もし、あのとき、あのあと少女たちの身に悲劇が√ 作:クラーク・マッケンジー
本作は「13 もし、茉子が将臣との野外淫行を目撃、撮影され廉太郎に脅されたら√」の続きになります。
「将臣さん、お待たせしました」
少し先から駆けてくる茉子と、それに手を振る将臣。
少し前までは将臣の住む志那都荘まで茉子が起こしに来ていたのだが、最近はこうして学院の途中で待ち合わせるようになっていた。
「おはよう、茉子」
そう言って手を差し出すと、茉子は恥ずかしそうにしながらも握り返してくる。
「はい。おはようございます、将臣さん」
走ったせいか茉子の身体は大分熱を持っていて、将臣の手にその熱が伝わってくる。
「今日は、その……暑い、ですね」
そう言って手で顔を扇ぐと、ふわりと甘い香りが漂ってくる。それはシャンプーの香りか、はたまた茉子自身の匂いなのか将臣には分からなかったが、どちらにせよひどく蠱惑的な香りだった。
「(なんか最近の茉子って、日に日に色っぽくなってる気がするな……)」
そんなことを思いながら、将臣は茉子の顔をじっと見つめる。するとその視線に気づいたのか、茉子は恥ずかしそうに俯いた。
「あの……どうかしましたか?」
「いや、なんでもないよ」
そう言って誤魔化すと、茉子もそれ以上追及してくることはなかった。
「最近大変みたいだね。俺に手伝えることがあったらなんでも言ってくれ」
「……ありがとうございます。でも、今のところ大丈夫ですよ」
茉子は笑顔で答えるが、その表情にはどこか陰りがあるように見えた。
「そっか……まあ、何かあったらいつでも相談してくれよ」
「……はい!」
そんなやり取りをしながら歩いているといつの間にか学院に到着していたようで、二人はいつも通り各々の席に座った。
「(やっぱり、気のせいじゃないよな……)」
将臣は茉子の様子を見ながら考える。ここ最近の茉子はどこかおかしい。具体的にどこがどうとは言えないのだが、どことなくよそよそしいというか、将臣は少し避けられているような気がしていた。
しかし、それが勘違いなのかそうでないのか、勘違いでないなら原因はなんなのかがわからず彼は悶々としていた。
「おっす、将臣」
茉子を見つめ思いに耽る将臣の背中がバシンっと叩かれる。
「廉太郎か、おはよう」
振り返るとそこにはニヤニヤと笑う廉太郎の姿があった。
「何朝から常陸さんに熱い視線送ってんだよ、このスケベ」
「なっ……!? そんなんじゃないって!」
慌てて否定する将臣だったが、廉太郎はニヤニヤと笑うばかりでまともに取り合おうとしない。
「エロいことじゃなきゃ何見てんだよ?」
「それは、その……」
口籠る将臣を見て廉太郎はさらに追い打ちをかける。
「ほらみろ〜。やっぱスケベじゃんか」
「だから違うって!」
「じゃあなんだよ」
「……ちょっと最近、茉子がそっけない気がしてさ」
将臣は渋々といった様子で答える。すると廉太郎は意外そうな顔をした後、ニヤリと笑った。
「ふーん、なるほどなぁ。そりゃお前、あれだよ」
「あれって……、なんだよ」
「それは……、あれだよ」
「だから、なんだよ?」
廉太郎は勿体ぶるように間を置くと、ようやく口を開いた。
「……倦怠期だよ、けーんーたーいーきー!」
「はぁ!?」
あまりにも予想外すぎる答えに、将臣は素っ頓狂な声を上げる。しかし廉太郎は構わず続ける。
「お前らが付き合い始めて結構経つだろ? しかもお互いに初恋人のカップルだったら、最初はいろんなことが初めてで新鮮だけど、それでもずっと一緒にいたら飽きてくるんだよ」
「なっ……!」
あまりにもストレートな物言いに将臣は思わず絶句する。しかし廉太郎の言葉は続く。
「まあ、そういうときはいつもと違うことしてみたり、逆にちょっと距離を置いたりするのも一つの手だな」
「なるほど……」
廉太郎の言葉に納得した様子の将臣。
「でも、新しいことって言われてもなぁ」
「まあ、穂織にゃ娯楽施設みたいなの少ねーからな。街まで行くかしないと、難しいかもな」
「街か……」
廉太郎の言葉に、将臣は考え込む。確かに街まで行けば遊ぶ場所もたくさんある。
「(とりあえず茉子に相談してみるか)」
そう思って、茉子の方を見ると、彼女は席にいなかった。
「(どこ行ったんだ?)」
不思議に思ってキョロキョロと辺りを見回す。だが教室に彼女の姿はない。
「まっ、とにかく頑張れよ将臣」
そう言って廉太郎は自分の席へ歩いて行く。
廉太郎が将臣の目の前を通り過ぎた瞬間、彼の鼻にふわりと甘いの香りが漂ってきた。
「(あれ、これって……)」
それは最近どこかで嗅いだことのある匂いだった。
しかし、将臣はそれについて深く考え込むことはなく、いかに倦怠期を乗り切るか、そのことで頭がいっぱいになっていた。
◇◆◇◆◇
教室から離れた共用トイレの中で、予鈴の音を聞く男女が二人。
「……もう授業が始まるんですけど」
そう言いながら、茉子はトイレの床に膝を突き、便座に腰掛けるクラスメイトの男子の性器を手で扱いていた。
「ごめんごめん。でもさ、昨日は廉太郎が独り占めしたせいで俺、抜いてもらえなかったからさー。もうパンパンで苦しく苦しくて……」
「……でしたら、ご自分で処理したら如何です?」
「はぁ! そんな勿体無いことできないよっ!」
茉子は呆れたようにため息をつくと、再び手を動かし始めた。
「んっ……ふぅ……ぉぉおっ!」
茉子の日々水仕事などの家事を行なっているとは思えない瑞々しい指が、男のグロテスクな肉棒に絡みつき、ネトネトっと音をたてながら上下に動く。
「あぁ……常陸さん、すごく上手だよ……」
男は恍惚とした表情で茉子の手淫に身を任せる。しかしそんな反応とは裏腹に、茉子の心は冷め切っていた。
カウパーでベトベトに濡れた男のモノを、茉子は淡々と扱き続ける。
「あぁっ! あの、憧れの常陸さんにこんなことしてもらえるなんて、夢みたいだぁ」
男は歓喜の声を上げるが、茉子の表情は変わらない。
「(気持ち悪い……)」
そんな思いを押し殺しながら、茉子は手を動かし続ける。すると突然男がビクンッと身体を跳ねさせる。どうやら限界が近いようだ。
「ねぇ、常陸さん」
「……はい、なんでしょう?」
「このままだと常陸さんの制服に俺の精液がかかっちゃうんだけど」
「……そうですね」
「それだと、困るよね? これから授業だし、将臣の奴にも気づかれちゃうかも……」
男はそう言ってニヤリと笑う。茉子はその意図するところを察して、嫌悪感に顔を歪めるが、渋々といった様子で、
「……お願いです。私のお口に、出して頂けませんか?」
そう言って茉子は口を開けた。
すると男は待ってましたとばかりに、茉子の唇に先走り液が止まらない亀頭を押しつける。
「しょ、しょうがないなー。常陸さんがそういうなら、しゃぶっていいよ。俺の精液飲ませてあげる」
「……はい、ありがとうございます」
