※この作品はR-18です。

もし、あのとき、あのあと少女たちの身に悲劇が√   作:クラーク・マッケンジー

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原作「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(書籍版、アニメ版)」
33の続きです。


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34 もし、マーシャが催眠にかかったアーリャの姿を知ってしまったら√


 

 

 放課後の生徒会室。チークターク、秒針の動きも緩慢に感じるほど長閑な時間が流れていた。

 

「ーーャさん」

「…………」

「ーーマーシャさん。マーシャさん!」

「ーーッ! あれ? 久世くん、どうかしたの?」

「いえ、どうかしたのはこっちのセリフですよ? 目を開けたまま微動だにしないから心配しましたよ」

「えっ? あっ、いやだ、ほんとうに?」

 

 久世に自分が呆けていたと指摘されたマリヤは、少し気恥ずかしそうに頰を赤らめながら慌てて机に広げた書類を確認する。

 幸いにも書類をダメにはしていない様で、マリヤは胸を撫で下ろした。

 

「マーシャさんは大丈夫ですか? 最近、よく眠そうにしていますけど」

「あ〜、うん、ちょっとね。ちゃんと寝る時間は取れてるんだけど、眠りが浅いみたいなのよぉ」

 

 これまでのルーティンを崩したわけでもないのに、朝起きてもマリヤの身体にはずーんと倦怠感が残り続けていた。

 

「そう、ですか。何が原因か分かればいいんですが……」

「んん〜、わたしもこれっといって心当たりがないのよね」

 

 顎に指を当てて考え込むマリヤ。彼女も何もしていないわけではなくて、睡眠環境を変えてみようと、寝る前にホットミルクを飲んだり、妹であるアリサから勧められた「睡眠の質を向上させるアロマキャンドル」を使ってみたりと色々と試していた。しかし、一向に効果は無く、むしろ日に日に悪化して言っているような気がしていた。

 

「疲れや、睡眠環境が原因ではないのなら、あとは、ーー精神的なストレス、とか?」

「精神的ストレス……」

「何か困ってることってあります? 俺でよければ相談に乗りますよ」

「ありがとう。でも、……それもないのよねぇ」

 

 マリヤは久世の申し出に少し考えてから答える。悩みと言われ彼女の頭にはアリサの姿が浮かんだが、『アリサのことを人に相談してはいけない』し、『アリサに関することはマリヤにか解決できない』、『他人が関わると自分もアリサも不幸になる』のだから、政近に相談などしない。

 

「そうですか……。まあ、なんかあったらいつでも言ってください」

「えぇ、ありがとう」

 

 久世に心配されていることにマリヤは心が温かくなり、微笑む。その笑顔に釣られて政近の顔もほころぶ。

 放課後の幸せな時間を噛み締めてマリヤは家に帰る。

 

「ただいま〜」

 

 ほわほわの声が玄関からリビングへ続く廊下に響く。しかし、「おかえり」の声は返ってこない。妹のアリサは学校帰りに寄り道をするタイプではなかったのだが、最近は帰宅時間がマリヤより遅くなることがほとんどだった。

 

「アーリャちゃん、毎日どこに行っているのかしら……」

 

 政近と一緒にいるのではと思っていたのだが、どうやらそういうわけではない様で、マリヤの感情は安堵と不安でごちゃ混ぜの状態だった。

 カバンを置いて着替えたマリヤはベッドの上で寝転がり、アリサに似た猫のぬいぐるみを抱きかかえる。

 

「ハァ……」

 

 悲しげな溜息は、静かな部屋に溶けて消えた。しばらく悶々とベッドの上で寝返りをうったりしていたが、気がつけば眠ってしまったらしく次に目覚めたときは時計の短針は11と12の間を指していた。

 

「ーーッ! アーリャちゃん!」

 

 マリヤが飛び起きて部屋を出たのと同時に、ガチャっと玄関の扉が開いてアリサが帰ってきた。

 

「ただいま。マーシャ」

「おかえりなさ〜い、アーリャちゃん」

 

 玄関の扉を開いたら目の前にマリヤがいたアリサは、一瞬驚き固まったがすぐいつもの表情に戻った。

 

「もう、こんな遅くまで出歩いてどこ行ってたの?」

「別に、どこでもいいでしょ」

「……うぅ……アーリャちゃんが冷たぁい……」

 

 マリヤはアリサが心配でたまらないのだが、あえていつもの様にチークキスして抱きしめる。

 

「はいはい、心配かけて悪かったわよ。前に言ったでしょ。スポーツを始めたって」

「スポーツ……」

「それで、練習というか本番が盛り上がっちゃってもう一回、もう一回ってやってたら遅くなったの」

 

 アリサは優しくマリヤの腕をタップする。体を離しながらマリヤはアリサの顔色を窺う。

 

「本当に?」

「本当よ」

「……なら、いいけど」

 

 アリサもこれ以上言う気はないのは伝わったのか、渋々引き下がるマリヤ。てとてとと廊下を進み部屋に入ろうとするアリサに、マリヤはまた声をかける。

 

「アーリャちゃん」

「何?」

「……おやすみなさい」

「……おやすみ」

 

 そう言ってアリサは自分の部屋へ入っていった。その後ろ姿を見送りながらマリヤは小さく溜息を吐いた。

 マリヤの感じる不安は増すばかりだ。日に日に帰宅時間が遅くなっていること。家での勉強時間が減っていること。シャワーを浴びたのかアリサの身体から漂う他所のアメニティーの匂い。何かを隠す様に強くなる香水の香り。何より、マリヤの姉の勘が何か良くないことが起こっていると訴える。

 しかし、それが何か分からない。

 

「はぁ、どうしたらいいのかしら……」

 

 キャンドルに火をつけ、ぼふんっとベッドに腰掛けため息をこぼすマリヤ。部屋に漂う甘いアロマの香りが思考を溶かしていく。マリヤはぬいぐるみを抱きしめながら再びベッドに身体を沈める。そして、今度は深い眠りへと落ちていった。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「ただいま〜。あっ! アーリャちゃん、先に帰っているのね」

 

 何日か後、生徒会の仕事を終えたマリヤが帰宅する。

 玄関に綺麗に整えられた靴、バスルームから響くシャワーの音。珍しく今日はアリサの方が先に帰宅しているようだ。

 

「……? なにかしら? この匂い……」

 

 そのことに喜ばしく思いながらも、マリヤは違和感に眉を顰める。

 もしマリヤが犬猫であったならそれを「知らない雄に縄張りを荒らされた」、「マーキングされた」と正しく言葉にできただろう。しかし、男を知らない彼女はその匂いの原因を探ろうと強く匂いの残る場所へと自然に足が向かう。

 

「誰かいるの〜?」

 

 半開きになった扉の先、アリサの部屋を除くとムワッとしっけた空気がマリヤの鼻腔を刺激する。

 

「これ、なんの匂い……?」

 

 消臭剤の匂いの中に微かに香る塩素系の漂白剤のような、しかしどこか生臭く感じる匂い。マリヤは鼻をつまみながらアリサの部屋へと入る。

 この匂いの元はどこか、嗅ぎたくは無いが鼻を使って探し歩くマリヤはベッドのすぐ側、ゴミ箱に目がいきーー、

 

「何かしら……、これ……?」

 

 中から水風船の様な何かを取り出した。それの周りは濡れていて、ゴミ箱の中は生臭さが充満している。

 

「……、くんくん」

 

 何かは分からないが、これはあまりよくないものだと察するマリヤ。しかし、アリサのことが心配な彼女はそれの正体を突き止めようと匂いを嗅いだ。

 

「ーーッ! ケホッ、ケホッ!」

 

 生臭く、生理的に受け付けない匂いに思わず咳き込むマリヤ。

 

「もう、なんなのよ……」

 

 それをゴミ箱に戻そうとしたマリヤの視界の端で何かがピカリっと光った。

 

「カメラ……」

 

 部屋の陰に置かれていたのはビデオカメラだった。アリサが買った物だろうかと、それを手に取ったマリヤが電源スイッチに手を伸ばすとーー、

 

「マーシャ〜? 帰ってるの〜?」

「ッ! うん! アーリャちゃん、ただいま〜」

 

 部屋の外、バスルームの方から、アリサの声が聞こえた。部屋を飛び出して、返事をすると急いで自分の部屋に戻った。

 

「も、持ってきちゃった……」

 

 マリヤの手にはアリサの部屋のゴミ箱から取り出したモノとビデオカメラ。姉妹とはいえ、勝手に人のものを持ち出してしまった。そんな罪悪感と、それ以上に感じる嫌な予感にマリヤは震える。

 

「うぅ……どうしよう……」

 

 そうこうしているうちに、アリサがバスルームから戻ってきた。

 

