もし、あのとき、あのあと少女たちの身に悲劇が√ 作:クラーク・マッケンジー
3 もし、ぼっちちゃんがあの日に声をかけられず、喜多ちゃんが星座になれなかったら√
もうすぐ六時。友人と別れた郁代は下北沢から少しでも遠くへと歩き出した。しかし、どこまで歩いても、郁代の心には暗い後悔が張り付いていた。
誰といても、どこでも、何をしていても、表面では笑っていても、郁代の心は冷えていった。
変わりたいと思って嘘を吐いてまで入ったバンド。最後まで本当のことを言わず、ライブ当日に逃げ出した。あれから、何をしていても不意に罪悪感が胸を刺す。
「……何してんだろ、私」
何もかもが嫌になって、自分のことが日を追うごとに嫌いになる。
「ミナミちゃん、ミナミちゃんだよね?」
「えっ?」
だから、こんな風に声をかけられても、郁代はまともに返事できなかった。
声をかけてきたのは、太った男だった。脂ぎってテカテカした肌に、汗が滲んでいる。髪は油でベタついていて、額や頬に張り付いていた。
臭い。気持ち悪い。
郁代の感性では、生理的に受け入れられない容姿だった。
「あの……どちら様ですか?」
恐る恐る、郁代は尋ねた。
「僕はKM(けーえむ)だよ! ほら、掲示板で! 今日ここで会いましょうって約束したでしょ!」
KMと名乗った男は、自分のスマホを操作して、画面を見せる。そこにはミナミとKMとのやりとりがあった。
「あー……、あの人違いでーー」
「ほら、ちゃんとお金も下ろしてきたんだ! ほら、みてよ!」
そう言って、男は背広のポケットから封筒を取り出す。
「ほら、ちゃんと三十万円用意してきたんだよ」
封筒から取り出した札束は彼の汗を吸い込んで、湿っているように見えた。その金額にゴクリと生唾を飲み込む音が、耳の奥で聞こえた気がした。
「あ、いや、私はーー」
「カラオケ! カラオケ好きだって言ってたよね? ほら、行こうよ!」
断る暇もなく、彼は郁代の手を取った。彼の手はじっとりと汗ばんでいた。まるで、郁代の体温を奪おうとしているようだった。
「あっ、ちょっと、困ります……!」
郁代は思わず、彼の手を振りほどく。その瞬間、彼の顔が悲痛に歪んだ。その表情を見て、郁代は申し訳ない気持ちになる。元々抱えていた罪悪感と合わせて、胸が苦しくなる。
「……ダメかな?」
「……その、カラオケだけなら、いいですよ」
絞り出すように、郁代は言った。
「やったぁ! !」
KMは破顔する。さっきまでの表情が嘘のように晴れやかな笑顔だ。
「じゃあ、早く行こう! 歌うぞぉ!」
そして、郁代の手を取り、意気揚々と歩き出した。
それから、二人は近くのカラオケボックスに入った。
受付を済ませると、すぐに部屋に通される。狭い個室には、二人がけのソファとテーブルがあるだけで、他には何も置かれていない。防音設備だけが取り柄のような部屋だった。
「よしっ、歌うぞおぉぉ! !」
KMはソファに座りながら、さっそく曲を入れ始める。タッチパネル式のリモコンを操作する指の動きは早かった。
「ふぅ……」
女の子がぴょんぴょん跳ねる映像と共に、男は耳が痛くなるほどの高音で歌う。
一曲目を歌い終わると、KMは一息ついた。
「次、ミナミちゃんの番だよ」
「はい、そうですねっ」
郁代はノっている風を装いながら、曲を入力していく。選んだ曲は昔流行った曲のカバー。男の年代に合わせた選曲だった。
イントロが流れ出すと同時に、郁代はマイクを持って立ち上がった。
瞬間、男の視線が自分のスカートに注がれてたのを感じた。その視線は粘っこくて、絡みついてくるような不快感があった。
一度立ち上がった手前、歌い終わるまでは座るわけにはいかなかった。
歌っている間中、KMの視線はずっと郁代の下半身に向けられていた。
アウトロに入ると、郁代は直ぐに席に着き、脚を堅く閉じた。
「す、すごいね! ミナミちゃん歌上手なんだぁ!」
「……ありがとうございます」
郁代はぶっきらぼうに言った。