茉子はそう言うと、男のモノを口に含む。生暖かい感触と独特の臭いが口の中に広がり吐きそうになるが、それをぐっと堪えて奉仕を続ける。
「んちゅっ……れろっ……」
茉子が鈴口を舌で刺激すると、男が小さく呻く。
「あぁ……常陸さんの口の中、すごく気持ちいいよ」
男は完全に受け身で、茉子の奉仕を楽しんでいた。
「んっ……ちゅっ……んちゅ、んちゅ、んぢゅるるる」
茉子は、口の中でビクビクと震える肉棒を舌で舐め上げながら頭を前後に動かす。その動きに合わせて、男が小さく喘ぐのが聞こえた。
茉子は、これなら授業に間に合うかもしれないと安堵すると同時に、将臣への罪悪感に苛まれる。
それでも、口淫を止めることはできない。
「んっ、ちゅっ……れろっ、ちゅぱっ……」
茉子は一心不乱に男への奉仕を続けるが、限界が近いのか男の息遣いが激しくなる。そして次の瞬間には大量の精液を口内へと放出されていた。
「っん、んむ、んむ……んんんーー!?」
タイミングが悪く、丁度舌の上で射精されたために、口いっぱいに精液の味が広がって茉子は思わず吐き出しそうになる。
「んぐっ、んんっーー……ゴクンッ」
しかし、茉子はそれを必死に堪えて飲み込んだ。
「コクっ……ゴクゴクッ……んんっ、ーーくはっ! はぁ、はぁはぁーー」
「はぁ……常陸さん、すごく良かったよ」
男は満足げな表情を浮かべると、そそくさとトイレから出て行った。残された茉子は一人便器の前の床に座ったまま呆然としていた。
「(これで将臣さんに気づかれずに済むはず)」
そう思いながらも、茉子の視界は滲んでいた。
「(……私、何してるんだろう)」
そう思いながらも茉子は立ち上がると、ハンカチで口を拭うと教室へと戻っていった。
◇◆◇◆◇
「茉子、お昼なんだけどーー」
「すみません、将臣さん。今日はちょっと用事があって」
「そ、そうか……」
将臣は茉子の返事に少し残念そうにする。そんな将臣を見て、茉子は胸が痛んだ。
「ちゃんとお弁当は用意してあるので、これ食べてください」
「……分かった。いつもありがとう」
「いえ、前にも言いましたが食べてくれる人の表情を思い浮かべながら作って……実際に喜んでもらえたら、それだけで十分ですからーーーーっ!」
微笑みを浮かべながら話していた茉子だったが、突然ハッとした表情を浮かべると口元を押さえる。
「ど、どうしたんだ?」
将臣が心配そうに尋ねる。すると茉子は慌てて取り繕うように、
「いえ、その、……時間があまりないなっと。……すみません、ワタシ行きますね」
そう言うと逃げるように教室を出て行くのだった。
そんな茉子を、将臣はただ見送ることしかできなかった。
「おー将臣。お前今日教室で食う?」
「あっ、あぁ」
「じゃ、席くつっけんべ」
「あ、あぁ。ありがとう……」
廉太郎に促されるまま席に座ると、将臣は弁当箱を広げ始める。するとそこには色とりどりのおかずが並んでいた。
「おぉー! うまそーじゃんか!」
廉太郎が目を輝かせて言う。実際その反応も無理はなかった。どれもこれも手が込んだ料理ばかりで、見ているだけで食欲をそそられる。
「うちの旅館の飯も美味いけど、人のもんって美味そうに見えるよなぁ〜」
「あぁ、そうだな……」
廉太郎の言葉に将臣は上の空で答える。その様子を見た廉太郎は不思議そうに首を傾げた。
「(茉子……)」
そんなことを考えていたら、いつの間にか昼休みも残すところ数分となっていた。将臣が慌てて弁当を口に運ぶと、今度は喉に詰まらせてしまいそうになる。そんな様子を見て廉太郎が笑いながら、ペットボトルのお茶を差し出す。
「おいおい、大丈夫かよ? そんなに慌てて食わなくても、弁当は取りゃしねーぞ」
お茶で流し込むと、ようやく落ち着いた将臣は廉太郎に礼を言う。
「あ、あぁ……ありがとう……」
「はぁ? おめー何言ってんだよ、これぐらい普通だろ」
そんな廉太郎の何気ない優しさに、思わずうるっとくる将臣。
「それよか、街デートの話、常陸さんにしたのか?」
「ま、まだだけど」
廉太郎の問いに将臣は歯切れの悪い返事をする。
「おいおい、しょうがない奴だな」
「今日の帰りには話すよ」
「そっか、なら街デートのプランについて、相談に乗ってしんぜよう」
「あぁ、頼むよ」
そんなやり取りをしながら、二人は箸を進めるのだった。
◇◆◇◆◇
学院を出てすぐの草陰で茉子は、朝のクラスメイトとは別の男と相対していた。
「教室で、ああいうことはしないでください」
「はぁ? 常陸さんが早く来ないのが悪いんでしょ?」
将臣と話している最中に、彼の後ろで男は左手の親指と人差し指で作った輪に左手の人差し指を抜き差しするという、下品なハンドサインを茉子に送っていた。
「将臣にはバレないようにしたんだからいいじゃん」
男は悪びれることなくそんなことを言う様を見て、茉子は何を言っても無駄だと悟る。
「それより、今日はちゃんと変えのスパッツ持ってきた? まぁ、持ってきてなくてもヤっちゃうけどね」
「はい、持ってきました」
小さなポーチを掲げて見せると、男は少し残念そうな表情を見せたが、直ぐに笑顔になる。
「ーーそう、じゃあ下着は脱いでスパッツだけ履いて」
茉子はスカートの中に手を入れるとスパッツを下ろす。そして白地に青いレースの着いた下着を外すと、男がくいくいと指を動かす。
「(今日も、ですか……)」
茉子は諦めたように男に近づくと下着を男に手渡した。
「はい、よくできました」
男は茉子から受け取ったショーツを鼻先に持っていくと、思い切り息を吸い込んだ。
「スーッ……ハァーー♡ 常陸さんの匂いがするぅ♡」
「……っ!」
そんな男の行動を見て、茉子は嫌悪感を覚えるがそれでも表情には出さないように努める。
「準備できた?」
「……はい」
「じゃあ、そこの木に手を突いてお尻をこっちに向けて」
茉子は男に言われるままに、木に手を突いて臀部を向ける。すると男はスカートの中に手を入れてスパッツを少しずらして隙間を作ると、そこに自分のペニスを差し込んむ。
「んっ……はぁ、スパッツ素股最高ぉ♡」
男は茉子の腰を両手で掴むと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ……くっ……」
男のペニスが内腿を擦るたびに、茉子は快感とも不快感ともつかない感覚に襲われる。
「竿んとこはおまんこと擦れてヌルヌルで、先っぽはスパッツでスベスベして、気持ちいいよぉ」
「んっ……んんっ……」
男が手を茉子の腰から、胸に移動させ、制服の上から乳房を揉みしだく。
「んっ……んんっ……」
茉子は唇を噛みながら必死に耐えるが、それでも時折小さな声が漏れてしまう。男はそんな茉子の反応を楽しむように、さらに激しく腰を打ち付ける。
男の先走りと、茉子の愛液がスパッツの中で混ざり合い、グチュグチュといやらしい水音を立てる。
「はぁ……気持ちいいよ、常陸さん」
