分かり難かったら、すみません。
晃一Side
僕の名は海藤 晃一、幼小中高大一貫の進学校で、元々は女子校だった駒王学園に通うどこにでもいる生徒で……淫の王、マルス様に仕える者です。
僕は今、恋人であるアーシア・アルジェントさんがいなくなって、その居所に向かって走っています。
「(アーシア……!!待ってて!!)」
僕にとって、アーシアは本当に大切な存在であり、失いたくない人なんです。
◆◆†◆◆
僕は海藤家という家に生まれた次男坊で、父も母も兄や弟ばかり贔屓していて、僕はいつも居ない者として扱われ、死にかけて痩せ細っていったが、股間が大きいばかりにそのせいで学園で苛められて、生きていても良いことがない……そう思って僕は自殺しようとビルの上から飛び降りた。
しかし、死んだと思っていた僕は綺麗なベッドに寝かされていて、隣には銀の長髪をした紅い眼の男の人……マルス様が本を読んでいて、僕はマルス様の国“淫”の一室で眠っていたと教えてもらった。
初めは何故助けたのかを尋ねると、マルス様は言ってくれました。
『お前みたいな奴が死ぬなんて勿体ないと思ってな。どうせ死ぬならその命、俺に預けろ。……お前は俺のモノになれ。』
そんな風に言われたんです。
本当なら怒るなり、嘲笑うなり、叫ぶなりする所だと思っていたんですけど、マルス様の紅いルビーかガーネットの様な瞳に見つめられた僕は、何だか胸が熱くなって涙が溢れてきて、それと同時に今までの事をとても悔しく感じた僕は、大声をあげて泣くとマルス様にすがり付いていた。
そこからはマルス様や牛金さんや黒さん達強い男の人達、愛紗さんや春蘭さん達強い女の人達に武術を、朱里ちゃんや冥琳さん達頭の良い人達に学問を鍛えられながら淫で暮らしていたんですが、はっきり言って何回か挫け掛けた事はあった。
でも僕は変わりたかった……弱い自分を受け入れながらも、変わるために学問や武術を学んでいった。その中で僕はある日マルス様から呼び出されて、1つの指輪を渡された。
『マルス様、これは?』
『お前へのプレゼントだ。お前は、自分を変えるために血を吐く思いで頑張ったんだ。ならお前は一人前だ。それは証だ、持ってろ。無くすなよ“晃一”。』
『~~っ!!!は、はい……っ!!』
僕はそれからマルス様に家を与えられ、淫で暮らしながら駒王に戻ることにして、そこから新たに生活を始めたが、そこから生活は大きく変わった。
まず、僕は体や頭を鍛えた事で学園での成績が上がり、それを妬んで苛めに来たメンバーを返り討ちにして、それから学園に親からのネグレクトと精神的虐待を訴えると、祖父母が僕を引き取ってくれて父や母は虐待で逮捕され、それを逆恨みした兄弟が怒鳴り込んできたけど……
『お前達に何がわかる?さんざん僕から盗んでいった癖に兄弟面するな。僕はお前達とは兄弟でも何でもないんだ。あの2人に甘えて家事一つ出来ない癖にね。悔しかったらやってみたらどうだい?』
そう言うと家から2人を追い出した。その後、2人は祖父母や親戚から引き取りを拒否されてたらい回しを受けて、今では施設で苛められて暮らしているらしいが、僕には関係ない……彼らからしたら僕は“他人”で僕の家族は“淫”と“相棒”だけなんだから。
その後に僕はアーシアと出会って、そこから一緒に暮らすことにして、話をしていく中で惹かれていった僕達は一線を超えた……。
アーシアの事はまだちゃんと知らない。だから今日何があったのかを聞こうとした、なのにアーシアは誰かに拐われた……。拐ったのは話に聞いていた“堕天使”という存在か……。
「ここか……。」
『キュウーーッ!』
「ありがとうオルカ。……行くぞ。」
僕は目的の場所である廃教会に到着すると、扉を開けて中に入り、奥へと進んでいき礼拝堂に続く扉を開けた時、目に映ったのは服を破かれ、壁に黒い十字架に桀にされたアーシアが黒いボンテージ姿の女に何かをされている光景であった。
「アーシアぁぁぁぁっ!!!!!!!!?」
「ん?あれれれ~~?アーシアちゃんの彼氏くんかな~~?どうしてここが分かったのかな~?まぁ良いや、さっさとここから消えたら俺ちゃん達見逃して「退けえぇぇっ!!!!」『ドゴオオオッ!!!』ぎゅぶっ!!!!?」
ドオォォンッ!!
