「クソが!クソが!!クソがあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!あのクソガキぃ!!!
よくも俺ちゃんのハンサム顔をぉぉ!!?」
駒王町の外れにあるゴミ捨て場。
そこでは銀髪の男が通りがかりの男に、苛つきとストレスをぶつけており、その相手は虫の息である。
男の名はフリード・ゼルセン、はぐれエクソシストの神父であり、かつては
更にはレイナーレと共にアーシアを辱めていた所を海藤 晃一に見られるも、逆に相手にされずに拳の一撃で吹き飛び、寝心地の悪い瓦礫の中で3日も気絶していたが、目が覚めた時には状況が分からずにいた。
その中でフリードは晃一に一撃で吹き飛ばされた事を思い出し、気絶させられたという屈辱と怒りが沸々と湧き上がり、彼は怒りに任せて通り魔のように人を殺して回っている。
そして今日も“肩がぶつかった”というだけで、相手の男に殴る蹴るなどの酷い暴行を加えていた。
「はぁ、はぁ……!!くそぉ、クソっ!くそっ!!あのクソガキぁぁぁぁっ!!!?
絶対!絶対!!絶っっっっっっ対!!!許さねぇ!!!俺ちゃんをぶん殴ったこと!!後悔させてやる!!!」
「……荒れているなぁ?フリードよ。」
「あ"ぁ!!?……なんだあんたか、何の用なわけ?
バルパー。」
フリードに話しかけて来たのは、小太りの老年に差し掛かった男、“バルパー・ガリレイ”である。
教会から追放されて堕天使側についた研究者であり、幼少期からアーサー王伝説及びそれに出てくるエクスカリバーに憧れており、しかし、自分に適性がなかったことから聖剣使いを生み出すことに執着心を抱いていた。
その事から後の“聖剣計画”の主任研究員となり、ほぼ成功といってもいい成果を上げるも、因子を抜き取った被験者を用済みとして毒ガスで殺害。
その事で信仰心に問題ありとして、教会から追放された。
「いや何、面白い話を聞いてなぁ。
お前やあの中級堕天使を倒した者がいると聞いてな?
それほどの存在ならば“聖剣の素材”に良いと思ったまでよ。」
「はぁん?ま〜だ研究続けてんだ〜?
んで?俺ちゃんに話し掛けるってことは、何かあるんだよなぁ。」
「勿論だとも。“最高のエクスカリバー”がもうすぐ完成するところでな。しかしどうしても、素材が足らんのだ。そこでだ、お前さんに“試し斬り”と“素材探し”を頼みたいのだ。」
「へぇ~?そいつは俺ちゃんに最適じゃないですか〜♪それじゃあ、ちょっぱやお仕事するとしますかね〜♪」
そう言うとフリードはバルパーから一振りの剣を渡され、彼と共に暗闇の中へと消えていった。
狂気的で、猟奇的な笑みを浮かべて……。
◆◆◆
その2日後、駒王学園では“ある変化”が起きていた。
一つは、木場 祐斗が学園から消え、それと入れ替わりで転入生のイザイヤという美少女とレイリーという青年が入って来たことである。
転校したとなっているが、本当はイザイヤとしてレイリーと共に過ごすことを選んだのだ。
其処にいくまで多くの葛藤があったが、彼女は自分を本当の意味で受け入れてくれたレイリーの隣を選び、過ごしている。
二つめの変化、それはリアスにイッセーが迫っても素っ気なくなり、まるで関心がなくなっているようであった。
リアス、朱乃、小猫はすでに淫に染まっており、兵藤の事もほとんど見れていない。
さらに言えば、リアスの中でイッセーは1人の後輩としか見れていないのだ。
「部長!?俺、何か失敗しましたか!?
何が駄目なのか教えてください!」
「何でもないのイッセー。
あなたは気にしないで大丈夫よ。」
「そんな!?待ってください!部長!!」
その後もリアスはイッセーとはあまり関わることはなかった……。
◆◆◆
その頃、マルスはイザイヤから聞いたかつて教会が行った“聖剣計画”の事を知り、その内容に頭を抱えていた。
「ふぅ……。馬鹿馬鹿しい内容だが、こんな事を平気でやるとは、頭のおかしい人間はいるものだな。」
「僕もイザイヤから話を聞いて、現物を見るまでは信じられませんでした。でもマルス様、もしまた同じ事が起きるとしたら……。」
「決まってるさ。その時には手を出させてもらう。
そんな馬鹿げた事で、俺の“楽しみ”を邪魔されたくはないからな。」
マルスがそう言うとレイリーは深く頷いて、部屋を出ていくのであった……。
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