男は腰の動きを早めながら、茉子の耳元で囁くように言う。茉子は思わず顔を俯かせるが、それが逆に男を煽る結果となる。
「あはっ、もしかして常陸さんも感じてる?」
「ーーそんなことっ、んっ……ないっ、です……」
「ふーん」
男はそう言うとさらにペースを上げていく。茉子の陰核が男のペニスで擦られ、その度に身体がビクビクと震える。
「はぁ……常陸さん、もっと太もも締めて」
「んっ……んんっ……」
茉子は言われるままに、内腿に力を込める。すると男のペニスがより強く押し付けられ、さらに快感が増していく。
「はぁ……そろそろ出そうっ!」
男は限界が近いのか、腰を振るスピードが上がる。それに合わせて茉子の呼吸も荒くなっていく。
「はぁ……あっ、出るっ!!」
男は一際強く腰を打ち付けると、茉子の尻たぶにペニスを挟みながら射精した。ビュルルルと勢いよく飛び出した白濁液がスパッツの内側に広がり、染み込んでいく。
「はぁ……気持ちよかったよ」
男は満足げに言うとペニスを引き抜いた。男の種汁が、股座とスパッツの間に溜まっていおり、茉子は思わず顔を顰める。
精液が溢れないように、荒い息のまま身動きが取れない茉子を尻目に、男は茉子のポーチから替えのスパッツを取り出す。そして、それで自分の精液と茉子の内腿に付着した愛液で汚れたペニスを拭った。
「ちょ、何してるんですか!?」
「何って、あれお口で綺麗にしたかった?」
「そうじゃなくって、それ、着替え……」
「あ〜ごめん、うっかりしてたよ」
そう言いながらも、男は扱くようにペニスを拭いている。
「ほら、でもこの間みたいにそのまま授業受ければいいじゃん」
「……っ」
「それとも、ノーパンで受ける? 俺はそれでもいいけど」
「っ、わかりました……」
茉子は諦めたように言う。それを聞いた男は茉子のスパッツをたくし上げる。
スパッツに溜まった男の精液が、茉子の秘所に触れ、粘つくような感触を残す。
「んっーー!」
「ふひひ。んじゃ、俺先に戻るから、またね〜」
男はそう言うと茉子を置いて去っていった。残された茉子は、精液が制服に染みないように、意識しながら教室へ戻っていくのだった。
◇◆◇◆◇
「茉子、帰ろっか」
「はい」
授業が終わり、将臣は茉子に声をかけた。二人は連れ立って教室を出る。
「茉子、今日はーー」
「すみません、芳乃様のお世話の後に家の用事がありまして」
「……そっか、じゃあ仕方ないな」
「はい……すみません……」
茉子は申し訳なさそうに謝る。その姿に将臣は心が痛んだ。
「いや、気にしないでくれ」
「はい……、すみません……」
「ーー茉子」
彼女の肩を摑むと、将臣は茉子を自分の方へ向かせる。眼を見開く茉子。その瞳は微かに潤んでいるように見えた。
「あ、あの……将臣さん?」
「茉子、明日デートをしよう」
「でーと……?」
桜色の唇から、溢れ落ちるようにその言葉が紡がれる。
「あぁ、そうだ」
将臣は茉子の肩を掴んだまま、力強く言う。すると茉子は少し困ったような表情をした。
「あの……でも私……」
「穂織を出て街に行こう」
「えっ?」
戸惑う茉子に構わず、将臣は言葉を続ける。その瞳には有無を言わせない力強さがあった。
「漫画みたいに、駅で待ち合わせしよう。そして二人で手を繋いで街を歩いて、買い物をして、食事をして……」
漫画の一コマ一コマをなぞるような、少女の思い描くデートプラン。
将臣はそう言うと、茉子を抱き寄せる。茉子は将臣の胸に抱かれながら、彼の鼓動を感じる。それはとても力強くて……でもどこか怯えているようにも感じられた。
「どうかな? 俺とデートしてくれないか?」
「……はい、喜んでっ」
茉子はそう言うと将臣の胸に顔を埋める。溢れる涙が見えないように。返事を聞いた将臣は嬉しそうに微笑むと、より一層彼女を強く抱きしめた。
「じゃあ、また明日」
「はい、また明日」
分かれ道、将臣は茉子とそれぞれの帰路につく。二人とも、足取りは軽かった。
◇◆◇◆◇
「……お待たせしました」
「待ってました!」
将臣と別れた茉子は、芳乃の世話を済ませると、街の外れの普段は使われていない倉庫に来ていた。
倉庫に入ると、もう見慣れてしまった何枚も重ねられた敷布団。一番上にはシーツの代わりにブルーシートが引かれている。
そして、その奥には廉太郎と、挙動不審な同じクラスの男子がいた。
「……ほ、ほんとに来た」
「お前ぇ、まだ疑ってたんかよ」
廉太郎が苦笑しながらも背中を押すと、男子はおずおずと茉子に近づく。
「あの、その……常陸さん……」
「はい、なんですか?」
「えっと……その……」
茉子が合いの手を入れると、男子は口籠ってしまう。
「こいつ、童貞なんで、いつもみたいに男にしてやってくださいよ」
「っ!? ちょ、いや、どどどど童貞って、そのっ、ちがっ!」
男子は驚いて廉太郎の顔を見る。顔を真っ赤にして、廉太郎と茉子に交互に顔を向ける男。茉子は一度眼を閉じて、息を吐く。かちりと彼女の心の奥で鍵が閉まる音がした。そして、彼女は音もなく男子に歩み寄ると彼の前に跪く。
「うぇ、えっ!? ひ、常陸さん!?」
「失礼しますね」
茉子はそう言うと、彼のベルトに手をかける。カチャカチャと金属の擦れる音が響く。男子は抵抗しようとするが、茉子の手慣れた手つきに為す術もなく、あっという間にズボンだけでなく、パンツも脱がされてしまった。
「うわぁ……」
外気に晒されてたせいか、それとも緊張のせいか、縮み上がったペニスを茉子は一切の躊躇いなく口に含んだ。
「ひ、常陸さん!?」
男子は驚きの声を上げるが、茉子は気にせずに皮とペニスの間に舌を差し入れると、亀頭をぐるぐると舐め回す。
「うっ……うぅ……常陸さん、そんな、……汚い、よぉ……」
男子は初めての快感に戸惑いながらも、茉子の舌使いに腰を浮かせてしまう。
茉子は舌先に恥垢の味を感じながらも、嫌悪を表には一切出さずに行為を続ける。
「んっ……ちゅぷっ……」
茉子の口の中で、ツイストバルーンのように膨らんでいくペニス。茉子はそれを一度吐き出すと、すっかり雄々しく勃起したペニスを優しく手で扱く。
「あは、すっかり大っきくなりましたね」
「ひ、常陸さん……」
「大きくて、太くて、大変立派だと思いますよ」
わざとらしいほど明るく振る舞う茉子。その笑顔の奥の血も凍りつくような激情を知らず、男子は茉子に褒められて、嬉しそうに顔を紅潮させる。
「あ、あの常陸さんっ!」
「なんですか?」
「そ、その、せっかくなので、常陸さんにも、気持ちよくなってほしくてですねっ! だから……ぅう……」
男子はそこまで言うと、手をわきわきさせながら茉子の胸へ手を伸ばす。
「優しいんですね。じゃあ、私の胸も触ってもらえますか?」
「も、勿論ですっ!」
茉子が制服のリボンを解くと、男子はごくりと喉を鳴らす。そしてブラウスのボタンを外して前を開くと、真っ白なブラジャーに包まれた豊満な乳房が露わになる。
