したリオンの陰茎がゆっくり私の股を割っていく。
どれだけ内股になって出来てしまう股間と両腿の隙間をそれが目的の場所をへ向かう。
リオンの亀頭の先端から分泌された液体と私の秘裂から溢れた液体が混じり合って泡立つ。
秘裂と肛門の間に硬い感触、それが私の体に沿って動き出す。
クチュ……
小さく湿った音が鼓膜を揺らす、そのまま陰茎が秘裂に挿入される。
筈だった。
あまりに湿り過ぎた私達の性器は互いの位置を誤認し虚しく空を切ってしまう。
私の股間の隙間をリオンの陰茎が擦る、性行為一歩手前の素股という行為。
本来ならすぐに挿入し直す筈だ、だがそれには昂ぶり過ぎた私達には無理だった。
硬い熱い陰茎が同じぐらいに硬く熱い陰核を擦っている。
リオンが動く度に陰核の刺激を刺激して齎される快感に酔う。
本来性交は子を成す目的で行われる行為だ、しかし妊娠中の私が孕む事は不可能。
ならば快楽を貪るだけの性行為に耽溺しても良いのではないか?
そんな小賢しい理由を掲げた所で真実は違う、私もリオンも性欲に衝き動かされて体が止まらないだけだ。
まるで女性器に荒々しく抽挿しているようにリオンが激しく腰を動かす。
その度に湿った音が寝室に鳴り響き、女の嬌声が聞こえてくる。
女の声が自分の声だと分かり下唇を噛んで懸命に堪えても与え続けられる快感にいつの間にか再び嬌声を放つ。
私は目先の快楽を貪っていた。
子爵夫人としての体裁も、貴族としての慎ましさも、母としての貞淑さもかなぐり捨てて性欲を満たす。
おそらくリオンも同様だろう、今の彼は番いを犯す事に夢中な獣だ。
激しく股間を小突いていた陰茎が小刻みに震えている、射精の時が近い合図だ。
何百回とリオンの精を注がれた私だけに分かる前兆、それを受け止める場所が見つからない。
今から秘裂に挿入するのは体勢や動きの激しさから不可能だ。
仕方なくそっと両手を股間に沿わせる、男性器で一番敏感な亀頭が掌に触れる。
それまで空を突いていた陰茎が突き当りを得てより強く突き始める。
股間が燃え上がるように激しい抽挿、それが陰核を幾度も擦り上げ愛液が滴り落ちる。
ドッピュゥゥゥゥ♡
掌に熱い衝撃を感じた、それが精液だと察する直前に私も陰核から伝わる刺激で絶頂してた。
私達は絶頂の快感に体を震わせその場からしばらく動けなかった。
絶頂の余韻が漸く過ぎ去った頃、私達はノロノロと体を動かした後始末をしていた。
溢れ出た体液で夜着や下着は汚れていたし、体も汗でベトベトだった。
何より体から漂う性臭が行為の激しさを物語っている。
既に時刻は深夜だ、そろそろ寝ないと流石に不味かった。
濡れたタオルで体を浄めながら掌に付着したリオンの性を弄る。
もし、これを膣に放出されたら。
そんな淫らな想像が埋火となっていた情欲が再び体に燈りそうなので必死に振り払う。
振り払おうとしていたのに、大きな何かが私の体を覆う。
「アンジェ」
「止めろ、流石にもう無理だ」
「本当?」
せっかく体を浄めたのにまた私を抱こうとするリオンを拒む。
既に彼の陰茎は力を失い平常時の大きさに戻っている。
ある程度の性欲を解消しこのまま横たわれば眠りにつける。
なのにリオンは私を愛撫する手を止めようとしない。
「もう夜更けだ、明日は王都に発つのに疲れていては話にならん」
「王都に行くのは分かってる、でもアンジェは我慢できるの?」
「出来るに決まっている」
「俺が合流して、王都の面倒事が片付いて戻って来たら出産予定日になってるぞ。そしたらしばらくセックスは無理じゃん」
「そこまで分かっていながら抱こうとするな」
「半年だよ、前に子供が産まれ時は忙しい上に体調が戻るまで半年もかかったじゃん。その間ずっと我慢するの?」
「性交はせずとも性欲の解消はしてやっただろう」
「だったらしばらくの間しなくて良いように今やりたい」
私が逃げられないように体を抑えるリオン。
ダメだ、力では到底敵わない。
「それにさ、今のアンジェを抱きたくて仕方ない」
「普通の男は妊婦に欲情しない、どうしてお前は変態なんだ」
「アンジェが魅力的だから、煽る方が悪い」
「煽っていない!」
口で私が拒んでいるのにリオンは愛撫を止めない。
私を膝の上に乗せながら口と手を動かして絶え間なく体を刺激続ける。
「大きくて母乳が出るオッパイも」
「揉むな!弄るな!」
「赤ちゃんを孕んでパンパンになったお腹も」
「撫で回すなと言っているだろう!」
「何人も産めそうなお尻も、気持ち良いヴァギナも全部が俺好み。だから止めない」
「くうぅぅ!」
情熱的に口説かれ愛撫され続けられ、また体の一部が潤ってしまう。
何より本能が訴えている。
本当に満足か? もっと欲しくないか?
