クローバーは爛れてる 作:コモヤモ
「止まれ」
小さく、それでいて鋭い声だった。
壮年のレンジャーが発したその一言で、私たちの意識が切り替わる。
「10m先。曲がり角の向こう。足音は一匹分。四足歩行。こっちに近づいてきてる」
姿勢を低くしたレンジャーが簡潔に告げる。パーティの仲間たちが静かに武器を抜き放った。私もホルスターから短銃を引き抜き、トリガーに指を添える。
今いる通路の幅はおよそ3mで、こちらは5人。あらかじめ決めておいた通り、前衛2に後衛3の陣形を取っている。仲間たちの動きに澱みは見られない。これなら大丈夫だ、と小さな安堵を覚え、すぐさまそれを油断と戒めた。
「仕掛ける」
その呟きを残してナイトシーカーの青年が音もなく動いた。
滑るように通路を走り、そのまま蔦植物に吞まれかけてた遺跡の壁面を駆け上がっていく。重力の向きがおかしくなったのか錯覚しそうな光景だった。目測でおよそ5m、十分な高さに至った彼が壁面を蹴って宙に飛び出すのと同時に、通路の曲がり角から『敵』が姿を現す。
「……アードウルフね」
現れた魔物を視認してメディックの姉さまがそう言った。
紫色の体毛を持つ狼に似た魔物だ。その体躯は成人男性よりも大きい。発達した四肢は筋肉質で、その先端にはダガーを思わせる鋭い黒爪が備わっている。
低い唸り声で威嚇するその魔物に、レンジャーが先制の一矢を放つ。
高速で飛翔した矢は、しかし、あっさりとアードウルフに回避された。
見かけ以上に俊敏な動きだ。けれど、それさえも読んだナイトシーカーが、魔物の頭上の死角から短刃をすでに投擲している。
ひゅん、と微かな風切り音。回転する刃がアードウルフの首筋に突き刺さる。
魔物が驚いたように首を振るう。出血は見えない。筋肉で止められたか。
直後、魔物の後ろ足の筋肉が膨らむ。強烈な敵意が肌を叩く。
来るか。そう私が身構えた瞬間、パーティの前衛、ヒーローの少女が吶喊した。
「させないよっ!」
凄まじい勢いの踏み込み。速度を乗せたシールドバッシュで魔物の突進を正面から迎え撃つ。
重量級の激突音。狼の鼻面が少女の盾を強引に押し返し、そのまま彼女の体躯を弾き飛ばす。
「わっ」と思わず漏れた少女の声が耳に届く。それを認識しつつ、私は銃のトリガーを引いた。
狙いをつける時間は十分あった。突進の勢いも殺されている。だから、外れるはずもない。
「そこ!」
発砲音とともに銃身が跳ねる。
バレルから吐き出された銃弾は、寸分のズレもなく、魔物の前脚を撃ち抜いた。
野太い獣の悲鳴。それと同時に赤黒い血が魔物の足から噴き出す。
敵の足が止まった。
瞬間、着地したナイトシーカーの長剣とレンジャーの二射目が魔物を襲う。
鮮血が再び舞う。魔物の咆哮がくぐもったものに変わる。
破れかぶれに魔物が爪を振り回すが、再び間合いを詰めたヒーローの少女がその殺意を搔い潜り、フルスイングの盾撃を魔物の横っ面に叩き込んだ。
「これで、終わりッ!」
ぐしゃり、と肉の潰れる音が私の耳まで届いてきた。
「――というわけで、初探索が無事に成功したことを祝して、カンパイッ!」
「カンパーイッ!」
太陽が落ちて夜に沈んだ街のシルエットをランプの灯りが淡く照らし出している。
遺跡の探索を終えて帰還した私たち――ギルド【クローバー】のメンバーは、馴染の酒場で祝杯を挙げていた。探索に挑んだ5人のメンバー全員が五体満足で揃っている。まだ遺跡の全容を解明できたわけではないが、未知の遺跡から脱落者のひとりもなく生還できたのだから、一日の成果としては成功といって差し支えあるまい。ましてや、それがギルドが結成されて初めての冒険だったともあればなおのことだ。