「マーシャ? 何してるの?」

「あ! アーリャちゃん!」

 

 部屋の入り口に立つアリサを見て、思わず手に持っていた物を背中に隠すマリヤ。

 

「な、なんでもないわ!」

「……そう? ならいいけど。おかえりなさい」

「う、うん。ただいま、アーリャちゃん」

「ご飯準備するわね」

 

 そう言ってアリサはキッチンの方へ向かう。マリヤはホッと胸を撫で下ろし、とりあえずはもっと見つかりづらい場所に隠そうと、ベッドのマットレスと布団の間に押し込んだ。

 

「マーシャ先に食べ始めちゃうわよ〜」

「べ、べつにぃ。い、今行くね」

 

 再び声をかけられて慌てて部屋を出るマリヤ。アリサはそんな姉の姿を光ない瞳で見つめていた。

 

 ◇◆◇◆◇

 

『ーーオゥ! オラッ! 』

『ーーあっ♡ そんなっ♡ 激しいっ♡ 』

『ーーオラッ! イケッ! 』

『ーーあっ♡ イクっ♡ イッちゃうぅーーー♡♡ 』

 

 ビデオカメラに収められた映像には、一人の男に後ろから組み敷かれるアリサが映っていた。男は激しく腰を動かしながら、アリサの身体を貪っていく。

 

『ーーあっ♡ イッてるっ♡ イッてるからぁ♡  ♡ 』

 

 男の腰の動きに合わせてアリサは嬌声を上げながら、ビクビクと身体を震わせる。腰が腰を中心に波打つアリサの身体、下半身を中心にシーツにシミが広がって行く。そんなアリサを男はさらに攻め立てる。

 

『おい! 勝手にイキやがって! 俺がまだイってないだろッ! 』

『ご、ごめんなさいっ♡ 勝手に一人で気持ちよくなって♡ ごめんなさいっ♡♡ 』

『ごめんじゃねぇよ!! オナホの癖にっ! オラッ! 』

『あぁ♡ イーーーーッ♡♡」

 

 そして、男が一際大きく腰を打ち付けると、ブルルッと腰を振るわせる。

 

『うっ♡ ぐふっ♡ 』

『ブフッーー、くぅ……お、おふっ、オゥ、オォオ! 』

 

 グリグリとアリサの白い後ろ尻に、ちじれた陰毛をジョリジョリと擦り付かせながら、最後の一滴まで擦りつけようと腰を動かす。

 

『ーーはぁ♡ はぁ♡ 』

 

 ずるりっと男のモノが引き抜かれると同時にアリサは脱力してベッドに突っ伏した。そんなアリサの尻を男はパァンと叩く。

 

『あんっ♡ 』

 

 叩かれた刺激でアリサは軽く絶頂し、ピュッっと吹き出した淫液がシーツにシミを作った。

 

『いつも言ってんだろ? 射精してもらったらどうすんだよ! 』

『ご、ごめん、なさい』

 

 ベッドの上を這う様にして、アリサは男の股座までたどり着くと、白く泡だった男のモノから、ナニかを外していく。

 

『ふへへ、めっちゃ出たなぁ。ゴムパンパンじゃねぇか』

『ね、ねぇ……。なんで、今日は避妊具をしているのかしら? 』

 

 コンドームの口を縛りながらアリサは男に尋ねる。

 

『つけてる方が気持ちよくなるためだけにセックスしてるって感じがして興奮するだろ? 』

『そうかしら? 私は生でした方が気持ちいいし、興奮するけど……」

『どすけべだなアーリャは』

『そうね、誰かさんのせいですっかりどすけべになっちゃったわ。ーーんっ、ちゅ♡ 』

 

 男の孕ませ汁がたっぷり溜まったコンドームをベッドの端に置く。そこにはすでに同じ物が3つ程置かれていた。アリサは男のモノを頰に擦り付け、キスをする。そして、ゆっくりと口に含んでいく。

 

『んちゅ♡ ゴムのあじ、にひゃい、れろぉ♡ ぢゅるっ♡ 』

『あぁ〜いいぜ〜』

 

 男はアリサの頭を撫でながら気持ちよさそうに目を細める。そんな男の様子に気を良くしたアリサは、さらに激しく頭を動かしていく。

 

「ーーッ!」

 

 マリヤは胃から湧き上がる吐き気に口を抑える。

 

「けほッ! けほけほッ、はっ、はぁはぁーー」

 

 画面越しの妹の行為を見て、自分の口の中にまで男のモノが入れられている様な錯覚に陥ったマリヤは、思わず咳き込んでしまう。

 

「アーリャちゃんが……こんな……っ」

 

 先ほど手に取ってしまった、匂いを嗅いでしまったモノがなにか知ってしまい、マリヤは泣きたくなる。

 

「うぅ……、こんなことって……」

 

 妹に恋人が出来ただけなら、寂しさを感じはしてもここまでショックを受けることは無かっただろう。しかし、もしアリサに恋人が出来るなら、相手はきっと政近だとマリヤは思っていた。何より、恋人相手だとしても、妹がこんな行為に及んでいるなんて、彼女は夢にも思っていなかった。

 

「こんなの……、うそよ……」

 

 しかし、現実は無情にも突きつけられる。

 

『ーーんちゅ♡ はぁ♡ もう、いいかしら? 』

『あぁ〜最高だぜ〜』

『すっかり元気になったわねーーんっ♡ ちゅ♡ 』

 

 アリサのお掃除ーーというより口淫によってはち切れんばかりにパンパンになった男のモノ。

 

『本当にすごい……♡ 毎日、何回出してもずっと固いままじゃない』

『へへっ、アーリャのおまんこが最高で、何回だって射精できちまうぜ』

『もうっ、恥ずかしいこと言わないでよ♡ 』

 

 アリサは男のモノを手で優しくシゴキながら、その先端にキスする。

 

「ーーッ!」

 

 マリヤはまた吐き気がこみ上げてきて、ビデオカメラから顔を背けた。

 

『う゛ぅ……♡ あっーーああっ♡ 』

 

 吐き気が引くまで何分と経ってやっとマリヤは落ち着きを取り戻したころ、小さな画面では、一際大きい嬌声が上がっていた。

 

『ーーあっ♡ んっ〜ぅ♡ あっ、ああっ♡♡ 』

 

 ディスプレイに広がるのは最愛の妹と醜悪な雄が混じり合う光景であった。

 パックリと開いた涎まみれのアリサの秘所が、天井を向いた男の真っ赤でまん丸な亀頭を飲み込んでいく。真っ赤に膨れ上がったソレを、アリサの秘所は難なく根元まで咥えこんだ。

 

『あぁ〜、相変わらずすげぇ締めつけ。腰振りも最高じゃねーか』

『ふふっ♡ 私、こういうのも優等生だったみたいね♡ 』

『ぶふっ! そんなバカみたいな格好してて優等生とか、他の奴が聞いたら笑いもんだぜ』

『ーーッ♡ あっ♡ んっ♡ 』

 

 カメラが男のモノを根元まで飲み込んだアリサの秘裂から、白いウエスト、豊満なバストを写す。そして、最後に彼女の顔が大写しにされた。

 

『ーーッ♡ 』

 

 アリサの頰は赤く上気し、蕩けた瞳にはハートマークが浮かんでいた。口元はだらしなく緩み、小さな舌がチラチラと見える。何より、普段はしないハーフツイン、その根本で揺れる見覚えのあるピンク色のゴムがマリヤの目に焼き付いた。

 

『ーーあっ♡ んっ♡ あぁ〜っ♡♡ 』

 

 新雪のような穢れ一つない白い太腿を大きく開き、蹲踞の姿勢で無垢と淫美の境界を見せつけるアリサ。雄根をすっかり男専用のコキ穴になった柔肉で舐るために、上下に動くその様はあまりにも卑猥だった。

 

『ーーんぁあっ♡ あっ、奥ぅ♡ あんっ♡ 』

 

 手を後方について結合部を見せつけながら腰を前後に動かすアリサ。その度に種汁で膨らんだ髪留め(コンドーム)が揺れる。

 

『ーーあっ♡ んっ♡ あぁっ♡♡ ♡ 』

『ははっ! 勿体ねぇからそれで髪結べって言ったが、本当にするとはなぁ! 』

『だ、だって♡ んんっ♡ すっごくっ♡ 興奮するって、思ったからぁ♡ 』

『それでも、まんこ汁塗れのゴムで髪結ぶかぁ? 髪は女の命じゃねぇのかよ』

『あぁ♡ 髪とかどうでもいいっ♡ あなたが興奮して、私で気持ちよくなってっ♡ それで、精液ぃ、びゅーって、してくれればっ♡ いいんっ♡ だからぁ♡♡ 』

 