(まともに歌なんて聴いていなかったくせに)
褒められても、ちっとも嬉しくなかった。むしろ、嫌悪感が増すばかりだ。
褒められて、さらに嬉しそうな表情になる。
「でも、ちょっと喉乾いちゃったな。何か頼んでいいかな?」
「どうぞ」
「ありがとう。何にしよう。ミナミちゃんは何を飲む? 一緒に頼もうか?」
「いえ、私は大丈夫ですので」
郁代は断ったが、KMはそれを遠慮と受け取ったらしい。メニュー表を開き、ドリンクのページを開く。
「遠慮しないで。ちゃんとここのお題も僕が払うからさ」
「……なら、オレンジジュースをお願いします」
KMはしばらく悩んだ後、ウーロン茶を選んだ。注文ボタンを押すと、店員はすぐにやってきた。
「ごゆっくり」
若い女性店員で、彼女の目には侮蔑の色が浮かんでいた。明らかにパパ活女子だと認識されているようだ。
店員が部屋を出ていくと、沈黙が訪れた。
「すいません、お手洗い行ってきます」
居心地が悪くなり、郁代はトイレに立った。
用を足し終え、手を洗っていると鏡の中の自分と目が合った。酷く陰気な顔をしていた。
「はぁ……」
思わずため息が出る。自分は何をしているのだろうと思う。本当にバカみたいだ。
部屋に戻ると、男が歌っていた。また、知らない歌だった。さっきとはまた別の歌手の曲のようだ。歌詞の内容はよく分からないけど、メロディラインだけ聴けばラブソングだろうということが分かった。
手持ち無沙汰な郁代は、再びジュースに口をつけた。
飲んだ瞬間に、少し違和感を持った。氷が溶けて薄まったのとは違う、もっと本質的な変化を感じ取った。何が原因かと首を傾げる郁代が首を傾げると、きゅうに視界がぼやけて、頭が重くなる。瞼が閉じそうになる。
「どうしたの?」
「あ、あの……私、ちょっと体調が……ごめんなさい、帰ります」
立ち上がろうとしたが、脚に力が入らない。そのまま、ソファに倒れこむ。
「大丈夫? 救急車呼ぼうか?」
「いえ、ただの貧血だと思います。しばらくすれば治ると思いますから」
「そっか、じゃあ今日はもう帰ろうか。タクシーを呼ぶから、ちょっと待ってて」
KMはスマホを操作して電話をかける。その間、郁代はじっと横になっていた。
「あ……れ……?」
この男の前で寝てはいけないと、目を開けていようとするが、上手く焦点が定まらない。視界全体が歪んでいるようだった。
「あぁ……あれぇ……なぁに、これ……」
その言葉を最後に、郁代は意識を失った。
◇◆◇◆◇
次に目を覚ました時、郁代の体はベッドの上にあった。白いシーツに糊のきいた枕カバー。清潔感のあるベッドルームだった。全身が怠く、身体に力が入らない。郁代は起き上がるどころか、腕を上げることすらできなかった。微かに聴こえるのはシャワーの音。自分は一体何をしているのだろう? どうして、こんなところにいるのだろう? 疑問ばかりが浮かぶが、答えは出ない。
水音が止むと、バスルームから腰にタオルを巻いただけの男が現れた。
「あ、起きたんだ」
ぼんやりとして返事のない郁代の顔を見て、男は笑った。
「じゃあ、始めようか」
男はベッドに上がると、郁代の唇を奪った。舌が差し込まれ、口の中を蹂躙する。舌を吸われ、唾液を流し込まれる。息ができない苦しさに負けて男の唾液を飲み込むと、更に深くまで侵入された。歯茎や上顎を舐め回される度にゾクゾクとした感覚が背中を走る。舌同士を擦り合わせるようにされると、腰が浮いてしまうほどの快感に襲われた。
ようやく解放された時には、すっかり息も上がっていた。酸欠気味の頭では何も考えられず、ぼーっとしていると、今度は首筋に吸い付かれた。チクッとした痛みが走り、赤い痕が残る。それが二度、三度と繰り返されると、制服を脱がされて微かに膨らんだ胸を弄られた。揉みしだかれ、乳首を摘ままれると郁代の口から微かに声が漏れてしまう。
「気持ちいい?」
「……はい」