「いやぁー、実を言うとな、最初はちぃっと不安もあったのよ。ほら、お互い実力をきっちり把握できてたわけでもないだろ? それが蓋を開けてみたら、お前ら揃いも揃って想像以上の腕利きばかりでさ」
乾杯の音頭を取った無精髭のレンジャーが快活な笑みを浮かべている。メンバーの中では最年長、30代後半の男だ。遺跡の中で見せた鋭い雰囲気は今は霧散していて、ジョッキをぐいとあおる姿は人のいいオジサンにしか見えない。
「特にコイツなんか、実際に戦うところを見るまでは、どうやってケガさせずに家へ帰したもんかと悩んでたくらいだぜ?」
「えーっ、なにそれ! ボクになにか問題でもあったワケ?」
「そりゃヒーローなんて職分は今まで聞いたことがなかったからな。自己紹介で堂々と『ボクはヒーローだよ!』なんて言われた日にゃあ、そういうオトシゴロなのかと心配にもなるだろって」
くつくつと笑うレンジャーに緑髪の少女が突っかかった。重鎧と大盾を備えてパーティの前衛を張っていた少女だ。彼女はヒーローと呼ばれるクラス技能を修めている……らしい。多分、ヒーローというのはかなりマイナー、もしくは希少なクラスなのだろう。私も今まで聞いたことがなかった。レンジャーの男が言うような心配は実のところ私もしていたのだが、今日一日の付き合いで彼女の言葉にハッタリがないことは十分理解できていた。
「ま、今となっちゃただの杞憂だったんだがな。それどころか、ほれ、冒険者ギルドのミュラーの旦那が言ってたようによ、やっぱ俺らは『持ってる』チームかもしれんぜ。活動一日目から未踏破の遺跡を発見するなんざ、そうそうあることじゃねえだろ」
「……珍しいのには同意しよう。しかし、まだ初日を終えたばかり。何事も油断は禁物だ」
夜賊――ナイトシーカーの青年がレンジャーの言葉に口を挟んだ。いつも無口な男だが、会話を聞いていないわけではないらしい。イマイチ何を考えているのかわからないのだが、口調に棘があるわけでもないので、水を差されたレンジャーも「それもまぁごもっとも」と軽く流している。レンジャーはジョッキのエールで口を湿らせると、今度は私のほうに話の水を向けてきた。
「そうそう、もちろんガンナーちゃんも凄かったぜ。特にアードウルフの足を一発で撃ち抜いたところなんかは痺れたね! まさに百発百中、って感じでよ!」
「ありがと。でも、私にはカナリアって名前があるの。ガンナーちゃんはやめてちょうだい」
「あー……じゃあ、カナリアちゃん?」
「ちゃんも結構よ」
ふん、とわざとらしく鼻を鳴らして、私は自分の髪をかき上げた。
自分でも些細なこだわりだと思う。けれども、子供っぽい呼ばれ方をするとついつい反発してしまう。そういう性分なのだから仕方ない。
成長期に入っても私の身長はそれほど伸びてくれなかった。今も150cmにギリギリ届かず、といったところ。目線の低さと、子供扱いされることの多さが、私の根っこのところでコンプレックスになっているのかも。
「でも、凄かったのは本当よ?」
そんな私の稚気をなだめるように、テーブルに座る最後の一人、メディックのヒナ姉さまがおっとりと私の隣でそう言った。
反射的にピンと背筋が伸びた。その一方で頬が緩んでいくのを自覚する。赤くなりそうな顔を俯かせ、テーブルの木目を見つめながら、私はもじもじと両手の指を絡ませてしまう。
「そ、そうでしょうか……?」
「ええ。とぉってもかっこよかったわ、カナリアちゃん」
ヒナ姉さまの顔が近づいてくる。優しい声と一緒に微かな吐息が耳たぶに触れた。
いよいよ顔が熱くなってしまった。「近すぎでは?」なんて、もちろん口に出すこともできない。カチコチに固まった私の様子を、姉さまが優しく見つめている。その瞳に親愛以上の感情があるように感じるのは、私の願望によるものなのだろうか。