 アリサの腰の動きはより激しく、より淫らに、よりいやらしくなっていく。

 

『あ゛っ♡ あ゛っ♡ おぐっ♡ ごりごりするのっ♡ いいっ♡ 』

 

 アリサは男の腰の上で、激しく腰を振り乱し、その豊満なバストをブルんブルんと揺らしながら、快楽に顔を歪ませる。

 

『お゛ぉ♡ お゛っ♡ お゛ほっ♡ 』

『おいおい、お前ばっか楽しんでんじゃねーよ! 』

『あひっ、あへぁ♡ ごめっ♡ ごめんらひゃいぃ♡ 』

 

 ばちゅんばちゅんっと、肉と肉がぶつかり合う音。アリサの秘所から溢れ出る淫液は泡立って白く濁っている。

 

『ーーッ♡ あっ♡ ああっ♡♡ い、イクっ♡♡ もうダメ♡ イッちゃうっ♡♡ ♡ 』

『お前がイッたら俺も射精すっからな! いいのか? 生膣射精しちまうぞっ! 』

「っ! だ、ダメッ!」

 

 録画と分かっていながらもマリアは思わず叫んでしまった。しかし、その願いも画面の中のアリサには届かない。男の種付宣言に対して、最愛の妹はより激しく腰を打ち付けることで答えた。

 

『ハハッ! そんなに俺の精液が欲しいのか! 』

『欲しいぃ♡ だってっ♡ 子宮口ぃ、ズンズンされてっ、熱いのっ♡ 奥で感じるのが、一番気持ちいいのっ♡ だから、中で射精してぇ♡♡ 』

『このドスケベが! お望み通り、中に出してやるよ! 孕ませてやる! 俺の精液で孕みやがれ!! 』

『うん♡ 出して♡ いっぱい出してぇ♡ 私のおまんこ、あなたのザーメンいっぱいちょうだい♡♡ 』

 

 アリサの激しい動きに男の方も限界が近くなってきたのか、腰の動きをさらに早める。

 

『うほっ! で、射精るッ! 』

『うんっ♡ あんんっ♡♡ くっ、ああっ♡♡ 私もッーーッ♡ 』

 

 子宮から脳天まで突き抜ける快感に、淫靡な腰使いで男の上で胤乞うアリサの動きが止まる。

 

『ぶっ! う゛ぁっ! はっら、めぇ!! ぶぅーーッ!! 』

 

 激しく蠕動するアリサの膣内に、男は獣の様な呻き声を上げながら、

 

『あぅーーーっ♡ Я кончаю♡♡ 』

 

 なんの遠慮もなく男のモノから勢いよく放たれた精液が、アリサの子宮に叩きつけられる。

 

「あっ♡ あっ♡ あっーー♡」

 

 ドクッ、ドクッドク。何度も弾けるように繰り返される射精。

 天井を見上げ、精液が注ぎ込まれる度に身体を震わすアリサ。その瞳にはハートマークが浮かび、だらしなく開いた口元から涎が垂れた。

 

『ぶふうーーッ、ぶぅーーッ。ぐっ、ぜっ、ぜぇ、はぁ……、はぁ……』

 

 アリサに種付た男は、彼女と交わったまま、息を荒くして天井を睨みつける。

 

『ーーッ♡ あ、ああっ♡♡ はあっ、はぁ、ん、はぁ♡ 』

 

 絶頂の余韻に身体を痙攣させながらアリサは男の胸に倒れ込む。

 額に張り付いた髪。男の吸気に混じる甘く淫靡な汗の香り。

 先に息を整えたアリサは男の顔の両側に手を突き、ゆっくりと身体起こす。性器を交えたままの二人の間で濃密で甘露な空気が漂う。

 

『ぜぇはぁ……、ぜっぇはぁーーぇ』

 

 息が絶え絶えな男は、舌苔まみれの白い舌をガタガタの前歯の間から、だらしなく垂らし、ゼーハーと肩で息をしている。

 

『ーーん♡ ちゅ♡ 』

 

 アリサは吸い込まれるように男の口元に顔を寄せると、そんな男の蛞蝓のような舌先にキスしてーー、

 

『んちゅ♡ ちゅ、ぢゅる♡ ぢゅづるるるーー♡♡ 』

 

 そのまま麺を啜るように飲み込んだ。

 

『んっ♡ ぢゅるっ♡ んぢゅ、くぢゅ♡ ぢゅるるるーー』

『んぐっ! んぐっ、んぐ』

 

 魂が抜けるような激しいアリサの舌フェラ。

 彼女は口内で飴玉を転がすように、男の舌を舐めしゃぶり、吸いつき、甘噛みする。

 舌だけでなく、ぷりぷりの唇も、白く整った歯も内頬もアリサの全部を使って男の舌に奉仕する。

 

『んちゅ♡ ん、はぁ……、んっ♡ ぢゅう、ぢゅる、ぢゅーー♡ 』

 

 舌で感じるアリサの熱くて甘い唾液。溶けて飲み込まれて、蕩けてしまうアリサによる口を使ったセックスに為されるがままな男。

 

『んっ♡ ちゅ、ぢゅっ♡ んく、はぁ……、んんっ♡ 』

 

 アリサは自分の膣内で男のモノが再び熱を持ったことを感じると、最後に男の唇にキスを落とすと男の胸に手を突いてゆっくりと身体を離す。

 

『ふふっ、ごちそうさま♡ 』

 

 どこか挑発的な笑みを浮かべるアリサ。

 どちらの唾液か、テラテラと光沢を帯びた唇を先程まで男の舌を犯し尽くしていた真っ赤な舌が舐める。

 

『ふふん、すっかり私のテクニックで骨抜きね』

 

 小馬鹿にしたような、それでいてどこか嬉しそうな笑みを浮かべるアリサ。

 

『少し前まで処女だった女に、こんなにされちゃうなんて、男としてどうなのかしら? 』

『……、ぅ……、う』

 

 男はアリサの煽りに言い返すことなく、小さく呻く。

 

『ふふっ、情けないわね。こんなことで、私を孕ませるなんて本当に出来るのかしらーーきゃっ! 』

 

 突然、アリサの言葉を遮り、彼女を跳ね除け男が身体を起こす。

 体重差を活かし、アリサをベッドにうつ伏せに組み敷くと、

 

『あら、怒った? でもーー』

『ケツ上げろ』

『……ハイっ♡ 』

 

 媚びるように桃尻を捧げるアリサ。男は、無言で差し出されたそれを両手で掴む。力一杯握られた尻たぶの間から覗く、幾度となく男のモノを受け入れていた淫唇。数週間前の男を知らない「孤高のお姫様」と呼ばれていた頃の薄い桃色の筋だったそれは、大きく口を開け男の肉棒を求めて蜜を垂れ流す、淫らな色へと変わっていた。

 

『ああんっ♡ 』

 

 アリサは男を誘うように高く上げた尻をゆっくりと左右前後に振る。何度も自分に性を吐き出し屈服させてきたオスからの命令にアリサのメスが反応し、自然と媚び腰が震え愛液がだらだらと垂れ続ける。

 そんなすっかり男に開発され尽くした、専用おまんこに、男のモノが突き立てられた。

 

『ーーん゛お゛っ♡ 』

『オラッ! オラッ! 』

『あ゛っ♡ おごっ♡ お゛っ♡ 』

 

 ベッドに額をを埋めて獣のような声を上げるアリサ。男に突かれる度、シーツがズレて垂れた涎で水溜りを作った。

 

『お゛っ♡ お゛ほっ♡ しゅ、しゅごい♡ はげしっ♡ ん゛お゛っ♡♡ ♡ 』

『くそがよぉ、調子乗りやがって。抱き潰してやるからなっ!! お前が孕むまでっ! もう、抜かねええぞっ! ここを、一生俺の精液便所にしてやる! 』

 

 アリサの腰を力強く掴みながら、男はただ一心不乱に腰を振り続ける。

 

『お゛っ♡ お゛っ♡ ん゛お゛ーーぉ♡♡ 』

 

 湿った肉の音と獣のようなアリサの声がビデオカメラから響く。

 

『ーーおっ♡ おっ♡ あっ、あっ♡ あぅうッーー♡♡ ♡ 』

 

 人間の男女のものでない、バックで行われる二匹の性に溺れた獣の交尾は続く。

 

『お゛っ♡ あっ、あ゛あ゛っ♡♡ 』

 

 画面の中で大きく口を開けたアリサが絶頂に達する。ピンッと肢体を突っ張り、ビクビクと痙攣する。男の方も限界が近いのか腰をぶるりと震わせると一際大きく腰を突き出してーーー、

 

 ◇◆◇◆◇

 

