気持ちが通じ合った公爵令嬢と田舎貴族は契りを交わすそうです 作:品☆美
「なんで俺から先に脱ぐの?」
「私が見たいからだ」
不満気なリオンに対し有無を言わせぬ態度で臨む。
本当は私の裸を見せるのが恥ずかしくて堪らないから。
リオンは素の私を抱きたいと望んでくれたが、公爵令嬢ではない私は只の小娘だ。
素の私を見せて失望されたら立ち直れる自信が無い。
せめて心の準備が整うまで待って欲しい。
「ほら、脱いだぞ」
文句を言いつつリオンは寝間着を脱ぎ去り、あとはパンツ一枚となって私に正対する。
領主生活が長く心神が衰弱していたとはいえ鍛えられた肉体は弛んだ部分が無い。
整った肉体だがあちこちに傷痕が残る。
切創、刺創、擦過傷、挫創、熱傷、さらには弾痕らしき傷まである。
特に顔の左側の傷は首から肩にかけて広がっており見る者に痛ましさを感じさせる。
「俺の体なんて見ても愉快なもんじゃないだろ」
自嘲するリオンだが、私はこの傷痕を醜いとは思わない。
私と出会った時からリオンはこの姿だった。
その一つ一つが彼の生きてきた歴史であり存在の証明。他の者が嘲り疎んでも私は美しいと断じる。
この傷痕があるから私はリオンと出会えた。そう思うと愛おしさすら感じられる。
「今も痛むか?」
「時々、あと雨が降ったり寒いと疼く時がある。」
傷痕を撫でるようにゆっくりと指を這わせる。指先から感じるリオンの体温が心地良い。
顔の傷にキスをする。リオンに私の愛を感じて欲しい。
こんな真似をしても痛みが無くなる訳ではない。それでも祈らずにいられなかった。
いつの日か、傷痕から痛みが無くなるように。
いつの日か、彼が傷痕を誇れるように。
「すまなかった、傷に触れられるのは嫌だったか?」
「構わないよ、むしろ気持ち良いな」
微笑んでくれるリオンに顔が嬉しくなってしまう。
リオンの体の隅々まで撫でる。私の拙い奉仕で彼に喜んでもらえる事が無上の幸せだ。
同時に一ヵ所だけ布に覆われた箇所が気にかかる。
布に覆われながらも己の存在を主張する何かから目が離せない。
それが脈動しているのは布越しでもはっきりと感じられた。
「じゃあ、アンジェが脱がしてくれ」
「私がッ!?」
リオンのお願いに素っ頓狂な声を上げてしまう。
「だってアンジェが脱げって言ったじゃん、言葉に責任を持とうよ」
「うぅ~」
先程の自分を心底恨んだ。
恐る恐るゆっくりとリオンのパンツを降ろす。傍目から見れば滑稽極まりない光景だ。
そうしてパンツを降ろし終えると目前に奇妙な物体が現れる。
リオンの
「うわぁ……」
口に手を当てても感嘆の声が大きく出てしまった。
初めて見た実物は教本で見た挿絵よりも生々しく淫猥だった。
猛々しく重力に逆らい勃った陰茎はビクビクと脈動し汗とも尿とも違う奇妙な匂いを放っていた。
「ど、どうすればいい!?」
陰茎の存在に動揺して声が裏返ってしまう。
こういう時の為に王妃教育の一環とし様々な知識を仕込まれた筈なのに混乱した脳は最適解を導き出せない。
「とりあえず触って。擦ったら気持ち良くなる」
「わかった」
おっかなびっくりに陰茎に触れた瞬間、ビクンとリオンの体が震える。
(痛くないかな?)