答える声は小さいが、しっかりとした肯定の意思があった。人から与えられる、初めて感じる快楽に溺れてしまいそうになる。気がつけば、ショーツの中は愛液が溢れていた。割れ目を指でなぞられ、クリトリスを擦られると、それだけで達してしまいそうなほど気持ちよかった。
「じゃあ、そろそろ挿れるよ」
そういうと、男は自分の肉棒の先端と郁代の濡れぼそった淫唇に触れさせる。
チュッと響いた、性器同士のファーストキスの音に、郁代の意識が明瞭になる。男が何をしようとしているのか理解した瞬間、恐怖心が沸き上がった。
「いやっ! やめてっ! !」
力の限り叫んだつもりだったが、ほとんど声にならなかった。それでも、抵抗の意志を示すことはできた。しかし、それが逆に彼の嗜虐心を煽ってしまったらしい。彼は郁代の両足首を掴むと大きく開かせた。秘裂の奥にある蜜壺の入り口が見えるように固定すると、ゆっくりと腰を進めていく。熱い塊が押し入ってくる感覚に背筋が震える。
「嫌だっ、やめて、止まって下さい」
「い、今更止めるわけないだろう!」
拒絶したら殺すと言わんばかりの形相で睨まれる。その迫力に郁代の心は恐怖に支配されていく。身体は強張って動かない。それでもこれだけはと郁代は言った。
「わ、分かりましたっ! 入れても良いですからっ、せめて、せめてゴムをつけて、避妊してください! お願いします! 赤ちゃんできちゃう! それだけはイヤぁ!」
必死に懇願するとKMは舌打ちする。しかし、これ以上抵抗されたくないのか、しぶしぶといった感じでサイドテーブルに手を伸ばす。そしてコンドームを手に取った。パッケージを破り捨て、中身を装着する。
郁代は再び両脚を大きく広げられ、その間に男の腰が割り込んでくる。そして、再び二人の性器が触れ合う音がすると、一気に挿入された。メリッと何かが裂けるような音が聞こえた気がした。一瞬遅れて激痛に襲われる。破瓜の証である血が結合部から垂れているのが見えた。
(痛い! いたいいたいイタイイタイイタイ! ! )
あまりの痛みに涙が溢れ出る。それでも構わず抽挿が開始される。最初はゆっくりと動いていたが徐々に速度を上げていく。
耐え難い痛みに郁代は悟った。
これは罰なのだ。
普通じゃない自分になろうとしたくせに、逃げ出して、いろんな人に迷惑をかけた。そんな自分に神様が与えた罰がこれなのだ。
「あぁっ! 気持ちいぃ、気持ちいぃよミナミちゃぁん!」
「あっ、あっ」
中年の男が郁代の胸を揉みながら腰を動かすと、その度に郁代は小さく喘ぐ。
男のペニスが膣壁を擦り上げるたびに、郁代の心には小さなヒビが入る。
(痛い……、気持ち悪い)
しかしそんな事は口に出せない。
何故ならこれは罰だからだ。
「ああ~イクぞぉ! イクからねぇ!」
「あっ、あっ、あっ、あぅっ」
どくんどくんと脈打つ男のモノを感じて、郁代は顔をしかめる。
(嫌ぁ……。もうやめて……)
そう思いながらも声に出せず、郁代はただされるがままに身体を委ねた。
「あぁー、すごい量出たぁ……」
「…………」
男は満足げに息をつくと、郁代の中から自分のものを引き抜いた。
ずるりと引き抜かれたものを見て、郁代の顔はさらに歪む。
薄ピンクのゴムの先に溜まった精液の量は多く、あれが無ければどろっとした液体が自分の中に注がれていたと思うと、吐き気がこみ上げてくる。
「最高ぉだったよ、ミナミちゃん。ミナミちゃんも良かった?」
「……はい、私も気持ちよかったです」
嘘だ。最悪だった。でもこう言うしかない。
「じゃあさ、もう一回やっていい? 僕、さっき出したばっかなのにまたこんなになっちゃってさぁ」
「えっ! ?」
男は郁代の目の前に勃起したものを突き出す。それは先程までのものより大きく見えた。
「あの……、それはちょっと……」
「大丈夫だってぇ。ミナミちゃんのことも、ちゃんと気持ちよくしてあげるから」
「で、でも」
郁代の言葉を待たずして男は強引に郁代を押し倒し、再び挿入する。
「あっ……」
先程の行為でまだ濡れたままのそこは簡単に受け入れてしまう。