 いつの間にかバッテリーが切れたのか、画面は暗く野獣の交尾の音は聞こえなくなっていた。

 

「ーー……ぉぅ」

 

 顎から垂れる胃液だけの透明な吐瀉液がマリヤのパジャマを押し上げる乳房を濡らす。

 

「……ぅ」

 

 座り込んでいたマリヤは脂汗を流しながら、ふらふらと立ち上がり壁に手をついて部屋の外に出る。自室の外は暗く、冷たい廊下をヒタヒタとバスルームへ向かう。

 

「ーーぁ」

 

 震える指で、ゆっくりとパジャマを脱ぐと溜めてあった湯船に身体を沈める。すっかり緩くなったお湯は、マリヤの身体からゆっくりと熱を奪っていく。、

 

「……っ」

 

 水面に一滴、また一滴と涙が落ちた。

 

「ーーっ、ぐすっ」

 

 家族を起こさないよう、マリヤは声を殺して泣いた。

 

「ひっく、ぐすっ」

 

 ゆっくりと瞼を抑える指の間から熱い涙が浴槽へ落ちる。マリヤは湯船の中で膝を抱えて丸くなる。昂った心が、熱を持った身体が冷めていくのを、ただじっと待っていた。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「っ!」

 

 不意にカップを洗う政近の手とマリヤの手がぶつかる。

 マリヤが弾かれたように、バッ! っと持っていたソーサーごと勢い良く手を逃す。彼女の手をすっぽ抜けた皿は床に叩きつけられパリンッと乾いた音を立てて砕けた。

 

「あ、す、すみまーー」

「ごめんなさい! すぐに片付けるわね!」

 

 そう言って割れた皿に駆け寄り、破片へ手を伸ばすマリヤ。

 

「ーっ、痛っ……」

「ちょっ! 大丈夫ですか!?」

 

 しかし、破片の鋭い断面で指を切ってしまったのか、マリヤは指先を抑えて蹲る。慌てて駆け寄る政近。痛みを抑えつけるように強く握られた指の隙間から、家庭科室の床に澄んだ緋色の雫が滴り落ちた。

 

「とりあえず、血を止めないと。これ、洗濯したばっかの綺麗なやつなんで使ってください」

「え、えぇ……ありがとう」

 

 政近から差し出されたハンカチを、マリヤは傷口に当てる。

 

「ちゃんと止血しないとですね。破片は俺が後で片しときますから保健室に行きましょう。立てますか」

「え、えぇ、大丈夫よ」

 

 ゆっくりと、赤が布地を染めていく。マリヤは政近に支えられ立ち上がると、二人で保健室まで歩く。幸い傷は縫う程のものではなく、校医の手で迅速な処置が行われた。

 

「じゃあ、俺片付けあるんで行きますね」

「えぇ、ご迷惑をおかけてしまってごめんなさい。ハンカチは……、新しいものを買って返すから」

「そんなっ。本当に気にすること無いですから」

 

 政近の言葉に申し訳なさそうな顔を浮かべ、深々と頭を下げるマリヤ。そんな彼女に政近は軽く手を上げて答えると、割れた皿を片付けるために家庭科室へと戻った。

 

(催眠の件、謝罪するタイミングを完全に逃しちゃったな)

 

 マリヤの最近の挙動不審な様子や、今回の過剰な反応の原因が、この前の催眠騒動によるものだと察していた政近は床の片付けをしながら、そんなことを考えていた。しかし、謝罪の機会はいずれまたあるだろうと、政近は片付けを優先しまった。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「じゃあ気をつけて帰るのよ」

「うん、分かってる」

 

 面談を終え母親と別れ帰路に着くマリヤ。

 

「アーリャちゃんが、心配しないといいけど」

 

 指を切ったせいで、マリヤの母は大層心配してしまい、面談中もずっとソワソワしていた。そして、アリサに、、、

 

「はぁ……」

 

 そんな母と妹の様子を思い出し、ため息を吐くマリヤ。

 

「……アーリャちゃん」

 

 陰鬱な気持ちは最悪な記憶を蘇らせる。最愛の妹の認め難い痴態。他の誰かであれば浅ましいと思いわ。それがアリサであったなら、彼女のことを他の誰よりも理解しているーーと思っていたマリヤは、だからこそ、あのカメラに収められた光景が信じられなかった。

 

「……もし、相手が久世くんなら、……」

 

 アリサが政近を憎からず思っていたのは知っていた。彼が相手であったなら、マリヤも胸が痛みはしても、理解できなくは無い。しかし、相手は見たこともない男子。映像でしか見たことはないが、お世辞にもかっこいいとは言えない容姿、性格も言動も……な男。あんな男に最愛の妹が抱かれて、あんなに淫乱な顔で嬌声を上げるなどマリヤには到底許容できるものではなかった。

 

「あれは……、相手はどこの誰なのかしら……、ーーえっ?」

 

 階段を降りて昇降口に向かうマリヤが、ふと顔を上げるとそこには脳裏に焼きついた男ーー金城の姿があった。

 

「っ!?」

 

 同じ学校の生徒だったのか、何故ここにいるのか、アリサとの関係はーー、様々な疑問がマリヤの頭の中を駆け巡る。

 

「う、ぁ……」

 

 しかし、マリヤは金城に声を掛けられなかった。その脳裏に浮かぶのはアリサとの情事の映像。淫らに快楽を貪る妹の痴態。胸の中で渦巻く感情に喉からはうわ言のように意味をなさない音を漏らすだけ。

 

「あっ……」

 

 携帯電話から視線を外した金城が、校舎の外へと歩いていく。おそらく帰るのだろう。そう思うも、マリヤの足は地面に縫い付けられたように動かない。

 

「あ……、っ……」

 

 そのまま去っていく金城。その姿が、曲がり角に消える直前、走馬灯のように流れる痴態以外のアリサとの記憶。

 

「待ってっ!」

 

 気がつけば、マリヤはそう声を上げていた。

 その声の方向へ金城が顔を向ける。初めて会い対する二人。そのとき、マリヤが受けた印象は『嫌悪』であった。校内で、街中で向けられる。マリヤの外側に向けられた粘っこい性欲混じりの視線。それを数十倍に濃くしたような、ドロドロと絡みつくような欲望を爛々と灯す捕食者の瞳。

 

「っ!」

 

 危機感に一歩、後ずさるマリヤ。

 

「なんだ? なんか用事か、九条」

「あっ! あの……、っ!」

 

 何か言わなければ。そう思うも、喉からは掠れた息が出るだけで言葉にならない。

 

「用が無いなら行くぜ」

「あっーー!」

 

 そう言って踵を返そうとする金城。引き止めねば。今止めねば、ここで何かを言わなければ取り返しのつかないことが起こりそうな予感がする。そんな強い焦燥感がマリヤの身体を動かす。

 

「あのっ! あなた、アーリャちゃんとお付き合いしているのかしら!?」

 

 言ってから「しまった」と後悔した。こんないつ人が来てもおかしくない場所でする会話ではない。

 

「あぁ、アーリャな。別に付き合ってねぇよ」

「っ! う、嘘よ! だって、アーリャちゃんと貴方は……、その……」

「へぇ、アーリャから何か聞いてんのか?」

「っ! 聞いては、いないけど、その……本当はお付き合いしているのよね? だから、その、あんなことも……、しているんでしょう?」

 

 二人の情事の光景がフラッシュバックする。

 

「本当に付き合ってねぇよ。アーリャは俺のオナホってだけだ」

「オナ、ホ……?」

 

 聞き馴染みのない単語に、マリヤは首を傾げる。

 

「あぁ、学園の聖母様はオナホなんて知らねぇか。オナホってーのはオモチャだよ。俺のチンポしごいて気持ち良くするためのオ・モ・チャ!」

 

 下品な笑い声を響かせながら、そう言い放つ金城。

 

「ーーっ」

 

 その下劣な言葉に、マリヤは言葉を失う。

 

「アーリャはよ、俺の性処理道具なんだよ。俺が呼んだらすぐ来て、俺のチンポしゃぶって、マンコで扱いく。俺のザーメン大好きな、俺の好きなときに使えるオナホ。オモチャと付き合うとかねぇだろ」

「そんな……こと……」

 

 金城の言葉が耳に入る度、マリヤの頭の中がグチャグチャに搔き乱される。自分の中で膨れ上がる嫌悪と怒りが混ざり合って、吐き気となりマリヤに襲いかかる。

 

「……アーリャちゃんが」

「んっ?」

「アーリャちゃんがそんなの受け入れるはずがないわ! あの子は、そんな子じゃない!」

「は? なに言ってんだよ。アーリャは淫乱だぜ、喜んで俺のチンポしゃぶってるとこ見せてやろうか? あいつ、俺の言うことならなんでも聞くぜ」

「違う! アーリャちゃんはそんな娘じゃない!」

 