足りない、肝心な何かが足りていない。
彼の子を産み再び孕んで尚も体が求めて止まない物がある。
それが何かは分かっている、分かっていても拒むのは理性ではなく番を繋ぎ止める為の手練手管だ。
「そんなに私を抱くのが好きなのか?」
「アンジェ以外の女が目に入らないぐらいには好きだぞ」
「なら最近は何をしている?休日に妻子を放り出して何処に行っている」
「……言えない」
「女の許か?」
「違うってば!」
「なら、その萎びた粗末な物をどうにかしろ。抱くのか、それとも抱かないのか。煮え切らない男は嫌いだ」
リオンの陰茎は盛大に射精して今は縮こまっている。
これでは私を抱こうにも抱けない。
必死に股間を弄るリオンの姿は何処か滑稽であると同時に愛しさも湧き上がる。
仕方ないなぁ、と呆れながらつい助けてしまうのも惚れた弱みだ。
ゆっくりと屈んでリオンの股間に顔を近づける、生臭い性臭が鼻を刺激するが不快感は感じなかった。
先程までの愛撫の仕返しとばかりに優しく男性器を刺激する。
凍える手を温めるように擦り続けるると少しずつ陰茎が熱を帯びて硬くなる、だが性交にはまだ足りない。
更に顔を近づけ陰茎に口付けた、性器を口で触るなど嘗ては考えつかなかった。
王妃教育の一環として読んだ閨の技巧本がこんな形で役立つとは人生とは不思議なものだ。
口付けに飽き足らず、今度は口に含み舌で性器を舐め啜る。
くぐもったリオンの声が聞こえてくる、彼も感じているという事実に股間を湿らせる。
私が舌を動かす度に陰茎は硬さを取り戻し、陰嚢を口に含むと脈動して重くなるように感じた。
顔を離した時にはリオンの男性器は力を取り戻していた。
いや、寧ろ先程よりも硬く大きくなっているかもしれない、陰茎の表面に浮き出た血管が流れ込む血流の激しさを表し痙攣している。
私の方も既に準備は整っていた。
男の性器を舐め啜りながら股を濡らし、子を孕んでいながら性欲に衝き動かされるなど娼婦よりも堕落した姿だ。
理性が己をそう断じても彼に抱かれたくて仕方ない。
今すぐにも交合いたいが身重の体では無理がある、いくら性欲に溺れていても母としての務めは果たさなくてはならない。
枕と布団を纏め即席のクッションを作り、四つん這いになった時にちょうど良い高さに調整する。
その上にゆっくり体を跨って獣の如き姿勢となった。
尻を夫の目の前に晒す無様な姿だ、リオンの目の前には女性器だけでなく尻穴の皺さえはっきりと曝されているだろう。
羞恥に身悶えしながら乞うように少しだけ体を揺する、誘っているのではなく一刻も早く恥ずかしいこの時が終わるようにしているだけ。
だがリオンには股を濡らした妻が性交を求めて尻を上げて媚びる姿に見えたのだろう、隠し切れない興奮に荒げた息が聞こえてくる。
先程と同じように熱くて硬い感触が尻に触れる、だが今度は逸れる事無く一直線に秘裂に向かって行く。
宛がわれた亀頭と秘裂が触れ合う感触と音に体が震えた次の瞬間。
ズュルルゥッ
淫らで湿った音が聞こえ体を貫いた感触に身体が仰け反る。
「あはぁ……」
「ふうぅぅ」
待ち望んでいた感触が訪れた喜びに体が震えてしまう。
コレだ、コレが欲しかった。
私の純潔を奪い、幾度も精を注ぎ込み、子を孕ませ、尚も私を求めて止まない雄の象徴。
数えきれない程の抽挿の結果、私の陰部は彼の形に合うようになってしまった。
鍵と鍵穴のように他の物では代用できない程の対の形。
妊娠して子宮が膨らんで膣は短くなってしまったのにそれを全く感じさせない。