「ほら、ミナミちゃんの膣内も僕の形覚えてるでしょ? それに、こことか、好きでしょ?」
「あっ、だめっ……そこっ、ひゃうっ! !」
男がぐりぐりと子宮口を押し上げると、ビリビリとした感覚が身体を奔る。
「やっぱり好きだよね? さっきもここを突くと、すごい締め付けてきたし。いっぱい突いてあげるからね」
「いやっ、待ってくださ……んっ、あっ、あっ」
抵抗しようと手を伸ばすも、その腕はすぐに掴まれてしまった。
腕を掴んだまま、男は激しく腰を打ち付ける。
「いやっ、いやっ! 激しいっ! んっ、ふぁっ!」
「どう? セックス好きになった?」
「あぁっ! あっ、あっ、あんっ!」
「おほっ! すっごい締まる! やっぱりセックスは生じゃないとねぇ」
「えっ、いや、付けないんですか! ? 嫌だ! 抜いて! お願いします!」
「だ、大丈夫! 射精するときはっ、ちゃんと外に出すからさ!」
「嫌ぁっ! ! お願いだからっ、止めてぇ。やめてください! いやぁぁぁ! ! !」
腕を掴まれたまま、なので腰を引こうにも引けず、ただただ男の独りよがりな抽送を受け入れるしかなかった。
そんな状態で男のペニスが激しく出入り、抜いて入ってを繰り返し、そして――
「うっ、ミナミちゃん、締めすぎっ? ! もう、もたないっ!」
「いやっ、もたないって、何を言って……ああっ! いやぁぁぁ! ! !」
どくんどくんと脈打ちながら、膣内で熱いものが広がっていくのを感じた。
「はぁ、はぁ、はっは。ごめん、膣内に出しちゃったよ」
「うそ……」
信じられない思いで自分の下腹部を見る。男が男根を引き抜くと、中から白い液体が溢れ出てきた。
「ひどい……」
絶望感に打ちひしがれ、郁代はその場で泣き崩れた。
「ごめんごめん、そんなに泣かないでよぉ」
男はへらへらと笑いながら言う。しかし郁代にとっては笑い事ではない。
「うぅ、ぐすっ……」
「いやぁ、ほんとごめんね。でも大丈夫だよ。おじさん、アフターピル持ってるから、セックスの後で飲めば妊娠しないんだよ」
「んぅ、ぐすっ……、ほ、ほんとですか……?」
「うん! 本当だよ、だからさぁ……」
そう言って男は再び郁代を押し倒した。
「もう一回しよう?」
「……はい」
もう逆らう気力はなかった。それにこの男の機嫌を損ねれば今度こそ本当に取り返しがつかないことになるかもしれない。そう思うと頷くしか無かったのだ。
男が郁代の涙を舐め取るように舌を這わせる。
「んん~ちゅっ、ミナミちゃん、可愛いねぇ~」
そう言いながら男は首筋に吸い付く。強く吸われた後、べろりと舐められて思わず身体が震えた。
郁代はただ天井を見つめ、男の行為を受け入れていた。ふと、視界に男の顔が入った。目が合った瞬間、男の笑みがいっそう深くなる。
「大好きだよぉ、ミナミちゃん」
その言葉に背筋が凍った。
郁代は目を閉じると、流れに身を任せた。
「んむぅ、ちゅぷ、じゅぷっ、ぢゅるっ、れるっ、ぴちゃっ、くちゃっ、ぶちゅうぅぅぅぅぅっっ! ! ! !」
それからどれくらい時間が経ったのだろうか。ベッドの上に押し倒されてからずっとこの調子だ。もう何度キスされたか覚えていない。口内を蹂躙され、唾液を流し込まれ、飲まされる。まるでマーキングするかのように執拗に舐め回され、舌を入れられて絡められる。その間ずっと胸への愛撫も続けられている。両方の乳首をそれぞれ親指と人差し指で摘ままれを引っ張られたり、爪を立てられて引っ掻かれたりする度に甘い声が漏れそうになる。唇を塞がれているので声を出すことが出来ないのが幸いだが、もし口を開けばきっと情けない声を上げてしまうだろう。それだけは絶対に嫌だった。
ようやく口が解放されると、二人の間に銀色の橋がかかる。それが切れる前に今度は首筋へと移動する。軽く歯を立てられ、そのまま舌でなぞられるとゾクッとした感覚に襲われる。
「あっ、やめっ」