「あ、あの……」
「どうしましたか?」
「い、いやその……すごく綺麗で……」
「ありがとうございます。それじゃあ、どうぞ」
「し、失礼しますっ」
男子は恐る恐るといった様子で、茉子の双丘に手を伸ばす。
「うわぁああ! すごい、女の子の、しかもあの常陸さんのおっぱいを触っちゃってるっ!」
「んっ……、ふふっ、好きなだけ触っていいんですよ?」
茉子は優しく微笑むと男子の頭を撫でた。男子は感極まった様子で、茉子の胸を揉みしだく。
「あぁ……常陸さんのおっぱい柔らかいよぉ……」
男子の稚拙で無遠慮な愛撫とも呼べない行為に、茉子は僅かに眉を寄せる。しかし、男子の自尊心を損ねないように、茉子は微笑みを崩さない。
「んっ……はぁ……ん……」
男子が夢中で胸を揉むのに合わせて、茉子の吐息に上擦った声を混ぜていく。それに気をよくした男子は、茉子の桜の花弁のような突起を摘んだ。
「ひゃあんっ!」
突然の強い刺激に茉子は思わず素の声を上げる。男子はそんな茉子の反応が嬉しかったのか、執拗に乳首を攻め立てる。男子は親指と人差し指でつまんだ乳首をクリクリと転がしていく。
「んっ……はぁ……あっ……」
「うわぁ、女の子って本当に乳首で気持ちよくなるんだ」
「ふふっ、そうですよ……んっ……」
茉子は余裕たっぷりといった様子で答えるが、内心は不快感でいっぱいだった。しかしそれを表に出さず、むしろ感じ入ったような声を漏らす。そんな茉子に気を良くしたのか男子は更に強く乳首を引っ張ると、今度は爪でカリカリと引っ掻くように刺激を与える。
「(……違う。そうじゃ、ない)」
廉太郎の本当に上手い愛撫を知ってしまった茉子は、心の中で不満を呟く。拙い行為に皮膚の下にじんわりと疼きが生まれるが、それはすぐに散っていってしまう。
不満を隠すために、茉子は男子の亀頭を優しく撫でる。その先走り汁をローション代わりにペニスに塗り込み、ゆっくりと根元から先に向けて扱いた。
「んっ、くっ……常陸さん、すごぃ……」
先ほどよりもはっきりとした快楽に、男子は悶える。茉子の白く細長い指に包まれた肉棒は悦びを表すようにビクビクと震える。指先が鈴口を穿るたびに、ぴゅっと先走りが漏れ出す。染み出したカウパー液がトロリと幹に流れていく。
「やばっ……も、もう出ちゃいそう……」
男子の弱々しい声に、茉子は亀頭と裏筋を同時に刺激した。
「あっ、だめっ! そんなに早くされたら! 出ちゃーー!」
「一度射精しちゃってください♪」
茉子はそう言うと、精液を吐き出そうとする尿道を指の腹で強く擦り上げた。
「ああっ……射精るぅっ!!」
勢いよく飛び出した白いゼリー状のそれは、弧を描きながら茉子の腹に降りかかる。ゆっくりと垂れる濃厚な種汁は臍を伝ってシャツとスカートの間に流れ染み込んでいく。
「……ごくっ」
それを目で追っていた男子は、茉子の下腹部ーー今はスカートに隠されているその奥を想像して唾を飲む。射精したばかりの肉棒に芯が戻る。
「もう、こんなに硬くなるなんて……。一度綺麗にしますね」
茉子は男子の股の間に膝を着くと、彼のペニスを舌で掃除し始めた。
「ちゅぷ……ぺろ……れろ…………」
「うぅっ……あぁ……」
ねばっこく喉に絡む精液。味は将臣と比べて甘味が強く、廉太郎と比べると薄味で臭いも控えめだーー茉子の舌は自然と他の男達のモノとの違いを感じ取っていた。
「(精液の味に違いがあるなんて、知りたくなかったんですけどね……)」
舌先が肉棒に付いた精液を拭い取ると、口を開き舌の上の残る白濁液を男子に確認させてからゴクリと音を立てて嚥下する。苦味と生臭さが舌に残る中、最後にもう一度キスをして口を離し、立ち上がった。
「じゃあ、ゴムつけますね?」
制服のポケットからコンドームを取り出すと、慣れた手付きでペニスに装着させる。男子の興奮は治まる気配を見せず、ペニスにはまた新たな我慢汁が出ていた。その様子に茉子は満足気な笑みを浮かべる。
「どうしますか? 全部脱ぎます? それともこのまま? 好きな方を選んでいいですよ」
茉子は誘惑するようにスカートを少し持ち上げて、白く柔らかそうな太ももと脚の付け根、チラリと見せながら男子に尋ねる。
「ぜ、ぜんぶっ……」
「はい? なんですか?」
「制服の全部脱いで下さいっ」
「はい、わかりました」
「(これでこれ以上制服は汚されずに済みそうです)」
茉子は男子の言葉に従いシャツのボタンを開けて脱ぎ、スカートを下ろした。白くスラリとした手足が露わになる。白い下着から覗く透き通るような肌が羞恥に薄らと紅を帯びる。
ショーツまで脱ぐと、彼女は用意された布団を重ねて作られたベッドの上に乗ると股を開いて、自らの手で女性器を開いた。短い間に何人もの男を受け入れたは、薄紅に染まり小さく震えている。
「どうぞ、もう、準備は出来ていますので」
茉子が促すと、彼は動揺しながらもゴム付きのペニスを茉子の中に入れようとする。
「しかし、あれ? あれ? くそっ! くそっ! 入らない……」
だが緊張のためか挿入に失敗続き、その度にペニスは外れてしまう。
茉子は心の中で、ため息をつくと上体を起こして男子に近づき、優しく話しかける。
「焦らなくて良いんですよ。ほら、こっちです、そうここ、腰を動かして……ん……そうそう……」
茉子は肉棒に手を添えて開かれた足の間、膣の入り口に勃起したペニスを誘導する。片手でそれを支えて、もう片方の手で身体を支えバランスを取り、腰を浮かす。すると今度はしっかりと亀頭が割れ目に潜り込んでいき、徐々に肉を広げていく。
「その調子です。落ち着いて下さい……」
茉子は男子の背中に手を当てて、耳元で囁くとそのまま抱きしめるようにして体を密着させる。彼の体温を肌で感じているうちに、ゆっくりと肉棒は茉子奥まで押し込まれた。
「はいってるっ! はいっ……て……ああっ!」
一番太いカリが通り過ぎて、幹まですっぽりと茉子の中に埋まる。温かい肉に包まれる感覚に男子は歓喜の声を上げる。きちんと挿入できたことに安堵したのか、彼の体から僅かに力が抜けていくのが感じられた。
「挿れるだけで良いんですか?」
しかしそんな男子に茉子は小悪魔のように問いかける。
「ほら、ワタシのおまんこ、ズボズボしてもいんですよ?」
男子の耳元で囁かれたそれは、電撃のように一瞬にして彼の脳を、身体を駆け巡る。
「ひ、常陸さんっ!! もうっ! 我慢できない!!」
「あは♪もう……いきなり、がっつき過ぎですよ? んぁっ!?」
茉子をベッドに押し倒すと、激しく腰を突き立ててきた。
彼の動きに合わせて肉と肉がぶつかり合う音が響く。ペニスを行き来するたびに茉子の膣からは愛液が湧き出し、濡れて抵抗の少なくなった媚肉は、ゴム越しとは思えないほど、みっちりと隙間なく肉棒を包み込んでいる。きつい圧迫感で油断すると一瞬で射精してしまいそうだった。