初めての事だらけでどうしたら良いか分からない。
陰茎から伝わる熱さに戸惑いながら優しく包み込むように手を添わせる。
リオンが男性の急所を私に晒している事に奇妙な倒錯感に陥る。
拙い私の指捌きに身悶えるリオンは可愛らしい。
奉仕してる筈の私まで熱に浮かされたように脳が蕩けて理性が働かない。
(もっとリオンに気持ち良くなって欲しい)
完全に色欲に狂った私は陰茎に顔を近づけると淫らな欲望のまま行動した。
チュッ…
衝動的に陰茎の先端に接吻した瞬間、リオンの体が後退り私の体から離れる。
股間を摩るリオンの姿を見て慌ててしまう。
「す、すまない。痛かったか?」
興味と興奮が完全に暴走していた。リオンに気持ち良くなって欲しかったのに。
「違う…」
「え?」
「気持ち良過ぎ、このままじゃ
その解答に安堵しつつこの手に遺る熱くて硬い陰茎の感触を名残惜しむ。
「
「これは雄としてのプライドの問題。
そんな事は思わないのに。
淫猥な欲望に支配された私にリオンは顔を近づける。
「
その言葉にひどく興奮して背筋がゾクリとしてしまう。
リオンが私を生殖対象として見ている事への悦び。
興奮と恐怖で細かに震える体を己の手で抱き締めた。
「じゃあ今度はアンジェの番。ほら、脱いだ脱いだ」
「愉しそうだな、リオン」
そう呟いてジッと私を見つめるリオンに些か呆れる。
「じゃあ脱ぐから後ろを向いてくれ」
「アンジェは俺が脱ぐのを見たのにズルくない?というか俺の手で脱がせたいんだけど」
「ダメ、絶対にダメ」
我儘だと自分でも思うがどうにも恥ずかしい。
公爵令嬢ではなく只の女としての私は弱々しい存在に感じる。
せめて自信を保つ為に煽情的な下着を着たかったのに、拒否したのはリオンの方なので自業自得と結論づけた。
脱ぐ度に布擦れの音が室内に響く。リオンは律儀に壁の方を見ていた。
全て脱ぎ終えると胸と股間を手で隠す。いきなり局所を晒す勇気が私には無かった。
「脱ぎ終わったぞ」
正直リオンに見られるのが怖い。
もしもリオンが無理やり押し倒しても抵抗する力が私には備わってない。
身を竦ませ目を瞑りリオンの反応を待つ。だが、何の反応も無い。
恐る恐る瞼を開くと彼は魂の抜けたような表情をしていた。
「どうしたリオン?」
やはり着飾って来るべきだった。
無駄に胸と尻ばかり育ち化粧もしてない私など見せたくなかった。
愛してる相手に嫌われる恐怖に涙がこみあげてくる。
「俺、もう死んでるのかな?」
リオンが訳の分からない言葉は呟いた。よく見ると涙まで流している。
そんなに私の裸体は醜いか。
「アンジェって本当は戦乙女?俺の魂を奪いに来たの?」
「何故そうなる!?」
戦乙女とは戦場で息絶えた戦士の魂を掬い上げ軍神の先兵として生まれ変わらせると言い伝えられる伝説の存在だ。
冥界で亡くなった英雄の妻となる伝承もある。
生命の危機に陥った冒険者がモンスターを見間違えた、戦場で死にかけた兵士が幻覚を見たというのが現在の通説だが。
そんな不吉な存在に例えられるほど私の裸体は恐ろしいか。
「だっておかしいじゃん。こんな綺麗な女の子が俺の嫁になりたいなんて」
綺麗と褒められたのは嬉しかったがリオンの様子が尋常ではない。
訳の分からない事を呟き涙を流していた。
どうして良いか分からず困惑する。
「きっと戦場で死んだんだ。童貞のまま死ぬ俺を憐れんで軍神が戦乙女を派遣したんだ。話が旨過ぎると思ってた。王妃様になる筈だった公爵令嬢が貧乏貴族出身の俺を好きになるなんてあり得ないし」
私は実在するし、リオンの妻になりたいと思うのも本当なのに。
リオンが戦場のトラウマに悩んでいた事を看病した私は知っている。
おそらく幸せな自分を想像できないのだろう。
どう慰めて良いか分からない私は泣くリオンの頭をそっと抱き締める。
私の胸の谷間にリオンの頭が挟まるがそのまま腕に力を込めた。
「鼓動が聞こえるか?」
「…………うん」
「幻でも怪異でもない、現実として私は存在している」
「………うん」
「リオンの妻になりたいと願うのは真実だし、リオンに抱かれたいのも本心だ」
「……うん」
「だから安心しろ、いくらでも泣いていいから」
「…アンジェ、すまない」
胸に当たるリオンの吐息がこそばゆい。
愛してる男を慰めるのは不思議な幸福感がある。これが世間一般で言う母性本能という物だろうか?