制止の声を上げるが、もちろん聞き入れてもらえるわけもなく、むしろ余計にエスカレートするばかりだ。耳たぶを口に含まれ、甘噛みされたと思ったら穴の中にまで舌が入ってくる。水音がダイレクトに脳髄に響き渡り、頭がおかしくなりそうだった。
そして、とうとうその時がやってきた。
「あぁ……ミナミちゃん、そろそろ入れてもいいよね?」
「あっ、やっ、待ってください」
郁代は慌てて脚を閉じようとするが間に割り込まれていて叶わない。それどころか逆に股を大きく開かれてしまい、恥ずかしいところが丸見えになってしまう。既に二度犯されているとはいえ、やはり恥ずかしすぎる格好だ。顔を背けていると男が覆い被さってきたので慌てて押し返そうとするもびくともしない。そうしている間にもどんどん男のいきり立った肉棒が近づいてきて―――
「やだぁっ! やめてぇっ! 入れないでぇぇえ!」
郁代は絶叫するが、それで止めてくれるわけがない。亀頭の先端部が割れ目に触れると、一気に奥まで突き入れられた。
「あああっ! いぎぃっ!」
あまりの衝撃に目の前がチカチカと明滅する。あまりの痛みに呼吸が出来ない。涙がぽろぽろと零れる。そんな様子などお構いなしとばかりに抽挿が開始される。ぱんっぱんっという肌同士がぶつかり合う音が部屋に響く。あまりの激しさに意識が飛びそうになるが、その度に奥を突かれることで強制的に覚醒させられる。あまりの苦しさに少しでも逃れようと身を捩ろうとするが、完全に体重差で押さえ込まれているためそれもできない。ただされるがままになっていることしか出来なかった。
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い)
ただひたすら痛みに耐える。早く終わって欲しい。それしか考えられない。
「ああ、気持ちいいよぉ、ミナミちゃぁん」
「あっ、あっ、あっ、あっ」
男は色々な汁で泡立った性器を見せようと、郁代の下半身を持ち上げる。
「ほら、見てごらん。僕とミナミちゃんが繋がってるところがはっきり見えるよ」
「あっ、やだっ、見せないでっ」
顔を逸らそうとするが、男に顎を掴まれ無理やり見せつけられる。結合部から溢れた精液と愛液、破瓜の血が入り混じってピンク色になっていた。その光景を見てしまい吐き気が込み上げてくる。しかしそれを堪える暇も無く再びピストン運動が始まった。
「ああ~出るっ! またイクよっ! !」
「えっ? ああぁっ! ?」
一際大きく突き上げられ、次の瞬間には熱い飛沫を感じていた。それと同時に膣内にも大量の精液が流れ込んでくるのを感じた。ドクンドクンと脈打つたびに子宮口に叩きつけられるような感覚を覚える。
長い射精が終わると同時に引き抜かれた。栓を失った穴からごぽっと音を立てて白濁液が流れ出てくる。それを見て満足げな笑みを浮かべる。ベッドの上でぐったりと横たわる郁代。
(やっと終わった……)
安堵のため息をつくが、男からアフターピルを貰わなければと、なんとか上体を起こす。しかしその瞬間、目の前に出されたものを目にした途端固まってしまった。それは男のペニス。白い泡をまといテラテラとしている。そのグロテスクな見た目に思わず目を背けると、男が口を開いた。
「お掃除してよ」
「……え?」
一瞬何を言われたのか分からなかったが、すぐに理解して顔を青ざめさせる。嫌だ、絶対に嫌だと思いながらも拒否権はないことは分かっていたので、恐る恐る顔を近づける。むわっと雄臭い匂いが鼻につくが、意を決して舌先でチロッと舐める。苦くてしょっぱい味が口に広がるが我慢して続ける。裏筋に沿って何度も舐め上げるうちに少しずつ大きくなっていき、やがて口の中に入りきらないほどになったところで口から離した。すると今度は竿の部分を両手で持って上下に擦る。時折玉の方も揉んだり舐めたりしている内にすっかり臨戦態勢となったようだ。それを見た男は満足そうに笑うとベッドに仰向けに寝転がった。その上に跨るように指示される。騎乗位の姿勢になりゆっくりと腰を落としていく。