必死に腰を振り続ける男子のペニスは何度も抜けそうになるが、その度に茉子の淫唇がキュッと締まって抜けるのを阻止している。
そんなことは知らず、男子は純粋に快楽を求めようと最後の力をふり絞るかのように、今まで以上に早く強く打ち付ける。
「き、気持ちいよっ。最高だっ! ひ、常陸さんはっ? 気持ちいいっ?」
荒い息遣いで男子は尋ねる。茉子は顔を微笑むと耳元で囁く。
「はい、とっても気持ちいいですよ。ほら、奥まで当たってるの分かりますか?」
茉子が腰を押し付け、ゆっくりと円を描くようにグラインドさせると、硬い先端が子宮口を微かに刺激し、Gスポットも押し潰される。
「ここが弱点ですよ、ここを突きましょうね」と暗に伝えると、男子はそのポイントを責める。だが彼の稚拙な責めでは茉子が望むような強い刺激がやってこない。
それでも、廉太郎に躾けられた賢い茉子のおまんこは、少しの快感を種火に膣内をうねらせ始める。男子も負けじと、がむしゃらに肉棒を突き入れて弱点を攻め立てる。
「ひ、常陸さんっ! ぼ、僕も、もうっ! 射精そうだよぉ……!!」
腰を振り続けているうちに限界が近づき、男子は震える声で限界を訴えた。
「我慢せずに、いつでもイッて良いんですよ?」
「ひ、常陸さんも一緒にイかなきゃっ! 僕、一人で勝手に、やだよっ!」
セックスに幻想を抱く男子は、駄々をこねるように甘えた声で訴える。茉子は、彼に身勝手に抱いている自覚はないのだ、と思った。しかし、自分のためにイキそうなのを我慢しながらも、必死に腰を振る男子の様子をみて、仕方ないですね、という気持ちになった。
茉子は足を彼の腰に絡ませると、しっかりと抱きしめるように引き寄せると耳元でそっと囁いた。
「じゃあ、一緒にイキましょう。……だから、出して?」
そして膣に力を入れるように、キュッとお腹に力を入れる。
「うぅぁあっ! ひ、常陸さんで、射精るっ!!」
「ワタシも! んんんんーーー……ぃぃぃ……んぁっ!」
ゴム越しでも目の前の雌を孕ませようと、びゅるると勢い良く男子は精液を発射する。胎の中で膨らんでいくのを感じながら、茉子もうっとりとした顔を浮かべながら、上擦った声をあげた。
「はぁ、はぁ……ひ、常陸さん、はぁぁ……」
「んっ……」
「すごい、すごい気持ちいい。オナニーと、全然違う……全部、搾り取られるみたいだ……」
「ふふ、確認してみますか?」
まだイケていない茉子のおまんこは、ひだが男子の肉棒を逃がさないように絡みついて抵抗するが、茉子はそれを無視して引き抜いていく。
ぬぽんと音を立てながら全容を現した彼の肉棒の先端は、コンドームの先端がたっぷりと膨れていた。
「あはー、こんなにたくさん出しちゃったんですねぇ。そんなに気持ちよかったんですか?」
口を縛ったゴムを顔の横に掲げる茉子。その姿に、男子の劣情は再びむくむくと勃ち上がる。
「あっ、また、大きく……」
「常陸さんっ!」
茉子がゴムを持つ手を、掴み今にも押し倒しそうな勢いで、
「はぁ……まだ全然、物足りなくて……もう一回っ!」
茉子の脚に精液に塗れたペニスを擦り付ける。
「仕方ないですね。じゃあもう一回、ゴムを着けますからーー」
「ひーたーちーさーん」
「……なんですか?」
廉太郎は茉子の心を逆撫る顔と声で彼女を呼ぶと、
「せっかくだから、練習したヤツやってあげなよ」
「……はい、分かりました」
廉太郎がいたことをすっかり忘れていた男子は自分の性行を見られていたことに頭が真っ白になっていた。
茉子はその指示に従がって、惚けた男子の股座に顔を埋める。そして、精液に塗れた肉棒を躊躇なく口に含むと、ゆっくりと顔をストロークさせる。
「あっ!?」
突然の行動に驚きの声を上げる。しかし茉子はすぐに頭を動かしてピストンを始めると、ぬぷぬぷと淫らな音が部屋に響く。
そして、彼のペニスに精液の代わりにたっぷりと自分の唾液を纏わせた茉子は、新しいゴムの封を切る。
「動かないで下さいね?」
茉子は片手で男子の肉棒を抑えると、唇でゴムの精液溜めを咥えて空気を抜くと、
「えっ? あの、あぇえええ?!」
ゴムを咥えたまま亀頭にキスし、舌先でゴムを広げながら口だけでいきり立つ怒張にゴムを被せていく。
「ほら、これで準備完了ですよ?」
茉子が口を外すと、男子の怒張にピンク色のゴムがぴったりと纏わりついていた。
「くくく、すっかり上手に着けられるようになりましたね」
パチパチと手を打つ廉太郎。
「(あなたが、失敗するたびに、生で挿れるっていうから必死になって覚えたんですよ……)」
茉子は廉太郎への不満を心の中で呟きながら、茉子は男子に向き直ると、
「ワタシのおまんこ、また使って下さい」
茉子が誘うと、男子はそれに飛びついた。再び熱い肉壺が男子のペニスを迎え入れた。
「あ、あっあぁ……」
男子は待ち望んでいた刺激に喜びの声を漏らす。好物を前にした子供のように、一度その蜜壺の味を知ってしまった肉棒は貪るようにピストンを繰り返す。
「あっ、気持ちいいよぉ……。常陸さん、……好きだ、好きだよ……常陸さんっ!」
酔ったように、焦点の合っていない眼が茉子の若葉のような瞳を真っ直ぐ見つめ、ゆっくりと近づいてくる。
「好き、好きだっ! すっと前から、アイツより、有地より先に、僕の方が先に好きだったっ! 君が好きだっ!」
彼は情欲に溺れながら茉子の桜色の花弁のような唇に唾を飛ばしながら、自分のそれを近づけていく。「だ、だからぁっ! キスするからっ! 僕と付き合ってよ!」
彼は顔を茹でダコの如く赤くしながら、叫ぶように想いを伝えた。
そして、それがピッタリ重なる前に、茉子の掌がその間に差し込まれた。
「だ、ダメですっ」
「な、なんでっ!?」
「それは……、ほら、ワタシ、たくさんおちんちん舐めたから、……変な味って思われたら、恥ずかしい」
茉子が用意していた言い訳をすると、男子は少し怯んだ。それを見逃さず茉子は続けて、
「その代わり、こっちをいっぱいチューして下さい」
そう言って、自分の胸を片手で持ち上げる。男子の意識がそちらに逸れたのを確認すると、まるで男子を誘うかのように両手で乳房を揉みほぐし、アピールする。
「んずっ、んずっ……ちゅぱ、ぢゅう……あっ、あうぅ、おっぱい、おっぱいっ!」
その魅力に抗えず、男子は双丘の頂に夢中になって口付けをする。まるで赤子に戻ったかのように無心となって、その柔らかな乳肉の中に埋もれた乳首にむしゃぶりついた。
茉子はその様子を確認すると、胸で男子の顔を包みながら優しく頭を撫で続けたのであった……。
「んじゅ、れろ……ん、ちゅっ……」
「んっ……」
「ん、ちゅぱ……常陸さっ! 常陸さんっ!」
胸を存分に堪能し終えた男子は、さらに腰を大きく速く動かす。性欲に翻弄されるままに、目の前の雌を孕ませようと膣内で暴れる。
