ナイトの木場くん、TS化します。
初の5000字!
「ここか……。」
烏の後を追って来た木場が辿り着いたのは、アンティーク造りの屋敷であった。
一見普通の屋敷に見えるが、木場はそこから微かながら濃密で濃い魔力を感じており、緊張し唾を飲み込む木場は、足が前に出ずにいる。
「(何て濃密な魔力……これは、部長よりも強い。ここに“奴”がいる。)」
木場はサーゼクスに連絡をしようと端末を開くが、そこには“圏外”と出ており、連絡が取れなかった。
「これは、この魔力の影響なのか?ん?」
木場が思慮していると屋敷の扉が開き、現れたのは1人の美しいメイドの女性、孫乾こと美花であり、彼女を見て自身の
「お初にお目にかけます木場様、私はこの屋敷の主に仕える者です。
貴方の事はリアス様より伺っております。どうぞ中へ。」
丁寧な様子で屋敷に誘う美花に、木場が警戒していると美花が尋ねる。
「どうされましたか?」
「恐れないのですか?仮にも刃物を持った男が目の前にいるのに……。」
「ふふっ。確かに貴方なら
「……それはどうも。(
「どうぞ、中にてご主人様がお待ちです。」
美花に誘われて、木場は緊張しながらも屋敷の中へ入っていくと、扉が独りでに閉まる。
屋敷の中は掃除が行き届いているのか綺麗であり、飾られている物もアンティークな物が多く、そのどれもが売れば“億”は行く物ばかりであった。
その時、木場は感じた。奥にある扉、そこから漏れる“大きすぎる魔力”を…。
ゴオオオオオオオオオッ!!!
「!!!?はぁ、はぁ……!!?(こ、この魔力……!!?こ、この先に進んだらいけない……!!!そう本能で解ってしまう!!?)」
「ご主人様。木場さまをお連れ致しました。」
「お疲れさま、美花。開けてやれ。」
「はい。」
扉が開かれると、そこには円形の大きなテーブルがあり、その部屋では赤髪のロングヘアが特徴的な美少女が銀髪紅眼の男、マルスと共に食事をしており、その様子は何処にでもあるような光景だったが、木場は汗が止まらない。
それもその筈だ、目の前にいるのは“妖精騎士トリスタン”の名を拝命されたバーヴァン・シー。彼女は既に悪魔や堕天使を何人も滅ぼしている。
そして、そんな彼女と優雅に食事をしている男、自分達グレモリー眷属を容易く倒し、主であるリアスの破滅の魔力を打ち消した存在である、マルスがいるのだ。
美花が一礼して去ると、残された木場は精神だけで立っていた。
すると、マルスはナプキンで口許を拭くと静かに口を開く。
「木場 祐斗、だったか?確か前に会ったな。」
「お父様ぁ?あいつ、何なの?見た感じ“モヤシイケメン”って感じ?」
「彼は剣士らしい。持っている能力は“
「(僕の
「ある人物が教えてくれてな?まぁ、それは良いとして……用件は?」
「簡単だ。貴方を倒してみんなを助ける!!」シュウウゥゥンッ!!
木場は自身の能力で魔剣を創るとマルスに向かおうとした。
しかし、それは既に眼前にいたバーヴァン・シーからの腹部への一撃で止められ、床に叩きつけられる。
「がはっ……!!?ぐっ!!?」
「おいこら、なにお父様に刃向けてんだぁ?てめぇごとき“塵”が、何してくれてんだぁ?あぁ!!?」ぐっ!!?
頭をヒールで踏まれ、痛みに苦しむ木場。しかし、バーヴァン・シーは構わずにそのまま彼の頭を潰そうとした時、マルスが止めた。
「止めろ、バーヴァン・シー。部屋を血で汚すな。」
「でもお父様!!こいつは「バーヴァン・シー。」むぅ……はぁいっ!」ドッ!!