 マリヤの脳裏に浮かぶのは最愛の妹の姿。

 

「私の知ってるアーリャちゃんは……、貴方のいうような子じゃ……」

 

 その姿が、動画の淫らで下品なアーリャにゆっくりと染められていく。

 

「違う、違う、違う!!」

 

 イヤイヤと首を左右に振って必死にその姿を否定するマリヤ。

 

「違うって、何が違うんだよ。そんなに疑うなら、動画でも見せてやろうか? アーリャが、俺のチンポで喜悦ってるとこ」

 

 金城はポケットからスマホを取り出すと、指を滑らせる。

 

「ほら、これなんかメッチャ上手く顔射出来たんだよなぁ。孤高のお姫様の顔がドロドロのザーメン塗れでよ。」

「ーーっ!」

 

 スマホに映し出された画像には、顔の右半分が黄ばんだネトネトの精液で染まったアリサ。

 

「ーーぅ」

 

 片目は滴り落ちてくる精液に塞がれているが、もう片方の眼は自分の顔に白濁液を放った種付銃の銃口に釘付けにされている。

 

「ほら、顔面性液まみれのドスケベ顔で、犬みてーに舌出して、はーっはーって浅ましくザーメン待ちしてんだろう?」

「……よ」

 

 射精後の首を垂れたチンポ。重力に引かれて亀頭の先から精液の残滓が垂れる。それを、アリサは長く伸ばした舌先で受け止め、そのままフニャッとした肉棒を口に含むとチュルチュルと音を立てて吸い出した。

 自分の顔の精液は気にもせず、男のマラのお掃除を優先する。カリの縁に舌先を這わせ鈴口にチュッと桜色のリップを添えるとアリサは満足そうに微笑む。

 

『おい、飲み込む前に口の中見せろ』

『ふぁい♡ 』

 

 顔半分が精液パックされたまま、アリサは言われたように大きく口を開き舌先から精液を垂らしながら写真の中で「あ〜」と開く。赤い舌の根元には飲み込まれず口内に溜まった黄ばんだ白濁液が溜まっていた。

 

『よし、飲んでいいぞ』

『んっ♡ ーーんくっ♡ んくっ♡ ぷはぁ、ご馳走様でした』

 

 男の許可に軽く上半身を起こし、喉を鳴らしながら精液を飲み込むアリサ。続けて顔にへばりついた、種汁を手で拭うと舌で舐め取りながら、恍惚とした表情で金城を見上げながら「美味しい♡」と呟く。

 その様子にムクムクと再び力を持ち始めた男根。

 

『……ねぇ、今日はもう終わり? 』

『んぁ? まぁ、明日提出の課題も終わってねぇしな』

『そんなの、後で私がやっておくわ。それより……』

 

 ギンギンに勃起した男のモノを一撫ですると、アリサは仰向けに寝転ぶ。ぷるんと揺れる胸、その先端の桜色の突起がピンと上を向いている。

 

『ねぇ、もう私我慢できないの♡ 』

 

 寝転んだまま、片脚を上げて両手で自らの秘所をくぱぁっと開いて見せる。

 

『もう、貴方のザーメンが入ってないと、子宮が疼いてしかたがないの』

 

 アリサの言葉に合わせるように膣口が蠢き、そこから愛液がトロリと垂れる。

 

『だから……お願い♡ 』

 

 瞬間、スマホは投げ捨てられ、大きく揺れた画面からガツンッと鈍い音を立てて床に落ちた。

 

『あ゛っ♡ あ゛ぁあっ♡♡ しゅごいぃいっ♡ チンポっ、奥までキテりゅうぅうっ♡♡ 』

『オラッ! オラッ!! もっと鳴けっ!! 』

『んぎぃっ♡ あ゛っ♡ あ゛ぁあっ♡♡ 』

『出すぞ! 全部飲み込めよ!! 』

 

 いつか聞いた、獣の交尾の音。

 

『ーーっ♡ んお゛ぉっ! 出てるぅっ♡ 子宮の奥まで精子キテルぅぅうっ♡♡ 』

「あっ、あぁ……あ」

「これで分かったか? アーリャは自分から股開く変態女なんだよ」

「いや、いやぁ……」

 

 顔を覆う掌の隙間から、嘲笑う金城と絶望に染まったマリヤの瞳が交差する。

 

「このままだと、アーリャは妊娠しちまうだろうなぁ」

「ーーっ!」

「そうすると、しばらく穴パコは出来なんのかぁ? まあ、しゃぶらせるだけでも十分使えるしなぁ」

「ーーめて」

「あぁん? なんだって?」

 

 真っ赤に腫らした瞼を見開き、茶眼に強い意志を灯して邪悪に

 嗤う金城を睨みつける。

 

「ーーやめて。これ以上アーリャちゃんに手を出さないで」

「あぁ? 何言ってんだよ。アーリャが自分からーー」

「それでもっ!」

 

 マリヤは金城の言葉を遮り、叫ぶように声を張る。

 

「それでも……、たとえ本当にアーリャちゃんが望んでいることだとしても、もう、手を出さないで。アーリャちゃんの未来を、奪わないでっ!」

 

 子を守る母熊の様な気迫と威圧感を孕む言葉。その言葉で金城の表情が一変した。

 

「……いいぜ」

「っ! 本当に?」

「あぁ、その代わりーー」

 

 金城が一歩近づくと、その圧に押されたようにマリヤは後ずさる。マリヤの手首を掴み持ち上げると、無理矢理足の間に膝を捻じ込んだ。

 

「お前の『お願い』を聞いてやるんだ。俺の『お願い』も聞いてくれるよな?」

 

 獲物を定めたその目に、マリヤの鈍い危機感も警鐘を鳴らす。逃げろと。しかし、恐怖で身体が動かないのか、それとも別の理由か、マリヤの足は床に縫い付けられた様に動かない。

 見つめ合う二人。その問いかけに固まって、頷くことの出来ないマリヤ。数回の呼吸が交わったころ、マリヤの来た階段の方から話し声が聞こえてきた。

 

「チッ! おい、お前のスマホ出せ」

「えっ? あっ」

「早くしろ」

 

 少し距離をとった金城は、慌ててポケットから携帯を取り出すマリヤの手からそれを引ったくる。

 

「後でメッセージ送るからなっ」

「えっ、あっ、ちょっと」

 

 そう言って金城はマリヤに背を向けると、逃げ去るかのようにその場を後にした。

 しばらく呆けていたマリヤだが、不意にヴーヴーとバイブレーションの音に我に返る。

 金城からかと身構えるマリヤだったが、表示された名前は『アーリャちゃん』。

 画面をタップすると、

 

「ちょっと、マーシャ!? 大丈夫? 手切ったって聞いたけど、今どこにいるの?」

「……アーリャちゃん」

「マーシャ? どうかしたの? やっぱり手が痛むの?」

「……ううん、大丈夫」

 

 マリヤの知る、優しく気高いアリサ。彼女を守れるのは『マリヤだけ』。『アリサに関することはマリヤにか解決できない』のだから。

 

「そう、なら良いけど……。本当に大丈夫?」

「……うん。大丈夫。私はお姉ちゃんだからね」

「なによそれ?」

 

 電話の向こうから、アリサの笑い声がする。

 

「じゃあ、また後でね」

「うん、また後でね」

 

 通話が切れ、ホーム画面に戻ったスマートフォンをマリヤは強く握りしめる。

 

(私が守らなきゃ……)

 

 そう決意し、スマホを強く握りしめたマリヤ。その手の中で、再びヴッヴッと振動。画面に表示された名前を見てマリヤは一瞬躊躇ったが、覚悟を決め送られたメッセージを開いた。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「おー、ちゃんときたな」

 

 アリサの処女を奪ってからすっかり常連となったホテルの一室。我が家の如くベッドに腰掛ける金城に対し、普段と違って冷たい目をしたマリヤ。

 

「言われた通り、ちゃんと来たわ。それで、あなたのお願いっていったいーー」

「おいおい、こんなとこまで来といて、わかんねぇわけねーだろ」

 

 愉悦に満ちた瞳でマリヤの全身を舐め回す金城。そのねっとりと絡みつくような視線にマリヤはゾクリと背筋を震わせる。

 しかし、『アリサが大切であるなら、金城に逆らうことは出来ない』。

 

「ーーっ、」

「まあ、ちゃんと言葉にするのは大事だよな」

 

 ゲラゲラと金城が下品に笑う。

 

「アーリャに手を出すなって言うんだ。それなら、お前がアイツ代わりに俺のモノを『世話』するのが筋ってもんだろ?」

 

 そう言って指差すズボンの股間はテントを張っていた。雄の欲望に怖気立ちもマリヤは、

 