「あれ? 今、カナリアちゃんって……」と、これは外野――もとい、ヒーローの子の声。
「ね、姉さまはいいのよ!」私はパッと顔を上げて彼女を睨む。
私の剣幕にヒーローの少女は目をぱちくりさせて「ア、ハイ」と苦笑していた。
しまった。なにをやってるのだろう、私は。これじゃあまるで子供じゃないの。
私は座りの悪さに思わず縮こまってしまう。
けれど、周囲に目を向けてみれば、レンジャーのオジサンは軽く肩をすくめただけだし、ナイトシーカーの青年は特に気にせず食卓の料理を摘まみ続けている。隣の席の姉さまにポンポンと背中を叩かれて、私はそっと胸をなでおろした。
自分のせいで空気が悪くなったりしたらどうしようだとか、そんな小心者の不安なんてただの考えすぎだと言われているようだった。
……良いパーティ、なんだと思う。
メンバーの誰もが冒険者として確かな実力を持っているという点ももちろんなのだが、なにより私が嬉しいのはパーティの雰囲気が良いところだ。
メンバーを集めた
腕が良くても性格に問題がある冒険者というのは決して少なくない。
無暗に能力をひけらかして他人を傷つけたり、やたらめったら周囲にケンカを売って敵ばかり作ったり、犯罪行為に躊躇がなかったり。
なにより最悪なのが、姉さまに不埒な視線を向ける連中だ。
いくら姉さまが美人だからって、下心丸出しでちょっかいを出してくるヤツらにはいつだって怒りがわいてくる。
このパーティの男性陣――レンジャーとナイトシーカーの二人は、そこのところ適度な距離感を取れていると思う。加点10ポイントだ。もしも彼らが隠し持った心の狼を解き放つようなら、もちろん私が退治してやるつもりだけど。
「カナリアちゃん? ふふ、なにを考えているのかしら~?」
「あ、いや、なんでもありませんよ、姉さま……」
ふと隣から姉さまに話しかけられた。
鶯色の透き通った瞳に私の内心がすべて見透かされているようで、なんだか落ち着かない。
私はドギマギしながら、ずっと手に持っていたジョッキを口元に運び、少しぬるくなったエールを一気に飲み干した。
「お、いい飲みっぷりじゃねえか!」
「すっご! え、カナリアってお酒強いの?」
レンジャーとヒーローの二人が手を叩く。
私はちょっと乱暴にジョッキをテーブルに置いて、ほぅと長く息を吐く。お腹の奥から心地良い熱が浮かび上がってきた。じんじんと血管が広がるような感覚がある。けれども、頭ははっきりとしたままだ。このくらいで酔っ払っていたら、鋼の棘魚亭の亭主に笑われてしまう。北の彼方の故郷のことを思い出しながら、私は仲間たちに不敵に笑ってみせた。
「当然! このくらいハイ・ラガードなら水みたいなものよ!」
……いつの間にか宴会はお開きになっていた。
私はぽやぽやとした頭でぼんやり酒場のテーブルに座っている。
ええと、みんなはどうしたんだっけ?
確か、最初にいなくなったのはレンジャーだ。
別のテーブルの男衆と意気投合した彼は、「ちぃっと遊んでくる」と言って彼らと夜の街に繰り出していった。
それから……、そう、ヒーローは早々に酔いつぶれちゃったのよね。
テーブルに突っ伏してぐっすり眠っちゃった彼女を、結局お酒を一滴も飲まなかったナイトシーカーが宿屋まで運んでいくことになったんだ。
だから、そうか、酒場にまだ残っているのは私とヒナ姉さまだけなんだ。
覚束ない頭を横に向けると、姉さまがすぐ隣に座っていた。さっきよりも距離が近い。私と姉さまの椅子がぴったりとくっついている。あれ、いつからこうしてたんだろう?
