「僕を好きになれ」
ライはカレンにギアスを掛け、それから彼女は、彼を意識し始めた。彼女の身体能力の秘密を彼が知るというハプニングや、数回のデートを経て、彼女の正体は明かされないまま、二人の距離は近付いていた。
しかし、彼は記憶の手掛かりを探す途中でロイドやセシルに出会い、ブリタニア軍に入る道を選んで、戦いに身を投じる事になった。彼女の正体を知らない彼は、彼女を心配させたくなくて、少し距離を置く事にした。
そしてある日の式根島で、遂に二人は互いの置かれた立場を知る事になる。
「なっ!?そんな、まさか…カレンが…」
「嘘…何で、何でライが…」
ショックを受け、言葉を失う二人の上から、ハドロン砲が放たれた…。
「うう…」
気が付くと、ライは浜辺に打ち上げられていた。
「ここは…式根島ではないのか?しかし、何故か知っている気がする」
ライはゆっくりと歩き出す。これから待ち受けるものを、知らないまま。その一方…。
「一体、ここはどこなんだろう。みんなは大丈夫かな、それよりライは…」
パイロットスーツを脱ぎ、滝に打たれながら、カレンは混乱した頭の中を落ち着かせようとしていた。
「彼は敵、でももし今出会ったら私は、ちゃんと敵として向かい合えるの…?」
「カレン…一体どんな顔をして、彼女に会えばいいんだ」
悩む二人の物理的な距離は、徐々に近付いていたのだった。
「水の音がする」
音を頼りに、ライは森を抜けた。ボンヤリと景色が目に入らないまま、歩いていく。
「ふぅ…一度、ゼロやみんなを探さなきゃ」
一方、カレンは滝から離れ、河原にある自身のパイロットスーツの方へと歩き出した。まだ混乱しているため、ライの姿には気付いていなかった。
「「え…?」」
やがて、二人は互いの存在に気付いた。それと同時に、二人の意識がハッキリとする。
「カレン、やはり君なのか!」
「ライ…!?ハッ、そうだ、敵。ライは…敵だ!」
カレンは折り畳みナイフを手に取ると、ライに襲い掛かる。
「はぁっ!」
「まっ、待つんだカレン!僕は君と、戦いたくない!」
「うるさい!ブリタニアは敵だ、ライも同じ…敵だぁ!」
「くっ!」
カレンの攻撃を、ライは何度も避ける。だが迷いが動きを鈍らせ、彼は脚がもつれて、後ろに倒れ込んでしまった。
「はぁぁ!」
カレンはライを押し倒すと、馬乗りになり、ナイフを構えた。
「カレン、何故こんな…」
「私は紅月カレン、日本人だ!黒の騎士団の一員として、ブリタニアを倒し、日本を取り戻す!」
「日本人だって?君が?」
「そう、私はブリタニア人とのハーフよ!あんたが知ってるカレン・シュタットフェルトは、偽りの姿!」
「そうか、君も…ハーフだったのか」
「…!?『も』って、まさか」
「ああ、血液検査でわかったんだが、僕にも半分、日本人の血が流れているんだ」
その瞬間、カレンの顔が歪む。
「嘘よ、私を惑わそうったって…!」
「嘘じゃない、本当にそうなんだ」
「くっ、でもこいつは敵だ!敵だから…!」
「カレン…!」
カレンはナイフを振り下ろそうとするが、途中で止めてしまった。ナイフを持つ手が震え、やがて彼女はナイフを放り投げた。
「くそっ!何で、何でライが軍にいるのよ!」
「新たな世界を目指して進むスザクを、支えるためだ」
「あんたが軍にいなければ、殺し合う事もなかったのに!殺せるはずがないよ、こんなに…こんなにあんたの…貴方の事、好きなのにぃ…」
カレンは大粒の涙を流し、泣き始めた。自分が掛けたギアスのせいで、彼女が苦しんでいる事を知り、ライは胸が痛くなった。
「カレン、僕のせいで…すまない。僕は君の好意を受け止める資格は、ないんだ」
「だけどっ、だけど収まらないよ気持ちが!敵だから殺さなきゃいけないのに、ライだけは殺せないの、それだけ好きだから!その気持ちが大き過ぎて、一回フラレただけじゃきっと…吹っ切れないよぉ…」
泣きながらカレンが、ライを見つめる。
「…犯して」
「え…?」
「貴方を嫌いになってしまうくらい、メチャクチャにして。そうじゃなきゃ私は…」
「そんな…自分に好意を持つ人に対して、そんな事…」
ライは上体を起こし、カレンを見る。泣き腫らした顔、濡れて透き通るような肌、豊かな乳房、湿った陰毛、それらが極限状態の中でも彼の中の本能を刺激して、ペニスが膨らみ始めていた。
「犯すのが嫌だって言うなら、この時間だけでも、恋人として私を見て。たくさん愛してもらえば、少しは…気が晴れると思うから…」
涙を流し、カレンが精一杯の笑みを見せる。その姿に魅せられ、ライは思わず彼女の腕を掴んで、抱き寄せていた。
「きゃっ」
「後悔…しないな?」
「うん。ライの方こそ…」
「君がそこまで言うなら、応じるまでだ」
「何それ、ふふっ」
二人は唇を重ね合わせると、乱暴に舌を絡ませ合い、相手を貪り始めた。