「私が代わりをすれば、アーリャちゃんには関わらないのよね?」

「ん? あぁ、そうだな。お前が俺を満足させている限り、俺からはアーリャには手を出さねぇ。約束だ」

「ーーっ」

「なんだ? まさか、アーリャがやれて自分には出来ねぇって思ってんのか? お前に満足させる自信がねぇならこの話はなしだ」

 

 ッシッシ! っと手を振る金城。見せつける様にスマホを操作して「アーリャの番号はーー」と溢すと、

 

「待って」

 

 マリヤに止められた金城は不機嫌顔で、

 

「じゃあなんだって言うんだよ?」

 

 その問いにしばらく俯いたマリヤはポツリと呟くように答える。

 

「……わ……るわ……」

「…………あ゛? 聞こえねぇよ、もっとデカい声で話せ」

「…………できるわって言ったの」

 

 その言葉を聞き金城の顔が凶悪に歪む。

 

「できるって、どこまでだ?」

「どこまでって……」

「アーリャの、妹の為にお前はどこまで出来るんだって聞いてんだよ。その辺最初にハッキリさせておこうぜ」

 

 マリヤは俯き震えながら何とか言葉を繋げる。

 

「……妊娠するようなことは、アーリャちゃんに、家族にも迷惑になるから……」

「ほーん、それだけか?」

「……出来れば、キスだけはやめてほしいの」

「なるほどなぁ」

 

 ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる金城。

 

「まぁ、キスくらいなら許してやるよ」

「本当?」

「あぁ、それじゃあ条件の確認ついでに動画撮っとくか」

 

 金城はカメラを構えるとマリヤに近づく。

 

「……ほら、まずは名前からだ」

「……マリヤ・ミハイロヴナ・九条よ」

「学校は?」

「私立征嶺学園」

「学年とか、役職とかまとめて」

「2年G組、生徒会書記よ」

「生年月日」

「……それって必要なのかしらぁ?」

「キスと本番以外は俺の指示に従うんじゃねぇのか?」

「……生年月日は12月24日、16歳よ」

「学生証を写せ」

「……はい」

 

 鞄の中から学生証を出すマリヤ。その小さなカードをカメラの前に掲げる。

 

「今日は何しにここに来たんだ?」

「それは……」

「ちゃんと頼むぜ。お互いが納得して『契約』を結んだ。その証拠映像なんだからな」

「……金城くんの、その、お世話をするために来ました」

 

 羞恥で語尾がどんどん小さくなり、最後は殆ど口の中だけで消えた。金城はそんな様子を満足げに見ていた。

 

「具体的に世話って何をするんだ?」

「具体的にって、それは……」

「ほら、早く」

 

 早くと言われても、知識のないマリヤには何をすれば良いのか分からない。

 

「その、口で……」

「は? 聞こえねぇよ」

「く、口で……するわ」

 

 だから、マリヤは記憶に焼きついた、あの動画でアリサがしていたことをそのまま口にするしか無かった

 

「口で? 何を?」

「な、何をって……」

「だから何すんだよ?」

「そ、それは……」

 

 羞恥で耳まで赤くし俯くマリヤ。しかし、その羞恥を耐えて、

 

「く、口で……その、金城くんの男性器を、気持ちよくします」

「……クククッ。オーケーいいぞ。そうやって俺を満足させてる限り、俺も約束を守る」

 

 耳まで真っ赤にしてのマリヤの言葉に金城は上機嫌で笑って答える。

 

「じゃあ、口で頑張ってもらおうか」

 

 カメラを預けた金城が両腕を広げ、「来い」と指し示す。

 大きく開かれた両脚の間、開放のときをいまか今かと待ち侘びる金城の逸物。

 

「そうだなぁ。脱がせるとこから始めて貰おうかな」

 

「ほら」と急かす金城。その股間のモノは、ズボン越しでもわかるほど猛々しく勃起していた。

 

「……上手く出来るかしらぁ」

 

 平静を装うマリヤだが、その指先は小さく震えている。

 

「ベルト外して、チャックを下すだけだ。簡単だろ?」

「……わかったわ」

 

 震える手で金城のベルトに手をかけるマリヤ。カチャカチャと金具の音が響く中、金城はニヤニヤと笑いながらその様子を見ている。

 

「ほら、早くしろよ」

「ちょっと待ってよぉ」

 

 急かされながら何とかズボンを寛げるマリヤ。

 

「ひゃっ!」

 

 チャックを下げた瞬間、ドンっと主張を強くする金城のモノ。その勢いに驚いたマリヤは飛び退き、その拍子に尻餅をついてしまった。

 

「おいおい、ちゃんとしてくれよ」

「ご、ごめんなさい」

 

 慌てて立ち上がり再び金城の股間に顔を近づける。

 

「まだ、直接見てもないんだ。ちゃんとやれよぉ?」

 

 見上げれば、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる金城の顔。その表情に怖気付きそうになるも、ここでやめるわけにはいかないと、マリヤは覚悟を決めパンツをズラす。

 

「ひっ!?」

 

 その途端、パンツの内側から勢い良く飛び出してきた金城の男性器。

 

「なによ、コレ……」

 

 小ぶりなマリヤの手が回り切らないほどの太さと長さ。それでいて形も色もグロテスクにエラが張り、まるで棍棒のような男性器がマリヤの眼前で反り立っていた。

 

「ほらぁ、見惚れてないで口でしてくれるんだろ?」

「っ!」

 

 その先端からは既に透明な先走り汁が溢れており、その臭いは鼻の奥を強烈に刺激する。

 

「ほら、どうした? ちゃんとやってくれよ」

「わ、わかってるわよ」

 

 震える手で金城の男性器を包み込んだマリヤ。硬い芯を持ち、それでいて火傷しそうなほどに熱い。マリヤの手が痺れるほどの熱量を感じた。

 

(アーリャちゃんみたいにすればいいのよね……?)

 

 記憶の中の映像をなぞる様に、マリヤは男性器に顔を近づける。

 刺激の強いアンモニア臭と一日たっぷり蒸らされた汗、染みついた精液の香りの混じった強烈な雄の臭い。その香りに思わず顔を顰め、鼻呼吸を止めてしまうマリヤ。それでも鼻を犯す臭いを発する金城の肉棒。その包皮の周りに溜まった恥垢にマリヤの目が留まる。

 

「あぁ〜、めっちゃチンカス、溜まってんなぁ。最近はアーリャが綺麗にしてくれっから自分で洗わねぇんだよな」

「ち、ちん……?」

「小便とか、精液とかのカスが溜まったもんだよ」

「お、しょうっ! せいぇ?! そ、そんなものアーリャちゃんに!?」

 

 思わず叫ぶマリヤ。そんな様子を愉快そうに見ている金城。

 

「アーリャのやつは楽しそうに綺麗にしてくれるんだがなぁ。お前がアーリャの代わりは出来ないってなら、今からでもあいつを呼ぶが?」

 

「どうする?」と選択を迫る金城。

 

「や、やっ……やるわよ〜。アーリャちゃんのためなら……」

「なら、早くしろよ」

 

 そう言って腰を左右に振る金城。その動きに合わせてマリヤの目の前で金城の肉棒が揺れる。その先端は刺激を待つように透明な汁でテカテカと濡れ、その臭いは更に強烈になる。

 

(アーリャちゃんのためよ……。だから、これは仕方のない行為なの……)

 

 そう自分に言い聞かせてマリヤは金城の肉棒に顔を近づける。

 

(ごめんね。さーくん)

「……っちゅ」

 

 マリヤは生涯ただ一人の最愛の人にだけ捧げるはずだった唇を、自ら穢した。その事を自覚したとき、彼女の瞳から一筋の涙が溢れる。

 

「うほっ!」

 

 対する金城は鼻を大きく膨らませ、マリヤのキスの感触を堪能する。

 

「いいなぁ、アーリャのときは、最初っから『俺のことが大好き』だったからなぁ。この嫌々感がたまんねぇぜ」

 

 マリヤに恋人がいる、というのは学園では有名な話。恋人がいる女を傅かせているというその優越感が金城を増長させる。

 

「ほれ、続き続き♪早くしないと、アーリャ呼ぶぞ」

「……んっ、ちゅ、ちゅっ」

 

 二度、三度と金城のマラにキスするマリヤ。その度に金城の肉棒はビクビクと震え、ムフームフーっと鼻息は荒くなる。

 

「くははッ、あの『学園の聖女』が俺のチンコにちゅっちゅしてやがるっ」

 

 キスするたびに、陰茎の太さや熱を、奔る血管の凹凸がマリヤの唇から脳へと伝えられる。あの映像を見てもなお朧げだった雌を嬲る器官(おちんちん)が、実感を経て彼女に刻まれていく。