落ち着きを取り戻したリオンが涙を拭って顔を上げる。
「落ち着いたか?」
「うん」
そう呟いたリオンが顔を赤らめ照れるのが微笑ましい。
「アンジェが綺麗過ぎて混乱した。これが現実だと思えなかった」
「褒め言葉として受け取っておこう」
「落ち込んだらまたしてくれる?」
縋るような目で見るな、拒めないじゃないか。
「まぁ、それでリオンが立ち直るなら」
「毎日してくれるなら領主の仕事を頑張れるんだけど」
「何故そうなる?」
「アンジェのおっぱいが俺を癒す。癒された俺は仕事を頑張る。バルトファルト領の経営が上手くいく」
「確かにリオンはよく私の胸を見てたな」
「気付かれてたッ!?」
「気付かないと思ってたのか」
「ごめんなさい、アンジェのおっぱいには俺を癒す効用があるんです。おっぱいを触らせてくれるなら俺は仕事を頑張れます」
阿呆な回答だった。しかし、それでリオンが頑張れるなら悪くはない。
「惚れた弱みだ、毎日触らせてやる」
「言ってみるもんだな」
嬉しそうな顔をするな、早くも後悔したくなる。
「じゃあ続きを始めよう」
「ああ」
そう言って私が背を反らすと胸を前方に押し出す形となる。
リオンの指が胸に食い込む。
農作業や兵役で皮が厚くなった掌によって私の胸が歪んでゆく。
無骨な手だからこそ私を壊れ物の如く丁寧に扱われるのがよく分かる。
「うわぁ、柔らか」
私の胸を揉むリオンが感慨深げに呟く。
押して弾力を確かめたり、下から持ち上げ重さを量ったり、指を滑らせて肌触りを堪能したりとやりたい放題。
実の所かなり気持ち良い。胸から齎される快感で声が出そうになる。
「そんなに私の胸を揉むのが楽しいか?」
「すっごく」
そう言うリオンだがニヵ所だけ触らない箇所がある。
胸の頭頂で紅く腫れた乳首だ。
私の乳輪は胸の豊満さに比例してかなり大きい。その中央に座す乳首も同様だ。
それなのに胸全体を揉むリオンは頑なに敏感な場所を避けてる。
ゆっくりと体を揺らして何とか触れられそうな場所に誘導するのに、その度にリオンは別の場所を刺激する。
それでも「乳首を触れて欲しい」などと私から言える筈もなく、身悶えてその瞬間が訪れるのを待つ。
ふと顔を下げると私を見つめるリオンと目が合う。
その瞳が『どうして欲しい』と問いかけていた。
羞恥に顔が熱くなるのを堪え首を縦に振る。その瞬間、リオンが激しい音を立てながら私の乳首を吸った。
「んあぁぁ!?」
待ち望んていた刺激は予想以上の法悦で思わず歓喜の声が漏れる。
リオンは右の乳首を唾液でベトベトになるまで舐めしゃぶる事に満足すると次は左の乳首を吸い始める。
舌の愛撫から解放された乳首はゴツゴツとした指に捉えられ嬲られ始める。
リオンの顔が私の胸の左右を往復する度に私の口から嬌声が上がった。
乳房を存分に堪能し私の痴態に満足したリオンの舌が私の体を下る。
鳩尾から臍を経由し向かう先は私の秘所。
先程からずっと手で覆い隠し、胸を揉まれてる最中ですら足を閉じて必死に守ってきた部分。
リオンは私の膝を掴んでゆっくりと開かせる。私の股間を覆う手にリオンの息吹が触れる。
私より強い存在に襲われる恐怖と私を護ってくれる頼もしい存在の所有物にされるという被虐的な陶酔感。
女性が生涯で一度しか体験できない交合。私にもその瞬間が訪れた事に奇妙な感慨を覚えた。