「なっ!?貴さ「はあぁぁぁっ!!」『バキィィッ!』ぱげぇっ!!?」
「なっ!!?(フリードとドーナシークを一撃で!?こいついったい……!?)「シッ!!」っ!!?」
銀髪の神父の鳩尾に掌底打ち、黒い服の男に延髄蹴り、ボンテージ姿の黒髪女に縦拳を放つも女には避けられてしまった。部屋の隅を見ると、ミッテルトとカラワーナがいた……あいつらぁ。
「……あんた、いったい何者なの!?」
ボンテージ姿の女を僕は見据えながら構えるのであった……。
◆†◆
レイナーレはここで“大きなミス”を犯していた。
1.ミッテルト達の裏切りに気付けなかったこと。
2.メリュジーヌ、バーゲスト、マルス(分身)が向かっていることに気付けていないこと。
3.アーシアの側にいる晃一を侮っていたこと。
この3つのミス、特に“晃一を侮っていた”というのが大きなミスであった。
晃一がマルスから与えられた指輪、それはマルスが創った神器であり、その名も“
海の歯車の指輪の効果……それは“強力な水の力”と“簡易の空間転移”である。
「水斬り!」
ジュバアアアッ!!
「っ!!?」
レイナーレがなんとか避けるも、天井は晃一の放った水の刃によって抉られ、粉々に破壊されていた。それを見たレイナーレは戦々恐々とした顔になるが、その眼前に晃一は現れた。
「なっ!?『ダァンッ!!』ゲハッ!?」ドサッ!
レイナーレを殴り飛ばして床に叩きつけた晃一は、着地するとアーシアに駆け寄った。
「アーシア!!?アーシア!!?」
アーシアは息をしておらず、その現状に晃一は床に叩きつけたレイナーレの首を掴んで起こすと尋ねる。……今にも沸騰しそうな位にグツグツと沸きつつある怒りを抑えながら。
「……おい、お前。アーシアに何をしていた!?答えろ!!?」
「が、がはっ!?あ、あんた。何者「質問に質問で答えんな!そして、まず僕の質問に答えろ!!」っ!?……簡単よ、あの子の中から“神器”を抜き出していたのよ。」
「“神器”?アーシアも神器を持ってるのか!?いや、それよりも……アーシアから神器を抜いたら、彼女は!?」
「えぇ、死ぬでしょうね?だから?厄介者扱いされてるシスターが一人死んだから何?」
「……っ。厄介、者……?」
レイナーレが言い放った言葉に晃一の中の大切なモノがキレてしまい、それと同時に教会を包むように水が集まってきていたが、晃一が怒ったのを察せなかったレイナーレは晃一を更に苛つかせる。
「貴方も神器を持っているようね?なら慰謝料として……その神器を頂こうかしら!!!」
「っ!!!オルカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!この女を食い殺せえぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
『キュオオオオオオオッ!!!!!』
レイナーレがマルスから貰った宝物を奪うと言ったことで、完全にキレてしまった晃一は相棒のクロノ・オルカを呼び出し、オルカはその鋭い牙の生えた口を開けて、レイナーレに襲い掛かった。
「え……!?シャ、チ……?」
その瞬間にレイナーレの意識は暗転したのであった……。
次回、レイナーレを“壊す”。
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