「は?」
「アマラ王国の、威光?」
ほぼ裸の美女、メナスの言葉に愛紗とマルスは困惑するが、そんな2人とメナスの間にセトラが入る。
「お嬢、完全に空気を間違えてるぜ?
すまねぇなあんたら。俺様はリビング・セプターのセトラ。お嬢の相棒さ、そのべっぴんさんも色々気になるが……。」
セトラはマルスをじっと見つめる。
「お前さん、ただの男じゃねぇな?人間……じゃねぇよな。」
「ほう?意外と解る者なのか。まぁそうだな、俺もこちらの関羽と他にも何人かいるが……俺は魔族だ。」
マルスの言葉にセトラは、納得したのか頷く。
「なるほど、やっぱりか。だがあんたは俺等の知る奴よりマシっぽいな。」
「奴、とは?」
「沼地の魔女さ。お嬢と俺を甦らせてくれたが、なんか信用ならなくてな。だがお前さんは何かが違う。
お前さん達、何者なんだ?」
マルスはセトラの問いに答えた。
異世界にある淫の国の王であり、大陸の皇帝である事とその仕事について。
自分の仲間たちがクイーンズブレイドに出場するので、その全てを見ること。
「異世界の人間でお仲間がクイーンズブレイドに、ねぇ?しかも、1人はハーフエルフなんだろう。
スゲェなおい。」
「あの子は、ノワは強い子だ。やると言ったら頑固だしな。」
「ノワは強い。最近では私達に追い縋るほどに成長している。」
マルスと愛紗の言葉から、ノワという人物の人となりを聞いたメナスとセトラ。
そんな彼女のいる淫に興味を抱いたメナスは、マルスに近付く。
「マルスさん、私からお願いがあります。」
「何だメナス殿?」
「私達も……どうか淫の1人に加えていただけませんか?」
「お、お嬢!!?」
メナスのまさかの発言に驚くセトラ、そんな中でメナスは言葉を続ける。
「祖国であるアマラの復興は、依然として進んでおりません。それに……貴方の側にいれば、復興も進むと思うのです。」
「なっ!?メナスとやら!貴様ご主人様を利用するつもりか!?
舐めた口を利くと、ただでは「愛紗、よせ。」っ!しかしご主人様!」
「愛紗、お前の気持ちも解らないではない。
だが話を聞いてみなければ分からないだろ?
メナス殿、それはつまり淫の盟に加わるという事で良いのか?言っておくが、ウチでは……」
「はい、王女として嘘は申しません。
それに女性が娼婦の仕事もしているというのも、聞きました。それは構いませんが……。」
「何かあるのか?」
「さっきも言ったが……お嬢は“蘇った”んだが、その……冷たいんだよ。魂と肉体は蘇っても完全にじゃないんだ。」
「……手を握っても?」
マルスの言葉にメナスは手を伸ばし、その手を触れてみると、確かに人特有の温かさが感じられない。
さらに魔眼で見てみると、何やら術式が施されているようで、それが彼女の魂を縛っているようである。
「なるほど。沼地の魔女とやらはタダで蘇らせた訳では無いみたいだな?魂に術式を刻んで縛るなど、面倒な事をしている。」
「なっ!?それはなのかお嬢!」
セトラの言葉にメナスは静かに頷く。
術式がどのような類の物なのかは分からないが、それが施されているというのは、メナスもセトラも初めて聞き、特にセトラは悔しそうに歯噛みする。
その中でマルスは、メナスとセトラに“ある条件”を提示した。
「メナス、セトラ。お前たちが
「!!?ほ、本当か!?ならお嬢を助けてくれ!
俺も手伝えることは何でもする!!」
必死に頭を下げるセトラを見て、マルスは頷くとメナスの手とセトラの持ち手を掴み、体の中に取り込んでいた“覇王”の1体を呼び出す。
「来い、“クレオパトラス”。」
マルスの呼びかけに応えるように現れたのは、神々しい光を放つ美しい“何か”であった。
「こいつは、“魅惑の覇王クレオパトラス”。
覇王と呼ばれる存在の1体だ。こいつの力ならメナスに掛けられている術式も解けて人間に戻れるはずだ。
クレオパトラス、やってくれ。」
マルスの言葉に頷くと、クレオパトラスはメナスを包み込むように抱きしめると、光となって彼女の体に入っていった。
「っぐ!!ぅああああああぁぁ!!?」
すると、メナスが苦しみ出し、その身体から黒い靄のような物が溢れ出ていき、その代わりに彼女に変化が現れる。
さらに彼女の子宮の位置に淫呪紋が刻まれると、そのまま体内に隠れていった。
「お、お嬢!大丈夫か!?」
「は、はい。なんと言いますか……身体がポカポカするんです……。それに血が巡っている気がするんです。」
「ほ、本当かお嬢!?マルス、礼を言うぜ!!」
「これから仲間になるんだ。礼はいらない。
取り敢えず2人には、一度に淫に行ってもらう。
そこで俺の分身と仲間が案内をする。」
「分かりました。」
「おう!」
マルスは2人を淫にテレポートさせると、愛紗と共にピラミッドを出て、淫にいる分身に念話で連絡を取る。
「俺だ、新しい仲間が淫に向かった。
白蓮と一緒に出迎えてくれ。あぁ、宜しく頼む。」
マルスは念話を切ると、愛紗の方を向く。
「待たせたな、愛紗。近くの宿まで行けそうか?」
「はい。私は全然平気です、お気遣いありがとうございます。」
「こっちこそありがとうな。」
マルスは愛紗の頭を撫でると、2人で近くの宿のある町まで向かうのであった……。
次回はエロを書きたい。
黒獣編、エロはどんな感じにする?
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