 

「ーーひゃっ!」

 

 マリヤの鼻先にベトっと何かが張り付いく。それはカリ首に溜まった金城のチンカスだった。一瞬感じた鼻を貫くほどの刺激臭に思わず悲鳴をあげるマリヤ。

 

「聖女の顔をチンカスティッシュにしてやったぜ」

「っ! ……」

 

 怒りに震えるマリヤだが、金城の肉棒は依然として天を衝くように勃起し続けている。その先端から溢れる先走り汁が、彼女の鼻筋に糸を引きながらポタポタと垂れる。

 

「ほら、アーリャの代わりすんだろ? なら、チンカスなめとって、しっかり綺麗にしろや!」

「……んっ、れぉ」

 

 控えめに舌を出し、ペロッっと金城の亀頭冠にこびり着いた恥垢を舐め取る。

 

「ーーんぐっ! げほっ! ごほっ!」

 

 その途端、舌の上に広がる強烈な苦味と、むせるほどの雄臭がマリヤの口内を蹂躙する。

 

「げほ! ごほっ!」

 

 何より、自ら男性器の汚れを舐め取った、という行為の衝撃が彼女の精神を揺する。

 

「おいおい、ちゃんと綺麗にしろよ。アーリャはもっと嬉しそうに掃除してくれるぞ」

「そ、そんな……ことっ! 言われても……」

「出来ないなら、それでもいいけどな。俺は困らないし」

「ーーっ! ……やるわ」

「なら、早くしろよ」

 

 先ほどよりも大きく舌を伸ばし、陰茎についた恥垢を丁寧に舌で舐めとっていく。

 

「ーーっ! ぅ、れろぉ……」

 

 その度、彼女の口内には雄の臭いが充満し鼻から抜けていく。その臭いに思わずえずきそうになるも、何とかこらえて舌を動かし続けた。

 

「んっ、れろ……ちゅっ、んむ」

 

 舌の表面に落ちたチンカスが唾液と混ざり、糸を引いてテラテラと光る。

 

「うほほっ! いいねぇ。カリ首をチロチロして、チンカス舐め取って、慣れてない感じが最高に昂ぶるぜぇ!」

 

 そう言って金城はマリヤの茶髪を乱暴に撫でる。恋人でもない男の男性器を舐めることもだが、愛玩動物の様に扱われることもマリヤの女としての矜持を静かに削っていく。

 

「れろぉ……ちゅる、んぁ……むっ」

 

 最初は恐る恐るという様に舐めていたマリヤだが、数回もすると鼻も舌も麻痺していた。むしろ、頭を摩る金城の手のひらを避ける様に、大きく頭を動かして肉棒を舐め上げていた。

 

「そうそう、そうやって丁寧に舐めとけよぉ」

「ん、れろ……ちゅるっ」

「おほっ! それいいわぁ」

 

 チロチロと舌先が敏感な部分をくすぐり、金城の腰がブルっと震える。

 

「よし、舐めるのはもういいぞ」

 

 即座に金城の男性器から距離をとるマリヤ。間違っても恥垢を飲み込んでしまわないように、舌を口から出したまま。

 

「口の中見せてみろ」

「……んべぇーー」

 

 大きく開かれた口。真っ赤な舌の上に塗された金城のチンカス。

 

「うははッ、きったねぇなぁ」

「……っ」

 

 金城の言葉に、マリヤの瞳に涙が溜まる。

 

「んじゃ、それ飲み込めよ」

「んっ!」

「アーリャはやってたけど、嫌ならいいぜ、断っても」

 

 そのときは、マリヤとの契約も終わりだと言外に伝える金城。

 ゆっくりと、舌を引っ込めるマリヤ。

 

「ーーーんっ、んんッ」

 

 口の中でマリヤの唾液と、金城の恥垢が混ざり合う。

 

「んくっ、んっ、んっ、ごくん……。うぇ」

 

 口の中で、唾液に溶かしながら口内に溜まった恥垢を飲み込んだ。喉を鳴らしながらチンカスを嚥下していくマリヤの姿を金城はニヤニヤとした笑みで見守っていた。

 

「……っ、はぁ、はぁ……のんだわよぉ」

「うははははッ! よくできましたぁ!」

 

 その味に嘔吐きそうになりながらもなんとか全て飲み込んだ。

 

「……もぅ、いいかしら」

 

 今すぐにトイレに駆け込んで吐いてしまいたい。しかし、マリヤは気がついていなかった。

 

「おいおい、何言ってんだ?」

「えっ?」

「お前がやったのはまだ掃除だけだろーが」

 

 鈴口から我慢汁を垂れ流している金城の男性器は、まだ一度も射精していないということに。

 

「そ、そんな……」

「ほら、続きだ続き」

「んぐっ!?」

 

 そう言って金城はマリヤの頭を男性器に押しつけた。

 

「うひょ〜〜。すべすべの肌。擦り付けるだけでイっちまいそうだ」

「いやっ、ま、まってーー」

 

 先走り液を塗りたくるようにマリヤの顔中に男性器を擦り付ける金城。

 

「お前がタラタラしってから、こっちもう我慢の限界なんだよ」

「わ、わかった。す、するから、少し、待ってよぉ」

「なら、さっさと続きしろ」

 

 マリヤはたどたどしい動きで金城の男性器に顔を寄せる。そして先ほどと同じように舌を這わせ掃除ではない奉仕を始めた。

 

「んちゅ……れろ……んむ……ちゅ」

「うはっ! テクじゃアーリャには劣るが、辿々しい感じが……、これはこれでっ!」

 

 アリサの奉仕を参考に、亀頭を重点に舌を這わせる。

 

「ん、れろぉ……ちゅ、あむっ」

「うははッ! そうだっ、その調子だ!」

 

 先ほどよりも献身的になった奉仕に金城は満足感を得る。

 

「んちゅっ、ちゅぷっ……はぁ」

「あーもう我慢できねぇ!!」

「んれぇーーって、きゃあ!」

 

 金城は幹の部分を舐めていたマリヤの舌に自分のモノを擦り付ける。舌のざらざらとした感触と、プルプルの唇が裏筋を刺激した。

 

「うぉおおおぅ! これやっべ!」

「んぶっ! や、やめっ」

 

 金城はマリヤの頭を掴むと腰を前後に振り始める。亀頭から竿にかけて、マリヤの顔中が男性器に犯される。

 

「うほっ! あっ、これっ、やっべぇ!」

「んっ! んむぅっ!! ぇ……っ、は、はなしてっーーいやぁ」

 

 抵抗するマリヤの腕を掴んで、腰どころか身体全体を使って上下左右と、肉棒から滴る我慢汁をマリヤの顔中になすりつける。

 

「おほぉぉおおっ!! 出るっ、出るぞぉ!」

「ーーんぇ? ひぃ、やぁああ!」

 

「出る」の意味が分からずに、固く閉じていた瞼を少しだけ開いたマリヤ。薄ぼんやりと視界の中央で、白濁した液体が弾けた。

 

「うほっ! お、おお♪おぼぉぉお♪」

「ーーっ! や、いやぁぁあああ!」

 

 金城の汚い声と同時にドピュドピュっと勢いよく飛び散る白濁液がマリヤの顔面に降り注ぐ。

 ドピュドピュと数回に渡ってマリヤの顔へ射精した金城。孕ませ蟲を多量に含んだ重たい白濁液は、彼女の額から鼻筋を通り、顎先まで垂れてボトっと床に落ちた。

 

「う、うぅっ」

 

 顔中を白く染めたマリヤは呆然としていた。金城は少し鈴口に残った精液を、マリヤの柔らかな茶髪に擦り付け、それからマリヤの頬をぺちっと叩いた。

 

「うほっ! おぼぉ♪……ふぅ、出した出した」

「う……ぇ……」

 

 恍惚とした表情の金城が満足感に浸る中、彼の男性器から解放されたマリヤは崩れ落ちるようにその場に座り込んでしまう。

 

「けへへッ、『孤高のお姫様』に続いて『学園の聖女』まで、オナティッシュにしてやったぜ」

 

 精液が眼に入らないように、薄く瞼を開いているマリヤは、焦点の合わない瞳を金城

 に向けていた。

 

「かははっ、めっちゃ上手く顔射出来たわ」

 

 そう言って金城はスマホをかざす。パシャっとシャッター音が鳴り、撮影される精液塗れのマリヤの顔。

 

「おほぉぉ……うひひっ♪」

 

 一枚、二枚、三枚と、連続するシャッター音。しかし、放心状態のマリヤは何も言わない。

 むせ返る雄臭から逃れるため、薄く開かれた唇の隙間。ミルクに溶けた苺ジャムのように淡く色付く唇にツーッと伝う白濁液が、甘い吐息に惹かれて口内に落とされる。

 