その性欲任せの乱暴な腰つきに、茉子を堕とすほどのテクニックはない。それでも茉子は、その若い牡の欲を全身で受け止めていく……いやらしく淫らな自分を作って、全てを受け入れていく。
「んっ、んっ……あ……んっん、ハァ、ハァ……」
「あっあっ! 常陸さんっ! 射精るよっ、射精して良いんだよね!? 出すからねっ!!」
茉子はその言葉にコクンと頷くと、両足でがっちりと腰を挟み込む。そして自ら腰を振り、さらに肉棒を気持ちよくイカせるため膣を締め上げた。
「イク、イクよ? あぁ……あぅぅうううっ!?」
「あっ、ああぁぁあっ!!」
男子は体を反らして、腰を突き出しながらゴム越しの茉子の最奥に向けて精液を解き放った。それと同時に、茉子の脚も彼の腰に絡みついて最後の力を振り絞って彼の射精を促した。
「……はぁ……はぁ」
1分以上の長い射精を終え、男子は荒い吐息をあげながら茉子の膣内から己のモノを引き抜く。
「あは、たくさん出しましたね……」
と茉子は満足げな笑みを浮かべる。男子は少し落ち着いた様子で、汗を手の甲で拭うと、
「……あ、ありがとう、ございましたっ」
と茉子への感謝をしっかりと伝え、深々と頭を下げた。
「いえ、ご満足いただけたなら、嬉しいです」
茉子はタオルで簡単に身体を拭き、何時もの雰囲気を纏いながら答えた。
男子が席を外したところで、茉子が服に手と伸ばす。
「(これで、もう帰れる。明日のために、早く帰らないと)」
「それでは、今日はーー」
「んじゃ、この後は俺の番ってことで」
茉子はベッドから降りようとして、突然後ろから現れた廉太郎に抱きつかれる。
「えっ? そんなっ、今日は彼の相手をもうーー」
その行動に茉子は驚きの声を上げる。
「いやー、あんなエロいもん見せつけられたら、我慢できないっすよー。これは責任とって貰わないと♪」
廉太郎はズボン越しにすっかり大きくなった怒張をぐりぐりと茉子に押し付ける。
「きゃ!? そ、そんなっ!」
「常陸さんも、イケてないでしょ?」
「っーー!!」
耳元で囁く廉太郎。図星を突かれた茉子は、ビクッと肩を震わせる。
「あんな演技に騙されるのは童貞坊主か、将臣くらいじゃないか」
「演技って、ちがぅ、んんっ、はっ、はぁぁ……ぁ!」
笑いながら廉太郎は茉子の胸を揉みしだく。乱暴なのに芯を捉えた愛撫に
茉子の口から甘い吐息が漏れる。
「んっ……んやっ、ふぅんっ!」
茉子の下の唇からも、蜜が溢れてとろとろと溢れ川をを作る。
「ほら、さっきと全然違うじゃん。ほら、すげー雌顔になってんの自分で分かってる?」
「んやぁ……、ちくびぃ、だめっ。だめぇぇ……」
廉太郎は茉子の両乳首を摘み、グリグリと押しつぶすと、茉子の腰がカクカクと揺れる。
「(ダメっ! 一日中、えっちなことされて、焦らされて、おまんこ疼いちゃってる)」
すっかり快楽を仕込まれた茉子の理性に亀裂が入り始める。茉子は息を荒げながら、媚びるような声を漏らす。
「あっ♡ そこぉ、だめですっ♡ ぜったい、ぜったいダメなとこぉ♡ グリグリってしないれくらはいぃぃぃ♡」
「いやいやいや、ダメって言っときながら、おまんこ押し付けてんじゃん」
茉子は無意識のうちに、廉太郎のーーご主人様のペニスに自分の割れ目を押し当て、ぐにぐにと擦っていた。
茉子は次第に脚を自ら大きく開きながら、その先を期待する。もうすでに身体は茉子を裏切り始めていた。
「(だめ、ぜったい、あしたは、将臣さんと、デートするんだから)」
そう思いながらも、身体は熱く疼いて仕方がない。前日は気を失うほど廉太郎に犯され、今日は一日中独りよがりな性処理に付き合わされた茉子の身体は限界だった。
「(イクっ! イっちゃうッ! ……イかせて、もらえる♡)」
膨れ上がった風船が割れるように、快感が閾値を超えて、そしてーー
「ーーやーめた」
「いっーー♡ っえ? な、なんで……」
「うわぁ、ズボン愛液でぐしょぐしょじゃん。着替え持ってきてたかなぁ」
茉子が達する直前で、廉太郎は大きく屹立したソレをズボンの中に収めると、茉子から離れてしまう。
「えっ、嘘……」
「あれ? やめて欲しかったんだよね? 今日はもう帰りたかったんでしょ?」
茉子が物欲しそうな瞳で見つめるが、廉太郎はへらへら笑って誤魔化すばかりで、茉子に触れてこようとしない。
茉子は今まで感じていた快感の余韻と、中途半端に放り出された身体の疼きで気が狂いそうになっていた。
「ほら、明日なんかあんんでしょ? 早く帰りなよ」
そう言いながら、廉太郎は茉子の愛液で汚れた服を脱いでいく。
「んーーッ! か、帰ります、帰りますよっ!」
「おう、気をつけてな」
茉子は床に落ちた制服を拾って、袖を通そうとする。
「着替え、どこに置いといたかなぁ」
「……ぅ」
絶対にわざとだとわかっているのに、廉太郎の凶悪な、雌を気持ちよくできる肉棒を見せつけられると、茉子の子宮が疼いた。
しかし、先ほどの絶頂直前で寸止めを食らった茉子にとって、もはや理性を保つことは不可能だった。
「……んっ? あれ〜常陸さんどうしたの?」
気がつけば茉子は全裸のまま四つん這いで、廉太郎の足元まで寄って、ヒクヒクと鼻を鳴らして彼の雄槍に顔を寄せていた。
「……ぃ」
「んん? なんて?」
「……一回だけですから」
黒々とした鈍い輝きを纏うそれは、正に雌の理性を突き穿、心を射止める名槍であった。それに頬を寄せて茉子は言う。
「後で、どうこう言われたくありませんから。一回だけ、処理します。一回だけです。それ以上は本当にしませんから……」
「……そう、それは助かるわ」
媚びた顔で、廉太郎の勃起を見つめる茉子に彼は満面の笑みを浮かべた。
「それじゃ、お願いしますよ」
「……はい、……ちゅっ、はぁ♡ れろ……っ♡」
廉太郎のお許しがでた途端、それを茉子は愛し気に手で包み、アイスキャンディーのように舐め上げる。亀頭を口に含み、尿道に溜まった残滓を吸い出すように、ゆっくりと口を離す。
「はー♡ れろ、ちゅっ……ぢゅる、ちゅっ♡」
それから今度は、カリ首、裏筋、睾丸と丁寧にキスをしていく。
廉太郎は自分の股間に顔を埋め、情欲に溺れた雌犬のように己に奉仕する同級生を見下ろしながら満足げな笑みを浮かべる。
「(はぁー♡ この臭い……、この雄臭いのがっ♡)」
脳を痺れさせるほどの濃厚な雄の臭いに、パブロフの犬のごとく躾けられた茉子は奉仕しているだけなのに、どんどんと気持ち良くなっていく。
「よーし、もう良いぞ。ほら、待て。まーてー」
廉太郎の手によって強制的に中断された奉仕。少し不満げな顔の茉子だが、あそこは痛いほどヒクつき、乳首とクリトリスも痛いほどに張り詰めていた。
「ほら、じゃあ後ろ向け」
言われたとおりに、ベッドに四つん這いになると、廉太郎は尻たぶを掴んでぐっと開く。すると、透明な液を垂らしながらくぱくぱと物欲しそうに引くついている性器が丸見えになった。