「んっ……」
少し苦しいが我慢できないほどではない。そのまま根元まで挿入したところで動きを止める。これで全部入ったはずだ。そう思ったのだが、どうやらまだ終わりではなかったらしい。男が下から突き上げるようにして動き始めたのだ。パンッパンっと肌がぶつかる音と水音が混じりあう音が響く。郁代はもう声を抑えることが出来なかった。
「あっ、あっ、あっ、あんっ」
次第にスピードが増していき、それに合わせて郁代の声のトーンも上がっていく。限界が近いのだろう、膣内の締め付けが強くなってきたのを感じ取ってか男の動きも激しくなる。ラストスパートをかけようとしているのだと分かった。そしてついにその時が訪れる。どぴゅっびゅーっ! ! 勢いよく吐き出された液体は子宮口を直撃し、中を満たしていった。それでもなお止まることはなく、次から次へと送り込まれていく。
男は最後の一滴まで出し終えると満足したように深く息を吐く。
「とっても上手だったよ、ミナミちゃんーーいや、喜多郁代ちゃん」
「え?」
なぜ、自分の名前を……? そんな疑問はすぐに解消された。
「郁代ちゃんが寝てる間に、鞄の中を見たら生徒手帳が入っててさ。援交するのに、こんなの持ってきちゃダメだよねぇ~」
そう言って男はスマホを取り出して画面を見せつけてきた。そこには制服を着てベッドの上で眠る郁代の唇に男の性器が添えられている写真だった。ご丁寧に傍には学生証が置かれている。
「郁代ちゃんのイソスタとか、ツゥイッターのアカウントも見つけたし、郁代ちゃんのフォロワーにこの写真送っちゃおうかなぁ」
「やめてください! お願いですから……誰にも見せないでください……」
「ふふ、冗談だよ。二人の愛し合ってる姿を他の人に見せるわけないじゃん。ちゃぁあんと郁代ちゃんからの愛を感じてる間は、絶対にそんなことしないから」
「はい……」
そう答えるしかなかった。もし逆らえば本当に拡散されかねないからだ。
「それじゃあ次はバックでしようね」
そう言うと男は一旦抜いてから体勢を変えると後ろから一気に貫いた。先程とは違う角度からの攻めに思わず声が出てしまう。そのまま激しい抽挿が始まる。パンパンという肉を打つ音に合わせて喘ぎ声が上がる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
「ふぅ、そろそろ出そうだよ。ねぇ郁代ちゃんどこに出して欲しい?」
郁代は男が望んでいるであろう答えを返す。
「中に……出してください……」
それを聞いた男はニヤリと笑い言った。
「でも、郁代ちゃん、妊娠したくないんだよね? 中に射精したら、郁代ちゃん妊娠しちゃうよ? いいの僕との子供を孕んでも?」
「……妊娠してもいいです……だから出してぇ……」
その言葉を聞いた瞬間、男の興奮度合いが高まったのが分かった。
「ほら、射精するぞ! 孕めよ、僕の子供、妊娠しろ!」
そして動きがさらに速くなっていく。そして――
ビュルルルルーー! ! ! ドピュッドピュー! ! ブビューッ! ゴプッ! ドクンッ! ドクンドクン……。最奥部に突き入れられた肉棒が大きく脈動し、大量の精子を放出していた。腹の中に暖かいものが広がっていく。
男は肉棒を引き抜くと、郁代の腕を掴んで引っ張る。
「郁代ちゃん、セックスはお掃除まで含めて一回だからね。ちゃんと綺麗にしてくれないかな?」
そう言われて郁代は素直に従うことにした。男のペニスを口に含むと、丹念に舐め回していく。尿道に残った精液を吸い出すようにして飲み込むと、最後に鈴口にキスをして唇を離した。
「よし、次は座って抱き合ってしよう」
言われるままにベッドの上に座ると対面座位の形になった。お互いの性器を擦り合わせるようにして動かす。既に何度も出されていることもありスムーズに入っていく。
「ああぁ~気持ちいいよぉ」
耳元で囁かれる言葉に背筋がゾクゾクとした感覚に襲われる。
(やだ、気持ち悪いはずなのに、嫌々やってるのに、なんでこんなに感じちゃうんだろう)