おかしいな。こんなふらふらになるほど吞んじゃったっけ……。
「カナリアちゃん。そろそろ私たちも宿に戻りましょうか」
「ふぁい……姉さま……」
姉さまに引っ張られて椅子から立ち上がった。
でも、足元がふらふらする。まっすぐ立っていられない。
ヒナ姉さまの腕にしがみついてしまった。姉さまは「あらあら」と微笑んでいる。
星が見える夜だった。でも、星も空も街も、今は輪郭がぼやけてしまっている。
甘い霧の中をさまようように、私は姉さまに手を引かれて帰路を辿っていく。
時間の感覚も曖昧なまま、気づいたときには私は自分の部屋に戻ってきていた。
ぽけーっとしたまなこでサイドテーブルに置かれた銃の整備道具を見て、ようやく私は自分の今いる場所を理解した。
「まだ眠っちゃダメよ」
「ぁ……」
耳の奥をくすぐる囁きに背筋がぞわりとする。
優しく掴まれた肩を押されて、私はベッドの上へと転がされた。火照った身体をシーツの涼しさが受け止める。
部屋の灯りは壁に掛かったランプがひとつだけ。そのぼんやりとした光を姉さまの影が遮る。
ぼんやりとした焦点がようやく像を結んだ。仰向けに寝転がった私に、姉さまが馬乗りになって跨っている。
シルクよりも滑らかな姉さまの指が私の頬に触れている。優しく、けれどどこか淫靡な手つきで。
ドキドキと心臓が鳴っている。酔いのせいだけじゃない。
細い指に顎を持ち上げられた。姉さまの鶯色の瞳が私の顔を覗き込んでいる。
「だ、ダメです……姉さま……」
「ダメなことなんて、なんにもないわ」
間近の見つめあいが恥ずかしくて顔を背けようとしても、顎を掴んだ姉さまは許してくれない。
身じろぎすらできなかった。私の腰の左右を姉さまの膝が挟み込んでいる。
顎を固定されて見つめあったまま、姉さまの反対の手が襟元に滑り落ちてきた。
そのままコートの中にしなやかな指が侵入してくる。インナー1枚だけを挟んだ感触に思わず甘い声が漏れた。
「そう、いい子ね」
片手で器用にボタンを外され、そのままコートをはだけさせられた。
かわいげのない下着と薄っぺらい胸とが露わになる。すぐ目の前で揺れているヒナ姉さまの豊かな胸と比べると、貧相なことこの上ない。酩酊した思考のまま、私はいやいやと首を振ろうとする。
「姉さま、あんまり見ないで……。恥ずかしいです……」
「どうして? こんなに綺麗なのに、なにを恥ずかしがるの?」
「だ、だって……、っ」
なおも言いつのろうとする私の口は、姉さまの唇でふさがれてしまった。
片手で胸を愛撫されながら、もう片方の手で頭を抱え込まれ、二人で長い長い口づけを交わす。
頭が回っていない私は、ただただ姉さまのなすがままにされるしかない。
「ん……ぅ……っは……」
「ちゅ、ふ……んく…………」
姉さまの舌に蹂躙される。舐られ、絡まり、唾液を流し込まれて、吸い取られる。
交じり合った唾液の甘さが脳を痺れさせる。呼吸の苦しささえもが心地が良い。
深く密着して、互いの呼気を交換しあう。姉さまと私とで、肺の奥まで溶け合っていく。
「ねえ……さまぁ……」
「かわいいわ、私のカナリア」
唇が離れる。姉さまから垂れ下がった糸のような唾液が、私の口に繋がっている。
息を整えようとして、深く息を吸おうとした瞬間、また姉さまに唇をふさがれた。
思わず酸素を求めて喘ごうとして、姉さまの匂いが深く吸い込んでしまう。
(姉さまの香り……)
酸欠と多幸感とで頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。
その間も姉さまの指は私の体をまさぐり続けている。
慎ましやかな胸を撫でられ、ピンと起立した先端を指先で転がされる。
姉さまにのしかかられて、逃げることも抵抗することもできない。