「ゔっ」

 

 その途端、我に返ったマリヤが吐き出そうとえずく。しかし、時すでに遅し。

 

「吐き出すな」

 

 金城がマリヤの頬を掴み、顔を真正面に向かせてそう言い放つ。

 

「ゔぇ……ぁ、ごほっ」

 

 頬を押され、縦に歪む唇。流れ込む白濁液を押し出そうと、唯一自由に出来る舌を動かすが、それは悪手。

 

「んっーー! ごほっ、ん」

 

 舌先がチョンっと触れただけで濃厚な雄の味が口いっぱいに広がる。

 マリヤは慌てて舌を引っ込めるが、ネチョネチョの精液も一緒に奥へと引き込んでしまった。

 

「ーーっ!」

 

 吐き出そうにも、金城に抑え込まれそれもできない。そうこうしている間にも、金城の孕ませ汁は、マリヤの顔にナメクジが這ったような跡を残して、マリヤの口へ流れ込んでいく。

 

「んぅ、んんん〜〜っ」

「ほれ、さっさと飲み込めよ。チンカス食ってんだ。精液なんて今更だろぉ?」

「んんっー!」

 

 首を振るのは否定の意思表示か、もしくは金城の手から逃れようともがいているのか。しかし、金城の力が緩むことはない。むしろその抵抗を楽しむように、より強く頬を掴んでいる。

 精液はマリヤの口内で、彼女の唾液と混じり温められ、脳が掻き混ぜられるような雄臭を放つ。

 

「んぅ……、ん、ごくん……んっ、ぅ……ん」

 

 その匂いと味に思わずえずくマリヤ。しかし、それでも彼女は精液を飲み込んだ。

 

「おほぉぉ! うへへっ、アーリャもそうだったけど、女がザーメン飲む姿は股間にくるぜぇ」

「ん……ぉ、ごほっ」

 

 いつまでも喉に残る粘っこい精液に、マリヤは何度もえずく。

 

「げほっ、ごほっ! ごほっ!」

「悪いなぁ。俺のざーめんは濃ゆいからなぁ。アーリャの膣内に出したときも、全然垂れてこねーんだっ」

 

「ぐへへっ」と汚い笑い声を上げながら、マリヤの髪を撫でる金城。一刻も早くこの場を去りたい一心で、マリヤはそれを振り払うこともなく口に残る雄汁を飲み下す。

 

「おっ、なんだ。もういいのか?」

「……えぇ、はい飲めたわよ」

 

「べっ」と一瞬舌を出したマリヤ。吐き捨てた言葉と共に喉の奥から上がってきた精液の臭いが鼻を突き、思わずむせる。その拍子にまたも込み上げてくる吐き気をなんとか抑えて、口を拭いながら立ち上がり、金城の側から離れる。

 

「おほぉぉ……じゃあ続きだな♪」

 

 しかし、その足は数歩と進まないうちに止まった。

 

「つ、続きってーー」

「俺を満足させる限りって言ったよな? ほれ、見てみろよ。俺のここは満足してねぇぞ」

 

 そうやってベッドに腰掛ける金城の指差す先にそそり勃ったままの剛直があった。

 

「ーーえっ、それ、って」

「一回出して、はいしゅーりょーじゃねえんだよ」

 

 金城は立ち上がると、マリヤの腕を掴みベッドへ引き倒す。

 

「きゃっ!」

「大丈夫だ。ちゃぁんと約束は守るさ」

 

 ギンギンにいきり勃つ肉棒がマリヤの目の前へ迫ってくる。

 

「これをお前ん中にぶち込まねぇし、キスもしねぇ」

 

 マリヤの臍の下、子宮の当たり前に服の上から亀頭を擦り付ける。

 

「ひっ、うっ!」

「だから、お前もちゃんと約束を守らねとな」

 

 グイグイっと腰を動かす金城。その度に亀頭が服の繊維を擦り、先ほどの射精の残りが、ねっとりとマリヤの服にシミを作ってゆく。

 

「やっ、やだっーーやめっ」

「子宮の代わりに、胃袋を俺のザーメンでパンパンにしてやるよ」

「ーーっ、いやぁああ!」

 

 亀頭が、鈴口が蛇の瞳の様にマリヤを睨み付け、ジリジリと迫ってくる。

 マリヤの悪夢はまだまだ終わらない。

 

 ◇◆◇◆◇

 

「ふっ! ふうっ! ぐへっ! うほほほおっ!」

「ーーん、んっ、っ」

 

 むわっとした熱気がたちこめる室内。マリヤの甘い香りは、金城の汗と精液の臭いで上書きされていた。

 

「うほっ、うほほっ! いいぞっ、マーシャ! 妹より覚えがいいじゃねかっ!」

「っ、んっ、ぷっ、れぉ……くちゅ、んんっ……」

 

 長時間の口淫によって力が入らなくなった顎。それでもマリヤは金城の命令に従ってその肉棒を口一杯に頬張る。彼女は金城の股座に顔を埋め、教え込まれた性技で肉棒を刺激し続ける。

 

「うへへっ、そう、そこだ。鈴口に舌捩じ込んでっ、うほっ♪……そっ、そのまま、我慢汁全部吸えっ!」

「んっ、れろぉ、ちゅ……ぢゅ、ぢゅるるる--」

 

 唇を窄め、頬を凹ませカウパーを啜る。

 

「ぐひっ♪いいぞっ、おほっ! ……うひひっ♪」

 

 完全にマリヤ任せのフェラチオ。汗の染みと、乾いた精液に塗れた服。金城は、その下の彼女の豊満な巨峰に一度も触れることなく、一晩中マリヤの口をオナホールにし続けていた。

 

「れろぉ、ちゅ……ぴちゃっ、くちゅっ」

「うおっ! へへっ♪」

 

 金城の肉棒が付け根から震える。それに射精の予兆を感じたマリヤは、より一層口を窄めて吸い付いた。

 

「ぢゅっ、んぶっぶぅ、んんっーー」

「うほほっ♪おほっ! でるでるでるっ!」

 

 肉棒からビュクビュクと精液が迸る。その青臭く粘っこい液体がマリヤの口中一杯に広がっていく。金城は喉奥に直接射精するよりも、一度口内で味わい飲み下すのを好む。

 

「んっ、ぢゅるるぅーー、んぅ」

 

 ゆえに、マリヤは尿道のザーメンも残すことなく、頬一杯になるまで吸い取る。肉棒に精液が残らない様に、唇を窄めながら、ゆっくりと肉棒から口を離す。

 

「んくっ……んっ」

「ぐひひっ、良かったぜぇ。マーシャ♪」

 

 犬にする様に、マリヤの頭を撫でる金城。それを乾いた瞳で受け入れるマリヤは、ご主人様からの「よし」の言葉を静かに待つ。

 

「それじゃ、飲んでいいぞ」

「……うぇ……んっ」

 

 やっと出たお許し。しかし、マリヤは直ぐには飲み込まず、金城に見える様に口を大きく開く。

 

「……っ、……んっ」

 

 そして、口内に溜まった白濁の液体を見せつける様に舌を回す。その仕草は金城がより愉しめるようにマリヤに教えたものだ。すっかり麻痺した舌の上で、彼女の唾液と金城の種汁が混ざり合う。

 

「んっ、ごくん……んくっ」

 

 ひとしきり金城が愉しんだのを確認したマリヤはゆっくりと喉を鳴らしてそれを飲み込んだ。

 

「おほっ♪ちゃんと飲めて偉いぞぉ、マーシャ」

 

 再び開かれたマリヤの口内にザーメンは残っていなかった。一晩での調教の成果に金城は満足気だ。

 

「んっ! ふぁ〜あ〜。流石に俺も眠くなって来たし、今日はもう帰っていいぞ」

 

 全裸のままベッドに寝転ぶ金城。「けほっ」と喉に絡んだザーメンにむせるマリヤ。

 

「あ〜。風呂場にアーリャ用の着替えあるから、その臭え服は脱いでけよ。外泊の言い訳はお前が考えとけよ」

「……はい」

 

 マリヤの方を見もせず、手をひらひらと振って追い払う金城。一刻も早くこの地獄から解放されたかったマリヤ。彼女はそれに反抗することなく、バスルームに向かうと服を着替えるとシャワーも浴びずにホテルを後にした。

 早朝の街を疲弊した身体に鞭をうちながら、マリヤは自宅へ急いだ。

 眩い朝日に照らされる家々。しかし、彼女の目にはそれらの全てがくすんで見えた。

 

「……っ」

 

 小さく上がる嗚咽を抑え、マリヤは祈る。

 どうか誰とも会いませんように。

 

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