町の開けた場所、そこではニクスと大剣サンダークラップを持ったクローデットが対峙しており、その様子を見守るためにマルスとバーヴァン・シーがいる。
「使用人の分際でエリナを傷付けた罪、身を持って償ってもらう。」
「はんっ!やれるもんならやってみな!!このシスコン女!」
「さぁ、やってまいりました!!今回のクイーンズブレイドは〜〜!
雷雲の将、クローデット!!
対するは、爆炎の魔女、ニクス!
クイーンズブレイド、レディーーーーファイト!!!」
いつの間にか現れたナナエルの開始の合図、それと同時に動いたのは、ニクスだった。
「“
ドドドッ!!ゴオオオオオオオオオッ!!
強力な熱を持った3発の紅い炎弾はクローデットに向かっていき、彼女を焼き尽くさんばかりの勢いで迫っていく。
しかし、クローデットは得物であるサンダークラップを天に掲げると、雷雲を呼びだし……。
ゴロロロロロロロッ!!
降り注がせた雷でニクスの炎弾を掻き消した。
「エリナを焼いた罪……その身で償え。」
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
「“
バアアアアアンッ!!!
ニクス達の頭上から降り注いだ雷、それをニクスは炎の壁を造る事によって、防ぎ、受け流す。
「はぁ、はぁ……っ!なんて馬鹿みたいな
「他の者の事など知るか。私はエリナを傷付けた貴様が死ぬのならそれで良い。」
「このっ……!あんた達には人の心は無いの!!?」
「私にとってはエリナが全てだ。」
「〜〜っ!!こっの〜っ!拗らせシスコン女ぁ!!
民のことを考えもできないのなら、貴族なんて辞めちまえぇぇぇ!!!!」
ニクスは炎弾を7つ生み出すと、自身の周囲に浮かせると、自身の中でも上位の魔法を放つ。
「“
ゴオオオオオオオオオオッ!!
「打ち砕くまでだ。はあああっ!!」
ゴロゴロゴロゴロッ!!!
ニクスの放った火炎とクローデットの放った地を割る程の強力な雷撃。その2つが互いにぶつかり合い、負けじと押し合う。
「ぐ、くううぅっ!!!」
「はああああっ!!」
互いに炎と雷が押し合う。
そんな中、クローデットの雷撃の余波が戦いを見ていた親子に向かっていくのを見たニクスは、火力で雷撃を打ち消すとその雷撃の余波から親子を庇った。
バリバリバリバリバリバリッ!!
「ぐ、ああああああああっ!!?」
「っ!!ニクス!!?」
「……。」
ニクスの肉体から煙が上がる中、ニクスはその場に倒れ伏してしまうが、クローデットはそんな彼女に近付くと、おもむろにサンダークラップを高く上げる。
「ちょっ!?な、何してんの!?」
「コイツの首を取る。元はヴァンス家の使用人……ならば主人に噛みついた罰を与えるまでだ。」
「ちょっ!?」
ナナエルが止めようとするよりも、早くクローデットは刃を振り下ろし、民衆は目の前で行われる凶行に目を閉じる。
しかし、聞こえてきたのは肉の切り裂かれる音ではなく……。
ガキイィィィンッ!!
金属同士のぶつかる音であった。
「貴様、何のつもりだ?」
民衆が目を開くと、そこにはクローデットのサンダークラップを刀剣で受け止めている銀髪の男、マルスがいた。
「それはこちらのセリフだ。ここまでやる必要があるのか?」
「貴様には関係ない。その女は元はヴァンス家の使用人だ。平民が貴族に逆らうなど許されん。」
「……これがこの世の貴族のあり方か。
随分
「……なんだと?」
マルスの物言いにクローデットは目を細める。
「エリナだったか?ニクスとそいつが戦った結果はどこもおかしくなかった。
それにどういう育て方されたか知らないが、食べ物を大事に出来ない、クソガキに人の上に立つ貴族なんかになれるか。」
「そのクソガキとは、エリナの事か……?
そこまで言うという事は、命がいらないという事だな?」
「何だ?この程度で怒って殺すか?
……お前の親はどれだけ傲慢なんだ?」
「死ね。」
ゴオオオオオオオオオッ!!!
「お父様!!!」
「この程度の雷、怖くも何ともない。」
ズバッ!!!
マルスはクローデットの放った雷を刀剣で容易く切り裂いた。
その光景にクローデットは驚き、目を見開くがマルスは構わずに刀剣をしまうとニクスを横抱きにし、歩き出す。
「待て!どこに行く!」
「お前みたいな奴の相手なんてしてられるか。
時間の無駄だ……それよりニクスの治療が優先だ。」
それだけ言うと、マルスはニクスを横抱きにしたままバーヴァン・シーと共に消えていき、ナナエルも居づらくなったのか、その場から消えた。
残されたのはクローデットと彼女を見る民衆達だけであったが、民衆の目には明確な“恐怖”が浮かんでいた……。
リクエストなどあれば待ってます。
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