むしろ膣奥の子宮口がより近付いて激しい動きが出来ない代わりに快感の度合いが増している気さえする。
やっと挿入された喜びに膣内が蠕動して陰茎を出迎える、私の意思など無視してリオンが私の体の主と言わんばかりに締め付ける。
「あっ、はぁっ、うぅ、ふぁ」
亀頭が幾度も膣内を割って感じてしまう場所を突いている。
本能で私の感じる場所を知っているのか、それとも幾度も抱いて私の何処が弱いのか把握しているのか。
前者なら先天的に体の相性が抜群で、後者なら彼に私の隅々まで把握されている。
その事実があまりに嬉しくて、盛った獣のように喘ぎ声が口から出てしまう。
リオンは欲に溺れる私に幻滅などしない、私をこうしたのは彼なのだから。
その責任を取らせるように膣を締め上げると抽挿の勢いが激しさを増す。
激しく突かれた膣は更に愛液を噴出して必死に媚びる、さっきからずっとその繰り返しだ。
ゴリッッ
「――――――――ッ!!?」
一番気持ちが良い場所、膣の奥に存在する子宮口を叩かれた瞬間に愛液が噴き上げてしまった。
痙攣する膣の感覚から自分が絶頂したと分かった。
だがリオンは射精していない、私が絶頂しても相変わらず抽挿を繰り返している。
孕んで身動きが出来ない私をリオンが責め立てる、まるで私だけ絶頂しているのが不公平だと言わんばかりに幾度も子宮口を突いて突いて突きまくる。
「いッ! がァ! おォウ! ひィっ!」
獣じみた咆哮を出しながら必死で膣内を締める。
一刻も早くリオンを射精させないと私の方が絶頂で狂いそうな快感だった。
膣に集中している私の裏を掻くようにリオンの両手が乳房を掴む。
次の瞬間、頭の中がチカチカして声を出さずに絶頂していた。
乳首から染み出した母乳がベッドのシーツを汚している。
恥も外聞も無く孕んだ体で番いの雄に媚びる己の浅ましさに被虐的な悦びすら感じる。
リオンが私に触れている場所はどれも気持ち良くて、主人に媚びる獣のように私は快感に震えていた。
どれほどの時が過ぎ去ったか定かではない、ただリオンの陰茎が痙攣するのを膣肉が感じ取った。
私が考えるより先に膣内が蠢いて陰茎を締め上げる。
必死に陰茎を逃すまい、精を零すまいと蠕動に膣襞の一枚一枚が陰茎を舐め啜る。
小刻みに、だけど力強く膣奥の子宮口を亀頭が叩く。
震える陰茎が子宮口を思いっきり突き上げた。
ドゥゥク ドゥク ドピュゥゥゥ
膣内に何かが弾ける感触が伝わり愛液とは違う液体が股を濡らす。
愛欲の証明である液体を呆けた私の頭とは反対に膣肉は漏らすまいと力強く締め付けていた。
絶頂の波が引き、体を離そうする私の手にリオンの手が被さる。
首筋に彼の唇を感じ、私の全身が彼の体に覆われていた。
膣内射精して力尽きていた筈の陰茎は再び力を取り戻している。
彼が何を求めているかが伝わって来た。
返答するように体に力を込める、膣肉が陰茎を刺激して勃起を促す。
半ば萎えたままで再び抽挿が開始され私は歓喜の唸りを上げる。
結局、夜明け近くまで私達は肉欲のまま交わりを止められなかった。
おかけで王都からの迎えが来た時に疲れ果て妙な悪夢に魘されたのはまた別の話である。
私は話の節目にエッチな話を書きたがる悪癖があります。
という訳で成人向けリオアン回。
ボテ腹エッチが好きなのではなく、話の構成でアンジェが妊娠中なのでボテ腹エッチになっても仕方ないだけです。(本当
原作完結を前にちょっと歪んだ性癖で書き綴っていますがご容赦を。
次のエロ回は原作最終巻発売日です。
意見・ご感想を戴ければ今後の励みにしたいと思います。