「うわ……ケツ穴までぐしょぐしょじゃん。ほら、もっと尻上げろ」
「ーーんんっ♡」
重力に従って床にぼたっぼたっと茉子の秘所から流れ落ちた愛液が垂れる。
「んじゃ、お待ちかねのおちんぽですよ、常陸さん」
「べ、別に待っては……ーーんぁあああああ♡」
まだ亀頭を入れただけなのに、茉子の中は待っていましたとばかりにきゅううっと締め付けた。
廉太郎が腰を押し進め、長大な怒張が茉子の牝穴を引き裂く。その圧迫感と、男根の熱に茉子は大きく背中を反らす。
「ほら、ここ。いつも将臣とするときあいつの短小ちんぽが当たって気持ち良くなれるところですよー」
「……余計なぁ♡ んんんっ♡ こっ、とは言わない、あっ♡ いわないで下さぃ♡」
半分ほど入れておきながら、浅いとこをコシコシと立派なカリ首で擦り上げる。そしてもう一度秘肉を炙るように執拗に、何度も何度も繰り返す。
「ほんと、常陸さんは短小にも優しいチョロマンですよね」
そう言いながらも抽挿を止める気配はない。ゆっくりと抜けそうな直前まで腰を引き、押し込むときもナメクジが這うようにジワジワと奥を目指していく。
茉子の子宮は早く早くと、種が欲しい、達したいと唸りをあげて叫んでいた。
「んじゃ、そろそろいきますよ」
「ぅぅぅ? ーーあ゛ぁぁああああ♡♡」
カリで膣壁を強烈にひっかきあげながら限界まで引いた肉棒を、一気に押し込む。そのあまりの刺激に茉子は派手な声を上げて絶頂を迎える。
ピュッピュッっと潮が吹き出てシートの上に水溜りを作る。それでも廉太郎は止まらない。
「ま、待って、待ってください!? いっ♡♡ イってるますっ! 気持ち良すぎて、へんにぃ♡♡ ~~~〜〜〜〜〜ッ♡♡ ♡♡」
嬌声をあげ続けていた茉子に覆い被さり、獣の交尾のように激しく腰を打ち付ける。
「あ〜、マジ気持ちいい。あんだけ他の奴にも抱かせてるのに、ちゃんと俺の形になってんじゃん」
「ぁぅうぅ♡ イグの止まらなっ♡ いまイッてますぅ、止めてくださっ、お願いします♡ これ以上は死んじゃいますからっ♡」
「だーめー♪」
グズグズと鼻を啜りながら訴える茉子に、非情なまでの連続ピストンを浴びせ続ける。さらに廉太郎は背後から再びピンと隆起した乳房を鷲掴みにする。それがスイッチとなって、茉子の中がより激しくうねりだす。
「おっ、これすげー気持ち良いわ。締まりたまんねっ」
「もぉ、ダメでっ♡ イッてる♡ 私……い゛ッ、しあッあぁ♡♡」
びくんッと茉子の腰がひときわ大きく跳ねた瞬間、中の収縮が一段と強くなる。彼女が最も感じてしまうポイント、そこを亀頭の先が的確にゴリゴリと押し擦っていく。
「ーーあ゛っ♡ そこっ♡ それっ、気持ちいぃ、気持ちい゛ですっ!! んっあぁああ」
連続した深い絶頂に頭が真っ白になる茉子。廉太郎が身体を引くと、熱に浮かされた瞳は焦点を失い、舌をだらんと伸ばしている。しかしそれでもなお快楽を求めて自ら腰を動かしていた。
「あぁ! やっぱ廉太郎がヤってるし!」
そこに、先ほど茉子の筆下ろしされた男子と、朝に学園で茉子に奉仕させた男がやってきた。
「お前、今日はこいつの脱童貞だからくるなって言ったくせに、自分はちゃっかり常陸さんとヤりやがって」
「ははっ、すまんすまん」
「しかも、ーー」
チラッと茉子と廉太郎の結合部に視線を向け、悔しそうに下唇を嚙む。
「生でやってんじゃねーか。ずりーぞっ!」
「悪かったって。んじゃ今日は生ハメデーにしようぜ」
「にゃぁ、にゃまってぇ♡♡」
一際強く、腰を叩きつけられた茉子はだらしなく舌を出しながら絶頂に達する。その媚肉のうねりに廉太郎はーー。
「1発目ずつ交代で、ヤるか。順番に種付けしようぜ、兄弟」
「はいはい! 乗った!」
「僕も、生で常陸さんとセックスしたいっ!」
「んじゃ、そう言うことでぇ!」
「う゛ぁぁっ! しょんなの♡ んんっ♡ やくそくっ♡ ちがっ、あぁあああ♡」
最後まで言わせることもなく、再び激しい抽挿がはじまる。
「おい、あとどんくらいかかる?」
「んん〜わかんね。さっき挿れたばっかだからよ」
「……俺、家からスポドリ持ってくるわ」
「ぼ、僕も何か食べるもの持ってくるよ」
体力の続く限り楽しみたいと、その準備のために男たちは部屋から出ていった。
ドタバタと床を蹴る音が遠くなった頃、廉太郎は言って。
「ねぇ、常陸さん、気づいてるよな?」
「はっ……はっ♡ はぁ♡ な、なにぃ♡」
「あいつらと喋ってる間にいっぺん射精されてんの、分かってんだろ?」
そう、一度射精したにも関わらず、廉太郎の肉棒は萎えることなく、未だに茉子を激しく穿っている。
「ほら、一回こっきりって話だったじゃん? 今なら、あいつらいないし、帰れるぜ?」
茉子のうなじに顔をつけて、彼女の甘い匂いで肺に満たす廉太郎は続ける。
「ほら、どうする? 帰るなら止めないぜ」
廉太郎は腰を打ち付けながら耳元で囁き続ける。
「あっん♡ んんっ♡ ーーぃ♡」
「……?」
「もう、ぐちゃぐちゃで、じぇんぶ♡ 熱くて、わかんないです♡」
「りょーかーい。俺の勘違いだったかも。取り敢えずアイツらが戻ってくるまで続けるね」
「んんっ、あっあっ♡ はい♡ いっぱい……んッあ、あっ♡」
茉子はもう自分が何を言っているのかわからないまま、ただ欲望に忠実な雌犬と化していた。
廉太郎は一度、自分のモノを引き抜くと茉子の肩を掴み仰向けに返す。
「あっ♡」
そして茉子の脚を掴むと大きく広げ、彼女のの頭の方に持って行き、胸につくくらいに折り曲げた。
「ねぇ、見てよ。俺のちんぽ、常陸さんのと俺のとでぐちゃぐちゃ」
「うぅー♡」
赤黒く肥大しそそり立った男根を見せつける。白く泡だったそれは、茉子の中にそれ以上に廉太郎の精子が注がれているということを明確に示していた。
「アイツらが、出す前に俺のでお前の子宮一杯にしてやるよ」
「あぐぅ、イッ♡♡ らめぇ♡♡」
正常位で再び肉棒に貫かれる茉子。上の口も下の口からも淫靡な音が漏れ、彼女をさらに卑猥に演出する。
「今日で孕ませてやるよ」
「あぁぁん♡ ーーーーんぉおおおお! ♡ イグっ!! !? イク♡ イぐっッッッ♡♡」
その言葉が、茉子の脳裏にイメージさせる。溺れるほど、注がれる廉太郎の精液。受精確実のその大量の白濁液に屈服する卵子。
「ぁぁん……♡♡」
何千、何億匹もの精子が茉子の卵子を取り囲み一匹が、彼女の子宮に自分の遺伝子を刻み込む。
「うぉっ! なんだッ、急に締まって……!」
彼の、ご主人様の子を孕むイメージが明確に浮かんだ時、茉子の子宮が歓喜に震え、叫ぶ。「孕むならこの雄の子がいい!」、「ワタシの胎で彼の子供を育てたい」。優れた雄の子を宿すことができたる喜び、雌として最高の幸運に、茉子の内に潜む雌の部分が本能が種汁をもっと絞り取るように、彼女の膣を今まで以上にうねらせる。
「んぁ♡ だめぇ♡ ぜったい孕んじゃいますからっ♡」