度重なる交わりにいつのまにか郁代は快感を覚え始めていた。いつの間にか自分から腰を動かしていて、より強い刺激を得ようとしている自分がいることに驚く。
(私、こんなにエッチな子だったんだ……)
自分の知らなかった一面を知ってしまい愕然としていると、不意に乳首を摘まれた。突然のことにビクンッと身体が跳ねる。
「郁代ちゃん、僕の耳元で愛してるって言ってよ」
ほら早くと言いながら、男は郁代の敏感乳首を捻りあげる。
その度に嬌声を上げながら、必死に言葉を紡ぐ。
「あいしてます、あなたのことが大好きです」
その言葉を聞くと男は満足げに笑った。
「いいよぉ! もっと、もっと言って!」
「好きです、大好き、愛してるんです」
繰り返し告げる愛の言葉に、郁代の心はこの男に恋しているのではないかと勘違いしていた。その勘違いは郁代の身体にも現れて、男の子供を孕もうとして膣壁が収縮を始める。その動きに合わせるように、男もまた精を解き放ったのだった。
「はあぁ、はあっ、大好きだよ、郁代ちゃん」
「はいっ、私もっ、好きぃ、好きなんですっ」
二人は抱き合いながら絶頂を迎えていた。ビクビクと痙攣しながら絶頂後の余韻に浸っていると、男が郁代の頭を撫でながら言った。
「これからもよろしくね」
そう言いながら唇を重ねた。舌を絡ませ合う濃厚なディープキスだ。唾液を流し込まれそれを飲み下すと頭がボーッとしてくる。しばらくそうしていたがやがてどちらともなく離れていった。二人の間に銀色の橋がかかるが、すぐに切れてしまう。それがなんだか寂しくてもう一度重ねようとしたが止められた。不満げに見上げると男が苦笑しながら言う。
「これ以上するとまた勃っちゃうからね」
その言葉に郁代の顔が真っ赤になる。それを見てまた笑うと今度は優しく抱き締めてくれた。心地よい温もりを感じながら目を閉じる。するとすぐに睡魔がやってきたようで瞼が重くなってきた。それに気付いた男が囁くように言う。
「おやすみ、郁代ちゃん」
返事の代わりに小さく頷くとすぐに意識を手放した。
◇◆◇◆◇
それからというもの、郁代は男と何度も交わった。
男と見に行った映画館では、映画そっちのけで男の肉棒をしゃぶり続けた。その後トイレに連れ込まれると激しく犯された。個室の壁に手をつき立ちバックで突かれると、あまりの激しさに膝から崩れ落ちた。だが、そんな状態になってもなお行為は続けられ、膣内に三回出された後ようやく解放された。
その後は喫茶店に入り食事をしたのだが、そこでも行為に及んでしまった。しかも店内でである。隣に座って男のモノをしごき、指で受け止める。誰かに見られやしないかとヒヤヒヤしたが、それ以上に興奮してしまっていたのも事実だった。
食事を終えるとホテルに行き再び交わることになった。部屋に入るなりベッドに押し倒されると、服を剥ぎ取られ全裸になった状態で責められることとなった。全身をくまなく愛撫され舐められた後、クリトリスを強く吸われたり甘噛みされたりしているうちにすっかり蕩けてしまっていた。そこから挿入されてからはあっという間だった。何度達したか分からないほどイカされ続け、最後には失神してしまったほどだ。
またあるのときは男と江ノ島デートをした。
江ノ島に向かう電車内で痴漢プレイをして、我慢できず途中で降りて駅の多目的トイレで致したりもした。そのせいで江ノ島に着いたのはすっかり日が昇り切ってからになってしまった。
その後も、観光名所を巡っている間もずっと絡み合っていた。恋人のように腕を絡めて、周囲に見せつけるように塩ソフトを互いに口移しで食べさせ合ったり、たこせんべいを食べて喉が渇いた男の為に、唾液を飲ませたりとやりたい放題であった。
そして神社を訪れたときには、境内の隅っこにある人気のない場所に行くとそのまま青姦を始めてしまった。青いワンピースの裾を咥えて、トロトロになったおまんこにちんぽを突っ込まれて喘いでいるところを、たまたま通りかかった男の子に見られたこともあったが、むしろ興奮したのか激しく突いてきたくらいだ。