「アンジェ、手をどけて」
そう告げる声は有無を言わせない気迫があった。
それでも恐怖が勝って足を閉じるが、その行為は逆に秘所へリオンを迎え入れる事になってしまう。
彼の手が私の手に触れ指を一本、また一本と引き剥がした。
そうして最後の十本目が払い除けられ私の生殖器が彼の前に曝される。
家族にすら見られた事の無い私の性器、世界で最も淫猥な華。
それを目にするリオンこそ私の番いという事実に堪らなく興奮してしまう。
払い除けられた両手をリオンの頭に添える。
拒否する訳ではなくこれからリオンによって散らされる私の純潔を目に焼き付けて欲しかった。
グパァ… ニチュ… ピチャ…
恥丘から発せられ耳に届いた水音が淫らな私の本性を証明するようで恥ずかしい。
幾度も口付けをした時、リオンの陰茎を愛撫した時、胸を嬲られた時。
どうしようもない程に興奮した私は股を濡らしてしまった。
私という存在に対し些か幻想を抱いているリオンに失望されるのが怖い。だけど欲望を曝け出した私を見て欲しいという二律背反。
そんな私に応えるかのように何かが膣へ侵入してくる。
自分以外の何かが胎内に存在する恐怖で股間を見るとリオンの指が私の膣を貫いていた。
「ふあぁっ!?」
侵入した指が膣を押し広げて進む。指が折り曲げられる度に齎される刺激で眩暈がする。
今まで数回だけ行った自涜行為では届かなかかった箇所にリオンの指が届く。
その刺激だけで
私が
先程まで胎内を満たしていた感触が無くなり空気の涼しさを感じると名残惜しく思ってしまう。
だが次の瞬間、指よりも熱く柔らかい何かが私の膣を蹂躙し始めた。
正体はリオンの舌だった。
さらに追い打ちとばかりに片手は私の陰核を刺激し、もう片方の手は肛門を撫で摩る。
「ダメッ!ダメ!ダメっ!」
脳の許容量を超えた快楽に恐怖すら感じ悲鳴を上げる。
それでもリオンは舌と手を止めない。むしろ刺激する方法を変え陰核を舐めながら膣を指で責める、或いは膣と陰核を指で弄りながら肛門を舌で突く。
「~~~~~~ッ!!?」
拍子抜けするほど呆気なく私は
※
絶頂の余韻に浸る私の目の前に影が覆い被さる。
それがリオンの顔だと認識した次の瞬間、私達の唇が重なった。
「アンジェ、もう良いかな?」
何の事か分からないまま呆けていると恥丘に何かが押し付けられる。
その熱さには憶えがあった、リオンの陰茎だ。
『あぁ、今度こそ純潔を奪われてしまう』
そう思った瞬間に膣はトロリと愛液を分泌してしまう。
茹った私の本能は両手を恥丘に添わせゆっくりと膣口を左右に拡げた。
「来て」
短い言葉で私の決意を告げる。
そうしてリオンの陰茎が私の膣に近づいて行く。
膣口に熱い何かが触れ胎内に異物感が覚える。
『処女喪失とはこのような物か、痛いと聞き及んでいたのだが』
世間一般で言われる破瓜とは随分と違うなと蕩けた頭で考えていた次の瞬間
メ゛ギヂヂチィィィ!!
突如として膣を襲った衝撃と激痛に私は悲鳴を上げた。
『死ぬときはでっけぇおっぱいに埋もれて(以下略』
原作でもリオンはおっぱい星人なのでこうなりました。
前作の六章でアンジェがリオンを慰める時に思いついたのがおっぱいネタでした。
余りに絵面がバカバカしくなったので敢え無くボツ。
それをエロシーンに活用できるのだから人生は何が起きるか分かりません。