ライは体勢を入れ替え、カレンを河原に押し倒した。彼女は彼を見上げ、だらしなく両脚を広げたまま、口を開く。
「いつでもいいわよ」
ライはパイロットスーツを脱いで裸になり、固くなったペニスを外気に晒した。それを見たカレンは頬を染め、唾を飲む。
「一度自分を殺そうとした女に欲情して、そんなに大きくするなんて…変態」
「その変態に犯されたいと言ったのは、君だろう」
「そうだったわね、安易に肉体関係を求めた私こそ、変態なのかも」
自嘲気味に話すカレンの上に、ライが覆いかぶさる。
「じゃあ、触るぞ」
「うん、好きなだけ…触って。触るだけじゃ物足りないなら、舐めてもいいし、その大きくなったモノで私を…あっ」
乳房を触られ、カレンが吐息を漏らす。
「柔らかくて、大きいな。それに肌触りも…心地いい」
「やっぱり男って、胸がいいわけ?んっ…」
ライに乳首を吸われて、カレンが目を閉じた。彼は悶える彼女に構わず、乳房を揉みながら乳首を何度も吸い上げる。
「世間一般の男の好みは…知らない。だが僕は、カレンのすべてに惹かれる」
「んんっ…!じゃあ今だけはぁ、立場も何もかも捨ててぇ…ふぁっ、私に夢中になってぇ!」
顔をしかめながら、カレンが徐々に快楽に悶え始める。ライは音を立てて乳首を吸い続けた後、やがて舌を腹へと滑らせていき、今度は陰毛やクリトリス、そして膣口を舐め始めた。
「ああっ、そんな所ぉ…舐めるなんてぇ」
ゾクゾクするような感覚に襲われたカレンは、思わず脚を閉じようとするが、ライは手で太ももを抑え、膣口を舐め続ける。
「くぅっ、ふあっ、はぁ…!」
しばらくカレンを悶えさせた後、ライは体を起こすと、我慢できなくなったペニスを膣口に押し当てた。
「カレン、入れるぞ」
「あっ…とうとう、来るのね。いいわ、来て…くっ、んんんっ…!」
ライが挿入を始めると、カレンは目をギュッと閉じて破瓜の痛みを堪え、やがてペニスが全部入った頃、大きく息を吐いた。
「ふぅ…はぁ、思ったより痛いのね」
「大丈夫か?」
「ええ、何とか。でも、まさかこんな形でライと繋がるなんて」
「君とちゃんと向き合って、恋人同士として、するべきだったな」
「ライが軍にいる時点で、無理な話よ。でも事実として、私は一時的にライと体で結ばれて、初めてを捧げられた」
「本当に良かったのか?これで…」
ライの言葉をカレンは遮った。
「いいから。今はただ、私の体を求める事だけを考えて。本能にだけ従って、貴方が男として私に何をしたいかだけ、考えて」
「僕は…僕は、カレンを…くぅっ!」
「ふあっ、はぁ…いいのっ、今はそれでいいのぉ!あんっ、ただ求めてぇ、体だけ求めてぇ!」
ライは迷いを捨てて、ひたすら腰を振り始めた。ペニスが膣内を動くたび、カレンは初めて味わう快感に戸惑いながら、悶えた。
「カレン、カレンっ!」
「あぅっ、ライぃ…もっとぉ、もっと来てぇ!はぁっ、忘れさせてぇっ…んっ、色々な事…すべてぇ!」
現実を忘れるため、二人は欲望に身を任せて交わる。カレンの甘い声がライを燃え上がらせ、体の奥から、精液がはけ口を求めてせり上がってきた。
「くぅっ、カレンっ!」
ライの動きがさらに激しくなり、膣奥を亀頭が何度も突いて、より奥に射精しようとする。やがて一番奥を探り当てた瞬間、精液がカレンの中に溢れ出した。
「ううぅっ!」
「ああっ、中でビクビクしてるぅ…!やぁ、中に出されてるぅ…敵なのにぃ、ライに中出しされてるぅ…!」
快感と満足感、若干の戸惑いが入り混じった感情が湧き上がる中、カレンはライの精液を膣奥で受け止めたのだった。
「ふぅ…」
ライはペニスを抜くと、グッタリするカレンに声を掛けた。
「すまない、勝手に中に…」
「貴方がしたいように、しただけでしょ?なら、謝る必要はないわ。私も、貴方にされるがままを選んだだけだから」
「とりあえず、パイロットスーツを着たらどうだ。他に、誰かがここに飛ばされてるかもしれない。それを探すのもあるが、この場を見つかった場合、騒ぎになるだろうし」
「確かに、騒ぎになるでしょうね。特に黒の騎士団のメンバーだったら、ライはきっと殺されるわ」
脅すようにカレンが言うと、ライは肩をすくめた。
「敵対勢力だから殺されても文句は言えない、それより君が心配されるからな」
「保身より他人の心配?お人好しなのね」
カレンは呆れたように言うと、裸身を横たえたままライを見た。
「安心して。仮にこの場を見られても、私が望んだ事だから、その辺の説明はするわ。もしブリタニア側の人間に見られた時は、ライが説明して」
「わかった。とはいえ、上に羽織った方がいいだろう、あまり裸は見られたくないんじゃないか」
「もう少し余韻に浸りたいの、それまではこうしてる」
「大胆な人だな…」
突如飛ばされた地で、敵として出会った二人。本能のまま肉体関係を持った二人は、己の立場を無視するように、互いを求め合う事になるのだった。