こうして一日中ハメっぱなしで過ごしたせいで、終わった頃には足腰が立たなくなってしまって大変だった。
そんな爛れた性活を送る、郁代のスマホのフォルダは男とのハメ撮り写真でいっぱいになっていた。中には動画もあって、男の視点から郁代を写したものや、テーブルなどに置いて後ろから突かれている場面などが記録されている。最初は男に脅されていやいや撮らされたものだったものの、今では自ら進んで撮影するようになった。郁代が特にお気に入りなのは駅弁スタイルで繋がっているときの写真だ。結合部が丸見えになっており、笑顔でピースする姿に男は大興奮で、その日は夜通し愛してくれた。
その他にも様々な場所で撮った写真を保存してある。二人で一緒にお風呂に入っている写真、浴衣を着て男のちんぽにキスしている写真、ラブホで裸のまま眠っている写真など様々だ。どれもこれも幸せそうな笑顔を浮かべており、とてもじゃないが援交中の女子高生とは思えない。しかし、それは紛れもない事実であり、これが今の喜多郁代の姿なのだ。
そんな生活を続けていくうちに、次第に郁代に変化が現れ始めた。最初に気付いたのはやはり母親だった。娘が最近妙に色っぽくなった気がするのだそうだ。もともと美人で胸以外のスタイルも良い娘だったが、最近はそれに拍車がかかっているように見えるらしい。
次に友人達も郁代の変化に気付き始めた。以前と比べて化粧の乗りが良くなっているし、肌も綺麗になっている。何よりも表情が明るくなったような気がするのだ。以前はどこか陰のある感じだったのが、今は眩しいくらいに、明るい印象を受ける。また、男との付き合いを優先して放課後に遊ぶことも少なくなっていき、今では挨拶や事務的な会話を交わす程度になってしまっていた。
今まで積み上げてきたものを崩していきながらも、それでも彼女は幸せそうに笑うのだった。
そしてある日のことーーいつものようにデートの待ち合わせに場所に着くと男はすでに待っていた。謝罪をして、腕を組みホテル街へと歩いていく。その途中、前から三人の少女が歩いてきた。二人は見知った人物で、もう一人のピンクの髪の少女はーー、覚えのない少女だった。
二人に顔を見られないように、男の腕にぎゅっと抱きつくようにして身を寄せる。すれ違う瞬間、三人の会話が聞こえてきた。
「やっぱ、いつまでもインストってわけには行かないよね」
「ぼっちが歌えば解決するのに」
「むむむ無理ですよ、そんな私なんて……」
そして、すれ違う瞬間、一瞬だけピンク髪の少女と目が合ってしまった。胸の奥が騒ついた。言葉にできない気持ちを抱えながら歩いていると、急に立ち止まった男が声をかけてきた。
「どうしたの? 大丈夫?」
「え? あ、はい大丈夫ですっ!」
「そう? ならいいんだけど……」
そう言って郁代は再び歩き出したのだ。
この胸の騒めきの消し方を郁代はもう知っていた。
男の手を引いてホテルに入ると、シャワーも浴びずに郁代は言った。
「どうぞ、私を滅茶苦茶にしてください♡」
今日も淫らに郁代は歌う。
彼女の部屋で、埃を被ったギターケース。
その中の多弦ベースが音を鳴らすことは二度となかった。
今回のような続き物の投稿はどのようになっていると見やすい?
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このまま、他の話に混ぜて投稿
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続きものは並び替えて前後になるように投稿
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他の小説と分けて、別作品として投稿
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