身体は堕ち切っても、心だけはと叫ぶ茉子。
「アナタのコッテリつよつよ精子♡ これ以上、ワタシの子宮に注いだら絶対孕んじゃいますっ♡♡ だからーー、んんっ♡ ちゅんんぅーー」
しかし、孕みたい衝動が茉子に選ばせた言葉は、廉太郎の興奮をより高めるもので、それに比例して、バキバキとさらに大きく屹立する男根。
そして、そんな孕ませようと行為に熱中する雄の前で、愛らしい唇を開いたら、当然貪られる。
「んっ、ちゅ……れるれろれる♡ ちゅっんちゅぅッ♡」
孕め孕めと一突き毎に魂の籠った猛烈な抽挿に、茉子は身体をびくびくと痙攣させながら大量の愛液を吹き出した。その感覚に背筋が浮き立ち、突き挿入ってくる分厚い舌が上顎を舐るザラザラした感触に抵抗することかなわず、されるがままとなる。
「んんんんっ♡ ちゅぅちゅるれるっぱ……ぁ♡ ーっ、れろぉーんっ! ちゅっんんっんぅぅー♡」
上からも下からも自分をいう存在で茉子を染め上げようとする廉太郎。それに従順にも応える茉子の姿は、間違いなく立派な性奴隷の姿である。
「おらッ! 射精すぞ!」
「んっんぅ〜〜〜!!」
暴れる舌を絡み取られ、頭を押さえつけられた茉子は自分に覆い被さる廉太郎の身体に腕を脚を巻き付ける。
「あぐぅ! んっんん♡ あっー!! んぉ、お……あ゛ぁあ」
そしてついに最奥まで届いた男根が大きく跳ねる。その刺激に茉子はより深く肉棒を咥え込もうと、彼の腰に絡めた脚に力を加える。
「うぉぉおお! 孕めっ! 受精しろっ!」
どびゅうぅううう♡ ぶっびゅどびゅ♡♡ びゅくッ♡ びゅぶッ、びゅー、びゅるるるぅううう! どぷどぷっ♡♡ と精液が子宮の壁に打ち当たる感覚が茉子に強烈な絶頂を多幸感を与える。
「ぅぁぁ……♡ こひぇ、ぜったい、だめ♡」
廉太郎のと混じった唾液が、唇の端から垂れるが、それを拭う余裕すらない茉子。惚けきった表情で手足をダラッと脱力させて、子宮がパンパンになるまで、廉太郎の遺伝子をたっぷりと子宮に注がれることとなった。
「アイツらが戻ってくるまで続けるからな」
惚ける茉子の口元に、萎えてなお巨大な男根を差し出す廉太郎。
「んぅ、ちゅる、んーーー、じゅぽっ♡」
躾けられた通りに、差し出されたそれを舌で舐めて清める。舌先で鈴口を穿って、カリ首をぐるりと舐め回して、幹にリップ音を立てて吸い付く。お掃除を兼ねた前戯によって、廉太郎の肉棒が再び大きくなった。
「んちゅぅ♡」
最後に茉子が口を大きくあけ中を確認させると、喉を鳴らし新鮮な精子を胃に収めた。そしてもう一度口を開き、何も残っていないとアピールすると、廉太郎は茉子の頭をわしゃわしゃ撫でる。
「あは♡ またぁーー♡」
そして、再び彼女の淫洞に廉太郎の肉棒が差し込まれていく。
◇◆◇◆◇
「おせーよ」
「悪い、かーちゃんに捕まっちまってよ」
男が戻って来たとき、茉子は胡座をかく廉太郎の股座に顔を埋めてフェラチオをしていた。
「にっへ、んぶ♡ ちゅっちゅ♡」
頭を下げることで、自然と突き出される白桃。尻たぶの間はネバネバの淫液でどこから性器か分からないほどになっていた。
「おい、ちょっとは後のこと考えろよな」
「へっ? 後のことってーー、あぁ、そうだな。ちょっと待ってくれ」
廉太郎は立ち上がると、タオルを手に取って、茉子の股から膝小僧までを拭ってやる。そして何を思ったか、徐に太ももの付け根を擦って水気を取ると再び立ち上がって何かを手に戻ってくる。
「なにすんだ?」
「いや、折角だからさ」
そう言って手に持つ黒い棒ーー油性ペンのキャップを外すと、茉子の白い肌に黒い線を書く。
「これで良しっと。次どうぞ〜」
茉子の下腹部には『R止』と書き込まれていた。
「なんだこれ?」
「誰が何回出したか、記録しとこうと思って」
「お前、4回も射精したんか!?」
「お前がおせーから」
「クソッ! お前しばらく休憩だからなッ!」
「あいよ。あっ、飲み物貰うぜ〜」
そう言って離れていく廉太郎。彼に負けてはいられないと、男もまた茉子にその劣情を注いでいった。
◇◆◇◆◇
「す、すみませんっ!」
タッタッタっとアスファルトを鳴らして、茉子がかける。
弾む吐息を落ち着けるように、何度か深呼吸をすると、
「寝過ごしてしまって、本当に申し訳ございませんっ」
「いいって。俺も今日が楽しみで昨日はなかなか寝付けなかったし」
先に駅前の広場で立っていた将臣は優しく微笑んで、茉子に手を差し出す。そっと伸ばされた手を取ると固く結び、ふたりで歩き始める。
「今日の服も似合ってる、いつもだけど、改めて茉子は可愛いね」
今日の茉子は薄紫のニットに、青いスカート、そして靭やかな脚を黒く彩るデニールの高いタイツ姿で、普段の和装や初デートのときとはまた違った、落ち着いた色気を漂わせていた。
「〜〜……ッ! あ、ありがとうございます。その、なんど言われても照れちゃいますねっ」
「じゃあ今日はたくさん言って、慣れて貰おうかな」
「もう、そんな意地悪言うと怒っちゃいますよ?」
たわいない会話を繰り返しながら、将臣と茉子は笑顔で歩み続ける。
「でも、タイツは暑くない?」
「えっ、あの……、あ、朝出たときは肌寒いかなっと」
「そうかな。でも女の子の方が寒がりだって言うしね」
「それに、ほらいつもはスパッツなので何か履いてないとスースーして落ち着かなくて」
「そっか。じゃあ、最初はカフェに行こう。で、暖かくなったらまた少し外を歩こうか」
「はいっ」
激しく打つ心臓の音が聞こえないように、元気よく返事をする茉子であった。
「んっ♡」
「どうかした?」
「い、いえ。なんでも。これからいくカフェってどんなところなんですか?」
「それはーー」
拭っても拭っても溢れ出す精液。漏れてもいいようにはして来たが、不意に淫唇がヒヤリとすると、身体中を甘い痺れが襲う。
そして、もう一つ、茉子の劣情を煽るものがあった。
それは彼女のタイツの下、太ももから臍の下まで記された卑猥な文字の数々。『R正上』『T止』『予約済み』『俺の!』『いや、俺の!!』など好き勝手に書かれたそれを隠すために、茉子は厚手のタイツを履かざるを得なかった。
しかし、いくら隠しても茉子はその存在を認知している。自分の身体に刻まれた不貞の証拠。それを抱えたまま将臣とデートをすると言う状況に、罪悪感と一緒に、言葉にできないーーしたくない感情が、ゾワゾワと背筋に登り始める。
「さあ、こっち」
将臣が引く手とは逆の手で、茉子は臍の下あたりを優しく撫でる。そこは廉太郎が力強い文字で『予約済み』と書いた場所であった。
それから約一年、正確には十月十日が過ぎた頃、茉子の腕には小さな命が抱かれていた。
それが誰の子か茉子にも分からなかった。
しかし、茉子はこの子の親はきっとーーだと、願っていた。
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