「がはっ!!?」
バーヴァン・シーの細く美しい脚からは想像もできない力の蹴りを受けて吹き飛ぶ木場。
痛みが残る中、木場は2人に眼を向けるがマルスは冷静に言い放つ。
「悪いが俺は戦闘狂ではないし、男のお前と闘るよりも女性と関わる方が楽しい……だから。」
チリンッチリンッ……。マルスが手元のベルを鳴らすと扉を開けて入ってきたのは、木場と同い年くらいの黒髪黒目の青年であった。
「彼、は……?」
「“レイリー・ジルフィード”、俺の仲間で剣士……いや、騎士だな。
レイリー、あとは任せる。」
「はっ、マルス様。」
パチンッとマルスが指を鳴らすと、テーブル等が片付けられ、部屋が広くなった。
「レイリー・ジルフィードだ。キミの相手をさせてもらう。」
「くっ!!嘗めるなっ!!」
木場はレイリーに襲い掛かるが、レイリーは腰に差していた剣を鞘ごと抜くと、鞘に納めた状態で受け止めて弾き返してしまう。
「バカなっ!?鞘で止めただと!どういうつもりだい!?」
「一応実力者らしいからね?
「あまり見くびってると後悔するよ……!!」
木場は全力で振り掛かるが、レイリーはそれを容易く受け止めて弾き返し、鞘に納めた状態で打っていく。
「ふっ!!」
ぶんっ!!ドゴッ!!
「がはっ!!?(速いっ!?速い上に威力がある……!!これは、鞘に納まってなければ……死ぬっ!!)」
「はぁっ!!」
「くっ!!?」
木場は距離を取ると、レイリーに勝てる魔剣を創造しようとしたが、それよりもレイリーの方が速く強いため、創造が間に合わない。
「はぁっ、はぁっ……!」
「苦しそうだね?そろそろ終わりにするよ……。」
「っ!!?」
レイリーが体勢を低くして一気に駆け出した瞬間、木場は構えたが遅すぎた。
シュウウゥゥ……キンッ!
ドンッ!!!
「がっ………は……………!!!!?」
「抜刀術……
速すぎる一撃、その一撃を受けた木場はその場に倒れてしまう。
倒れて意識が薄れ行く木場を見ながら、レイリーはマルスに頼み込んだ。
「マルス様、お願いがあります。この子を僕に下さい。」
「ん?」
「はぁ?レイリー、あんた“ソッチ系”!?キモッ!!?」
「そうじゃありません、バーヴァン・シー様。マルス様、お願いします。」
「……良いだろう。お前が勝ったんだ、望みがあるなら叶えるぞ。」
「ありがとうございます……!!では……!」
レイリーはマルスに望みを言うと、バーヴァン・シーはウェェッと言っていたが、マルスは構わずに願いを聞き、木場に手を伸ばすのであった……。
◆◆◆
「ぅ……ぅん……?ここ、は……?」
木場が目を覚ますと、体の痛みが無くなっていたが代わりにに何やら“胸の辺り”が痛むのと、股間がスースーするのを感じて触ってみると、ムニュッと柔らかい感触が拡がり、股には有るべき物が無くなっている。
視線を下に下ろすと、そこにはCカップ位の美巨乳があり、肉棒が無くなっていた……。
彼、木場 祐斗は“青年”から“少女”になっていたのだ。
「な、なんで、こんな……?!なにがどうなって……「眼が覚めたか?」っ!!?れ、レイリー!!?これはどういうことだ!!?」
「簡単だ。キミはマルス様に女にしてもらって、僕に身請けされた。それだけだ。」
「み、みみ、身請け!!?そんな、僕は男『ちゅっ』~~っ!!?」
キスをされ、目を白黒させる木場を押し倒すと制服からでも主張をしているCカップの美巨乳を揉まれ始める。
彼は女になったとは言え本来は男で更に教会育ちであった為、女の快楽に慣れておらず、少年の手によって喘がされ始める。
「んああぁぁっ……!!や、止め、止めてくれぇ……!僕は男ぉぉ……!!」
「男が男に触られて、乳首を勃起させるわけないだろ?このまま胸でイカせる。」
「や、やめ……!!『むにゅっ!クリクリッ!キュウゥゥゥッ!』んああぁぁっ……!!」ビクビクッ!!