じっくり、じっくり、優しく、優しく……。
たっぷりと時間を掛けて私は快感に押し上げられていく。
鼻息が荒くなり、目が潤んでいく。
限界が近づくのを意識した瞬間、ひときわ強く唇を押し付けられ、同時に乳首を弾かれた。
パチン、と目の奥で光が瞬き、耐える間もなく腰が浮きあがった。
「ふ……ぐ、ん……、んん~~っ!」
無意識に両手を伸ばし、姉さまに抱き着いていた。
絶頂の余韻に震える私を、姉さまはあやすように優しく抱き留めている。
呆然と脱力した私は、やがてそっとベッドの上に降ろされた。
起き上がる気力もなく、心地良い気怠さに包まれて天井を見上げるばかり。
そんな私を見下ろしながら、ヒナ姉さまはにっこりと笑みを浮かべて――、
「さて、と。カナリアちゃん?」
「は、い……♡……」
「これ、なーんだ?」
「はぇ……?」
間の抜けた声を漏らしながら、どうにか目の焦点を現実に合わせてみる。
姉さまは肩にかけたカバンの中に手を差し込んでいた。メディックの仕事道具――様々な治療薬が詰め込まれた医療カバンだ。
そのカバンの中から、姉さまは小さな丸い塊を取り出した。卵よりも小さく、金属でも木材でもない独特の光沢がある物体だ。色はピンクで、底のあたりからなにやら細い線が伸びている。
「交易店で見つけたアイテムなんだけどね。アーモロードの深都で作られた
「えと……オモチャ、ですか……?」
「そう。よーく見ててね。こっちの線に繋がったスイッチを動かすと……」
カチリ、と小気味のいい音がした。
それと同時に、低い音を鳴らしながらピンクのオモチャが振動し始める。
ヒナ姉さまは指先で摘まんだソレを私の鎖骨のあたりに押し当てた。
「ひゃん!」
「ね。面白いでしょう? 今日はこのオモチャを使って遊ぼうと思うの」
「あ、遊ぶ……? え、え……?」
鈍りに鈍った頭が現実に追いつかない。
満面の笑みを浮かべる姉さまの前に思考が空転している。
オモチャからぶるぶると伝わる振動はこそばゆい程度だが、姉さまの指がつーっと下に滑っていくのを感じ、ようやく私は『遊び方』に思い至った。
「ま、待って、姉さま! あ、ああ、遊ぶって、まさか!」
「ほら、ダメよ。大人しくしてくれなきゃ、危ないでしょ」
「だだ、だって、そんなの押し付けられたら、私……っ!」
私は咄嗟に姉さまの腕を掴んでしまった。
けれど、オモチャを持つ姉さまの腕には有無を言わさぬ力強さがあって、イッたばかりで力の抜けた私の細腕ではろくな抵抗にさえならなかった。
敏感なところに、触れるか触れないか。
その寸前までオモチャを持ってきた姉さまは、じぃっと私の瞳を見つめて、囁いた。
「……ねえ、カナリアちゃん」
「は、はい……」
「私ね、カナリアちゃんのことが大好きなの。心も、身体も、それから声も」
三日月のように、姉さまの唇が弧を描いた。
「だから、いっぱい啼いてちょうだいね」
「っ! …あ゛……♡……!」
姉さまの腕の中で、私は跳ねる。
……その日の夜は、とても長いものになった。
カナリア
金髪・青服のガンナーの少女。
勝気な性格で、必中かつ妨害効果持ちの【アームスナイプ】を主軸にスキルを習得している。
優秀なアタッカーだが、防御力は紙。色々な意味で攻められると弱い。
ヒナとは故郷ハイ・ラガードからの付き合いだが、血の繋がった姉妹というわけではないらしい。
素質:【受け体質】
ヒナ
金髪・白衣のメディックのお姉さん。
おっとりとした性格で、各種回復スキルを習得したパーティの生命線。
攻撃面では空気だが、彼女がいないと一瞬でパーティが瓦解する。また【博識】でもあるため、アイテム収集も得意。
カナリアのことが大好き。
素質:【攻め気質】