胸の性感帯を刺激するように愛撫し、存在を主張してきた乳首を指で擦ったり、摘まんだりされ、それらが積み重なって絶頂する木場は初めての絶頂に困惑と気持ち良さを感じ、息を荒くしながら少年にこれは何か問い掛ける。
「はぁ、はぁ……!こ、これは……?」
「これが
「分からない……。分からないけど、なんで僕にこんなこと……?」
「僕はキミが気に入ったんだ……キミのその“心の奥底で復讐の炎を宿す瞳”が好きだ。」
「っ!!?」
いきなり復讐の事を言われ、機嫌が悪くなる木場を他所にレイリーは話を続ける。木場の目が気になったレイリーはマルスに木場の事を調べてもらったのだ。
「キミに、僕の何が分かるんだ……!?」
「僕もキミと“同じ”なんだ。」
「同じ……?」
「僕も、教会の被害者だ。」
木場がかつて教会の実験の結果仲間が殺された事を知ったレイリーは歓喜した。何故ならレイリーも同じく教会によって人生を狂わされたからだ……。
◆◆◆
レイリーは両親と3人暮らしで、外国で静かに暮らしていた。しかし、レイリーがある時、悪魔の力が発現してしまい、それを気味悪がられて周りから“化け物”と迫害された。彼の目覚めた悪魔の力は“色欲を司る”アスモデウスの力であり、レイリーの先祖が悪魔と交わっていた事で隔世遺伝として目覚めたのだ。
周りに化け物と迫害されたレイリーだったが、両親の支えもあって挫けずに生きていた。
そんな彼に絶望と不幸が……。
何処からかレイリーが悪魔の力を宿している事が伝わり、教会から戦士が派遣されたのだが、その戦士は相手が悪魔やその関係者だったら、それを盾に弄ぶ快楽殺人者だった。
『やめろ!!家族に手を出すな……っ!!』
『おぉ、神よ。悪魔に魅入られた哀れな者を粛清しました!』
レイリーを守ろうとした父親を悪魔に魅入られたと言って殺し、何でもするから子供を助けるように頼み込む母親にはレイリーの目の前で飽きるまで犯した後に殺した。
『お母さん……!!お父さん……!!!』
『レイ、リー……生き…………て…………。』
『ふぅ……楽しかったぜぇ?さぁて、さっさと殺りますか~♪』
レイリーの命の安全を約束したが、母親が死んだ事でその戦士は母親との約束を反古にし、レイリーをも殺そうとした時、そこに偶然マルスが介入した。
『なんだお前?』
『……ここまで醜い人間がいるとはな?久々に吐き気を催してきた。』
『あーあー。見られたらよぉ、殺すしかねぇよなぁ!!!』
マルスに襲いかかる戦士だったが、マルスはそれを逆に圧倒していった。
『がはっ……!?お、お前!!?俺が誰か解ってるのか!!!?俺は“教会”所属なんだぞ!!?手を出せばお前も殺され『ガンッ!!』るぶうぅぅうっ!?』
『知るか馬鹿、教会?んなの怖くもなんともない。それより、人を殺すんだ。殺される覚悟も有るんだよな?』
『ひぃぃっ!!?ま、まま、待って!!?助け、助けてくれ!!?教会の女を紹介する!!金もやる!!だから命は!!?』
『戦士が命乞いするものじゃあない。潔く死ね。』
マルスは命乞いをした戦士を殺し、レイリーを助けるとその場を去ろうとしたが、レイリーに掴まれた。レイリーの眼には復讐の炎が宿っていた。
『お願いします!!僕を、僕を貴方の弟子にして下さい……!!!僕の両親を殺し、穢した教会の連中に復讐してやるんだ!!!!お願いじまず、僕を……!!僕を強くしてくだざいっ!!!!』
『子供が来るべき場所じゃない。お前はお前で新しく生きれば良い。』
『イヤだ……!!父さんを馬鹿にして、母さんを穢して殺した“奴ら”に復讐してやる!!!その為なら、僕は……!僕は……!!僕は人間なんて捨ててやるっ!!!!だから、お願いします!!僕に力を下さい!!!お願いします!!!!』
レイリーは悪魔の力を宿しても変わらない愛を注いでくれた両親を殺した教会及びその大元である天界陣営に復讐する事を誓い、強者であるマルスに頭を下げ、それを見たマルスは頭を掻く。
『なら、着いてこい……。
強者であるマルスに弟子入りし、マルスの仲間になったレイリーは淫の先達と一緒に“教会”の支部を幾つも破壊していき、何人もの教会の人間を殺していき、今では淫の実力者の1人である。
「────これが、僕がキミと同じって言った理由だ。」
レイリーの過去を聞いて共感を覚えた木場。更に主であるリアスにやんわりと否定され、眷属仲間にはそもそも自らの復讐を伝えていない。
だからこそ、初めて自らの復讐を肯定してくれた少年に興味を抱き、惹かれ始めていた……。
ここまでです。
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